2010年11月03日

ナビスコ杯決勝フォトレポート

今日のナビスコカップ決勝は、秋晴れの国立競技場で3万9千人以上の観客を集めて行われました。

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バックスタンドの1Fでは、試合前にサポーターが集まって気勢を上げていました。
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広島側のサポーター席は、まずはこれから始まりました。
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そして、コレオグラフィーの始まり。最初はゴール裏を紫と白に染め分けます。
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続いて広がるビッグオーレ。
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おお、美しいと思ったのですが、しかしこれで終わりではありませんでした。
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ビッグオーレの下から現れたのは、なんと優勝カップ!
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磐田との「コレオグラフィー対決」は広島の勝利だった、と言って良いのではないでしょうか?
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さて試合ですが、先制を許したものの李忠成のゴールで追いついて、念願の「11人パフォーマンス」ができました。
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そして山岸のゴールで勝ち越し「これで勝てる」と思ったのですが...
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悔しい敗戦となってしまいました。
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しかし、最後まで得点を奪いあった試合は間違いなくナビスコ杯の歴史に残る「激闘」だったと言えるでしょう。敗れたサンフレッチェの選手たちにも、スタジアム全体から惜しみない拍手が贈られました。


posted by sanfreccediary |23:00 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2010年05月19日

「ベスメン規定」を再考せよ

浦項スティーラーズに所属する岡山一成選手が、ブログで興味深いことを書いています。タイトルは「広島戦から鹿島戦を振り返って」と言うもの。内容はACLのグループリーグ最終戦の広島戦とラウンド16の鹿島戦についてです。そこでまず広島戦について「チュンソン率いるサテライトに近いメンバーに負けてしまいほんまに悔しかった。あの試合、広島はほんまに強かった...次々と押し寄せてくる選手がどんなプレーを繰り出してくるかまったく分からないなか、思いっきりのいいプレーで躍動していた」と評価しています。一方鹿島戦については「ミーティングの時に、ビデオを見てほんまに研究した...自分たちのサッカーをすることよりも相手の長所をいかに無力化するかを時間を割いた」とのこと。今季のACLでKリーグ勢が東アジアからのベスト8を独占したのは決して偶然ではないと言うことが、良く分かる内容だと言えるでしょう。

そしてそれ以上に重要なのは、「ベストメンバー規定」についての考えです。岡山選手は「Jリーグが作った規則によって、ACLに出場するチームを縛り付けているのに、敗退したチームだけを責めて自分達の責任は無いみたいな振る舞いはおかしい...そして、鹿島に勝った浦項が現状のベストで挑んで広島のサテライトに負けた現実を受け入れて欲しい」と書いています。無関係な第三者ではなく、対戦相手として戦った本人の言葉だからこそ、重みがあると言えます。

浦項戦のサンフレッチェの先発は、GK:中林、DF:横竹、中島、槙野、MF:丸谷、岡本、石川、清水、桑田、大崎、FW:李。DFラインを除くほとんどの選手が今季初先発でした。まさに岡山選手が言うような「サテライトに近いメンバー」で、Jリーグの定義を適用するならば完全に「ベストメンバー規程」に違反していました。

しかし広島にとってこのメンバーは、やむを得ないぎりぎりの選択でした。怪我人続出と過密日程で主力メンバーが疲弊し、しかもグループリーグでの敗退が決定済。Jリーグを優先せざるを得ないチーム事情を考えても、主力を休ませるのは当然の選択だったと言えます。どんな試合でも勝ちたいのは当然ですが、しかしこの試合に限っては「敗戦もやむなし」の考えがペトロヴィッチ監督の頭にあったであろうことは、想像に難くありません。

