競技場の片隅から

平成25年度関東大学アイスホッケーリーグ戦(9月29日 日本大学 1 - 3 東洋大学 ダイドードリンコアイスアリーナ)

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 相手の3倍以上のシュートを放った東洋大学だが、つけた点差は2点にとどまった。

 東洋大学は昨年秋に起きた不祥事で対外試合を自粛していたが、この秋の関東大学リーグ戦には出場が決まった。今春より鈴木貴人氏(元日本代表主将、元栃木日光アイスバックス主将)が監督に就任、コーチには内山朋彦氏(元栃木日光アイスバックス)が就き、チームは新しいスタートを切っている。

 9月14日の開幕から、二連敗のあと大勝、その後明治大学と引き分けるという道筋をたどり、五戦目に東洋大学が対したのは日本大学である。東洋大学はパックを支配しながらも一瞬の隙を衝かれて第1ピリオド3分14秒に先制点を許し、第2ピリオド終盤まで攻めながら点を取れない展開が続く。第2ピリオド終了まであと41秒というところでようやく同点に追いつき、第3ピリオドは本来の力を発揮、2点を取って突き放した。

 「満足のいく内容ではなかったんですけど、絶対勝たなきゃいけない試合に勝ったということでは、良かったんじゃないかと思います」
スーツ姿で戦況を見守った鈴木貴人監督は、試合を振り返った。
「相手よりスケートしてなかったスタートだったので、自分たちがやらなきゃいけないことを出来なければ、そのまま結果にも現れるっていうことをここから勉強してかなきゃいけない」
「明治戦終わった後からあまりいい練習が出来てなくて、一段落したというか、気持ちに少し隙が出来たのかな」
チームに物足りないと感じるところを問われて、鈴木監督は少し考えた。
「選手が個々に自分たちで何かを生み出すっていうエネルギーが足りない。すごく選手は一生懸命プレーしてくれてますし、しっかり戦術も理解してプレーしようとする意識も高いですけど、その先にあるのはもっともっと自分たちで何か物事を起こすっていうこと。監督・スタッフとしては、チームとしての方針は作りますけど、それ以上のものにどんどん自分たちでトライしていってもらわないことには、選手はただのロボットになりますし…自分たちでもっと上に上って楽しんでプレーしてもらいたい。まだたくさんは見えていないそこの部分が、一番やってほしいところじゃないですかね」

 現役時代の鈴木監督とは、コクド時代から西武、バックスと同じチーム、そして同じセットでプレーしてきた内山氏は、東洋大学のベンチでも鈴木氏の傍らで支えることになった。駒大苫小牧高校を卒業後コクドに入った内山氏に、大学ホッケーの印象を聞いてみた。
「アジアリーグのようにはシステムをやっていないチームもある。そういう中で東洋は今いろいろ取り入れてやってますけど…個々の力がすごく出る感じです」
東洋大学については「試合やるにつれてどんどん良くなってるんで、もっと良くなると思います」と語る内山は、夜はトレーナー養成の専門学校に通い、昼に東洋大学を指導する鈴木監督をサポートしている。
「コーチングなど、いろいろなことを勉強することが、トレーナーを目指す上でもプラスになるのかなと思って、今やらせてもらってます」

 現役時代は闘将と呼ぶに相応しかった鈴木監督は、現役時代のラインメート・内山コーチと共に、自ら目覚める前の選手たちを静かに見守っている。



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