2008年08月26日

フットボールスタイル2~ポゼッションをもう少し~

football style1



1.基本のフットボールスタイル
2.ポゼッションをもう少し
3.ムービングを考慮しよう
4.間の概念を埋めよう
5.間の概念を埋めてください
6.どんなスタイルを併用しているのか



ポゼッションに関する記述は、最近有名所に記述されていて、
(なんかそういうシンクロ現象ってあるのかなぁ~、単に今の自分の感度がそれに敏感なだけかも知れんが)



「-- ちなみに、ポゼッションサッカーを何のためにやるんですかといわれれば、オープンな状況を作り出すためと答える管理人。オープンな状況ってなんじゃいと言われたら、相手のゴールを向いてボールを持つ状況で、しかも相手が前にいない状況とでも言いましょうか。」


サッカーの面白い分析を心がけます 様
バルセロナ対ハイバーニアン ~ちょっとした変化~



「 ちなみに、スペイン代表は正面からポゼッションでオープンな状況を作り出すではなく、中盤でボールを奪った瞬間のスキを利用してオープンな状況を作り出していた。このやり方は相当えげつない。」


チェルシー対ポーツマス ~オープンな状況を作ろう~


ポゼッションの意義みたいなものを端的にお示しいただいてますね。
スペインの記述は、それはカウンターとは違うのかなぁみたいな疑問もあったり、それともポゼッション類の別な見方なんだろうか?
・・・らいかーるとさんに直接聞いた方が早いですね。。。




確かに「自分がボールを持つ時間」は「5分」もないかもしれないけど、自分以外で誰がボールを持っているのか。すなわち「マイボール」なのか「相手ボール」なのか、もっと言えば自分がボールに障っている5分以外の時間。すなわち85分間のうち、はたしてどれくらい「自分たちのチームがポゼッションしている状態」のか「ポゼッションしていない状態」であるのかは、かなり重要であると思うんです。

「ポゼッションとは、攻撃の二次的な要素であり、守備の二次的な要素であり、二次的な要素であるから意味があるのであって、それが一次的な要素になっている場合には、何の意味も無い」のかもしれませんが、かといって「シュートが決まるまでの15秒」とか「ボールを触っている5分」という時間だけが意味あるかと言われたらそうでもないんじゃないかと思うんですよね。


doroguba 様
 試合を見ないで論ずるサッカー北京五輪代表論、もしくは「5400秒-15秒」「5400秒-300秒」論



「ボールポゼッションに拘った」攻撃が目についた新生フェリポン・チェルシーでしたが、そこがモウリーニョ監督時代と大きく変わったところという感じでしょうか。まぁ「ボールポゼッション」することに違いはないのかもしれませんが、モウリーニョ時代はどちらかというと「守備のためのボールポゼッション」という意味合いが強かった気もしたんで、フェリポンの「ポゼッション」はある意味モウリーニョのそれと別のもののように見えたのはポーツマスの出来がイマイチだったせいでしょうか? まぁ1試合だけではなんとも言えませんが、上のコメントでフェリポンが「ブラジル人」「自由」という言葉を言っているのが非常に興味深いです。


doroguba 様 
プレミアリーグ08-09「チェルシー対ポーツマス」戦雑感 ポゼッションと自由とリスク管理


ポゼッション率の重要性とポゼッションの攻撃面と守備面についての記述ですね。アクティブとパッシブ・ポゼッションと明確にイコールで結べるかどうかは難しいところです。”時間稼ぎ”の面もパッシブ・ポゼッションに含めているので、混ぜても良いのかな?
あらためてですが、ポゼッション率というのは、カウンターの時もダイレクトの時もポゼッション(=この場合は、ボール所持の意味のみ)に数えているわけで、単に、ボール所持時間、とか所持量なんですよね。
この数値で、遅攻、速攻の割合とか、相手との力関係とか、どちらが押していた試合だったかみたいなことが分かる、と。なんか色々混ざっていて、かえって意味のない数値にもなっている気もする。まあ、正確には、試合展開とかチームのことを知っていないと判断が難しい数値でしょう。

モウリーニョの時のチェルシーはポゼッションのネガティブ面(dorogubaさんに怒られそうな言い方ですが)の極をメジャーにしたと思っているんですが(南米系のチームの方が先かも?)、今の所の分類だと、同時期のバルサも”パッシブ・ポゼッション”的なんですよね。ポジティブなイメージなのは、ディフェンスラインの平均位置が高く、全員のポジションが相手陣内よりであるからでしょう。

誤解しないで欲しいのは、チェルシーもバルサもパッシブ・ポゼッションだけをやっていたわけではなくて、カウンターにもアクティブ・ポゼッションにも移行します。バルサに関しては、パッシブ・ポゼッションがメインで、アクティブ・ポゼッションとカウンターへの移行のスタイルで、チェルシーはカウンターメインで、ダイレクトとパッシブポゼッションに移行するスタイルと分類できそうです。
なんか、第6部でこういう話をしたかったような・・・


相手陣内でやるパッシブ・ポゼッションとか、カウンターのためのボールの奪取エリアとかもそうですが、何処のエリアでフットボールスタイルを実現するかという分類も出来そうです。


パッシブ・ポゼッションの明確化というのは、攻撃的な守備、つまりプレッシグ・チェイシングの整備と共にありそうなんですよね。
ミケルスのオランダに対する西ドイツのボール回しみたいな。相手のプレスから逃れるために、プレスの薄いところにボールを回し、それに成功すればかなりフリーな状態でボールを持てる、と。クライフバルサによるプレッシングの解体もこの流れですね。そういう成功体験の積み重ねや整備・進化がパッシブポゼッションの明確化に繋がっているのかも知れません。

で、最近はハードワークに対するポゼッションによるボール回しが顕著になっている、と。チェイスをかわしたり、相手を走らせるための”パッシブ・ポゼッション”と言えるでしょうね。


色々と書いてますが、
いつ、何処で、誰が、どのように、どのスタイルを出せるかという「判断」だったり、監督の指示だったり、チーム作りだったりetc.
のような「運用」の問題が実際は重要でしょう。


posted by same_frequency |02:15 | Football Style | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月25日

フットボールスタイル(懲りずに^^;)~基本のフットボールスタイル~

■前書き
フットボールスタイルをもう一度見直してみよう、まとめ直してみようという企画。さらに新しい(?)スタイルを見つけてみよう、と。
ここで言うフットボールスタイルというのは、ポゼッションとかカウンターとか言われるもののことです。プレイスタイルとも言います。
最近だと、ポゼッションとカウンターの併用が顕著になったと言われていますね。この辺も一緒くたにしていたものをもうちょっと区分化出来たらと思ってます。
あと、スタイルが出来た流れとか歴史みたいなものも気になってくるんだけど、その辺りは割愛。個人的にまとめた大雑把なものはココ。



