2008年12月28日

フットボールスタイル ~間の概念を埋めよう~

1.基本のフットボールスタイル
2.ポゼッションをもう少し
3.ムービングを考慮しよう
4.間の概念を埋めよう
5.間の概念を埋めてください
6.どんなスタイルを併用しているのか


1~3でフットボールスタイルの基本形、もしくは、よく分類されるスタイルを述べてきた。ベースとなるエッジは4つ、カウンター、ダイレクト、アクティブ・ポゼッション、パッシブ・ポゼッションである。

今回は、そのエッジとエッジの間のスタイルの概念を見ていきたいと思う。


■アクションサッカー
まずは有名所から。
アクティブ・ポゼッションとダイレクトを主スタイルとして持つサッカーのこと。
ボールを保持し、能動的に仕掛けて相手を崩していく事がメインで、高いボールスキルを必要とすることが多い。
ポゼッション率とこのスタイルの成否は関係性が高い。
相手がどんな守備状態であろうと、こちらのやり方と工夫で崩していくというスタイルである。いわゆる”良いサッカー”と言われることが多い。


■リアクションサッカー
定義が難しいスタイル。
カウンターメインのスタイルのことを指すことが多いが、守備時のプレッシングを高い位置から積極的に行えば、リアクションサッカーと言えるのかどうかが分からない。
ボールを相手に渡すことが作戦として組み込まれることもある。
プレッシングが上手くいけば、ポゼッション率を上げることも理論的には可能である。(例.相手にボールが渡った瞬間にすぐプレッシング→ボール奪取→シュートの繰り返しがうまくいった場合)
また、パッシブ・ポゼッションや時間稼ぎのボール回しを多用するスタイルも相手の守備状態を崩れるのを待つことが主目的であることを考えれば、リアクション(相手に対して反応・応答する)サッカーと言える。
(この辺は、blog「みどりのろうごく」様の影響あり)
どの場合であっても共通点は受動的であると言うことである。
相手の状態に非常に左右されるということでもある。


■ポゼッション
今回は、アクティブ・ポゼッションとパッシブ・ポゼッションの間の概念として、定義する。
一言で言えば、ボールを大事に保持し、所持したボールを有効に使うスタイルである。
ポゼッションを有効に実現する攻撃方法の一つとして、サイド攻撃がある。
アクティブ・ポゼッションにおいてもパッシブ・ポゼッションにおいても
同じ手順で実現出来る戦術である。
ポゼッションは、サイド攻撃の有効性を最も感じるスタイル・戦術と言えるかも知れない。


■アドバンス(速攻)
いや、訂正したけど、ちょっと条件絞れば、実は”アドバンス”結構いけそうじゃね(いや、反省しろよ俺。苦笑)
言葉はともかく(速攻といういい言葉がもうあるし)ポゼッションとカウンターの間ではなくて、ダイレクトとカウンターの間のことを意味する概念としては、ありかと。ほら、「前に運ぶ」という基本概念はおんなじだし^^

(※ちなみに、間というのは図の上だけ話、言葉のあやで、「相手の守備状態に関わらず、なるべく速くボールを前に運ぶ」と言う概念のこと。)

このスタイルを実現させる具体例をあげると、
(1)ロングボールにムービングが加わった”キック&ラッシュ”とか、
(2)ウィングが、トリガー役のトッティあるいは、ルーニー・テベスを追い越す(言い換えれば、その部分だけムービング)の”0トップ”、
(3)イブラヒモビッチやワシントンのようなフィジカルでボールをおさえたり、保持したりできる選手に、いつでもとりあえず”放りこんどけ”、一応、裏に1人、下に1人付けるけどさ、作戦etc. が考えられる。

追い越す人数の増減、ポジションチェンジの頻度で、スタイルの位置取りはムービング軸上を上下する。
相手の守備状態にあまり影響されず(0トップのダイレクトプレイは難易度が高いので、ポゼッション状態に入ることも多い)、カウンター時もダイレクト時も同じシステムで攻撃できる。