ところが、です。この日出場した選手たちは、良い意味で期待を裏切りました。これまでなかなか巡ってこなかった出場のチャンスを得て、彼らは解き放たれたように生き生きとしたプレーを見せました。中でも素晴らしかったのは、疲弊したレギュラー選手たちに比べて格段に運動量が上だったことです。確かに、技術や個人戦術ではレギュラー選手に及ばないかも知れない。しかしそれでも広島サッカーで一番重要なのは「走ること」だと言うことを、如実に示した試合となりました。ペトロヴィッチ監督の口癖は「出ている選手がベストメンバー」ですが、浦項戦ではまさに出場した選手たちがその時点での「ベストメンバー」だったのです。

岡山選手の言うようにKリーグ勢が相手の良さを消す対策を取ってくるのならば、それの裏をかくことも重要な戦術です。従って広島が見慣れないメンバーを出して来たことは、それだけで相手にとっては「嫌なこと」だったのではないかと想像できます。誰をメンバーとして起用するかも戦術だと考えれば、「ベストメンバー規定」はその足枷となります。そして同じことは、Jリーグやナビスコカップにも言えるのです。今年Jリーグクラブが一つもACLのベスト8に進めなかったのがなぜかを考える時に、Jリーグのやり方のどこが悪いかをしっかりと考える必要があるでしょう。今回のこの結果を見て、Jリーグの「偉いさん」たちがどんな総括を行うのか。その中にはぜひとも「ベストメンバー規程見直し」が入っていて欲しい、と思います。

posted by sanfreccediary |19:15 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年09月16日

「ベストメンバー規定」違反で処分

Jリーグは昨日の理事会でサンフレッチェが「Jリーグ規約第42条(いわゆるベストメンバー規定)に違反した」として制裁を決定しました。制裁金は情状を酌量して半額の1,000万円。これに対してサンフレッチェは処分を受け入れるとともに、本谷社長ら関係者に減給などの懲戒を行うことを発表しました。

 今回の制裁の対象となったのは6/3に行われたナビスコ杯第5節の大分戦。連戦で主力に疲れや怪我が増えていたこと、ストヤノフがブルガリア代表に合流中だったこと、更に九石ドームの芝が酷い状態だったこと等を考えて、GK:原、DF:橋内、中島、盛田、MF:岡本、横竹、李漢宰、楽山、清水、高柳、FW:丸谷、と言う先発メンバーで臨みました。当時のサンフレッチェで「レギュラー」と言えるのは、森崎和の離脱の後を埋めていた中島だけ。高柳は怪我から復帰したばかりで、盛田と李漢宰はベンチスタートが続いていました。従って「直前のリーグ戦5試合に先発したメンバーを6人以上含む」と言う規定に反することは明らかでしたが、ただ公式戦としては3試合前のナビスコ杯(リーグカップ戦)横浜FM戦で6人(中島、盛田、李漢宰、横竹、楽山、清水)を先発起用しており、ベストメンバー規定には違反していない、と解釈。念のためJリーグ事務局にも確認して、大丈夫だとの言質を得て大分戦を戦っていました。しかし、規定を字面通りに解釈すればナビスコ杯で先発していてもダメなのは明らかで、敢えて言うなら「Jリーグ事務局の担当者を信じてしまったのが間違いだった」と言うところ。ルールを守ると言う立場からすれば処分を受け入れるのは止むを得ないと言えます。経営が苦しいところで1,000万円の制裁金は非常に痛いのですが、情状酌量で半額にしてもらって助かった、と考えるべきかも知れません。

 ただ、そもそもこのような「ベストメンバー規定」が必要か、と言うことは改めて問われなければならない、と思います。この規定はもともと「ベストメンバーで戦わなければファンに失礼である」と言う理由で定められたもので、極論すれば「わざと負けることを防ぐ」ためのもの。ナビスコ杯をリーグ戦に比べて軽視する傾向を是正するために設けた制度だ、と言えます。ナビスコ杯はリーグ戦よりも前から始まった、言わばJリーグと共に歩んできた伝統のある大会ですが、しかし代表選手が不在の日程で戦われるのが通例で残留降格にも関係がない訳ですから、リーグ戦よりも重要度が下るのは止むを得ないところ。スポンサーとの関係も考えれば、Jリーグが何らかの対策を取るのは理解できないわけではありません。しかしその規定を事細かに決めて守らなければ処分する、と言うやり方は、決してクラブのためにもJリーグのためにもならない、と思います。