いや、先日書いた私の問題作をうじうじ考えたり、ググって情報収集していたんですが、
もう一回情報をまとめて、再構築・再考察してみたら、結構面白いぞ、と。
問題作も復活?させられそうです。。。


1.基本のフットボールスタイル
2.ポゼッションをもう少し
3.ムービングを考慮しよう
4.間の概念を埋めよう
5.間の概念を埋めてください
6.どんなスタイルを併用しているのか


今回はフットボールスタイルの攻撃面を示していくが、守備のスタイルと密接な関係がある(というか同じ流れに乗っているものである)。
今回の攻撃スタイルと守備のスタイルと混ぜて書くアイデアがなかった・・・orz
守備スタイルや今回の話との整合に関しては後日、(かけたらいいなぁ)。



■基本的なスタイルを比べてみる
現状、一般に流布している基本的なフットボールスタイル(プレースタイル)は、”ポゼッション”、”カウンター”、”ダイレクト”である。
それぞれを対立させ、相違点を見ていくと、

 ポゼッション       カウンター
   遅攻  ←     → 速攻
  能動的          受動的

 ポゼッション       ダイレクト
   遅攻  ←     → 速攻
  能動的          能動的

  カウンター       ダイレクト
   速攻  ←     → 速攻
  受動的          能動的

となる。

遅攻はボールの保持がなければできないし、速攻はボールを速く前へ運ばなければ成り立たない。
この、評価軸をもってスタイルを分類すると、もう一つのスタイルがあることが示唆される。つまり、

   ??
   遅攻
  受動的

というものだ。

問 ??には何が当てはまるでしょう?





答 これも、現状”ポゼッション”と呼ばれている。

これを言い換えると、「相手の守備が崩れているのに攻めないという状態」と、「ボールを保持しながら相手の守備が崩れるのを待つ状態」となる。

前者は”時間稼ぎ”と言われるものになるだろう。では、後者はなんであろう?現状では時間稼ぎも含め、これも単にポゼッションと呼ばれている。
これらの守備的(?)なポゼッションをまず、新しいエッジとし区分する。


■パッシブ・ポゼッション?
パッシブ・ポゼッションの出展元


--昨今大人気らしい、「ボールをキープしていれば相手に攻められない」からポゼッション万歳(?)、そうした考え方・・・

--動きの中でのポジション・チェンジは目的ではありませんね。三人目が動くスペースにパスをしようとしていると、自然、選手が縦に入れ替わってしまう状況が多い。
それをしないで、味方同士の三角形を保持しようとする傾向が、今のパッシブ・ポゼッション・サッカーでしょうか。


※パッシブ(passive):受け身

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/same_frequency/article/26
のコメント欄 紅きダニューブのコリバノフさんによる


blogにはよくパッシブ・ポッションについての記述があるんですが、偏在しているので、まとめるのが難しいなぁと思っていたら、タイミング良くまとめのようなものが・・・(助かります)
* 紅きダニューブ 様
クライフ・イズム 対「オシム流」
のような概念である。

で、終わらせたい所なのだが、コリバノフさんの上記に記述には、ムービング無しの(あるいは少ない)ポゼッションを指していると読める。ムービングの概念は第2部で足したいので省く。
勝手に省くとまずいのだが、実はムービング軸上の概念名はそのまま変わらなかったりするので、大丈夫。むしろムービングあっても、パッシブ・ポゼッションと呼べるので、勝手に拡張してしまう。要は、オシムのムービング+パッシブ・ポゼッションについてのことで、これについても軽く触れてらしゃったり(意見自体はコリバノフさんじゃないかも)・・・先見の明(あるいは温故知新か)、感服いたします。


というわけで、”時間稼ぎ”も加え、「相手の守備状態が崩れるまでゴールに向かわない、ネガティブなポゼッション」をまとめて”パッシブ・ポゼッション”としたい。



■アクティブ・ポゼッション(?)
パッシブ(受動的)があるなら、アクティブ(能動的)もあって然るべきだろう。実際、”ポゼッション”という場合、アクティブ・ポゼッションの意味で使われることが多いと思う。
しかし、そもそもポゼッションという言葉は、所持している状態(サッカー用語なので、所持するものはボール。また、時間がかかることも内包しているか?)のことである。
いつからか、(大抵)引いた守備の相手に、自らボールを持って切り込んで崩してゴールを狙っていく、要はアクティブなものと、
”時間稼ぎ”に代表されるように、ボールを回すことに重点を置いたパッシブなもの2種類の行動も込みで混ぜて語られるようになった。

現場でどう分けて使っているか分からないが、これらの言葉を使うかどうかはともかく、言葉をはっきり区別して使っても良いのではないだろうか?
言葉の定義は、そのスタイルを定義する、つまりきちんと区別して使うということに繋がる。



■もっとも・・・
ボール回し中に相手の守備を崩すことと、相手が崩れることの違いを明確に分けることは難しい。また、ムービングが多くないと相手を崩すことは難しい。



■例えば
ボールをさらして、相手を引き出す技術があるが、これが実現した場合、アクティブかパッシブかに分類することは難しい。こっちが引き出している(アクティブ・能動的)とも、相手が出てきている(パッシブ・受動的)とも言える。



■スタイルの提案
スタイルの大きなエッジとして、
カウンター、ダイレクト、アクティブ・ポゼッション、パッシブ・ポゼッションの4つを提案したい。


football style1


■お断り
実際のスタイル使用は、中庸だったり、場面で使い分けをしていたりする。いや、使い分けと言うより無段階ギア変則みたいな、もっと滑らかな遷移だが。そもそも、ボールを持っていないとこれらのスタイルは成り立たず、ゴールは出来ないのだから(オウンゴールという例外はあるが。あと宙に浮いたボール、ルーズボールはどっちのものなんだとかツッコミ所)。
”エッジ(角)”という言い方もこの辺の理由があって、この4つのスタイルは完全に区分されている(スタイルとスタイルが分離、間に壁がある)わけではなく、むしろ一繋ぎである。それでも、濃さというか色というかが違うので便宜上エッジをつくって分類しているに過ぎない(と思っている)。

但し、スタイル偏重という場合はある。


”ポゼッション”のように、アクティブとパッシブの間の概念、言い換えると「両方を実現する」、「どちらにも転用できる」スタイルというのも考えられるし、実際いくつかはすでによく使われている。それについては第3部、第4部で述べたい。

最近は、カウンターとポゼッションの使い分けが顕著になっているとのことだが、もっと複雑な使い分けをしているのではないだろうか。その辺りについては、第5部で、具体的なチームを独断と偏見混じりで見ていく。


