世界の野球

2013WBC本大会の組み合わせ、開催地が発表 参加国戦力分析 改訂版

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新年あけおめです。
9月にこの記事を作ったのですが、内容が古いので最新版にアップデートしてみました。

1次リーグ
A福岡ラウンド:日本、キューバ、中国、ブラジル
B台中ラウンド:韓国、オランダ、オーストラリア、台湾
Cサンファン(プエルトリコ)ラウンド:プエルトリコ、ベネズエラ、ドミニカ、スペイン
Dアリゾナラウンド:アメリカ、イタリア、メキシコ、カナダ

二次リーグ

A、Bの1位、2位のチーム→東京ラウンド
C、Dの1位、2位のチーム→マイアミラウンド

決勝ラウンド(準決勝以降)→アメリカ・サンフランシスコ

台湾で既に報じられてた通り、1次リーグは総当たりシステムが復活。
二次リーグ以降は前回大会でも採用されたダブルエリミネーションシステムが採用されます。

※球数制限

1次リーグ 65球
2次リーグ 80球
準決勝以降 95球

前回大会よりそれぞれ5球減
初代大会と同様

※総当たりで勝敗が並んだ場合の順位決定方式

①直接対決での勝敗
②当該国間の得失点率(1攻撃イニング当たりの平均得点から1守備イニング当たりの平均失点を引いた数値)

などの順に4項目で決める


○プールA 福岡ラウンド

日本、キューバ、中国、ブラジル

プール展望

過去の国際大会の実績を考えるに、キューバと日本が1次リーグ突破は有力という二強二弱の構図が基本線。ただパナマに二度勝利したブラジルの実力は両国を食う可能性も十分に考えられる水準。中国は今大会もまず1勝を目指したい。



・日本代表

この4年間の間に日本の野球が変わったことと言えば、やっぱり統一球の導入。元々国際大会で結果を残すために導入されたものだと思うので、この大会ではその成果を発揮したいところ。

前回大会では韓国が11本塁打を記録したのに対して、日本は4本。

確かに、負けられない試合で長打に依存した野球は確実性に欠けるという面があるのですが、投手戦になりやすい国際試合では連打より一発長打で決着がつくというケースが非常に多い。
そういった意味では、日本がこれまでの野球の良さを失わずに、長打力というものを上積みできれば、鬼に金棒でしょう。

メンバーに関しては過去二大会のチームリーダーだったイチロー(ヤンキース)をはじめ、メジャーリーガーが全員辞退という状況に。
より日本のプロ野球の底力が試されると思われる。

これまではWBCの間の年に五輪や五輪予選があったのですが、今回はそれがない。国際試合の経験に欠ける若手が多く混じってくるのは今ままでと違うところかもしれません。
ボールやマウンドでも普段使っているものと違いますし、国際試合も向き不向きがあります。そういった適正も見極めたメンバー構成が出来れば、3連覇も決して難しくない目標になると思いますね。

予想スタメン
1長野 RF 巨人
2糸井 CF 日ハム
3内川  DH ソフトバンク
4阿部  C 巨人
5中田 LF 日ハム
6稲葉 1B 日ハム
7松田 3B ソフトバンク
8坂本 SS 巨人
9本多 2B ソフトバンク 

主な先発投手

前田(広島)、田中将(楽天)、杉内(巨人)など

主なリリーフ投手

山口鉄(巨人)、浅尾(中日)など


・中国代表

前回大会で台湾代表を破り大会初勝利。
それによって本大会のシード権も獲得している。
チームは2008年の北京五輪から代表の世代交代が加速。
一つの目標であった2010年のアジア大会を期に一気に代表も若返りをしてきました。
したがって前の世代と比べると小粒感は否めず。
五輪前は積極的に行っていた国際大会への参加もほとんど行われなくなり、アジアシリーズの休止(一昨年の大会は政治的な理由により不参加)などもあって国際大会の経験に欠けがちだったのですが、ほぼWBCに近いと思われるメンバーで昨秋のアジアシリーズ、アジア選手権に参加できたのは大きい。
その両大会を中心にここでは中国の戦力を考えていきたい。

先発の中心となるのは、WBCや五輪の実績もある卜濤(四川)、制球力に優れる若手左腕の李 鑫(天津)、そして未だに健在のエース呂建剛(天津)らが軸となるでしょうか。一応、中国系パナマ人のブルース・チェン(ロイヤルズ)の出場の噂もあったりする

基本的に先発投手に任せる感じではなくやはり継投がメイン。
アンダースローの李帥ら様々な投手を混ぜながら「ごまかす」ことができれば、チャンスは出てくるかも。

打撃に関しては昨秋の戦いでは経験不足がモロにでた印象。
トップレベルの投手との対戦の機会が限られていた以上、こうなるのはしかたない。
経験の多い王偉(北京)や李 磊(北京)、そしてWBCで加わるレイモンド・チャン(ツインズ3A)だのみになりそう。
バントを絡めた攻撃や出会い頭の一発あたりが貴重な得点源になりそうです。
守備に関しては外野守備のもろさは相変わらず。
競った展開では対戦相手はそのウイークポイント突いた積極的な走塁を心掛けたい。
内野に関してはサードの守備の脆さを露呈していましたが、レイモンド・チャンが今回はそのポジションに入ることも考えられる
代表監督はマリナーズなどで監督を務めたスコット・マクラーレン。
現実的な目標はブラジルから1勝を挙げること、そしてキューバや日本とできるだけ可能性の見える戦いをするということ。
前回大会同様、存在感を感じさせられるような戦いに期待したいですね。

予想スタメン
1李 磊  2B 北京
2崔 暁 CF 北京
3レイモンド・チャン 3B ツインズ3A
4王 偉 C 北京
5褚夫佳 1B 江蘇
6陸振洪 LF 江蘇
7国 濤 DH 北京
8安 旭 SS 北京
9頼競峰 RF 広東

