2008年10月27日
4点差を追いつき、もつれ込んだゲームウィニングショット戦を制したこの試合は、今季のSEIBUの勝負強さを印象づける価値ある一勝となった。SEIBUの若林クリス監督は「どんな状況でもいけるっていう自信にもなります。いい集中力で、プライド持って戦ってますので」とコメントしている。
SEIBUのFW・内山朋彦も「最近あんまり負ける気もしないんで」と語った。
「開幕からまだ一敗しかしてないんで…こういうゲームも全部勝ちに結びついてるんで、チームはいい感じで今のところきてると思います」
個人的にも動きはいいという感触を得ている。5日の試合でチェックを受けて血を吐いた影響も残っていないという。
「後は点数入ればもっと良くなると思うんで、早くゴール決めたいです」
逆転劇の狼煙となる一点目のゴールを決め、キャプテンの役目を見事に果たしたSEIBUのFW・鈴木貴人は「四点差を跳ね返して勝てるっていうのは、技術だけじゃなくて精神的に強いチームじゃないとそういう勝ちはないと思うので…そういう意味ではチームにとっても大きな勝ち」と話した。
「チームもいい流れできてるので、気持ちよく代表の試合にも臨めると思います」
鈴木は、11月6日からポーランドで行われるバンクーバー五輪予選に臨む日本代表チームでも主将を務める。「このオリンピック予選は、本当にアイスホッケー界にとってすごい大事な試合」と、予選への意気込みの強さをうかがわせた。是非代表でもリーダーシップを発揮して、最終予選への切符をつかんでほしい。
posted by satoko |14:20 |
アイスホッケー |
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2008年10月20日
北京五輪を終えた今、日本のシンクロには新しい顔が見えてきた。
日本にとって大変苦しい五輪となった北京大会だったが、それでも原田早穂・鈴木絵美子の健闘でデュエットのメダルは死守した。引退した原田・鈴木の後を継ぐ新代表デュエットに抜擢されたのは、17歳の酒井麻里子と18歳の乾友紀子である。今年七月の世界ジュニア選手権で銀メダルをとっている若い二人は、東西の名門クラブに所属している(酒井は東京シンクロクラブ、乾は井村シンクロクラブ)。東京シンクロクラブを率いる日本水泳連盟の金子正子シンクロ委員長は、酒井の将来性に大きな期待を寄せているようだ。また乾は、井村シンクロクラブ代表の井村雅代氏が、以前から大器として大事に育ててきた選手である。酒井・乾ペアは、12月・スペインで行われるワールドトロフィーにおいて、代表デュエットとしてロンドン五輪へ向けたスタートを切る。日本シンクロを引っ張ってきた二人の名伯楽が、次代を担う選手をまた世界へと送り出すことになる。
日本のエースとして長年にわたり活躍、2001年の世界選手権福岡大会では武田美保さんとのデュエットで金メダル獲得を果たした立花美哉さんが、留学していたアメリカから10月中に日本に帰国、井村シンクロクラブのコーチとなる、というニュースもあった。アテネ五輪後現役を引退、カリフォルニア州サンタクララのクラブで指導に取り組んできたという立花さんは、北京五輪の実況放送で解説を務めていらした。元一流選手ならではの視点での解説は素人にとり大変興味深く勉強になるものだった。選手時代は日本人ばなれした恵まれたスタイルが印象的な立花さんだったが、実は不器用でひたむきな努力により日本代表としての地位を保っていたという事実を金子シンクロ委員長に伺った。練習の大切さを誰よりも知る立花さんなら、井村氏の下で一流のコーチとなれるのではないだろうか。そして、いずれは日本代表をも指導してくださるのではないか、と期待してしまう。
様々なかたちで日本シンクロの底力は継承されていく。伝統を土台とし、選手としてまたコーチとしてはばたこうとしている新しい力が頼もしい。
posted by satoko |13:55 |
シンクロナイズドスイミング |
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2008年10月15日
ベッソノワは、やはり存在感に溢れていた。
10月10~12日にかけて行われたイオンカップの、第1日・最終日を取材する。北京五輪後で、選手にとっては体調を整えるのが難しいと思われる大会だったが、北京の金メダリスト、エフゲニア・カナエワ(ロシア)と銅メダリスト、アンナ・ベッソノワ(ウクライナ)はさすがという出来栄えの演技を披露した。カナエワは正確な難度だけでなく美しさも充分兼ね備えたチャンピオンで、新体操の方向性としても理想的な女王という印象を持った。ただ、個人的にはやはりベッソノワに惹かれてしまうのが正直なところである。
ベッソノワを同じフロアで見ると、大柄な体躯もあってそのスケールの大きさに圧倒されてしまう。なかでも、決勝の最終種目・リボンはやはり素晴らしかった。リボンは北京五輪の最終種目でもあり、ベッソノワの本領を発揮する見事な演技で銅メダル獲得を決めている。ベッソノワ本人も、大会後の記者会見で「私自身、リボンの演技はとても好き」だと語っていた。ウクライナの民謡を使っているため「ウクライナ魂みたいなもの」が出てくるのだそうだ。
