2008年03月25日

スペシャリストの生きる道。

『スペシャリスト』として生きる覚悟。

前回自分で予告しておきながら、オシムの求めるスペシャリストってどんなものだろうか?と少し考え込んでしまった。参考にしたい記事を、探したけれど結局文献が見つからず正確に引用することも出来ない。
オシムは以前に、ポリバレントとスペシャリストの関係を語る際に
「~しか出来ない選手」
とスペシャリストを表現していたように記憶している。

またゴールデンブーツ賞を獲得したパンチェフのことを、彼の得点能力の素晴らしさ、そしてそれがいかに特殊な能力であり偉大な才能であるかを認めつつも、
「しかし、それだけだった・・・」
とも語っている。批判を浴びつつも、より活動的で、よりチャンスそのものを多く獲得できるであろう選手(名前を失念。)を好んで使っていた。

少なくともサッカーは足し算ではない。最高の選手達を集めれば最高のチームが出来るというわけではない。それは既に歴史が証明していることでもある。
だからといって特別な才能を持つ選手が必要ないわけではない。ボールを獲られない方法を知っている選手。キープすることで時間を調節できる選手。人よりも多く見えることで、多くのことを一本のパスを解決できる選手。いいチームには必ずこういう選手が何人かはいる。オシムはその選手達にも、多くの活動量や、長い距離を走ることを厭わない精神。ボールへチャレンジする守備を求めていた。それはスペシャルな能力を持つ選手を、よりスペシャルにする為の要求でもあった。

ではスペシャリストとは?
以前にも書いたオシムが描くサッカーの未来を語った言葉の中にある一節。
「一人のストッパーと、FWしか出来ない選手。」
現代サッカーは選手個人により多くの選択肢を持つように要求することで成り立っている・・・とも言えるし、選手にとってはより多くの仕事が与えられている・・・という言い方も出来るでしょうか?
その仕事量は膨大で、考えなければならない事、同時に考えておかねばならない事は非常に多い。
本物のトップチームにおいては、考えるよりも先に体が反応しているとしか言いようのないくらいに、プレースピードが速い。
ここで語ってきたような前提でポリバレントを解釈してしまえば、もはやスペシャリストなど必要ないように思えてしまえる。

しかしながら例えば「得点を獲る」といった任務だけを背負ってピッチにいる選手がいるというならば、多くの任務を持つものよりも、より深く一つのディティールを探求することが可能なのだと僕は思っている。その行為がDFに恐怖心を与え、相手チームの攻撃精神そのものを奪ってしまう場合もある。それ程の力を持つ者が居るのならば、もはやチームの戦術として組み込まれていると言えるのだと思う。そうであるのならばそれは単純な足し算ではない。(ただし、勇敢に戦うことでその存在を無効化する・・・という方法論が確立されつつあることも知っておかねばならない。)

それ程の力を、チームのメカニズムを変えるだけの力を持つ者は残念ながら日本には居ない。世界のトップ10を目指すと言うのならばそう言わなければならない。アジアカップ敗戦後のカメルーン戦で、いわゆる「個」の突破を期待されて登場した大久保も、田中達也も、スピードはもたらしたが、有効なドリブル突破などただの一度も無かった。来日したばかりのカメルーン相手にすら・・・である。個人で仕掛けるのならば、必ず二回に一回は勝たなければならない・・・そうでなければチームの走る意欲を奪い去ってしまうだけである。(実際には、楔としての勝負というのは有り得る。シュートも同じ。)

実際には守備をするFWのほうがより多くのチャンスを得られる。スペースを意識できるドリブラーのほうがより多くの突破のチャンスが得られる。それは動かしようの無い現代サッカーの姿だと、僕は思う。そしてなお、勝負して突破できるドリブラーであり続けなければならないし、シュートチャンスに決めてしまえるFWであり続けなければならない。そういう覚悟を持たなければ、本当の武器を持つことが出来るとは思えないし、チームの王様として君臨したとしても、今のままでは間違いなく国内使用にとどまってしまうだろう。
そもそも過保護な中では、本当の勝負心は育まれない。と僕は思う。
そもそも如何なる批判を受けようとも、中傷を受けようとも、それでもチャレンジできる人間でなければ、そもそも「スペシャル」ではない。