 ナビスコ杯は、リーグ戦ではないとは言え貴重な公式戦。チームを作り、守り育てる立場からすれば無駄にする訳にはいきません。問題となった大分戦のメンバーだって別に「負けて良い」と思って組んだわけではなく、むしろ長期的視野に立って最適だと思われるメンバーを選んだわけです。そして実際その試合は惜しい引き分けに終わっていますし、原や横竹らはこの出場経験をその後のリーグ戦に生かしています。サポーターの立場からすれば「ベストメンバーでないから失礼」だなんてことは全く無く、むしろペトロヴィッチ監督が常に言っているように「試合に出たメンバーがベストメンバー」なのです。今回、処分発表まで3ヶ月もかかったのはサンフレッチェとJリーグとの間に何らかの「綱引き」があったからだと思われますが、ここで甘んじて処分を受け入れたのはそれはそれで正しい判断だと思います。ただその上で、この処分の基準となった「ベストメンバー規定」を見直す契機にして欲しい。このような制度、このような処分が誰も幸せにするものではないことを、改めて考えるべきなのではないでしょうか。

posted by sanfreccediary |08:20 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年12月10日

ぎりぎりの戦い(入替戦1st leg)

今日の入れ替え戦の1st legは、後半に磐田が追いついて1-1の引き分けでした。

どちらも勝ちたい、と言う気持ちを前面に出した厳しい戦いだったわけですが、どちらもどちらかと言うと安全策優先、と言う感じ。両チームとも後ろでボールを持ったらとにかく蹴る、相手ボールになったら引いてブロックを作る、と言うサッカーを徹底していました。前半はまだ繋ぐ意識もあったと思いますが、後半はとにかく「失点したくない」と言う気持ちが強過ぎた感じ。決着を2nd legに持ち越しました。

仙台ですが、シーズン中に見られた「良い面」「悪い面」の両方が出たんじゃないでしょうか。運動量がある時間帯は選手が良く動き、また選手個々のチャレンジの気持ちも強く出て見どころの多いサッカーができていたと思うのですが、疲れが出てきて動けなくなるとボールを追いかけるのがやっと、と言う感じでした。2nd legは今日の試合以上に体力的・精神的にきつい試合になると思われますが、どこまで自分たちのサッカーをやり続けることができるか、が鍵になるのではないでしょうか。

対する磐田ですが、守備はそこそこ、パスもある程度つなげるものの、攻撃に入った時のストーリーが描けてない、と思いました。チャンスが生まれるのは両サイドからのクロスが入った時だけで、それもゴール前での動きが単調だからか良い形でシュートまで持ち込めない。頼りのジウシーニョも前田も途中から消えてしまって、とても点が取れる感じがありませんでした。

これで両チームともイーブンの状況ながら、アウェイゴールを奪い、かつ次はホームで戦える磐田が有利、と言う事になりました。ただ、下手に有利だと思うと落とし穴が待ち構えているのがサッカー、と言うもの。仙台が付け込むとすれば、そこしか無いかも。逆に磐田は守りの集中力がポイントとなりそうです。

posted by sanfreccediary |20:53 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年11月17日

サンフレッチェの成分

少し前(だいぶ前?)に「成分分析」というのが流行りました。適当なキーワードを入れると、「○○のxx%は△△で出来ています」と出るヤツです。これで「サンフレッチェ」を調べてみると、次のようになります。