スタイルは哲学というか方向性であり、これらのスタイルを実現するためのディテール、個々やグループのディテールが重要なことも付記したい。



■参考
Wikipedia
Football tactics and skills

Talk football.co.uk
Tactics


posted by same_frequency |08:20 | Football Style | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月24日

北京五輪サッカー アルゼンチンの攻撃システムについて

北京五輪サッカーで優勝したアルゼンチンのサッカーのシステムに興味が湧いたので、概念図を描いてみた。

Argentina system


アルゼンチンのフォーメーションは、
・4-3-1-2とも、4-4-1-1とも、4-2-1-3とも見えた。
・メッシとアグエロはウィング的な2トップ
・CFはおらず前線中央はトップレス

■システム
0トップ
・アグエロ、メッシはボールをもらいに下がってきて、そのスペースと前線中央に飛び出してくる。いわゆる0トップ的になる。
例えば、メッシが下がれば、主にアグエロ、ディ・マリアが飛び出してくる。
特にディ・マリアは、低い位置からスピードを生かして、この攻撃を支えていた。
・この三人はサイドを変える、縦の入れ替えなど、ポジションチェンジを行う。
・この0トップシステムは、ポゼッション、カウンター時に使用する。

・カウンター時は、普通にメッシ、アグエロに出し、仕掛けさせることもおおい。
・ポゼッション時はボランチとリケルメを中心に組立と崩しを行うこともできる。
・後方でのボール回しで隙を伺い、隙が出来ると長いボールで、FWへパスを出す攻撃も多かった。ダイレクトとみるか、ポゼッションと見るか?



ウィングがトリガーの0トップシステムを利用したシステムであった。
トップレスの状態で、ウィングがやや中央よりの低い位置に下がってきて、という仕組みがレアだと思う。
マスチェラーノは多少飛び出すが、リケルメ、ガゴはまず、飛び出すことは無かった。なので、そのままで0トップをやると、飛び出せるのはもう1人のウィングだけになり、前線の人数が足りなくなる。
ディ・マリアがマークのつきにくい3列目辺りから飛び出すことで、意外性と人数不足をカバーしていたと言える。
なんといっても、単純に個人で何とか出来るのが大きいが。

得点シーンは、この0トップシステムであったと思う。

攻撃の特徴で他に気になったのは、ペナルティエリアのサイドのスペースを使うことが少なかったことだ、とりわけ、このエリアからのクロスはセットプレイがらみ以外では、数本しか無かったと思う。
まあ、背の高いFWがいなかったので、GKとDFラインの間が空いている時に送り込む速いクロスぐらいしか効果的でないので当然とも言える。あと、逆サイドに戻し気味で出すクロスもあるか。


posted by same_frequency |09:31 | Extra Game | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年08月21日

ウルグアイ戦 雑感

なんだ、最初っからやり直す気なんでしょうか??


コートジボーアール戦みたいな選手起用だね。
参考
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/same_frequency/article/8
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/same_frequency/article/32

今日は、アタッキングサード以前の問題。ビルドアップ、アッタキングサードまでの組立が不全だった。ウルグアイが、前から良い圧力をかけてきてくれたおかげでもある。
遠藤や俊輔がいなかったのでしょうがない面はあるが、
本番でもいない可能性があるから、今回の小野の召集だろう。
結論から言うと小野は、まだまだすり合わせが足りない。

憲剛、小野はもっとあからさまに縦の関係にした方が・・・
というかなんで横並び?・・・青木の能力を試したかったのか?
青木は連携不足だよな、というのがまる分かりな感じ。

諦めてWボランチ、ボランチにパスを出せる選手を置くしかないよ。でも、まだ稲本をためすだろうなぁ。
余談だが、阿部の扱いを、パサーとするか、フィルター役(第2ボランチ)とするかいつも迷う。んーやっぱり、パサー扱いはしがたい。

せめて、憲剛、小野をもっと下りてくるようにさせた方が・・・

SBからビルドアップさせるようなことをするから、長友が迷い始めるのでは?
長友は上下運動に専念させてはいかが?


あと、前線からのチェイスはどうした?攻守が切り替わった瞬間のプレッシングはどうした?
相手は巧いし、早く前線へボールを運んでいたから難しいとは思うけどさ。
札幌涼しいでしょ、ちょっと前から頑張ってみて欲しかった。
長谷部が、前線の選手は、攻撃時に力が足りなくなるくらい追い疲れていたたとか言っていたとおり、
せっかく相手のペナの所まで走ったのに、変なところで獲られて、自陣まで戻ることが多かった。自陣じゃなくて、相手陣内で追わせたかった。


新しい選手が入ってきたからしょうがないが、これでバーレーン戦にいかないでね。
ウルグアイ戦は、ベストメンバーでやってみても面白かったなぁ。

posted by same_frequency |08:05 | 日本代表 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年08月15日

北京五輪サッカー 日本代表 総括

■ビルドアップについての達成点と問題点
自陣の低い位置から、自陣の高い位置までのビルドアップは相手のプレッシャー如何に関わらず、ほぼ出来ていた。

・相手のプレッシャーが少ない状態
(DFラインへのチェイスがFWのみで、チェイシング開始位置が低く(センターサークル辺り)、あまり追って来ない時)
については、
左右にボールを振って、相手守備ブロックを動かした後、SBから縦にボールを供給する場合が多かった。
1ボランチの形になったときはFWに挟まれていたいたせいか、そこへのDFラインからのパスがほとんど見られなかった。
相手のFWチェイスによりSBへボールを追いやられて、やや不正確な(クリアのような)長いボールを蹴らされる場面も見られた(目立ったのはナイジェリア戦)。
パスは本田圭や香川が下がって来てボールを受ける場合もよく見られた。
オランダ戦に限れば、細貝が縦への長いパスや裏への長めのボールの供給にチャレンジしていた。

・相手のプレッシャーが強い場合、
オランダ戦失点までや、(相手限らず)自陣まで押し込まれた場合(ショートカウンター気味の状態)
においても、相手をかわして、自陣の高い位置まで短いボールを繋いで持ちあがれた。これは、壮行試合から見られたシーンだったが、本番でもそれが実現されたことは、日本全体としてのプラス要因である。


ジーコ時代から始まった、日本の短いパスを繋いでの低い位置からのビルドアップ(ポゼッション)は、ジーコ時代はそこらかしこでパスワークがノッキングしていて危うかったが、オシムに変わり進歩が見られていた。
しかし、オシム以降、本気のトップチームと試合をしていなかった。(本気の試合はアジアカップ位で、相手はアジアレベル。トップチームの相手とは壮行試合だった。)
つまり、ビルドアップが本当に通用しているのか、判断が出来なかった。

オランダが高い位置からプレッシャーをかけて来ていて、それをかわせていたので、計算できることは証明された。
欲を言えば、せっぱ詰まったナイジェリアがフィジカル満載のチェイシングをかけて欲しかった。それ以上のチェイシングはなかなかないので、通用するかの判断をより明確にしたかった。

