2010年02月08日

アジアリーグアイスホッケー2009-2010 (2月7日 フリーブレイズ 6 - 5 アイスバックス ダイドードリンコアイスアリーナ)

バックスの今季最後の試合は、シーズンを象徴するような善戦した末の惜敗だった。

東京周辺のホッケーファンが集まり、立ち見も出ている東伏見のアリーナで、今季のレギュラーリーグ最後の試合が行われた。アイスバックスとフリーブレイズはどちらもプレーオフ進出を逃しており、両チームにとっては5位か6位かが決まる大事な試合になった。

前日フリーブレイズに敗れ、第3ピリオド終了までに勝ちを決めないと5位に上がれないバックスは、第1ピリオドから第2ピリオドの序盤にかけ、主将のFW・瀬高哲雄の二得点などで三点をリードする。しかし、その後一点しかとれないバックスに対しフリーブレイズは五点を取り返す猛攻を見せる。第3ピリオド終了まで三分を切ったところでバックスはようやく同点に追いつくが、ピリオドが終了した時点でバックスの6位が決まった。延長でも勝敗が決まらずゲームウィニングショットまでもつれこんだ最終戦は、フリーブレイズの勝利に終わった。

「昨季のバックスよりは確実にレベルが上がってるし、今季は(プレーオフ進出が)駄目でしたけど、来季につながるシーズンだったと思います」
バックスのFW・内山朋彦は移籍後初のシーズンをこう振り返った。
この日の試合についても、手応えはあったようだ。
「勝たなきゃ駄目な試合で、逆転されて最後また追いついたのはいいと思います。結果的に負けましたけど、延長にもつれこむまで追いつめられたんで、そこが良かったと思います」
今季はゴール数も多く、個人的にも充実したシーズンだったようだ。
「ラインも一つ目で、アイスタイムもすごい多かったんで、そこでチャンス決められたっていうのは良かったと思います」
次のアイスバックスの試合は、全日本選手権(3月・苫小牧)になる。
「とりあえず36試合終わって、ちょっと今気抜けた感じなんで、ゆっくり休んで…まだ時間あるんで、徐々に上げていきたいなと思います」

バックスのFW・鈴木貴人も、最後の試合に満足感は持ったようだ。
「すごい難しい試合ではあったんですけど…最後までいい結果は出なかったですけど、現時点で持っている自分たちの力は出し切ったんじゃないかと思ってます。そこでやっぱり勝てなかったっていうことは、これからの課題でもあるので、それは全日本選手権にぶつけて、と思ってます」
同時に、目標はあくまでもプレーオフ進出においていた。
「自分の中では目標を達成できなくて、自分の力不足を感じてます」
「(全日本選手権に向けて)まずは体も心もフレッシュに戻して、もう一回新しいシーズンが来るっていうぐらいのコンディションも気持ちも持って、全日本選手権に臨みたいと思ってます」
全日本選手権では、新たなアイスバックスが観られるかもしれない。

posted by satoko |12:07 | アイスホッケー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年01月11日

アジアリーグアイスホッケー2009-2010 (1月10日 クレインズ 3 - 2 アイスバックス 日光霧降アイスアリーナ)

アイスバックスは、2010年最初の対戦カードであるホーム・日光での対クレインズ二連戦でいきなり山場を迎えた。リーグ四位のクレインズと五位のバックスは、四位までのチームが進出できるプレーオフを見据えるとこの対戦では絶対に譲れない。

立ち見も出ているホームリンクを、バックスは先制点で沸かせる。第1ピリオド、FWバド・スミスのパワープレーゴールが決まる。更に第3ピリオド序盤、主将のFW瀬高哲雄が追加点を入れ、2点差とした。

しかし、そこからクレインズの猛攻が始まる。ノーゴールの判定を受けクレインズの得点が認められなかった直後、FWユール・クリスがパワープレーゴール。更にあと二分で試合終了というところでFW小原大輔が同点とするゴールを決めると、延長もその勢いで攻め続け、再び小原が決勝ゴールを挙げた。バックスは痛い逆転負けを喫した。