サンフレッチェの96%はカルシウムで出来ています
サンフレッチェの4%は歌で出来ています

何のこっちゃ、なので、少々真面目にやってみることにします。以下は、トップチームに在籍する選手31人の「成分分析」の結果です。

サンフレッチェの48%はユース出身で出来ています。
サンフレッチェの26%は高卒ルーキーで出来ています。
サンフレッチェの13%はジェフ市原・千葉出身者で出来ています。
サンフレッチェの13%はその他で出来ています。

内訳は次の通り。

【ユース出身】(15人) 
GK:佐藤昭
DF:槙野、森脇
MF:森崎浩、森崎和、柏木、高萩、桑田、横竹、遊佐、高柳、内田、篠原、岡本
FW:平繁

【高卒ルーキー】(8人)
GK:下田
DF:橋内
MF:青山、李、服部
FW:清水、丸谷、久保

【ジェフ市原・千葉出身】(4人)
DF:ストヤノフ、結城
MF:楽山
FW:佐藤寿

【その他】(4人)
GK:木寺、中林
DF:盛田
FW:ユキッチ

「高卒ルーキー」と言うのは今新人だ、ということではなくて、高校を卒業後サンフレッチェでプロのキャリアをスタートさせた、という意味です。

この中でユース出身の3人は愛媛へのレンタル移籍の経験があり、久保は横浜FMと横浜FCからの出戻りです。なので「生え抜き」というのとはちょっと違うのですが、しかし広島でプロ生活をスタートさせた選手がこれだけ多いチーム、というのは少々(いや、かなり)特異なのではないでしょうか?

昨年、「良いサッカーをしている(しようとしている)」と言われながら降格してしまったサンフレッチェ。しかし今年はピッチ上の全員が有機的に動くサッカーでJ2を席巻し、天皇杯ではJ1相手にも(ある程度)通用することを示しました。昨年降格したのは「仲良しクラブ」ならではの甘さがあったからだ、と一部で言われていましたが、今年はその傾向が良い方向に働いたからだ、と言えるかも知れません。

posted by sanfreccediary |16:52 | Jリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2008年07月24日

西川問題

西川選手がわざと警告をもらってイエローカード累積をチャラにした、と言う問題。私の個人的な意見としては、Jリーグと代表を取り巻く構造的な問題が根本だ、と思うのです。

Jリーグのクラブにとって選手が代表に呼ばれると言うことは、名誉な一方で迷惑でもあるわけです。特に代表に呼ばれてリーグ戦に出れない、と言うのは、下手すると死活問題でもあります。もちろん、どのクラブだって代表のために協力しなくては、と思ってはいるでしょう。でも現実に代表選手がリーグ戦に出れなかったら戦力的なダウンは必至。その上人気選手が出れないことになったなら、観客動員にも影響するかも知れません。だから「どうせ出場停止になるなら代表招集の間に」と考えるのは、当然のことだと思います。

もちろん、選手がそのためにわざとイエローカードを受ける、と言うのは慎むべきです。なぜならこれは、「八百長」1歩手前、とも言えるからです。それを実際に実行しただけでなく、ブログで公表までしてしまった西川選手が処分されるのは、まあ止むを得ない、と思います。でも、それを選手の責任として押し付けてしまうのはどうか、と思うのです。だってそれは、代表とクラブのややこしい関係のある側面が明らかになっただけだから。

では、どうすれば良いかと言うと簡単で、代表に招集されて試合に出場できない選手がいたら、その試合を出場停止の試合に振り替えることができる、とJリーグが決めればいいんだと思います。それなら選手もクラブも困らないし、代表だって困らない(どころか、喜ぶかも知れない)。八方丸く収まる、良いアイディアだと思いますがいかが?

