2008年07月19日
ポゼッションでもカウンターでもない第3の攻撃方法?
お詫びと訂正
本文訂正をお知らせいたします。
あまりに不遜な文章でした。
”ダイレクトプレイ”に思い至らなかったことと、ダイレクトプレイを誤解していました。
アドバンス→ダイレクトプレイと訂正いたします。
私の不見識と知識の無さをさらしお恥ずかしいかぎりです。
指摘して頂いた、「ねここ様」と「元理解様」には感謝申し上げます。
以下文章は反省の意味を込めて残しますので、「笑い話」としてお読み下さい。
ポゼッションとカウンターはサッカーの戦術の中で、もっとも大きなくくりで分類されるものであろう。 そして、他にこれらの併用という分類もあるが、全てのサッカーがこの二つに大別されてきた(私の知っている限り)。 今回は、もう一つの分類を提案したい。 ■ポゼッションとカウンターの大雑把な定義 ポゼッション(possession)=所持 「ボールをチームで保持すると言う意味合いもある。 ボールをチームで保持しながら、相手の守備陣形を崩したり、崩れるの待ったりして、 その隙をついて攻撃する方法。」 カウンター(counter)=(計算して?)逆襲 「相手のボールを奪ってすぐに、 相手の守備人数が少なかったり、守備陣形が崩れていたり、裏のスペースが空いていたりする相手を 少ない人数で攻撃する方法。」 ■こんなサッカーはどちらに分類する? こんな試合を見たことはないだろうか? 両チームが高めの位置でゾーンプレスを掛け合って、奪って速くボールを前に運ぶしかなくて、カウンターの撃ち合いのような状態になったり、 7人で守って、3人を相手陣内に残す戦術を採用しているチーム同士の対戦だと、 攻撃者の3人からボールを7人で奪って、3人で攻める形が続くことになる。 こちらもカウンターの撃ち合いのような展開であるが、 守備陣形そのものは、7人揃っているわけだから、守備のほころびな少ない。(裏のスペースが空いていたり、それを埋めるために戻りながらの守備になったりはする) 前線に残る選手の守備度合いにもよるが、守備人数が少ないので、攻める側はボールを運びやすく、前へのボールが多くなる。後ろに戻すと相手のFWが待っているので、戻すことは少ない。 これらは、ボールを奪ってすぐの攻撃であることから、”カウンター”とも言えるが 相手の守備が整っていることから、逆襲とは言い難い。 ボールを所持して攻撃していることから、”ポゼッション”とも言えるが、 横や後ろにボールを動かさず”保持”ではなく前へボールを”運ぶ”ことを主目的としすぎている。 ■”第3”の分類 第3の攻撃を勝手に命名すると アドバンス(advance)=前進 「マイボールになった時に相手の守備陣形が整っていて、且つ ボールを一度も、あるいはほとんど戻さずに(後ろや横にボールを動かさないで) 前にだけボールを運ぶ攻撃。あるいは攻撃方法のこと。」 ボール保持を短時間にするポゼッション、とも言えるし、無理なカウンターともとれる。 カウンターとポゼッションの中間の概念でもあるし、ポゼッションとカウンターの両方でもあると言える。 言葉をつけて、定義付けしただけで、アドバンスサッカーは、すでに存在している。 ■アドバンスの出現例 両チームが似たような性格のチームである場合の例を紹介したが、必ずしもそれが条件ではない。 例えば、相手の守備陣形が出来上がっていて、こちらが、ゴールキックから一度も後方へ戻さずに、シュートまで持っていけば、”アドバンス”と分類できる。 ただし、上記のような場合の方が”アドバンス”は出現しやすい。 個人的な見解として、プレミアリーグに”アドバンス”メインのサッカーが多い。テンポの速いサッカーになる。(オシムジェフもこのサッカー) このサッカーメインのチーム同士だと、カウンターの撃ち合いのように見え、攻め合う時間が多いので、「良い試合」と言われることが多い気がする。 放り込み戦術(縦ポン)、キック&ラッシュなどはアドバンスに入る場合が多い。 難易度は高いが、相手の守備陣形が整っている中、ショートパスを繋いで前進だけすることも可能だろう。 「縦に速いサッカー」と言われるものでもある。 ■この概念があることのメリット(?)とか カウンター要素もあるので、相手の心理の逆をとれば(ボールを回すだろうという相手の想像の裏をかく)従来型のポゼッションよりも有効かも知れない。 