「年末がかなり悪い終わり方だったんで、クリスマスゲームズの後からチームで結構ハードに練習してて」
同点・逆転の2ゴールを決めたクレインズの小原は語った。ノーゴールの判定が、逆にゲームの流れをクレインズに引き寄せたという。
「ゴールに向かう姿勢が出たのが勝ちにつながった」
勝負を決めた延長でのゴールは、早稲田大学時代にラインを組んでいたFW・西脇雅仁のアシストによるもの。
「(西脇の)あの粘りがあったから、ゴールにつながったんで。良かったです、コンビ復活したんで」
「声出さなくても大体いる場所とか、やりたいことが分かる」という西脇と、この試合通常のラインでは組んでいなかったが、小原にこだわりはない。
「僕たち二人だけ一緒にして好き勝手やってるのもチームではいいのか悪いのかちょっと分かんないんで、そこらへんは監督に任せて、与えられたポジションで全力でやってます」
今季のバックスの印象を尋ねてみた。
「(元)西武組入ったことによって戦い方が上手くなってるんで、僕たちにとってはかなり厄介な相手ですね」
「明日は1ピリから自分たちのプレーすることと…僕たちの(第1)セットはパワープレーが上手くいってなくて、ゴールにつながらないようなプレーしか出来てないので、そこらへんを修正して頑張りたいと思います」

痛い敗戦を、アイスバックスのFW・鈴木貴人は既に呑み込んでいるようだった。
「チームにとってすごく大きな敗戦になってしまったことは事実なんですけど、まだプレーオフのチャンスがありますし」
クレインズの勝負強さについて聞いてみた。
「得点力のあるチームなんで、逆にうちが二点差にしたことによって攻めるしかないっていう作戦になったと思うんですけど…全員で攻めてきたときにそれを守りきれなかったっていうことは、敗因だったとは思います」
「今日も50分間はいい流れで試合運べましたし、最後は負けましたけどいいところもたくさんあったんで、悪いところをしっかり反省して明日新たなリンクに立てれば、もちろん勝てるチャンスある相手だと思います。新たな気持ちで頑張りたいと思います」

バックスのFW・内山朋彦は、この日のクレインズを強いと感じていた。
「今日は(年末試合が行われた)札幌とは全然違うチームな感じで、チェックも速かったし結構アグレッシブにきてたんで…今日ほんと強かったです」
しかし、今季のバックスにとってクレインズは決してやりにくい相手ではない。
「今日も変な負け方してないし、明日につながる接戦でいいプレーしてたんで、全然問題ないと思います。明日いけると思います」
最近のゴールラッシュで、1月10日の時点でゴールランキング四位に浮上しているが、内山はいつものように自分のポイントはあまり気にとめていないようだ。
「調子はいいんで。ポイントっていうより、ほんとプレーオフに行きたいです」

posted by satoko |11:15 | アイスホッケー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年12月07日

アジアリーグアイスホッケー2009-2010 (12月6日 イーグルス 2 - 0 アイスバックス 日光霧降アイスアリーナ)

霧降アイスアリーナは立ち見も出てほぼ満員の盛況だったが、アイスバックスの連勝は3で止まった。

前日競り勝った王子に完封負けを喫したこの日のアイスバックスは、攻め込まれる場面が多かった。アイスバックスFW・内山朋彦は、19と少なかったシュート数について語った。
「王子も昨日より全然良かったんで…もうちょっと打ちたかったですね。打てればもっと展開も変わったと思います」
「点数とれなくて波乗れなかった」と敗因を語った内山は、前日の第1ピリオドだけでハットトリック達成という活躍について問われると「びっくりですね」と笑った。
「自分にパックきてたんで、決められて良かったなっていう感じです」
「点数入ると気持ち的にもどんどん上がっていくんで」と語る内山には、アイスタイムが長いこともいい方向に作用しているという。
「常にアイス乗ってるのは大きいと思います」
次に対戦するHIGH1は、12/7現在プレーオフ出場圏内ぎりぎりのリーグ四位。五位にいるアイスバックスにとり、非常に大事な対戦となる。
「次のHIGH1三連戦が一番山なんで…そこを悪くても二勝一敗、出来れば三連勝したいっていう気持ちで。チームもみんな分かっているのでいけると思います」
レギュラーリーグは後半戦に入っている。
「チームが一試合一試合レベルアップしてるの分かるし、悪いときもありますけど、徐々に徐々にいいチームになってると思います」
「この二試合はチームとしていい戦い出来たと僕は思いますし、後はちょっとのミスで入れられてるんで、そこを修正していけばもっとチームの総合力もアップしていけると思うんで」
第1セットのFWという、現在の立場も自覚している。
「一つ目で、点数とらなきゃ駄目なセットだし」
「チームが勝つためにセットで一点一点入れていきたいと思います」

