2008年05月28日

キリンカップでドコを見た。

キリンカップ一言総括

参考
岡田ジャパンを見る準備をしておこう。
キリンカップはココを見よう。
コートジボアール戦雑感
キリンカップ パラグアイ戦雑感 -二つの顔を持つ代表-

オシムジャパンシステム考察 第一回
オシムジャパンシステム考察 第二回
※画像はクリックすると多少綺麗に大きく出ます。


・ココを見た
見た感想。




・ボランチの枚数
ワンボランチなのかダブルボランチなのか、誰を起用するのか、
起用された選手がどの位の仕事が出来るか
ダブルボランチ。長谷部、今野の飛び出し能力はあり。ビルドアップ能力は要改善。憲剛、啓太、オシム式ポゼッションにおいては仕事を果たした。前線への飛び出しは今ひとつ。守備は失点0で抑えたので、4人とも及第点


・中盤のビルドアップ、組立の仕方
中盤は省略気味、
オシム型、具体的には憲剛(長谷部、遠藤)-遠藤(俊輔、松井)ラインを中心とした組立、
その他の内どれなのか
両方試した。どっちが良いのかはわからない。使い分けがしやすいとも思えない。


・高い位置でのプレッシャーがどの程度相手に効くのか
結構効いた。パラグアイ相手にもすかされなかった。ちょっと驚いた。岡田監督の功績ぽい。ただ、体力が持たなかった。


・攻撃にどの位の人数をかけるのか
ペナ内に入る人数、サイドにかける人数
ペナ内に入る人数は、ショートカウンター時に最大5人位。ポゼッション時は1人の時が多かった。サイドについては、後記する。


・デフェンスに残っている人数とDFが一対一でどの程度勝てるか
攻めにかかっている時はデフェンス人数が最少3人。一対一は、ロングボールは、概ねはね返していた。対面する一対一の場面は少なかった。


・アタッキングサードでクローズ状態を作ろうとするのか、あるいは作れるのか
全くそんなものは作っていなかった。ただ、サイドへの人の増やし方・寄り方がちょっと特徴的だった気がする。サイドの人数は普通。


・サイドチェンジの扱い
サイドチェンジは適宜していた。


・サイド攻撃のアプローチ方法
一戦目は、長友、松井を攻め上がらせようという意図が見られた。長谷部の上がりから得点が生まれた。2戦目はやや機能不全か。長友がやっぱり目立っていた。少ないタッチ数で崩そうとしていた。


・個人がドリブルで仕掛けるタイミング
仕掛け無いのか、あるいはどんなときに仕掛けるのか
仕掛けはあったが、サイドで一対一の場面自体は少なかった印象。2戦目は、大久保、松井のやや無謀な仕掛けもあった。


・俊輔の扱いと入った場合のチームの方向性
オシム型のチームに俊輔を使ってきた。ポゼッション型には適応を見せたが、ショートカウンター型においては、よくわからなかった。


・松井の振る舞い
パサー、ドリブラー、フィニッシュの精度、守備をどの位させるのか、出来るのか
パサーとしての振る舞いは今ひとつだったが、時折トリッキーなパスを見せた。でも、それは役に立っていなかった気がする。ドリブラーとして、縦への突破を見せた。スピードも武器になりそうだ。シュートを撃つ場面が少なかった。守備は結構していた。出来ていたと思う。


・バランス
一戦目はポゼッションができずに、体力の限界を見せた。二戦目はポゼッションは出来ていたが、ペナ内の人数不足とゴールがなかった。二戦目後半の軽い融合時はいまいちだった。攻撃に人数をかけることが多かった割に守備の危うさは少なかったと思う。


・連携
敢えて、一番最後に書きました。結局これが一番の問題。
はまる言葉は、もっと頑張りましょう、かな。


オマーン戦へ向けて一言
ポゼッションとショートカウンターという二つの型の扱いをどうもっていくのか?
勝つ為にどういう選択をしてくるのかが見所。

posted by same_frequency |06:10 | 日本代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月28日

キリンカップ パラグアイ戦雑感 -二つの顔を持つ代表-


おーっ、早くもポゼッションの問題解決っ!!



・・・ってそんな、簡単じゃない。。。


中盤は”憲剛ー遠藤ー俊輔”のトライアングルに水を運ぶ人”啓太”
まさに、オシム遺産(個人的には、この路線を進んで欲しい)。
さらにSBに阿部を入れることで、守備とビルドアップの両面を強化。
くるくるとボールが回るようになり、ポゼッションを確保。
あと、一試合では判断しにくいが、プレスはオシムの時より効いていた印象。
流石、日本版ゾーンプレスの継承者。
ただ、オシムの時と同様にアタッキングサード以降の問題も残った。

試合後のインタビューを聞く限り、岡田監督もその辺りを気にしたらしく
”縦に速く動く選手”松井を投入、さらに、大久保、長谷部と
コートジボアール戦のように縦に速い選手を次々に投入。
が、ここで、試合後のインタビュー俊輔編、
「1人でやろうとしてる選手がいて、ボールが回せなくなった(意訳)」というように
松井、大久保あたりが個人プレイとも取れるドリブルを仕掛け、
単発のシュートシーンもしくは、変な形でボールをとられることも多かった。
ただ、このあたりは評価が難しい(ので、とりあえず保留で話を進める)。

前にも言ったが、最初から岡田ジャパンは、オシムの路線と岡田監督の新たな試みの二本立てである。
つまり、今の代表チームは、ポゼッション型とショートカウンター型の2チームが存在する。
しかも、この2チームの根幹(センターラインCB-中央のMF-FW)はCBを除き、
違う選手が入らなければそれぞれのチームの色を出せない。
これでは、試合中数人の選手交代で、別のチームに変えることは難しく、
よしんば変えられたとしても、チームの背骨を変えることによる不安定が露呈することは否めない。
かといって、両チームの選手を混ぜ込んでも、2つの良いところが出てくるのではなく、
中途半端なチームが出来上がりそうだ。
各選手が適応しようにも、これ以上は速く走れないだろうし、
パス精度とそれに付随する能力が高レベルになることはないだろう。

・・・さて、どうすんでしょー

両方出来れば良いんだろうけどね。あとの振れ幅は、好き嫌いとか哲学の違いになるんじゃないかなぁ、と。


ただ、どっちにしろ、アッタキングサードの問題はある。

ショートカウンター型の場合、
相手が深いラインで引きこもり守備をして、強力な1,2人に放り込みカウンターをしてくる場合、プレスの効きが最小限になり、攻撃に移っても相手は人数が揃っていて、こちらは(現時点では)直線的な動きしかできないので個人での打開力が必要になってくる。相手が下手に低い位置から繋ごうとしたり、判断が遅いと、このショートカウンターは威力を発揮する