ただし、
①あくまで、自陣の低い位置から、高い位置までの話で、それより高い位置(要は相手陣内)へ運ぶことがなかなか出来なかった。
②人数をかけてのビルドアップであって、前線へ人数を割けるものではなかった。つまり、相手のプレッシャーに対し、自陣深くで数的有利をつくることで相手をかわしていたと言うことである。これは①にも関係する。

①は②の要因と、FWがポストプレイをワールドレベルにこなせていないこと、また、FWのスピードが規格外ではないことが原因である。
・ポストプレイは、ナイジェリアやアメリカのものが参考になると思う。
楔のパスを受けてから味方がフォローに来るまで、相手を寄せ付けず、ファールにもさせずボールをキープし、確実に前を向いている選手に渡すプレイをしていた。(さらに渡した後、走り直す)
・あるいは、相手DFとよーいドンでちぎれるスピード(と駆け引きのうまさ)があれば、プレッシャーをかけるためにライン高めのディフェンス人数少なめの相手DFラインを突破出来る。あるいは、相手が高めのラインを保持できず、プレッシャーをかけている選手達との間にギャップが生まれるのでそこを使えるようになる。

②、ポストプレイ、スピードの問題は、概ね”個”の問題であろう。



■自陣からアッタキングサード(相手陣内高い位置)までの組立について
正確には、アタッキングサードは、3分割の内のひとつであることを断っておく。ちなみに、私は4分割でしゃべっている。自陣低い位置、自陣高い位置、相手陣内高い位置、相手陣内深い位置(アタッキングサード)の4つ。
相手が、高い位置からプレッシャーをかけてきていた場合は先に述べたようにこの位置にボールをなかなか運べなかった。

相手が引き気味の時は、この辺りからプレッシャーが強くなる。
この位置での不用意なミスからのカウンターが目立ったので、もっと確実性が必要だろう。
サイドでの組立が多かったように思う。



■アタッキングサードでの振る舞いについて
・サイド
五輪代表の攻撃パターンで一番多かったのがサイドからのクロス。
得点の臭いが一番したのは、GKとDFラインの間を狙った速いパス。
こちらがペナ内に人数をかけても、相手も引いていて、競り勝って得点になったシーンはついぞ無かった。クロス供給者から見て、最初のDFに当たる、あるいはクリアされる場面も多かった。要は、味方が競る状態になることが少なかった。
サイドからドリブルでペナ内に侵入するシーンは少なかった(あったけ?)。
ナイジェリア戦、香川の股抜きぐらいか。


・ペナ角よりやや中央に入った位置
EUROでトーレスが決勝で決めた位置(横位置)といえばよりわかりやすいだろうか?
あれほど、深い位置に侵入出来る場面は少なかったが、得点チャンス生まれた場所でもある。
最も惜しかったのが、アメリカ戦、豊田が倒されて、笛が鳴らなかったシーン。
このシーンは、選手3人をこの辺りに縦に重ねて放り込んだことから生まれた。


・ペナ内に入ったのに、
シュートの形に持ち込めず、下がってペナから出てきてしまう場面が結構見られた。相手はファールが出来ないので、有利であるはずだ。相手が人数多く引いている場面ばかりだったので、難しかったのかも知れないが、個人技で何とかならないかな。


・中央
豊田の得点シーンは、ほぼ中央。
中央を崩すシーンは少なかった。遅攻で中央を崩すことは難しいので、それを考えないとしても、カウンターの場面では中央を狙うことがファーストチョイスでも良いはずだ。中央攻撃の少なさは、カウンターが上手くいっていなかったことの証でもあるのではないだろうか?
ミドルは、それなりにあったかな。



■シュートを打った選手について
豊田以外のFWがフリーあるいは、準フリー(?)、1対1でシュートを打つシーンを思い出せない。
MFあるいはSBのシュートシーンが多かった。人数の割合を要因とすれば、妥当ではある。
しかし、一般的にFWの方が、点を獲る技術が高いはずなので、もっとFWがいい形で打つ状態に持っていくことが必要かも知れない。
今回のMFやSBがシュートを打ったシーン程度の相手のプレッシャー状態で、FWに打たせて、MFらはもっとフリーな状態でシュートが打てる状態をつくらないと、ゴールは難しいだろう。



■ディフェンス
アメリカ戦失点、ナイジェリア1失点目、オランダ戦PKをもらったシーンは、崩れていたが、ペナ周辺を数えれば、人数は同数以上であった。
1対1で確実に守れないことが解決していない問題であることが、示唆される。

・アメリカ戦失点シーンは、本田圭がそのままついていれば良かったのに、長友の1対1をフォローにいったことがポイントと見られる(但し、本田だけの問題とは言えない)。
・ナイジェリア戦は相手を褒めるべきではあるが、最終的に4対4の同数ではあった。
・オランダ戦は本田圭の1対1のシーンである。

数的優位をつくることが、他のチームより顕著な日本の守備の欠点かも知れない。1対1あるいは少数の同数対同数の時どう守るか、切り替えるかが重要になるだろう。



■カウンターのキレについて
カウンターには正直期待できなかった。
スタイルは主に自陣のなるべく高い位置で奪って逆襲のハーフカウンター。
日本のハーフカウンターはトルシエ時代にその有効性と限界が示されていて、トップレベルを相手にしたときには、守備的なメンバーを多く起用する必要性があり、オープンな相手には有効だったが、そのメンバー構成では引いた相手から点を奪うことが出来ない結果が示された。遅攻に問題を生じるとも言える。
今回の代表は、トルシエ時代よりは、攻守に貢献できる選手が揃っていて、遅攻からの得点に可能性はあったが、その分カウンターの切れは落ちていたとも見られる。
導かれるものとしては、トルシエ並に徹底したハーフカウンターでなければ、有効に機能しないことが、今だ変わっていないことが証明されたとも言える。


カウンターはやはり、得点の可能性が高いものである。点がなかなか取れなかったのも、このことが関係していそうだ。

守備の善し悪しは、カウンターの切れの善し悪しとも比例するだろう。
相手が、カウンターをケアすれば、相手の攻撃力を削ぐことになるからだ。
守備面を楽にするためにもカウンターの質を上げることが必要かも知れない。
これには、ビルドアップの成否、精度も関係する。