主な先発投手

呂建剛(天津)、李鑫(天津)、卜濤(四川)など

主な救援投手
李帥(河南)、陳 坤(四川)など


・キューバ代表

弱体化が指摘されだして久しいキューバ代表。
ある程度満足のいく結果を残していると言えるのは日本やアメリカを倒して準優勝を果たした北京五輪くらいでしょうか。

元々、国際大会にトッププロ参加が解禁されてからかつてのようにパワーで圧倒する野球が出来なくなっているのは分かってきていたこと。
アテネ五輪での金メダル獲得も、日本やアメリカ、韓国といった国々が自滅する状況の中での優勝でした。

ただ、彼らがアマチュアと呼ぶには相応しくないような戦力を抱えていたのには変わりません。
北京五輪だけでなく、第1回のWBCでもタレント揃いの強豪国を退けての決勝進出。以前のように他国を圧倒するような野球は出来なくなったにせよ、トッププロ相手に互角以上戦えるのがこのキューバという国の評価でした。

ただ、近年はそういった評価すら揺らいでいるというのが現状です。
特に、MLBやNPB、KBOといったトッププロの参加しないワールドカップでは、プロ解禁以降も当たり前のように優勝していたキューバなんですが、ここ三大会はマイナー主体のアメリカや、成長著しいオランダにチャンピオンの座を奪われています。

原因として挙げられるのは、五輪というモチベーションを失った結果これまで以上に国外へ有力選手が亡命するケースが増えたこと、野球のスタイルも以前ほどタレントが揃わない状況にも関わらず、金属バットの頃と変わっていない といったものが指摘されていますね。

投手に関しては絶対的エースと呼べる存在がいないのが現状です。
ただ、キューバのピッチャーは先発と、ロングリリーフ、ショートリリーフをこなせるピッチャーが揃っているのが強み。先発投手でも1回の途中で変えてしまえるような、プロ選手主体のナショナルチームではできないようなスピーディーな継投が出来ること、一発勝負で有効とされるバラエティに富んだメンバーで相手が攻略の糸口をつかむ前に継投していくというスタイルは変わっていませんし、そういった強みで大黒柱がいないという現状はカバーする感じでしょうか。

野手に関してはやはりパワーが特徴でしょう。グリエルやセペタといったキューバ代表常連選手の威圧感は相変わらず。
ただ、トップレベルのピッチャーと対戦した途端に、相手から得点を奪う糸口が見えないというのは1次リーグで大爆発した打線が、2次リーグでは日本から1点も奪えなかった前回大会に象徴されるように弱点の1つですね。

北京五輪1次リーグの対ダルビッシュのときのように、相手投手の調子が明らかに悪いときや、レベルが落ちるピッチャーを打ち込むことに関しては申し分ないのですが・・。
こういった部分をどう改善するかが、再び国際大会で結果を残すために必要なポイントの1つだと思われます。長打頼みの野球からは卒業したいところです。

ただ国際試合は経験がものを言うだけに、そういった場数を踏んだ数の多さが今のキューバにおける最大の強みだというのは今も変わってないはず。久々に大きな結果を得てこの流れを変えたい。

予想スタメン

1カスティーヨ CF
2オリベラ 2B
3グリエル 3B
4セペタ DH
5アブレウ 1B
6デスパイネ LF
7ベル RF
8ペスタノ C
9アルエバルエナ SS



主な先発投手

ペドロソ、アルバレス、ラエラなど

主なリリーフ投手

ノルベルト・ゴンザレス、オデリンなど

・ブラジル代表

予選では4チーム中4番手という位置づけと言われながら、初戦のパナマ戦でアップセットを起こして勢いに乗り、結局全勝で予選突破を決めた初出場国。国際的なレベルでの経験に欠けると言われていましたが、予選で緊張感のある戦いを経験できた経験値は非常に大きい。ほぼ同じチームで予選に続いて戦えることもほかの参加国と比べてアドバンテージになると思われる。
予選突破を支えたのはやはり投手力。予選前は経験のある投手がいないこと、制球に不安のあるタイプが多いことから不安視されていたものの、蓋を開けてみれば出てくる投手がきっちりと仕事を果たし予選突破の原動力になった。予選同様、出てくる投手がストライク先行で勝負することができれば相手をはめ込むことがまたできるかもしれない。
打線に関しては持ち前のパンチ力に加え、スモールベースボールの側面も見せることができるのが強み。アメリカと日本の野球の両方に影響されたスタイルはほかの国にはない強みになるのではないでしょうか。

予想スタメン

1オーランド CF ロイヤルズ2A
2レジナット 3B レイズ1A
3ゴメス   C  インディアンズ
4サトウ   DH ヤマハ
5ユウイチ  1B ヤクルト
6ムニス  LF 元ロッテ
7ブリン  2B マリナーズR
8チアゴ RF 前ヤマハ
9田中マルシオ敬三 SS JR九州

主な先発投手:アンドレ・リエンゾ(ホワイトソックス2A)、ラファエル・フェルナンデス(ヤクルト)、仲尾次オスカル(白鴎大)

主なリリーフ投手:ムリーヨ・ゴウベイア(アストロズ1A)、ラファエル・モレノ(オリオールズR)、チアゴ・ビエイラ(マリナーズR)




○プールB 台中ラウンド

韓国、オランダ、オーストラリア、台湾

プール展望

群雄割拠と呼ぶに相応しい激戦区。
アテネ五輪銀メダルのオーストラリア、2011ワールドカップ王者のオランダ、前回大会準優勝の韓国に、ホスト国台湾という構成。
この4チームがどういう並びや勝敗になってもおかしくないかと。
ただやはり韓国が1歩抜けており、残りの1枠を3チームで争う格好になりそう。
タレントの充実度や近年の国際大会の実績を考えるとオランダが有利と思われます。