ポゼッション型の場合
攻撃が遅くなることが多いので、得点の可能性が高いカウンターの効きが悪くなる。相手が引きこもっていても、丹念にボールを繋ぐことで、相手の守備のほころびを探せれば、個人で打開する必要性は薄れる。ただ、単純なクロスは適当なFWがいないため効果が無くなる。ミドルシュートも相当に相手を崩さない限り、中央の人口密度が高くシュートコースが無いために、打てない。

どちらにおいても守備面では、
守備人数が少ない状態で相手の強力なFWを抑えなければならなくなる。

パラグアイの監督は前半のパフォーマンス(ポゼッション型)の方を評価しているみたいですね。ま、南米の監督ですしね。


個人の評価をちょっと
高原はもうちょいかな。
長友は相変わらずよう走る、怪我しないようになぁ。ただ、ビルドアップ、組立の面で改善点は多い。
寺田は守備面において、及第点(後半ちょっと、1対1の負けが目立った)が、ビルドアップ、ボールの扱いは結構不安定だった。
俊輔は俊輔。FKは一本くらい決めて欲しかった。

posted by same_frequency |00:26 | 日本代表 | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年05月24日

コートジボアール戦雑感

うん。俺流だ。

基本ショートカウンターのリアクションサッカー。
ただ、プレスの開始位置は比較的高めで、
運動量が落ちるまでは良いプレッシャーをかけていた。
ボールをとったらワンタッチで速くゴールへ。
あとは、クロスを放り込むタイミングには、
最大5人ぐらいがペナルティ内に入り込んでくるのは変わらず、
その運動量含めて好感(ま、アーセナルのコンセプトに近い)。
チャンスがあれば、ドリブルでの仕掛けもありっぽい。

オシム監督時に構築したようなポゼッションは、全く見られなかった。
サイドチェンジもまあ、適宜。数は多くないが。
連携の問題もあるかもしれない。

良くも悪くも普通のサッカー。
こういうサッカーなら、ワールドカップ予選は大丈夫でしょ。
うん、でも、個人的にオシムのサッカ-の方が好き。
あと、本戦は・・・


もうちょい細かいところ。

概ね、後ろに3人残してあと、攻撃。
長友はよー走る。
松井結構守るな。
クローズみたいな情緒的なもの無かった。
接近も常識の範囲内。
左サイドは、主にSB長友を上げさせて、遠藤、今野がフォロー
右サイドは右サイドハーフ(ウィング気味)松井を主に上げさせて、
駒野、長谷部がフォロー
SBのショートパス能力がアーセナルほどないので、組立がかなり怖い。
いや、ボランチも微妙。てか、遠藤しか縦パス出せないんじゃねー
長谷部と松井が・・・
香川はこれからかな。

posted by same_frequency |21:15 | 日本代表 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2008年05月24日

キリンカップはココを見よう。

岡田ジャパンを見る準備をしておこう。を簡素に箇条書きにしてみました。
雰囲気論はなるたけ排除しました。

キリンカップはココを見よう。


・ボランチの枚数
ワンボランチなのかダブルボランチなのか、誰を起用するのか、
起用された選手がどの位の仕事が出来るか

・中盤のビルドアップ、組立の仕方
中盤は省略気味、
オシム型、具体的には憲剛(長谷部、遠藤)-遠藤(俊輔、松井)ラインを中心とした組立、
その他の内どれなのか

・高い位置でのプレッシャーがどの程度相手に効くのか

・攻撃にどの位の人数をかけるのか
ペナ内に入る人数、サイドにかける人数

・デフェンスに残っている人数とDFが一対一でどの程度勝てるか

・アタッキングサードでクローズ状態を作ろうとするのか、あるいは作れるのか

・サイドチェンジの扱い

・サイド攻撃のアプローチ方法

・個人がドリブルで仕掛けるタイミング
仕掛け無いのか、あるいはどんなときに仕掛けるのか

・俊輔の扱いと入った場合のチームの方向性

・松井の振る舞い
パサー、ドリブラー、フィニッシュの精度、守備をどの位させるのか、出来るのか

・バランス

・連携
敢えて、一番最後に書きました。結局これが一番の問題。

posted by same_frequency |01:20 | 日本代表 | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年05月22日

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている?~裏話と思考の流れ~

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている?
~裏話と思考の流れ~

本論 vol.1 & vol.2に至った思考の流れと補足をします。


・レッズの5バックは意図的である、はずだ。
これは、湯浅さんのHPかスポナビでいつか読んだのだが、
ドイツのサッカーの教本には3バックと言う概念は無く、
3-5-2は5-3-2と記されているとのことだ。数年前に読んだものなので、
現在は変わっている可能性はある。
エンゲルスはドイツ人なので、3バック≒5バックという頭はあるだろう。

4バックはペナ幅を守るのに都合がいい人数で、
ピッチの横幅を守るのには、それ以上の人数が必要であると言うことは、
サッカーを知る人間の間では一般的に知られた事実であろう。

また、レッズの選手(誰だったかは失念)が、
今のレッズの守り方(5バック)の方がサイドの隙が出来ない、的な発言を
(これまた何か)で読んだ。

要するに、レッズの選手及び監督はサイドを守るのに都合が良いことを
理解している、意図的であると言うことだ。



・5バックが必要になってきている、はずだ。
サイド攻撃が高度化して行くに従って、
4バック(あるいは4-4)のブロックを寄せて
その攻撃を防ぐことが困難になってきているはずだ。
サイドを守るために、サイドのスペースを埋める
5バックが有効であると言う思考の流れは、違和感がない。

古典的なものに比べて、サイドの選手のスピードと運動量が増加している
ことで、選手が後方にポジションがずれても、不利が少ない。



・4-1-4-1は見方を変えれば5バックである、はずだ。
本論で述べたとおり。で4-4に挟まれた1が色々振るいを変える。
守備面に限ってざっと思いつくものを上げると、
1.4-4の間のスペースのカバー
2.DFラインに入ってのカバー
3.バイタルエリアの守備
4.サイドに選手がよった際のセンターエリアのカバー

前方に張り出た、3バック(5バック)のリベロ(スイーパー)である。

で、チェコのブリュックナーの発想はわからないけど、
4-1-4-1が出たての頃は、4.の発想がなかったんじゃないかなぁ~と邪推。


・レッズは3トップである、はずだ。
エンゲルスは3トップ好きらしいので(笑)。
好きこそものの上手なれってことわざがあるが、
好きってことは、3トップの機能性に一段と詳しいはずだ。
でも、ここ数試合、3じゃなくて、1-2な気もする(苦笑)。