■まとめ
・遅攻の質を下げずに速攻の質を上げること。
・遅攻に関しては、FWがもっと打ちやすい形にさせること。

そのために必要な個の能力
・ポストプレイ
・スピード
・プレッシャー下における単独でのボール捌き

『GL最初の先制点の重みを思い知ること』
まず、点を獲ることは非常に難しい。そして、”先制点”はその後の試合展開を有利にする(カウンターの出来にもよる)し、初戦を勝つことは、2戦目、3戦目の勝ち点計算を楽にして、余裕を持ったゲームプランを立てることが出来る。この余裕は”先制点”に準ずる有利さである。


area


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2008年08月13日

北京五輪サッカー 日本 vs. ナイジェリア戦 雑感

うん。悲しいよ、寂しいよ、でもね、と。


この試合も、開始前のセレモニー?で、岡崎が笑っていることが気になったり・・・

※以下、アメリカ戦のことも混ざってます。



■このチームのFWの扱い
そもそも、4-2-3-1扱いするのには抵抗がある。
4-4-1-1(4-4-2)だろ、このチームは。
(ただし、4-2-3-1と4-4-1-1にどれほどの違いがあるかは微妙。両方4-5-1でもあるし。)
2トップの縦の関係という意味合いが強く、トップ下がFW登録じゃなくて、MF登録の谷口が入っている、と。
もっとも、守備時には谷口は結構低い位置まで下がるので、MFとしての振る舞いが強い気もするが、2top(2人FW)の片割れが守備重視で下がるというのは割とあることだ。


で、森本、李はほとんど(まるっきり)おとり扱いで、フィニッシュ用員とは言えない。。。基本裏狙い。
ポストプレイは、李の方がマシかな。で、谷口がフォローに来る、と。
とは言え、動き直しをするとか、嗅覚があれば、点に絡める可能性もあるんだろうねぇ、きっと。


豊田は、谷口が疲れてきて1トップへのフォローが遅れてきてから要員。
1人でほぼ確実にマイボールに出来る。但し、基本流れが止まる。
(これは、ひょっとしたら、後半のセットプレイ狙いでワザとかも知れない。)
豊田だと、流れが止まるので、スタメン起用ではないのかと。
相手戻っちゃうから、時間かかると。カウンターが出来なくなる。
相手のミスとはいえ、チャンスをきっちり決めるのは頼もしかった。


岡崎は、どうやらスーパーサブ。
二試合ともサイド起用なような、トップ扱いのような、パワープレー用員のような。。。


ナイジェリアやアメリカのポストプレイを見ていると、背負って、数秒は持たせないとフォローは来ないよね。



■谷口
このチームでは、狙ってか流れか、彼がノっていたのかは分からないが、フィニシャーの役回り。
森本、李のおとりの動きを利用して後方から突っ込んでくる。
FWじゃないので、決定力について言及するのは、酷。
が、やっぱり言いたい、一本入れてくれれば・・・
ドフリーの場面は無かったことも考慮しなければ。

ディフェンスにも力を割いていたし、SBと共に、このチームで一番疲れるポジション、役割をこなしていた。敢闘賞はもうあげたい。
しつこいけど、ゴールネットを揺らしてくれれば・・・



■香川
正直、私の香川株は暴落した。
注視しすぎただけかも知れないが、香川のせいでカウンターをくらう場面が多かった。
しかも、特段難しいことをしていないのに。ほら、なんか勝負の縦パス入れて獲られるとか、1対1に仕掛けて負けるとかなら良いんだけど、パスコースが分からなくて迷っているうちに獲られるとか、ドフリーの場面でトラップミスするとか(しかも正面向いてもらっているし、後ろ向きで来ているか分からないとかなら分かる)、3人位前にいるのに仕掛けようとするように見えたり(おいおい)、股抜きシュート一本で帳消しにはならないような・・・
いや、ドリブルで持ちあがれて、そこそこパスも出せるし、仕掛けて抜けるし、フィジカルもあるか、決定力もあるしさ、貴重な能力なんだけどね。
経験させて、成長させたいってことなんだろうね、結局・・・

・・・ウーン違うか。

水野はペナ内に入らないし、梅崎はパス能力怪しいし、柏木は物理的に軽いし、
意外にいないや、香川みたいな能力持った若い子。夢生君とか?



■本田圭
逆に個人的に株が上がった選手。
スペシャルなパスは出せないけど、フィジカルを生かした突進とか、結構良いスルーパスとか、ペナにも入っていけるし、ミドルもいける。FKもあったな、惜しいのすら無いけど今んトコ。ビックマウスだけど、チームバランスにナイーブに見えるほど気を使えるし。
運動量も多いし、右にも左にもタイミング良く出現する。縦への勝負パスも印象に残った。
オランダ戦頑張って、1部に引っ張ってもらおう。そして、全ての能力を一段階以上上げてくれると、応援するものにとってはハッピー☆



■SB
長友の元気がアメリカ戦で見られなかったので、安田なんだろうか?
アメリカ戦だけでも見ていれば、相手は、内田が嫌でも気になって対応してくるだろうから逆サイドの攻撃が重要だろうなぁ、と漫然と思っていたんだけど、安田が目立ってくれた。
内田が軸になれば、よかったん違う?



■森重
ちょっと前に知った、180cm無いんだねこの選手。凄っ。
フィジカルのお化け見たいな選手達相手に互角に見えた。
なんでか、水本が頼りなさげに見える。何故かはわからん。



■ビルドアップ
本田圭や香川が下がってきてボールを受けることが結構あったのが印象的だった。



■1失点目について
速いよね。ナイジェリアの選手。
2人、多くて3人でしょ、あの秒数であの位置まで辿り着くのは。
なんで、4人もあの位置に移動できるの・・・
2人以外、そんな前に張っていなかったよね?
ターンとかトラップとかそんな問題じゃなくて、人が瞬間移動してくるのにびびった。アレはしょうがない。

アフリカの選手を1人くらいJに呼びたいね。



■ナイジェリアが前から当たって来なかった件について
ゲームプラン的に、日本より受ける余裕があったとか、カウンターの方が効果的とかの原因もあるんだろうけど、
日本のパス回し、ビルドアップにチェイスをすかされるのを嫌がったってのもあるんじゃないかな、とかアメリカのコメントをサカマガでちょろっと読んで思った。
もしそうなら、今後、はっきり武器になる。
オランダが前からガンガン、チェイスに来てくれれば、より分かる。



■勝敗の話
初戦を負けると、残り試合を勝つつもりで行かないと目に見えて突破の可能性が少なくなるんだよね。
勝つには攻めるしかなくて、攻めようとすると、カウンター喰らいやすいと。
そもそも、今回の代表カウンターよりのチームだし。苦手なアクションサッカーをせねばならぬと。
先制点を上げると、攻撃にかける人数を減らしても、相手が攻めに来てくれるから、カウンターが決まりやすい。

だからさ、森重・・・以下略

ナイジェリア戦は、実力差を抜きにしても、不利な状況から始まっちゃたんだよ。

勝敗の話というか愚痴?