「小さなミスからの失点と、アンラッキーな失点だったんですけど…小さなミスをもっと少なくしていくことだと思います」
アイスバックスのFW・鈴木貴人は敗因を語った。
「昨日いい試合して勝っても、気持ち新たにして今日も臨まなきゃいけないし、今日負けても次どんどん試合くるんで、ずっと頭下げてるわけにはいかないんで。ほんと、勝っても負けてもここは気持ちをすっきり切り替えて次に向かわなきゃいけない時期じゃないかなと思います」
修正すべき点について問うと、鈴木はパワープレーとミスを挙げた。
「今日はうちのパワープレーのときに相手がかなりアグレッシブにきてたんですけど、やっぱりそこで点数とれないと勝てないんで、そこを修正していかなきゃいけないかな。後は細かいミスをなくすようにしてかなきゃいけない」
万全の体ではないが、「今シーズン中なので、どんな状況でもいつも勝たなきゃいけないと思ってますし、どんな状況でも少しでもチームに貢献できればと思ってます」と鈴木は覚悟を滲ませた。

プレーオフ進出を目論むアイスバックスは、正念場を迎えている。

posted by satoko |12:09 | アイスホッケー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年11月16日

アジアリーグアイスホッケー2009-2010 (11月15日 アイスバックス 4 - 2 クレインズ 新横浜スケートセンター)

立ち見も出て満員の新横浜スケートセンターで、アイスバックスは快勝した。

今季から、東京近郊でアジアリーグアイスホッケーの試合を見る機会は非常に限られる状況になってしまった。集結戦が行われた新横浜スケートセンターは、観戦機会に飢えているファンで賑わっていた。アイスホッケーファンは、確実に存在している。

アイスバックスはクレインズに先制を許すも、パワープレーゴールで口火を切った第2ピリオドの四得点で、見事な勝利をおさめた。
「みんなすごいハードワークしてたと思います」
この日は第1セットでプレー、二点目のアシストもした日光のFW・内山朋彦は勝因を語った。プレーオフ進出の目安として、60ポイント獲得を念頭において戦っているという。この試合が終わった時点でアイスバックスの獲得ポイントは23。
「まだ30もいってないんで…勝つしかないですね」
西武時代よりもキルプレー・パワープレーでの出場が増えている。
「明らかにアイスタイム増えてるんで、責任持ってやってます」
滞氷時間の長さにもかかわらず、体力の衰えを感じないことを指摘すると「まだ若いです」と笑ったが、「練習はちゃんとしてます」と良い準備をしていることもうかがわせた。
内山は、新横浜をホームにしていたコクドでデビューしている。
「やっぱコクドのホームなんで、ちょっと特別じゃないですけど、好きなリンクなんで。昨日はあんまりいい試合見せられなかったんで、今日ほんといい試合見せられて良かったです」

日光のFW・鈴木貴人は「苦しい時期が逆に、チームに成長をもたらしているんじゃないかと思います」と語った。日光は、怪我や出場停止で多くのDFを欠いている。
「開幕当初はあんまりアイスタイム多くなかった選手も、今はほんとに頑張って成長しているんで、みんな戻ってきたときにまたパワーアップしたチームになるんじゃないかと」
やはりコクドでデビューした鈴木も、新横浜には特別な思いがあるようだ。
「僕自身今シーズン初めての東京近郊の試合で、特にこのリンクは僕がプロとしてアイスホッケーをスタートした場所なんで…いつもとは違った感情がありましたし、たくさんのお客さん応援してくれて、昨日ちょっとふがいない試合しちゃったんですけど、今日いい試合をお見せできて良かったと思います」

アイスホッケーが戻ってきた週末、新横浜のリンクは活気づいていた。

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2009年10月13日

アジアリーグアイスホッケー2009-2010 (10月4日 アイスバックス 5 - 0 ドラゴン 日光霧降アイスアリーナ)

元西武の選手を加えたアイスバックスは、良いシーズンのスタートを切った。

遅ればせながら、開幕したアジアリーグアイスホッケーを今季初めて取材する。開場時間が迫った日光霧降アイスアリーナの前には、長い列が出来ている。日光のファンの、アイスバックスへの期待がうかがえるようだ。

試合は大量点を挙げての見事な完封勝ちで、地元の観客を十分に満足させる内容だった。廃部になった西武から移籍したGK・菊地尚哉の好セーブも光った。やはり元西武のFW・内山朋彦も1アシスト1ゴールの活躍で、今季初めての得点に試合後の表情も明るかった。

