2010年05月08日

浦和レッズ vs. 横浜FM 雑感 ~フィンケはパスサッカーって言ったのはだれだ?~

浦和レッズ vs. 横浜FM 雑感
~フィンケはパスサッカーって言ったのはだれだ?~


久々にアップ。

レッズには、「強さ」がよく似合うのに。
少なくとも後数年は。

レッズで気になったのは、SBからのビルドアップ。
ビルドアップに、びっくりするくらいボランチを使わない。
代わりに守備力に優れたボランチを入れて、中盤でのボール奪取力をあげる。
要は、ちょっと前まで出来なかったビルドアップを向上させた、と。
タネは、よりワイドに、早くサイドを使うようになったことかな。
片方のサイドから、もう片方のサイドへちゃんと相手を振って、スペースをつくってから、縦パスを入れて高い位置にボールを持っていって、
主に、左サイドは、達也の突破力、右サイドは、ポンテ経由で。みたいな。
まーでも、相変わらず、パスで崩すのは出来なくて、個人技でアタック。
基本、ボール奪取位置を自陣の高い位置に設定したハーフカウンターメインのチームかな。しょぼい。
別にフィンケじゃなくてもできそうじゃ・・・
パスサッカーはどこ行ったと、てか、自分がマスコミに踊らされただけ?
つーか、そんなサッカーするくらいなら、最初っから、ブッフバルトのやり方を引き継げる監督呼んで、綺麗じゃないけど強いサッカーを目指せばよかったのにと思う。
何度も言うけど、パスサッカーしたいなら、ボールを捌けるボランチをつれてこいと。但し、今いるメンバーの良さを生かすのはかなり難しいと思うけどね。(啓太、細貝、阿部、内舘→堀之内こんなにいらなくなるけど・・・あー、3ボランチとかにしてみるか・・・そうすると前に人がおけなくなるし・・妄想妄想)
最近は、ともかく、ブッフバルト以降のレッズはどちらかというと
器用で上手いと言うよりは、身体能力に優れている”剛”の選手が多いと思っていて、
そのおかげで、守りきれるし、相手が、引いて守っていても、こじ開けられる理由だと考えています。今のチームはそういうトコを生かしている節があって、「パスサッカー」を標榜とか言うよりは、全然良いけど、
「いや、最初っからそう・・・てか、回り道して幅を狭くしてどーする」と言いたくなる。
レッズが好きな人達って、パスサッカーを望んでいるのかな?

ポンテの劣化が激しい・・・

宇賀神とか、柏木とかはそういう意味だと、”柔”の選手達。
レッズは変わろうとしているのかなぁー、
個人的には、”剛”のチームがJにあった方がよい気がする、もったいない。
今更だけど、レッズに柏木ってあんまいらない気がする。
ポンテの代わりに柏木と言う意味か3-6-1をやるならともかく、
レッズ、柏木双方にとって、不幸な気がする。
柏木って、低い位置で持ち味発揮するタイプじゃないよね、確か。
高い位置だけにパサーが二人いてもねぇ~。
↓この人もいるし
山田直輝よ、早く戻ってこい。なんか、この人怪我がちなイメージがついてしまった。怪我が少ないのも世界に羽ばたくには必要だよ(勝手言っているけど)。

達也をサイドで使うのは、もったいないような・・・
もっとペナ近くで使いたいよねぇ。

山田がCBの位置からボールを運ぶのは効果的だったので、そう意味合いや、怪我人多発で使ってみて、悪いってほどでも無くて
なんかずるずるきちゃったのかわからんが、山田暢は、CBよくやっているよね。すげーとおもう。
阿部やらスピラノビッチやらがいるのに(内舘→堀之内もCBできたよーな)。。。


今のマリノスは、CF+柔+CBみたいな、バランスわるそーなチーム
小椋が良い選手って、前に、このblogで薦められたけど、いまいちわからんです。。
中盤の守備力向上に、啓太が入っても面白いかと。
山瀬か兵藤に代わりにもっと”強い”選手がいると面白そうだよね。
エジミウソンとか、ちょっと落としてエスクデロとか如何でしょう?

ボランチに、狩野や俊輔使っているし。
うーん。日本にパスの出せるボランチがいつの間にやら不足してる。
代わりにドリブラー増えたけど、正直使えんし・・・(はぁ~溜息)

渡辺のゴールは凄かった!

狩野と俊輔、兵藤の中盤は、楽しそうにボールを回していたけど、
周りがついてこられないのか、周りのことを考えていないのか・・・
とりあえず、守備は、もっと頑張った方がよいけど・・・
狩野君は、ワールドレベル目指して欲しいよね。線が細そうなのが難点かなぁ。

横浜FMは、レッズにあんまり振られないようにするためか、いつものことなのか知らないが、プレスを高い位置から行わないで、リトリート気味でした。
まあ、低い位置でボールをとっても、俊輔、狩野でボールを運べるし、
相手を誘い込んで、裏のスペースを広げないと、高さ勝負になって、今の横浜FMに合わないか。