・0トップがメジャーになる、はずだ。
ローマの0トップは苦肉の策ぽい。

0トップのトッティ役をトリガーって命名するね。

①0トップの問題点は、2列目、3列目の選手が点を獲らなきゃいけない
ということである。普通、FWは点を獲るスキルが高いからFWであって、
MFの選手は組み立てる、パスを出す能力が高いからMFなのである。
アーセナルのセスク、ローマのマンシーニ(ジュリ)、
ユナイテッドのクリロナのような得点能力の高いMFが重要である。

②と言いつつ、もうちょっと改良というか、普通の話になってくるんだけど、
FWに点を獲らそうという発想で、0トップを進めよう、と。
参考になるのが、エトーのサークルムーブ。
これは、低い位置で一回ボール受けて、
デコ-ロナウジーニョなんかに渡して、ペナ内に走り直すってことです。
問題になるのは、FWのスピードと渡した相手がタメられるかってことです。

それから、組立に0トップを使おうって発想。
FWの位置が低い位置になるって話を本論でしたけど、
1トップだと、孤立するので、ドログバみたいなフィジカルが欲しい。
でも、そんな人なかなかいない。
というわけで、FWはもっと下がって、グラウンダーでボールをもらう。
MFが追い抜いて、狙えたら、裏を狙う。駄目なら戻す(で、追い抜いてったMFを狙ってスルーパス)。
どっちみち相手DFラインは下がるはず。

メジャーになっていくorなっているのはこの発想に
上の二つを組み合わせること、のはず。


エトー並に速くて、トッティ並にパス出せる決定力抜群のFW
がいたら凄いことになりそう。


あと、本論でもあったけど、
ウィングが0トップのゲームメイク/トリガー役ってのも今後増えそう
って、普通のウィングの役割とどう違うのかって言われると、
うーん、なんだけど^^。


高原はウィンガー、組立型トリガーって格好よく言っても、
実はただのポストプレイってことが多い。MFが追い越す形もまず無いし。
ポンテなら出来そうかなって。。。でもスピードが足りないかも・・・



・ビルドアップに4-3-3が便利である、はずだ。
3角形が多いフォーメーションを使えば、少ないフォーメーションより
ビルドアップが楽になるはずである、少なくとも理論的には。
特に、後方に人数が偏ってしまう、5バックもとい、5バックもどきは
特に、ビルドアップ/ポゼッションが重要。
だから、3-4-3や4-3-3もしくはその変形フォーメーションの方が便利なはず。

で、おーっ、4-1-4-1って要は4-3-3じゃんというのがネタもと。
しかも、CLに残っているチームって結構4-1-4-1使っているじゃん、と。


あと、低い位置のパサーと高い位置のパサーの話はこちら。

西部さん、サカマガ、ワールドサカダイの影響を
大きく受けていることもお知らせしておきます。

posted by same_frequency |09:21 | Jリーグ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年05月22日

CL~陳腐だが、勝負を決めたのは伝統

陳腐だが、勝負を決めたのは伝統


―― 勝負を決めたのは伝統
PK戦までもつれたこの結果を分けたものは、この陳腐な言葉しかない。

生憎の雨。
序盤はユナイテッドペース、右サイドのハーグリーブス起点に攻め、
厳しいマークが予想されるC・ロナウドの左サイドのプレッシャーを
少しでも弱くする意図が見られる。
サー・ファーガソンこの決勝に向け手を打ってきた。

対して、チェルシーはいつも通りといっても良いだろう。
それにしても、ドログバが自身に放り込まれたロングボールを全くコントロールできない。
ファーディナント、ヴィディッチ恐るべし。
この結果、チェルシーはカウンターが機能せず、ポゼションからせめざるを得ない。
その分攻撃スピードが上がらず、ユナイテッドの守備網にからめ取られる。
そして、逆にユナイテッド伝家の宝刀、
テベス、ルーニーそして、C・ロナウドによるカウンターの餌食に。
もちろん、マケレレ、テリー、カルバーリョの中心とした守備陣は、
初撃は無難に抑える。しかし、深い位置まで、ユナイテッドの侵攻を許す。
そんな中で得たスローイン、気負いすぎか、やや自爆とも取れる怪我を負った
スコールズの気の利いたプレイから、ブラウンがフリーでクロス、
そのクロスを逆サイドのC・ロナウドがヘディングで押し込む。
ユナイテッド先制!!

こうなれば、ユナイテッドはしめたもの、
守備に人数をかけて得意のカウンターを狙えばいい。
そして、ここからは狙い通り、チェルシーが攻め、
きっちり人数そろえて奪って速攻。ユナイテッド、数回のチャンス。
特にC・ロナウド→クロス→テベス、届かず、は惜しかった。
前半終了間近、ユナイテッドのカウンターのボールを奪った所から、
ドログバに向けてロングボール、この試合初めてじゃないだろうか、
ブラウンと競ったドログバが、左サイドで味方に落とすことに成功。
そのボールがエッシェンへ、そしてミドル、と、変な所に当たり、
ボールはイレギュラーバウンド、ランパードがきっちり詰めており
ボールはゴールへ。同点!!シュートを撃つのは大事だよ。
ただ、ドログバにボールが入ったことで、
チェルシー得意の形になったことも点が入った要因だろう。

1-1で後半へ。

後半は、一転チェルシーペース。
グラントなのか、テン・カテの采配かはわからないが、
カウンターのロングボールを、ドログバではなく、
両ウィングを狙うようになって、カウンターも機能。
マルダのスピードが効いてくる。
ポゼッションからの攻めにも一日の長があるチェルシー。
こぼれ玉もチェルシーに転がるようになり、ユナイテッドを押し込む。
特にエッシェンが神出鬼没。

押し気味に試合を進めるチェルシー、シュートはポスト、バーを叩くのみ。
ゴールに嫌われる。今のうちに決めたい。
押されていても、うちには電撃的なカウンターがあるさとユナイテッド、
と、なかなか発動しない。
今度は、ユナイテッドのテベス、ルーニーにボールが入らず。
ロングボールで勝つのはちびっ子二人にはきついし、
下がって受けようとしてもマケレレとCBがきっちりついてくる。
カウンターのトリガーにボールが入らねば、スイッチが入らない。

