2011年12月22日

10回目の『藤原祭り』

明日は、というか今日は『藤原祭り』。
キックボクシングファンにはおなじみの
藤原敏男先生が実行委員長をつとめる
キックボクシングのお祭りです。

2003年からスタートして毎年12月に開催。
今年は「夏の陣」として新宿大会も行ったので
12月22日大会が10回目の大会となります。

sasakey-290798.jpg

大会に向けて
藤原先生インタビュー、
トリプルメインでTー98選手と対戦する
渡部太基選手、
同じくトリプルメインの第三試合、
トリで梅野源治選手と対戦する
森井洋介選手にインタビューを
させていただきました。

インタビューは
スポーツナビさんにも掲載されているので
ぜひぜひ試合前に
見ておいてください。

藤原先生インタビュー コチラ

森井選手・渡部選手インタビュー コチラ

森井選手は寡黙で礼儀正しく
渡部選手は明るくこれまた礼儀正しく、
世の中のキックボクサーを
無理矢理、山本真弘選手と前田尚紀選手タイプの
どちらかに分けるとしたら
話した雰囲気で言うと
森井選手が前田選手、
渡部選手が山本選手のイメージです。

ただ試合スタイルは全然違うし
まして修行僧(前田尚紀)であったなら
まさか、ゴング格闘技の記事を読んで
日本人では相手にならないと言っているのに
腹を立てて、対戦を直訴したりも
しないでしょう(※森井選手インタビュー参照)。

大きくぶちあげるようなことは言わず
それでいて、そうした自己主張をする
芯の強さみたいなものもあるのが
森井選手の、おもしろいところだな
と思いました。

sasakey-290799.jpg

「内容で見せる」と言いつつも
最後には、けっこうドキッとするようなことも
言ってくれています。

渡部選手は荒っぽいというか
山あり谷あり、全試合KOで
ベルトを獲ったかと思いきや
一転してダウンを取られて判定負けして
しまったり、かと思うと
ハイキックで喜入選手を倒して勝利したりと
何が起こるか分からない、やんちゃな印象を
抱かせるファイターです。

聞くところによるとどうやら昔
本当にやんちゃだったらしく、
人と話すときの距離感などに
そうした、やんちゃだった人なりの
気づかいを感じたりしました。

sasakey-290800.jpg

今回対戦するT98選手とは
過去に2戦戦って1敗1分。

チャンピオンでありながら
追い込まれている、という複雑な状況下。
そんな中で

「男と男の対決なんで、勝ちたい」

と、わざわざ自分を追い込むようなことを
インタビューで言ってしまったりする、
そういう、良い意味で隙のあるところが、
ファイターとしての魅力にも繋がるのかな
と思いますが
隙があるって選手としては当然
つけこまれやすいところでもあるので
ちょっと不安もよぎりますね。
どうなるか。

ふたりの試合はもちろんですが
1試合だけ組まれた
Little tiger vs 紅絹という
女子のカードも楽しみですし

後輩たちにメインを譲って
山本真弘選手がどんな試合を見せるのか、
それも楽しみです。

sasakey-290802.jpg

(ミットを打つ山本選手をそっと撮影)

最後に藤原先生ですが
今年の試合へ賭ける意気込みとして、
なんと場外へのダイブを予告。

「キックじゃできないから」って、
そりゃそうだけど何も63歳になってやらなくても。

2007年の『藤原祭り』直前、
右足首を手術されたときには
もうスペシャルマッチも難しいんじゃないかな、
と正直思いました。

その年は“藤原ジムの長男坊”小林聡が
ピンチヒッターとして代役を務め、
TAJIRI選手の協力のもと
みごとモンスター軍の手から
藤原先生の松葉杖を取り戻した。

・・・・・・こうして書くと歴史というか時代を感じますね。
でも、いい試合でした。

しかし予想を裏切って藤原先生は
翌年には復活してリングへ登場。
全員からブレーンバスターをくらっていました。

今年はアントニオ小猪木選手
男盛選手、そして
元気MANこと山口元気選手が
スペシャルマッチに登場。

山口元気選手の参戦の流れなどは
コチラで会見の記事を見て頂きたいのですが

お伺いして初めて分かったのが
山口選手が、格闘技をはじめたのは
U.W.F.の佐山サトルvs藤原喜明戦が
きっかけだったという。

憧れの人と試合をするという
シチュエーションは、いくつか
聞いた事がありますが
プロレスラーではなく格闘家で
こういう例はなかなか珍しいのでは
と思います。

sasakey-290801.jpg

藤原ジムにはもう何回も
取材でお伺いしていますが
いつもいつも帰り際
ジムの皆さんが深々と挨拶をして
エレベーターに乗るまで
見送ってくださるので
そのたびに恐縮しています。

(履くのに時間かかる靴とかだと気まずいので注意)

藤原敏男スポーツジム
「がんばろうニッポン!『2011藤原祭〜冬の陣〜』」
2011年12月22日(木)東京・後楽園ホール
開場16:30 開始17:15

<全対戦カード>

▼メインイベント第3試合(第10試合) 
『Top of Feather Final』 
58.5kg契約 WPMF日本ルール 3分5R
森井洋介(藤原ジム/WPMF日本フェザー級王者)
vs 
梅野源治(PHOENIX/ルンピニースタジアム認定フェザー級9位、前WPMF日本スーパーバンタム級王者、M-1フェザー級王者)

