2008年05月20日
岡田ジャパンを見る準備をしておこう。
姉妹サイト「知れないの増殖」からです。 4部作となっているので、よろしければ前の3つも見てやってください。 1.言葉の定義・・・・・パサー、フィルター、受け手等、使っている言葉の意味 2.イメージ図・・・・・使っている図の他の例、イメージの表し方の例 3.バーレーン戦再考・・・・・バーレーン戦を始め、近年日本代表をそのイメージ図で描いたもの。 この項、4.岡田JAPANの代表候補選考と今後について の概要は (1) 大木監督とクローズから見えてくるサッカー (2) 岡田ジャパンは2本立て (3) ワンボランチ? などとなっています。 ※参考 バーレン戦 戦評 岡田JAPANの代表候補選考と今後について (1) 大木監督とクローズから見えてくるサッカー あの、忌まわしすぎるバーレン戦から相当経ち、少し岡田監督のやりたかったことが見えてきた 先の「バーレーン戦再考」で、ロングボールが多かった理由と、岡田監督が何か変なことを始めているのでは?との問題提起で終わった。 今回は、代表のオフェンシブコーチと言われている大木監督に注目してみました。甲府での大木監督の代名詞は”クローズ”である。また、ゼーマン信望者でもあるらしい。 wikipedia 大木武 attaking phase ゼーマニズムの真髄 知将ズデネク・ゼーマン しっかり甲府のサッカーをみたことがないので 上記等断片的な情報から推測しています。 (誰か、大木監督時代の甲府のサッカーを詳細に分析している媒体 があれば教えて下さい。)クローズ(密集ゾーンを作ること、あるいはそのゾーンのこと、 ゾーン内で行うことを指す?) 「アタッキングゾーンで、敵も味方も密集(接近)させて、 前が詰まったら横、また詰まったら横を繰り返して(連続)、 しかも、パスミスしようもない位短い距離でそれをやって 密集した場所からほんの少しだけ離れた、 少し空いた密集ゾーンの横のスペースに展開し すり抜けるように攻撃していくのが特徴的な戦術。 カウンターの種類も豊富。 日本人の俊敏性(小回り性)を生かすのと、 瞬間的に大きく、速い、サイドチェンジを出来る筋力が 日本人が相対的にないことから発想した」 確かに、以前からサイドチェンジは日本人には無理だ、 と言われていたと記憶していて、 オシムの時にやたらとサイドチェンジが目に付いて、 なんだよ、日本人にもできるじゃん、とは思ったのですが、 ボールスピードとか遅いのかも知れないなーと。 サイドチェンジで相手を振っても、相手の守備ブロックが追いつけて あまりフリーでチャンスって感じのシーンが無かったかな、と。 あと、サイドチェンジは結構危険でもあって こちらが使えるスペースが多い、逆に言えば相手が使えるスペースが多い それから、甲府ってDFラインからのビルドアップとクローズ形態にはいるまでのアタッキングゾーンまでの組立ってどうしていたんだろう? 多分、パス、受け手ゾーンを徐々に丸ごと動かすようなイメージで やっていたのでは、と推測はできるんだけど。 と、翻って、岡田ジャパンに目を移すと、 守ってカウンターってよく言われているイメージと違って、 てか、正確には少人数カウンターではなくて、 攻撃にはかなり人数をかけていて、ペナ内には入り込む人数も多かった。 で、相手の陣地でサッカーをやりたがっている節がある。北朝鮮戦をはじめ、東アジア選手権を参考にすると、 DF、フィルター、中継点としてのパサー、 ”パス、受け手ゾーン(密集ゾーン、クローズ)”みたいな構成 パッと見、中盤を省略しているようにしか見えない。
それから、縦に速い選手とか、ドリブラーと言うか、 単独で仕掛けて勝てる選手を起用しようという意図もある。 西、永井、香川、安田、内田とか。 wikipediaの情報だと、(単独突破が出来るドリブラーはいないので、 実際ここ数年だし日本人で出だしたの) ドリブルはしない。となっているので、”クローズ”の変更点ですね。 大木監督がゼーマン信望者であることなどをそのまま鵜呑みにすれば、 裏へのカウンターも主戦術に組み込まれていて、 先のバーレン戦で縦へのボールをやたら放り込んでいたのもこの弊害の可能性もある クローズを速く作ろうとしすぎていたとも言い換えられる。 あるいは、”クローズ”を前線に残したカウンターをしようとしていた?とも取れる。 バーレーン戦では、DFに1人人数を余分に割いた感じ。 (2) 岡田ジャパンは2本立て オシム監督は代表のベース(パサー2枚、フィルター1枚)は完成させていて、 より攻撃的にする場合や、守備的にする場合の方法を試行する段階であった。 具体的には、日本の巧いといわれる選手、 主にパサーを4枚に増やしてみたり、 フィルター役を2枚に増やしたりなどを行っていた。 岡田監督は、オシム監督の残したベースへの肉付けアプローチを 行うのでなくて、全く新しいことを試している。 岡田監督は、 「普通にやったらある程度までは行く、そのことはわかっている」 「変わったやり方は、実現させるのは困難だが、ひょっとしたら、 普通のやり方より高いレベルに持っていけるかも知れない」 的な発言をNumberやサカマガでしていた。 