結局は自分が優秀なサッカー選手であること、チームにとって有益なサッカー選手である事は自分で証明して見せなければならない。スペシャリストであろうが、ポリバレントであろうが、貢献度こそがサッカー選手にとって優劣を決める唯一の手段である。

問われるのは見る者の目だとも言える。いかなる武器を持っていてもそれをゲームで活かさなければいい選手だとは言えない。その為に何が必要なのかを、見る者が知っているのならば、いいサッカーを育てる為のほんの後押しくらいにはなるかもしれない。「スペシャリスト」と聞いて何を想像するのか?はその人のサッカー観を表しているとも言える。その総体がサッカーのスタイルを形成するのならば、「日本化」は遠い・・・ような気もする。
少なくとも僕は、FWは点だけ獲ればそれでいい・・・・何て軽々しくは言えない。

敬称略

追伸 オシムさんが退院した。本当に嬉しい。
「日本に来たのは偶然。一年目は特にそう。ただ、二年目以降は私の意志だ。」
オシムさんはどういう選択をするでしょうか?「いいサッカー」を愛する私たちがいる!と少し声を挙げたい気分です。

追伸の追伸

読み返してビックリ!!オシムイズムについて一行も書かれていないです。ですから題名を変えて載せることにしました。ちょっと今の僕には書けそうもないテーマなので・・・今年中の宿題ということでお願いします。

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posted by モーリー |20:58 | コメント(16) | トラックバック(1)
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策に溺れた岡田JAPAN 【ヨーロッパサッカーファンの素人日記】

たった今終わりましたバーレーン対日本の結果は1-0でした。日本はアウェーとはいえ格下相手に痛い黒星を喫しました。岡田監督の戦術としてはコテコテのアウェーの戦い方、つまり亀戦法といってもいいような戦い方でした。相手にボールが移ると全員自陣に戻っていました。いくら過去の対戦が接戦だったとしても弱気にも程があります。アジア最強のチームの1つとしての自覚なんてもうないですね。今日この場で批判しておかないと正直気が収まりません。 前半シュート2本。前半を見た時点で失望してしまいました。しかもFWのシュートはゼロです

2008-03-27 02:45 | 続きを読む
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オシムイズムの体現者たれ! ~5~

コメント投稿者ID :

 モーリーさん、こんにちは。あきら@です。お忙しい日々のようですが、またここでお会いできてうれしいです(自チームは・・・闇の中に一筋の光でしょうか)。

 以前、「ポリバレント」について私は、マルチにスペシャルな人間、もっと言えば「多才」「慧眼」「高質」の総体と意見を申し上げたと思います。

 スペシャリスト、を定義すれば「特殊」(まんまか)。「局面」を、その「卓越」した能力で「完全」に制圧する。それが役割でしょうかね。

 とはいえ、「ある能力だけは優れている」といっても、その能力がワールドクラスの選手はいないのが、日本の現状でしょう。だから、オシム氏はポリバレントから入った。Jで活躍している選手にまずそれを求めた。そして、中澤や高原、中村といったタイプを取り入れていった。

 で、その「ポリバレントな選手」がスペシャルな力を得ていくこと。また、「スペシャリスト(のタイプ)」が、ポリバレントになっていくこと。この2つが車の両輪のような関係になって、器用さや献身性が長所である日本を強くしていくことなのではないかと、そう考えています。

 局所での仕掛けの重要性、先日のバーレーン戦で感じましたね。ゴール前にはボールを運べても、そこから先で、点の入る気配がなく。無理矢理なパス、危険なドリブル、強引なシュート。そういったものがほしかったなあ、と。

posted by あきら@ | 2008-03-27 21:52

返信

コメント投稿者ID :