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posted by sanfreccediary |00:23 | Jリーグ | コメント(7) | トラックバック(0)
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2008年03月01日

広島スーパーカップ初制覇

 今日行われた「ゼロックス・スーパーカップ」は、サンフレッチェ広島が鹿島アントラーズを下して初めての優勝を果たしました。

 前半から両チームともに退場者が出て10人対10人での戦いになったこの試合のポイントは、ペトロヴィッチ監督の采配だったのではないか、と思います。その一つはハーフタイムにおける守備の修正で、相手が1トップ気味になったのに対して4バックにシフトチェンジしました。これは李の退場で右サイドがいなくなった、と言うことをも補う策だったのかも知れませんが、しかし練習でもしていない布陣だったためか守備が混乱し、それが早々の2失点にもつながったのではないか、と思います。

 しかしその2失点の直後の采配は当たりました。それはもちろん、久保竜彦とユキッチの投入です。久保は前に張ることでDFを引きつけ、また動き出しの鋭さでパスを引き出し、更に懐の深いキープで味方の動きを生かしました。それまでほとんど攻め手を見出せなかったサンフレッチェに攻撃のリズムができて来たのは、間違いなく久保のおかげでしょう。因みに佐藤寿人の2点目が生まれたのも、久保がDFを引きつけたから。元日本代表らしい、さすがの存在感を見せました。

 一方のユキッチはそのごつい風貌に似合わない?柔らかさと運動量を兼ね備えた選手で、広島の攻撃にアクセントをつけるのに成功しました。久保が獲得したPKのきっかけはこのユキッチの仕掛けから。ミドルシュートを打つとみせかけて出したペナティエリア内へのパスは、なかなか味のある技でした。

 J2降格、と言う現実と向き合わなければならない今年のサンフレッチェ。シーズンオフには駒野を失ってしまっただけでなく、補強戦線でも声をかけた選手に次々と断られて久保のみの補強にとどまりました。また外国人FWの獲得も難航を極め、ユキッチが合流したのはわずか1週間前の事でした。更に森崎和、柏木、盛田と主力に次々と怪我人が出て、ユースの選手を動員しなければ練習もできない、と言う状態が続いていました。その結果、キャンプ中の練習試合は1試合も勝てないままに終わってしまいました。

 このスーパーカップの相手は、Jリーグチャンピオンの鹿島アントラーズ。ピッチ上には天皇杯決勝と同じメンバーが並んでいました。客観的に見てサンフレッチェの勝機は薄く、一方的な試合になっていたとしても不思議ではなかった、と思います。そして2点リードされるところまでの展開は、まさに危惧した通りのものでした。しかしそんな中で2点を追いつきPK戦の結果とは言え勝利を勝ち取ったことは、称賛されてしかるべきだと思います。J1復帰を目指した厳しい戦いが予想される今季のサンフレッチェの最初のゲームとして、良いものを見せてもらいました。

#ところで、岩政の退場や久保のPK獲得のシーン、ストヤノフと佐藤寿人のPKやり直しなどから「審判のせいで広島が勝った」と言っている人もいるようですが、私はこの試合の主審は(上手下手は別として)特に広島に偏っていたわけではない、と思います。審判の判定についてとやかく言うのは好きではないのでいちいち指摘はしませんが、広島側から見て首を傾げるジャッジも多かった、と思います。そう言う意味では、この日の主審は両チームに公平だった、と言えるかも?

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posted by sanfreccediary |20:30 | Jリーグ | コメント(9) | トラックバック(2)
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2007年12月01日

代表とACLがJを殺す

 この記事は、敢えて刺激的なタイトルを付けてみたのですが、しかし今年のJリーグは、まさにこのタイトルのような結果になった、と言えないでしょうか?

 ACLを制してアジアチャンピオンになった浦和でしたが、しかし疲労の蓄積は如何ともし難く終盤の5試合で稼いだ勝ち点はわずかに3。(なんとトツボ状態だった広島と同じ!)勝ち点差10をひっくり返される、と言うJリーグ史に残る大逆転で優勝を逃してしまいました。その上天皇杯ではJ2下位の愛媛にまさかの敗戦。世界クラブ選手権への出場権獲得の代償は、非常に大きなものとなってしまいました。