▼メインイベント第2試合(第9試合) WPMF日本ウエルター級タイトルマッチ 3分5R
渡部太基(藤原ジム/王者)
vs 
T-98(クロスポイント/同級1位/挑戦者)

▼メインイベント第1試合(第8試合) WPMFスーパーフェザー級王座決定戦 3分5R
SHIGERU(新宿レフティージム/同級1位)
vs 
藤牧孝仁(はまっこムエタイ/同級2位)

▼スペシャルプロレスタッグマッチ 60分1本勝負
藤原敏男、初代タイガーマスク、アントニオ・小猪木
vs
藤原喜明、男盛り、元気MAN

▼第7試合 WPMF日本スーパーバンタム級次期挑戦者決定戦 3分5R
一戸総太(ウィラサクレック・フェアテックスジム/元WPMF日本バンタム級王者/同級1位)vs
日下部竜也(OISHI GYM/WBCムエタイ日本同級王者/同級2位)

▼第6試合 IT’S SHOWTIMEルール 61kg級 3分3R
山本真弘(藤原ジム/元全日本フェザー級王者、Krushライト級グランプリ2009 優勝、Kick Returnトーナメント 優勝、IKUSA -U60 GP優勝)
vs
金澤元気(新宿レフティー/WPMF日本ライト級1位)

▼第5試合 WPMF日本女子 57kg契約 2分3R延長1R
Little Tiger(F・Team Tiger/WPMF日本女子アトム級王者)
vs
紅絹(フォルティス渋谷/J-GIRLSミニフライ級1位)

▼第4試合 WPMF日本ライトヘビー級 3分3R延長1R
寒川直樹(バンゲリングベイ・スピリット/M-1ライトヘビー級王者)
vs
悠生(藤サクレック7F/WPMF日本ミドル級4位)

▼第3試合 WPMF日本ウェルター級ランキング戦 3分3R延長1R
高修満(エイワスポーツジム/同級5位)
vs
笹谷淳(TANG TANG FIGHT CLUB/元J-NETWORK同級王者/同級6位)

▼第2試合 WPMF日本ウエルター級 3分3R延長1R
板倉直人(スクランブル渋谷/同級7位)
vs
トースナー・ノンタチャイ(タイ)

▼第1試合 WPMF日本ライト級ランキング戦 3分3R延長1R
和城(TANG TANG FIGHT CLUB/同級10位)
vs
若菜千明(レンジャー品川ジム)

▼オープニングファイト WPMF日本ミドル級 3分3R(ヒジなし)
光成N720(エイワスポーツジム)
vs
原 博昭(峯心会)

<チケット料金>
SRS席20,000円 RS席10,000円 S席7,000円 A席5,000円※当日は500円増し

<お問い合わせ>藤原スポーツジム=TEL:03-3805-1457


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posted by sasakey |00:59 | キックボクシング |
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2011年06月09日

“藤原ジムの修行僧”前田尚紀の引退

元全日本キックフェザー級王者、
藤原ジムの“修行僧”こと
前田尚紀選手が引退することになったそうです。

藤原ジムのHPで発表されました。

デビューして14年。
私が知っているのはそのうちの数年だけですが、
ほんとうに絵になる選手でした。

リングを降りるととても寡黙で
いつも最低限のことしか話さない。

リングにあがると、
自分の全部を振り絞るような試合を
見せてくれる選手でした。

5月29日、
神戸・明石産業交流センターで行われた
『BRAVE CORE』メインに出場し
日進会館の一刀選手に判定で敗れた後に

「この試合を最後にします。
 ありがとうございました」

そう、師匠である藤原先生に告げたそうです。

「1年前にも、辞めるって言ってきたんだ」

電話で話を聞いた藤原先生はそう言っていました。

「あと1年やってみろ、って言ったんだよ。
 気を取り直して、それから1年だ。
 もう本人もやり切っただろう」

今週末に行われる、M−1後楽園での
仲間のセコンドを最後の仕事として成し遂げた後、
故郷である鹿児島へ帰るそうです。

なんて潔い。

寂しいけれど、前田尚紀が決めたことなら
もう見送るしかない。

彼を応援していた人はたくさんいると思います。

セコンドについていても、前田選手は
ほんとうにチームメイトのために
懸命に、力を注いでいました。

仲間である中村高明選手(もう引退してしまいました)が
全日本ミドル級のベルトを獲ったときに
ともに喜んでいる姿が印象的でした。

私はそのときリングサイドで
慣れない写真を撮っていたのですが

あぁ、前田選手も仲間といるときは
こういう顔をするんだなぁ、と思ったのを
覚えています。

2006.6.10

6月12日のM−1では、彼の最後の仕事を見守ってあげて欲しいです。

(藤原先生は引退式をしてやりたいと書いてらっしゃいますが
 わたしもやって欲しいと思いますが
 なにしろ人前に出るのを嫌がる選手ですし
 意外と言い出したら頑固な面もある選手なので
 正直実現するのかどうか不安)

ただ、前田選手を知っている人ならご存じでしょうが
決して多くを語る人ではないので、
できれば声をかけたりとかはせずに
そっと彼を見守って
彼がセコンドにつく選手たちへ
その分の応援をしてあげて欲しいと思います。

メインには、藤原ジムの
森井洋介選手が出場します。

当然ながら、藤原ジムの選手は
これが前田選手の最後の仕事なのだ、と
知っているはずです。

森井選手も勝ちたいと思います。
同日出場する片島聡志選手も
清水武選手も。

2011年6月12日(日)
「M-1フレッシュマンズ『NEXT HEROS CUP2011 Vol.2』」
東京・ディファ有明
開場10:30 開始11:00

▼第2試合 NEXT HEROES CUP準決勝バンタム級 WPMF日本ルール 3分3R ※ヒジなし
片島聡志(藤原)
vs 
國本真義(MEIBUKAI)