レッズは大変そうですね。しかしどんな絶望の中にも光はあるものです。ナビスコは見れてませんが、レッズのサッカーはいつも注目して見てますよ。ポンテは勿論、長谷部が痛いですね。彼は中盤のキーマンでしたから・・・
それはともかく、これは自分で書いていて凄く混乱しましたね。何も書かれていないようなものです。言葉遊びのようになりそうでこれ以上踏み込めませんでした。思うところはたくさんあるのですが、自分の中で優先順位がバラバラですね。
まあ特殊な選手と言ってもいいのでしょうが、個人で特殊というのはドリブラーでもない限り難しいですね。
僕は俊輔のラストパスや、遠藤の組み立てや、時間調節能力、今野の反発力や、啓太の思考、加地の運動量・・・どれもワールドクラスと言っていいと思っているのですが、なかなかこれを一つの論にするのは難しかったようです。結局はチームにとって有意義か?どうか?でしか語れないような気もします。そうであるならば、ポリバレントもスペシャリストも言葉遊びのような気がして、中々」今の僕には難しかった。でも仕掛ければよし!の雰囲気には同調したくはないのですが・・・どうしましょ(笑)
仕掛けの重要性はわかっているのですが、「それだけ」の選手がいい選手ではないですよね。遠藤だって、時折見せるドリブルなんかでぶち抜く時もありますし・・・やっぱりサッカーを知ること。だったらそれは「ポリバレント」?みたいな堂々巡りですね。
これを「日本化」に絡めてしまうと、カカやメッシの出現の邪魔にもなってしまう気がして、今の僕には難しいですね。今はいないですが・・・
バーレーン戦は・・・語りたくもないですね(苦笑)前半の最初のほうで負けると思いました。それで遠藤が入って、もう大丈夫だと思った矢先に失点ですわ!!
でも負けてよかったのです。岡田さんには無理です。これは怠慢に対する罰です。でもワールドカップ予選なんですよね。タイミングは今しかないし、岡田さんで行くのならば、後任の準備もしておくべきだと僕は思います。同じ選手で全く違うサッカーをしているのですから、監督の力量は大きいと思います。
では、今度は最終節で!!その前に菓子杯ですかね??

posted by モ-リー | 2008-03-28 20:52

スペシャリストの生きる道。

コメント投稿者ID :

こんばんは、遊びに来ました。
エントリーの文章読みました。
文章が難しすぎてよく判らんのですが、
このテーマは扱うには難しそうですね。
ところで代表が心配です。
今このタイミングしか岡田監督更迭のチャンスが無い気がして、
そう思う方がスポナビでもバンバン声を上げているのを見ます。
6月に4連戦ですもんね。
最初のオマーン戦で負けか引き分けで、
「ケジメをつけて責任とって辞めます」
な~んてオカちゃんに言われた日には、
逆にどんな責任の取り方やねん、無責任な!!
となりそうで、
今辞めてもらいたいと心から思っています。
人にはそれぞれ何らかの他人よりも優れた部分があって、普通はそれを単にストロングポイントとか、長所とか呼ぶのだろうと思っています。
例えば監督ならば、得意とする戦術やイメージの研究を当然一般人よりたくさん学び、知識として身につけているはずで、普通の人より当たり前に詳しいはずに思います。
私は昔「孫子の兵法」や「六韜三略」とか読みふけった時期がありまして、
戦法・戦術・戦略の区別を
目の前の一戦に勝つための局地限定の方策が戦法、
もう少し長期的に相手を制覇鎮圧する為の方策が戦術、
長期時間をかけ、最終的な目標に到達する方策が戦略だと、区別しております。
サッカーに当てはめるなら、目の前のバーレーン戦に勝利する方策が戦法かと、
最終予選を勝ち抜くための方策をふるうのが戦術かと、
日本の代表やクラブが常に進歩・繁栄するための方策をふるうのが戦略にあたるのではないかと思っています。
私のイメージするスペシャリストとは、この戦略家レベルの人間です。
一度にたくさんのものが見え、同時に考え大量処理できる。
目の前の戦いから5年、10年先の事まで…。
勝ち負けや戦い方だけではなく、
選手の士気の高め方や人心の掌握、
選手だけでなくまわりのサポーターについてもです。
精神状態まで計算して試合で能力を発揮させるだけでなく、普段の育成、必要な環境やインフラやルールの整備までも提言し、
長期発展を促すような。
岡田さんは戦法家にすらなっていないので論外であります。
今度は選手で見るなら、例えばクリロナのドリブルなんか有名ですが、では彼は私にとってスペシャリストに思うかといえば、
私には違うように思えます。
相手が仕掛けたサイドにドリブルを誘導し、無力化しようとするような簡単な罠に嵌って、
その試合で不発に終わるような試合を何度も見ております。
自分の武器と知能で味方の勝利に安定して最大限の貢献をするという意味では、まだルーニーの方が戦術家だなぁといった感じで捕らえています。
私にはスペシャリストというのは難しいテーマですが、
例えば日本の食べ物を食べたり、日本酒を飲んだり、ジョークもいい、おどけても見せたり等親近感や温かみを感じさせ、
選手やサポーターの人心を掌握し、
最近でもキーパー含めて外人4人はどうかと提言をしたり、
計算されたものか天然なのかは本人にしか判りませんが、
オシムさんを見てると、
彼はやはり戦略家なのか、すなわち、私の思うスペシャリストになるのかなぁと感想を持つのであります。