 また覇権奪回を狙ったG大阪ですが、こちらは第20節まで首位を走っていたものの、夏場と終盤に失速して3位に終わってしまいました。これは、主力選手がフル代表やU-22代表に招集されて頻繁にチームを離れていたと言うことと、決して無関係ではないでしょう。

 一方、第26節から9連勝と言う素晴らしいラストスパートで逆転優勝を果たした鹿島。こちらはACLはもちろん代表の影響をほとんど受けないチームでした。6月の中断前までは10位以下をうろうろしていたのにその後チームがまとまってきたのは、決して小笠原の復帰だけが要因ではないと思います。

 ついでに言えば広島も、代表の影響をもろに受けました。特にリーグ戦への配慮なしに招集するU-19代表とU-22代表の悪影響は無視できないほど大きく、青山敏弘が骨折して帰ってきた時にはここには書けないような悪罵の言葉がついつい口から漏れたほどです。

 日本のサッカー界にとって、代表が大事だと言うのは理解できます。もし代表がW杯や五輪に出ることができなければ、サッカー全体が危機に陥るでしょう。それはACLだって同じで、せっかく日本に誘致したクラブW杯にJクラブが出るか出ないかは、重要な意味を持つのも分かります。

 ただ、だからと言って一方的にJクラブに負担を強いるようなやり方はどうなんでしょう?いくら代表が強くても、あるいはクラブW杯に出場できても、Jリーグを軽視するようなやり方は決して正しくない、と思うのです。

 「残留レース」こそ早めに決着したものの、優勝争いと昇格争いが最終節までもつれた今年のJリーグ。リーグ戦が最後まで盛り上がるのは結構だし、最後まで諦めずに戦い抜いて栄冠を勝ち取った鹿島の選手とサポーターにはリスペクトの気持ちしかないのですが、しかし少々釈然としないものが残った、と言うのも確かなのです。

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posted by sanfreccediary |20:18 | Jリーグ | コメント(58) | トラックバック(1)
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2007年10月13日

サテライトの意味

 プロ野球の2軍(ファーム)を参考にJリーグ開幕時に作られたサテライトリーグですが、今でもJリーグの公式戦として扱われているものの、トップに出場できない選手の調整の場、と言う以上の意味の無いものになってしまいました。98年までは各グループの首位チームを集めて(だったと思うが詳細は忘れた)チャンピオンシップまでやっていたのですが、その後はグループリーグをやったらそれでおしまいで、極端に言えば勝っても負けてもどうでもいい、と言う感じの大会になっています。もともとトップチームに出れない選手を鍛える場として設定されているわけであまり労力をかけても仕方がない、と言う側面はあるでしょう。しかし鍛えるためにはより多くの実戦、それも本気の戦いをしなければ意味が無いわけで、そろそろ何か改善が必要なのではないかと思います。

 そのために参考になるのは、ジェフ千葉のやり方でしょう。ここはもちろんサテライトリーグにも参加しているのですが、もう一つ「ジェフリザーブス」と言うアマチュアチームも持っていて、JFLに参加してリーグ戦を戦っています。そして若手選手をレンタル移籍させて厳しい戦いを経験させたり、あるいはジェフリザーブスからプロに昇格させたり、と言うことを行っています。プロのクラブがセカンドチームを持ってアマチュアリーグに参加する、と言うのはドイツやスペインでは普通に行われているやり方で、特にドイツではほとんどのクラブがアマチュアチームを持っていて3部以下のリーグに参加しています。クラブとしてプロを目指すチームと選手個人がプロとして一人前になろうとしているチームが同じ土俵で戦う、と言うのはどちらにとっても大きなプラスになるはず。今のJFLは参加するだけで1000万円払わなければならない(はず)上に全国を遠征しなければならないためチームにとっての負担が大きい(それにJリーグの31クラブのサテライト+JFLの18クラブでリーグ戦を行うのも現実的ではない)ので、これらを地域ごとに再編し、ブロックごとの上位チーム(ただしサテライトを除く)がJ2参入を賭けて戦う、と言うやり方を検討すべきなのではないでしょうか。

