2008年07月19日
お詫びと訂正
本文訂正をお知らせいたします。
あまりに不遜な文章でした。
”ダイレクトプレイ”に思い至らなかったことと、ダイレクトプレイを誤解していました。
アドバンス→ダイレクトプレイと訂正いたします。
私の不見識と知識の無さをさらしお恥ずかしいかぎりです。
指摘して頂いた、「ねここ様」と「元理解様」には感謝申し上げます。
以下文章は反省の意味を込めて残しますので、「笑い話」としてお読み下さい。
ポゼッションとカウンターはサッカーの戦術の中で、もっとも大きなくくりで分類されるものであろう。
そして、他にこれらの併用という分類もあるが、全てのサッカーがこの二つに大別されてきた(私の知っている限り)。
今回は、もう一つの分類を提案したい。
■ポゼッションとカウンターの大雑把な定義
ポゼッション(possession)=所持
「ボールをチームで保持すると言う意味合いもある。
ボールをチームで保持しながら、相手の守備陣形を崩したり、崩れるの待ったりして、
その隙をついて攻撃する方法。」
カウンター(counter)=(計算して?)逆襲
「相手のボールを奪ってすぐに、
相手の守備人数が少なかったり、守備陣形が崩れていたり、裏のスペースが空いていたりする相手を
少ない人数で攻撃する方法。」
■こんなサッカーはどちらに分類する?
こんな試合を見たことはないだろうか?
両チームが高めの位置でゾーンプレスを掛け合って、奪って速くボールを前に運ぶしかなくて、カウンターの撃ち合いのような状態になったり、
7人で守って、3人を相手陣内に残す戦術を採用しているチーム同士の対戦だと、
攻撃者の3人からボールを7人で奪って、3人で攻める形が続くことになる。
こちらもカウンターの撃ち合いのような展開であるが、
守備陣形そのものは、7人揃っているわけだから、守備のほころびな少ない。(裏のスペースが空いていたり、それを埋めるために戻りながらの守備になったりはする)
前線に残る選手の守備度合いにもよるが、守備人数が少ないので、攻める側はボールを運びやすく、前へのボールが多くなる。後ろに戻すと相手のFWが待っているので、戻すことは少ない。
これらは、ボールを奪ってすぐの攻撃であることから、”カウンター”とも言えるが
相手の守備が整っていることから、逆襲とは言い難い。
ボールを所持して攻撃していることから、”ポゼッション”とも言えるが、
横や後ろにボールを動かさず”保持”ではなく前へボールを”運ぶ”ことを主目的としすぎている。
■”第3”の分類
第3の攻撃を勝手に命名すると
アドバンス(advance)=前進
「マイボールになった時に相手の守備陣形が整っていて、且つ
ボールを一度も、あるいはほとんど戻さずに(後ろや横にボールを動かさないで)
前にだけボールを運ぶ攻撃。あるいは攻撃方法のこと。」
ボール保持を短時間にするポゼッション、とも言えるし、無理なカウンターともとれる。
カウンターとポゼッションの中間の概念でもあるし、ポゼッションとカウンターの両方でもあると言える。
言葉をつけて、定義付けしただけで、アドバンスサッカーは、すでに存在している。
■アドバンスの出現例
両チームが似たような性格のチームである場合の例を紹介したが、必ずしもそれが条件ではない。
例えば、相手の守備陣形が出来上がっていて、こちらが、ゴールキックから一度も後方へ戻さずに、シュートまで持っていけば、”アドバンス”と分類できる。
ただし、上記のような場合の方が”アドバンス”は出現しやすい。
個人的な見解として、プレミアリーグに”アドバンス”メインのサッカーが多い。テンポの速いサッカーになる。(オシムジェフもこのサッカー)
このサッカーメインのチーム同士だと、カウンターの撃ち合いのように見え、攻め合う時間が多いので、「良い試合」と言われることが多い気がする。
放り込み戦術(縦ポン)、キック&ラッシュなどはアドバンスに入る場合が多い。
難易度は高いが、相手の守備陣形が整っている中、ショートパスを繋いで前進だけすることも可能だろう。
「縦に速いサッカー」と言われるものでもある。
■この概念があることのメリット(?)とか
カウンター要素もあるので、相手の心理の逆をとれば(ボールを回すだろうという相手の想像の裏をかく)従来型のポゼッションよりも有効かも知れない。
また、「良い試合」と言われることが多いと書いたように、見てる方にとっては、時間稼ぎが無くてエンターテインメントになりやすい攻撃方法となりうる。
短いパスを繋いでのアドバンスは難易度は高いが、相手の状況によっては必ずしもスペシャルな選手出なければならないわけでもない。
プレミア勢が代表する、テンポの速いサッカーというのが、席巻している昨今であり、先のスペインも、”こねくりすぎないポゼッション”がEUROでの成功に繋がっていそうである。ポゼッションとカウンターの使い分けが巧かったと言えるが、”アドバンスサッカー”だったとも言えないだろうか?
