2010年02月06日

女王・辻結花の初防衛戦

2010年最初の金網女子格闘技『ヴァルキリー』が開催間近。
メインは女王・辻結花vs挑戦者・V一(ヴィーはじめ)のタイトルマッチ。

辻選手には幾度もインタビューをさせていただきました。
いちばん新しいインタビューは
ただいま絶賛発売中の『ゴング格闘技』にも掲載されています。
そして相手のV一選手にも
同じ号でインタビューさせていただいています。
小さいスペースですが、彼女の意気込みを盛り込みました。

辻選手とV選手は、2度目の対戦。
最初はヴァルキリー旗揚げ戦のメイン、
一昨年となる2008年11月8日に対戦しています。

1年と3ヶ月経過しての再戦。
「イキがよくて何かやらかしてくれそう」と
みょうに期待させてくれる感は当時からありましたが、
最初に戦ったときのV一選手は
まだまだ、知る人ぞ知る選手だったと思います。

『VALKYRIE 01』で行われた試合は、
V一選手が腕を取ってどよめかせる場面があったものの
3Rを通じて、テイクダウンからパウンドの流れを作った辻選手が
終始完封し、判定勝利をしています。

その後、V一選手はヴァルキリーで
挑戦者決定戦トーナメントに出場。

トーナメントの選手として選ばれたとき、V一選手は最初
「私でいいのかなと思った」そうです。
だけど、初戦の相手は以前、スマックガールで敗れた
藤野恵美選手だった。リベンジしたいと思って、
トーナメントとか関係なく戦った結果、勝つことが出来た、と。

ちなみにこの大会『VALKYRIE 02』で辻選手はベルトを腰に巻いています。

その次、7月に行われたトーナメント決勝戦で
高林恭子選手を相手に判定勝利。
ふたたび辻選手の前に立つことになりました。

ですが、同時期の6月に辻選手が肩を脱臼。
タイトルマッチは延期となります。

この間に、V一選手はシュートボクシングの『Girls S-CUP』へ参戦。
投げに投げまくってトーナメント決勝進出。
そういえば「ミヤネ屋」でも映りましたね、このときの様子。

そして、ふたりは2月11日、もういちど金網の中で向かい合う。

こうして流れを追っていると、
V一選手の追い上げというか、成長ぶりはすさまじいものがあります。

と、辻選手本人に聞いてみると、辻選手は少し黙って、

「伸びるのは挑戦者だけじゃないんです」

と、ひとこと。

自分もまだ、伸びている。
まだまだ強くなりたいって気持ちを持って、追っている自分がいる。

なるほどなぁ、と思いました。

「その、前回負けたからとか、負けたほうだけが伸びるって
 いうのは間違いですよ」とまで言う。

そんなにこだわらなくてもとも思いましたが、
その大人げのなさというか、こだわりかたが、また辻結花でもあります。

そうかと思えば

「とにかく昔とは違うんですよ。今は格闘技が好きなんです」

というようなことも言う。

「今のルールは気持ちが攻防に直結できるルールやと思うんです」

とも言う。

「できることなら毎回でも試合したいんです」

とも、言う。

そういった言葉のもろもろが、すべて集約されるのが試合という場です。

人間、言葉では嘘をつけるけど、行動では嘘をつけません。
そして試合というのは驚くくらいその人の全部が出てしまう場です。
だから多くの選手は試合について語ることを避けるのだと思います。

「頑張った人が認められる世界であってほしい。だから自分は認められたい。
 自分は頑張ってないなと思ったら、他の人に譲ります」

そんなことも言うのが、辻結花という選手です。
こういう言葉を聞くたびに私は感心しつつ驚くんですが、
人が聞いて驚くことさえ辻結花にとっては不思議なことだったりもする。

当たり前じゃないですか、と。

そして、V一選手もこの1年、結果で自分の実力を有言にアピールしています。
その2人が戦うことで、なにが起こるのか。


最後に、
辻結花選手のチームメイトであるSACHI選手が、
脛の骨折で今大会を欠場となりました。
脛2本骨折って、鉄柱でも蹴ったのかと(※藤原敏男イズム)驚きましたが、
選手にとって、怪我は本当に悔しくて残念なことだと思うし、
いい選手なので早く治して早く復帰してくれることを待つしかありません。

そしてSACHI選手に代わって急遽参戦する禅道会の北村ヒロコ選手。
2人のお子さんのお母さんであり、介護の仕事もしつつ
試合もする、まぁ私などそれだけで尊敬ですが、
さらに前の試合から10日後の試合。
こうやって短いスパンで試合を組むのは、所属している禅道会側が、
選手に期待をしているからこそではないかと考えます。

さらに介護の仕事といえば女子では辻選手とウィンディ選手です。
人が健康に動けることの大切さを知っている人だから、
体を動かすこと、戦うことにもどん欲になれる面もあるのかな、と。

もうひとつどうでもいいこと。
ツイッターで少し会話させていただいた経緯があるのですが、
北村選手は読む漫画のセンスがいい人です。
これは期待していい人材ですと言い切ってみます。

最後といって長くなりましたが、ほんとうに最後にひとつ。
SACHI選手という、チームメイトの怪我を目の当たりにした辻結花選手は、
練習してきたのに、直前で試合に出られないという
悔しさを知っているからこそ、
よけいに、自分の試合に全力を尽くすだろうと思います。

■大会名称:VALKYRIE 04
■日時:2010年2月11日(木祝) 開場12:30 開始13:00
■会場:ディフア有明/東京都江東区
■チケット情報:チケットぴあ(Pコード:815-474)で発売中!
SRS¥10,000 / RS¥7,000 / S¥5,000 / A¥3,500
※当日券は¥500増しとなります。


女子総合格闘技『VALKYRIE(ヴァルキリー)』オフィシャルHP

2009『VALKYRIE02』での辻結花
(写真中央が辻結花選手、向かって右隣がSACHI選手。
左隣はEdge選手、下?が森雅恵選手、右後ろが岡田円選手、
向かって右端がヴァルキリー茂木プロデューサーです)

フリーライター佐々木亜希がときどき更新するブログ
「ときどきキックアウト」は
女子格闘技をときどき応援しています。


posted by sasakey |18:47 | 女子格闘技 |
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