・韓国代表

前回大会準優勝、オリンピックラストチャンピオンという実績が示す通り、このグループでも1番手と言える存在。
高い投手力とそれを支える堅守。打撃面では堅実さにパワーを加えたチームの総合力、バランスの良さは参加国屈指だと言えると思います。


投手に関しては柱となりそうなのはユン・ソクミン(キア)とチャン・ウォンサム(サムスン)。
前回大会準決勝でベネズエラ打線を抑えたユンソクミンは、内外と正確に出し入れするコントロールと、鋭く外に切れるスライダーで打者を翻弄。
国際試合での経験も申し分なく,一流メジャーリーガー揃いの強豪国相手でも一歩も引けを取らない投球を見せるでしょう。
韓国代表といえば左の好投手。今回は負傷でポン・ジュングン(LG)、メジャーリーグ挑戦でリュ・ヒョンジン(ドジャース)らがメンバーに入っていない分チャン・ウォンサムにかかる期待は大きい。キレのあるボールと高い制球力は新たな日本キラーとして名を馳せるかもしれません。
ただこの2枚エースに続くピッチャーがぱっと思いつかないのが課題でしょうか。
リリーフ陣にはオスンファン(サムスン)を始め、球威に優れたピッチャーの枚数は揃っていて、バラエティも豊富です。
野手に関しては日本から帰国してから好調を維持しているキム・テギュン(ハンファ)、オリックスで活躍しているイ・デホ、というおなじみのメンバーが核になりそう。スプレーヒッターのキム・ヒョンス(トゥサン)、強打のショートストップカン・ジョンホ(ネクセン)ら様々なタイプのタレントが揃い、これらをうまく組み合わせられれば非常に韓国らしい戦略の引き出しが多いバランスのとれたチームが作れるでしょう
。
前回大会では日本に近いスタイルの野球をベースに長打力を加えた韓国らしさも見せつけ決勝に進出。
2010年のアジア大会で絶対に負けられないという緊張感のある戦いを経験してる選手が多いのも心強く、五輪優勝メンバーや前回大会のメンバーが多いのも強みでしょうか。
名前に頼らず、国際試合に勝てる「チーム」をしっかり作り上げてくる韓国が今大会でも優勝候補の一つとみて間違いないでしょう。

予想スタメン
1イ・ヨンギュ CF キア
2カン・ジョンホ SS ネクセン
3キム・ヒョンス LF トゥサン
4イ・デホ DH オリックス
5キム・テギュン 1B ハンファ
6イ・ジンヨン RF LG
7チェ・ジョン 3B SK
8カン・ミンホ C ロッテ
9チョン・グンウ 2B SK

主な先発投手

ユン・ソクミン(キア)、チャン・ウォンサム(サムスン)、ソ・ジェウン(キア)など

主な救援投手

オ・スンファン(サムスン)、チョン・デヒョン(SK)など


・オーストラリア代表

確かに、銀メダルを獲得したアテネ五輪や優勝したインターコンチネンタルカップの頃=2000年代頃と比べるとピークから下降気味かもしれない。
昨年のワールドカップも5位と決しては悪くない成績だったのですが、特別なインパクトまでは残せませんでした。
前回大会、前々回大会と1次リーグ敗退。
前回大会は協会との金銭的なトラブルやこの大会における大きなモチベーションがないためにシーズンを優先して辞退する選手も決して少なくなく、アテネ五輪の頃のような自分たちが結果を残してオーストラリアにおける野球の位置づけを変えたい みたいなまとまりがない気もいたします。

アテネで巻き起こしたミラクルの再現を狙うなら、目標やモチベーションを明確にするといった内面的なものを考えるべきなのかもしれません。


投手陣の柱となりそうなのは、現在アスレチックスで活躍してるトラビス・ブラックリーでしょうか。
彼に続く投手としてはここ数年メジャーから遠ざかっているものの、復調しつつあるライアン・ローランドスミス(カブス3A)、アテネ五輪銀メダルの立役者クリス・オクスプリング(前タイガース3A)、昨年のワールドカップで主戦投手として活躍したクレイトン・ターナー(ジャイアンツ3A)らが挙げられます。

リリーフ投手に関してはグラント・バルフォア(アスレチックス)を中心にリッチ・トンプソン(ブルージェイズ)、ブラッド・トーマス(兄弟/台湾)、ジョシュ・スペンス(ヤンキース)といったメンバーも悪くない。
ここに故障から復帰を目指すピーター・モイラン(ブレーブス)も間に合えば心強いのですが、おそらく厳しいでしょう。

野手は投手よりもタレントに欠ける印象。
中心となるのは、広島でもプレーしたジャスティン・ヒューバー(メルボルン)やルーク・ヒューズ(前ブルージェイズ3A)、トレント・オルテン(エンジェルス3A)らメジャー経験者。これらの選手以外は、かなり小粒な印象があり、あまり野手陣には多くを望めないと思います。

投手はベンストメンバーが揃えばある程度戦える印象。継投もうまいことやれば食らいついていけるかもしれない。
野手に関してはしっかり守ることと、勝負どころで打点を挙げるところに意識を置きたいところ。

ただ、そういいた戦力的、戦術的なことより、明確な目標を定めてチームとして一体感を作ることの方が重要かもしれません。
一昨年からプロリーグも復活し、国内の野球熱をさらに高めていくためにも未来に繋がるような戦いに期待したいですね。