■併用
ポゼッションとアドバンスの併用やカウンターとアドバンスの併用と言うのも考えられる
ポゼッションとの併用とは、
横パスや後方へのパスを駆使し、相手を走らせたり、こっちが休んだり、あるいは隙を見つけたあと(ここまでがポゼッション)、アドバンスに移行して、シュートまで持っていく。
ポゼッションと違うのは、攻撃に移ったときに戻すパスを入れないことだ。
カウンターとの併用は、
相手が、どんな守備状態だろうと、自分達のカウンター攻撃の手順を遂行すればよい。
いつも相手陣内に速くボールを運び攻撃する。
相手が守備組織を崩していれば、”カウンター”になるし、崩していなければ”アドバンス”になる。
ただし、”アドバンス”はポゼッションと、カウンターの中間の概念のため程度問題でもある。(要は、別にそれはポゼッションあるいはカウンターに含めれば良いじゃんって時も多い)
■前進に必要なメソッド
純粋に前進だけをするサッカーということを、分けて考えることによって、
カウンターとポッゼションをより厳密に分類することにもなる。
”アドバンス”を分けることで、前進するための戦術ややり方がより専門的に構築されていける可能性もある。
アドバンス実行のためには、
縦パスの入れ方、追い越し方、数的優位の作り方、
相手の守備が整っている中で、局所的なカウンター状態を作りだす方法
等を考える必要がある。
■余談
”前進”、”アドバンス”のネーミングは微妙なので、良い言葉があったらアイデアを下さい。この文の”アドバンス”を全てその言葉に書き換えます。
■発想の種
この発想は、「伝説の試合」の感想とそのコメント欄でのやりとりで、
コリバノフさんがおっしゃられた、”パッシブ(受け身)なポゼッション”がヒントになっています。
私はこの試合を見て、”カウンターの撃ち合い”のようだと表現したんですが、守備人数は揃っていたんですよね。ゴール前からゴール前へボールが戻らずに行き交うだけで。(中盤がないのと、ゾーンプレスが無いためボールが楽に運べる)
私が評した”カウンターの撃ち合い”はその後のコリバノフさんの言動を追うと、多分イコール”パッシブでないポゼッション”なんだろうな、と。
確かに、後ろや、横に戻さないポゼッションと見ることができるんですね。
(で、ポゼッションの定義を考えてみたりしたわけですよ)
ま、あとは、選手がポジション崩して多人数で攻めに出るとか、そういう部分も込みでコリバノフさんは、”パッシブ”を用いてそうなんですが、それは、もっと細かい種類、分類の話かな、ってことで、それは、後日。
現代の試合でも、ボールは前にしか運んでいないのに、カウンターではなくて、しかも、これをポゼッションとするには、前に運びすぎる時というのがあります。(例として、Jリーグ12節の川崎ー浦和戦を上げてるんですが)
どちらかに含めても帯に短したすきに長しだったので、新しい(?)概念があってもいいのかな、と。
もともとサッカーは”前進”する競技だろうという、批判もあると思いますが、正確には違って、”ボールをゴールに向かって運ぶ競技”なんですよね。
前にゴールがあるので、前進はするんですが、真っ直ぐに前進するのが難しくなったから、カウンターやポゼッションが生まれてる、と。
で、この二つは、一度、分化して、それぞれが発展後、近年”併用”されている状態です。そうすると、その合流点と言うか境目みたいなものが出てくる。そのニッチにはまるのが”アドバンス”です。
より原点に近い概念で、真っ直ぐ前進するという意味合いが強いものです。
posted by same_frequency |19:38 |
閑話 |
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2008年06月22日
マジックマジャール(魔法のマジャール人)と呼ばれた、
4年間無敗のハンガリー代表チームの代表的な試合を見せていただく機会がありましたので、その雑感を。
「サッカーの母国であるイングランド代表が英国四協会とアイルランド以外のチームにホームで初めて敗戦した試合(世紀の対決, Match of the Century)として歴史に残っている。(by wikipedia)」→多分、この試合です。辞書(?)に載っちゃう位の試合です。