まあ、両チームとも、洗練されて無くて、個人技の応酬みたいな感じ。
なんか、ぶつ切りのプレーの連続で退屈(野球かっ)。
何か、走る量も減ってる気がするし。オシムがいたころは、色んなチームが
もっとよく走っていたよーな気がする。もっとハイプレッシャーなチームも多かったし。単なるトレンドなのかもしれんけどさ。。。
それでもつよけりゃ良いよ、ギドの時のレッズみたいに(結構走っていたけど)。

なんだかなぁ、と。

posted by same_frequency |23:45 | Jリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年11月02日

'08 ナビスコカップ 大分 vs. 清水

大分トリニータおめでとうございますっ

にしても、評判通り守備が堅い。
いつもは、どうなのか分からないが、
どちらかというと後方圧縮型のプレスをかけていた。
決勝ということもあって、多少後方に荷重がかかっていたのかも知れない。



序盤は、両チームとも安全を意識した立ち上がり、
特に、トリニータの方は、ボランチが二枚とも低い位置にいることが多く、わかりやすかった。
それにしても、ホベルト、エジミウソンのボランチコンビは、素晴らしい。
守備、展開、タイミングの良い飛び出しと、「うぉーっ」と何度言ったか。
それから、ウェズレイ。
ポストプレイのほぼ全部を成功させていた。
あのポストプレイがあるから、やや後方でのボール奪取であっても、
高い位置に縦パスを入れて、高い位置にボールを動かせる。
ピリッと効いていたのが、夢生君。スルーパス、ミドルとなかなか面白かった。時折見せた、サイドに開いての高橋とのコンビネーションプレーも面白かった。

清水は、右サイド(大分から見て左サイド)への長いパスを多用していた。
受けるのは主に岡崎。
結構ファールはとれていたし、マイボールに出来ていたが、いかんせん岡崎からの”展開”という部分が薄かった。
大分は、スタメンの鈴木がいないこととか右サイドの守備がいまいちなのか?
まあ、結果的に大分が抑えきってしまった。
清水は、前に見たときよりは機能していたようだった。前の時より、短く繋がず長めのボールが多く、また、カウンタースタイルに移行したぽい。
ただ、攻撃時に”違い”を作り出せる選手が見られなかった。
清水は、狙ってなのか、狙わずなのか、妙に高い位置でボールを奪えることが多かった。この辺が大分の限界(やや強めのプレッシャーの中でパスを捌ける選手ばかりでない)も示しているかも知れない。
この試合に関しては、清水の攻撃が不発だったのと、大分の守備の復元力の素晴らしさで、コトは起こらなかった。

トリニータは、完成度の高いチームという印象。
逆に言えば、これ以上の力を発揮するのは難しそうなチームでもあった。
でもほんと、好チーム。



■トリニータの後方圧縮プレスについて書いてみる
先に述べたように、清水が大分にとっての左サイドを狙ってきたんだけど、
サイドにボールが入った場合は、CB、ボランチ、WBで囲んでボールホルダーにプレスをかけてくる。
そして、かなりチームのフォーメーション全体がボールサイドに寄るように見えた。
一概に4-4(あるいは4-3)ベースのフォーメーションに対して3-4-1-2だとサイドの人数が足りていないから優位不利と言えない理由がコレ。いわゆるプレッシングというやつですね。
研究中なんですが、3-5-2(3-2-3-2)は、実は、ある領域に人を等配分すると、4-4・4-3系のフォーメーションに比べて、色んな所にスペースが空き、しかも似たような大きさになります。逆に言えば、4-4・4-3だと大きく空く場所とあまり空かない場所というのが出てきます。
解釈はどういうことかと言うと、4-4・4-3系だと(個々の能力を無視すれば)狙い所、守り所というがわかりやすい、特定の場所があるということです。
で、3-5-2だと攻められ易く、守りにくい、逆に言うと、何処からでも攻めやすくて、プレスに行きやすいといことです。
プレスは、規定のピッチの大きさ全部だと、11人ではカバーするには大きすぎて、ある程度圧縮(コンパクトに)することが必要なわけです。
(まあ、プレス・ゾーンプレスの基本ですね。)
で、大分は、後方圧縮型で、3-5-2のスペースを狭めていた、と。
4-4(4-3)だと、後方圧縮は結構有名(イングランドとかモウリーニョ時チェルシーとか)なんだけど、
3-5-2でやるんだ、というのがちょっと新鮮だった。
何故かというと3-5-2のプレッシングって、中盤、もう少し高い位置でやる先入観があったから。
まあ代わりに、清水のSBがフリーになることも多かったが、特に展開できるわけでもないことに助けられた部分もあるかも。大分の選手が追いには来るから、それほど長い時間フリーというわけでも無いんだけど。
あと、ミドル。清水の狙いの主目的としてミドルシュートがあったと思います。

守ろうとして、守れるというのは大事だよなぁー、と。
最後にもう一回、大分トリニータおめでとうございます。

posted by same_frequency |19:05 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(1)
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2008年06月10日

Jのシステム ~横浜F・マリノス編~

個人的に興味をそそられたシステムを採用しているチームを分析したいと思います。
はやくも最終回。(一応、名古屋と川崎も書いてみたんですがイマイチで)