―綺麗なゴールでしたね
「リバウンドだったんで…キーパーも寝てたんで、楽に打てましたけど」
―移籍先をアイスバックスに決めた理由は
「やっぱり監督とGMが熱心に誘ってくれたので」
―(元西武でアイスバックスに移籍した)鈴木貴人さんたちと話したこともありましたか
「そうですね、やっぱり西武の人と一人でも多く一緒にプレー出来るっていうのも、一つの理由ではありますけど、はい」
―チームもいい滑り出しですが、今の状態であればプレーオフ進出も見えてきますね
「そうですね、優勝するにもプレーオフは絶対出なきゃ駄目なんで。まずプレーオフっていうのがみんな目標だと思ってるんで、一緒にそれに向かって頑張ってる…はい」

元西武の主将であり、日本代表の主将も務めたFW・鈴木貴人は、日光でも存在感のあるプレーを見せていた。
―チームとしていい状態で、開幕から戦えているように思いますが
「そうですね、負けた後に個々にいろいろ考えることがあったと思うんですけど、その中で最初の王子との二試合・東北との二試合より本当にチームとしてひとつにまとまってきた感じがすごいあって。どのラインという訳じゃなく、みんなで勝利を勝ち取っているっていう雰囲気はチーム全体に出てきてるので、今いい状態にあると思います」
―移籍先をアイスバックスに決められた最大の理由は、唯一のクラブチームであるということでしょうか
「それももちろん、ひとつの決めた要因ではあるんですけど、本当に日光が私を必要としてくれたことと、自分でもやっぱり日光でやることが一番やり甲斐があるって感じたので、日光で決めさせて頂きました」
―開幕前には残念なこともありましたが、チーム内では気持ちの整理はついているのでしょうか
「そうですね、本当に選手にとってもショッキングで残念なことではありましたけれども…チームにとっても残念なことだし、みなさんにもすごい迷惑をかけたことで選手もいろいろ考えることもあり、反省もしたところであるんですけど。シーズンに入るときには、ホッケーでしか恩返しできないっていうのはみんな分かってたと思うので、それで集中してゲームには臨めたんじゃないかと思います」
―いい滑り出しですが、今の調子ならプレーオフ進出も見えてきますね
「まだシーズン長いので…ほんと、この短期間の中でもチームは成長しているところがあると思います。このチームは若いので、シーズン通して成長していかなければ、プレーオフっていう大きな目標は達成できないと思うので。まだ始まったばかりなので、チームとして成長していけるように頑張りたいと思います」

昨季のファイナルで敗れたときには、こみあげるものをおさえられなかった元西武の選手たちが、日光の暖かい声援の中で生き生きとプレーしている。彼らの思いが、アイスバックスをプレーオフという新たなステージに押し上げるかもしれない。

posted by satoko |11:58 | アイスホッケー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月12日

開幕前に

HC TOCHIGI日光アイスバックスの選手が傷害容疑で逮捕されたという。アイスバックスも謝罪会見をしたようだ。

廃部になった西武に所属していた選手が加わり、今季のアイスバックスには今までとは違う期待もかかる。東京での試合が数えるほどしかないこともあり、日光での試合を楽しみにしていた。事件の真相は分からないが、がっかりしたというのが正直な気持ちだ。

チームスポーツには、一人の選手の行動がチーム全体のイメージを損なってしまう側面がある。大変残念だが、起きてしまったことは仕方がない。アイスバックスがこれからの試合でプロとしての自覚を見せてくれることを期待したい。

posted by satoko |06:03 | アイスホッケー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年08月03日

新天地での出発

廃部となった西武に所属していた選手たちが、プロチームで再出発する。

アイスホッケー・アジアリーグのHC TOCHIGI日光アイスバックスに、前西武から6人の選手が移籍した。先月23日に行われた会見で、西武の主将だったFW鈴木貴人は
「日本唯一のプロチームで成績を残せば、日本アイスホッケー界のレベルアップにつながる」
と語ったそうだ。
西武最後の試合となった昨季のプレーオフ・ファイナル第7戦で、3点差から追い上げる2ゴールを決めた鈴木の鬼気迫る攻撃は忘れられない。北米でのプレー経験もあり、日本代表でも活躍してきた鈴木が、アイスバックスという新しい形態のチームを選んだことを喜ばしく思う。

地元で愛されながらもなかなか結果を残せずにいるアイスバックスだが、新戦力を得たことでプレーオフで勝ち上がることも期待される。廃部により苦しい思いを味わった元西武の選手たちが、アイスバックスでいいプレーをすることにより日本のアイスホッケーの未来を明るくしてくれることを願ってやまない。

前西武の監督・クリス若林氏が、今季からアジアリーグに参入する東北フリーブレイズのヘッドコーチに就任することも報道された。名門・西武の伝統を受け継ぐ人材が、これからも日本のアイスホッケーを支えていく。

posted by satoko |11:53 | アイスホッケー | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年06月22日