また、「良い試合」と言われることが多いと書いたように、見てる方にとっては、時間稼ぎが無くてエンターテインメントになりやすい攻撃方法となりうる。 短いパスを繋いでのアドバンスは難易度は高いが、相手の状況によっては必ずしもスペシャルな選手出なければならないわけでもない。 プレミア勢が代表する、テンポの速いサッカーというのが、席巻している昨今であり、先のスペインも、”こねくりすぎないポゼッション”がEUROでの成功に繋がっていそうである。ポゼッションとカウンターの使い分けが巧かったと言えるが、”アドバンスサッカー”だったとも言えないだろうか? ■併用 ポゼッションとアドバンスの併用やカウンターとアドバンスの併用と言うのも考えられる ポゼッションとの併用とは、 横パスや後方へのパスを駆使し、相手を走らせたり、こっちが休んだり、あるいは隙を見つけたあと(ここまでがポゼッション)、アドバンスに移行して、シュートまで持っていく。 ポゼッションと違うのは、攻撃に移ったときに戻すパスを入れないことだ。 カウンターとの併用は、 相手が、どんな守備状態だろうと、自分達のカウンター攻撃の手順を遂行すればよい。 いつも相手陣内に速くボールを運び攻撃する。 相手が守備組織を崩していれば、”カウンター”になるし、崩していなければ”アドバンス”になる。 ただし、”アドバンス”はポゼッションと、カウンターの中間の概念のため程度問題でもある。(要は、別にそれはポゼッションあるいはカウンターに含めれば良いじゃんって時も多い) ■前進に必要なメソッド 純粋に前進だけをするサッカーということを、分けて考えることによって、 カウンターとポッゼションをより厳密に分類することにもなる。 ”アドバンス”を分けることで、前進するための戦術ややり方がより専門的に構築されていける可能性もある。 アドバンス実行のためには、 縦パスの入れ方、追い越し方、数的優位の作り方、 相手の守備が整っている中で、局所的なカウンター状態を作りだす方法 等を考える必要がある。 ■余談 ”前進”、”アドバンス”のネーミングは微妙なので、良い言葉があったらアイデアを下さい。この文の”アドバンス”を全てその言葉に書き換えます。 ■発想の種 この発想は、「伝説の試合」の感想とそのコメント欄でのやりとりで、 コリバノフさんがおっしゃられた、”パッシブ(受け身)なポゼッション”がヒントになっています。 私はこの試合を見て、”カウンターの撃ち合い”のようだと表現したんですが、守備人数は揃っていたんですよね。ゴール前からゴール前へボールが戻らずに行き交うだけで。(中盤がないのと、ゾーンプレスが無いためボールが楽に運べる) 私が評した”カウンターの撃ち合い”はその後のコリバノフさんの言動を追うと、多分イコール”パッシブでないポゼッション”なんだろうな、と。 確かに、後ろや、横に戻さないポゼッションと見ることができるんですね。 (で、ポゼッションの定義を考えてみたりしたわけですよ) ま、あとは、選手がポジション崩して多人数で攻めに出るとか、そういう部分も込みでコリバノフさんは、”パッシブ”を用いてそうなんですが、それは、もっと細かい種類、分類の話かな、ってことで、それは、後日。 現代の試合でも、ボールは前にしか運んでいないのに、カウンターではなくて、しかも、これをポゼッションとするには、前に運びすぎる時というのがあります。(例として、Jリーグ12節の川崎ー浦和戦を上げてるんですが) どちらかに含めても帯に短したすきに長しだったので、新しい(?)概念があってもいいのかな、と。 もともとサッカーは”前進”する競技だろうという、批判もあると思いますが、正確には違って、”ボールをゴールに向かって運ぶ競技”なんですよね。 前にゴールがあるので、前進はするんですが、真っ直ぐに前進するのが難しくなったから、カウンターやポゼッションが生まれてる、と。 で、この二つは、一度、分化して、それぞれが発展後、近年”併用”されている状態です。そうすると、その合流点と言うか境目みたいなものが出てくる。そのニッチにはまるのが”アドバンス”です。 より原点に近い概念で、真っ直ぐ前進するという意味合いが強いものです。
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