2011年6月12日(日)
「M-1 FAIRTEX ムエタイチャレンジ
『がんばろうニッポン!RAORAK MUAY vol,2』」
東京・ディファ有明
開場15:30 開始16:00

▼メインイベント(第12試合) 『Top of Feather vol.1』 58kg契約 WPMF日本ルール 3分5R
森井洋介(藤原/WPMF日本フェザー級王者)
vs
スワノーイ・エスジム(タイ/元ルンピニースタジアム認定スーパーバンタム級5位)

▼第8試合 WPMF日本スーパーウエルター級王座決定戦 3分5R
清水 武(藤原/同級1位)
vs
貴之ウィラサクレック(ウィラサクレック・フェアテックス/WPMF日本ミドル級2位)

2006.6.17

写真は2006年の6.10、中村高明選手が戴冠したすぐ後のものと、
同年の6.17、タイ遠征のときのものです。

本人は嫌がるでしょうが、とても絵になる選手でした。

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posted by sasakey |18:53 | キックボクシング |
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2009年03月16日

Krushに壊されたもの

3.14は全日本キック後楽園大会
「Krush.2」でした。

K−1ルールとキックルールの違いを
考えさせられた大会でもあり
せっかくのチャンスに何をしているんだ と
じりじりさせられた大会でもありました。

谷川さんが見に来てるから というだけじゃなくて
超満員のお客さんが見に来ているっていう状況で
どうしていいところ見せようとしないのかな、
と、いう面も含めて。

◇第1試合 嶋田 vs 林
前半戦、休憩までの個人的ベストバウトでした。
嶋田翔太いい選手だと思っていたけど
くらいついていった林も、すごくよかった。
延長で嶋田勝利だったけど危ない場面ありました。
なんていうかK−1甲子園らしい試合。

◇第2試合 卜部 vs 石井
K−1ファイターとキックボクサーの
スピードのとらえ方の違い? みたいなものを
強く感じました。
ずっとK−1の人とキックのベースが有る人の
違いなんでしょうか?
思い切りの良さとか端的に動くスピードとかが
卜部のほうが全然早い。石井がついていけてなかったと思う。
でも卜部は大月晴明を目指すのか山本真弘を目指すのか
アピールからはいまいち掴めなかった。

◇第3試合 白濱 vs 森井
白濱1Rでダウン2回取ったのに
倒しきれないとなると急に失速でした。
失速しすぎ。
わるーい建武館スタイルというか、教えられた基本をなぞってるだけ
みたいな闘い方になっちゃって逆に押されたりして
なにやってんだみたいな感じでした。
押されると弱いのかなぁっていう面が見えてしまって。
Rookies Cup優勝おめでとうって言いづらい内容でした。
でも優勝おめでとう。

◇第4試合 ファイヤー vs 岩切
私の勘違いだったら申し訳ないんですけど
ファイヤー原田ってあんなに動けない選手でしたか。
試合前と終わったあとのアピールだけ立派で
肝心の試合で足が動かないような選手でしたか。
たしか梶原龍児と延長まで戦うような選手じゃなかったでしたか。
石川直生にキックボクシングの楽しさを教えられるような
そういう選手じゃなかったでしたか。
ひどかったです。
ファイヤー原田がファイヤー原田をなめている。
あんな試合したらファイヤー原田に失礼。
プロとして出てきていいレベルじゃないくらいに感じました。
ていうかそういう選手を倒しきれない岩切もなんなんだ。
2人とも苦手なのかK−1ルール。

◇第5試合 喜入 vs 後藤
内村の欠場を受けて決定したカードだから
あまり強いことを言うのも気の毒な感じがします。
でも喜入の課題は倒して勝つだけで終わりじゃないですよね?
後藤は善戦だけで終わりじゃダメですよね?

◇第6試合 廣野 vs 山内
山内裕太郎、一生の不覚。
2009年のやっちまった大賞当確です。
笑いを獲りにいったのかというレベルのやらかし具合ですよ。
他に言葉が思い当たらない。ていうか怪我したんですかね?
それにしてもなぁー。
ガード固めてひたすら前に出る廣野の作戦は当たりなのだけど
あの闘い方はどこで見ても誰がやってても好きになれないです。
有効ではあるんだけどどうしても試合が面白くならない。
佐藤嘉洋もK−1に移ったばかりのころは
同じような闘い方するカラコダに苦戦していましたね。
そんなことを思いつつもいたたまれなかったです。
やっちまったとしか言えない。
絶対王者ってコール含めてやっちまった大賞です。

◇望月竜介引退セレモニー
お疲れ様でした。VTRのBGMがユニコーン。
時事ネタってことも含め選曲グッジョブ!
誠実な人柄を感じる挨拶でした。
ていうか山内が勝ってたら感動もひとしおのはず!山内!