■参考
フットボール文化系
伝説の試合 動画元→EURO特別企画です。
マジックマジャール流“9番”の誕生
マジックマジャール流“9番”の誕生2
* 紅きダニューブ
◆ 上昇マジャール動画 そしてドナウベント
varietyfootball
世界のサッカーシステムの変遷 ~世界のサッカーシステムを時系列で体系化~
wikipedia
マジックマジャール
■ 全体
カウンターの打ち合いみたいな試合
攻撃時は3-5人が自陣に残っている
■ハンガリー
・ゾーンディフェンス
・チェック&カバーがしっかりしている
・人へのパスコースを切っている
→これらを統合した結果プレッシングに見える
・スペースへのパスをまず狙っている。
・DFラインの裏をねらっている
・基本ダイレクトパス
・泣き所の相手3バック(?)のサイドのスペースをついていた
・パスは結構うまいけど、トラップがいまいち
■イングランド
・人につくマーク(ボールを見ちゃうとマークが外れる)
・人に出すパス中心(パスが読まれやすい)
・対人は強い
・ボランチ(?)の位置の選手がディフェンスにはいれれば守れることが多かった
・ドリブル、個人での打開が多い
■ハンガリーの強さ
ハンガリーの強さは、”スペース”の概念を全員(選手及び監督)が持っているということでしょう。
スペースへのパス、スペースを潰す守り方、スペースを守るDFライン(ゾーンディフェンスぽい)、スペースへの概念がない相手への対応の仕方。(人と人の間をケアする)などなど。
イングランどの1点目が(多分予期しない)スルーパスが上手く決まって入ったのが印象的でした。
スペースの概念はその前からあったようなので(紅きダニューブさんのところ何処で見たかは忘れました)、イングランドの情報不足なのか、ハンガリーが洗練させたのが凄いのかはわかりませんね。
ただこれが、強さの秘密でしょう。
サイドを上手くついているのもスペースが空いているからでしょう。
連携が綺麗に見えるのも、「スペースに出しとけば、スペースに走るだろう」
「スペースに走れば、スペースにボールが出てくるだろう」という共通理解の賜物でしょう。相手はスペースの概念が薄いから余計に効く。
ポジションチェンジを有効利用したチームとしても知られていますが、ポジションチェンジありきでの発想ではなさそうです。ポジションチェンジはむしろ、スペースを利用する発想から生まれたという気がします。
■蛇足
両チームとも中盤という概念がないのか、スカスカで、
基本両ゴール前へのボールの行き来だけです。後に中盤の時代が来る意味が分かります。
あと、面白いこととして、”CFが下がる動きをする””それをウィング(?)が追い越す”のような最近流行の0トップのはしりでもあります。
こう、簡単にボールが運べるならポゼッションの概念も発展しないでしょう。
現代サッカーがスペースを意識した守り方、攻め方をする理由もよくわかりました。
■軽く'74オランダも
’74オランダ=トータルフットボールと認識されているものです。
こっちは、Youtubeで見たのですが、アドレスを失念したので、各自で宜しく御願いします^^。。。orz
’74オランダは、まさに公園サッカーばりの人のわさわさ具合。
渦巻き理論というものを、名を体で現しているような感じ。
相手陣内の高い位置(自陣側)にわさっと人がいて(渦を巻いているよう)、攻撃時はそこから随時人が飛び出してくる(渦からはじかれる)見たいな。
相手の攻撃に移り変わった時に、その渦が一気に相手選手達にぶつかっていく、と。
西ドイツは、DFラインでのボール回しが上手くて、その渦潮アタックを上手くかわして、人の薄いサイドに展開することで、打破していました。(というか、それほど強烈に渦潮アタックをしていなくて、多分途中の試合で破られたので緩く渦潮アタックをやっていたぽい。)
で、オランダは、戻りながらの守備が多くなって、守備の対応が大変そうでした。
今真っ最中のEUROでもDFラインのボール回しは重要そうですね。
0トップ、DFラインでのボール回し&サイド攻撃でプレスをかわすetc.etc.
