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イタリア野球リーグ2016総括+イタリア代表候補名鑑

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書くたびに、次はもう書かねーな、と心のなかで思っていたりするのですが、結局イタリアリーグ総括も13年、15年に続いて3回目となりました。今度こそ次があるかどうかは分からない。

個人的にイタリアをフォーカスするようになったのは3年前。 ヨーロッパと言えばオランダは既に国際大会で存在感を示すようになってきたころで、さらにオランダ野球に関しては信頼できる情報の伝え手も登場してきたことにより、徐々にイタリアの野球を掘り下げるようになっていきました。

もともと、誰も掘り下げてないところを自力で掘り下げることを好んできた結果、このような趣味に辿りついているので、徐々にオランダが国際舞台で活躍するようになってきた流れに逆行するようなことをしたのは、必然だったような気がしますね。

ここのブログで書くことは、ある程度需要があることだと見越して書く記事と、自分が書きたいもの・読みたいものを書いただけという記事の両方がありまして、だいたい前者か、前者と後者を折衷したようなモチベーションで書いてたりするのですが、このイタリアリーグ総括に関しては完全に後者に針が振り切ってます笑

SNSとかだとどうしても反応が得られやすい方向に走ってしまう事もあるのですが、ブログでは職人気質(?)を貫いた内容のものも書き続けたいと思います。もちろん、僕以外のどこかの誰かにとっても必要なものであることにも期待しているのですが。

○イタリアリーグのレベルとは

昨年の2015年は「イタリアリーグ」の情報収集に関してはこれ以上ない一年だったように思います。 3月の侍ジャパン対欧州選抜に、8月のU18ワールドカップ、11月のプレミア12、12月のアジアWL。

テレビやネット中継などで、これまでにないほどイタリアリーグでプレーする選手の情報収集の機会に恵まれました。 プレミア12に関しては全試合録画、U18に関しては現地まで観戦に行きました。

イタリア代表に選ばれる選手だけでなく、平均的なイタリア人選手を見る機会が多かったのも個人的に大きかったんですよね。

イタリアの野球リーグのレベルがどのようなものなのか、というのは一言で言うと説明は難しいと思います。 昨年の総括にも書きましたけど、マイナーリーグのように選手間のレベルが均質化していない。 元メジャーリーガーから、130キロに届かないイタリア人投手まで混在するのがイタリアリーグ、という感じです。

ピッチャーに関してはAA、AAAあたりの経験のある外国人投手を2人先発でどこも揃えています。そこに外国人枠の対象には入らないマイナー経験くらいは持っているイタリア系のアメリカ人やベネズエラ人が1人、2人いて、イタリア代表クラスのイタリア人投手だと130キロ中盤から後半くらい。 そしてイタリア代表未満のイタリア人投手だと120後半-130中盤くらい。球速で表現するならば、こういったピッチャーたちで構成されるのがイタリアリーグのピッチングスタッフです。これである程度レベルのイメージはできるでしょうか。

守備面に関しては、どこもショートを中心に中南米出身の内野手が1、2人いるので彼らはしっかり守れます。 イタリア人選手でも無難に守れる選手もちょこちょこいるのですが、平均的なイタリア人選手の守りは基本的に怪しい。 トップカテゴリー以外でもしっかり守備が成り立っている日本の野球に見慣れている我々の感覚からすると、いわゆるお粗末な守備という印象を持たれると思います。まあ、マイナーリーグも最下層レベルだとこんな感じなんだろうとは思いますが・・。

リーグ全体のバランスで言うと、勝率が1割台、1割未満といったリーグのバランスを崩すような弱小チームが今年はノバーラ1チームしかなかったので、そういう意味では良かったように思います。数年前はそういったチームが3チームくらいあったので、打率なんかはかなり下位から稼ぎやすく、3割打者が続出し首位打者争いが4割を超えるラインで争われていました。打撃成績に限らず、下位から「稼ぎやすい」システムはかなり数字の信頼性を落としていた印象です。それを考えると、たとえば今年シーズンを通じて3割を打った選手なんかはかなり価値が高いように思いますね。日本のプロ野球に居た選手なら誰でも必ず3割は約束されているような、そんなリーグではないと思いますよ。

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