エッシェンが厄介、中に入ってくるおかげで、中央で人数不足。
攻め上がっている裏をC・ロナウドが取れれば良いのだけど、
そんなことは百も承知とチェルシー。
カウンターチャンスをほとんど作らせない。
人数揃っていてもバロンドール候補は、そんなの関係ねー、
何度かサイドを切り裂いてクロスを供給するも、
中はやっぱりちっび子、限界がある。


んで、延長突入

そんなこんなしているうちに、両軍ばててくる、
んっ、何か始まったぞ、両軍入り乱れて揉め合い開始。
やめときゃいいのに、ドログバ一発レッド。
試合壊すなよー、と正直思った。

エブラがはえー、ギッグスの惜しいシュートはチェフテリーが防ぐ。

あうー、みんな足がつり始める。カルーもナニもいまいち。


PK戦へ

ユナイテッドの7番は呪われているのか、リベンジをさせたいのか、
ロナウドはずす。レジェンド7番、サー・ボビー・チャールトンもshock.
チェルシー5人目、テリー。
―― 正直決まったと思った。
グラント大金星、チェルシーはプレミアのリベンジ達成・・・

・・・軸足が滑る。
そうまでして、ドラマをつくりたいか、サッカーの神様。


7人目、今日は”7”が鬼門らしい。
アネルカがはずす。 ジ・エンド。


清水さんがおっしゃってたように、助走が短かった、
多分滑るリスクを減らしたんだと思う。
でも、テリーだって、助走は短めだったのに・・・
結局、経験、歴史、伝統。ユナイテッドの底なしの執念。
ドログバがいたらどうなっていたんだろう?
やっぱり、テリーがキッカーだったか。

ブルースは初の決勝戦。まだ早いって神様が言っているよう。



   おめでとう マンチェスター・ユナイテッド

posted by same_frequency |08:04 | CL | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年05月20日

レッズ-ガンバ、東京V-清水

レッズーガンバ

※試合以外で起こった事については触れない。

レッズがそれほど良かったとは思えなかった。
ただし、狡いくらい強いとも思った。

まず、攻撃の形がない、との部分は同意。
J序盤戦とは違って、高い位置までボールを運べる様になったが
アッタキングサードに入ってからは、個人突破をする場面が目立った。
リズムを変えられる選手がいなかったことも原因だろう。
それとは別に気になったのは、
最初から、レッズはとばして、プレスに行ったが、ガンバが引き気味で
思った以上にプレスがかからず、ガンバの選手が巧いのもあるが、プレスがすかされる場面も目立った。また、川崎F並に同テンションでガンバがプレスにきてくれれば違ったのだろうが、疲労もあったのか引き気味で、レッズは前への勢いが強すぎて、全体的にスペースが目立ち、ガンバに息苦しさを与えていなかった。
ホームディスアドバンテージとでも言うべきか、前に行く姿勢は良いのだが、入れ込み過ぎの印象を受けていて、守備に集中力を切らしたのもその辺が原因かと。
ただ、セットプレイ含め、相手の守備が揃っている状態で、ボールをゴールにねじ込めるのは流石。最近細貝が良い。守れるし、散らせるし。山田の具合は悪いのだろうか?
遠藤のシュートは綺麗だった。


東京Vーエスパルス

エスパルスは
1点目は皆まで言わないですが、
2点目はちょっと不運ですね
3点目は攻め焦りすぎ
4点目はリスキーに行っている中しょうがないカウンターですね。

青山、あの位置まで、ほんとがんばって上がってましたね。

チョジェジンがいなくなって、点が取れないのならわかるのだが、
エスパルスは、この試合を見る限り、得点力以前の問題で、シュートに行くまでの形、いわゆる攻撃の形が見えなかった。酷いぶつ切りの攻撃。で、シュート前に変なとられ方→悪い形でカウンター喰らう。そりゃ守れない。

特に、ゲームメイク(シュートまでの形を作る、決定的なパスを出すetc.)の面でスペシャルな仕事をしなければならない藤本、枝村が、パスを巧く引き出せない、もらってもタメは作れない、パスミスが多いと、決定的な仕事をする以前の問題だったんですが、いつもこんな感じなんだろうか?
代表で見ている限りではもっといい仕事していたんですが。。。昨シーズンはうまくいっていたぽいし(結果だけみれば)。
フェルナンジーニョはともかく岡崎の方がましなパス系の仕事していたんですが・・・

特に藤本は悪いときの小野のように、難しい状況でパスもらって、自分よりパス能力の無い相手にワンタッチで返しちゃうという、責任放棄か!?ともとられかねないパス出しが目立ちました。(多分能力差・見えている世界が違うことに気づいてないだけだと思うんですが)

アウレリオが使えなくて、フェルナンジーニョを上げなきゃいけなくて、枝村が頑張ってくれずに今に至ると言ったところだろうか?

後半のように、中盤省略型のカウンター気味の方がなんか機能しそう。

東京Vは4-3-(1-2or2-1)3。ほぼ全員がボールを持てるので、ものすごく綺麗にショートパスが繋がる。そういうところはJ No.1といっても過言ではない。後ろの4-3でゲームをつくって、前の3人にあずけてあとお願いという形がベースだが、服部、大野、福西といったところが要所、要所で前線に顔を出すことで、アクセントをつけている。
このチームに先制されると、非常にやっかい。前の3人を抑えるにある程度ディフェンス人数が欲しいからだ。清水は注文通りの東京Vのカウンターに沈んだ。フッキがDFラインまで下がって守備をしていた場面が印象的。柱谷監督に教育されたのだろうか?

みどりのろうごくBlog レアンドロを中心?の東京Vー清水戦のレポート

posted by same_frequency |17:54 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月20日

岡田ジャパンを見る準備をしておこう。

姉妹サイト「知れないの増殖」からです。
4部作となっているので、よろしければ前の3つも見てやってください。

1.言葉の定義・・・・・パサー、フィルター、受け手等、使っている言葉の意味
2.イメージ図・・・・・使っている図の他の例、イメージの表し方の例
3.バーレーン戦再考・・・・・バーレーン戦を始め、近年日本代表をそのイメージ図で描いたもの。

この項、4.岡田JAPANの代表候補選考と今後について の概要は
(1) 大木監督とクローズから見えてくるサッカー
(2) 岡田ジャパンは2本立て
(3) ワンボランチ?
などとなっています。

※参考 バーレン戦 戦評



岡田JAPANの代表候補選考と今後について


(1) 大木監督とクローズから見えてくるサッカー

あの、忌まわしすぎるバーレン戦から相当経ち、少し岡田監督のやりたかったことが見えてきた
先の「バーレーン戦再考」で、ロングボールが多かった理由と、岡田監督が何か変なことを始めているのでは?との問題提起で終わった。


