2008年08月29日

何故ベッソノワは美しいのか 北京五輪・新体操(個人)

 ベッソノワを見ると、芸術スポーツのあるべき姿を体現しているようで嬉しくなる。2007年の世界選手権で優勝したときも、新体操がチャンピオンとして彼女を選んだことを心から喜ばしく思った。

 美しさと表現力に満ちたベッソノワの演技は、しかし難度をカウントしていく採点方法においては難がある。北京五輪の決勝でも思うような点が出ず、二種目終えて五位。三種目目のクラブでも、小さなミスがあったことも響いてか点が伸びない。得点が表示されるとベッソノワの味方である観客は大きなブーイングを浴びせ、ベッソノワは頭を抱えて大きな瞳でテレビカメラを訴えるように見た。その後0.05点高い点に変更されるも、三種目終了時点で四位。

 メダル獲得のためにはミスが許されない最終種目はリボン。ベッソノワはウクライナの音楽に乗り、大きなジャンプと美しい回転、魅力ある動きを見せて力の限り演じた。最高の出来栄えに、演技終了後は満面の笑みで片方の拳を突き上げる。

 「審判泣かせ」であるらしい演技の採点には時間がかかり、待つベッソノワは立ち上がって声援に応えた。得点が出ると大きくガッツポーズ。18.225、四種目目で初めて出た18点代の得点だった。

 ベッソノワは、アテネ五輪に続く銅メダルを獲得した。アテネの金・銀メダリストが引退している状況でのベッソノワのメダルには、大きな価値がある。

 追いつめられた状況で臨んだ最終種目のリボンでベッソノワが力を出し切れたのは、北京五輪までの競技生活を通して信念である「美しい新体操」を貫いてきたからだろう。自分を信じて、時には思うように出ない得点と、また新体操の世界で君臨し続けるロシア勢と戦い続けてきたベッソノワは、ぎりぎりのところでも自分を信じ切ることが出来たのだと思う。

 ベッソノワの類いまれな美しさは、その美貌と完璧なスタイルから生まれているのではない。自分の信じる「美」を追求し続ける、アスリートとしての真摯な姿勢が、見る者を魅了するのだ。

 

posted by satoko |15:47 | 新体操 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月24日

厳しい現実にどう向き合うか 北京五輪・シンクロ チームFR

 初めてメダルを取れなかったシンクロ日本代表には、厳しい現実が突きつけられた。

 TRを終えた時点で四位、メダル圏外の日本にとって、チームフリールーティン(以下FR)は背水の陣で迎えることになった。

 上位四カ国では最初、全体の五番目に登場したのは中国。「黄河協奏曲」を使用した演技は、ひねりを加えた高いリフトから始まった。分かりやすい見せ場をたくさん作ったルーティンは、いかにも井村雅代ヘッドコーチの作品らしい。特に「ドラゴン」と名付けられた選手の足を組み合わせ、波のように動かす技は、シドニー五輪のFR「火の鳥」を思い出させた。最後は多少ばらついたように見えたが、長い手足を生かし、中国らしさを前面に押し出して、前日のTRで得た勢いを保った。9.7と9.8が並ぶ高得点が出る。

 続いて日本が登場。冒頭のリフトはある程度の高さがあったが、中国には見劣りした。個人的には、岩代太郎氏の「瀧神」を採用したこのFRは音楽と振り付けに今までの日本にない芸術性があると感じていた。しかし、井村ヘッドコーチによる中国の明快なルーティンの直後に見ると、水面に近いところで難しいことをやり続けている感があり、難度の割に見栄えが悪いと認めざるを得なかった。きっと日本は中国よりも技術はあるのだろう。だが、技術がルーティンの残す印象の良し悪しに直結するものではないことを、改めて実感させられた。個人的には、全員を鍛えなければならないチームでは日本は中国に負けないだろうと信じていたが、その見通しが甘かったことを痛感する。

 母国の声援のなかで伸び伸びと演技していた中国に較べると、日本には重苦しさが漂っていた。それが極限に達したのは演技終了直後である。演技の最後に続いた長い足技を終え、浮かび上がる選手のなかで小林だけが一瞬遅れた。意識がないようで、自力で水から上がることが出来ずに担架で運ばれていく。以前にも日本選手権で同様の光景を目にしてシンクロという競技の過酷さに驚いた経験があるが、小林の失神は北京五輪のシンクロ日本代表が置かれた苦しい立場を象徴していたように思えてならない。