posted by weed | 2008-03-29 22:08

スペシャリストの生きる道。

コメント投稿者ID :

サイト:http://www.plus-blog.sportsnavi.com/nori44/

で……「明日メール送っておくよ」とモーリーさんに言われて、数日が経過しました。私のこと、忘れたのかしら? ……というのは冗談です。まぁ、私が女性だったら泣き落としてますが(笑)。
お暇なときでお願いします。


私も、「スペシャル」と「ポリバレント」は言葉遊びでしかないと思います。
うーん、何だろう。難しすぎる。

オシムさんに「考えるならピッチの中で考えろ」とか言われそう(笑)。

weedさんが上で仰っているように、ポリバレントとしてのルーニーがいて、スペシャリストとしてのC・ロナウドがいるチームではないのが日本代表の現状であると思います。
そうなると、「誰がやっても同じ」ではあるけれど、代表監督というのは日本サッカー会全体に影響を及ぼす存在であるわけで、そういう意味ではやはり戦略家である必要がありますよね。
個人的には、本来は戦略を担当するのはJFAでなければならないとは思いますけれど。

で、岡田さんの話に持って行くと……うーん、安易に「解任」と言えない自分がいるんですよね。
本当に解任のシナリオが特効薬となりえるのかどうか。劇薬にすぎると思うんです。

日本は、W杯予選を本気になって戦うという経験が、サポも協会もドーハから数えてまだ4度目なんですよね。こんな時にどうすべきか、どういう声を上げていくべきかっていう判断材料がサッカー大国に比べて明らかに不足していると思うんです。

一応、少ない判断材料を振り返ると……4年前のシンガポール戦。1-0でかろうじて勝ったけど、そのときはどうだったのか。結局、あの時と同じような状態にあるのではないか。ま、あの時はあのまま色々とウヤムヤになりましたが。

協会は、後任を探しつつ、岡田監督路線もサポートしつつ、って感じがベストでしょうけどね。

posted by 相原 | 2008-03-31 04:12

返信

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フッーーー!!仕事に目処がついたぞー!!
これからは書くぞー!!・・・多分・・・

weedさん。
いやー、これは鋭いカウンターアタックです。このコメントだけでコレを書いた価値があろうものです。というか、記事は難しいというより、書いた本人が理解していないのですから、当たり前です。きっとまともな日本人ならば理解するのが難しいかと・・・(笑)
それにしても戦略化がスペシャリストとは・・・それは慧眼ですね。僕自身がサッカーのスペシャリストは最高のポリバレントであると思っているモンですから、予告して書いたとはいえ、なんのこっちゃ支離滅裂の複雑怪奇な記事になったようですね。
恐らくは想像ですが、オシムは相当に日本を愛しているのでしょう。これは本当の感情として・・・そうとしか思えないことが多いような気もします。それもこのシリーズで書こうと思っているのですが、それはまたいずれ・・・
クリロナが撃沈した試合で印象深いといえば、去年のCLのミラン戦でしょうか?それ程守備の良くないオッドに足を止められ、ガットゥーゾに潰されましたね。今シーズンはワントップにして守備の負担を消そうとしているように見えますが、僕の見る限り逆効果になっているように思います。ルーニーの動きが制限され、サイドに流れる動きが減り、結果的にサイドバックと対峙するのがクリロナ本人になるという逆効果が出ているように感じます。またワントップでは、スコールズやアンデルソンが度々、クリロナが使いたいはずのスペースに出てきてしまうために、真ん中が渋滞気味のような気がします。守備の出来るルーニーテベスの2トップに戻したほうが良いように思います。そういう点では、ルーニーが彼のよさを引き出していると言えると思います。ルーニーは総合力の高いピッチを俯瞰できる選手だと僕も感じるところです。ただ、世間はクリロナ・・・彼をスペシャリストと呼ぶ傾向が強いようです。確かに物凄い選手ですけどね。
戦法・戦術・戦略・・・戦略的な考えは、本来監督の仕事ではないのかもしれませんが、偉大な監督の共通点は「戦略家」であったこと・・・と言えるかもしれません。
蹴導さんのところで拝見した「軍隊アリ」理論同様、堂々とパクらせていただきたいと思います(笑)