今回は、代表のオフェンシブコーチと言われている大木監督に注目してみました。甲府での大木監督の代名詞は”クローズ”である。また、ゼーマン信望者でもあるらしい。

wikipedia 大木武

attaking phase ゼーマニズムの真髄 知将ズデネク・ゼーマン


しっかり甲府のサッカーをみたことがないので
上記等断片的な情報から推測しています。
(誰か、大木監督時代の甲府のサッカーを詳細に分析している媒体
があれば教えて下さい。)

クローズ
クローズ(密集ゾーンを作ること、あるいはそのゾーンのこと、 ゾーン内で行うことを指す?) 「アタッキングゾーンで、敵も味方も密集(接近)させて、 前が詰まったら横、また詰まったら横を繰り返して(連続)、 しかも、パスミスしようもない位短い距離でそれをやって 密集した場所からほんの少しだけ離れた、 少し空いた密集ゾーンの横のスペースに展開し すり抜けるように攻撃していくのが特徴的な戦術。 カウンターの種類も豊富。 日本人の俊敏性(小回り性)を生かすのと、 瞬間的に大きく、速い、サイドチェンジを出来る筋力が 日本人が相対的にないことから発想した」 確かに、以前からサイドチェンジは日本人には無理だ、 と言われていたと記憶していて、 オシムの時にやたらとサイドチェンジが目に付いて、 なんだよ、日本人にもできるじゃん、とは思ったのですが、 ボールスピードとか遅いのかも知れないなーと。 サイドチェンジで相手を振っても、相手の守備ブロックが追いつけて あまりフリーでチャンスって感じのシーンが無かったかな、と。 あと、サイドチェンジは結構危険でもあって こちらが使えるスペースが多い、逆に言えば相手が使えるスペースが多い それから、甲府ってDFラインからのビルドアップとクローズ形態にはいるまでのアタッキングゾーンまでの組立ってどうしていたんだろう? 多分、パス、受け手ゾーンを徐々に丸ごと動かすようなイメージで やっていたのでは、と推測はできるんだけど。 と、翻って、岡田ジャパンに目を移すと、 守ってカウンターってよく言われているイメージと違って、 てか、正確には少人数カウンターではなくて、 攻撃にはかなり人数をかけていて、ペナ内には入り込む人数も多かった。 で、相手の陣地でサッカーをやりたがっている節がある。 image 北朝鮮戦をはじめ、東アジア選手権を参考にすると、 DF、フィルター、中継点としてのパサー、 ”パス、受け手ゾーン(密集ゾーン、クローズ)”みたいな構成 パッと見、中盤を省略しているようにしか見えない。


それから、縦に速い選手とか、ドリブラーと言うか、
単独で仕掛けて勝てる選手を起用しようという意図もある。
西、永井、香川、安田、内田とか。
wikipediaの情報だと、(単独突破が出来るドリブラーはいないので、
実際ここ数年だし日本人で出だしたの)
ドリブルはしない。となっているので、”クローズ”の変更点ですね。

大木監督がゼーマン信望者であることなどをそのまま鵜呑みにすれば、
裏へのカウンターも主戦術に組み込まれていて、
先のバーレン戦で縦へのボールをやたら放り込んでいたのもこの弊害の可能性もある
クローズを速く作ろうとしすぎていたとも言い換えられる。
あるいは、”クローズ”を前線に残したカウンターをしようとしていた?とも取れる。

バーレーン戦では、DFに1人人数を余分に割いた感じ。


(2) 岡田ジャパンは2本立て

オシム監督は代表のベース(パサー2枚、フィルター1枚)は完成させていて、
より攻撃的にする場合や、守備的にする場合の方法を試行する段階であった。
具体的には、日本の巧いといわれる選手、
主にパサーを4枚に増やしてみたり、
フィルター役を2枚に増やしたりなどを行っていた。

岡田監督は、オシム監督の残したベースへの肉付けアプローチを
行うのでなくて、全く新しいことを試している。
岡田監督は、
「普通にやったらある程度までは行く、そのことはわかっている」
「変わったやり方は、実現させるのは困難だが、ひょっとしたら、
普通のやり方より高いレベルに持っていけるかも知れない」
的な発言をNumberやサカマガでしていた。

で、それを実戦していて、
ただし、オシムが残したベースの部分は
オプション、もしく失敗したときに戻る場所として残していて、
先日の練習フォーメーションを見てもそれは明らか
Win by all 日本代表vs筑波大学 より

一本目が、いわゆる普通の方で
茂原を、名古屋のマギヌン的な使い方で使おうとしているのが見てとれて
それは面白そうだったんだけど・・・
まあ、パサーの離脱が相次いでいて苦肉とも取れるんだけど、
オシムが使った選手が少ないのが、基本姿勢は”普通”だろう。

二本目目がチャレンジの方
憲剛とCB残してあとはクローズ要員って、えーフィルター役に憲剛・・・
いやまあ、フィルター役にも離脱者が相次いでいるしなー

バーレーン戦ではクローズ内にかけられる人数は6人、相手は(GK入れて)10人。
北朝鮮戦では4バックにしていて、最もかけられたとしても、10人対7人で分が悪い。
人数をかければかけるだけ、前方でのプレスの成功度は上がるからなー、
理論上は。まともにプレスかかりつづけているの見たことないんだよなぁ、歴代代表で。
強いて言えば先日のオリンピック代表の試合ぐらいプレスかかればねー。
ま、高い位置でボールを奪う、それが出来なくても、
相手に苦し紛れのボールを前戦に蹴らしても良い。
でも、相手のカウンターパス(ロビングやグラウンダー)に対して
日本のDFが相手FWに一対一でほぼ必ず勝てるなら、問題ないんだけど、
アジアレベルですら難しいし。
バーレーン戦も一対一負けて(×2)点獲られたんだし。

あと、バルサがCWCでやられたワザ、
インテルナシオナルのイアルレイにキープされて
バルサの選手が何人いってもとれずに、そこから展開されちゃう場合。
防げないだろうな~。
チリ代表レベル(と言うか南米チーム全般)にそれと似たようなこと
やられているし


(3) ワンボランチ?