アドバンス(速攻)は同じ手順で、ダイレクトもカウンターも実現できる戦術とも言える。


■お断り
状態の極みと言う意味でエッジがあって、四角形/直方体で図示したけど、状態自体が程度問題なので、どの概念も明確な区別は難しい。言い換えれば、同じものとも言える。

似た話になるが、本来、相手の守備が崩れた状態を決める基準はない。
また、どの位時間で速攻と遅攻を分けることも決まっていない(山本五輪代表の時の看板みたいに決めてしまうということはあり得るが)。

各チーム、その時のゲームで基準(軸の目盛り)など決めてしまえばいい。


footballstyle4


posted by same_frequency |15:31 | Football Style | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年09月22日

フットボールスタイル ~ムービングを考慮しよう~

1.基本のフットボールスタイル
2.ポゼッションをもう少し
3.ムービングを考慮しよう
4.間の概念を埋めよう
5.間の概念を埋めてください
6.どんなスタイルを併用しているのか



■ムービングとは
ムービング(Moving):動ごいていること。現在形なので、躍動感がある感じ?
もう少し具体的に言うと、ポジションチェンジや、オーバーラップ(追い越し)、ポジションブレイクを積極的に行うこと。また、それをやり続けることとする。

今回は攻撃面を取り上げているが、攻撃をムービングさせれば、守備面でも結果的にムービングせざるを得ないことが多い。

FC東京の城福監督がムービングサッカーを掲げたのが有名。(個人的には、マラソンサッカーだと思っている。)実は、カウンターとかポゼッション(アクティブ&パッシブ)とかそういうスタイルは選ばない。なぜなら、人やボールが(沢山)動くことが目的だから。動く量を増やすには、マイボールの時間が多くないと無理なので、結果的に、ポゼッションスタイルになるかも知れない。ただし、守備の時に動くこともムービングに入れれば、スタイル問わずになる。


ムービングの逆は、”動かない”ではなく(サッカー出来ないって^^;)、ポジションを崩さずに、なるたけフォーメーションを維持することとする。
専門用語で、なんて言うんだろう?



ムービングはポジションブレイク、守備に穴がある状況を作ってまでポジションを壊すリスクをかけたものや、
ポジションチェンジ、オーバーラップはするが、それは一部のポジションでのみ行って、全体のバランスをその他のポジションの選手が動くことで保つものなど、色々バージョンがある。
パッシブ・ポゼッションのムービングというのは後者を指せば齟齬が少ない。アクティブ・ポゼッションは、ムービングが多い方が実現されやすいだろう。

また、ムービングをする方が、”走っている”感じがするが、
ムービングが無くても、ポジションを維持したり、フォーメーションを維持するには、良いポジショニングが必要で、それなりの運動量を必要とする。



■お断り
最初に立ったポジションから一歩も動かずにサッカーをすることは不可能である。(あるいは、棒をガチャガチャやるサッカーゲーム並のポジション固定も現実あり得ない)。ポジションが完全にぐちゃぐちゃのままサッカーをすることもあるいは可能かも知れないが難しい。
割合の問題であることは、心に留めておきたい。



■ムービングとスタイルを組み合わせてみる
ムービング・カウンターとか、ムービング・ポゼッションとか、普通言わないし聞かない(と思う)。その逆のポジション維持の方も、なんチャら・ポゼッションとか言わない。
呼んでも良いのかも知れないが、”割合”の問題で分別が難しいのだろうと思う。ので、ムービングがあろうと無かろうと、スタイル名は変わらないぽい。第1部でポジション維持のポゼッションのみを指して、パッシブ・ポゼッションとしなかったのもこの理由と上記したムービングをしたパッシブ・ポゼッションが考えられるからだ。

