世界の野球

野球ヨーロッパ選手権 出場国紹介  チェコ編  −新興国から強豪国へ−

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ヨーロッパの野球にある程度の関心がある人に一番成長が著しい国はどこかと聞くと、チェコと答える人が多いような気がします。
国際大会への高い参加意欲や、若年層の強化、多くのマイナーリーガーの誕生など確かに評価できる部分が多く、欧州野球の新興国というのがもっぱらの評であり、WBC次回大会の参加国候補に挙げられるのにも確かに納得がいきます。
とはいえ、欧州ではまだまだ確固たる位置を確保したわけではなく、実力的にはむしろ中堅国。
横綱のオランダ、大関のイタリア、関脇のスペイン、ドイツに続く、小結的ポジションにフランスなどと共に収まっているイメージです。

プレ五輪での日本代表との善戦もあり、今思えばチェコの将来が楽しみだねーなんて言われだしてから結構久しいような気がしないでもないですね。
いつまでも、「新興国」という都合のいい言葉に頼りっぱなしにならずに、この大会で殻を破って新しいステップに進んでほしいところです。


・選手紹介

Petr Cech 捕手  右右
サッカーの同国代表GKと同姓同名なのは以前触れた通り。
欧州のキャッチャーでは昨日取り上げたオランダのデヨングに続く存在。18歳でナショナルチーム入りした逸材であり、2007年から昨年途中までシンシナティー・レッズのルーキーリーグでプレーしていた。
残念ながら昨年で退団になってしまったものの、一皮むけてきたようであり、今シーズンからプレーしているブンデスリーガのレーゲンスブルグの主力として、南地区の首位打者を快走している模様

Pavel Budsky   一塁手   右右
チェコ野球の第一人者。国内リーグの強豪ドラシブルノやナショナルチームでも四番を努める欧州屈指のスラッガー。
カンザスシティー・ロイヤルズと投手としてマイナー契約していた過去を持ち、長身を武器に140キロ前後のボールを投げていたらしい。
退団後はオランダを経て母国に復帰。
2007年のプレ五輪では大場奨太から片手一本でホームランを放つ

Jakub Hajtmar  二塁手  右右
スピードとバットコントロールが特徴の若手内野手。
2008年はパイレーツのルーキーリーグでプレーしていた。

Tomas Polansky 三塁手  右左
高い出塁率に、パンチ力、そしてそこそこの足があっておまけに欧州じゃ貴重な右投げ左打ちという日本人の野球観からすれば3番打者の理想像みたいな選手

Petr Baroch 遊撃手 右左
スピードが最大の持ち味のチェコのレギュラーショート。
時折見せるパンチ力も侮れない。
2007年から2年間、オランダでプレーしてたが結構いい成績を残していたあたり、他の国内組より一歩抜けている感じもする。
遊撃手としての守備率は平均してだいたい9割くらいなのだが、欧州レベルでは悪い数字ではないってのはちょっと悲しいような・・


Jakub Malik   外野手  右右
ブドスキーと並ぶ、チェコのスラッガー。
現在所属している、オランダのコニカミノルタでも主軸として活躍しているが、今シーズンは少し苦戦しているようだ。

Karel Hrusovsky   外野手  右右
代表センターの常連。代表レベルでは打力に乏しく、下位を打つことが多い。

 Martin Vesely   外野手  右左
人呼んでチェコの赤星。
スピードが最大の持ち味で、巨漢の多いチェコ代表においては体の小ささがひときわ目立つ気がする

Ales Navratil 外野手 右左
髭と長髪がトレードマークのベテラン外野手。野手では最年長クラスであり、その打棒でチームを引っ張る。指名打者での起用が濃厚。

Jan Rehacek  投手 左左
チェコ代表の左腕エース。
長身から繰り出す、130キロ半ばの癖球が最大の持ち味。
オランダでプレーした後、ミネソタツインズとマイナー契約していたが、今月リリースされてしまった。まだまだ若いのでこれからの奮起に期待
※追加召集

Boris Bokaj   投手 右右
チェコ代表右のエース格。
キャッチャーのチェフと共に今季ブンデスリーガに渡ると、首位打者の彼同様、ハーラートップ10勝&防御率トップの活躍。

Radek Prochazka  投手  右右
世界的にも珍しいが、欧州ではもっと珍しいチェコのサブマリン。
一次ロースターには入っていなかったものの、直前のイタリアンベースボールウィークには登録。右の扇風機系が多い欧州野球の大会において、非常に貴重な存在。

予想オーダー

1Hajtmar  2B
2Cech    C
3Polansky  3B
4Budsky  1B
5Navratil  DH
6Malik    LF
7Baroch  SS
8Vesely  RF
9Hrusovsky CF


・チーム評
投手陣に関しては、長身からの癖球をベースに打たせてとる投球を狙うタイプが多い。さらにサイドハンドのガユドシュ、アンダースローのプロチャースカ、捕手兼任のチルースト、左の枚数も豊富でありバラエティに富んだメンバー構成が特徴。
これらをリリーフに置いて、主戦のボカーイ、レハーチェク、ミナジークがゲームメイクできれば、前回大会のイタリア戦に続く大物食いがねらえそうな気がしますね。
打線に関しては、カナダやスウェーデン同様、アイスホッケーの強豪からなのか、右投げ左打ちの割合が多い。
それ以外は特に目立った特徴もなく、他の欧州勢と似たようなオフェンスをするイメージ。強豪から金星を奪うには、ブドスキーらの一発長打なども必要かもしれません。
基本的には、少ない得点を多彩な投手でごまかしながら逃げ切るという展開が理想でしょうか。
海外領土出身選手の多いオランダやイタリア系アメリカ人がこれまでの代表を引っ張ってきたイタリア、ラテンアメリカ出身の選手が大半を占めるスペインと違って、そういった「助っ人」に頼らないこのチェコやドイツのようなチームが欧州で存在感を示すことは大きな意義があるはずです。
何度も期待を受けながら、なかなか次のステップへ進めなかったチェコ代表。この大会が終わったとき、何か一つでもレベルアップを感じられるようなそんな大会にしてもらいたいものですね。




スケジュール(グループリーグ)

23日 対オランダ
24日 対ドイツ
25日 対フランス
26日 対ベルギー
27日 対ウクライナ

世界ランキング:22位(欧州6位)
欧州選手権最高成績:5位(2005、2001)
前回大会:12位



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記事カテゴリ:
ヨーロッパ野球
タグ:
ヨーロッパ野球
チェコ野球
某代表監督「(チェコに野球があるとは)知らなかった」
おや?チェコのようすが・・・

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