「陽気な音楽なので、それがファンだけでなく私の気分も盛り上げます」
軽やかで楽しげな演技は、新体操を愛する思いが伝わってくるものだった。会場からの大喝采が、ベッソノワの魅力を証明する。カナエワに続く二位という成績だったが、彼女自身自らの演技の出来栄えに満足出来るイオンカップとなったようである。
ベッソノワは「来年またトレーニングをするかどうかについては、まだ正確には言えない」と語っている。来年世界選手権が開催される三重で、彼女が演技するかどうかは分からない。日本での演技は最後かもしれないベッソノワ、その魅力を堪能出来たこの大会の取材は、それだけで大きな意味があったと思う。
posted by satoko |15:50 |
新体操 |
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2008年10月07日
SEIBUが開幕以来無傷の6連勝。第2ピリオド中盤に立て続けにアニャンハルラにゴールを奪われ、第3ピリオド開始早々にも失点、一時は2点のリードを許して遂に今季初めての負け試合となるかとも思われた。しかし、第3ピリオドも後半に入ってから3得点。特に、ゲーム終了まで3分を切ったところでFW・増子秀司が挙げた得点は値千金のナイスゴールで、SEIBUが見事な逆転勝利をおさめた。
「スポーツの面白さっていうか、いろんな勝ち方がありますし」と話したSEIBUの若林クリス監督は、連勝の要因としては勝負所でしっかり点数をとれていることを挙げた。第3ピリオド前の控え室で、鈴木貴人キャプテンが「今流れと雰囲気が悪いけど、3ピリみんなの力が必要だし、前向きにポジティブに元気良く戦おう」とチームに語りかけたという。
SEIBUのFW・小原大輔も、第3ピリオド前のチームは「4、5点とられてるぐらいベンチの雰囲気が落ちてた」と振り返った。「全体的に足が止まっちゃった」第2ピリオドは、2点先制したことによる油断もあったという。しかし、ミーティングでの鈴木キャプテンの言葉により、第3ピリオド始めのキルプレーで失点しても「最後まであきらめないでっていう気持ちを全員持ってたので」とも語った。小原はあきらめない気持ちに加え、体力で上回ったことも勝因に挙げている。
「まさか、勝ちにいけるとまでは僕もチームも思ってなくて、同点にまでいければいいなっていうぐらいだったので…最後勝ち越しのゴールのアシスト出来たんで、良かったです」
試合を見に来ていた日本代表のマーク・マホン監督にも「ナイス・アシスト」と声をかけられた小原。
「今いい流れでアジアリーグ進んでるので、このまま全日本入っても(五輪)予選勝ち抜けるように、体調整えていきたいです」
SEIBUのFW・内山朋彦は、チェックを受けたことによる怪我のため、試合途中で病院に向かい、第3ピリオドは出場しなかった。順調な回復が望まれる。
posted by satoko |15:50 |
アイスホッケー |
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2008年10月01日
北京五輪で銅メダルを獲得した、シンクロ日本代表デュエットの鈴木絵美子・原田早穂が引退を表明した。二人ともまだ二十代半ばだが、偉大な先輩デュエット、立花美哉・武田美保の後継者という重責を担い、ライバルスペインや新興勢力中国と厳しい戦いをしてきたことを思えば、「余力はない」という鈴木の言葉には重みがある。代表デュエットとなった当初は優等生的な初々しさを感じさせた二人だったが、北京五輪では非常に苦しい状況のなか、新しい表現を見せて伝統のメダルを死守した。歴代の代表デュエットのなかでも、特に厳しい時代をエースとして戦った二人に、心から敬意を表したい。
北京五輪日本代表の選手のなかで、現役を続行するのは石黒由美子だけだという。また選手だけでなく、長年シンクロ界を引っ張ってきた金子正子シンクロ委員長も来年三月の任期切れに伴い、委員長職を辞任する意向を示している。選手もスタッフも世代交代が迫られている。
2008年の世界ジュニア選手権で、日本はデュエット2位・チーム3位という成績を残している。デュエットを組んだのは乾友紀子と酒井麻里子だが、乾は井村雅代氏が率いる井村シンクロクラブ、酒井は金子氏が率いる東京シンクロクラブ所属の選手だ。金子氏・井村氏の指導力が今後も日本シンクロの土台を支えるのは間違いないだろうが、両氏とも若い力を育てる方向で活動していくようだ。
世界のトップ国であり続けることが出来るかどうか、大事な時期を迎えている日本。新しい日本代表の育成が急がれる。
posted by satoko |16:17 |
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