参考
言葉の定義・・・・・パサー、フィルター、受け手等、使っている言葉の意味
パサーの必要性

FMsystem


中央突破がおもしろい。
3-4-1-2は初期配置を見る限り、実は中央に人数が多いフォーメーションである。
ダブルボランチ、トップ下、2トップ合わせて、5人で、4-4-2に比べ1人多い。
で、この人数の多さを生かして中央突破を上手く使っているのが、今年の横浜FM。
山瀬システムとも見られる。
初期位置はボランチの位置の山瀬だが、フィニッシュに絡むことが多い。

まず、最終ラインにボールがあると仮定しよう。
そこからビルドアップする際には、山瀬とロペスが入れ替わり、ロペスが低い位置のパサーになる。
そして、ロペスの展開力を利用して、縦パスを入れボールを一段高いところに上げる。この際ボールを中央で受けるのは、FWの位置から下がってくるロニーである。
また、このとき同時に山瀬は、ロニーと位置を入れ替えて、FWになる。
そしてロニーが高い位置のパサーとして振る舞い、山瀬や他の選手に展開する。

3列目から上がってくる選手はディフェンスする側にとって捕まえにくいという利点と山瀬の突破力・得点力を生かしたシステムである。
但し、ロニーの得点力を生かすには、ロニーが展開した後、もう一度ペナ内に動き直さなければならないので、やや時間がかかることと、ロニーがパス出しした相手、主にロペスやWBの選手がラストパスを供給出来なければならない。
しかし、現状、WBはクロス以外のラストパスの供給が出来ていないように思う。

オプションとして、ロニーではなく大島が下がってポストプレイをする場合や、山瀬ではなく、松田が上がって行く場合もある。

このシステムのさらなるポイントがある。上記のように入れ替わって中央重視の攻めをされると相手は中央に守備意識を集中せざるを得ない。そうするとサイドが手薄になってくる。WBの小宮山はそういう状況を利用し点を獲っているとも言える。ただし、上記したとおり、WBの働きは今一歩という感も拭えない。


システム論とは離れるが、マリノスはいい加減守備的なボランチを獲得したらどうなのか?守備的なボランチは専門性の高いポジションであるのに、いつまでも河合や松田などCBをボランチの代役にすげるのは、無理があると思う。お金があるのに獲得しないのはなぜなんだろう?


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posted by same_frequency |07:54 | Jリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年06月03日

Jのシステム ~番外編~

第2回にして、番外編です。個人的に興味をそそられたコンセプトが面白いと思うチームを上げたいと思います。



参考
言葉の定義・・・・・パサー、フィルター、受け手等、使っている言葉の意味
パサーの必要性


東京の2チームのサッカーコンセプトが面白い。

東京ヴェルディ
ブラジルトリオの3人がカウンターというのが面白いわけではなく、後方の選手もパスを出すのが巧いという点である。代わりに守備の堅さや、ハードワークという面で劣っている節があるが、このコンセプトはJでは異色ではある。

FC東京
ムービングサッカーと言われているが、その実、マラソンサッカーだといわれた方がすっきり来る。今野、長友、徳永、羽生(赤嶺も結構走る)とJでも屈指のスタミナを持ち合わせた選手が多く、疲労困憊の試合終盤でも後方から前線へ選手が多数上がってくるのには、見ているこっちまで辟易する。
エメルソン、ブルーノクアドロスらの出来とフィット具合は見ていないのでわからない部分はあるが、個人的に、ゲームメイクという面では、未成熟であると見ている。低い位置のパサーは梶山が担っているが、プレイの安定性にかける。高い位置のパサーの所在も不安定で、エメルソンの具合と大竹の起用方にかかっている。他にも、ムービングがそれほどタイミング良く、的確出来ている印象はない。が、試合が進んでいくほど、相手チームとの運動量の差がじわじわと現れ、終了まで、パフォーマンスが落ちず、得点の期待度が落ちないサッカーは脅威である。

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posted by same_frequency |15:03 | Jリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年06月02日

Jのシステム ~鹿島アントラーズ編~

個人的に興味をそそられたシステムを採用しているチームを分析したいと思います。


参考
言葉の定義・・・・・パサー、フィルター、受け手等、使っている言葉の意味
パサーの必要性


鹿島アントラーズ
kashima2
kashima1パサーの数が多くて面白い。 去年から変わっていないですが、敢えて選んでみました。 サイドハーフが中央に切れこんできて、その空いたスペースを利用して、SBが駆け上がってくる。ユベントスやイタリア代表のシステムに似ている。 しかも、サイドハーフがモビリティに優れたパサー(野沢はともかく本山はパサーの要素やや低いが)で且つ、中央、センターハーフに小笠原というパサーを起用している。低い位置に小笠原、高い位置に野沢、本山で、パサーを3枚起用しているのがJではレア。しかも、完全な2トップではなく、マルキーニョスは一段下がっていることが多く、中央の高い位置でタメと展開もできる。したがって、パサーの3人が低い位置のパサーになって、高い位置のパサーがマルキーニョスという形にも出来る。さらに、マルキーニョスはそこから動き直して、ペナ内に侵入ゴールも奪える。野沢、本山もダイアゴナルランからゴールを奪う力があるのも大きい。 このチームはストライカーが明らかに足りないと思う。興侶、佐々木が相当頑張らないと。


