世界の野球

メキシカンリーグの打高を考察してみよう

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「メキシカンリーグ」という単語を試しにtwitterの検索にかけてみると、想像通りあんまりポジティブな内容のものはひっかからない。

ただ、一つ気になることがある。 当たり前と言えば当たり前だが、私たちがぼんやりと持っている「メキシカンリーグ」のイメージとは、直接メキシカンリーグを見た印象ではなく、日本にやってきたメキシカンリーグ出身の助っ人を通じて作られているイメージでしかない。

そもそもメキシカンリーグってどこで中継が見られるかすらよく分からない。例えば韓国や台湾の野球だったら日本に来る助っ人を通してというだけではなく、国際大会で対峙することによって知る機会もあるし、ネットで中継を見ることも出来る。

今回はそんなメキシカンリーグついて最初に連想する打高というキーワードを中心に、出来る範囲でこのリーグを掘り下げてみようと思う。 メキシカンリーグについての理解を深める機会にしていただけたら幸いだ。

○そもそもどれくらい打高投低なのか

とりあえず今年のメキシカンリーグの打撃ランキングを見てみよう。

見ての通り一つの画面で3割打者が収まりきらない。 今にシーズン、規定打席到達者で3割を超えているのは56人。16球団ということを差し引いてもあまりにも多い(1球団に3.5人いる計算になる)。ちなみに、首位打者を獲得したのは、日本ハムに移籍したヤディアー・ドレイクの.385であり、首位打者が4割を超えるシーズンすら存在する。

チーム防御率は一番高いチームだと6点台に到達しており、大半のチームが5点台から4点台半ば。 日本のプロ野球に慣れた感覚で見るとかなりアンバランスな上に、やはりこのリーグで残してきた成績がなかなか日本にやってきてから残す数字との相関度が低い。 前述のドレイクもあれだけの数字を残しながら、あまり期待は持てないという声が多数派だった印象だ。一応、日ハムにはミチェル・アブレイユという成功例もいるのだが・・・。.390を残して来日したルイス・テレーロ(元楽天)や同様に.380の高打率を引っ提げて来日したディオニス・セサル(元中日)らのイメージからすればそうなってしまうのも妥当である。

メキシカンリーグのイメージとして「打高」が先行するのは当然と言えば当然である。これを読んでいる人もこのくらいのことはきっと知っているはずだ。ここから先はなぜこのようなことになっているのかを考察していきたい。

○標高の高さ

MLBコロラド・ロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドが約1マイル(1600メートル)の高さにあり、MLB屈指の打者天国として知られている。標高が高い球場は空気抵抗が低く、打球が飛びやすいのは周知の話だろう。

メキシコも標高が高いと言われている。

ちなみに私がメキシコの野球の標高の高さの影響を悟ったのは2009年のWBCである。 メキシコの都市でも最も標高が高いと言われるメキシコシティ。そのメキシコシティにあるフォロ・ソルという球場で1次ラウンドが開催されたのだが、やはり乱打戦が多発した。

地元のメキシコは格下のオーストラリアに17-7の8回コールドで敗れてしまった後、ダブルエリミネーションによる再戦では16-1でコールド返しのリベンジを果たすも、キューバに16-4で再び大敗している。

得点の出入りが異様に激しく、ある程度角度のついたような打球はほぼ長打になっていた記憶しかない。

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