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西アジアカップ2017展望 パキスタン、スリランカ、ネパール、インド、イラン、イラクが出場

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2月末にパキスタンで開催される西アジアカップの参加国が決まったようです。 参加国は開催国のパキスタンスリランカネパールインドイランイラクという構成。 アフガニスタンこそ出てませんが、西アジア(東南アジアより西)のカテゴリーに属する国では、野球のナショナルチームを作れる実態があるチームがほぼ全て出そろったという印象ですね。 中心となるのはこの地域の絶対的な王者であるパキスタン代表。 9月にはアメリカでWBC予選を戦ったというだけあってやはり一つ抜けている印象です。 イスラマバードで行われている合宿のメンバーでは、80マイル中盤の速球とカッターが主体の投球をWBC予選で見せていたイナヤット・ウラーや、最速150キロの剛腕から、徐々に実践的な投球スタイルにシフトしているエースのイーサン・ウラー、制球力の高いベテラン左腕のムハンマド・ウスマンなどのピッチングスタッフが名を連ね、打線でも強豪国の投手からも難なくシャープなスイングでヒットを放つスマイール・ザワールや、主砲のズバイール・ナワズなど、野手もおなじみのメンバーが揃っており個人能力ではやはり抜けているものと思われます。守備も徐々に「野球らしく」なってきていて、特に内野手は軽快に捌いていく印象です。隙もどんどん少なくなってきています。 このパキスタンの牙城に挑むのが、パキスタンと共にこの地域の二強を形成してきたスリランカ代表。 日本野球との繋がりの中で発展してきたことで知られるスリランカは、年末にスリランカ選手権など二つの大会が開催。年始にはセレクションが行われ、そこで絞られた18人が今回代表チームに選ばれています。 すそ野の広がりという意味ではパキスタン以上と言えるスリランカが、どのくらいの戦いを特にパキスタン相手に見せられるのかというのは、この大会の見どころの一つだと思います。 ライバルのパキスタンは指導は「独学」がベースとなっており、身体能力は高いが野球の競技歴は長くない選手も多い。少し野球という競技の理解力という部分で脆さを見せることがあるので、スリランカはそこの部分で差を詰めたいところでしょうか。 パキスタンとの関係上なかなかビザが下りず、ついに2年前の前回大会で16年ぶりの国際大会出場が叶ったのがインド代表。 国際大会は初体験のようなもので、同格かむしろインドの方が上回っているといわれる下馬評の中でイランに序盤に一気にたたみ掛けられて完敗した苦い思い出があります。 22の州に野球連盟があるインドは今回も全土からメンバーを選んでいると思われる。(おそらく各州から推薦された選手をもとに)今月の15日-19日までチャンディーガルでセレクションをしているようです。意外な裾野の広さを考えると2度目の挑戦となる今回はもっとポテンシャルを発揮してほしいところ。目標は2強以外からの全勝でしょうか。 日本人監督の色川冬馬氏のリーダーシップに導かれて前回大会準優勝を果たしたイラン代表は、現在はイラン人指導者によって率いられているとされ、技術・戦術的にも、そして精神的な部分でも前回と比べるとダウンは必至か。目標としては前回で圧勝したインドに勝利して、前回不出場のスリランカとどれだけやれるか見てみたいこところ。準優勝時の良い部分が遺産として多く残っていれば、3位以上の成績にも期待できるはずです。 スリランカ同様、日本の支援のもと発展してきたネパール代表も近年すそ野が広がってきていると言われています。 昨年末には念願の国内選手権が開催されたこともその象徴で、そこでのパフォーマンスをベースにメンバーが選出された模様。 警察や軍隊のチームから多く選出されており、以前アジアカップに出場していた時期と比べるとレベルは大きく上がっているものと思われます。アジアカップ初勝利にも期待がかかる。 関西独立リーグでプレーした大黒柱、イッソー・タパ投手を中心としたチームであることには変わりないと思われますが、彼の周りの選手がどれくらいレベルアップしているのか、この大会の結果である程度見えてくるものではないでしょうか。

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