岡田監督がやたらとワンボランチ(中継点役)を試したがっているのにも
人数をクローズにかけたいとの理由があると。でも、中継点役に
鈴木じゃ、守備能力はともかく展開能力(要するにパサー役)がないので
機能不全。稲本や長谷部、あるいは中田浩二を試したくなる
気持ちはわからんでもない。

ただ、オシムがワンボランチの人材はいないとはっきり言っていたように、
(もちろんその発言から今までの間に覚醒した選手がいるかも知れないけど、
もしくは今後こなせる選手が出てくるかも知れない)
1人でやるには非常に大変なポジションである。
デフェンスもピポーテ(回転軸)役も
ハイレベルでこなせる選手でなければならない。
稲本、長谷部じゃ厳しいと思う、いや、無理。
そんな役出来るなら、とっくにビッグクラブでやっているよ。
世界中探しても数人いるの?って役柄だよ。
よしんば、出来たとしても、もともとシステム的に破綻している場所だし。
(守備面が犠牲になっていると言う意味で、世界最高級の選手でも
守備できる確率が低い。だから、バルサ以外のビッグクラブはやらない。
と、マドリーも近いかな)
能力の低い選手にやらせたら、点を相手にあげているのとほぼ同意。
点の取り合いで勝つためにあるシステム。
だいたい、ハナから、カウンター戦術の方が有利だし。
あ、そうそう岡田監督はバルサのようなサッカー(いわゆる良いサッカ-)の方が
勝率が低いことに因果関係はないと言っていたなぁ~

・・・気に入らない。。。

ランチェスターの法則とスペースの扱いの問題だろ。
経験則ベースの理論だから、
確かに因果関係というより相関関係と言ったほうが正確は正確だけど。
んー。屁理屈って思いの方が強い。
えーと、カウンターサッカーがなぜ強いのかって話ね、これ。
まーいつか。


あるいは、守備力や展開力のなさをカバーする方法を
持っているのかも知れない。
むしろ、もってなきゃ、無理。

シンプルに考えれば、守備と攻撃を分業にして(ダブルボランチ)
変わりに密集ゾーンの人数を減らす。
もしくは、DFを削る(1バックになるけど)
とかか、うーん違うなぁ。


確かに、これが代表で出来たら、世界は驚くだろうな。
アタッキングゾーンでの振る舞いが全く違うバルサが出来上がるわけだから。
見たいちゃーみたい。けど、信用出来なさすぎる。
ミランぽいサッカーが好きなのもあるけど。
(もちろん、そのミランをバルサが弄んだいつかの試合で受けた
驚嘆と感嘆は墓場まで持っていきます)
あーでも、クローズを前に残したカウンターってアプローチもあるのかー。


これらコンセプトだと、松井はともかく、俊輔の居場所はあるんだろうか?
普通バージョンには、はまるだろうけど。


とは言え、ここ最近のメンバーが安定しない状況では
連携面のすりあわせだけで、終わり。
基本形すら危ういので、本当にやりたいことを試せず、だろうな。


もうすぐそこなんだけど、アジア予選・・・
岡田監督、御祓いでも行ったらどうですか?いやマジで。
(めがねも忘れるし・・・)


最後に、大木監督率いる甲府を評したオシム氏の言葉。

「J1のチームにはないサッカーをやっている。
すごく勇気をもって攻めているし、
戦術面でも勇気のある戦術を採用している。
甲府のサッカーは常軌を逸している。
この言葉の意味は、
サッカーのために本当にいいことをしているということだ」


posted by same_frequency |07:14 | 日本代表 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年05月15日

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている? vol.2

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている? Vol.2


Vol.1はこちら

 前回は5バックを場合に応じて使うことがサイドの守備に必要であることを述べた。


 次はトレカンテからキーワードの結び付けを行おう。
 ロナウジーニョのように、トップ(とりわけサイドを意識しているようだ)でゲームメイク・ドリブル突破が出来、点を取れる選手をプレッシャーの少ないサイドやDFラインとボランチの間等で使うことで、新しいサッカーのソリューションを得たのがトレカンテという概念である。もっとも、古くはストイチコフ、クライフといった選手がこの概念に近い選手であったと推測される。バルサには遥か昔から素養が眠っていたわけだ。

 中盤重視の傾向やオフサイドを破る概念の発達と共に下がったDFライン、そのためもあって1トップが多くなる。1トップが孤立しないために、MFのフォローが必要になった。また、味方の攻め上がりの時間を稼ぐために1トップのボールキープの重要性が増した。そして、キープからボールを散らす(ポストプレイ)だけではなく、展開をさせようという意図、1トップのフォローに走るより、1トップからの展開のパス、とりわけ相手DFラインの裏に出るパスを受けようと走った方が攻撃スピードが上がる。これらが”0トップ”カウンターの概念の登場に繋がると推測される。トレカンテ、ポストプレイ、トレクアルティスタ、相手のボランチとDFラインの間のスペース利用などが0トップへの発展に寄与している。所詮という言い方を敢えてすれば、0トップはポストプレイの発展形でしかなく、トップの選手にゲームメイクさせるという案も遥か昔に考慮されていた概念なのだ。
 ユナイテッド(やローマ)は、トレカンテを利用した0トップといえる。特にユナイテッドはルーニー、テベス、C・ロナウドの三人がトレカンテの役割を交換しながら攻撃できる。というより、ヘディングに強い選手達ではないため、浦和の場合と同様に裏を狙う選手と低い位置に下がって相手DFラインとボランチの間のスペースを狙う選手がいて、そのどちらかにカウンターのボールを預ける。パクチソンを入れる場合は守備とパスに対して走る、パスコースを作るために走るなどのハードワーク要員を増やす意味合いであろう。
 ちなみに、トレカンテの名称自体は、0トップ以降に出てきたもののようだ。


 浦和レッズの「3トップ」は単純な「ポストプレイ」というより、ゲームメイクを助けるためのタメを作ることが求められている。これはキープして散らす作業より一段難しいタスクで、展開、ゲームメイクより一段簡単なタスクである。高原、エジミウソンに展開までを求めるのは酷だが、永井、そして、ポンテ、三都主(あるいは闘莉王)といった選手はトレカンテの役割をこなせる可能性が有る。ともあれ、純粋な0トップにはならないだろう。
 