予想スタメン

1オルテン CF エンジェルス3A
2ハーマン 2B メルボルン(国内)
3ヒューズ SS  前ブルージェイズ3A
4ヒューバー 1B メルボルン(国内)
5ウェルチ DH パイレーツ2A
6ティム・ケネリー 3B フィリーズ2A 
7マシュー・ケネリー C ブレーブス2A
8スネリング RF シドニー(国内) 
9デニング LF シドニー(国内) 

主な先発投手

トラビス・ブラックリー(アスレチックス)、ローランドスミス(カブス3A)、クリス・オクスプリング(シドニー、国内)

主なリリーフ投手

バルフォア(アスレチックス)、トンプソン(ブルージェイズ)、スペンス(ヤンキース)


・オランダ代表

前回大会はドミニカに連勝してベスト8。
一昨年のワールドカップではキューバに2戦2勝で世界王者に。
おそらく対戦相手になる強豪国は「油断してはいけない相手」という評価をするんじゃないかと思いますが、はっきりいってそんなぬるい考えじゃ厳しいし、失礼なんじゃないかと。

常に国際大会を同じメンバーで毎年戦っているだけに、国際大会での慣れや勝負強さはもはやキューバと大差なし。
打力の少し微妙なキューバくらいに思っておくべきなのかもしれない。


近年の強さを支えるのは投手力。
しかも特定のエースに頼るようなスタンスではなく、コントロールに優れたピッチャーをどんどん継投していくスタイル。
相手が攻略点を掴む前に変えてしまうスタイルはピッチャーの力が拮抗してないとなかなかできないんですが、それができる層の厚みが今のオランダにはあります。様々なタイプのデータの少ない投手がどんどん投入されてくる。
しかもみんなテンポも制球もよく、ストライクをガンガン投げ込んでくる。
これに強豪国は毎度苦しめられている感じですね。先発とロングリリーフを兼務できるタイプが揃っているので、先発がイマイチならあっという間に変えられるもの大きい。
ワールドカップでキューバを7回無失点に抑えた大ベテランのコルデマンス(アムステルダム)や昨年13勝のジャージェンス(前ブレーブス)あたりが中心か。

打線に関してはまだまだ改善点が多い。キューバやその他中南米の強豪国のようにパワーでねじ伏せられるほどのタレントはいないものの、スタイルはそれに近い。単なる大味な打線と言った方がいいかもしれません。
ただ、ファーレイ監督になってから、バントを絡めた「1点を確実に取る」野球のスタイルも実戦をしてきており、その改革がうまくいっていればまさに鬼に金棒になるかもしれません。

打線の中心になるのははやり、日本で目下活躍中のウラディミール・バレンティン(ヤクルト)やかつての本塁打王アンドリュー・ジョーンズ(楽天)、攻守に大活躍を見せるブレーブスの新星シモンズあたりでしょうか。
国内組では本塁打王を獲得したエンゲルハルト(キンヘイム)あたりにも期待したいところ。

守備面に関しては基本的に不安なし。特に内野は今回も身体能力の高い選手が揃い鉄壁と呼ぶにふさわしいのですが、キャッチャーに不安点が。
長年代表の大黒柱を担ってきたシドニー・デヨング(アムステルダム)が代表から引退。攻守そして精神的にも中心だったベテランの穴を埋める選手は見つかっておらず、そこが唯一の懸念材料でしょうか・・。

予想スタメン
1シモンズ SS ブレーブス
2グレゴリウス 2B ダイヤモンドバックス
3ジョーンズ LF 楽天
4バレンティン RF ヤクルト
5プロファー 3B レンジャーズ
6バーナディーナ CF ナショナルズ 
7エンゲルハルト DH キンヘイム(国内)
8スミス 1B マーリンズ1A
9ファンヘイドールン C ADO(国内)

主な先発投手
ジャージェンス(前ブレーブス)、コルデマンス(アムステルダム、国内)、マークウェル(ネプチューンズ、国内)

主なリリーフ投手

ファンミル(インディアンズ2A)、ボイド(バーナビーブルドックス/カナダ)、ヤンセン(ドジャース)

・台湾代表

前回大会はまさかの全敗で今回は予選スタート。
格下に手を焼いてしまう傾向があるだけに、不安な声も聞こえたのですが、危なげない戦いで予選を突破しました。

ただ、予選と本大会では戦う相手のレベルが大きく変わってくるだけに、考え方を変える必要がありそうです。

最も不安視されるのは駒不足が深刻な先発投手。
国内リーグの先発投手不足に加え、海外組も負傷やシーズン優先などによって投手を集めることができなかった。

予選で主戦を担った王躍霖(カブス1A)や 林煜清(兄弟)といった若手や潜在能力の高い陽耀勳(ソフトバンク)らがこの大会でもうひと皮向けることに期待したい。

野手陣に関しては対照的にタレントぞろい。
長打力のある選手がラインナップに並び、予選では横綱相撲でねじ伏せた。ただ本大会はそうもいかないはずなので、長所の裏返しでもある少々大味な部分を極力見せないようなコンパクトな戦い方も視野に入れる必要があるでしょう。

あとはなんども課題に毎度挙げられる守備面。
極端に守備を重視した戦いをしても限界やバランスの崩れる部分があると思うので、どのようなバランスの取り方をするのかにも注目したいところです。
地元開催ながら同グループには難敵が揃っていますが、きっちり勝利を重ねて目標である二次リーグ選出を果たしたい

予想スタメン

1張正偉 LF 兄弟
2張建銘 RF 義大
3陽岱鋼 CF 日ハム
4林智勝 SS ラミゴ
5彭政閔 1B 兄弟
6林泓育 DH ラミゴ
7郭嚴文 2B ラミゴ
8陳鏞基 3B 統一
9高志鋼 C  統一



主な先発投手
王躍霖(カブス1A)、林煜清(兄弟)、陽耀勳(ソフトバンク)