◇第7試合 元気 vs 梶原
山本元気さすが!
だけどパンチもらいすぎ!
打ち合いが見たいという希望は希望だけど
打たれてくれという希望はしてない!それは梶原もだけど!
ていうか面白い試合だったけど倒して勝つというだけじゃなくて
倒しきらなきゃいけないんじゃないのかな。

◇第8試合 真弘 vs 国崇
真弘パンチ強くなったなー。
K−1ルールが向いているんですね。これはきっと。
スピードという面で一番対応してた選手だけど
そこに倒す力が加わって余計に。
髪切ったら若返ったというか、K−1甲子園の選手なみに
若返りましたね。
ていうか国崇はもっと出来た選手じゃなかったのか・・・。
藤原あらし戦の貯金(?)が満期になってここでおりるのかと
思っていた私がおろかでしたか。時は経ったのですか。
真弘はすごかったけどやっぱ倒しきってほしかった。

◇第9試合 大月 vs 石川
序盤は正直、2度目の大月vs増田戦みたいになるのかなと思ったら
しっかり罠にはめて勝った、という内容でした。
大月はやっぱりすごいな。すごかった。
「倒しきる」ってことがちゃんと出来ている。
でもK−1でやった試合との差を考えると
なんだかんだ言って大月も、モチベーションというか、
試合に向けて追い込まれないとダメなんじゃないのかな?
一昨年の60kgトーナメント決勝の時、ザンス山田こと山田英司さんが
「大月の強さの根源は臆病さにある」ということを書いていて
すげーなー山田さんって思ったんだけど、そのことを思い出した。

全部見終わった印象として、
K−1ルールは難しいんだなと思いました。
「K−1ルール」の試合として見たら、
上の試合は別だけど、ずらっと並べた全体の印象は
普通のK−1の大会のほうが専業ゆえにレベルが高いので
キックボクサーが赤っ恥をかくことになってしまいそうです。
当たり前かもしれないけど、その選手の
K−1ファイターとしての実力や魅力を裸にしてしまう。
ブラックバスですよ。
キックボクシングの生態系を壊してる感じ。
壊れるほうが弱いというならそれまでだけど
そういうものでもなかろうと。
最初の大会の山本元気vs桜井洋平がレベル高すぎたのかな・・・。

というか「K−1ルール」という言葉は必要なのでしょうか?
ヒジ無しのキックルールは、それはそれで
本気で取り組む価値のある戦いだと思うのですが、
K−1ルールとして取り組むべきものなのかどうか。
いや魅力なのは分かる。分かるんですよ。
分かってるつもりなのですがなんか
K−1であってK−1じゃない、
キックであってキックじゃない、みたいなのが
K−1の下みたいな感じで少しイヤなだけです。
でも、もうそういう突っ張りも時代遅れなのかもしれない。

石川はどうするんだろう。
意中の相手と望んでいなかった形式で戦って敗れて
ある意味、去年積み上げてたものを一度失った形になって。
大月は勝って生き残ったけど、K−1に行っちゃいますよね。
石川がようやくここまできたのに敗れてしまって、
というかキックボクシングをやりたいって心から言う選手に
K−1ルールで土をつけてしまって、
全日本キックはどうなるんだろうと思ってしまうんですよ。

どうしたらいいんだろう。
ファイターだから立ち上がるしかないんだけど
立ち上がり方がみえない。
立ち上がった目線を向ける先はどこになるんだろう。

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「ときどきキックアウト」は
キックボクシングとK−1にときどき注目しています。


posted by sasakey |00:16 | キックボクシング |
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2008年12月04日

山本優弥のベルト

12月5日、全日本キック後楽園大会「藤原祭り」が開催されます。
メインは前田尚紀復帰戦、ソルデティグレ・ヨースケ戦。
藤原敏男会長のエキシビジョンも行われます。

ここではあえて第4試合のタイトルマッチに注目してみます。
山本優弥vsクリストフ・プルボー戦。

山本優弥は11月、オルチャン相手にK-1ルールで判定勝ち。
1ヶ月おいてのタイトルマッチ。
初の防衛戦です。

相手のクリストフ・プルボーは、挑戦者決定トーナメントを
勝ち上がって、ここまで上がってきました。
10月大会で見せた湟川満正戦のヒジは脅威でした。

ライト級、ミドル級ともに3階級のタイトルマッチが行われますが
第4試合という位置から考えても
正直あんまり注目度は高くないように思います。

自分だったら、そんな位置で初防衛戦を行って
あんな挑戦者(プルボー)を迎え撃つのはイヤです。

試合を見ていても、実際の言動に接していてもそうですが
「あまりガツガツしてない」
のが、山本優弥という選手に感じる印象です。

「ガツガツしている」というのは、
まぁ、どん欲に何かを求める、という状態だといっていいです。

山本優弥は若くて才能もあって見た目も良いファイターです。
技術としても欠けているところはほぼ、ないと思う。

新空手を経てキックボクシングをはじめて
K−1でも勝ったり負けたり脱臼したりがあって
いまの自分で出来ることと、出来ないことが見えだした今、
その上で、ベルトをいかに守るのか。

「応援してくれる人のためにも、ベルトは守りたいと思います」

電話でインタビューを御願いしてみたところ
こんな言葉が返ってきました。
まさに「ガツガツしていない」発言。

「試合をする山本優弥と、それを客観的に見ている山本優弥がいる」

と、以前本人からも聞いたことがあります。
この“客観的に見ている山本優弥”は、想像以上に有能でした。

「なんかですね、あまり一生懸命なところを見せたくないんですよ。
 あまのじゃくなんですけど。
 褒めてもらう試合って、全部、自分にとっては、
 ろくな試合してないんですよ。
 でも、人に見てもらうってことを考えたら
 そういう試合が求められるってのも、分かってるんです。