「3トップ」、「ポストプレイ」と”ウィング”、”0トップ”がここで繋がる。


 最後は”カテーナ”をキーワードにした理由である。
これまでは、5バックを利用した堅い守備から、カウンターまでの流れにそって話してきた。次に問題になるのがカウンターが上手くいかなかった場合の遅攻、ポゼション、組立、ビルドアップの話である。
 5バックを一時的にでも利用すると言うことは、ディフェンスに人数をかけると言うことである。従って、自陣深くに人数をかけていることと同意であり、そこからボールを高い位置にまで運んでいかなければならない。また、相手がそれだけ人数をかけてくるということでもあり、相手のプレスが強いということでもある。
 低い位置からのビルドアップには、パサーの存在が不可欠である。低い位置でプレッシャーの中、タメと展開が出来ないと守勢の状況を攻勢に持っていくことが難しいからである。
 それから、フォーメーションでもある程度パスを回しやすい状況を用意できる。3角形はパス&ムーブをするための基本形であり、3-4-3、4-3-3は理論的に3角形が最も多いフォーメーションである。ポセッション・組立に向いているということでもある。4-1-4-1、5-4(ダイヤモンド)-1はそれぞれ、4-3-3、3-4-3へのトランスフォーメーションが容易で、形状的には組立に向いている。4-4(ライン)-2においてもSB-CH-SHにカテーナのような形状機能性が見られる。ウィングを使ったカウンターとカテーナによるビルドアップの相性も良い。ボールの保持には成功し、カウンターに失敗しても、ウィングに渡そうとした準備は進んでいて、即座にカテーナによる崩しに移行できるからだ。

 浦和レッズはこの部分のシステムの完成度が明らかに低い。
 低い位置のパサーが現在暫定の闘莉王または、山田で、フォーメーションも3-4-3、4-3-3への変形がシンプルにできるものでなく、且つ、ボランチの位置が低すぎて、WB-ボランチ-ウィングの三角形を形作るのに時間もかかる。現在のレッズにおいて、丹念なビルドアップ、組立は二の次にされている。

 少し脱線するが、川崎Fの3センターの3-5-2はFWがサイドに開くことによって、ウィング的な振る舞いをし、且つアンカーのおかげで、谷口、憲剛の両ボランチが比較的高い位置を取れる。カテーナのような形状を作ることが出来るし、Jでは有数の低い位置のパサー、レジスタと言い換えても良いが、憲剛がいるのでビルドアップには事欠かない。
 ちなみに、パサーがいなくても、ビルドアップ、組立を問題なくする方法はあるのだが、ここでは割愛する(要はオシムがジェフでやったこと)。


 以上が、私が考察した現代サッカーのトップモードとレッズとの相違である。

 一言で言ってしまうと、4-1-4-1か5-4(ダイヤモンド)-1がトップモードであるということだ。
もう少し箇条書きすると
 ・サイドの守備に対する5バックを如何に実現するか
 ・ウィングを使ったカウンターとそのウィングがパスを展開出来ること
 ・そして、押し込まれた際のビルドアップを如何に実現するか
 それから矛盾するようだが、5バックを如何に使わないかということも同時に追究されている。DFラインに人数が多くても、ビルドアップに寄与しにくいし、攻撃へのトランジッションが遅くなるからである。


 デポルティボ・ラコルーニャが5-4-1でリーガを戦っているらしくそれなりにうまくいっているようだ。
 それから、3バックベースに現代サッカーのエッセンスを加えていくやり方はイタリアの中堅チームの発想に近い。こういったチーム(ウディネーゼ、サンプドリア、ジェノアなど)がかなりの大きな力の差があるビッグクラブからも勝ち点をもぎ取っていき、高い順位に立っている。
 浦和レッズはJでは強者であり、欧州トップチームのように4バックを求める声も多い。しかし、現代サッカーの潮流は、4バックベースに2(両SBの攻撃参加),3(SBのつるべの動き),5バック(両サイドの守備を重視したいとき)を適宜使えることにすることであり、その点レッズは3バックベースに2(CBの一枚の攻撃参加),4(WBのつるべの動き)、5をある程度実現している。今回注視したように、サイドの守備に対する5バックの適用は中盤に歪みを生じる難易度の高い問題である。しかし、5-4-1にトランスフォーメーションしやすい3-5-2(3-6-1)は、サイド攻撃重視の4-4-2が多くなってきたJリーグにおいて非常に効果的なシステムであり、時代錯誤のシステムではない。4バックベースの戦術が成長するように、3バックベースの戦術もまた成長しているのだ。ただ、システム的な成長が必ずしもサッカーを強くすることには繋がらない。最終的にものを言うのは個人の能力とそれを常に発揮しようとするハードワークとメンタルである。さらに逆説すると、戦術面の不備が選手の能力を潰しているのに、戦う気持ちが見えないなどと個人の問題にしてしまうことも多い。
 欧州ビッグクラブと比べるとJは個人のスピード、パワー、テクニックといったものが劣るのは事実なので、システム的にはモダンとなっても、チームとしての強度がトップモードであるというわけにはいかない。
 また、ACミランの4-3-1-2、4-3-2-1はこの流れとは違うサッカーを構築していく気がしているのだが、それはまた別の話で。

 最後に、古いと思っていたものが、新たな見方でリバイバルされたり、その次のモードのピースになっている。サッカーは常に変化している。その点において、サッカー以外のものと何ら代わりはない。


この項了


参考とインスピレーション得た媒体
※ちなみにsameは私のことです。

浦和レッズの分析
”Football Memorandum”より
【TV観戦Review】浦和レッズ vs 大宮アルディージャ コメント欄 by same



”サッカーの面白い分析を心がけます” より
サイドチェンジでフリーになることについて
鹿島対ガンバの雑感 Sameと管理人様とのやりとり

5-4-1を採用しているデポルの分析
デポル対バルサ ~デポルの復活~
サラゴサ対デポル ~アルゼンチンの意地~


4-1-4-1や5-4-1についてまとまったものに
”attaking phase” より
現代フォーメーション講座(1) 4-5-1概論

majestic blue(attaking phaseの前身サイト)
スコットランド戦 生真面目なスコットランドと意図がかみ合った日本
Jリーグ優秀選手から考えたベストイレブン/マルセイユ中田浩二の現在
韓国の3-4-3と日本のサイドアタック


4-3-3の歴史を知るには
”VarietyFootball”より
世界のサッカーシステムの変遷
【チャンピオンズリーグ分析】 チェルシーvsバルセロナ 04-05


Numberweb 色々 トレカンテ出展元でもある

Number 色々
ワールドサッカーダイジェスト No.263 他

posted by same_frequency |02:20 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年05月14日

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている? vol. 1

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている?