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posted by same_frequency |07:09 | Jリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年05月22日

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている?~裏話と思考の流れ~

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている?
~裏話と思考の流れ~

本論 vol.1 & vol.2に至った思考の流れと補足をします。


・レッズの5バックは意図的である、はずだ。
これは、湯浅さんのHPかスポナビでいつか読んだのだが、
ドイツのサッカーの教本には3バックと言う概念は無く、
3-5-2は5-3-2と記されているとのことだ。数年前に読んだものなので、
現在は変わっている可能性はある。
エンゲルスはドイツ人なので、3バック≒5バックという頭はあるだろう。

4バックはペナ幅を守るのに都合がいい人数で、
ピッチの横幅を守るのには、それ以上の人数が必要であると言うことは、
サッカーを知る人間の間では一般的に知られた事実であろう。

また、レッズの選手(誰だったかは失念)が、
今のレッズの守り方(5バック)の方がサイドの隙が出来ない、的な発言を
(これまた何か)で読んだ。

要するに、レッズの選手及び監督はサイドを守るのに都合が良いことを
理解している、意図的であると言うことだ。



・5バックが必要になってきている、はずだ。
サイド攻撃が高度化して行くに従って、
4バック(あるいは4-4)のブロックを寄せて
その攻撃を防ぐことが困難になってきているはずだ。
サイドを守るために、サイドのスペースを埋める
5バックが有効であると言う思考の流れは、違和感がない。

古典的なものに比べて、サイドの選手のスピードと運動量が増加している
ことで、選手が後方にポジションがずれても、不利が少ない。



・4-1-4-1は見方を変えれば5バックである、はずだ。
本論で述べたとおり。で4-4に挟まれた1が色々振るいを変える。
守備面に限ってざっと思いつくものを上げると、
1.4-4の間のスペースのカバー
2.DFラインに入ってのカバー
3.バイタルエリアの守備
4.サイドに選手がよった際のセンターエリアのカバー

前方に張り出た、3バック(5バック)のリベロ(スイーパー)である。

で、チェコのブリュックナーの発想はわからないけど、
4-1-4-1が出たての頃は、4.の発想がなかったんじゃないかなぁ~と邪推。


・レッズは3トップである、はずだ。
エンゲルスは3トップ好きらしいので(笑)。
好きこそものの上手なれってことわざがあるが、
好きってことは、3トップの機能性に一段と詳しいはずだ。
でも、ここ数試合、3じゃなくて、1-2な気もする(苦笑)。



・0トップがメジャーになる、はずだ。
ローマの0トップは苦肉の策ぽい。

0トップのトッティ役をトリガーって命名するね。

①0トップの問題点は、2列目、3列目の選手が点を獲らなきゃいけない
ということである。普通、FWは点を獲るスキルが高いからFWであって、
MFの選手は組み立てる、パスを出す能力が高いからMFなのである。
アーセナルのセスク、ローマのマンシーニ(ジュリ)、
ユナイテッドのクリロナのような得点能力の高いMFが重要である。

②と言いつつ、もうちょっと改良というか、普通の話になってくるんだけど、
FWに点を獲らそうという発想で、0トップを進めよう、と。
参考になるのが、エトーのサークルムーブ。
これは、低い位置で一回ボール受けて、
デコ-ロナウジーニョなんかに渡して、ペナ内に走り直すってことです。
問題になるのは、FWのスピードと渡した相手がタメられるかってことです。

それから、組立に0トップを使おうって発想。
FWの位置が低い位置になるって話を本論でしたけど、
1トップだと、孤立するので、ドログバみたいなフィジカルが欲しい。
でも、そんな人なかなかいない。
というわけで、FWはもっと下がって、グラウンダーでボールをもらう。
MFが追い抜いて、狙えたら、裏を狙う。駄目なら戻す(で、追い抜いてったMFを狙ってスルーパス)。
どっちみち相手DFラインは下がるはず。

メジャーになっていくorなっているのはこの発想に
上の二つを組み合わせること、のはず。


エトー並に速くて、トッティ並にパス出せる決定力抜群のFW
がいたら凄いことになりそう。


あと、本論でもあったけど、
ウィングが0トップのゲームメイク/トリガー役ってのも今後増えそう
って、普通のウィングの役割とどう違うのかって言われると、
うーん、なんだけど^^。


高原はウィンガー、組立型トリガーって格好よく言っても、
実はただのポストプレイってことが多い。MFが追い越す形もまず無いし。
ポンテなら出来そうかなって。。。でもスピードが足りないかも・・・



・ビルドアップに4-3-3が便利である、はずだ。
3角形が多いフォーメーションを使えば、少ないフォーメーションより
ビルドアップが楽になるはずである、少なくとも理論的には。
特に、後方に人数が偏ってしまう、5バックもとい、5バックもどきは
特に、ビルドアップ/ポゼッションが重要。
だから、3-4-3や4-3-3もしくはその変形フォーメーションの方が便利なはず。