オランダ戦は日本の方が状況は有利。オランダは勝ちに来なければならないと。日本はカウンターを狙える。早めの失点だけは気を付けて。

posted by same_frequency |08:13 | 日本代表 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年08月08日

北京五輪サッカー 日本 vs. アメリカ戦 雑感

こーゆーのを”決定力不足”の試合って言うんだろうな。



■個人的な注目点
森重、そこ(言わずと知れた、セットプレイではずした場面)、苦笑いでも笑ってる場合じゃないでしょ。。。
フランスの時の城も笑っていて叩かれたが、彼の場合、終始笑顔で、単にテンション上がりすぎているだけだったんで、そんな、叩かんでも・・・と思ったものだが、
森重の場合、テンション高めというのもあるのだろうが、ある種の「余裕」を感じてしまった。
言い換えれば、「油断」とも言える。
要は、”アメリカには勝てる”と思ってしまっていたような気がした。
実際、日本が押し気味で、決定的な場面をつくっていたし、ディフェンス面も安定していて、問題のアドゥーも危なげなく抑えていた。
しかしである、点はまだ入っていなかった。

彼は、真剣勝負での、一点の重みを思い知っていない。
経験が足りないとも言えるだろう。
そうでなければ、無茶苦茶悔しがっていて、仏頂面をするはずだ。
(いやまあ、あれが森重の仏頂面でないとは言えないのだが、ついでに顔にだしゃーいいってもんでもないのは重々承知。)
でも、そういう精神面が顔にでるのも確かなこと。

サッカーの経験則、マーフィーの法則的なものの代表作、
「決められるときに決められないと相手が決めてしまう」
が現れた試合だった。

もっとも、森重はディフェンス面では、危なげ無かったわけで、本業はしっかりこなしていたことに異論のある人はいないだろう。

それに最終のシュートの場面がディフェンダーであったことも、日本の問題といえば問題だ。

後は、本田と、谷口のシュートシーンか。
これは、何とも言いづらいというのが正直な感想。



■失点シーンを振り返る
失点のシーンは、これもサッカーの教本に載ってそうな典型的な失点の多い時間帯。

アメリカは勢いをつけて攻めてきて、前半はほとんど上げて来なかったSBを上げてきた。
もっとも、日本はこのサイドアタックについては対応出来ていて、まあ、出来ればクロスを上げさせなかった方が良かったけど、クロスを跳ね返すことはできていた。
結果論だが悪かったのはミドルを打った7番ホルデンへのマークがいなかったことだ。
失点シーンをみると、ボランチがいない。。。
DF4枚がゴール前にいるきりで、それより前に味方は映っていない。
本田拓と梶山は、一体何処で何をしていたんだ?
ミドルの弾道も特別良かったのではないのだろうか?
反応した西川の丁度、脇辺りを通った。狙ったようには見えなかったし。



■意外なことに・・・
この試合で意外だったのは、パワープレイで勝ちまくっていたことだ。
こっちは交代選手かつ、相手のスタミナが落ちていて、ジャンプ力が下がっていたことが大きな要因だろうが、あんなに勝てるのかよ・・・
こんなタイミングで、新たな日本の一面を見ることになろうとは。
ロングボールの受け手3枚を縦並びに偏らせていたのも新鮮だった。



■森本
森本はもっとペナに近いところで使って上げたいなぁ。



■ムービングのこと
反町監督が「少しずつずれていた。2人だけの関係になってしまった」
By SportsNavi 会見

ムービングだよね、足りなかったのは、3人目の絡みが無かった。
うーんでも、この試合に関しては、そういう問題かなぁ~??
”勝つ”には、この動きがでないと難しかっただろうけど、同点までならいけたかなぁと。
もっとも点、獲れていないから、そうか、ムービングの問題かも。



■このチームのスタイルの復習
 「ヤットさん(遠藤保仁)がダメになったことで、攻撃のプランがいくつか欠けてしまった。たとえば、遅攻になった時、ゆっくり繋ぐという部分では自分らは精度が低いですからね。しかも、ボランチが今からヤットさんのように落ち着きを持って、全体を仕切れるようになるのは難しい。だったらこのチームは何をやったら相手の脅威になるのか、考えていかないといけない。うちは基本は守れるんで、それを活かすには堅守速攻やろ、と。ただ、日本には特別足の速い選手がおるわけじゃないし、個人の力でフィニッシュまで行くのは無理。ある程度までカウンターで行ってスローダウンして、最後はポンポンと繋いでフィニッシュまで行く。あとは、フィニッシュの精度ですね。こればっかりはすぐにはどうにもならんけど、少しでも高めていかんと……」
by NumberWeb 「個性」という名の武器。


ってことらしいです。今日の試合は本田圭の言うとおりフィニッシュの精度の問題が見事に出たと。
個人的には、細貝、本田拓は、遠藤ほど仕切れるとは言えないけど、十分捌けていると思う。ゲームづくりの面では?だけど。あれだけ守れて捌ければ結構なもんだと。


■最後にやっぱり言いたい
豊田へのアレはPKでしょ。あれを獲らなかったら、何をPKにするの??



■余談
余談だけど、この試合開始前にメキシコ五輪の映像が映ったでしょ、
うん、釜本ってでかいね^^
要は、抜けている選手はガタイがもう根本から違う。


続きを読む...

posted by same_frequency |03:32 | 日本代表 | コメント(16) | トラックバック(1)
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2008年08月03日

JOMO CUP2008 雑感

オールスターとは言い難いメンバー構成など、
賛否両論がわき起こったこの試合。


削るような守備が控えめだったことや、セットプレイの練度などを除けば、かなり本気に見えた。
しかも日本代表の試合を見ているよう。


前半失点するまではJの方が支配率、シュート数とも上だった。
ただ、シュートの内容に大きな違いが。
ミドルメインのJのシュートに対し、Kはペナ内でのシュートチャンス、シュートが目立った。
ペナ内に限定なら、数にすると、Jと同数ぐらいじゃないかなぁ?