 サッカーのトップモードと言えば、やはり欧州。
そして、その最高峰のCLに集約される、と言って否定する人は少ないだろう。
(トーナメントに入ると守備的だが)

 対して、Jリーグを見渡せばどうだろうか?
序盤はもたついたが、今や首位の浦和レッズ。このチームをモダンだ、トップモードだ、と言う人はそうはいないと思う。

 レッズは序盤、攻撃面とりわけ中盤での組立に苦慮していた。
 長谷部、小野と言った中盤の低い位置でゲームを作れる選手が相次いで移籍し、さらに、サイドで起点を作れる三都主、高い位置でゲームを作れるポンテらを怪我で欠く中、山田、梅崎らにゲームメイクを託してみたが上手くいかず、ついに闘莉王を中盤に上げ、山田らともにゲームを作らせざるを得なくなった。
 また、ゲームメイクが本職ではない選手達でゲームを作るのは心許ないため、1.5列目にポストプレイができたり、タメを作れる選手を置くことで、何とかポゼッションを高めようとしている。


 ぎこちない組立に対して、守備は堅い。浦和の5バックと揶揄されるほどDFラインに人数を割きどん引きする。さらにボランチが二人とも吸収されて7バックになることもままある。しかしながら、Jで唯一、守ろうとして、守りきれるその能力は素晴らしい。
 この堅い守備で相手の攻撃を受けきり、素早く前線の3人へボールを預ける。相手は人数をかけて攻撃しなければシュートレンジに入ることさえままならないので、先制さえされなければ、レッズのカウンターはより有効になる。昨シーズンはワシントンがいたので、ロビング系のボールを放り込めば、彼のフィジカルの強さで、高い位置でのマイボールを確保できたが、今シーズンは様相が変わっている。裏を狙う選手と低い位置に下がって相手DFラインとボランチの間のスペースを狙う選手がいて、そのどちらかにカウンターのボールを預ける。間のスペースで受けた選手はキープし味方の攻め上がりを待つか、3人でフィニッシュまで持っていく。先の川崎戦では上手くファールをもらっていて、組立部分を省略してセットプレイを多く獲ろうとしていたのかも知れない。


 以上が現在の浦和レッズの主な攻守、トランジッションのまとめである。
さて、この5-2-3と取れるほどクラシックの香りがするシステムのどこがモダンなのか、欠片すら見えないのでは?

 実はそのピース、「5バック」、「3トップ」、「ポストプレイ」のキーワードに隠れている。



 話変わって、CL決勝に残ったチェルシーとマンチェスターユナイテッド。
 この2チームに共通するのは4-3-3/4-1-4-1を用いていることである。
(ユナイテッドは4-4-2と併用但し右サイドのC・ロナウドを多く使う傾向があり実質3トップとも言える。だからといってギグス側も脅威だから、相手も右サイド固めをするわけもいかない)
 チェルシーは、モリーニョの時ほど顕著でないが、ウィングを使ったカウンターとカテーナ(SB-インサイドハーフーウィングで形成する三角形、チェーンとも言う)を使った崩しや、ドログバのポストプレイを主軸に戦っている。ユナイテッドの方はルーニーやテベスのポストプレイと何と言ってもC・ロナウドを使ったカウンターが主軸の攻撃である。ルーニーやテベスといったFWに入った選手が起点、ゲームメイクをするので、いわゆる0トップシステムでもある。
 キーワードは、”4-3-3/4-1-4-1”、”ウィング”、”0トップ”、”カテーナ”である。


 キーワードのすりあわせを、一般論を交えながら行っていこう。
 4-3-3が改めてメジャーになったのは、チェルシー、バルサの功績が大きい。ただし、あくまでメジャー化に貢献したのであって、その概念のピースはそれまでの様々なサッカーの中にちりばめられていたのだと思う。
 その中でも新たなコンセプトとして現在に強く影響しているものは、チェルシーの4-1-4-1、バルサのトレカンテだろう。
 また、リーガの4-5-1を経て、この頃からサイドを強く意識したサッカーが発展していく。

 チェルシーの4-1-4-1はウィングにサイドの守備をさせるという概念と、イングランド式4-4-2の改良形として出発しているのだと思う。ただ、それを普通に行ってしまうと攻撃力を削ぐだけである。それを避けるために、ウィングにスピードと運動量を、また、1トップで孤立してしまうために、高いフィジカルを求めた。蛇足だが、休むためのポゼッションをメジャー化させたのもこの頃のチェルシーであると言われている。それから4-4の間のスペースを埋める1(アンカー)を置くということの利点がメジャー化した。この概念の波及性は大きく、センターハーフをより高く位置させることが出来(メリットしてプレッシング・攻撃位置が高くなる)、センターの守備力が向上し、そして、「サイドの守備に2人以上を割ける様になった」。

 ここで、重要視したいのは最後のサイドの守備の問題である。
4バックはペナルティ幅の守備が比較的容易に出来る。近年の欧州強豪のスタンダードになっている。しかし、サイド攻撃が発展し重要視されていく中で、4-4の守備ブロックでは守りきるのが難しくなっていった。4-4の守備ブロックでは、相手SB、SH(ウィング)がCHとの連携で高い位置まで攻め上がられ、ペナ角当たりから、FWなどと連携しそのままサイドを突破されたり、また、タメをつくってDFを引きつけてから逆サイドに展開されると全くフリーで相手の持たれる様になってきた。サイドを守備するために4-4のブロックは攻められているサイドによっていくため、逆サイドに比較的大きなスペースが出来る。先のガンバーアントラーズ戦などはその典型であろう。

 このスペースを埋めるのに効果的なのが、「5バック」である。
 5バックにする事で、ペナルティ幅よりさらに幅広くスペースをケアでき、相手のサイド攻撃のスペースを消すことが出来る。

 4-1-4-1で一時的に5バックを作ることは難しくない。逆サイドのケアにそのサイドのSHが当たっても、センターに人数不利を招かない。また、アンカーがDFラインに収まっても良い。もっとも、明確に5の形に見えることも少ない。

 レッズが5バックになるような3バックを採用するのは、サイドチェンジの時に逆サイドのスペースが出来るのを防ぐためでもある。
 ただし、レッズの5バックでは、中央の守備に歪みを生じ易い。サイドケアにWB、CB、ボランチの一枚が当たるので、逆サイド側の中央が薄くなる。そのため3の真ん中(阿部)のカバーリング能力が重要になる。さらに、ボランチが低い位置になれば、バイタルエリアの前のスペースからのミドルシュートに対するケアが難しくなる。とは言え、中央に人が密集状態になるのでシュートコースがそれほど多いわけではない。

 ここで「5バック」と”4-1-4-1”がサイドの守備という線で繋がる。

 しかしながら、常時5バックでいる必要はない。むしろ5バックを保とうとしすぎるのは、攻撃への切り替えの面で多くのデメリットを抱えることになる。このことは、後述するビルドアップの話に譲る。

vol. 2へ続く

posted by same_frequency |08:18 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(1)
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