主なリリーフ投手
官大元(兄弟)、王鏡銘(統一)

○プールC サンファンラウンド

プエルトリコ、ドミニカ、ベネズエラ、スペイン


プール展望
見ての通りメジャーで活躍するタレントを揃える中南米の強豪が集結。
一般的に言えばドミニカとベネズエラが2次リーグ進出が有力か。

・プエルトリコ代表

黄金時代は過ぎてしまったのか・・。
というのが現状のプエルトリコに対する率直な感想です。

過去2大会はベネズエラやドミニカと共に中南米の強豪国の一角として挙げられる存在でした。
初代大会ではあのキューバにコールド勝ち、前回大会でもアメリカにあと一歩まで追い詰めるようなそんな戦いを見せてくれています。

バーニー・ウィリアムズ、ベンジー・モリーナ、カルロス・デルガド、ホセ・ピドロ、マイク・ローウェル、イバン・ロドリゲス、ホルヘ・ポサダといった面々が現役引退。

代わりに新しいタレントが出てきてれば問題ないのですが特にそういうのはいません・・。
まあ上に挙げた選手も故障やポジションの関係でWBCに出てない人が多いので、そう考えると大丈夫と言えば大丈夫なんですが、過去2大会以上のものはちょっと望めないかもしれない。デルガドくらいですかね。本当にいなくなって痛いのは。

投手陣に関しては過去2大会同様、ウイークポイントになりそう。
過去2大会でエースを担ったハビアー・バスケス(前ヤンキース)は昨シーズンは契約せずに全休しましたが、ウインターリーグで復帰しWBC出場を目指すとのこと。彼が万全の状態で投げられればこれ以上のことはない。実績で考えるなら彼に続く2番手は過去2大会同様、ジャニファー・ピネーロ(オリオールズ3A)か。
ただ昨シーズンは故障の関係でメジャーでまだ投げられていない状況になってしまっています。

彼らがもしダメとなるならば、頼りになってくるのはNPBの助っ人トリオになりそう。ジオ(ジャンカルロ・アルバラード、前横浜)、オーランド・ロマン(ヤクルト)、ディッキー・ゴンザレス(前巨人)。
みなさんどういうピッチャーなのかはご存知だと思うので、ここでわざわざ説明はしません(笑)
残りは2010年に13勝を挙げているジョナサン・サンチェス(前ロッキーズ)あたりか。若手のプロスペクト、フリオ・ロドリゲス(フィリーズ2A)も有力な候補でしょう。


リリーフはもっと厳しい。柱となれるピッチャーがおらず相変わらずハビアー・ロペス(ジャイアンツ)やJCロメロ(カージナルス)がワンポイントで相変わらずしぶとく頑張っているくらいで、高いレベルでの戦いで頼りになりそうなピッチャーはいない状況。

打線に関しては、デルガドが抜けたもののリオス(ホワイトソックス)、ベルトラン(カージナルス)、ヤディアー・モリーナ(カージナルス)と柱はいるので投手事情よりは明るく、スタメンは全員メジャーリーガーで構成できそう。ディフェンス面でも外野にスピードのある選手が揃い、内野も悪くない。そしてなんてったって正捕手はヤディアー・モリーナ。投手力の弱さをカバーするようなバッティングとフィールディングに期待したいところです。


予想スタメン
1ペイガン LF ジャイアンツ 
2アビーレス SS レッドソックス
3リオス RF ホワイトソックス
4ベルトラン CF カージナルス
5ヤディアー・モリーナ C カージナルス
6ジオバニー・ソト 1B レンジャーズ
7サンチェス DH アスレチックス3A
8デヘスース 2B パイレーツ 
9ファル 3B ロイヤルズ

主な先発投手
バスケス(前ヤンキース)、ロマン(ヤクルト)、サンチェス(前ロッキーズ)

主なリリーフ投手
ハビアー・ロペス(ジャイアンツ)、JCロメロ(カージナルス)

・ベネズエラ代表

優勝候補の中で最も準備が早い国と言えるかもしれない。
3大会連続でルイス・ソーホーが指揮を執ることは早々に決定しており、コーチ陣も早々に発表。打撃コーチにアンドレス・ガララーガ(元ロッキーズ)も名を連ねる。
ピッチャーに関してはフェリックス・フェルナンデス(マリナーズ)が大黒柱になるのは前回大会同様。
前回の敗因にもなってしまった二番手以降の先発投手をどうするのかというのが焦点でしょうか。


救援陣では前回大会で活躍したメジャーリーグのシーズンセーブ記録保持者であるフランシスコ・ロドリゲス(ブリュワーズ)の守護神に据えて、ラファエル・ベタンコート(ロッキーズ)がセットアッパーか。
勝利への方程式は信頼のおけるものが描けそう。

野手にも各ポジションにオールスターレベルの選手が集結。
特にカルロス・ゴンザレス(ロッキーズ)、三冠王ミゲール・カブレラ(タイガース)、パブロ・サンドバル(ジャイアンツ)らで構成されるであろうクリーンアップを中心に守備力、スピードともにバランスのとれたスター選手が揃う。

個人的には最も優勝候補に推したい国。
前回大会は順調に勝ち進むもなんかあっけなく韓国に負けてしまっただけに、今回は納得のいく結末を迎えたいところ。

予想スタメン
1アズドバル・カブレラ 2B インディアンズ
2アンドラス  SS レンジャーズ
3カルロス・ゴンザレス RF ロッキーズ
4ミゲール・カブレラ 1B タイガース
5サンドバル 3B ジャイアンツ
6プラド LF ブレーブス
7ミゲール・モンテーロ C ダイヤモンドバックス
8ヘスス・モンテーロ DH マリナーズ
9パーラ CF ダイヤモンドバックス