 騒然とするなかで点数が出る。技術点はひとつ9.8が出た以外は9.6と9.5、芸術点は9.7が四つ、9.6が一つ。後にTR二位のスペインと一位のロシアを残したこの時点で、日本は中国に1点差の二位となり、メダルは絶望的となった。更にその後日本はリフトの際、支える選手の足がプールの底に着いていた反則により1点の減点を受け、最終的にはカナダに抜かれてアメリカと同点の五位タイに転落する。伝統を守らなければならないという重圧のなか必死で戦い抜いた日本チームだったが、何かが微妙に狂っていたのかもしれない。

 日本の次にはスペインが演技する。演目は2007年の世界選手権で好評を博した「アフリカ」。スペインらしい独創性に溢れたルーティンはやはり見応えがある。得点には9.8と9.9が並んだ。

 北京五輪・シンクロナイズドスイミングの最後を飾るのはロシア。冒頭のリフトは信じられないような高さを見せる。整然とした隊列を決して崩さず、バラエティに富んだ動きを完璧にこなし続ける。迫力と女王の誇りに満ちたルーティンは、二つだけ出た9.9が削除され、満点という最高の評価を得て北京五輪を締め括った。

 遂に、五輪でメダルを獲得し続けてきたシンクロ日本代表の栄光は絶たれた。日本にメダルを取らせ続けてきた井村氏が指導した中国が日本に代わって表彰台に立ち、井村氏と両輪で日本を支えてきた金子正子シンクロ委員長も退任する意向を表明している。選手も世代交代が迫られている。四年後のロンドン五輪までには、アジア地区予選での中国との戦いを経なくてはならない。早急に日本シンクロの方向性を定める必要があるだろう。

 日本が北京五輪で弱点だった芸術性を高めようと挑戦したFRは、デュエットでは完成したがチームでは未完成だったといえる。次の五輪まで時間があると考えれば、腰を据えて日本の技術・同調性を生かしながら芸術性も備えていくことが出来るのではないだろうか。過酷さを増すルーティンに耐えられる選手の体作りも必要になってくる。

 日本は、2008年の世界ジュニア選手権ではデュエット・チームでメダルを獲得している。北京五輪の苦杯を生かし、真摯に進む方向を見極めた上で真の挑戦者となって臨めば、日本シンクロは復活への道を歩むことが出来るはずだ。

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posted by satoko |00:00 | シンクロナイズドスイミング | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月23日

正念場を迎えた日本チーム 北京五輪・シンクロ チームTR

 メダル死守を使命とする日本チームが、最大の正念場を迎えた。

 北京五輪のシンクロナイズドスイミング・チームの初日はテクニカルルーティン(以下TR)が行われる。デュエットの見事な銅メダル獲得で勢いに乗った日本が、いい流れをつなげられるか。

 スペインは8チーム中一番目に登場した。有利とはいえない早い演技順だが、力を見せる。アニメ映画「ハッピーフィート」サントラの軽快な音楽に乗り、規定要素も完璧とまではいかないまでも、確実にこなしていく。TRでもスペインらしい芸術性が見られ、楽しいルーティンだった。9.8のなかに9.7も混じった得点が出る。

 日本は四番目に登場。黄色の鮮やかな水着で、和風の曲に合わせて泳いだ演技には、大きなミスはなかった。ただ、テレビの画面で見ていても勢いが足りないように感じられる。五月の日本選手権の際、このTRでは小柄な日本チームがこぢんまりと泳いでいる印象が残った。選手はひとつひとつの技を懸命にこなしていたが、見る者を巻き込む熱気のようなものが欠けていたのではないだろうか。得点は大半が9.6と9.7で、ひとつだけ出た9.8は削除された。

 六番目にロシアが演技する。速いが、それぞれの技の映像が鮮やかに目に残る完璧な泳ぎ。ぴったりと同調しながら規定要素を終わらせ、最後に長い足技を見せる。風格さえ漂うゆるぎない強さは全て9.9という高得点で評価された。

 中国には、ロシアの直後という不利な出番をものともしない勢いがあった。「華」と大書された鮮やかな水着は、現中国代表ヘッドコーチの井村雅代氏がシドニー五輪で日本代表に演じさせ、ロシアを脅かした伝説的な名ルーティン「空手」を思い起こさせる。更に陸上動作でのカンフー・ポーズに至っては「井村マジック」の再現だと確信せざるを得なかった。水に入る前から中国は会場内の空気を支配したのだと思う。中国の泳ぎの鋭さは画面からも充分伝わってくる。9.8を三つ出し、日本を上回ったのも納得できる演技だった。笑顔の井村ヘッドコーチは、選手一人一人に声をかける。井村氏の手腕は中国でも遺憾なく発揮された。デュエットで失った流れを中国に取り戻すだけの力を持った、大変優れたルーティンだった。