Take The First Step

 千葉のリンクに集まった、アイスホッケーファンの人数に驚かされた。

 日本人として初めてNHL公式戦に出場し、来季はオランダリーグでプレーすることが決まっているGK・福藤豊選手が代表を務める団体「Take The First Step」主催のチャリティーイベントが、アクアリンクちばで開催された。21日はあいにく朝から雨の日曜日となったが、イベント開始の時間には雨は上がり、シーズンオフの今ホッケーに飢えているファンが海に近いリンクにやってきた。

 恥ずかしいことに「アクアリンクちば」の存在を知らなかった私は、千葉に立派なリンクがあったことが嬉しい驚きでもあった。地元のホッケークラブに所属しているらしい子供たちが、日本一のスター選手である福藤のプレーを見守っている。この日福藤を見て感激した彼らの中から、日本の将来を担う名プレーヤーが誕生するかもしれない。

 福藤は、北米でプレーだけでなくチャリティーの精神も磨いてきたようである。チャリティーゲームに参加していた元西武プリンスラビッツの田中豪選手が来季ドイツでプレーすることも初めて知り、アイスホッケーの取材で久々に明るい気持ちになった。

 首都圏にも根強くアイスホッケーは生き続けていることを確信した。日本の選手が海外で活躍すること、また日本のアイスホッケーを取り巻く状況が少しでも良くなることを願ってやまない。

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2009年06月15日

勝利の女神はゴールポストに住む

 ジョー・ルイス・アリーナの観客は沸いたが、同点ゴールかと思われたシュートはクロスバーに弾かれた。

 スタンレーカップファイナル第7戦、第3ピリオドも残り2分少々となったところで、一点差を追うディフェンディングチャンピオン・レッドウイングスの同点ゴールは決まらなかった。結局スコアは2-1のままで試合は終わり、ペンギンズが優勝、レッドウイングスは二連覇を逃した。

 優勝を争うシーズン最後の土壇場で、ゴールポストが勝負を分けたとも見える瞬間を、日本でも見たことがある。第36回日本アイスホッケーリーグ(2001-02)、コクド-西武鉄道の組み合わせで戦われたファイナル第5戦(3戦先勝方式、東伏見)。第3ピリオドにクリス・ブライト(西武鉄道)の放ったシュートがコクドゴールのポストに弾かれ、結局コクドが3-2で試合を制し、リーグ王者となった。第1戦から交互に勝者が入れ替わって迎えたファイナル第5戦、紙一重に見えた勝負の行方が、パックがポストにあたって乾いた音を立てた瞬間見えたような気がしたことを、テレビの画面を見ながら思い出していた。

 実力が伯仲したチーム同士がぎりぎりの頂上決戦を繰り広げているとき、最後の最後で「勝利の女神」と呼ぶしかないような運が勝敗を左右することは少なくないのではないだろうか。昨季同じ組み合わせで行われたファイナルで苦杯を喫した若いペンギンズに、今季は勝利の女神が微笑んだということになる。ただ、ゴールポストに住んでいるらしい気まぐれな勝利の女神を振り向かせる決め手となるものは、勝利への気持ちの強さ以外にはないのではないかとも思う。

 

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2009年06月08日

来季へ向けて

気持ち良く晴れた日曜日となった6月7日、東伏見のダイドードリンコアイスアリーナ駐車場で、SEIBU プリンセス ラビッツ開催のフリーマーケットが行われた。解散したSEIBU プリンス ラビッツ関連のものが多数出品され、選手も会場に姿を見せていた。

西武から初の移籍として報道された3選手の一人である小原大輔(日本製紙と来季の契約で合意)は明るい表情だった。昨季の日本代表にも選ばれている小原は、来季から出身地の北海道に戻ってプレーすることになる。

ただ、思ったほど西武の選手たちの移籍交渉は順調に進んでいるわけではないようだ。西武を引き継ぐクラブチームの立ち上げも来季については難しいようで、選手は移籍か引退かの選択を迫られており、既に引退を決めた選手もいる。

小原に来季も試合を見る意志を伝えたところ、東京での試合はかなり少ない見通しであることを聞かされた。アジアリーグの正式な日程は未定だが、東京での開催は一・二試合という可能性もあるらしい。

強い日差しの中、西武の選手が使用していたスティックを持ち帰る親子の姿があった。喪失感は否めないが、今は西武の選手たちがよりよい方向に進めるよう祈るしかない。






09.6.7西武フリーマーケット



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