2009年06月29日
今季の安藤美姫は楽しみだ。
テレビでアイスショー「ドリーム・オン・アイス」(新横浜スケートセンター)を観た。あくまでもテレビの画面を通して受けた印象だが、引き締まった身体で切れのいい演技を見せる安藤を見て、トリノ五輪シーズンに最初の試合で荒川静香を見たときの記憶すら浮かんだ。そのときの荒川も絞り込んだ身体に並々ならぬ決意を漂わせていたが、安藤にも同じ雰囲気を感じた。
可憐な浅田真央に較べると、安藤は日本で一般受けするタイプとは言い難いように思う。女性に可愛らしさを求める日本人にとって、安藤の魅力である妖艶さは見る人によっては戸惑いを感じるものではないのだろうか。しかし、明らかにアスリートとして世界トップクラスの実力を持つ安藤が兼ね備える独特の妖艶さは、誇るべきアピールポイントだと考える。今季の安藤は、自分の魅力を堂々とアピールすることに決めたのではないかと感じるのだ。
妖艶なフィギュアスケート選手といえば、1988年・カルガリー五輪の女王、カタリナ・ヴィットが思い起こされる。会見で伝説的なプログラム「カルメン」を踊るときの気持ちを問われたヴィットは「私は会場会場で、まず気に入った男の人を探して、その人のためにカルメンを踊るの」と答えたそうだ(「オール・アバウト フィギュアスケート」【ぴあ】)。その言葉からは、妖艶さという自らの個性を使いこなす強さが伺える。
多感な時期の安藤には上手く扱うことの出来なかったこともあるであろう「妖艶さ」という魅力を、しかし今の彼女は受け入れて自分の演技に見事に生かしている。その演技が五輪という舞台で評価されたとき、安藤のスケーターとしての美しさは正しい形で世界に認められたということになる。
posted by satoko |11:59 |
フィギュアスケート |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年06月22日
千葉のリンクに集まった、アイスホッケーファンの人数に驚かされた。
日本人として初めてNHL公式戦に出場し、来季はオランダリーグでプレーすることが決まっているGK・福藤豊選手が代表を務める団体「Take The First Step」主催のチャリティーイベントが、アクアリンクちばで開催された。21日はあいにく朝から雨の日曜日となったが、イベント開始の時間には雨は上がり、シーズンオフの今ホッケーに飢えているファンが海に近いリンクにやってきた。
恥ずかしいことに「アクアリンクちば」の存在を知らなかった私は、千葉に立派なリンクがあったことが嬉しい驚きでもあった。地元のホッケークラブに所属しているらしい子供たちが、日本一のスター選手である福藤のプレーを見守っている。この日福藤を見て感激した彼らの中から、日本の将来を担う名プレーヤーが誕生するかもしれない。
福藤は、北米でプレーだけでなくチャリティーの精神も磨いてきたようである。チャリティーゲームに参加していた元西武プリンスラビッツの田中豪選手が来季ドイツでプレーすることも初めて知り、アイスホッケーの取材で久々に明るい気持ちになった。
首都圏にも根強くアイスホッケーは生き続けていることを確信した。日本の選手が海外で活躍すること、また日本のアイスホッケーを取り巻く状況が少しでも良くなることを願ってやまない。
posted by satoko |11:42 |
アイスホッケー |
コメント(3) |
トラックバック(0)
2009年06月15日
ジョー・ルイス・アリーナの観客は沸いたが、同点ゴールかと思われたシュートはクロスバーに弾かれた。
スタンレーカップファイナル第7戦、第3ピリオドも残り2分少々となったところで、一点差を追うディフェンディングチャンピオン・レッドウイングスの同点ゴールは決まらなかった。結局スコアは2-1のままで試合は終わり、ペンギンズが優勝、レッドウイングスは二連覇を逃した。
優勝を争うシーズン最後の土壇場で、ゴールポストが勝負を分けたとも見える瞬間を、日本でも見たことがある。第36回日本アイスホッケーリーグ(2001-02)、コクド-西武鉄道の組み合わせで戦われたファイナル第5戦(3戦先勝方式、東伏見)。第3ピリオドにクリス・ブライト(西武鉄道)の放ったシュートがコクドゴールのポストに弾かれ、結局コクドが3-2で試合を制し、リーグ王者となった。第1戦から交互に勝者が入れ替わって迎えたファイナル第5戦、紙一重に見えた勝負の行方が、パックがポストにあたって乾いた音を立てた瞬間見えたような気がしたことを、テレビの画面を見ながら思い出していた。