 井村ヘッドコーチ率いる中国がとてもよく泳いだのは事実だが、日本が三位の中国に0.417点引き離され、四位でFRに臨むという苦しい立場に追い込まれたのは、やはりTRに勢いがなかったからだろう。選手は演技をきちんと泳ごうと必死だったのだろうが、画面で見ていても審判に点を出させるために必要な迫力がなかった。

 日本がメダルを死守するためにフリールーティン(以下FR)で逆転しなくてはならない0.417という点差は、かなり大きいものと言わざるを得ない。最大の危機にある日本チームだが、メダル獲得は不可能ではない。日本のFRにはモダンさ・斬新さがあり、井村氏が作り上げてきた「日本」とは違う魅力を持っている。苦境の中で磨いてきた新しい「日本らしさ」を今こそ世界に見せてほしい。なにより大切なのは、最後まであきらめずに全てを出し尽くすことだと思う。「言うは易く行うは難し」だが、日本から精一杯の気持ちを送りながらFRを見守りたい。

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posted by satoko |12:05 | シンクロナイズドスイミング | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月21日

粘りで守った日本のメダル 北京五輪・シンクロ デュエットFR決勝 

 北京五輪のシンクロ・デュエットはいよいよ決勝の日を迎えた。三位につけている日本・原田早穂、鈴木絵美子組だが、昨日のフリールーティン(FR)では四位の中国と同点、TRでのリードも僅か。昨日以上のいい演技を期待したい。

 決勝では、予選の順位が下位の6チームが前半に、上位の6チームが後半に登場する。七番目の中国、蔣 婷婷・蔣 文文は、初日から決勝までずっと演技順に恵まれなかった。上位チームの中でも一番といえるほどの彼女たちの脚線美が栄える技が決まるが、最後にはっきりと足技がずれてしまう。TRに続く演技の最後でのミス。得点は9.6と9.7が並び、予選では出た9.8は消えた。予選より0.25点数を落としたのは、やはりまだ五輪・世界選手権ではメダルを取っていない彼女たちにとり、五輪の決勝での演技は荷が重かったということか。井村雅代ヘッドコーチは彼女たちを笑顔で迎えた。

 続いてスペイン・ヘマ・メングアル、アンドレア・フエンテス組が演技する。以前原田にインタビューした際、予選より決勝で調子を上げてくるスペインの勝負強さを語っていたが、やはり前日の予選より演技に迫力がある。独創的な演技を同調性も見せて泳ぎ切り、予選より点数を上げてきた。アテネ五輪では四位に終わり、あと一歩でメダルに届かなかった無念が、スペインの力となっているのかもしれない。この時点でスペインは首位に立った。

 日本の鈴木・原田組がプラットホームに登場。冒頭のリフトは前日より高さがあり、鈴木の顔まで見えたようだった。その後の演技でも、前日より同調している印象がある。代表デュエットとなった当初は、しっかりした技術はあるもののこれといった個性は見られない優等生的なデュエットだったが、北京五輪決勝という大舞台に今彼女たちの表現する現代的な日本らしさが広がっている。最後の長く激しい足技もしっかりやり遂げた。工夫を重ねて作り上げ、四月の五輪予選では未完成だった新しい日本をアピールするFRは、原田・鈴木組本来の勢いも取り戻し、見事に完成した。得点が表示される。予選より0.417高い得点、そして中国を上回ったことを示すランク「2」が表示された。

 シンクロが正式種目となってから全ての五輪を経験してきた金子正子チームリーダーにとっても、北京五輪のデュエットは最も苦しい戦いだったのではないだろうか。メダル獲得を確信し、安堵の涙を止められずにプラットホームを降りてきた原田と鈴木を、やはり涙を拭いながら迎えた金子チームリーダーの表情には、そう感じさせるものがあった。

 アメリカの後にロシアのアナスタシア・ダビドワ、アナスタシア・エルマコワ組が演技する。予選でも完璧と感じられたが、更に凄みさえある泳ぎを見せた。スペインも迫力があったが、ロシアはその上をいく圧倒的な演技。二つの9.9以外は全て10点、特に技術点は全て10点という驚異的な高得点を審判に出させる。やはりロシアは最強だった。