相原君!!
いやー忘れてたわけではないんだよ。「つい、うっかり」といわれる部類のものだよ!!早速送るね!!
日本の代表監督が背負うものは大きいですね。これはそう思います。いつも思っていますが、劇薬もまた薬・・・僕は無駄な時間を過ごさないように辞任か、解任を望みます。
シンガポール戦を思い出すならば、同じ過ちを繰り返す必要はないと僕は断言します。彼には無理です。やったことがない人に、やったことがないものを託すのは、責任の放棄だと僕は思っています。それ程に監督の時代と呼ばれる現在の監督の力は大きいと思います。
僕は彼がもたらすものは閉塞感しか有り得ないと思います。


posted by モ-リー | 2008-03-31 21:15

スペシャリストの生きる道。

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コメントさせていただきます。
>追伸 オシムさんが退院した。本当に嬉しい。
本当に、退院後の経過も悪くないようでよかったです。
(報道が無いだけで、実体はわかりませんが)

スペシャリストの定義についてお悩みのようですが、文字通りでよいのではないかと思います。

「望まれるスペシャリスト」とか「使えるスペシャリスト」というふうに、一歩踏み込むと、具体例がないと表現が難しいですが・・。

スペシャリストは「専門家」であって、一芸屋や第一人者って意味は無い、というのが私の持論です。
そして、優秀な専門家は「自分の専門技能を最大限に活かす技術を持っている」とも思っています。

それは点取り屋だったら、パサーを信頼させる力だったり、パスを引き出す駆け引きであったり、敵のビルドアップのミスを誘うプレッシャーのかけかただったり・・そこは個性でしょう。

チームに魔法をかける名人(と私は思っている)フース・ヒディング氏が「守備に奔走させてしまえば、ロナウジーニョはロナウジーニョでなくなる」という趣旨のことを言ったとか・・
これは「スペシャリスト殺し」のセオリーなんだな、と記事を読んで感じた記憶があります。
つまり、スペシャリストの真価はその逆の方向にある・・と。

現代サッカーは、エースのわがままが許されるほど牧歌的ではありませんが、「その人を活かす事」に迷い無く専念する事が出来る選手がいる、それがチーム全体のプラスになる。
そこまでいけば「わがまま」では無いでしょう・・そんな選手が「私が欲しい」スペシャリストです。
具体例を挙げると・・・クライフかな?

posted by Tadahide | 2008-04-01 01:18

スペシャリストの生きる道。

コメント投稿者ID :