実力が伯仲したチーム同士がぎりぎりの頂上決戦を繰り広げているとき、最後の最後で「勝利の女神」と呼ぶしかないような運が勝敗を左右することは少なくないのではないだろうか。昨季同じ組み合わせで行われたファイナルで苦杯を喫した若いペンギンズに、今季は勝利の女神が微笑んだということになる。ただ、ゴールポストに住んでいるらしい気まぐれな勝利の女神を振り向かせる決め手となるものは、勝利への気持ちの強さ以外にはないのではないかとも思う。
posted by satoko |12:00 |
アイスホッケー |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年06月08日
気持ち良く晴れた日曜日となった6月7日、東伏見のダイドードリンコアイスアリーナ駐車場で、SEIBU プリンセス ラビッツ開催のフリーマーケットが行われた。解散したSEIBU プリンス ラビッツ関連のものが多数出品され、選手も会場に姿を見せていた。
西武から初の移籍として報道された3選手の一人である小原大輔(日本製紙と来季の契約で合意)は明るい表情だった。昨季の日本代表にも選ばれている小原は、来季から出身地の北海道に戻ってプレーすることになる。
ただ、思ったほど西武の選手たちの移籍交渉は順調に進んでいるわけではないようだ。西武を引き継ぐクラブチームの立ち上げも来季については難しいようで、選手は移籍か引退かの選択を迫られており、既に引退を決めた選手もいる。
小原に来季も試合を見る意志を伝えたところ、東京での試合はかなり少ない見通しであることを聞かされた。アジアリーグの正式な日程は未定だが、東京での開催は一・二試合という可能性もあるらしい。
強い日差しの中、西武の選手が使用していたスティックを持ち帰る親子の姿があった。喪失感は否めないが、今は西武の選手たちがよりよい方向に進めるよう祈るしかない。
posted by satoko |13:15 |
アイスホッケー |
コメント(0) |
トラックバック(0)
2009年06月01日
レッドウイングスは本当に強い。そして本拠地・デトロイトがその強さを支えている。
今季のNHLに関しては、レギュラーシーズンは試合を全く見ないまま過ぎてしまい、プレーオフも進んでとうとうスタンレーカップファイナルが始まってしまった。スティーブ・アイザーマンが現役を引退してからかなり経っているが、やはりデトロイト・レッドウイングスは気になるチームだ。今更試合を見るのが我ながら恥ずかしい気がするが、先程までファイナル第2戦(対ピッツバーグ・ペンギンズ)の生放送を見ていた。
ため息が出るようなゴールをひとつのゲームのなかで何度も見せてくれるレッドウイングスのホッケーはやはり絶品だが、特にゴーリー、クリス・オズグッドが素晴らしいセーブを見せていた。放送でもおっしゃっていたように、オズグッドは決して順風満帆のゴーリー人生を送ってきた訳ではないだろう。そのオズグッドが、大ベテランといえる年齢になり、デトロイトのファンの前で、地元二連勝というファイナルの滑り出しを支える大活躍をしている。
アイザーマン見たさにアメリカまで行ったことはあるが、デトロイトでのゲームを見ていない私は、本当の意味でレッドウイングスを見たとはいえない。かのマドンナもデトロイト近郊の出身だが、冬が長く、厳しい気候のデトロイトは「ガッツあふれる人間を数多く輩出している」(マドンナ 永遠の偶像 【二見書房】)のだそうだ。ホッケーを愛するデトロイトで、厳しい視線に耐えながら成長してきたオズグッドは、今やホッケータウンにふさわしいゴーリーになり堂々と大舞台で輝いている。
真っ赤になったジョー・ルイス・アリーナのスタンドを画面で見つつ、東京のホッケータウン・東伏見の現状を思わずにはいられなかった。
posted by satoko |13:25 |
アイスホッケー |
コメント(0) |
トラックバック(0)