序盤は、サイドを崩して、ヨンセン、テセをおとりに相手DF陣をゴール直前まで下げて、やや深めからのクロスを戻す形で、ペナに走り込んでくるフリーになった選手を使う作戦か。
もっとも、クロスの精度や連携からか一歩届かない、トラップミスなどで相手に詰められるなど、かなりチャンスを潰していた。

あらためて、日本人はディフェンスでの1対1が強くないなぁ、と。
それはいいとして(いや良くないけどさ^^;)、
なまじ本気だったので、こんな疑問が拭えなかった。

「日本の得点力不足はFWがいないことが問題ではないのでは?」ということだ。

ヨンセン、チョン・テセはアジアレベルなら屈指のFWだろう。
その論理なら、FWに日本の中盤のパスワークがあれば、勝つのは水物だとしても、得点、あるいは得点チャンスは見られるはずだ。
しかし、そのFWを生かし切れていなかった。

もちろん、憲剛→チョン・テセ ラインを含め、チョン・テセのシュートシーンも見られたし、連携面の問題(ことヨンセンに関してはチームメイトがいなかったわけだし)、FWの組み合わせの問題(事実かぶる場面も見られた)、花試合ならではのメンタリティなども考慮はすべきだ。
ただ、花試合であることは、それほど言い訳にならない。
守備面はともかく攻撃にはそれほど関係しないからだ(先制点を獲られていなければ、もっと攻撃がうまくいったという意見はあるかも知れない)。


重要なのは、ヨンセン、テセがフリーで、あるいは1対1程度の状態でほとんどシュートを打っていないことだ。
しかもボールは回せていたのだ(失点までは)。

そういう状況を作れていない、これはMFをはじめとするゲームを作る側の問題だ。
(個人的には、ヨンセン、テセコンビになら、もっとサイドから単純に放り込んでも良かったし、ヨンセンを頻繁にポストプレイのために下がらせる必要もなかったと思う。)

そう、日本の得点力不足は、FWを云々を語る以前の問題だった。
FWという得点の可能性がもっとも高い人物がゴールする所からの逆算してのゲーム構成を出来ないのだ。
って、今更か。。。まあ、少なくても証拠になる試合だった。
(代表の試合だと日本人FWなわけで、Jだと中盤以降が代表じゃないし、ほんとの花試合だとそんなのわからんし)

あと、仕掛けが少ないというのも、同じ話で仕掛けられる”状況を作れていない”だけだろう。

そういう意味で、幸か不幸か結果的に、日本の悪さ・Jの悪いところを引き出す非常に面白い試合であったと思う。
解決策は、まずプレーイメージの成功体験を積むことだと思うが、長くなるので割愛。


試合の趨勢という視点では、山瀬がPKを入れていれば、勝つ可能性も十分あっただろう。
そういえば、山瀬がサイドから突破するシーンを初めて見た。
中央ばかりではなく、サイドからの突破も多いと武器になると思う。

闘莉王の得点というのが良くも悪くも今のJを体現しているよなぁ~。
闘莉王良い選手だよ。ほんと。高いレベルで攻守両面の能力にメンタリティ(たまに暴走するけど)を備えている。もっと讃えようっ。

金崎の評価が高いようだけど、この試合に関してはそうか?、という感じ。
動けるのは、途中出場なら当たり前だし、仕掛けで、単独突破を高確率で出来るわけでもないし、決定的なパスも出していないし、ミドルは見飽きていたし・・・(苦笑)

キム・ナミルが底の小笠原、憲剛、山瀬の中盤は結構面白かった。

posted by same_frequency |01:58 | Extra Game | コメント(4) | トラックバック(1)
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2008年08月01日

プレシーズンマッチ 雑感

浦和レッズ vs. バイエルンミュンヘン


(挑戦者?)レッズがレギュラー温存。バイエルンがレギュラー組ぽい。


エジミウソンやエスクデロが動いているんだから、パスだしてやれよ・・・
浦和の使う人がいない病は深刻。
闘莉王がいないとラストパスが、(精度の悪い)クロスだけと言っても過言ではない位の攻め手の少なさ。
ビルドアップも不安定。

後半の4CBの4バック、闘莉王のリベロシステムにびびった。
中央のCBの闘莉王が頻繁に上がって、3バックになるの。
闘莉王のフォローにあまり気を使わない面とか守備面の4バックの利点を享受するには良さそう。
そういや、後半は、右SBが攻撃的な選手(山田か高橋)だったような。
どっちみち、ちょっと変則的な4バックの使い方。

啓太は、パス精度はともかく、判断がいいよなぁ。狙い所とか、走るところ、走り方とか。
阿部は、もっと積極的にやった方がチームにプラスだよな、なんか未だに、遠慮している感じ。後半途中からエンジンかけ始めるとめちゃ良い判断と活躍度。

梅崎はFW扱いにした方がいいかもね。守備がアリバイだし、パス出せないし。
ついでに得意のドリブル不発ばかりだし。スタメンで使われないわけだ。フロントは、一応、ポンテの代役のつもりだったはず。梅崎なりの形でチャンスメイク出来れば、浦和の攻撃が楽になるのに。今は、梅崎は使われるか、単発1人で仕掛けるかだもんなぁ、もったいない。
ドリブルで守備組織をずらして、パス&ゴーとか、高い確率で1人抜いて数的優位を作るとか(そしたら周りが信頼して走ってくれる)、クロスの精度を上げるとか。ミドル打つのは良いんだけど、枠とばせとか思うし、そればっかでもねぇ。

山田もなぁーまだ調子悪そう。


相馬はなんだ、ミランとやった時といい、今回といい、やたらと抜く。
印象の問題なんだろうけど、Jでもやる気出せっ、とか言いたくなる。。。

若手の原口は相馬に似た動きをするなぁと思いました。高橋といい、若手も活きのいいのが揃っているね。


バイエルンに関しては、強いことが分かった(笑)
FC東京もそうだけど、レッズ目線、J目線で見過ぎた。

インパクトを受けたのは、ポドルスキーとゼ・ロベルトがやっぱスゴっ。
浮かしたパスをボレーの場面でご飯3杯いける。
日本選手とは運動能力が違いすぎ。パスのアイデアはともかく
”日本化”の役に立たない例の一つ。

中盤の深い位置からの決定的なパスがなかったのが気になった。
ファンボメルはその気になれば出せるだろうけど。



FC東京 vs. オリンピア

今野のボール奪取力が目立った。
エメルソンがいるだけマシだけど、こちらもラストパス出ない病。
ひょっとして、J全体的にパサー不足になってきた?ドリブラーが増えてきた代わりに。。。
羽生をパサーに使うはしんどいって。使う方より、使われる方が真価を発揮するでしょ。
標榜する程、ムービング出来ていないし。
やっぱ、パサー無しのムービングは難しいのかなぁ~。
参考 パサーの必要性とオシムの凄さ
エメルソンも後方でボールを落ち着かせて捌いた後、上がってゲームメイクだから、精度の良い攻撃がスピードアップ出来ない。
精度悪ければ速い攻撃できるけど。

カボレはともかく、赤嶺もサイドに開くことが多いなぁ。
両人が、両サイドに開くんじゃんなくて、左サイドから攻めるときは、左にスライドして、右サイドから攻めるときは右にスライドする感じ。
昨シーズンのアーセナルぽいのかな。


でた、噂の平山トップ下。ちなみに川口が1トップ。
見た感じ、カウンター仕様だと。
自陣の深めの位置でボールを奪って、
裏への長いボールに川口が走ってもよし、平山めがけても長いボール蹴って落としても良し。
平山の競り合いの勝率悪かったけどね。
石川が川口をおとりに裏へでてくることも多かった。


大竹は?