お早うございます。
仕事のメドがついたようで、めでたいですな。
いや天晴れ、天晴れ。
しかし、私の方は今からが真の正念場でして、
これから益々貝になろうかというところでして。
ところでマンUの話題が出たので、ちょっと言及してみようと思います。
マンUのサッカーは超クラシカルで、
人はあまり動かないがボールは動く、
旧来的な4-4-2もしくは、4-4-1-1(4-5-1)に見えます。
しいて特徴を挙げれば守備も・攻撃も幅一杯にワイドに布陣している事かと、
これは1人あたりのスペースがそれなりにある布陣に見えます。最終ラインもフラットにワイドですが、守備時だけ片側サイドに寄る事で少し絞る形でしょうか。
このサッカーは実はジーコが日本代表に試み失敗したのと同じもので、
1人、1人それぞれ受け持つエリアがだいたい決まっており、
そのエリアで攻守ともベストを尽くすという形が基本に見え、
人を追い越したり、サイドをオーバーラップするのはあくまでアドリブによる各人の判断と連携に任されたサッカーと思っています。
日本代表では機能しなかったこの余りにオーソドックスな戦術は、1人1人が自分のエリアで自分で判断して能力を発揮する、言い換えれば誰かに攻守でカバーしてもらうのは最小限というサッカーだという事で、
このサッカーが機能してビルドアップができ、連携も出来て、勝てるというのは、
選手全員の戦術理解度がとてつもなく高く、かつ技術がすこぶる高く、その上選手間の連携がうまくいっている場合に限り、
そういう意味では連携や戦術での面白みは少な目に見え、
せいぜいゴール前まで来てからの急激なスピードアップやパス交換や個人技、ドリブル突破等が見せ場かと、
しかし、人があまり動かないこのサッカーは疲れが少なく、守備に穴やズレができにくい、
オーソドックスだけに各人が戦術を理解しやすい
等の意味で、
真に王道のサッカーと私は思っております。
こういう普遍的なサッカーは、アーセナルのようなアヴァンギャルドなサッカーに比べ
きちんと連携が機能し続け、各人がモチベーションを失わない限り、
最も抜群の安定感で強さを見せ続けるんだろうなと思うのでして、
好き嫌いは別にして、
このサッカーで勝ち続けているのは、
サッカー選手としての(技術・判断等の)質の高さのレベルがプレミアではマンUが一番かと、
正直なところ、そう思わざるを得ないものと感じています。
オーソードック、正統派の持つ凄みをマンUからひしひしと感じます。

posted by weed | 2008-04-01 06:41

スペシャリストの生きる道。

コメント投稿者ID :

 ああ!!サイトの巡回もままならない間に、更新なすってたんですね。

 仕事目処がついたのですね、おめでとうございます。私は、まだまだですわ。

 以前モーリーさんが言ってた、組織の中で生きる「スペシャリスト」。というか、weedさんの言うところの、戦術レベルでの生かし生かされ方を考えることができることが、重要なんじゃないかなと思ったりします。

 いや、「スペシャル」って世界的に凄まじい「個の力」を持っているってところではなくて、「J2」でも「高校生」でも同じ。その選手の持つ「スペシャル」な部分を生かすことができることなんじゃないかなと。

 その選手が最もよいと思える部分を、活かすことのできる「考え方」ができるかどうか。

 監督、フロントもそういう点は重要なんだろうなぁ。

 などどふと、思うのです。

 

posted by HemRock | 2008-04-03 01:48

スペシャリストの生きる道。

コメント投稿者ID :

ああ!Tadahideさんが書いてることにかなり近いですね!今改めて、コメント読んでみて思いました。

posted by HemRock | 2008-04-03 01:51

返信

コメント投稿者ID :

Tadahideさん。
コメントありがとうございます。
なるほど言葉の前提で悩んでもしょうがないですもんね。そうか!それでサッカーがよくなるわけでは有りませんしね。見方が深まる訳でもありませんね。
僕が前回に書いたポリバレント論で書いてあるような事が、スペシャリストに必要になるという事か!何か、日本のサッカー言論におけるスペシャリスト待望論に嫌気がさして、前提自体を間違えていたような気がしますね。そんな牧歌的な時代ではない・・・それが答えのような気もします。
チームとして武器になるスペシャルな能力を持っていれば、それを活かすのは当たり前という事でしょうね。スイス戦でオシムが松井大輔に「守備よりも攻撃だぞ!その為に君を出場させる。」と言った事の意味が良くわかりました。その時は、憲剛ではなく稲本だったのもこの辺を考えてのことでしょうか?いや、ベーラミ・・・狙われていたんですね。
ヒディングは日本に来ないでしょうかね?いや、冗談はさておき、オシムも同様の事を言っていましたね。バルサの素晴らしさは、ロニーが下がらなくても済むようなメカニズムが有ったことですね。エトーとデコが良くカバーしてましたもの。
クライフかー!!オシムが最高のポリバレントと言った選手ではなかったでしょうか。でも凄く納得できるな。ニースケンスにクロルですね。彼らを活かしたのは・・・ただ、あまり見た事はないんです。残念。戦術の歴史書のようなものには必ず書かれるミケルス・オランダ・・・見たかったですね。最高のスペシャリストにはカリスマも必要だという事なんでしょうねー。いやーパズルが解けた感じです。有難うございます。