発想は同じものが古いものにかなり溢れています。で、その発想を上回る発想も。
たまには、過去に戻って見ると新たな発見があるかもしれないですね。
”藍より青し”などと言いますが、そういうふうに上手くいくといいなぁ。
posted by same_frequency |09:37 |
閑話 |
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2008年06月08日
テレビ局の思い通り、
中田の花相撲をみて、
オマ-ン戦みて、
EUROの開幕戦を見るというコースをはしごした、管理人です。。。
感想をちょっとずつ
・花相撲
メンバー豪華だなぁー
モウリーニョしぶいなぁ
釜本さん・・・
それにしても日本人てシュートまで行けないなぁ~
中田はしっかり枠とばすなぁー
・オマーン戦
引き分けで良しかと。
遠藤は面白い。
楢崎良く止めた!!
中央からの攻撃にこだわっていた?
長谷部がいまいち
どうして交代しなかったんだろう?
・EURO スイス-チェコ戦
守備かてー
もうちょっと点を魅せてよ
引いて守れるっていいなぁ
サイドも中央も良く守っていたのにねぇ、スイス。
・EUROで感化されて代表への提言
日本もどんびいてカウンター(ロングカウンター)も戦術に取り入れてもいいんじゃないか、と。
ホームはともかく、アウェイの灼熱地獄でなにも人もボールも動くサッカーやらなくても。ショート・ハーフカウンターはプレスが疲れる。アジアレベルなら5-4-1とか5-3-2みたいな感じで後方圧縮して、ボール獲って、長いボールにFW(とフォロー)にだけ走ってもらう、で何とかなりそう。セカンドチョイスで繋いでも良いし。
強い相手に押し込まれたときの返しのオプションにも使える。
上手いこと使い分けられないかなぁ。ジーコの時は狙ってか自動的かはわからんけど多少やってたし。
まあ、今の代表で試す必要はないか。。。
posted by same_frequency |07:37 |
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2008年06月06日
過去のサッカーの分析にかけては、”スポナビblog” No.1の
* 紅きダニューブのコリバノフ様から名指しでご氏名を受けましたので、
御返事したいと思います。
話題は、トータルフットボールの解釈についてで・・・
・・・だと思っています^^
参考
* 紅きダニューブ
・SAME さん トータル・フットボール?
・サッカーがポリバレントだと…
サッカー・ラプラス
・続 ・ 74年西ドイツワールドカップ
私の拙い、トータルフットボールの解釈とサッカーの歴史のようなものをお送りします。
(ちなみに、西部謙司さんの影響もかなりありますし、単なる推測も多いです)
■トータルフットボールを形成している要素(定義)
・プレッシング
・オフサイドトラップ(押し上げ、DFライン高低)
・追い越し(縦方向のポジションチェンジ)
・ポジションチェンジ(横方向)
■プレッシング
定義:複数人でボールを保持した相手に向かっていき、パスコース、ドリブルスペース、体を使ったキープを無効化、もしくは限定し、相手ボールを奪うこと。また、それらを連鎖させること。
・チェイシング(相手DFライン、ボランチに前からプレッシャーをかける)
・中盤の圧縮(FWラインは下がって、DFラインは上げる)
・後方への圧縮(DFラインを下げて、中盤(FW)も下げる)
プレスのかけ方(相手へのアプローチ)も数種類ありそう?
