2008年05月25日
前節まで3位の仙台を「猫」と呼ぶのはともかく、福岡を14位だからと言って「鼠」呼ばわりするのは失礼かも知れません。しかし、5連敗中かつ8試合勝ち無しだった福岡が苦しい状況に居た、と言う事は間違いないわけで、そんな中で見事な勝利を収めたことは、思いもよらない結果でした。
では、福岡の勝因は何だったのか。スカパー解説の南鉄兵氏も言っていましたが、やはりチーム全体で戦う気持ち、だったのではないでしょうか。神山のPKストップや大久保の素晴らしい2点目、そして全選手の献身的な動き。バラバラになっていたチームがベンチ、スタンドも含めて一体となれたことが、勝利の原因だったと言えるでしょう。
この試合前に福岡周辺から聞こえてくる情報は、ネガティブなものばかりでした。まずはリトバルスキー監督の去就問題。判断材料とする、と言っていた第13節からの3試合に連敗して解任確実と言われながら、後任を見つけることができず(あるいは後任候補と折り合いがつかず)そのまま指揮を執る事になりました。また、クルークコーチの無免許運転の届けが遅れたことや、サポーターとの意見交換会問題等、クラブ周辺はガタガタだった、と言って良い状況でした。その結果、この試合ではサポーターの鳴り物を使った応援はなくなり、異様な雰囲気でキックオフとなりました。
ところがそんな状況が、かえってチームを団結させる結果になったのですから分からないものです。それはおそらく「辞めるかも知れない監督」はなく「絶対に辞めない監督」の元でやらなければならない、と決まったからこそ、選手たちの腰が据わったと言うことなのではないか、と言う気がします。
昨年も同じ時期、C大阪が早々に監督を交代したのに対して、東京Vはラモス監督を信じ続けました。そしてその結果、昇格したのは東京Vだったと言うことは、記憶に新しいところです。一つの危機を乗り越え団結を取り戻したアビスパ福岡。もともと能力の高い選手が多いチームなだけに、今後のJ2の展開において重要な位置を占めることになりそうな気がしてなりません。
posted by sanfreccediary |14:47 |
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2008年05月24日
6月からのW杯予選4連戦に向けての日本代表の新たなスタートとなる、キリンカップ。バーレーン戦の敗戦のショックを払拭できるような新たな形を作れたのかどうか。そこに注目して見ていました。
まずはこの日の先発メンバーですが、GK:楢崎、DF:駒野、闘莉王、中澤、長友、MF:今野、遠藤、松井、長谷部、FW:玉田、大久保。バーレーン戦の先発メンバーで生き残っているのは中澤、駒野、今野、大久保の4人だけで、まずはここから岡田監督の「変えよう」と言う意志が見て取れました。
そして試合ですが、少なくとも前半の途中まではやりたいサッカーもはっきりと表現できていたと言えるでしょう。得点シーンは一つの典型で、高い位置から人数をかけてボールを奪って、長い距離を走ってゴール前の薄いところを突く、と言う攻撃は、確かに日本人の特性に合った戦い方だ、と思います。
このサッカーは、オシム前監督が指向したサッカーとはやや方向性が違っている、と思います。日本人以上に日本を理解し、代表と日本のサッカーに新たな道を示したオシム監督でしたが、しかし今日の日本代表には残念ながらその痕跡は見れませんでした。しかし、だからと言ってダメだ、とは言い切れない。むしろ岡田監督はここで彼なりの日本代表の「かたち」を提示したわけだし、それが勝利と言う結果を導いたことは、ポジティブに捉えて良いと思います。
一つのカップ戦、とは言え所詮は親善試合。コートジボアールは主力を欠いたBチーム並のメンバーでしたし、ここに勝ったからと言って安心だ、とは言えません。でも岡田監督が「オシムの呪縛」を断ち切って、自らの哲学の元でのチーム作りができつつあると言うことであれば、それはそれで悪くない、と思います。新しい日本代表の姿は、どこか昔見た姿にもダブるのですが、しかしだからと言って時代遅れ、と言うわけでもなさそうですし、しばらくはこの「かたち」がどのように進化していくか、を見守っていきたいと思います。
posted by sanfreccediary |21:11 |
日本代表 |
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2008年05月17日
2004年に同時にJ1昇格を果たした川崎フロンターレと大宮アルディージャの試合。前半は完全な川崎ペースで大宮はどうするんだろう、と思って見ていたのですが、後半に3点を奪って見事な逆転勝ちを収めました。
それにしても思ったことは、得点を奪うために「個の力」がいかに重要か、と言うことです。川崎の1点目、2点目はいずれも鄭とジュニーニョが1人で打開したもの。大宮の2点目のデニス・マルケスも同じです。更に決勝点となった小林慶行のシュートは、相手の隙を見逃さなかったことと言いシュートの正確性と言い、スーパーなゴールでした。
昨年は最後まで苦しみながらJ1残留を果たした大宮が今季順調に勝ち点を積み重ねてきているのは、デニス・マルケスの力を有効に活用しているから、と言って良いでしょう。一方の川崎は、「個」に優れたフッキを放出したことで、安定した戦いができるようになりました。チームを生かす「個の力」と壊すこともある「個の力」。そのバランスポイントを見つけることが、チーム作りに最も重要な事なのかも知れません。
posted by sanfreccediary |20:54 |
J1リーグ戦 |
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2008年05月10日
クゼ監督を解任して再生を図った千葉が京都を下し、今季初勝利を挙げました。