主な先発投手

フェリックス・ヘルナンデス(マリナーズ)、ザンブラーノ(マーリンズ)、アニバル・サンチェス(タイガース)

主なリリーフ投手
べタンコート(ロッキーズ)、フランシスコ・ロドリゲス(ブリュワーズ)




・ドミニカ代表

恐ろしく高い授業料を払わされた前回大会。
まあせっかく払ったってそれを生かさなければ意味がない。

前回大会の屈辱を踏まえてさえいれば今回は変な油断やおごりはないはず。今回もタレントは十分優勝候補と言えるようなものを揃えている。

と、考えるとやはり重要になってくるのは戦略と選手のコンディションでしょうか。キューバ以外の中南米の選手は短期決戦の経験に欠けるので、そこをカバーするような個々の頑張りが欲しいところです。

投手陣に関してはかつてのペドロマルチネスのようなサイヤング賞クラスのスーパースターはいないものの、充実の陣容。

前回大会でも活躍したウバルド・ヒメネス(インディアンズ)を中心に、19勝を挙げたジョニー・クエト(レッズ)、3シーズン連続二桁勝利のワンディ・ロドリゲス(アストロズ)、ノーヒッターのアービン・サンタナ(ロイヤルズ)など、二桁クラスのピッチャーが揃う。

救援陣も去年のセーブ王、ホセ・バルベルデ(タイガース)を筆頭にカルロス・マーモル(カブス)など力のあるボールを投げるピッチャーが並びます。

アレクシー・オギャンドー(レンジャーズ)のようなリリーフと先発両方の経験が豊富なピッチャーもこういった国際大会では大変使い勝手がいいかもしれない。

野手に関してはまあ今更メンバーの豪華さに言及するようなこともないような・・。キャッチャー以外全ポジションにオールスタークラスの選手を揃える陣容はハンリー・ラミレス(ドジャース)が控えに回るんじゃないかってされるほど。打順を決めるのも大変。
人類最強打者アルバート・プホルス(エンジェルス)と2シーズン連続アリーグ本塁打王ホセ・ボティースタ(ブルージェイズ)を中核に据え、ロビンソン・カノー(ヤンキース)やエイドリアン・ベルトレー(レンジャーズ)といった脇役じゃないはずの選手が脇役に回る夢のような打線に、経験の浅い相手投手はスタメンに並ぶ名前を見ただけでも怯えてしまうんじゃないでしょうか。まあただ、過去の大会もそんなことを言われていたわけでして、名前だけで勝てる大会じゃないというのがこのWBCです。
スター選手を抱えるが故の難しさもあるでしょうし、過去2大会の敗因をしっかり分析して今大会での戦いにしっかりつなげることができれば今度こそ「名前通り」の結果を残せるんじゃないでしょうか。

予想スタメン
1レイエス SS ブルージェイズ 
2カノー 2B ヤンキース
3プホルス 1B エンジェルス
4ベルトレー 3B レンジャーズ
5ボティースタ LF ブルージェイズ
6エンカーナシオン DH ブルージェイズ 
7クルーズ RF レンジャーズ
8ゴメス CF ブリュワーズ
9サンタナ C インディアンズ

主な先発投手
ウバルド・ヒメネス(インディアンズ)、サンタナ(ロイヤルズ)、ノバ(ヤンキース)

主なリリーフ投手

バルベルデ(タイガース)、オギャンドー(レンジャーズ)


・スペイン代表

下馬評ではユダヤ系の選手をズラりと並べたイスラエルの方が上だったものの、決勝戦では雪辱を果たし下克上でのWBC予選を突破。その原動力になったのは、はやり中南米出身の選手たちということになる。
元々スペイン国内でプレーしている移民で代表は構成されていましたが、WBCルールでさらに強力なメンバーが加入。
キューバ代表歴のあるヤセール・ゴメス、バルバロ・カニサレスらがラインナップに名を連ねる。さらにスペイン系アメリカ人などもメンバーに加わった。ちなみにスペイン系メジャーリーガーのラウール・イバニエス加入の噂もあったりとか・・。
死のグループと言われるこの組み合わせを勝ち抜くのは正直厳しい。
ただワールドカップではキューバ相手に終盤までリードしたりするなど、強豪国にとって決して無視できる程度の水準のチームではないということも頭にいれておきたいところです。

予想スタメン

1ベルトレー CF レンジャーズ2A
2フィゲロア 2B 元オリオールズ2A
3サンチェス SS Somerset(米独立)
4カニサレス 1B オアハカ(メキシコ)
5アルバレス DH Cafetaleros del Tachira(ベネズエラ)
6ニエト    C ナショナルズ1A
7スアレス LF ドジャース1A
8ゴメス RF McAllen(米独立)
9ゴリンダーノ 3B バルセロナ(国内)

主な先発投手

シューマッハ(スーシティ/米独立)、サラサール(スーシティ/米独立)、リカルド・ヘルナンデス(ネットゥーノ/イタリア)、エリック・ゴンザレス(レイクエリー/米独立)

主なリリーフ投手
レアル(ネットゥーノ/イタリア)、グラナドス(サンマリノ/イタリア)

○プールD アリゾナラウンド

アメリカ、メキシコ、イタリア、カナダ

プール展望

アメリカが戦力的に抜けており、残り1枠を3か国で争う構図か。
イタリアも前回大会でカナダを下しており、侮れない存在

・メキシコ代表

2大会連続で1次リーグを突破している中米の強豪国。
投手野手ともににそれなりのタレント有するものの、ラテンの国らしい大味なスタイルが上位進出を妨げてきたとでも言っておきましょうか。