■ミケルスの分化
プレッシング
ミケルス(total football) → サッキ(ゾーンプレス)
↓ポゼッション
クライフ(Field幅を目一杯使ってプレッシングを解体)
・トータルフットボールの解釈の方法は様々だ(by オシム)
・私もモウリーニョもサッキの再解釈をしているに過ぎない(by ベニテス)
要は、以降、トータルフットボールの要素は様々なサッカーにちりばめられている。
というより、トータルフットボールが改良されてるといった方が正確かも。
■サッカーの歴史と戦術の変化
数人で、ボールようなもので遊び始める
↓
ボールをゴールに入れれば点数、みたいな遊びが始まる
↓
わーわーサッカー(トータルフットボールの原点?)
つまり、子供の公園サッカーのようにボールに人が集まる。
個人技と数人のコンビネーションがメイン
ルールが決まり始める(以降、その都度変更)
↓
攻撃と守備の役割が分かれ始める(ポジションという概念の源流)
攻守それぞれのグループ戦術が始まる
↓
専門職が生まれる(ポジションの設置)
攻撃の戦術、守備の戦術が進化する
(ポゼッション、カウンター等の開発?)
フォーメーション、システムの概念の始まり
以降、これらはその都度改良、再解釈される。
↓
専門職が専門職外のことも始める
あるいは、2種類以上の専門職をこなせる(ポリバレント)
よって、役割の交換が出来るようになる(ポジションチェンジ)
(これを何人に、または誰に許可するかも問題)
攻守戦術の横断、融合(プレスの開発?)
↓
トータルフットボール(ここで、ひと通りまとまった。パラダイムシフト)
攻撃重視と守備重視の振れ幅の違いがでてくる
↓
プレスの整備、プレス全盛
↓
プレスの解体
オフサイドを破る手段の発達
ポゼッションの進化
↓
DFラインが低くなる
プレッシングゾーンも合わせて低くなる
↓
カウンター戦術の進化
どん引きサッカー(後方圧縮型のプレス)
源流系トータルフットボールの衰退
↓
ポゼッションとカウンターの使い分け
ラインの高さとプレッシング位置の適宜使い分け
↓
サイド攻撃の進化
DFラインとボランチの間のスペースと
アンカーやカカ、セードルフetc.の位置取りの重要性
↓
(現在)0トップなど、”追い越し”戦術の再解釈中
FWを含めたハードワーク
源点の意味でのトータルフットボールに近づいている?
↓
(未来)サイドの守備を意識した5-4-1系が流行る?
ハードワーク(プレッシング)を無効化するようなポゼッションの発達?
Euroのメンバー表をみるとサイドにウィングプレイヤーというよりはゲームメーカー(司令塔)タイプを起用するチームが増えている?→ポゼッション重視?
■近代チームが与えた影響
・4-2-3-1を始めたチームは何処なのか?
メジャーにしたのはジダンとフィーゴ擁するレアルマドリー
・アンチェロティのミラン
ポゼッションとカウンターの使い分けとその象徴のピルロの役割
レジスタの再解釈
・ライカールト&テンカテのバルサ
高い位置からのプレッシングと相手陣内でのポゼッション
ウィングの再解釈、ロナウジーニョ
・モウリーニョのチェルシー
引き気味のDFラインと後方に圧縮されたプレッシングゾーン
ウィングを利用したカウンターメインだが、ポゼッション能力も高い
ランパートがCHからレジスタへ?
