2007年12月26日
浦和とミランの差・・・その『差』はズバリ!『コレクティブ』の力。
セパハン戦で見せたポジティブな浦和は見せられず終まい・・・ いつもと違うミランに耐え、いつものミランの狡猾に負ける・・・僕の評価ではこういう事になる。 浦和は素晴らしい組織だった!というのは僕にとっては嘘に等しい言い回しであり、個の力で負けたというのも正しくはない(間違ってはいないけど・・・)。僕の定義ではよりコレクティブだったのは間違いなくACミランだった。遅くなりましたが、そして随分と久しぶりですが、トヨタカップ(こっちの方がしっくりくる)の感想です(苦笑)。 素直に浦和の選手達の奮闘は素晴らしかったと称えたい。僕はもちろんセパハンとミラン・・・浦和と対戦するチームを応援したが、個々の踏ん張りや意欲は素晴らしく、素直に浦和レッズは素晴らしかったとは思う。実は最初のタイトルを「浦和レッズ斯く戦えり!!」としようとしたくらいです。 しかしながら、戦前からの日本人は浦和レッズを応援すべし!的な、サッカーやJリーグの理念を理解しない、もっと言えば浦和レッズを消費物としか考えていない者たちに(レッズサポはここに怒ってね。)よって、作られた雰囲気への反発もあり、浦和善戦!とか、やはり「個」の差!!的な論評に僕は違和感を感じてしまう。 簡単な感想は、最初に書いたとうり・・・ 結局は昨年のCLと同じ、カカこそがミランの数少ない武器にして、最大の戦術。セードルフがいかにしてカカの長所を引き出そうとしていたかを見ていれば、それは良くわかる。 浦和の失点シーン・・・あれはしょうがない。あのような状況を作られてしまえば、どんなDFも無力。去年オールド・トラフォードではもっと残酷に切り裂くカカを見た(笑)。つまりはあのような状況を作られる前に防ぐか!スペースを与えないか!二つに一つしかないが、浦和の時間帯に起きたミランの得点は、ゲームを読む目や、意思統一、共通理解で勝ったミランの罠にかかったといっていい。少なくとも、浦和にも勝機はあったと僕は思う。 浦和側から言えば、引いて守ったというよりも、自然に引かされた。という表現が圧倒的に正しい。セパハン戦では、今シーズン初めてポジティブな浦和を見たけれど、やはり付け焼刃。浦和はJでの戦いにおいても、引かされる戦いのほうが圧倒的に多い。それは監督の能力というよりも、監督と選手のパワーバランスが崩れているから・・・と言ったほうが正しいかもしれない。 オジェックはいいコーチだと思う。ただ、カリスマが足りない。レッズのようなチームの監督に一番必要な能力が足りない。今シーズンの初めに、選手の言うままに現状追認したツケがここにきて出てしまったというべきだろうか。巷で言われている「ターンオーバー」を採用しなかったからでは決してない。僕は純粋なターンオーバーで成功したチームを知らないし・・・ 話が逸れてしまった(苦笑)。 全く文章が繋がりそうもないので、強引にコレクティブの差を論じれば、カカの力を出させたミランと、永井のドリブルが一度も無かった浦和の差とも言えるし、あれほどゴールから遠いところでドリブルするワシントンは脅威ではない。と言える。 もっと言えばゲームメーカーというよりも、チャンスメーカーと呼ぶべきピルロをあれほどフリーにさせてはいけないし、永井はタッチラインを背にしてでも、ゴールから後退しても前を向かなければならなかった。相馬のドリブルを活かす為にも、彼がボールを持ったときの反応が必要だったし、カカやセードルフが流れてくるサイドのスペースをいかにして消すかは、約束事として確立させておくべきだった。浦和の奮闘の象徴である三人のMFの奮闘は素晴らしかったが、守から攻への切り替えにまで頭が回らず(そういう意味ではポンテの離脱が痛すぎた)、それがミランのセンターバック二人がセンターラインにずっといるかのような圧倒的なポゼッションに繋がってしまった。選手一人ひとりは俊敏だが、速さのある攻撃ができなかったのはこの点に尽きる。彼らがそれ程疲弊してしまうほどに、彼らの量に依存した奮闘だったとも言える。ジラルディーノ一人に、三人のセンターバックで守り、ピルロに狙いを定めたラストパスを何本も出させていては、さすがに苦しい。そういう意味ではオジェックは無策だった。 つまりコレクティブとは、個の集積。より多く選手の特性を活かし、能力にフルに出し切る力だと僕は思う。そういう意味では、浦和はまとまりがあり、素晴らしい集団であり、素晴らしい戦いを見せたが、サッカーにおけるコレクティブな戦いは出来なかった。コレクティブな戦いぶりで言えば圧倒的にミランに分がある。 アンリを失って、より素晴らしい戦いをするようになったアーセナルを見ればその答えは既にある。 机上の論理であれば、もっといい戦いが浦和には出来た!と僕は思う。選手個人に依存した戦いをさせられていたのはむしろ浦和。局面で見せたクオリティにこそ、日本サッカーが世界に誇るオリジナリティを獲得するヒントがある。少なくとも僕にはそれが見えた。僕の書いている事は、机上の論理でしかない。それは紛れも無い事実。しかしながら、それをやって見せなければ空想かどうかさえわからないのもまた事実。少なくともサッカーにおける「個」とは、個人技の事ではない。 最後に、オシムの言葉を借りて締めくくりたい。 「浦和がCWCに出られる事は、日本のサッカーにとっては素晴らしい事だ。何故ならば・・・自分達の本当の良さに気づくことが出来る。」 レッズの選手達には自分達の未来が見えているだろうか?いや、知性ある彼らならば大丈夫だろう。そして見る側の観客である私たちには見えているだろうか?私たちもまた、日本サッカーを形成する一つの要素なのだから・・・ 皆さん良いお年を!! 追伸 乱文失礼。師走はやっぱり師走なもので・・・最初に言い訳しておきます(苦笑)。
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posted by モーリー |20:51 |
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