・ムービング+アクティブ・ポゼッション
極めて、当たり前の感覚で理解出来ると思う。よって、割愛。


・ムービング+パッシブ・ポゼッション
上記したような、ポジションチェンジ、オーバーラップはするが、それは一部のポジションでのみ行って、全体のバランスをその他のポジションの選手が動くことで保ちながら、ポゼッションをすることが一つ。

他の例も思いつく、それは日本代表。
ペナルティエリアのサイドから逆サイドへボールを動かしてボールを保持する。この際、SBがオーバーラップしてきたり、ボランチが飛び出したり、ポジションチェンジをしたりと忙しい。
単にゴールを狙えない、というツッコミもあるが、
理想を言えば、相手陣内近くで相手の隙を伺い、相手がバランスを崩すまで(あるいは崩すように)、ボールを回し、崩れた所を狙ってゴールを狙えば良い。オシムは狙ってか、狙わずかこのスタイルも指向していたと管理人も思う。


・ムービング+カウンター
初期ポジションが崩れた状態で、ボールを奪ったときのカウンターや、トランジションの瞬間に、オーバーラップをかければ良い。後方の選手は、ボールを追いかける(状況を追いかける)ことが多いので、事態が終わってしまうこともあるし、(こぼれ玉を拾うとか)二次的な攻撃に繋げるためにムービングすることもある。


・ムービング+ダイレクト
これも、カウンターと同様に、ボールの方が大抵速いので、ムービングすることは、事態を追いかけ、二次的な攻撃になることになるだろう。

footballstyle3


posted by same_frequency |07:56 | Football Style | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月26日

フットボールスタイル2~ポゼッションをもう少し~

football style1



1.基本のフットボールスタイル
2.ポゼッションをもう少し
3.ムービングを考慮しよう
4.間の概念を埋めよう
5.間の概念を埋めてください
6.どんなスタイルを併用しているのか



ポゼッションに関する記述は、最近有名所に記述されていて、
(なんかそういうシンクロ現象ってあるのかなぁ~、単に今の自分の感度がそれに敏感なだけかも知れんが)



「-- ちなみに、ポゼッションサッカーを何のためにやるんですかといわれれば、オープンな状況を作り出すためと答える管理人。オープンな状況ってなんじゃいと言われたら、相手のゴールを向いてボールを持つ状況で、しかも相手が前にいない状況とでも言いましょうか。」


サッカーの面白い分析を心がけます 様
バルセロナ対ハイバーニアン ~ちょっとした変化~



「 ちなみに、スペイン代表は正面からポゼッションでオープンな状況を作り出すではなく、中盤でボールを奪った瞬間のスキを利用してオープンな状況を作り出していた。このやり方は相当えげつない。」


チェルシー対ポーツマス ~オープンな状況を作ろう~


ポゼッションの意義みたいなものを端的にお示しいただいてますね。
スペインの記述は、それはカウンターとは違うのかなぁみたいな疑問もあったり、それともポゼッション類の別な見方なんだろうか?
・・・らいかーるとさんに直接聞いた方が早いですね。。。




確かに「自分がボールを持つ時間」は「5分」もないかもしれないけど、自分以外で誰がボールを持っているのか。すなわち「マイボール」なのか「相手ボール」なのか、もっと言えば自分がボールに障っている5分以外の時間。すなわち85分間のうち、はたしてどれくらい「自分たちのチームがポゼッションしている状態」のか「ポゼッションしていない状態」であるのかは、かなり重要であると思うんです。