 キックボクシングは好きなんですけど、
 練習、すごく楽しくて、高めていくのも楽しいんですけど、
 勝ちたいとか、そういう欲が自分にはすごく薄いんで、
 選手にはむいてないんじゃないかとも思ったりするんですよ」

……うぅむ。
ガツガツしてないですね。 

「ほんとうはムキになるところとか見せずに戦いたいんですよ」と言う
山本優弥に対して、甘いことを言っていてはいかん、
ムキになるところを見せてこそのファイターじゃないか、
とか言うのは簡単です。

プルボーが優弥をムキにさせることが出来るかどうか、
それがこの試合のポイントなのだ、とか書いてしまえば
まぁ、問題ない原稿にはなると思います。

それもそれで真実なのですが
それだけではない。

「湟川満正選手の引退はすごくショックだった」

と言った言葉が、印象に残っているのです。

山本優弥は湟川満正と対戦し、2−0の判定で勝利して王者になりました。
そして湟川満正はクリストフ・プルボーと2度対戦し、
2度目である10月、敗れて引退を決めています。

「湟川選手は僕のこと、嫌いだったと思うんですけど、
 僕はファイターとしてもすごく好きでした。

 プルボー選手と闘った試合の時も、勝って欲しいと思ってましたし、
 バカにしてるとかじゃなくて、本当に、
 僕は湟川選手みたいな選手こそが、
 ベルトを巻くべき選手だったと思います。
 だけど僕もベルト欲しかったし、勝ちたかったですし。

 10月も、もちろんプルボー選手が強かったから勝ったんだけど、
 僕は湟川選手と闘って、勝ってベルトを取ったんで、
 渡したくないですよね、ベルト。
 僕が勝ちたいですよね。
 僕が勝つことで、湟川選手が強かったんだって言いたいです。
 ファイター同士だから、闘ったら何も話す必要ないかもしれないけど、
 湟川選手は僕と目も合わせてくれないけど、
 いっぱいいろんなこと思ったんですよ」
 
湟川満正は、これまた見事に「ガツガツしている」ファイターでした。
山本優弥が持っているものが上回ったがゆえに勝ったわけですが
山本優弥になくて湟川満正にあるもの というのも
やっぱりあって、それもそれで、すごく魅力的だったし、
その魅力の価値も、山本優弥は理解しているのだと思うのです。

湟川満正が引退して、クリストフ・プルボーが勝ち残って、
山本優弥は、自分は、これでいいのか、と
幾度も幾度も問うている最中なのだと思います。

この先、どんな自分で、どんな方向へ進むのか。

ベルトは、これまでの自分がやってきた価値の象徴です。
それを必死で追いかけてくる挑戦者を前に、
自分は、どうするのか。

「でもね、多分両方の自分が出る試合にはなると思いますよ。
 最初、様子うかがって、自分の練習してきたことを出して、
 うまくいかなくなって、本性を出して一生懸命にやる。
 勝ちたいから、そういう試合になると思いますよ」

客観する山本優弥は、大会前々日の時点ではそう語っていました。

ワクワクするとか、手に汗にぎるとかだけが
試合の楽しみではないはずです。

不安というのは、日常生活においては困ったことだけど、
試合を見る醍醐味のひとつではないかと思うのです。

だってリングの上でははっきりした答えが出ますから。
悲しくても、ほっとするんでも、何かが残る。
予想していなかった何かが残る。

山本優弥vsクリストフ・プルボー戦は、
山本優弥のこれからや、
全日本キックウェルター級のこれからや、
タイトルマッチが第4試合で行われることの意味など、
たくさんの不安を抱えて見に行けばいい試合だと思います。

いまのクリストフ・プルボーは、強いですよ。
全部を壊しかねないくらいに。


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山本優弥vsクリストフ・プルボー戦を
不安な気持ちで見守るつもりです。

posted by sasakey |00:14 | キックボクシング |
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2008年11月22日

石川直生タイ遠征結果!

大会名:スッグ・プンパンムアン
日時:11月21日(金)
会場:タイ・ルンピニースタジアム

◎石川直生
【3R KO】
●カヌンファイ・ソー.ポンチャイ
※飛びヒザ蹴り

やったーーーー!!

遠征で飛びヒザKOは全日本キックの伝統(か?)。
石川直生、おめでとうっっ!!


※イタリアで金沢久幸が飛びヒザKO勝利したことがあるんですよ…。

posted by sasakey |00:33 | キックボクシング |
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2008年11月20日

石川直生の忘れ物

全日本キック・スーパーフェザー級王者、石川直生の
タイ遠征が発表されました。
発表が月曜、試合が金曜。
かなり急です。

来年1月4日に参戦を希望している石川。
この日程で試合をするのは
けっこうリスクがあることです。
9月の試合で怪我をしているのもそうだし
まして場所はタイです。
何がおきるかわからない。

連盟スタッフも不在で、青春塾の竹島会長と2人で
バンコクへ行くという。

べつに本人が日本にいないから書くわけじゃないけど
無理してる感が強いです。

意地になってるんじゃないの って。

なぜ、意地になって無理してるんでしょう。

石川直生とタイのことを考えたら
どうしても今年5月27日に
石川のお母さんが急逝したことを触れずに
いられない。

そのことがあったとき、石川はタイ修行の真っ最中。
その報を受けて、石川は緊急帰国してきた。
6月、9月とタイ人と対戦して、敗れてしまった。
9月の敗北では顔に大きな傷を負いました。