・ベニテスのリバプール
プレミアにリーガエッセンスを盛り込む
キック&ラッシュの改良、使い分けが出来るようになり、
プレミアのハイテンポのサッカーが効果的になる。
・スパレッティのローマ
0トップとトッティ
・ベンゲルのアーセナル
ペナルティエリアへ多数の人数を送り込む。追い越しとハイテンポ。
・ファーガソンのマンチェスターユナイテッド
0トップを利用したウィンガーによる少人数カウンター。ハードワーク。
■歴史に名を残すこと ~トータルフットボールはミケルスのものか?~
誰か1人が神格化されるのは良くあることで、過渡期において目立っていた、もしくは、マスメディアの影響で結果的に目立ってしまったというのが事実でしょう。さらに、ミケルスがトータルフットボールの全てを作り上げていないのも確かだと(ゾーンプレスのサッキもまたしかりでしょう)。一般的に革新的、新発見といわれるようなものは、それまでに積み重ねられた土壌から”取捨選択””組み合わせ””概念導入(変換)”をして生まれるものです。また、同時期に、似ているもの、あるいは全く同じものが出現するのも良くあることです。で、歴史に残るのは概ね1人だけ。例えば、サッカーじゃないですが、電話機発明の話が有名ですね。電話機だと、特許を先に取った方が名前が残りますが、サッカーで後世まで、語り継がれるようになるのには、ある程度、勝つことが必要でしょう。ただ、何らしかのタイトルの奪取が絶対条件というわけでもないようです。
一つの物事が上手くいけば、それを真似する輩がでてくるのも世の常です。それを改良しようという者も。しかもそういう人に限って時代に乗るのがうまい。で、二番煎じ以降のものが有名になる。結局、誰が、何かを成し遂げた。というのは、それまで道をつくってきた人の多くが”犠牲”になっていて、でも、有名になるのは、時勢に合ったものを発表した人達ってことでしょう。もちろん、道の上の全ての名前が消えることまた稀でしょう。
パラダイムシフトの結果というか、それまでの流れが程良くまとまったものを表すものとして”トータルフットボール”という言葉は使い勝手の良いものかと(文字通りtotal=合計ですね^^)。パラダイムがシフトしたことを証明する要素として、その概念出現以降、それを利用してアレンジしたものが多数出現すること、というものがあります。そう言う意味では、”トータルフットボール”はパラダイムシフトを果たしたものとして十分持ち上げられるべき概念でしょう。
「トータルフットボール」の言葉は二重三重の意味を持っていて、
1.ミケルス(あるいは同時期)のサッカーを示す。
2.攻撃サッカーの理想型を示す。
3.サッカーの内容の種別を表す。etc.
などがあります。使い方もややこしい言葉ですね。
* 紅きダニューブのコリバノフ様のところでは、もっと詳しい事例が沢山あります。そして、いかにも現代サッカーの概念として初めて存在しました顔している”概念”のほとんどが過去に存在していることが分かります。
個人的には、だから、”トータルフットボール”がサッカーの歴史において目立つのではないか、と思います。それ以前に、ほとんどの概念は存在していて、トータルフットボールで一つになり、以降はそれの改良、再解釈を進めているだけなのではないでしょうか。
要するに、トータルフットボールは、終着点であり、出発点であるということです。(ま、改まって言うほどのことでもないですね)
私が系統樹をお願いしたのもこの辺の理由があったからで、過去の事例をたどれば、現在と似たサッカーというのが存在していて、それに対する対処法とか、次の世代のサッカーが存在している可能性が高い為なんですよね。
■結論
トータルフットボールは、
1.わーわーサッカー(フットボールの原点)を、
ルールでしばって整理したものである。
遊びとフットボールを分かつものとも言える。
2.今まで存在した数ある概念を足し引きした
合計(Total)のサッカーのことである。
あるいは、概念に足し引きしたトータルである
(そりゃ、永遠に辿り着かない理想だわ。。。)
posted by same_frequency |07:59 |
閑話 |
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2008年06月01日
閑話として、フランスワールドカップ以降の日本代表の歴史を独自の視点でまとめてみました。当時の世界の潮流と共にどうぞ。
※主観かつ大雑把です
フランスワールドカップ
加茂監督、岡田監督
・基本フォーメーション:3-5-2
・選手選考:割愛
・プレスをかける主な位置:自陣中央。日本版ゾーンプレスが代表に導入
・守備ラインの高さ:普通
・得点パターン:奪って速く攻める、トップ下(中田)の煌めき、WBのクロスが得点パターン。個の力不足が言われた。
・ポゼッション:山口のインタビュー(サカマガ)を見る限り、ボールはかなり回せていて、低い位置からのポゼッションには困らなかったと考えられる。主な目的は「WBの攻め上がり」と「中田の時間・空間を作りだすため」。時間稼ぎや休憩、相手の隙をうかがうためのポゼッションではなかった。