これまで千葉を何試合か見ていて、悪いサッカーはしていない、と思っていたのです。でも、それでも勝てないのが「流れ」と言うもの。負けが続くと自分たちのサッカーに自信が持てなくなり、つまらないミスから失点したり、あるいは運が悪いとしか思えないような事が起きて敗戦を重ねるものです。千葉が苦しい戦いを続けていたのは確かですが、しかし例えば2006年の広島(小野監督が解任された年)のようにサッカーの中身までは崩れていなかったのだろう、と思います。監督交代をきっかけとしてわずかにリフレッシュできたこと。それがこの勝利の原因なのではないでしょうか。
一方の京都ですが、前節せっかく連敗を脱出したのに勢いに乗るチャンスを逃した、と言う感じでした。こちらは昨年までの流れを維持しつつ新戦力をフィットさせてチーム力をアップさせる、と言う方針で来ていましたが、ここに来てやや閉塞感を感じているのではないでしょうか。この試合の結果は、決してフロックではない。加藤監督も言うように相手に「運動量でも出足でも負けて」いたのでは、「本当に勝ち目がない」と言って良いでしょう。ここを乗り切らなければ、またもや「エレベーターチーム」に逆戻りしてしまいます。千葉が正念場なのはもちろんですが、京都もまた、厳しい状況にあるような気がします。
posted by sanfreccediary |17:53 |
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2008年05月06日
負け惜しみ、と言われればその通りだし、これがサッカー、と言えば返す言葉はありません。しかしこの内容の試合で広島の勝ち点がゼロ、と言うのはサポーターとしては受け入れ難い結果だった、と言わざるをえません。
中2日で今日の試合を迎えた広島に対して、前節休みだった仙台は1週間ぶり。一応こちらはホーム連戦と言う利はあるものの、コンディションの点では明らかにハンデがある試合でした。ところが、流れは前半から広島ペース。自在にボールを繋いで攻めを構築する広島に対して、仙台はボールの奪いどころがはっきりせずズルズルとラインを下げるばかりで、果たして本当に広島対策を練ってきたのだろうか、と疑問に思うような戦いぶりでした。
そんなわけで前半から何度もチャンスを作ったサンフレッチェでしたが、「2シャドウ」を務めた高萩、高柳のシュートは枠を捉えず、佐藤寿人や李漢宰の飛び出しはことごとくオフサイドを取られます。その流れは後半も同じ。柏木、平繁ら途中交代の選手の奮闘も実らず、後半もロスタイムを迎えていました。
そこで飛び出した佐藤由紀彦のクロスと中原のヘディング。中原にマークに付いていながら打たせてしまった森脇の守備の甘さが命取りになったのは事実ですが、しかしそれ以前に佐藤由紀彦にフリーでクロスを打たせてしまったのが問題だった、と言えます。前節出場機会が無かった高柳を先発させ、交代枠を3つとも使って何とか粘っていたサンフレッチェの選手でしたが、しかし最後の最後で足が止まって中盤でのプレスがかからなくなってしまったことが原因だった、と言わざるを得ないでしょう。
この敗戦が内容の正当な反映だったか、と言うとそれは違うと思います。意図通りのサッカーができていたのは広島だったし、決定機の数も圧倒的に上回っていた、とも思います。しかし、勝ち点ゼロと言う結果もまた事実。いくら良い内容だったとしても、勝ち点を積み上げなければ何の意味もないと言うのもまた、J2の厳しさなのです。
この敗戦の悔しさは、深く深く噛みしめればいい。頑張ったって報われないことがあるというのが、人生の一つの側面なのだから。でも、どんなに苦しい経験でも、いずれはどこかでプラスになるというのが人生のもう一つの側面なのです。この敗戦が正当な結果だったのかそれとも不当なものだったのか、最終的な判断は今年1年戦って初めて明らかになるだろう、と思うのです。
posted by sanfreccediary |20:26 |
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2008年05月03日
今日の広島と山形の試合は、佐藤寿人のゴールでサンフレッチェが1-0で勝ちました。
甲府戦でDFライン、特にストヤノフにプレッシャーをかけられると思うようなサッカーができなくなる、と言う弱点を露呈したサンフレッチェでしたが、前節の徳島戦では森崎和幸の気の利いたプレーもあってしっかりと修正しました。そして、それから中3日で迎えたこの山形戦。相手がどのように広島対策を練ってくるか、そしてそれに対してサンフレッチェがどのように対応するか、が注目でした。
そして山形の小林監督の答えは、ペナルティエリアの前にDFラインを引いて中盤がその前に網を張り、堅い守備のブロックを作って広島の攻撃を抑え込む、と言う事でした。
その結果、中盤から後でしっかりとボールを繋げることができるようになったサンフレッチェは、本来のパスサッカーを展開できるようになりました。しかし、それでもシュートまで行ったシーンは数えるほど。相手陣内に持ち込んでも守備の組織を崩すことはできず、点を取るのに苦しむ展開となりました。2003年に広島がJ2で戦った時には引いて守る相手を崩せず苦労したものですが、まさにその時のような試合となったのです。
こんな時、良くないのは焦ってバランスを崩すこと。そしてカウンターやセットプレーから失点したりして悪循環に陥ることなのですが、しかしこの日のサンフレッチェは落ち着いていました。少々のミスがあっても動じることなく、先に失点しないよう我慢し続けました。そして平繁龍一のチャレンジから佐藤寿人のゴールを導きました。J2を勝ち抜くにはこうすれば良い、と言うお手本のような勝ち方だった、と思います。
J2らしい、と言えば言葉は悪いのですが、このような試合展開は予想の範囲内、と言えるでしょう。これをどう打ち破って行くか。サンフレッチェの本当の戦いは、ここから始まると言っていいかも知れません。
posted by sanfreccediary |21:17 |
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