2008年07月15日

EUROで見たシステムのTips ~オランダ 4-1-4-1対策?3-2-4-1編~

EUROで個人的に気になったシステムをいくつか取り上げた企画第2弾
4部作です。

第1部 イタリア ピルロ編はこちら。


20080715-01.jpgまず前半、オランダは、攻撃時に、ジオを高い位置に上げることで3-2-4-1のようなフォーメーションであった。そして、左サイドハーフとサイドバックの間(イタリアの右サイドカモラネージとパヌッチの間)のスペースを突いて攻撃をしていた。

ジオがそのスペースに入って、左サイドのCBの位置にいるマタイセンが
カモラネージを引き出すことでそのスペースをさらに大きくする。
そこをジオや、スナイデルが使う。

ガットゥーゾがスペースのフォローに入ると今度は中央のパスコースが空く。
スナイデル、ファンデルファールトにボールが入るとシュートもパスもある。
泣き所、DFラインとボランチの間でやりたい放題やられてまう。

キーマンはマタイセン。カモラネージが彼をほっとけば、オーバーラップや精度の高いパスが出てくる。ほっとけないのでプレッシャー。しかも早めのリードで前に出ざるを得なかった。

数的同数にもかかわらず、心理的・構造的欠陥で生じるスペースを利用している点は特筆すべきである。


さらに、後半に入ると、イタリアがこの部分をケアしてくることを予想してか、
前半はあまり上がらなかったエンゲラールを積極的に上げてきた。
イタリアは対応が遅れていたので、相当面喰らっていたのだろう。
エンゲラールを中盤が下手に捕まえに行くと、スナイデル、ファンデルファールトが空くので、彼等にボールを通され前を向かれてしまう。
ファンバステンの興味深い采配だと思う。

結果的には、このシステムで直接点を産んではいないが、現在流行の一つである4-1-4-1に対して、有効な崩し方だと思った。



参考 オランダ vs. イタリア戦 雑感




今後の予定と目次
1.イタリア	ピルロのサイドに開く
2.オランダ	4-1-4-1対策?3-2-4-1
3.スペイン	システム概略
4.それぞれのスペイン対策 イタリア、ロシア、ドイツ


posted by same_frequency |17:33 | EURO2008 | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年07月15日

EUROで見たシステムのTips ~イタリア ピルロ編~

EUROで個人的に気になったシステムをいくつか取り上げたい。
4部作です。


まずは、イタリアのピルロのサイドに開くシステムから。

20080715-00.jpg
と言っても、そう七面倒くさいシステムではなくて、守備時にはセンターポジションにいるピルロが攻撃時に”サイドに開く”というだけである。 (開くタイミングが多少難しそうだが) ”開くことに”どんな効能があるかと言うと、 1.いつもいるポジションにいない(この時だけだったので)ことで意表をつかれる、また、中央の選手が守備ポジションを崩さなければピルロをマークできない(守備バランスを崩す)、サイドではイタリアの数的優位になるので、マークの人数が足りなくなる、等の理由で相手はピルロのマークに付きにくい。 2.トニを狙うのがイタリアの攻撃の優先事項だったので、ピルロの正確なボールで且つ、ヘディングのし易いクロスを入れられる SHの役割がミランのカカぽい役割も兼ねていそうで、具体的には ピルロのパスの受け所となる、 また、物理的に邪魔になるので、プレスからピルロを守る 等の”ピルロの盾”としての効能が考えられる。 中央には、ピルロほど長いボールに特徴がないが、中盤でボールを捌けるデ・ロッシがいるので、ビルドアップ・組立は問題ない。 ただ、守備面ではやや不安定なのかも知れない。 それにしても、ピルロのような選手がいると便利だなぁ。 昔、ちょろっと考察したけど、 低い位置から、正確な長いボールを出せるというのは、 ポジションを崩さないと言う意味で守備力を落とさないまま、高い攻撃力を維持することができる。 むー、憲剛ガンバレ。 参考 Euro2008 イタリア vs. ルーマニア 雑感 今後の予定と目次 1.イタリア ピルロのサイドに開く 2.オランダ 4-1-4-1対策?3-2-4-1 3.スペイン システム概略 4.それぞれのスペイン対策 イタリア、ロシア、ドイツ


posted by same_frequency |09:06 | EURO2008 | コメント(0) | トラックバック(0)
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