posted by モ-リー | 2008-04-04 21:25

返信

コメント投稿者ID :

weedさん。
正念場の桜はいかが?ちゃんと桃色でしたか(笑)
いやー前回のコメントで、スペシャリストだけのサッカーが理想ですとコメント(挑発?)してた人に僕は同じようなことを答えてますねー。そんなサッカーが存在できるか?どうか?は別にして、マンUが一番イメージに近いですねー・・・と。
書かれていることなるほどなーと納得できますね。もっと言えば、守備における約束事は、最初のプレスを激しく行くことと、その間に4-4の2ラインを形成するあたりでしょうか?サイドハーフと前の二人がポジションを崩した時には、ちゃんとルーニーやテベスはサイドハーフとして戻りますモンね。そしてラスト30メートルだ即興のサッカー・・・というのも納得できますね。ただビラ戦を見た後では、その破壊力の凄まじさを感じています。スコールズやルーニー、ギグスが居ることで成立してそうな気もします。それ程に選手の質は高いと思いますね。バックラインも、一人変われば不安定になるという気もしますし・・・なるほど王道のサッカーか・・・サッカーの王道というのは考えたことが有りませんでした。どうやって戦うのが有効か?一番難しいのかもしれません。

ああーHemRockさん。
こんなのに、付き合っていただいてスイマセンね。今気づいたのですが、前回に対立論の無意味・・・とか言っていたのに、自分で対立させようとしていたので上手くいかなかったのかー。と今頃気づきましたね。いや、お恥ずかしい。
僕も昔に書いているのに・・・重ね重ねお恥ずかしい。
書かれている事は正に仰るとおりですね。
そういえばオシムが
「子供の頃から、得意なことをさせてばっかりでは選手として頭打ちになる。カカーが日本から生まれないのはそういう事があるのかもしれない。」
という事を言ってましたね。カカを何でも出来るし、なんでもする上でのスペシャリストという前提で話した時の言葉ですね。
やはり、スペシャリストであるためには、サッカーが何であるか?ポリバレントとはどういう事か?を考えなければならないという事でしょうね。

posted by モ-リー | 2008-04-04 21:46

スペシャリストの生きる道。

コメント投稿者ID :

   失礼致します。

 私の考えるスペシャリストは、最後の1ピースですね。すなわち昔のアズーリのバッジオ選手みたいな。ほとんどの戦術は、普通の選手やポリバレントな選手に任せれば済みます。
 しかし、この選手がいれば、戦術の幅が大幅にアップすると言う選手はそうはいません。現在でいえば、インザーギ選手とか。このままでも100%完成だが、スペシャリストを使えば、110%や120%のゲームができる場合がある。というような。
 そういう意味でそれ単体で戦術になり得る選手を現す言葉と捉えております。
 長文失礼致しました。

posted by 傍観者 | 2008-04-04 22:07

スペシャリストの生きる道。

コメント投稿者ID :

 ポリバレントとスペシャリストの比較・検討は多くの方がなさっていますが根本的な問題があると思います.それは言葉の意味を調べればわかることです.リーダーズ英和辞典によれば
 polyvalent:形,多価の
 specialist:名,専門家
であり両者は品詞が違います.同じ土俵にないものを比較すると論理的結論は出ないし,実のある議論にならないと思います.
 それを踏まえて考えればポリバレントという言葉は能力を表現するものであり,スペシャリストの多くはポリバレントな能力を持っているというモーリー氏の感覚に言葉がマッチするのではないでしょうか.
 さらに考えを進めればスペシャルな能力を持ったスペシャリストというものも興味深い考察対象になりえます.
 どちらにしても議論を発展させるにはで比較すべき対象の土俵をそろえる必要があると思いました.

posted by 再考者 | 2008-04-08 12:17

返信

コメント投稿者ID :