「ポゼッションとは、攻撃の二次的な要素であり、守備の二次的な要素であり、二次的な要素であるから意味があるのであって、それが一次的な要素になっている場合には、何の意味も無い」のかもしれませんが、かといって「シュートが決まるまでの15秒」とか「ボールを触っている5分」という時間だけが意味あるかと言われたらそうでもないんじゃないかと思うんですよね。


doroguba 様
 試合を見ないで論ずるサッカー北京五輪代表論、もしくは「5400秒-15秒」「5400秒-300秒」論



「ボールポゼッションに拘った」攻撃が目についた新生フェリポン・チェルシーでしたが、そこがモウリーニョ監督時代と大きく変わったところという感じでしょうか。まぁ「ボールポゼッション」することに違いはないのかもしれませんが、モウリーニョ時代はどちらかというと「守備のためのボールポゼッション」という意味合いが強かった気もしたんで、フェリポンの「ポゼッション」はある意味モウリーニョのそれと別のもののように見えたのはポーツマスの出来がイマイチだったせいでしょうか? まぁ1試合だけではなんとも言えませんが、上のコメントでフェリポンが「ブラジル人」「自由」という言葉を言っているのが非常に興味深いです。


doroguba 様 
プレミアリーグ08-09「チェルシー対ポーツマス」戦雑感 ポゼッションと自由とリスク管理


ポゼッション率の重要性とポゼッションの攻撃面と守備面についての記述ですね。アクティブとパッシブ・ポゼッションと明確にイコールで結べるかどうかは難しいところです。”時間稼ぎ”の面もパッシブ・ポゼッションに含めているので、混ぜても良いのかな?
あらためてですが、ポゼッション率というのは、カウンターの時もダイレクトの時もポゼッション(=この場合は、ボール所持の意味のみ)に数えているわけで、単に、ボール所持時間、とか所持量なんですよね。
この数値で、遅攻、速攻の割合とか、相手との力関係とか、どちらが押していた試合だったかみたいなことが分かる、と。なんか色々混ざっていて、かえって意味のない数値にもなっている気もする。まあ、正確には、試合展開とかチームのことを知っていないと判断が難しい数値でしょう。

モウリーニョの時のチェルシーはポゼッションのネガティブ面(dorogubaさんに怒られそうな言い方ですが)の極をメジャーにしたと思っているんですが(南米系のチームの方が先かも?)、今の所の分類だと、同時期のバルサも”パッシブ・ポゼッション”的なんですよね。ポジティブなイメージなのは、ディフェンスラインの平均位置が高く、全員のポジションが相手陣内よりであるからでしょう。

誤解しないで欲しいのは、チェルシーもバルサもパッシブ・ポゼッションだけをやっていたわけではなくて、カウンターにもアクティブ・ポゼッションにも移行します。バルサに関しては、パッシブ・ポゼッションがメインで、アクティブ・ポゼッションとカウンターへの移行のスタイルで、チェルシーはカウンターメインで、ダイレクトとパッシブポゼッションに移行するスタイルと分類できそうです。
なんか、第6部でこういう話をしたかったような・・・


相手陣内でやるパッシブ・ポゼッションとか、カウンターのためのボールの奪取エリアとかもそうですが、何処のエリアでフットボールスタイルを実現するかという分類も出来そうです。


パッシブ・ポゼッションの明確化というのは、攻撃的な守備、つまりプレッシグ・チェイシングの整備と共にありそうなんですよね。
ミケルスのオランダに対する西ドイツのボール回しみたいな。相手のプレスから逃れるために、プレスの薄いところにボールを回し、それに成功すればかなりフリーな状態でボールを持てる、と。クライフバルサによるプレッシングの解体もこの流れですね。そういう成功体験の積み重ねや整備・進化がパッシブポゼッションの明確化に繋がっているのかも知れません。

で、最近はハードワークに対するポゼッションによるボール回しが顕著になっている、と。チェイスをかわしたり、相手を走らせるための”パッシブ・ポゼッション”と言えるでしょうね。


色々と書いてますが、
いつ、何処で、誰が、どのように、どのスタイルを出せるかという「判断」だったり、監督の指示だったり、チーム作りだったりetc.
のような「運用」の問題が実際は重要でしょう。


posted by same_frequency |02:15 | Football Style | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年08月25日