投手陣でエースとなりそうなのは、3シーズン連続で13勝以上を挙げているヨバニ・ガヤルド(ブリュワーズ)か。続く投手としてハイメ・ガルシア(カージナルス)といった二桁クラスのピッチャーが並びますが、彼らに続く3番手は格が落ちる印象。
ブリュワーズで先発とリリーフ両方をこなしているマルコ・エストラーダや過去にメジャーで実績のあるロドリゴ・ロペス(カブス3A)、オリバー・ペレス(マリナーズ3A)、ホルヘ・デラロサ(ロッキーズ3A)といった面々が候補になってくるでしょう。

リリーフ陣ではルイス・アヤラ(オリオールズ)、アルフレド・アセベス(レッドソックス)、といった所属チームでセットアッパーとして活躍している選手が揃うものの、クローザー候補だったホアキム・ソリア(ロイヤルズ)がTJ手術で長期離脱しているのは痛い。

野手で軸になってくるのはなんと言ってもエイドリアン・ゴンザレス(ドジャース)。ドジャースでも主軸を担う彼の脇を固める選手としては今シーズンはマイナー暮らしが続くホルヘ・カントゥ(エンジェルス3A)やスコット・ヘアーストン(メッツ)とジェリー・ヘアーストン(メッツ)のヘアーストン兄弟、エイドリアンの兄であるエドガー・ゴンザレス(前巨人)、日本でもプレーしたカリーム・ガルシア(モンテレイ)、といったメンバーになるでしょう。

ここではメジャーでプレーする選手を中心にあげましたが、中南米屈指の国内リーグでもあるメキシカンリーグでプレーする選手にも魅力的な選手は非常に多く、爆発力や波に乗ってる時の強さはやはりどこの強豪国も警戒に値するかと思われます。

ただ、ベネズエラやドミニカほど、プレーの”おおらかさ”を個人の力でパワーでカバー出来るほどのメンバーではないので、あまり高望みしすぎるようなことはしない方がいいかもしれない。

予想スタメン
1スコット・ヘアーストン 3B メッツ
2エドガー・ゴンザレス 2B 前巨人(日本)
3カントゥ DH エンジェルス3A
4エイドリアン・ゴンザレス 1B ドジャース
5カリーム・ガルシア RF モンテレイ(国内)
6バラハス   C パイレーツ
7バエンズエラ LF メキシコシティ(国内)
8ジェリー・ヘアーストン CF ドジャース
9クルーズ SS ドジャース

主な先発投手

ガヤルド(ブリュワーズ)、ハイメ・ガルシア(カージナルス)、エストラーダ(ブリュワーズ)

主なリリーフ投手

アヤラ(オリオールズ)、アセベス(レッドソックス)、ロモ(ジャイアンツ)




・アメリカ代表

辞退者の多い少ないはたぶん、それほどこの国が結果を残せるかどうかには関係ない。

特に野手に言えることですが、アメリカはドミニカやベネズエラと違って同じポジションに3,4人同じレベルのスター選手が存在しているので、別に辞退者が出ようがでまいがそこまで戦力は落ちないに等しい。
同じレベルのアメリカ代表はたぶん3チーム作れるかと。
まあ前回大会は大会中に負傷者が続出して、ダンが守備に就いたりとかマキャンが外野守ったりとか満身創痍ではありましたけど・・。

そもそも、野手はそんな辞退者はあんまりいない。
辞退者は怪我人かリザーブがメインで起用されるのを嫌がったか、大型移籍元年、前年ブレイクしたばかりでシーズンに専念したい選手くらいだっと記憶しています
実際、初見のピッチャーが多く、調子のいい投手がガンガンつぎ込まれてくる国際試合じゃキューバでもなかなか点の取れないのが現状なんですが、オフェンスに関しては流石の破壊力だったのを結構忘れられがちだったりする。
防御率6点台のチームが準決勝にまで進めたのはトップレベルの国際試合じゃまずお目にかかれない。

キューバを連続完封していた日本から4点奪ったのがアメリカですからね。

となると、浮き彫りになってくるのはやっぱりピッチャーでしょう。
あれだけの選手層を揃えながら、前回大会のロースターに入っている先発投手の面子は寂しかった。
まあ野手と投手の差を見ると、どれだけアメリカでは投手の肩は消耗品という考えが浸透してるか分かりますし、この時期のピッチャーが大変デリケートなのかも分かります。

ただやはりピッチャーに関しても、辞退者の数に全てを押し付けていいのか?という疑問が。
初代大会の敗因となったドントレル・ウィリスは前年に22勝を挙げているわけで、2回大会の準決勝日本戦で滅多打ちにされた前の年17勝のオズワルトも二度の20勝含む8年連続二桁勝利を挙げていたわけでして。

やはり、3月にピッチャー陣が調子のピークを持ってこれていないことが、一番大きいんじゃないでしょうか。
ここが改善されなければ、たとえサイヤング賞投手を5人揃えてきても同じ歴史を繰り返すだけ。

今回アメリカを預かることになったジョー・トーリは既にその点に着眼しており、チームの集合日をより早めること、既にどういう編成をするか選手を貸してもらう各球団と話し合う、といったこれまでの反省を踏まえた準備をしているようです。

過去二大会でUSAを率いた監督は正直スター選手を束ねる器に欠けていたことは否定できないです。

しかも選手の所属球団からは選手に出場機会の保障や、逆に投手の関しては制限もありますし、そんななかで勝てるチームを作らなければいけない。
かなりマネジメントの腕が試される立場にあるのがアメリカ代表監督なんですが、トーリならなにかやってくれるような気がするんですよね。

あまりビッグネームではなくても、ユーティリティーや先発がゲームを壊しかけてる時の立て直せるような投手など便利屋さんが国際大会ではも重要になってくるかと。

出場選手にビッグネームが揃うかどうかより、トーリがどういったチーム作りをしていくか。アメリカの勝敗をうらなうなら、着眼点をそっちに持って行った方がいいかもしれませんね。