傍観者さん。
いつも有難うございます。
それはなるほど・・・そう選手ならば、全く問題はないですね。他の10人の良さを活かす為に存在していると言えそうです。それ単体で戦術に成り得る選手・・・イメージに近いのは僕的にはトッティでしょうか?彼が居なくても、ローマはローマですが、確実に一段階クオリティを上げますからね。マンU戦には出て欲しいですが、どうでしょう??ビディッチもリオも居なければ、案外チャンスはありそうなんですが・・・

再考者さん。
コメントありがとうございます。
実は対立論は無意味だと、この記事の前に書いていたのですが・・・なるほど、これで全てが解決しました。「戦争」と「平和」みたいなものですね。どうりで、論理的結論が出ないはずです。
宿題はスペシャルな能力を持ったスペシャリスト・・・という事になりそうです。
ローマのトッティ・・・マンUのクリロナ、バルサのメッシ・・・を研究対象に、もう少しMFやDFも先ずは選手を選んで、その選手達を追うという事して見ます。
本当に僕はコメント欄に恵まれている。今度書く時にそのまま引用させてもらいます。有難うございました。

posted by モ-リー | 2008-04-08 21:41

スペシャリストの生きる道。

コメント投稿者ID :

 補足と疑問を少々.
 形容詞specialの対義語はgeneral,名詞specialistの対義語はgeneralistであるのは言葉だけからは明らか.この対義語をサッカーの試合という分野の中で考えるとトッティ,クリロナ,メッシはspecialistではないと考えられます(specialな能力をもった選手ではありますが).specialistの日本語「専門家」の専門とは特定の分野を担当することという辞書的な意味があります.つまりサッカーの試合ではパス,ドリブル,トラップなどがうまくても試合における専門とは考えられないということです.サッカーの試合が点を取りあうことを主とするかぎり点を取る役割と点を取らせない役割以外に専門はないと思うのです.
 文が長くなってきたので具体例は省きますが稚拙な内容が伝わりますでしょうか.
 specialな能力の選手が試合の中でチームにどのような貢献をしているかを考えることは楽しみの一つであります.しかし個人的にはオシムサッカーの醍醐味であるspecialな能力の選手がいない中でなぜ美しいサッカーができるのかを考えることが楽しみでした.
 長文失礼しました.

posted by 再考者 | 2008-04-08 22:58

返信

コメント投稿者ID :

再考者さん。
度々有難うございます。
色々なコメントを拝見して、現時点での僕の正解は、サッカーにおける「スペシャリスト」とは、特別な能力を持って、チームにプラス1以上をもたらすことの出来る選手・・・というのが一応の結論です。まあ、早すぎて、浅はかな結論であるのは間違いないのでしょうが、僕はサッカーに関して何かを書こうとするならば、曖昧では駄目だと思っているからで、これはポリシーというか、選手が当たり前にせねばならないことを、せめて同じ土俵の上から語らなければならないと思っているからでもあります。
ただ、圧倒的にこのコメントは正しいです。インザーギやロマーリオこそがスペシャリスト・・・うーーんグラつく!!
ちょっと再考ですね。僕は頭が硬いのかもしれません。内容は分かりやすく、(多分)伝わっています。
オシムのスペシャリスト論の感覚により近いのは、きっと再考者さんの方です。
オシムのサッカーを考えること・・・最大の喪失感はそれかもしれませんね。僕も本当に楽しみでした。
丁寧な説明有難うございました。もう一度、宿題として考えます。有難うございました!!

posted by モ-リー | 2008-04-09 18:44

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  例: Yahoo! JAPAN IDでコメント投稿
(2)Yahoo! JAPAN上の本人確認画面でIDとパスワードを入力する。
(3)スポーツナビ+blog側のコメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」

※コメント投稿手順
(1)上記リストからログイン/メールアドレスのどちらかを選択する。
  例: ログインしてコメント投稿
(2)plus-blogのアカウントとパスワード/メールアドレスを入力する。
(3)コメント入力画面が表示される。
(4)コメント本文を記入し、投稿ボタンをクリックする。
(5)コメント投稿者IDとコメントが表示される。

詳しくは以下2ページをご覧下さい
【仕様変更】PCからのコメント投稿について
ブログ利用マニュアル「コメント投稿方法」