フットボールスタイル(懲りずに^^;)~基本のフットボールスタイル~

■前書き
フットボールスタイルをもう一度見直してみよう、まとめ直してみようという企画。さらに新しい(?)スタイルを見つけてみよう、と。
ここで言うフットボールスタイルというのは、ポゼッションとかカウンターとか言われるもののことです。プレイスタイルとも言います。
最近だと、ポゼッションとカウンターの併用が顕著になったと言われていますね。この辺も一緒くたにしていたものをもうちょっと区分化出来たらと思ってます。
あと、スタイルが出来た流れとか歴史みたいなものも気になってくるんだけど、その辺りは割愛。個人的にまとめた大雑把なものはココ。



いや、先日書いた私の問題作をうじうじ考えたり、ググって情報収集していたんですが、
もう一回情報をまとめて、再構築・再考察してみたら、結構面白いぞ、と。
問題作も復活?させられそうです。。。


1.基本のフットボールスタイル
2.ポゼッションをもう少し
3.ムービングを考慮しよう
4.間の概念を埋めよう
5.間の概念を埋めてください
6.どんなスタイルを併用しているのか


今回はフットボールスタイルの攻撃面を示していくが、守備のスタイルと密接な関係がある(というか同じ流れに乗っているものである)。
今回の攻撃スタイルと守備のスタイルと混ぜて書くアイデアがなかった・・・orz
守備スタイルや今回の話との整合に関しては後日、(かけたらいいなぁ)。



■基本的なスタイルを比べてみる
現状、一般に流布している基本的なフットボールスタイル(プレースタイル)は、”ポゼッション”、”カウンター”、”ダイレクト”である。
それぞれを対立させ、相違点を見ていくと、

 ポゼッション       カウンター
   遅攻  ←     → 速攻
  能動的          受動的

 ポゼッション       ダイレクト
   遅攻  ←     → 速攻
  能動的          能動的

  カウンター       ダイレクト
   速攻  ←     → 速攻
  受動的          能動的

となる。

遅攻はボールの保持がなければできないし、速攻はボールを速く前へ運ばなければ成り立たない。
この、評価軸をもってスタイルを分類すると、もう一つのスタイルがあることが示唆される。つまり、

   ??
   遅攻
  受動的

というものだ。

問 ??には何が当てはまるでしょう?





答 これも、現状”ポゼッション”と呼ばれている。

これを言い換えると、「相手の守備が崩れているのに攻めないという状態」と、「ボールを保持しながら相手の守備が崩れるのを待つ状態」となる。

前者は”時間稼ぎ”と言われるものになるだろう。では、後者はなんであろう?現状では時間稼ぎも含め、これも単にポゼッションと呼ばれている。
これらの守備的(?)なポゼッションをまず、新しいエッジとし区分する。


■パッシブ・ポゼッション?
パッシブ・ポゼッションの出展元


--昨今大人気らしい、「ボールをキープしていれば相手に攻められない」からポゼッション万歳(?)、そうした考え方・・・

--動きの中でのポジション・チェンジは目的ではありませんね。三人目が動くスペースにパスをしようとしていると、自然、選手が縦に入れ替わってしまう状況が多い。
それをしないで、味方同士の三角形を保持しようとする傾向が、今のパッシブ・ポゼッション・サッカーでしょうか。


※パッシブ(passive):受け身

http://www.plus-blog.sportsnavi.com/same_frequency/article/26
のコメント欄 紅きダニューブのコリバノフさんによる


blogにはよくパッシブ・ポッションについての記述があるんですが、偏在しているので、まとめるのが難しいなぁと思っていたら、タイミング良くまとめのようなものが・・・(助かります)
* 紅きダニューブ 様
クライフ・イズム 対「オシム流」
のような概念である。