自分がそうなったら、と想像しても
やっぱり、何かの折にもう一度タイには行きたいと思うんです。
ファイターとしてでなく、一個人として。

中途で終わらせたタイ修行を、どう終わらせるか。
タイ修行に賭けていた気持ちに、どうケリをつけるか。
そう考えたら、
タイで試合をするということにつながったのだと思うのです。

理由は、もうひとつ。

11月のK−1ルール大会、石川は出たかったと思います。
出られなかったか出ないことにしたか分からないけど
石川の存在はそこには無かった。

勝利して話題をさらっていったのは
4月に石川と対戦し、敗れた山本元気でした。

うまくいかないものです。

嫉妬を感じて当然だと思います。
むしろ感じなかったらファイターじゃない。

うまくいかない現実に対して、どう動くか。

石川は、自身の価値を、必死に上げようとしているのだと
思います。

今年から始まった「試練の七番勝負」の真っ最中、
2連敗という結果に、一番焦っているのは石川直生本人でしょう。
もう一度、この七番勝負にクライマックスを作りたい。
ここで自身を追い込むことで、七番勝負を最後まで盛り上げたい。
その思いが、ファイター石川直生をタイに行かせたのではないでしょうか。

そして、もうひとつ。

訃報が本当に突然のことだったから、
石川はなにかタイに忘れ物をしてきたのだと思います。

タオルとかそういう具体的なものじゃなくて
タイの暑い空気と高架下のジムの中で確かにあった
対ムエタイに対する思いや
強くなりたいと願いながら走った気持ち。

それらにもう一度気づいて
それらを卒業してくることが
いま、やらなければならないことだと思うのです。

試合してくるわけだから
もちろん勝ちたいと思っているでしょうし
もちろん勝つといいなと思っていますが
私は、その「忘れ物」を取り戻せることを一番に願っています。

本人のブログには
「本当の自分をもう一度取り戻すための戦い」
と、書いてありました。

本当の自分、って、なんでしょう。

本当の自分なんて、どこにもない。
そう考えてそこに居るのが、本当の自分のはずです。

お釈迦様の手の中にいた孫悟空じゃないけど
それに気づくためには、とことん探さなければ
気づけないのではないかとも思います。

石川がタイに行くことは、その一環のように感じます。

今の自分に不満を感じてタイに行こうとしている石川が、
今の自分でいいんだと思って戻ってくるといいなと考えています。
それは、ファイターとしての努力を止めることとは真逆の
むしろ強くなるために必要な理解だと思うのです。

sasakey-57291.jpg

写真は昨年のタイ遠征、勝利後のものです。

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2008年10月18日

まだ開けていない扉〜10.17全日本キック観戦記

全日本キック後楽園大会へ行っていました。
メインとウェルター級挑戦者決定戦がすばらしかったです。

湟川vsプルボーの見所を
パンフレットで書かせていただいたのですが、
今のプルボーは、あと一歩どころじゃなく、
むちゃくちゃ怖い存在です。

高い位置にガードを構えてどんどん前に出て
自信まんまんに殴るヒジを振るうプルボーの戦法は、
ちょっと、やりづらいどころじゃない。

K-1ルールだったらあれはヴァージル・カラコダみたいに
なると思うんですが、キックボクシングだと
あそこからヒジを振れる。

ボディとか空くし、前に出て詰める分、
相手の攻撃をもらう可能性ももちろんあるんだけど
怖くないというか、それじゃ倒れない自信があるってことなのか。
止まらない分、ロー対策にもなるのかなー。

メイン、望月の気迫、すごかったです。
いつもよりさらにアゴを引いた感じで
丹念にローキックと右ストレート。
3R、かなりローきいてきたんじゃないか、ってところで
飛んだのが山内の前蹴り+ハイキックみたいな蹴り!

総合の、下から蹴り上げてKOになるような蹴り。
最近だとDREAMミドル級決勝戦の決着みたいな蹴り。
ヴァレリーキックのハイキックバージョン。
まともに望月をとらえた。

強かった。

見たことのない蹴り。それを持ってる山内の、
ふところの深さ。

敗れた望月が心配だった。

「この試合に全部賭けてきて、全て犠牲にして、やってきた。
 何も考えられない。今後のこと、わからないです。
 テクニックの差で、負けたほうがよかったです。
 人間として持ってるものの差で負けたほうが、ショックが大きい。
 どうやって勝ったらいいか、わからないです」

なんて返していいのかわからない。

そして、湟川と望月を一緒にして語っていいのかも分からないけど、
なにか、まだ、
2人には、2人の中それぞれに
「開けていない扉」
みたいなのが、あるのだと思う。

まだ、あると思う。

どうやって開けたらいいのか分からない。
だけど、まだ、あるように思う。
ふたりとも少し時代が違えば、王者になれていたかもしれない。
だけども今だった。

湟川に僅差の判定で敗れてから7ヶ月、
プルボーは勝つための道具を見つけてきたのだと思う。

山内裕太郎は、ジムでの練習だけじゃなく、
個人としても動いて自分を鍛え直すことで、
自分の中の扉をいくつか開いたのだと思う。

プルボー相手に斬るヒジで逆転を狙う湟川の勝ちにこだわる気持ち、
あきらめない気持ち、それでも届かなかった勝利。
望月が倒したくて勝ちたくて作戦を練って研ぎ澄ませてきた今日、
それでも届かなかったベルト。

