2009年10月05日
「鐘」は名プログラムとなるか
浅田真央の滑る「鐘」が名プログラムとなるかどうかは、二回のトリプルアクセルが成功するか否かにかかっている。 3日、さいたまスーパーアリーナの観客席から、今季初披露となる浅田のフリープログラムを見る。昨季のフリー「仮面舞踏会」と同様、最初の数分は二回のトリプルアクセルという浅田にしか出来ない離れ技のためにあるといえる構成だ。会場中が息を詰めた一回目、着地が決まらず転倒。二回目はいわゆる「パンク」となり、トリプルアクセルは二回とも成功しなかった。 ラフマニノフの「鐘」に乗った演技は、タラソワコーチのロシア的な美意識が感じられる重厚なものだ。浅田らしいプログラムとはいえないかもしれないが、昨季難しい「仮面舞踏会」に挑戦して新たな魅力を身につけた浅田なら、滑り込むうちに「鐘」でもまた進化した姿を見せてくれるのではないだろうか。オリンピックまでには最高のプログラムに仕上げてみせるという、タラソワコーチの並々ならぬ意気込みと浅田への信頼が感じられる。満足な点を得られずに戻ってきた愛弟子を迎えるタラソワコーチをオペラグラスで覗くと、笑みを含んだ余裕の表情に見えた。 「ジャンプをパーフェクトに決めて一つの作品。ジャンプを決めないと全体的にいい流れが出ない」 報道によれば、浅田はそう語ったという。確かにそうなのだろう。昨季から驚くほどに洗練された表現も、工夫の凝らされた長いステップも、浅田の最大の武器であるジャンプが決まってこそ初めて輝くのかもしれない。 「トリプルアクセル」、浅田の代名詞となったこの大技は、同時に浅田が常に直面している課題でもある。最高の浅田を引き出すためには、どうしてもトリプルアクセルを中心にプログラムを組み立てる必要がある。 成功するか否か、誰もが固唾を呑んで見つめる大技に、浅田は挑戦し続ける。浅田が愛されるのは、スポーツの本質的な魅力を彼女が体現しているからではないか。バンクーバーの大舞台で浅田が二つのトリプルアクセルを決めれば、「鐘」は伝説のプログラムとなるだろう。
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posted by satoko |11:45 |
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浅田真央選手を応援します 【重陽の節句を祝う】
[http://blogs.yahoo.co.jp/mizunoene17/39549604.html 少し前] にも話題にしましたが、来年二月には、冬季 バンクーバーオリンピック が開催されます。 私は、フィギュアスケート で、浅田真央 選手 が彼女のベストの演技をし、そしてそれが、一体どの位のポイントとして記録されることになるのだろうか、ということに、大きな期待と関心を持っています。 フィギュアスケートの国際大会 (世界選手権、GPシリーズ、等) は毎年行われていて、前回のトリノ...
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「鐘」は名プログラムとなるか
コメント投稿者ID :
ジャンプ以外でも、美しく複雑なポーズや動きが、嘗てのフィギュアスケートには無かった新しい世界に、彼女が既に踏み込んでいることを、リンクの上に「鐘」が鳴り響いている間、私達は皆、知ることとなった と思います。
確かに、3Aが出来るか否かで 点数が大きく違ってくる、示された数字は、一つの結果を提示する、
けれど、彼女が、直向きに努力をして、才能を発揮し、他の誰にも出来ないプログラマで演技を極める時、最早、他との比較や順位を付ける、というそのことに、意味を感じることが出来ません。
タラソワコーチの折に触れて語られることばにも、金メダルのことよりも、芸術家がその作品の本当の価値が磨かれて行く方へ気持ちが傾倒している、そんな風な想念を持っていることが伝わってきて、彼女も偉大な人だと 感服しています。
浅田選手が渾身の演技を全うした時、ジャッジが彼女にメダルを授与するのではない、ー ー ー 自ずと 天より降りて来て、彼女の首に掛けられる、そんな風に見えるような気がします。
posted by 五節句 | 2009-10-05 23:10
「鐘」は名プログラムとなるか
コメント投稿者ID :
五節句さん、はじめまして。コメントを頂き、ありがとうございました。
私は個人的にダンスも好きで、フィギュアスケートについても芸術的な部分に目がいくところがあります。ですから、五節句さんのコメントについては共感させて頂いたところが多く、一観客という立場では同じ意見とさえいえるかもしれません。
しかし、フィギュアスケートは順位がつくスポーツでもあります。かなり昔になりますが、シンクロの名コーチである井村雅代氏に「ルーティンを創る方向性を決めるにあたり、創りたい作品と、高得点を狙える作品との間で悩むことはないですか」という趣旨の質問をした際、即座に悩むことなんてない、という意味のお答えを頂いた記憶があります。チャンピオンスポーツである以上、勝利を求めるのは当然であるということなのではないでしょうか。タラソワコーチもまた、芸術家であると同時に、勝負師でもあるように私には思えます。浅田選手の最大の見せ場であるトリプルアクセルをプログラムの中心に配したのは、芸術的な観点から、また勝つための戦略としても、必須のことだったのではないでしょうか。
ただ、万が一最高の結果が伴わなかったとしても、浅田真央選手のプログラムに取り組む姿勢が素晴らしいことに変わりはありません。最高の感動を与えた作品が最高の結果を得るとは限らないことも、採点競技の真実かと思います。
今の私の正直な気持ちを書かせて頂きましたが、まとまりのないお答えになってしまい、申し訳ありません。いずれにしても浅田選手が、最高の舞台で納得のいく結果を得ることを願ってやみません。
posted by satoko | 2009-10-06 12:36
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