他にも若い子がたくさん出てきてたんだけど、追いきれなかったorz。

石川、41分の2対2のカウンターチャンス潰して、笑顔はどうなのよ。
大チャンスだよ。


オリンピアは南米のチームだな(笑)、と。
ヒメネスとか目立ったんだけど、バイエルン見た後だと、まぁーって感じ。


アマラオは、良い選手だったよなぁ。
私の一番古い記憶は、東京ガス時代の(天皇杯でJのチームを破った、だったよな?)試合。アマラオがふらふらになりながらめちゃ走ってて、気持ちがある選手だなぁと。なんか東京ガスにはまって次の試合も見て、惜しくも負けちゃったけど、アマラオはやっぱり走ってた。

posted by same_frequency |20:04 | Extra Game | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年08月01日

EUROで見たシステムのTips ~それぞれのスペイン対策 イタリア、ロシア、ドイツ編~

EUROで個人的に気になったシステムをいくつか取り上げた企画第4弾
EUROで優勝したスペインはパスワークの凄さが目立っていたが、
その攻撃を防ぐために相手はいろんなことをしていた。
今回はそれを見ていきたい。

4部作です。

第1部 イタリア ピルロ編
第2部 オランダ 4-1-4-1対策?3-2-4-1編
第3部 スペイン システム概略編


■スペインの抑え所 -出所を抑えるか、終着点を抑えるか-
・出所
スペインの攻撃の基点は、シャビ、セナのボランチコンビだった。
ここからのパスを抑えることが、スペインに機能不全をもたらすキーポイントだったと思う。

・終着点
スペインの得点パターンは、
相手DFラインの裏をとることの得意な決定力の高いFWが点を獲ることである。
ということは、裏のスペースをなくせば良い。



Italy■イタリア -スタンダード守備-
終着点を抑えるスタンダード(だと思う)な対策をしていたのがイタリア。
イタリアは前の三人で、パスコースを限定して、後ろの4-3のブロックで受け止める。ディフェンスラインは下げ気味。
キエッリーニの守備を始め、イタリアの守備の凄さをかいま見せた。
スペインに今大会唯一点を許さなかった。
前の三人の開いている二人はスペインSBに合わせて、上下動して守備する場合や張りっぱなしで、スペインSBが上がった場合のカウンターに備えさせたり、と時間帯で変わっていた。

イタリアの4-3の守備ブロックの間のスペースに巧く入ってくるシルバが印象的だった。


Rus■ロシア -アタッキング守備-
出所を抑える守備であった。
スペインのボランチコンビがボールを持った瞬間に、横に綺麗に並んだ中盤4人が一斉にプレッシャーをかけてきた。
これは、ボランチへのプレッシャーを与えると同時に、パスコースを限定し、前へのパスを防ぐあるいはミスさせることが目的だったと思われる。
もっとも、ボランチコンビは、ほとんどミスせずにパスを通していた。
パスを通されると、守備人数が自陣に少ない分、不利になる。

ボランチコンビがロシアのプレッシャーに負けて、後ろに戻した場合は、勢いに乗った4人がそのままボールにアタックしてきた。
1,2度そういう場面が見られたが、スペインのCBコンビは、やや危なげながらもそのプレスをかわして前へパスを通していた。
スペインのテクニック恐るべし・・・


Ger■ドイツ -壁構築守備-
ドイツの守備は、どちらかというと、スペインの出所を封じる守備。
センターライン付近に人数をかけて、人の壁のようなものを構築して
スペインのボールをそれより前に出させないようにしていた。

以下、コメント欄より抜粋。

ドイツは
失点するまで、スペインのビルドアップ時に
中盤5人が密集していて、パスを通さない壁を作っていたと。
頑張って図示すると、


まず、大きなスペースに番号を振ると、

⑥ (スペース①) ⑦
   クローゼ
  (スペース②)
ポドル バラッ シュバ
  (スペース③)
⑧ ヒツル フリン ⑨
  (スペース④)
SB  CB  CB  SB
⑩ (スペース⑤) ⑪


今回のドイツの場合②、③(特に③)が異常に狭くて、


⑥ (スペース①) ⑦

   クローゼ
ポドル バラッ シュバ
⑧ ヒツル フリン ⑨

  (スペース④)
SB  CB  CB  SB
⑩ (スペース⑤) ⑪

そうすると、大抵、②から③へパスを出していたスペインのボランチが、
パスを回すのが難しくなると。
ついでに、①から④あるいは⑤にグラインダーで通そうとしても、
壁が邪魔で出しにくい。
ドイツの壁が高くて浮いたボールを蹴るのも難しいと。
よしんば蹴られたとしても、高さ勝負ならドイツが上。

④が空くのは、前に詰めたからというのと、
トーレスに裏をとらせないように、
DFラインが引き気味になることも理由の一つ。要は⑤を潰すということです。

で、ドイツのいやらしいところは、その形で留まっているんじゃなくて、
獲れると思った瞬間には猛烈な勢いでボールホルダーに詰めると。
獲れる瞬間の見極めが非常に的確だと思いました。
よって、スペインが安心して広くなった
①のスペースを使えるわけでも無かったように思います

ちなみにスペインは主に③、④を狭くする守備。
後半は⑧、⑨のスカスカが目立ちました。
疲れて戻れなかったのか、より前を潰しにいったのかは
ちょっと分からないですが、多分後者かな。

あとは、サイドのケアですが、⑧、⑨をどう潰していたか思い出せないです。
多分ブロックをスライドさせていたと。
SBに入った時は、当たりに行っていたかな。

スペース④を開けるのはリスキーでもあるんですが、
それほど回数多くスペインが使えていたとも思えないので、
効いていたのかな、と。

まあ、結局スペインが少ないスペースで仕事してしまうんですが。
いくらカウンター、縦に早い攻めに傾倒していたスペインとは言え、
この試合ポゼッション率がスペインにしては明らかに少ないですから、
ドイツはスペインの一つの武器はある程度おさえたかと。



*参考
EURO08 スペイン vs. イタリア 雑感~色を出す~
EURO'08 ロシアvs.スペイン 雑感
EURO'08 ドイツ vs. スペイン レビュー ~サッカーは誰が勝つチームなのか~


スペインの攻撃と、ドイツの守備を分析したものとして
* 紅きダニューブ 様
● スペインの決勝点 そこから守備を考え…
● (b) スクリーンだか ワイパーは有用か?



目次
1.イタリア	ピルロのサイドに開く
2.オランダ	4-1-4-1対策?3-2-4-1
3.スペイン	システム概略
4.それぞれのスペイン対策 イタリア、ロシア、ドイツ


posted by same_frequency |05:50 | EURO2008 | コメント(0) | トラックバック(0)
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