で、おーっ、4-1-4-1って要は4-3-3じゃんというのがネタもと。
しかも、CLに残っているチームって結構4-1-4-1使っているじゃん、と。


あと、低い位置のパサーと高い位置のパサーの話はこちら。

西部さん、サカマガ、ワールドサカダイの影響を
大きく受けていることもお知らせしておきます。

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posted by same_frequency |09:21 | Jリーグ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年05月20日

レッズ-ガンバ、東京V-清水

レッズーガンバ

※試合以外で起こった事については触れない。

レッズがそれほど良かったとは思えなかった。
ただし、狡いくらい強いとも思った。

まず、攻撃の形がない、との部分は同意。
J序盤戦とは違って、高い位置までボールを運べる様になったが
アッタキングサードに入ってからは、個人突破をする場面が目立った。
リズムを変えられる選手がいなかったことも原因だろう。
それとは別に気になったのは、
最初から、レッズはとばして、プレスに行ったが、ガンバが引き気味で
思った以上にプレスがかからず、ガンバの選手が巧いのもあるが、プレスがすかされる場面も目立った。また、川崎F並に同テンションでガンバがプレスにきてくれれば違ったのだろうが、疲労もあったのか引き気味で、レッズは前への勢いが強すぎて、全体的にスペースが目立ち、ガンバに息苦しさを与えていなかった。
ホームディスアドバンテージとでも言うべきか、前に行く姿勢は良いのだが、入れ込み過ぎの印象を受けていて、守備に集中力を切らしたのもその辺が原因かと。
ただ、セットプレイ含め、相手の守備が揃っている状態で、ボールをゴールにねじ込めるのは流石。最近細貝が良い。守れるし、散らせるし。山田の具合は悪いのだろうか?
遠藤のシュートは綺麗だった。


東京Vーエスパルス

エスパルスは
1点目は皆まで言わないですが、
2点目はちょっと不運ですね
3点目は攻め焦りすぎ
4点目はリスキーに行っている中しょうがないカウンターですね。

青山、あの位置まで、ほんとがんばって上がってましたね。

チョジェジンがいなくなって、点が取れないのならわかるのだが、
エスパルスは、この試合を見る限り、得点力以前の問題で、シュートに行くまでの形、いわゆる攻撃の形が見えなかった。酷いぶつ切りの攻撃。で、シュート前に変なとられ方→悪い形でカウンター喰らう。そりゃ守れない。

特に、ゲームメイク(シュートまでの形を作る、決定的なパスを出すetc.)の面でスペシャルな仕事をしなければならない藤本、枝村が、パスを巧く引き出せない、もらってもタメは作れない、パスミスが多いと、決定的な仕事をする以前の問題だったんですが、いつもこんな感じなんだろうか?
代表で見ている限りではもっといい仕事していたんですが。。。昨シーズンはうまくいっていたぽいし(結果だけみれば)。
フェルナンジーニョはともかく岡崎の方がましなパス系の仕事していたんですが・・・

特に藤本は悪いときの小野のように、難しい状況でパスもらって、自分よりパス能力の無い相手にワンタッチで返しちゃうという、責任放棄か!?ともとられかねないパス出しが目立ちました。(多分能力差・見えている世界が違うことに気づいてないだけだと思うんですが)

アウレリオが使えなくて、フェルナンジーニョを上げなきゃいけなくて、枝村が頑張ってくれずに今に至ると言ったところだろうか?

後半のように、中盤省略型のカウンター気味の方がなんか機能しそう。

東京Vは4-3-(1-2or2-1)3。ほぼ全員がボールを持てるので、ものすごく綺麗にショートパスが繋がる。そういうところはJ No.1といっても過言ではない。後ろの4-3でゲームをつくって、前の3人にあずけてあとお願いという形がベースだが、服部、大野、福西といったところが要所、要所で前線に顔を出すことで、アクセントをつけている。
このチームに先制されると、非常にやっかい。前の3人を抑えるにある程度ディフェンス人数が欲しいからだ。清水は注文通りの東京Vのカウンターに沈んだ。フッキがDFラインまで下がって守備をしていた場面が印象的。柱谷監督に教育されたのだろうか?

みどりのろうごくBlog レアンドロを中心?の東京Vー清水戦のレポート

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2008年05月15日

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている? vol.2

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている? Vol.2


Vol.1はこちら

 前回は5バックを場合に応じて使うことがサイドの守備に必要であることを述べた。


 次はトレカンテからキーワードの結び付けを行おう。
 ロナウジーニョのように、トップ(とりわけサイドを意識しているようだ)でゲームメイク・ドリブル突破が出来、点を取れる選手をプレッシャーの少ないサイドやDFラインとボランチの間等で使うことで、新しいサッカーのソリューションを得たのがトレカンテという概念である。もっとも、古くはストイチコフ、クライフといった選手がこの概念に近い選手であったと推測される。バルサには遥か昔から素養が眠っていたわけだ。