 もう一つのアイディアは、例えばサテライトの出場資格をU-21(U-22やU-23でも可)に限定して、年代別のチャンピオンを東アジア規模で争う、と言うものです。韓国や中国のチーム相手ならば本気の戦いにならざるをえないし、特にアウェイを経験することで得るところは非常に大きいはず。少なくとも今のサテライトリーグの「ぬるさ」に比べれば、格段に厳しい戦いが待っているに違いありません。出場資格を年齢で区切ればベテラン選手の調整の場が無くなる、と言う問題が出てきますが、そこは「Jクラブ同士の対戦ではオーバーエイジ枠を認める」と決めれば良いわけです。最初から大々的にリーグ戦を行うのは難しいかも知れませんが、例えば最初はサテライトのグループ首位チームをKリーグ、Cリーグの上位とホーム&アウェイで対戦させる、等のやり方から始めて、徐々に拡大して行けば良いのではないでしょうか?

 1993年にJリーグとともに始まったサテライトリーグは、今年で15年が過ぎました。また今のフォーマットになってからでも、9年目が終わろうとしています。若手の育成はどのクラブにとっても重要な課題。Jリーグにはぜひともサテライトの改革を、考えて欲しいものです。

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posted by sanfreccediary |16:14 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2007年08月12日

ストヤノフ獲得へ

 中国新聞によるとサンフレッチェは元千葉のDFイリアン・ストヤノフの獲得で合意し、今日にも契約を結ぶことになりました。ストヤノフは元ブルガリア代表で、一昨年レフスキ・ソフィアから千葉に加入。鋭い読みを生かした冷静な守備で最終ラインを統率し、千葉の上位進出とナビスコ杯連覇に貢献しました。またボールを奪うとそのままドリブルで攻め上がるのも特徴で、05年のシーズンには1ゴール5アシストを決めるなどの活躍が評価されJリーグのベスト11にも選出されています。ペトロヴィッチ監督のサッカーと同系統のオシムサッカーを熟知していると言うことで、サンフレッチェとしては大きな戦力補強になるのは間違いありません。

 なお千葉を退団するに至る経過ですが、昨年アマル・オシム監督が就任してからそのやり方に対する不満が蓄積していたようで、3月ぐらいから対立の火種があった、とのこと。それでも第8節までは全試合に出場していましたが、その後は怪我もあってベンチ入りもできない試合が5試合続いています。そして6/9の第14節に復帰したもののその試合に敗れると、その数日後にマスコミに対して「アマルはフットボールを理解していない」など監督批判を展開。その後フロントがストヤノフに謝罪を要求したもののこれを拒否し、代理人とともに移籍先を探したものの見つからず7/23付けで契約を解除され、ブルガリアに一時帰国していました。中国新聞によると8月に入ってからストヤノフ側から広島に話を持ちかけてきたそうで、こちらとしては「渡りに船」というところだったのではないでしょうか。ストヤノフは早ければ今日にも来日して契約を結ぶ模様で、Jリーグへの登録の手続きや練習でのパフォーマンス次第では18日の大分戦からの出場もありえそう。前節までリーグ最多失点だったサンフレッチェにとっては、一番欲しかった選手の加入になる、と言えそうです。

 なお問題があるとすればイエローカードの多いプレースタイルと、監督批判で解雇されたと言う「前科」ですが、少なくとも後者についてはストヤノフ側からペトロヴィッチ監督を指名してきた、と言うことで少なくとも当面は問題ないと思われます。またサンフレッチェはこれまでベットやウェズレイ、リカルドなど前所属チームで問題を起こした選手を獲得して戦力にしてきたと言う歴史もあり(とは言え、ベットは結局また問題を起こして解雇されたわけですが)、彼の場合も大丈夫だと判断したのではないでしょうか。

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posted by sanfreccediary |09:24 | Jリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
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