世界の野球

アジア野球選手権という素晴らしい大会を楽しむための展望・概要

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野球の「アジア選手権」という大会がどういう大会なのか、すぐに淀みなく説明できる人はたぶん少数だろう。 おそらくそれが出来るのは、アジアの野球に関心を持っている人か、社会人野球ファンのどちらかだと思われる。

ただこのアジア選手権、多くの野球ファンの目に触れたこともある大会でもあったりするのだが、それはあとで説明することにする。

「アジア選手権」という大会名の語感から分かるように、この大会はすごくシンプルな目的のイベントで、「野球のアジアナンバーワンを決める大会」である。

アジア野球連盟(BFA)が主催し、BFAに所属する24カ国全てに門戸が開かれている大会だ。

現在は日本、韓国、台湾、中国のいわゆるアジア4強がシードされ、残りの出場国は4強以外のアジアの野球後進国が参加するアジアカップという大会の上位チームが出場する。アジアの広大な地域をカバーするために数大会前からアジアカップは東西に分割して(東アジアカップ、西アジアカップ)開催されている。

今大会は西アジアカップと東アジアカップにそれぞれ2枠ずつ(合計4カ国)のアジア選手権出場枠が与えられている。

実は大会の歴史自体も古い。

第一回大会はフィリピンのマニラで1954年に開催され、ベーブルースがプレーしたことでも知られるリザール・メモリアルスタジアムで行われた。日本はその年の都市対抗を制した八幡製鉄所の選手を中心に編成していたが、戦前戦後までは野球熱が高かった地元フィリピンに決勝で敗れている。翌1955年の第二回大会には立教大学の長嶋茂雄らがいた六大学の選抜チームが日本代表として出場している。

アジアナンバーワンを決める、長い歴史を持つ国際大会。

それだけの大会でありながら、イマイチ野球ファンにこの大会が浸透していないのは、この大会にはトッププロの選手が出場することがなくあまり話題にならないからである。国際大会にプロ選手の出場が解禁されて以降も、基本的に日本は社会人代表、あるいは大学と社会人混成のアマチュア日本代表としてこの大会に参加している。

ただし、例外もある。 現在は2年おきに開催されるアジア選手権だが、オリンピックの前年に行われる大会はオリンピックのアジア予選も兼ねて行われる。 これが、冒頭に書いた「多くの野球ファンの目に触れたこともある大会でもあったりする」という部分。

シドニー五輪予選として韓国で開催された99年大会はプロアマ混合チームとして松坂大輔や古田敦也が出場。 アテネ五輪予選として札幌で開催された03年大会は史上初のオールプロによる日本代表、いわゆる長嶋ジャパンだった。

記憶に新しい(と言っても10年前)07年大会の兼北京五輪アジア予選(台湾)は、直接の五輪への出場枠が1つしかない中で星野ジャパンが韓国や台湾と死闘を演じ全勝で五輪への切符を手にしている。

次回大会は再び五輪予選として開催されることが予想されるアジア選手権だが、今大会は「通常営業」で開催される。

日本に限らず、韓国も台湾もトッププロは出場しない。 なのでアジアナンバーワンを決める大会と言うのは名ばかりになってしまうわけで、本当の意味でのアジアナンバーワンを決める大会として期待してしまったらこの大会を楽しむことはできない。ただ、この大会にはこの大会なりに楽しむための「ツボ」がある。

その私なりの「ツボ」をこの後の項目でご紹介していきたい。

●中国という大きな壁の存在 

ある程度野球の分かる人に、中国の野球の印象を聞いてみたとする。おそらく、中国の野球が強いと返答する人はいないと思われる。

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