2009年10月17日
彼女たちはなぜ殴るのか〜「新潮45」に女子格闘家が掲載されています
本日、10月17日発売の「新潮45」11月号に 辻結花、HIROKO、及川千尋、藤井恵の4選手が 登場しています。 文章は私、写真は杉博文さんです。 (杉博文さんHP) はい。宣伝ですみません。 久々の更新が宣伝。一番いやなタイプのブログですが、 それだけのものにはならないように努力します。 新潮45というのはこんな雑誌です(新潮45HP) 文芸誌といわれるタイプの雑誌に 女子格闘家が登場することは、たぶん初だと思います。 半ページとか4分の1とかじゃないですよ! 写真つきで10ページですよ10ページ! 自分にとって、いままで書いた中で 一番長い文章で、 いちばん苦労した文章でした。 少し内容について書きたいと思います。 自分が女子格闘技を見るようになって 気がつけば8年です。ひゃあ。 最初の年は観客で、翌年からは仕事として訪れるようになって、 選手にも接するようになって、インタビューもするようになって、 一昨年、フリーになってからは リングや金網の中にいる彼女たちは、どういう人間なのか、 自分なりに、彼女たちがどういう気持ちで試合に臨んでいるのか、 試合に、戦うことにどんな意味があるのか、 それを考えて伝えてきたつもりです。 媒体によって、格闘技界の中で伝えるべきことと、 外に伝えるべきことがあって、 ずっと取材をしていると、中に伝えていくほうが楽になります。 いざ外に伝えようとしたとき、 何を伝えればいいんでしょうねと、妙に引っ込み思案に なっていたりします。 長く接しているので、逆に分からなくなってたりするのです。 なんでこれを見なくてはならないのか。 なんで伝えたいのか。 女性が格闘技をやるって、どういうことなのか。 でも別に、選手はやりたいからやっているんであって、 選手に聞いたところで、出てくるものではないのですよね。 そして、見慣れてきたりもするんです。 いいじゃない別にやってたって、と。 だけどやっぱり、女性が格闘技をするのって、 普通じゃないとは思うんです。 それは何度見てもそう思うんです。 確信に近い気持ちで、そう思う。 そして普通じゃないけど、どこか、自然な気もする。 そうしたくなる気持ちもわかる と思っている自分も、確かにいる。 その「普通じゃない」感じ、 いちばん見ていてヒヤッとしたりするのは どういう時なのか、インパクトがあるのは どういう瞬間なのか。 そしてなぜ、それが「わかる」と思うのか。 その原点に帰って、聞いてみたことが 「なんで殴るんですか、なんで殴りたいんですか」 ということでした。 普段は聞けないようなことをあらためて聞きました。 文章を完成させるまで、ものすごく書き直しました。 正直、もう出来ないんじゃないかと真剣に思いました。 自分は文章が下手だったのだと思い知りました。 普段書いているものと、まったく求められているものが違う。 フルボッコと言っていいくらいに文章を直されて 呆然として、あまりの自分のダメっぷりに 「速報だったら絶対、他の作家さんより早いのに」 と、ふてくされたりもしましたが、 そういう問題ではない。 今ここでは自分は一番下手なのだと理解して、 そこからまた書き直して、の繰り返しでした。 「殴る」ということを聞いてはいますが、 他は、ぜんぜん奇をてらったことは聞いていません。 「こんなかわいい子が格闘家!?」というアピールは、女子格闘技が いま一番一般誌に取り上げられやすい方法だと思うし、 それはとても有効だと思いますけど、 今回のテーマは、なんで殴るのか、ということ以外、 彼女たちの生き様、そのまんまです。 どうしようもなくレベルが低かった自分の文章を 丁寧に直して、ここまで引き上げてくださった上、 掲載を認めてくださった編集部の皆様には 感謝の言葉しかないです。 そしてたくさんのことを語ってくれた選手の皆さん、 ありがとう。 でも、掲載されたことで、 4選手だけじゃなくて、女子選手のやってきたこと、 自分がやってきたことが認められたようで、 自分は、すごく嬉しいです。 ぜひ読んでください。 よろしくお願いします。 フリーライター佐々木亜希がときどき更新するブログ 「ときどきキックアウト」は 女子格闘技をときどき応援しています。
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posted by sasakey |16:41 |
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