とても残酷だ。だからこそ勝利というのは尊くて、王者は強い。

だけども望月も湟川も限界を見たとは感じない。
ただ何か、まだ、開いてない扉があるんだと思う。
普通に生きていればそんなもののことは考えなくていいはず、
上を目指すのでなければそんなもののことは意識することもなく
終わっているかもしれないはずの、
ほんの数ミリか数センチかの先にあるはずの扉。

絶対にあるんだと思う。

だから、もう少し手を伸ばしてほしい。
簡単に言うことなど出来ない、とてもとても長い数ミリか数センチだけれど。

勝利した山内裕太郎も、きっとその積み重ねで扉を開いて
見た者が驚くような、ふところの深さを手に入れたのだろうから。
そのための道は日々の練習の中にあるのか、
それとも、思いもよらないところから訪れるのか、
わからないけれど。

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posted by sasakey |15:37 | キックボクシング |
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2008年10月09日

キックボクシングとK-1〜全日本キック11月大会について

全日本キック11月8日後楽園大会の概要が発表されました。
全試合K-1ルール!

全試合K-1ルールの大会は、今年5月31日にも
新宿FACEで行われています。
そのさいはチームドラゴンとの対抗戦で、
全10試合中3勝7敗とボロ負けで、
当時応援サイトを作っていた私は、ふがいなさと悔しさに
むせび泣きながら会場を後にしたことを覚えています。

そして今大会。

今大会の大きなポイントは
・K-1ルール
・メインが桜井洋平vs山本元気
だと思います。

「K-1ルール? ケッ」と思っているキックファンは
全員桜井洋平と山本元気のことが好きなので
K-1ルールならいいやと背を向けてもカードを見て
「えっ? 」ともう一回振り向いてしまうという。

NJKFのエース桜井洋平はK-1ルールなんていう意味がなければ
他団体に出てくることもなかったはずなので、
だからこそ、対戦の実現に
あぁ〜キックルールで見たかったけどK-1ルールじゃなきゃ
できなかっただろうし〜ヒジヒザなしの洋平って〜でも元気が〜
と、あれこれ考えざるを得ないのだと思います。

sasakey-50689.jpg
(写真向かって左が山本元気、右が桜井洋平です)

K-1ルールについて、私個人の意見を言うと
私は全然いいです。むしろ見たいです。
全ムエタイルールより私はずっと嬉しいです。

って書くと「そっちのほうが時代に即してる」とか
「そっちのほうがメジャー」とか言って、キックファンはすぐに
巣穴に引っ込んでしまうんだけど、別に私は時代に即してるから
とかメジャーだからとかの理由でK-1ルールがいいって思っている
わけじゃなくて個人的に好きってだけなのにとギリリ。

自分がイヤなのはキックボクシングがK-1の下という
概念が、選手にも大会運営側にもある様を見ることです。

今回の大会タイトルが仮に「K-1登竜門」と称されていたら
私はめちゃくちゃ怒っていたと思います。
山本元気と桜井洋平の対決がK-1登竜門だったら
なんのためにキックを見てきたのかと。
それならキックなんて。あぁキックなんて。です。

でも大会タイトルは
「Krush! 〜Kickboxing Destrusion〜」じゃないですか。

まぁただ単にK-1って名称は使えないのかもしれませんが
破壊の刃は自分たち「キックボクシング」のほうに向いている。
それはK-1ルールに関わるってことの怖さを
自覚しているタイトルですよね。

というかK-1によってキックはすでに相当破壊されてもいるはず。

そう書くと谷川さんは悲しむかもしれない。
「僕、キックボクシングに何も悪いことしてないよ〜」って。

もちろん選手に活躍の場が増えたのも
潤うようになったのも、それはとてもいいこと。
だけど「キックじゃなきゃいけない」って思いが
K-1というかK-1 MAXの出現によって
「K-1ルールでもいい」って変わったのもまた事実です。

出れるかどうか分かんないのに
K-1出場をにらんで階級を変える選手がいたり
トップ選手がK-1に出て行って他団体の選手とK-1ルールで
対決したりすることが当たり前に起きている以上、
それはもう壊れていると取るしかないですし
じっさい魅力的な舞台だから出たいと思って当たり前だし。

それはお金とかじゃなく、動機、という根本の魂の部分を
いくつか持って行かれたようなものだと思う。

持って行かれたものはもうしょうがないし
選手はそれによって活躍をアピールする場が増えたのだし
K-1 MAXによってキックの扉が開いた人は数多くいるでしょう。
私もそうでした。

やや分かりにくく例えると
日本語が美しいと私は今でも思いますが
昔の人から見たら外国語が混じってて、とても日本語とは
言えないものを今の私たちは使っているはず。

だけど私たちは今の壊れた日本語を使うしかないし
私は今の日本語が好きだし
あえて「パねぇ」とか言ってみる遊びも好きですし。

キックボクシングはK-1によってだいぶ壊れたけれど
それでも残っているのも確かで
壊れた今だからこそできる表現というのも
今だからできる夢の対決というのもあって
それが次の11月大会なのではないでしょうか。

ただ、こんな時代であっても
絶対に俺は英語使わないと言い張る人のように
キックボクシングだけにこだわりつづける人も
私は面白いし芯が通っていて立派だと思いますよ。

私はK-1ルールの試合って好きなので
K-1に優しい見方をしていると思いますが、
結局ルールがなんであろうと
日本語が壊れていようと
大事なのは何を伝えるか、何が伝わるか
なんじゃないかなと思うし
試合の場合は、どんなルールでも
選手の生き様が伝われば、いいんじゃないのかなぁと
考えています。

キックであろうとK-1であろうとつまらない試合はつまらないですし
正直キックのほうがつまらないときはきついです。

K-1 MAXの登場によって
キックボクシングが壊されている という認識をふまえた上で
「Krush! 〜Kickboxing Destrusion〜」
というタイトルを見ると

いろいろ感慨深いものがあります。

「Crush! をあえてKにもじった」と
会見で金田会長は言っていました。
サブタイトルのキックボクシングはキックボクシングで
Destrusion は、破壊。

Kを壊すような大会なのか、
それともKのラッシュが押し寄せてくるという意味なのか、
Kにラッシュするという意味なのか。

キックボクシングが破壊されてしまうのか、
キックボクシングが破壊されてしまうとしたら何が残るのか?