・サイドチェンジ:大きなサイドチェンジは全くと言っていいほど無かった。
・失点:相手のスペシャルなFWに点を獲られた。
・雑感:とりあえず、W杯に出るのに必死。試合をこなすのに必死?ヨーロッパへの移籍が始まった。
・世界の潮流:4-2-3-1、リーガがヨーロッパを席巻し始めた。1トップ、トップ下、サイドアタッカー。スタティックなトップ下重視が終わり始める。サイドの概念が変わり始めた?4バック全盛へ。
・世界との差:プレッシングがまともに代表に組み込まれたって時点でサッキへ遡り10年近く遅れていることがわかる。
日韓共催ワールドカップ
トルシエ監督
・基本フォーメーション:3-4-1-2
・選手選考:フィードの巧いCB、守れるボランチ、ポストプレイに優れるFW
・プレスをかける主な位置:自陣中央やや低め。初めは、3-1-4-2とフラットスリーで高い位置のプレッシングから、速攻を目指していたが、守備の崩壊により、4ボランチ、妥当なラインの高さに落ち着く。
・ラインの高さ:やや高め
・得点パターン:奪って速く攻める、トップ下(中田)、サイドのゲームメーカー(小野)の煌めき。稲本の3列目からの飛び出し。引いた相手から点を取れるアイデアとFWがいなかった。
・ポゼッション:ポゼッションはほとんど放棄。後方からのフィードを放り込み、ポストプレイ(のみ)に優れたFWに当てることでボールを運ぶ。あるいは中田、小野頼み。
・サイドチェンジ:全くと言っていいほど無かった。
・失点:ハイラインのリスクによる失点。カウンターによる失点
・雑感:ラインコントロールの勉強が出来た。自陣内中盤でのプレッシングからカウンターという日本版リアクションサッカーの限界を露呈させた。トップレベルの相手に対し、テクニック、フィジカルの差により、相当守備的にしないと守れないことが露呈した。小野をサイドで、という使い方は世界の潮流に乗ってるぽい。勝つ為に手段は選んでられなかったか、いい意味でも悪い意味でも遊びのないチーム。
・世界の潮流:サイドの時代が進む。ミランのピルロシステム。プレッシャーの中盤の低い位置に従来型ファンタジスタが移行する。セリエAにリーガの概念が流れ込んだ影響? 動けない(フィジカルの弱い、遅い)ファンタジスタは高い位置にいらなくなってくる。ミドルシュートの重要性が増してくる。ポルト、モナコ、ラコルーニャ等中堅がCL上位に進んだことで、チームの熟成が見直される? オフサイドラインを破る手法が確立?ポゼッションが重要視される。
・世界との差:サイドの低い位置に小野を置いているあたりは、世界の潮流ぽい。現実的という面では世界的に普通の戦術を選択しているが、新しいというよりは、力の劣るチームが勝つにはこうするしかないという、現在でも普遍のものである。
ドイツワールドカップ
ジーコ監督
・基本フォーメーション:3-4-1-2、4-4-2
・選手選考:ジーコのヒエラルキー、巧い中盤、攻撃的なSB、点の取れるFW。組み合わせの良さより、個のBEST、日本のBESTを選考した。
・プレスをかける主な位置:自陣ペナ前。単に、ペナ前に人が多くなったからプレスぽくなっただけ。
・ラインの高さ:低い、ペナ内に最終ラインを置くことも多かった。
・得点パターン:セットプレイ、中央突破。実はどん引いた相手で点を取れなかったのはマルタ戦だけだった気がする。
・ポゼッション:ポゼション重視。黄金の中盤。しかし、水を運ぶ人(守備的なMF)がいないことや引いて守るために、分業ではなく中盤全体が低い位置から高い位置までポゼッションをしていた。運動性にかけるパサーばかりだったので、パスコースを作るために走るのが不十分で、連動性に欠けた。ノッキングが目立つポゼッションだった。中田-俊輔ラインがビルドアップの生命線。
・サイドチェンジ:あまり無かった。
・失点:試合運びのつたなさから失点。ブラジルの強さをあらためて思い知る失点。
・雑感:やっと、3バック・4バックの使いわけが出来るようになる。SBがいないことが露呈。連動性が叫ばれる。欧州組の存在により、コンディション、連携等の問題が噴出。劇的な試合が多かった気がする。日本がリアクションではなくポゼッション重視のアクションサッカーでいったらどうなるのかを始めたチームと言える。メンバーは攻撃的だが、どん引きという面で守備的でもある。
・世界の潮流:プレミアとリーガ(スペイン、ポルトガル)との融合が進む。バルサ、チェルシーの台頭。4-3-3のリバイバルと4-1-4-1がメジャー化してくる。ウィンガー、アンカーの概念が現代的に再解釈される。ウィンガーにフィジカル(強い、速い)に優れるファンタジスタが起用される。トップ下はあくまで選択の一つになる。ポゼッション、カウンターの使い分けが普通になる。トップレスシステムの萌芽がみられる。FWがパスを出すということが目立ち始める。
・世界との差:ありすぎて書けない。3バック、4バックどうこうってことがメジャーな世論が悲しい。中田がサイドで使われるのは世界の趨勢だって、いっていたメディアがあったかい?
