競技場の片隅から

ニコライ・モロゾフの鋭さ

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 ニコライ・モロゾフの振り付けは、観る者の心に突き刺さる鋭さを持っている。

 26日、新横浜スケートセンターで「フレンズオンアイス」を観る。第二部の冒頭は、安藤美姫の「ブラック・スワン」、高橋大輔の「白鳥の湖」、荒川静香さんの「白鳥の湖」という豪華な三つのプログラムを織り交ぜた演目だった。終了後、荒川さんが語ったこの三つのプログラムの共通点は、ニコライ・モロゾフの振り付けによる、ということだった。

 ニコライ・モロゾフの振り付けは、私見だが好き嫌いが分かれるように思われる。クラシックの名曲「白鳥の湖」を、敢えて挑戦的に、前衛的に仕上げる。高橋大輔の氷上でのヒップホップは、脳裏に鮮烈に焼き付く斬新さを持っていた。そして安藤美姫の「ブラック・スワン」は、強いメイクを施し黒い衣装を着けた安藤にはまりすぎていて少々怖さすら覚える。スケーターの内面、またどんな表現が人にインパクトをあたえるか、鋭い視線で見据えているロシア人男性の姿が、どのプログラムの後ろにも見え隠れする。

 ニコライ・モロゾフに取材したことはない。記者会見場で見かけた彼には、うかつに近寄れない独特のオーラがあった。

 強烈に心に食い込むので時に痛みすら伴う、ニコライ・モロゾフの振り付けは、しかし芸術としては一級品だ。フィギュアスケートの芸術性を高めた振り付け師の一人として、彼は間違いなく歴史に残る存在になるだろう。常に最前線を走っていたい、その意気込みがニコライ・モロゾフの鋭さの理由なのかもしれない。



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