2009年03月16日

Krushに壊されたもの

3.14は全日本キック後楽園大会
「Krush.2」でした。

K−1ルールとキックルールの違いを
考えさせられた大会でもあり
せっかくのチャンスに何をしているんだ と
じりじりさせられた大会でもありました。

谷川さんが見に来てるから というだけじゃなくて
超満員のお客さんが見に来ているっていう状況で
どうしていいところ見せようとしないのかな、
と、いう面も含めて。

◇第1試合 嶋田 vs 林
前半戦、休憩までの個人的ベストバウトでした。
嶋田翔太いい選手だと思っていたけど
くらいついていった林も、すごくよかった。
延長で嶋田勝利だったけど危ない場面ありました。
なんていうかK−1甲子園らしい試合。

◇第2試合 卜部 vs 石井
K−1ファイターとキックボクサーの
スピードのとらえ方の違い? みたいなものを
強く感じました。
ずっとK−1の人とキックのベースが有る人の
違いなんでしょうか?
思い切りの良さとか端的に動くスピードとかが
卜部のほうが全然早い。石井がついていけてなかったと思う。
でも卜部は大月晴明を目指すのか山本真弘を目指すのか
アピールからはいまいち掴めなかった。

◇第3試合 白濱 vs 森井
白濱1Rでダウン2回取ったのに
倒しきれないとなると急に失速でした。
失速しすぎ。
わるーい建武館スタイルというか、教えられた基本をなぞってるだけ
みたいな闘い方になっちゃって逆に押されたりして
なにやってんだみたいな感じでした。
押されると弱いのかなぁっていう面が見えてしまって。
Rookies Cup優勝おめでとうって言いづらい内容でした。
でも優勝おめでとう。

◇第4試合 ファイヤー vs 岩切
私の勘違いだったら申し訳ないんですけど
ファイヤー原田ってあんなに動けない選手でしたか。
試合前と終わったあとのアピールだけ立派で
肝心の試合で足が動かないような選手でしたか。
たしか梶原龍児と延長まで戦うような選手じゃなかったでしたか。
石川直生にキックボクシングの楽しさを教えられるような
そういう選手じゃなかったでしたか。
ひどかったです。
ファイヤー原田がファイヤー原田をなめている。
あんな試合したらファイヤー原田に失礼。
プロとして出てきていいレベルじゃないくらいに感じました。
ていうかそういう選手を倒しきれない岩切もなんなんだ。
2人とも苦手なのかK−1ルール。

◇第5試合 喜入 vs 後藤
内村の欠場を受けて決定したカードだから
あまり強いことを言うのも気の毒な感じがします。
でも喜入の課題は倒して勝つだけで終わりじゃないですよね?
後藤は善戦だけで終わりじゃダメですよね?

◇第6試合 廣野 vs 山内
山内裕太郎、一生の不覚。
2009年のやっちまった大賞当確です。
笑いを獲りにいったのかというレベルのやらかし具合ですよ。
他に言葉が思い当たらない。ていうか怪我したんですかね?
それにしてもなぁー。
ガード固めてひたすら前に出る廣野の作戦は当たりなのだけど
あの闘い方はどこで見ても誰がやってても好きになれないです。
有効ではあるんだけどどうしても試合が面白くならない。
佐藤嘉洋もK−1に移ったばかりのころは
同じような闘い方するカラコダに苦戦していましたね。
そんなことを思いつつもいたたまれなかったです。
やっちまったとしか言えない。
絶対王者ってコール含めてやっちまった大賞です。

◇望月竜介引退セレモニー
お疲れ様でした。VTRのBGMがユニコーン。
時事ネタってことも含め選曲グッジョブ!
誠実な人柄を感じる挨拶でした。
ていうか山内が勝ってたら感動もひとしおのはず!山内!

◇第7試合 元気 vs 梶原
山本元気さすが!
だけどパンチもらいすぎ!
打ち合いが見たいという希望は希望だけど
打たれてくれという希望はしてない!それは梶原もだけど!
ていうか面白い試合だったけど倒して勝つというだけじゃなくて
倒しきらなきゃいけないんじゃないのかな。

◇第8試合 真弘 vs 国崇
真弘パンチ強くなったなー。
K−1ルールが向いているんですね。これはきっと。
スピードという面で一番対応してた選手だけど
そこに倒す力が加わって余計に。
髪切ったら若返ったというか、K−1甲子園の選手なみに
若返りましたね。
ていうか国崇はもっと出来た選手じゃなかったのか・・・。
藤原あらし戦の貯金(?)が満期になってここでおりるのかと
思っていた私がおろかでしたか。時は経ったのですか。
真弘はすごかったけどやっぱ倒しきってほしかった。

◇第9試合 大月 vs 石川
序盤は正直、2度目の大月vs増田戦みたいになるのかなと思ったら
しっかり罠にはめて勝った、という内容でした。
大月はやっぱりすごいな。すごかった。
「倒しきる」ってことがちゃんと出来ている。
でもK−1でやった試合との差を考えると
なんだかんだ言って大月も、モチベーションというか、
試合に向けて追い込まれないとダメなんじゃないのかな?
一昨年の60kgトーナメント決勝の時、ザンス山田こと山田英司さんが
「大月の強さの根源は臆病さにある」ということを書いていて
すげーなー山田さんって思ったんだけど、そのことを思い出した。

全部見終わった印象として、
K−1ルールは難しいんだなと思いました。
「K−1ルール」の試合として見たら、
上の試合は別だけど、ずらっと並べた全体の印象は
普通のK−1の大会のほうが専業ゆえにレベルが高いので
キックボクサーが赤っ恥をかくことになってしまいそうです。
当たり前かもしれないけど、その選手の
K−1ファイターとしての実力や魅力を裸にしてしまう。
ブラックバスですよ。
キックボクシングの生態系を壊してる感じ。
壊れるほうが弱いというならそれまでだけど
そういうものでもなかろうと。
最初の大会の山本元気vs桜井洋平がレベル高すぎたのかな・・・。

というか「K−1ルール」という言葉は必要なのでしょうか?
ヒジ無しのキックルールは、それはそれで
本気で取り組む価値のある戦いだと思うのですが、
K−1ルールとして取り組むべきものなのかどうか。
いや魅力なのは分かる。分かるんですよ。
分かってるつもりなのですがなんか
K−1であってK−1じゃない、
キックであってキックじゃない、みたいなのが
K−1の下みたいな感じで少しイヤなだけです。
でも、もうそういう突っ張りも時代遅れなのかもしれない。

石川はどうするんだろう。
意中の相手と望んでいなかった形式で戦って敗れて
ある意味、去年積み上げてたものを一度失った形になって。
大月は勝って生き残ったけど、K−1に行っちゃいますよね。
石川がようやくここまできたのに敗れてしまって、
というかキックボクシングをやりたいって心から言う選手に
K−1ルールで土をつけてしまって、
全日本キックはどうなるんだろうと思ってしまうんですよ。

どうしたらいいんだろう。
ファイターだから立ち上がるしかないんだけど
立ち上がり方がみえない。
立ち上がった目線を向ける先はどこになるんだろう。

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フリーライター佐々木亜希がときどき更新するブログ
「ときどきキックアウト」は
キックボクシングとK−1にときどき注目しています。


posted by sasakey |00:16 | キックボクシング |
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