2009年09月16日
「ベストメンバー規定」違反で処分
Jリーグは昨日の理事会でサンフレッチェが「Jリーグ規約第42条(いわゆるベストメンバー規定)に違反した」として制裁を決定しました。制裁金は情状を酌量して半額の1,000万円。これに対してサンフレッチェは処分を受け入れるとともに、本谷社長ら関係者に減給などの懲戒を行うことを発表しました。 今回の制裁の対象となったのは6/3に行われたナビスコ杯第5節の大分戦。連戦で主力に疲れや怪我が増えていたこと、ストヤノフがブルガリア代表に合流中だったこと、更に九石ドームの芝が酷い状態だったこと等を考えて、GK:原、DF:橋内、中島、盛田、MF:岡本、横竹、李漢宰、楽山、清水、高柳、FW:丸谷、と言う先発メンバーで臨みました。当時のサンフレッチェで「レギュラー」と言えるのは、森崎和の離脱の後を埋めていた中島だけ。高柳は怪我から復帰したばかりで、盛田と李漢宰はベンチスタートが続いていました。従って「直前のリーグ戦5試合に先発したメンバーを6人以上含む」と言う規定に反することは明らかでしたが、ただ公式戦としては3試合前のナビスコ杯(リーグカップ戦)横浜FM戦で6人(中島、盛田、李漢宰、横竹、楽山、清水)を先発起用しており、ベストメンバー規定には違反していない、と解釈。念のためJリーグ事務局にも確認して、大丈夫だとの言質を得て大分戦を戦っていました。しかし、規定を字面通りに解釈すればナビスコ杯で先発していてもダメなのは明らかで、敢えて言うなら「Jリーグ事務局の担当者を信じてしまったのが間違いだった」と言うところ。ルールを守ると言う立場からすれば処分を受け入れるのは止むを得ないと言えます。経営が苦しいところで1,000万円の制裁金は非常に痛いのですが、情状酌量で半額にしてもらって助かった、と考えるべきかも知れません。 ただ、そもそもこのような「ベストメンバー規定」が必要か、と言うことは改めて問われなければならない、と思います。この規定はもともと「ベストメンバーで戦わなければファンに失礼である」と言う理由で定められたもので、極論すれば「わざと負けることを防ぐ」ためのもの。ナビスコ杯をリーグ戦に比べて軽視する傾向を是正するために設けた制度だ、と言えます。ナビスコ杯はリーグ戦よりも前から始まった、言わばJリーグと共に歩んできた伝統のある大会ですが、しかし代表選手が不在の日程で戦われるのが通例で残留降格にも関係がない訳ですから、リーグ戦よりも重要度が下るのは止むを得ないところ。スポンサーとの関係も考えれば、Jリーグが何らかの対策を取るのは理解できないわけではありません。しかしその規定を事細かに決めて守らなければ処分する、と言うやり方は、決してクラブのためにもJリーグのためにもならない、と思います。 ナビスコ杯は、リーグ戦ではないとは言え貴重な公式戦。チームを作り、守り育てる立場からすれば無駄にする訳にはいきません。問題となった大分戦のメンバーだって別に「負けて良い」と思って組んだわけではなく、むしろ長期的視野に立って最適だと思われるメンバーを選んだわけです。そして実際その試合は惜しい引き分けに終わっていますし、原や横竹らはこの出場経験をその後のリーグ戦に生かしています。サポーターの立場からすれば「ベストメンバーでないから失礼」だなんてことは全く無く、むしろペトロヴィッチ監督が常に言っているように「試合に出たメンバーがベストメンバー」なのです。今回、処分発表まで3ヶ月もかかったのはサンフレッチェとJリーグとの間に何らかの「綱引き」があったからだと思われますが、ここで甘んじて処分を受け入れたのはそれはそれで正しい判断だと思います。ただその上で、この処分の基準となった「ベストメンバー規定」を見直す契機にして欲しい。このような制度、このような処分が誰も幸せにするものではないことを、改めて考えるべきなのではないでしょうか。
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posted by sanfreccediary |08:20 |
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