 中盤重視の傾向やオフサイドを破る概念の発達と共に下がったDFライン、そのためもあって1トップが多くなる。1トップが孤立しないために、MFのフォローが必要になった。また、味方の攻め上がりの時間を稼ぐために1トップのボールキープの重要性が増した。そして、キープからボールを散らす(ポストプレイ)だけではなく、展開をさせようという意図、1トップのフォローに走るより、1トップからの展開のパス、とりわけ相手DFラインの裏に出るパスを受けようと走った方が攻撃スピードが上がる。これらが”0トップ”カウンターの概念の登場に繋がると推測される。トレカンテ、ポストプレイ、トレクアルティスタ、相手のボランチとDFラインの間のスペース利用などが0トップへの発展に寄与している。所詮という言い方を敢えてすれば、0トップはポストプレイの発展形でしかなく、トップの選手にゲームメイクさせるという案も遥か昔に考慮されていた概念なのだ。
 ユナイテッド(やローマ)は、トレカンテを利用した0トップといえる。特にユナイテッドはルーニー、テベス、C・ロナウドの三人がトレカンテの役割を交換しながら攻撃できる。というより、ヘディングに強い選手達ではないため、浦和の場合と同様に裏を狙う選手と低い位置に下がって相手DFラインとボランチの間のスペースを狙う選手がいて、そのどちらかにカウンターのボールを預ける。パクチソンを入れる場合は守備とパスに対して走る、パスコースを作るために走るなどのハードワーク要員を増やす意味合いであろう。
 ちなみに、トレカンテの名称自体は、0トップ以降に出てきたもののようだ。


 浦和レッズの「3トップ」は単純な「ポストプレイ」というより、ゲームメイクを助けるためのタメを作ることが求められている。これはキープして散らす作業より一段難しいタスクで、展開、ゲームメイクより一段簡単なタスクである。高原、エジミウソンに展開までを求めるのは酷だが、永井、そして、ポンテ、三都主(あるいは闘莉王)といった選手はトレカンテの役割をこなせる可能性が有る。ともあれ、純粋な0トップにはならないだろう。
 
「3トップ」、「ポストプレイ」と”ウィング”、”0トップ”がここで繋がる。


 最後は”カテーナ”をキーワードにした理由である。
これまでは、5バックを利用した堅い守備から、カウンターまでの流れにそって話してきた。次に問題になるのがカウンターが上手くいかなかった場合の遅攻、ポゼション、組立、ビルドアップの話である。
 5バックを一時的にでも利用すると言うことは、ディフェンスに人数をかけると言うことである。従って、自陣深くに人数をかけていることと同意であり、そこからボールを高い位置にまで運んでいかなければならない。また、相手がそれだけ人数をかけてくるということでもあり、相手のプレスが強いということでもある。
 低い位置からのビルドアップには、パサーの存在が不可欠である。低い位置でプレッシャーの中、タメと展開が出来ないと守勢の状況を攻勢に持っていくことが難しいからである。
 それから、フォーメーションでもある程度パスを回しやすい状況を用意できる。3角形はパス&ムーブをするための基本形であり、3-4-3、4-3-3は理論的に3角形が最も多いフォーメーションである。ポセッション・組立に向いているということでもある。4-1-4-1、5-4(ダイヤモンド)-1はそれぞれ、4-3-3、3-4-3へのトランスフォーメーションが容易で、形状的には組立に向いている。4-4(ライン)-2においてもSB-CH-SHにカテーナのような形状機能性が見られる。ウィングを使ったカウンターとカテーナによるビルドアップの相性も良い。ボールの保持には成功し、カウンターに失敗しても、ウィングに渡そうとした準備は進んでいて、即座にカテーナによる崩しに移行できるからだ。

 浦和レッズはこの部分のシステムの完成度が明らかに低い。
 低い位置のパサーが現在暫定の闘莉王または、山田で、フォーメーションも3-4-3、4-3-3への変形がシンプルにできるものでなく、且つ、ボランチの位置が低すぎて、WB-ボランチ-ウィングの三角形を形作るのに時間もかかる。現在のレッズにおいて、丹念なビルドアップ、組立は二の次にされている。

 少し脱線するが、川崎Fの3センターの3-5-2はFWがサイドに開くことによって、ウィング的な振る舞いをし、且つアンカーのおかげで、谷口、憲剛の両ボランチが比較的高い位置を取れる。カテーナのような形状を作ることが出来るし、Jでは有数の低い位置のパサー、レジスタと言い換えても良いが、憲剛がいるのでビルドアップには事欠かない。
 ちなみに、パサーがいなくても、ビルドアップ、組立を問題なくする方法はあるのだが、ここでは割愛する(要はオシムがジェフでやったこと)。


 以上が、私が考察した現代サッカーのトップモードとレッズとの相違である。

 一言で言ってしまうと、4-1-4-1か5-4(ダイヤモンド)-1がトップモードであるということだ。
もう少し箇条書きすると
 ・サイドの守備に対する5バックを如何に実現するか
 ・ウィングを使ったカウンターとそのウィングがパスを展開出来ること
 ・そして、押し込まれた際のビルドアップを如何に実現するか
 それから矛盾するようだが、5バックを如何に使わないかということも同時に追究されている。DFラインに人数が多くても、ビルドアップに寄与しにくいし、攻撃へのトランジッションが遅くなるからである。