山本元気と桜井洋平という
おそらくは現在キックボクシングファンが最も愛している
日本人キックボクサー2人がこのルールで対決することによって
キックボクシング界はどう変わるのか。

見終わった後に感じるのは
「キックルールで見たかった」なのか
それとも「このルールだから良かった」なのか。

この大会によってキックボクシングはもっと壊れていくかもしれない。
というか壊れていくでしょう。
だけど、それが時代なのかもしれない。
もしかしたら、
キックボクシングじゃなきゃいけないと言うものが見つかるのかもしれない。

ただのK-1ルール大会だと思って見ていたら
ただのK-1ルール大会以上のものは見えてこない。

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posted by sasakey |15:18 | キックボクシング |
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2008年08月13日

対抗戦を越える交流戦

煽るんじゃなくて、真面目に思うのですが、
M−1と全日本キックの対抗戦は
そろそろ一時休戦すべきじゃないかと思います。

始めたものを止められない
とおっしゃるかもしれませんが
次の局面に行くべきじゃないかと思うのです。

バンタム級王者・藤原あらしがコムサン・ペットポーンに、
スーパーフェザー級王者・石川直生がカノンスックに、
フェザー級王者・山本真弘がワンロップに、
フェザー級第1位の前田尚紀がワンロップに、
そしてスーパーフェザー級1位の山本元気がワンロップに敗北。

3ヶ月以内にここまで
団体のトップどころが負けてる対抗戦はあり得ないです。

毎日練習して強くなろうとしてる選手たちが
目指すところは、ディファのリングで斬られて負けることじゃ
ないはずですし。

ワンロップやカノンスックレベルに対しては
勝つために専門の練習をしなきゃいけない
という局面に来ていると思うけど
果たして、それって、やるべきことなのか。

そんで今の状況を見て
キックボクサーを目指す人間が
どのくらい居るのか。

試合のために賭けるキャリアと時間、
負けることに対するダメージを思うと
あまりに日本人選手へのマイナスが大きすぎる気がして
ならないのです。

女子供の意見と言われようと
こつこつ努力してきた選手が
負けて顔に傷作ってる様を勇敢と言えないです。

対抗戦じゃなくて、
やるべきなのは、交流戦じゃないか
と思ったのです。

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posted by sasakey |02:57 | キックボクシング |
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2008年08月11日

山本元気vsワンロップの結果は……。

全試合結果をメモを見つつアップしておきます。

1.○濱田淳史[1R 2:36 TKO]イ・ソンチョン×
※ローキックによる3ダウン

2.○ちはる[3R 判定3-0]田中祐季×

3.○翔太[1R 1:54 TKO]小磯哲史×
※ハイキック、ヒザ蹴りによる3ダウン

4.○悠羽輝[3R 判定3-0]古田太一×

5.○シリチャイ・クレイジービー[2R 2:52 KO]色増幸作×
※右ハイキック、2段蹴りでダウン。色増(IRO関)はこの試合が引退試合。

6.○寺戸伸近[2R 1:11 TKO]ルーンロム・シックローム×
※ローキックによる3ダウン

7.○小宮由紀博[延長R 判定3-0]クンタップ・ウィラサクレック×
※クンタップにバッティングで減点1

8.○コムパヤック・ウィラサクレック[判定2-0]牧裕三×

9.○カノンスック・ウィラサクレック[3R 1:42 TKO]海戸淳×
※タオル投入

10.○ワンロップ・ウィラサクレック[2R 2:04 TKO]山本元気×
※ヒジによるカット、ドクターストップ

全日本キック勢は、5選手参加で2勝3敗でした。

翔太と寺戸、どっちも強く、いい形の勝利でした。
田中は首相撲につかまっちゃいましたね。
Little tiger Juneが敗れたときと同じパターンです。
背が低くパンチ主体の選手が長身の選手に捕まっちゃうと
抜け出せなくなってしまう。

セミは、海戸いい調子でした。
でもスロースターターのカノンスックが
2Rに海戸の唇下を斬ったかと思いきや
3Rからいきなりハイボルテージに。
左の殴るヒジ2発たたき込んで大量に鼻血を出させ、
タオル投入でした。
本人は悔しがってましたけど、このタオル投入は正しいです。

メインは、
山本元気が負けるとしたら斬られるかな
と思っていたら、というか多くの人が想像していたと思うけど
本当にその通りになってしまった。

いいストレートを見せたり
ロー打ったり、時にヒジも見せたりしつつ
前に出た山本元気。
2R、残り1分というところでコーナーへ
徐々に元気がつめていったところで
ふとした間隙にヒジ一閃! 
……でした。

あぁ。

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posted by sasakey |01:29 | キックボクシング |
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