 日本は四月の五輪予選で中国に敗れた苦境から、本当によく立ち上がってきた。五輪の正式種目となって以来、全大会・全種目でメダルを勝ち取ってきた常勝国の伝統を背負いつつ、不利な状況のもと敵地での熾烈な戦いで力を発揮した原田・鈴木の強い精神力には感嘆する。メダルを取ったことのない中国を、表彰台にあと一歩というところまで押し上げたのは井村ヘッドコーチの功績であることは間違いない。しかし、着実に堅い技術力を培ってきた日本は、中国の猛烈な追い上げに耐え、ぎりぎりのところでメダルを守り切った。金子チームリーダーは「最後の最後まで粘って粘って粘り切って頑張ろう」と選手たちに語りかけてきたというが、原田・鈴木はその言葉通り実に粘り強く戦い抜いた。

 表彰式では、完璧な演技をした満足感漂うロシア、悲願だった五輪のメダルを手にした喜びが溢れるスペイン、厳しい状況でメダルをつかみ取って重圧から解放された日本が、それぞれ充実したいい表情で表彰台に上がった。しかしすぐにチームの戦いが始まる。日本はいい流れを手放さず、新しい日本をアピールする素晴らしいルーティンの完成形を、再び見せてほしい。  

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posted by satoko |13:55 | シンクロナイズドスイミング | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月20日

紙一重のリードを守り切った日本の強さ 北京五輪・シンクロ デュエットFR予選 

 厳しい状況のなか、日本代表デュエット・原田早穂、鈴木絵美子組が底力を見せた初日を終え、北京五輪のシンクロナイズドスイミングは二日目のデュエット・フリールーティン((以下FR)予選を迎えた。いいスタートを切った日本だが、4月の五輪予選ではFRで中国に逆転されている。決勝では得点が加算されないFR予選でも、中国に負けない得点を出してメダル圏内で決勝に進むことが、順位が覆りにくいシンクロでは大切なことになってくる。

 FR予選でも、日本は有力国のなかでは一番最後の24組中19番目。演技順からも日本には追い風が吹き続けている。

 4番目にロシアのアナスタシア・ダビドワ、アナスタシア・エルマコワ組が登場。グリーグの「ペール・ギュント」を使用した演技は完璧だった。切れがよく、非常に速いがはっきりと映像が目に残る足技の合間に、いかにもロシアらしい手の動作も入り、格の違いを見せつける。得点はずらりと9.9が並び、10点もひとつ出た。

 昨日のTRでは大きなミスのあった中国、蔣 婷婷・蔣 文文は10番目に登場した。とにかく足が美しい。長いだけでなく、まっすぐ伸びたその足を存分に印象づける振り付けを、最後まで泳ぎ切った。FRには自信を持っているのか、失敗もなく大きな拍手を浴びて演技を終える。今日は力を出し切れたのではないだろうか。大舞台で彼女たちらしさをアピールした演技だった。技術点は全て9.7だったが、芸術点は9.4から9.8まで出て割れる。

 17番目、スペイン・ヘマ・メングアル、アンドレア・フエンテス組が登場。表現に苦労しそうな単調な曲だが、独特の世界を作って観る者を惹き付けるのは芸術性に優れたスペインならでは。世界トップクラスのソリストであるメングアルは、泳ぎ方に特徴があって合わせるのは難しいのではないかと思うのだが、若いフエンテスはメングアルの癖のある動きによくついていく。技術点はすべて9.8、芸術点は9.7から10という得点。10点が出たことはスペインに自信を与えるだろう。

 いよいよ日本の登場。7月・横浜での公開練習の際、見違えるほど良くなっていたFRには期待していたが、初めて見た水着も素晴らしい。白と金の地に赤と黒の繊細な線が入り乱れるデザインは、新しい日本らしさを追求する演技内容を象徴するものだろう。ポイントとなる大技、最初のリフトは鈴木の首まで見えて成功。岩代太郎氏による変化に富んだモダンな曲に乗り、コンテンポラリーダンサー・振付家の平山素子氏による斬新な振り付けを力強く泳ぐ。万華鏡のように移り変わる音楽に合わせ、多彩な技を繰り出していく。苦しさをうかがわせず、4月の予選後に加えた最後の長く激しい足技も演じ切った。技術点は中国に及ばなかったが、芸術点で中国を上回り、フリーは同点。弱点の芸術性を磨いてきたことが功を奏したといえる。テクニカルルーティンの貯金が効いて、三位で翌日の決勝に進むことになった。