 デポルティボ・ラコルーニャが5-4-1でリーガを戦っているらしくそれなりにうまくいっているようだ。
 それから、3バックベースに現代サッカーのエッセンスを加えていくやり方はイタリアの中堅チームの発想に近い。こういったチーム(ウディネーゼ、サンプドリア、ジェノアなど)がかなりの大きな力の差があるビッグクラブからも勝ち点をもぎ取っていき、高い順位に立っている。
 浦和レッズはJでは強者であり、欧州トップチームのように4バックを求める声も多い。しかし、現代サッカーの潮流は、4バックベースに2(両SBの攻撃参加),3(SBのつるべの動き),5バック(両サイドの守備を重視したいとき)を適宜使えることにすることであり、その点レッズは3バックベースに2(CBの一枚の攻撃参加),4(WBのつるべの動き)、5をある程度実現している。今回注視したように、サイドの守備に対する5バックの適用は中盤に歪みを生じる難易度の高い問題である。しかし、5-4-1にトランスフォーメーションしやすい3-5-2(3-6-1)は、サイド攻撃重視の4-4-2が多くなってきたJリーグにおいて非常に効果的なシステムであり、時代錯誤のシステムではない。4バックベースの戦術が成長するように、3バックベースの戦術もまた成長しているのだ。ただ、システム的な成長が必ずしもサッカーを強くすることには繋がらない。最終的にものを言うのは個人の能力とそれを常に発揮しようとするハードワークとメンタルである。さらに逆説すると、戦術面の不備が選手の能力を潰しているのに、戦う気持ちが見えないなどと個人の問題にしてしまうことも多い。
 欧州ビッグクラブと比べるとJは個人のスピード、パワー、テクニックといったものが劣るのは事実なので、システム的にはモダンとなっても、チームとしての強度がトップモードであるというわけにはいかない。
 また、ACミランの4-3-1-2、4-3-2-1はこの流れとは違うサッカーを構築していく気がしているのだが、それはまた別の話で。

 最後に、古いと思っていたものが、新たな見方でリバイバルされたり、その次のモードのピースになっている。サッカーは常に変化している。その点において、サッカー以外のものと何ら代わりはない。


この項了


参考とインスピレーション得た媒体
※ちなみにsameは私のことです。

浦和レッズの分析
”Football Memorandum”より
【TV観戦Review】浦和レッズ vs 大宮アルディージャ コメント欄 by same



”サッカーの面白い分析を心がけます” より
サイドチェンジでフリーになることについて
鹿島対ガンバの雑感 Sameと管理人様とのやりとり

5-4-1を採用しているデポルの分析
デポル対バルサ ~デポルの復活~
サラゴサ対デポル ~アルゼンチンの意地~


4-1-4-1や5-4-1についてまとまったものに
”attaking phase” より
現代フォーメーション講座(1) 4-5-1概論

majestic blue(attaking phaseの前身サイト)
スコットランド戦 生真面目なスコットランドと意図がかみ合った日本
Jリーグ優秀選手から考えたベストイレブン/マルセイユ中田浩二の現在
韓国の3-4-3と日本のサイドアタック


4-3-3の歴史を知るには
”VarietyFootball”より
世界のサッカーシステムの変遷
【チャンピオンズリーグ分析】 チェルシーvsバルセロナ 04-05


Numberweb 色々 トレカンテ出展元でもある

Number 色々
ワールドサッカーダイジェスト No.263 他

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2008年05月14日

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている? vol. 1

浦和レッズはトップモードになる可能性を秘めている?



 サッカーのトップモードと言えば、やはり欧州。
そして、その最高峰のCLに集約される、と言って否定する人は少ないだろう。
(トーナメントに入ると守備的だが)

 対して、Jリーグを見渡せばどうだろうか?
序盤はもたついたが、今や首位の浦和レッズ。このチームをモダンだ、トップモードだ、と言う人はそうはいないと思う。

 レッズは序盤、攻撃面とりわけ中盤での組立に苦慮していた。
 長谷部、小野と言った中盤の低い位置でゲームを作れる選手が相次いで移籍し、さらに、サイドで起点を作れる三都主、高い位置でゲームを作れるポンテらを怪我で欠く中、山田、梅崎らにゲームメイクを託してみたが上手くいかず、ついに闘莉王を中盤に上げ、山田らともにゲームを作らせざるを得なくなった。
 また、ゲームメイクが本職ではない選手達でゲームを作るのは心許ないため、1.5列目にポストプレイができたり、タメを作れる選手を置くことで、何とかポゼッションを高めようとしている。


 ぎこちない組立に対して、守備は堅い。浦和の5バックと揶揄されるほどDFラインに人数を割きどん引きする。さらにボランチが二人とも吸収されて7バックになることもままある。しかしながら、Jで唯一、守ろうとして、守りきれるその能力は素晴らしい。
 この堅い守備で相手の攻撃を受けきり、素早く前線の3人へボールを預ける。相手は人数をかけて攻撃しなければシュートレンジに入ることさえままならないので、先制さえされなければ、レッズのカウンターはより有効になる。昨シーズンはワシントンがいたので、ロビング系のボールを放り込めば、彼のフィジカルの強さで、高い位置でのマイボールを確保できたが、今シーズンは様相が変わっている。裏を狙う選手と低い位置に下がって相手DFラインとボランチの間のスペースを狙う選手がいて、そのどちらかにカウンターのボールを預ける。間のスペースで受けた選手はキープし味方の攻め上がりを待つか、3人でフィニッシュまで持っていく。先の川崎戦では上手くファールをもらっていて、組立部分を省略してセットプレイを多く獲ろうとしていたのかも知れない。


 以上が現在の浦和レッズの主な攻守、トランジッションのまとめである。
さて、この5-2-3と取れるほどクラシックの香りがするシステムのどこがモダンなのか、欠片すら見えないのでは?