南アフリカに向けたチーム
オシム監督
・基本フォーメーション:4-4-2、4-5-1、3-4-1-2
・選手選考:あらゆる場面で数的優位を作るために賢く走れる選手を重用。現在のベストを選ぶだけじゃなく、今後の成長も含めて選考している節があった。自身のコンセプトに合わなければ、合う選手を育てればいいと、コンバートも目立った。
・プレスをかける主な位置:自陣中央。マンマークベースなので、今までのプレスとは違うぽい。プレスというより、数的優位をつくって守備という感じにも取れた。
・ラインの高さ:普通
・得点パターン:セットプレイ、サイドからのクロス、サイドからの崩し。ただ、ボール回しに終始する節があり、アタッキングサードのてこ入れはこれからだった、と言われている。
・ポゼッション:歴代日本代表随一のポゼッションの出来るチームを作った。憲剛、遠藤を中心として、賢く走れる第3者が絡んでいくポゼッション。CBでのボール回しにも苦言を呈している。
・サイドチェンジ:これも歴代代表一サイドチェンジを多用している。
・失点:攻撃に人数をかけるリスクによる失点。カウンターによる失点。CBが1対1で負けることによる失点。
・雑感:ポゼッションはこうやるんだと教えてくれた監督。ただ、ロマンチストな面があり、攻撃に人数を割くため、相手強力FWに対してカウンターで失点した。勝つ為の監督ではないかも知れない。源流の意味でのトータルフットボール信望者で、GKのポゼッション参加、CBの攻め上がり等を推奨した。国内組、海外組の使い分け、融合が上手く出来るようになってきた。
・世界の潮流:パスを出せて点の取れるドリブラーが席巻。FWの位置の選手がラストパスをだし、追い抜いたMFの選手が点を獲るシーンが増えてきた。加えて、FWがもう一回トップに戻って点を獲ることも出来ることがトップシーン。プレミア全盛期。従来プレミアのダイナミックな、悪く言えば、縦に急ぐ攻撃にちょっとひねりを利かせられる選手を入れることで、攻撃に変化が生まれたことも優位点であると考えられる。サイドの攻略の戦術が高度化している。FWも一生懸命守るようになってきている。4-4-1であとの1人がどこにはいるかって感じのフォーメーションが多い。
・世界との差:前目の選手は、~が出来て点を取れて、後ろ目の選手は、~が出来て守れてパスが出せるのが普通化してきている世界。日本はようやく、サイドの選手が増えてきた現状。FW、MF、DFの選手、ポリバレントだよ、ポリバレント。スピードだよスピード。もっと運動量を。松井は一応この枠に入る。ようやくポゼッションも出来るようになってきたと。実は、長い距離のカウンターも出来ないしね。日本と世界とは4~8年差ってとこでしょうか。ただし、アスリートとしての能力は別です。1世紀はゆうにあります。
・恒常的にある日本の問題:CBが守れない。FWが点取れない。この二つは表裏一体。
日本代表の最新概念はノンストップサッカー。運動量さえあれば、中盤でボールを奪える可能性が高いので、CBの守備力が問われる部分が最小限。また、高い位置でボールを奪うようにすれば、ショートカウンターでFWの能力が多少低くても、相手の守備網が構築される前にシュートまで持っていけば、関係ない。数的優位を作り続ければパスも繋がる。そして、ずっとそんなペースでやられたら相手がしんどい、と。岡田監督や反町監督が実際にやるかどうかは別問題。
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