2007年03月07日

予期せぬ動きが魔球の秘訣!?

日本時間の7日未明、ついにボストン・レッドソックスの松坂大輔投手がフロリダ・マーリンズとのオープン戦に登板しました。前回は大学生(ボストン・カレッジ)が相手でしたから、あまり興味は湧かなかったのですが、さすがにメジャーが相手ですからことの行方が気になりました。

ウェブなどでは、「魔球ジャイロボールを1球は投げた・・・」。などという記事が紹介されていました。魔球と聞いて連想するのは、子供の頃に見た「巨人の星」や「侍ジャイアンツ」といった漫画の中でのお話だったのですが、最近の米メディアの熱狂ぶりを見ていると、今まで接点すら持たなかった漫画と現実がグッと近づいたように感じます。

予期しないような動きに出くわすと、私たちはその対応に苦慮します。スポーツをプレーしている場面で、どうしてこんなところにいるの・・・とか、こんなに曲がるとは思わなかった・・・といったイメージを持ったことがある人は少なくないはず。

かつて、動体視力ソフト『武者視行』の開発者・藤川陽一さんを取材した際に、「プロボクサーにとっては、一番怖いのは見えないところからもらうパンチなんです(=予期しないところで繰り出されるパンチ)。見えていれば、普段から鍛えているのでダメージを最小限にできるんですよ・・・」と話してくれたことがありました。

19世紀後半、ウィリアム・カミングスが最初にカーブを投げたときに対戦した打者は、今まで見たことのないような変化球に驚いたに違いありません。カーブが普及し、誰もが投げることができるようになれば、打者の目も慣れることになります。ある程度変化を予期することができるようになれば、プロ野球選手のような技術を持った打者ならば対応できるようになることは想像に難くありません。

カーブ以後、八百長疑惑で永久追放になったエド・シーコット投手が投げていたナックルボール、史上3位となる373勝を挙げている左腕のクリスティー・マシューソンが投げていたフェイド・アウェイと呼ばれたスクリューボール、マイク・スコットの活躍で有名となったスプリット・フィンガード・ファストボール、近年ではフォークボールやカットボールなども魔球のような威力を発揮してきました。

私たち人間の能力は日々進化していますから、100%打者を討ち取れるボールなどないでしょう。当然のごとく、打者も日々の努力でそれらの魔球を克服してきました。実際にジャイロボールを投げているのかどうかは別にして、松坂投手の投げるボールが、公式戦でどのくらい強烈な印象をメジャー・リーガーたちに与えることができるのか、それに対してメジャー・リーガーたちがいかに対応していくのか、今から開幕が楽しみです。


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posted by sclick |18:43 | コメント(0) | トラックバック(0)
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