 実はそのピース、「5バック」、「3トップ」、「ポストプレイ」のキーワードに隠れている。



 話変わって、CL決勝に残ったチェルシーとマンチェスターユナイテッド。
 この2チームに共通するのは4-3-3/4-1-4-1を用いていることである。
(ユナイテッドは4-4-2と併用但し右サイドのC・ロナウドを多く使う傾向があり実質3トップとも言える。だからといってギグス側も脅威だから、相手も右サイド固めをするわけもいかない)
 チェルシーは、モリーニョの時ほど顕著でないが、ウィングを使ったカウンターとカテーナ(SB-インサイドハーフーウィングで形成する三角形、チェーンとも言う)を使った崩しや、ドログバのポストプレイを主軸に戦っている。ユナイテッドの方はルーニーやテベスのポストプレイと何と言ってもC・ロナウドを使ったカウンターが主軸の攻撃である。ルーニーやテベスといったFWに入った選手が起点、ゲームメイクをするので、いわゆる0トップシステムでもある。
 キーワードは、”4-3-3/4-1-4-1”、”ウィング”、”0トップ”、”カテーナ”である。


 キーワードのすりあわせを、一般論を交えながら行っていこう。
 4-3-3が改めてメジャーになったのは、チェルシー、バルサの功績が大きい。ただし、あくまでメジャー化に貢献したのであって、その概念のピースはそれまでの様々なサッカーの中にちりばめられていたのだと思う。
 その中でも新たなコンセプトとして現在に強く影響しているものは、チェルシーの4-1-4-1、バルサのトレカンテだろう。
 また、リーガの4-5-1を経て、この頃からサイドを強く意識したサッカーが発展していく。

 チェルシーの4-1-4-1はウィングにサイドの守備をさせるという概念と、イングランド式4-4-2の改良形として出発しているのだと思う。ただ、それを普通に行ってしまうと攻撃力を削ぐだけである。それを避けるために、ウィングにスピードと運動量を、また、1トップで孤立してしまうために、高いフィジカルを求めた。蛇足だが、休むためのポゼッションをメジャー化させたのもこの頃のチェルシーであると言われている。それから4-4の間のスペースを埋める1(アンカー)を置くということの利点がメジャー化した。この概念の波及性は大きく、センターハーフをより高く位置させることが出来(メリットしてプレッシング・攻撃位置が高くなる)、センターの守備力が向上し、そして、「サイドの守備に2人以上を割ける様になった」。

 ここで、重要視したいのは最後のサイドの守備の問題である。
4バックはペナルティ幅の守備が比較的容易に出来る。近年の欧州強豪のスタンダードになっている。しかし、サイド攻撃が発展し重要視されていく中で、4-4の守備ブロックでは守りきるのが難しくなっていった。4-4の守備ブロックでは、相手SB、SH(ウィング)がCHとの連携で高い位置まで攻め上がられ、ペナ角当たりから、FWなどと連携しそのままサイドを突破されたり、また、タメをつくってDFを引きつけてから逆サイドに展開されると全くフリーで相手の持たれる様になってきた。サイドを守備するために4-4のブロックは攻められているサイドによっていくため、逆サイドに比較的大きなスペースが出来る。先のガンバーアントラーズ戦などはその典型であろう。

 このスペースを埋めるのに効果的なのが、「5バック」である。
 5バックにする事で、ペナルティ幅よりさらに幅広くスペースをケアでき、相手のサイド攻撃のスペースを消すことが出来る。

 4-1-4-1で一時的に5バックを作ることは難しくない。逆サイドのケアにそのサイドのSHが当たっても、センターに人数不利を招かない。また、アンカーがDFラインに収まっても良い。もっとも、明確に5の形に見えることも少ない。

 レッズが5バックになるような3バックを採用するのは、サイドチェンジの時に逆サイドのスペースが出来るのを防ぐためでもある。
 ただし、レッズの5バックでは、中央の守備に歪みを生じ易い。サイドケアにWB、CB、ボランチの一枚が当たるので、逆サイド側の中央が薄くなる。そのため3の真ん中(阿部)のカバーリング能力が重要になる。さらに、ボランチが低い位置になれば、バイタルエリアの前のスペースからのミドルシュートに対するケアが難しくなる。とは言え、中央に人が密集状態になるのでシュートコースがそれほど多いわけではない。

 ここで「5バック」と”4-1-4-1”がサイドの守備という線で繋がる。

 しかしながら、常時5バックでいる必要はない。むしろ5バックを保とうとしすぎるのは、攻撃への切り替えの面で多くのデメリットを抱えることになる。このことは、後述するビルドアップの話に譲る。

vol. 2へ続く

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