 日本は辛うじて中国を抑えたが、紙一重の差を守ることが出来たのは日本が蓄積してきた強さによるもの。シンクロにおいてその差がいかに大きいか、シドニー五輪のチーム種目でロシアに肉薄しながら「紙一重」で敗れた苦い経験を共有している日本の金子正子チームリーダーと中国の井村雅代ヘッドコーチはよく知っているはずだ。

 もちろん日本に油断は許されない。FR決勝ではよりいい演技を見せ、メダル獲得にふさわしいデュエットであることを世界に納得させてほしい。

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posted by satoko |12:13 | シンクロナイズドスイミング | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月19日

日本の底力見せたTR 北京五輪・シンクロ デュエットTR

 五輪でメダルをとり続けてきたシンクロ日本代表にとり、厳しい戦いが予想される北京五輪が、いよいよ始まった。チームまで影響する流れを作る競技初日は、大変重要であるといえる。

 シンクロナイズドスイミングはデュエット・テクニカルルーティン(以下TR)からスタートする。日本の演技順は24組中22番目。シンクロでは演技順が後ろであるほど高い点が出やすいとされている。過去の五輪でくじ運の良さを発揮してきた金子正子チームリーダーが、今回もくじをひいたのだろうか。

 中国の演技順は8番。メダル争いに絡む有力国のなかでは最初の登場となった。長身の双子、蔣 婷婷・蔣 文文姉妹は「剣の舞」にのった演技で美しい足を印象づけたが、最後の要素であるスラストスピンで明らかに二人の足の角度がずれる。スピンが回りきらなかったとされるこのミスは、規定要素を確実にこなすことが求められるTRにおいては、非常に大きな失敗といえるだろう。

 13番目に登場したロシアのアナスタシア・ダビドワ、アナスタシア・エルマコワ組には女王の貫禄が溢れていた。ロシア民謡にのって緻密かつ正確に要素をこなし、持ち味の完璧な同調性も見せつけて、10点こそないものの9.9と9.8が並ぶ高い点を得た。

 演技順16番のスペイン・ヘマ・メングアル、アンドレア・フエンテス組も実力通りの演技。曲は後半にテンポが速くなる「カリンカ」を使用し、TRでも個性的な振り付けで持ち前の芸術性を見せるとともに、規定要素もきっちりこなして技術力の向上をアピールした。

 日本・原田早穂、鈴木絵美子組は、曲も水着も一新したTRを見事に泳いだ。オレンジの鮮やかな水着で登場、葉加瀬太郎氏のバイオリン曲「ひばり」にのって軽やかな足技を披露する。規定要素は正確にこなして日本らしい安定した技術を印象づけ、加えて持ち味の勢いも見せる演技。4月の五輪予選では力を発揮できなかった国家水泳センターで、今度は実力を見せた。

 日本は中国を0.166上回る三位につけた。予選で中国にフリールーティン(以下FR)で逆転されていることもあり楽観は出来ないが、決勝まで点数を持ち越すTRでメダル圏内に入ったことは非常に大きい。印象点は全て9.8の二位のスペインに較べると、9.7と9.6が点数の大半を占めた日本は差をつけられたものの、何より日本本来の演技を見せられたことで、二日目以降につながるいい流れを作った。獲得し続けてきたメダルを守る道筋に光明が差してきている。

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2008年08月11日

はじめまして、沢田聡子です。

 はじめまして。ライターの沢田聡子と申します。

 この度、ブログを開設させて頂くことになりました。直接のきっかけは北京五輪(シンクロナイズドスイミング)の記事を掲載することですが、現場で取材して文章を書く、というライターとして基本的な作業を地道に行う動機付けにもさせて頂こうと考えています。

 北京五輪の取材はかなわず、最初の記事からテレビ観戦によるものになってしまいます。ブログ開設の趣旨から外れておりお恥ずかしい限りです。私事で恐縮ですが、もうすぐ二歳になる娘を育てており、つい出不精になりがちな現状を少しでも打破すべく努力していきます。

 今まで、競技場では信じられないようなシーンに出会う経験を何度もしてきました。スポーツでしか味わえない興奮を、少しでもお届け出来れば幸いです。

 硬いご挨拶になってしまいましたが、どうぞ末永く、よろしくお願い致します。

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posted by satoko |18:38 | コメント(0) | トラックバック(0)
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