で、終わらせたい所なのだが、コリバノフさんの上記に記述には、ムービング無しの(あるいは少ない)ポゼッションを指していると読める。ムービングの概念は第2部で足したいので省く。
勝手に省くとまずいのだが、実はムービング軸上の概念名はそのまま変わらなかったりするので、大丈夫。むしろムービングあっても、パッシブ・ポゼッションと呼べるので、勝手に拡張してしまう。要は、オシムのムービング+パッシブ・ポゼッションについてのことで、これについても軽く触れてらしゃったり(意見自体はコリバノフさんじゃないかも)・・・先見の明(あるいは温故知新か)、感服いたします。


というわけで、”時間稼ぎ”も加え、「相手の守備状態が崩れるまでゴールに向かわない、ネガティブなポゼッション」をまとめて”パッシブ・ポゼッション”としたい。



■アクティブ・ポゼッション(?)
パッシブ(受動的)があるなら、アクティブ(能動的)もあって然るべきだろう。実際、”ポゼッション”という場合、アクティブ・ポゼッションの意味で使われることが多いと思う。
しかし、そもそもポゼッションという言葉は、所持している状態(サッカー用語なので、所持するものはボール。また、時間がかかることも内包しているか?)のことである。
いつからか、(大抵)引いた守備の相手に、自らボールを持って切り込んで崩してゴールを狙っていく、要はアクティブなものと、
”時間稼ぎ”に代表されるように、ボールを回すことに重点を置いたパッシブなもの2種類の行動も込みで混ぜて語られるようになった。

現場でどう分けて使っているか分からないが、これらの言葉を使うかどうかはともかく、言葉をはっきり区別して使っても良いのではないだろうか?
言葉の定義は、そのスタイルを定義する、つまりきちんと区別して使うということに繋がる。



■もっとも・・・
ボール回し中に相手の守備を崩すことと、相手が崩れることの違いを明確に分けることは難しい。また、ムービングが多くないと相手を崩すことは難しい。



■例えば
ボールをさらして、相手を引き出す技術があるが、これが実現した場合、アクティブかパッシブかに分類することは難しい。こっちが引き出している(アクティブ・能動的)とも、相手が出てきている(パッシブ・受動的)とも言える。



■スタイルの提案
スタイルの大きなエッジとして、
カウンター、ダイレクト、アクティブ・ポゼッション、パッシブ・ポゼッションの4つを提案したい。


football style1


■お断り
実際のスタイル使用は、中庸だったり、場面で使い分けをしていたりする。いや、使い分けと言うより無段階ギア変則みたいな、もっと滑らかな遷移だが。そもそも、ボールを持っていないとこれらのスタイルは成り立たず、ゴールは出来ないのだから(オウンゴールという例外はあるが。あと宙に浮いたボール、ルーズボールはどっちのものなんだとかツッコミ所)。
”エッジ(角)”という言い方もこの辺の理由があって、この4つのスタイルは完全に区分されている(スタイルとスタイルが分離、間に壁がある)わけではなく、むしろ一繋ぎである。それでも、濃さというか色というかが違うので便宜上エッジをつくって分類しているに過ぎない(と思っている)。

但し、スタイル偏重という場合はある。


”ポゼッション”のように、アクティブとパッシブの間の概念、言い換えると「両方を実現する」、「どちらにも転用できる」スタイルというのも考えられるし、実際いくつかはすでによく使われている。それについては第3部、第4部で述べたい。

最近は、カウンターとポゼッションの使い分けが顕著になっているとのことだが、もっと複雑な使い分けをしているのではないだろうか。その辺りについては、第5部で、具体的なチームを独断と偏見混じりで見ていく。


スタイルは哲学というか方向性であり、これらのスタイルを実現するためのディテール、個々やグループのディテールが重要なことも付記したい。



■参考
Wikipedia
Football tactics and skills

Talk football.co.uk
Tactics


posted by same_frequency |08:20 | Football Style | コメント(0) | トラックバック(0)
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