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Jリーグ観客動員伸び悩みは部活動のせい。今回の立正大淞南高サッカー部の体罰は条件つきで正しい。

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立正大淞南高サッカー部で監督体罰 選手権の島根代表、辞退せず

練習中、部員が紅白戦で危険なプレーをしたとして数回、頬を平手でたたいたり、尻などを蹴ったりした。 2016年12月1日 スポニチアネックス配信記事より出典 >

  もし部員が行っていた危険なプレーが常習的で,本件の体罰内容を超えうる危害を相手に加えていたとしたら,この体罰は正しいと思う。

【日本の体罰の歴史をザックリと】

そもそも体罰へ厳しい目が向けられ始めたのは最近だ。 少年の事件が軒並み減少し概ね「民度」の向上した現代の中高校生に対し,言葉の力を持たない昔ながらの体罰教師は極めて相性が悪い。 話せばわかるはずの生徒に加える不適切な体罰は近年頻繁に問題化しており,時流は体罰絶対悪へと大きくふりきれている。

しかし,日本の学校教育に昔ながらの体罰教師が必要とされた時代があったのも確かな事実だ。 治安の極めて悪い状況では,強権的なやりかたでなければ事態が収拾できない事もままある。今の日本にドゥテルテ大統領は不要だが,今のフィリピンにドゥテルテは強く必要とされている,極端な例でいうとそんな感じだろうか。

昭和期の学校教育に体罰が幅をきかせていた理由としてもう一つ無視できないのが,古典的な部活動観がそのまま日本のスポーツ文化になっていたという点だ。 日本と欧米のスポーツ観の違いを簡潔に表現すれば

欧米→気晴らし,健康増進 日本→日本式社会人としての心構えや,上下関係における礼儀作法を学ぶ

ユースチームや学校外のクラブ活動が盛んな昨今では日本のスポーツ観もだいぶ欧米寄りになってきているが、今でもこの傾向は根強い。私が中高生だった頃も 「ウチは技術だけでなく人間教育にも力を入れています」 という顧問は多かったが、内実は少し反抗的な態度を取ったり気の抜けたプレーをした生徒に鉄拳制裁を見舞うだけというのが現状だった。 このような状況だから高校や大学で燃え尽き、競技生活を終える人間が後を絶たない。べつにハイパーな選手だったわけでもないのに「もうサッカーはやらねえんだ」と遠い目でつぶやくOBのなんと多いことか。 私はケガで「高校最後の大会」を経験できなかったからいまだに競技に携われていると思っている。あのような部活動文化でスポーツと触れ合えば、競技意欲を早々にそがれてしまうのもムリはない。

私はJリーグが一定の所から観客動員を伸ばせないのも、日本の部活動文化が原因だと思っている。誰が嫌な思い出ばかりのスポーツをわざわざ観に行くだろうか。 スポーツを気晴らしや健康増進に使えない。だから日本はメタボやうつが一向に減らない。悪しき部活動の体罰封建文化は日本全体の景気や福祉環境をむしばんでいる。

【今回の立正大淞南サッカー部の体罰が正しい理由】

で、今回の体罰である。 今回体罰を受けた生徒は相手へ危害を加えている。加えた危害がどれぐらいのものかを体でわからせる事は個人的には「アリ」だ。それは小さい子に早くから刃物での作業を見守り下で行わせるのと同じ理屈だ。 もしかしたら小さいケガや恐怖感が伴うかもしれないが、その経験をした子どもは簡単に刃物を人に向ける事はしなくなる。

今の学校教育における体罰への公式なスタンス、 「どんな理由があっても体罰は許されない」これもコンプライアンスの観点からみると正しい。 ただ今回の立正大淞南高サッカー部の体罰、これに無条件で厳罰を与えかねない世の中の流れもまた、とても危険な兆候のように感じる。

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理不尽な指導を根絶するために
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