予想スタメン

1トラウト CF エンジェルス
2トゥロウィツキー SS ロッキーズ
3ブラウン DH ブリュワーズ 
4ライト 3B メッツ
5コネルコ 1B ホワイトソックス
6マウアー C ツインズ
7スタントン RF マーリンズ
8グランダーソン LF ヤンキース
9フィリップス 2B レッズ

主な先発投手
バーランダー(タイガース)、ディッキー(ブルージェイズ)、カーショウ(ドジャース)

主なリリーフ投手

キンブレル(ブレーブス)、ネイサン(レンジャーズ)、ジーグラー(ダイヤモンドバックス)

・イタリア代表

イタリア野球における、この4年間の間の最大の変化と言えば国内リーグのプロ化でしょう。
セリエAの中から資金力のあるチームだけを集めて独立した新生イタリアンベースボールリーグは、MLBからの援助も受けながら有力な外国人を各チームが獲得。元メジャーリーガーを中心に外国人のレベルが飛躍的に向上し、彼らと対戦するイタリア人プレーヤーの水準も彼らと一緒にひきあげられている印象です。
その成果は国際大会でもすでに表れており、欧州選手権ではオランダを阻み2010、2012と連覇。2010年に行われたインターコンチネンタルカップでは地元の台湾を破って銅メダルを獲得するなど結果を残しています。

今回もメンバー編成は国内でプレーするイタリア人選手(帰化した二重国籍選手を含む)を中心にアメリカでプレーするイタリア系アメリカ人も加えた編成になりそう。

投手陣では制球力に優れたブラジル出身のチアゴ・シルバ(サンマリノ)、ハードシンカーが武器のチーロ(ボローニャ)、左腕のクリス・クーパー(サンマリノ)といった国内組三本柱の他に、過去2大会イタリア代表としてWBCに出場しているジェイソン・グリーリ(パイレーツ)らイタリア系メジャーリーガー、そして日本で活躍中のマエストリ(オリックス)を加えたメンバーか。
リリーフ陣では150キロ近い速球が武器のグリファンティーニ(パルマ)、サイドハンドのチカテッロ(パルマ)、マイナー帰りのパネラッティ(ボローニャ)やピッチコーニ(パルマ)らも控える。

野手陣ではパワー溢れる選手が揃う。
昨年3Aで30本塁打を記録したイタリア生まれイタリア育ち初のメジャーリーガーアレックス・リディ(マリナーズ)、日本でもプレーしたヴァル・パスクチ(メッツ3A)を中心とした長打力はイタリア野球のストロングポイントであり、今上げた選手以外もイタリアーでプレーする選手含め一発長打の可能性を秘める選手が並ぶだけに気が抜けないでしょう。

今大会も初代大会で4番を務めたマイク・ピアッツァが打撃コーチに就任予定。彼らのようなイタリア系アメリカ人の力を借りながらイタリア野球の未来に繋がるような戦いに期待したいですね。


予想スタメン
1デノーフィア CF パドレス
2インファンテ SS ボローニャ(国内)
3ラトーレ C ジャイアンツ3A
4リディ 3B マリナーズ
5パスクチ DH メッツ3A
6コラベッロ 1B ツインズ2A 
7キアリーニ RF リミニ(国内)
8バッジョ 2B ボローニャ(国内)
9デシモニ LF パルマ(国内)


主な先発投手

シルバ(サンマリノ、国内)、チーロ(ボローニャ、国内)、グリーリ(パイレーツ)、マエストリ(オリックス)

主なリリーフ投手

グリファンティーニ(パルマ、国内)、パネラッティ(ボローニャ、国内)


・カナダ代表

上位進出が期待されるような陣容を要しながら、前回大会はイタリアに敗れまさかのシード漏れで予選からスタートすることに。
ただ予選ではメジャーリーガー抜きの布陣ながら危なげなく予選突破。
結果的にチームの底上げに成功し、近年の国際大会で主力として戦っていた選手とメジャーリーガーの融合ということになります。

投手陣の陣容はアメリカやメキシコと比べると厳しい。
所属先の決まっていないエリック・ベダード(前パイレーツ)や移籍直後のライアン・デンプスター(レッドソックス)も出場が厳しい見通し。
昨年12勝をマークした、スコット・ダイヤモンド(ツインズ)も出場しないことが決まっている。
予選突破を支えたヒル(ブルージェイズ3A)、アルバース(ツインズ2A)らが中心となってくると予想される。
救援陣はプロスペクトのオーモント(フィリーズ)やアクスフォード(ブリュワーズ)、クレイン(ホワイトソックス)を中核に据えて、豊富な駒数でしのいでいくような流れになりそうです。

打線は参加国の中でも強力な部類。
上位打線にはMLBのレギュラークラスが並ぶ。看板はなんといってもモルノー(ツインズ)、ボットー(レッズ)のMVPコンビと言えるでしょう。

国際大会の経験が豊富なマイナー組と実績のあるメジャーリーガー。
これらがうまく噛み合えば、悲願の1次リーグ突破。さらにその上も狙うことができるかもしれません

予想スタメン
1ソーンダース RF マリナーズ
2マーティン C パイレーツ
3ボットー 1B レッズ
4モルノー DH ツインズ
5ベイ LF パイレーツ
6ロウリー 3B ブルージェイズ
7ローウェン CF メッツ3A
8ストロスモー 2B ジャイアンツ3A
9マロ SS ケベック(カナダ独立)




主な先発投手

ヒル(ブルージェイズ3A)、アルバース(ツインズ2A)、フランシス(ロッキーズ)

主な救援投手

アクスフォード(ブリュワーズ)、クレイン(ホワイトソックス)



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