で、それを実戦していて、 ただし、オシムが残したベースの部分は オプション、もしく失敗したときに戻る場所として残していて、 先日の練習フォーメーションを見てもそれは明らか Win by all 日本代表vs筑波大学 より 一本目が、いわゆる普通の方で 茂原を、名古屋のマギヌン的な使い方で使おうとしているのが見てとれて それは面白そうだったんだけど・・・ まあ、パサーの離脱が相次いでいて苦肉とも取れるんだけど、 オシムが使った選手が少ないのが、基本姿勢は”普通”だろう。 二本目目がチャレンジの方 憲剛とCB残してあとはクローズ要員って、えーフィルター役に憲剛・・・ いやまあ、フィルター役にも離脱者が相次いでいるしなー バーレーン戦ではクローズ内にかけられる人数は6人、相手は(GK入れて)10人。 北朝鮮戦では4バックにしていて、最もかけられたとしても、10人対7人で分が悪い。 人数をかければかけるだけ、前方でのプレスの成功度は上がるからなー、 理論上は。まともにプレスかかりつづけているの見たことないんだよなぁ、歴代代表で。 強いて言えば先日のオリンピック代表の試合ぐらいプレスかかればねー。 ま、高い位置でボールを奪う、それが出来なくても、 相手に苦し紛れのボールを前戦に蹴らしても良い。 でも、相手のカウンターパス(ロビングやグラウンダー)に対して 日本のDFが相手FWに一対一でほぼ必ず勝てるなら、問題ないんだけど、 アジアレベルですら難しいし。 バーレーン戦も一対一負けて(×2)点獲られたんだし。 あと、バルサがCWCでやられたワザ、 インテルナシオナルのイアルレイにキープされて バルサの選手が何人いってもとれずに、そこから展開されちゃう場合。 防げないだろうな~。 チリ代表レベル(と言うか南米チーム全般)にそれと似たようなこと やられているし (3) ワンボランチ? 岡田監督がやたらとワンボランチ(中継点役)を試したがっているのにも 人数をクローズにかけたいとの理由があると。でも、中継点役に 鈴木じゃ、守備能力はともかく展開能力(要するにパサー役)がないので 機能不全。稲本や長谷部、あるいは中田浩二を試したくなる 気持ちはわからんでもない。 ただ、オシムがワンボランチの人材はいないとはっきり言っていたように、 (もちろんその発言から今までの間に覚醒した選手がいるかも知れないけど、 もしくは今後こなせる選手が出てくるかも知れない) 1人でやるには非常に大変なポジションである。 デフェンスもピポーテ(回転軸)役も ハイレベルでこなせる選手でなければならない。 稲本、長谷部じゃ厳しいと思う、いや、無理。 そんな役出来るなら、とっくにビッグクラブでやっているよ。 世界中探しても数人いるの?って役柄だよ。 よしんば、出来たとしても、もともとシステム的に破綻している場所だし。 (守備面が犠牲になっていると言う意味で、世界最高級の選手でも 守備できる確率が低い。だから、バルサ以外のビッグクラブはやらない。 と、マドリーも近いかな) 能力の低い選手にやらせたら、点を相手にあげているのとほぼ同意。 点の取り合いで勝つためにあるシステム。 だいたい、ハナから、カウンター戦術の方が有利だし。 あ、そうそう岡田監督はバルサのようなサッカー(いわゆる良いサッカ-)の方が 勝率が低いことに因果関係はないと言っていたなぁ~ ・・・気に入らない。。。 ランチェスターの法則とスペースの扱いの問題だろ。 経験則ベースの理論だから、 確かに因果関係というより相関関係と言ったほうが正確は正確だけど。 んー。屁理屈って思いの方が強い。 えーと、カウンターサッカーがなぜ強いのかって話ね、これ。 まーいつか。 あるいは、守備力や展開力のなさをカバーする方法を 持っているのかも知れない。 むしろ、もってなきゃ、無理。 シンプルに考えれば、守備と攻撃を分業にして(ダブルボランチ) 変わりに密集ゾーンの人数を減らす。 もしくは、DFを削る(1バックになるけど) とかか、うーん違うなぁ。 確かに、これが代表で出来たら、世界は驚くだろうな。 アタッキングゾーンでの振る舞いが全く違うバルサが出来上がるわけだから。 見たいちゃーみたい。けど、信用出来なさすぎる。 ミランぽいサッカーが好きなのもあるけど。 (もちろん、そのミランをバルサが弄んだいつかの試合で受けた 驚嘆と感嘆は墓場まで持っていきます) あーでも、クローズを前に残したカウンターってアプローチもあるのかー。 これらコンセプトだと、松井はともかく、俊輔の居場所はあるんだろうか? 普通バージョンには、はまるだろうけど。 とは言え、ここ最近のメンバーが安定しない状況では 連携面のすりあわせだけで、終わり。 基本形すら危ういので、本当にやりたいことを試せず、だろうな。 もうすぐそこなんだけど、アジア予選・・・ 岡田監督、御祓いでも行ったらどうですか?いやマジで。 (めがねも忘れるし・・・) 最後に、大木監督率いる甲府を評したオシム氏の言葉。 「J1のチームにはないサッカーをやっている。 すごく勇気をもって攻めているし、 戦術面でも勇気のある戦術を採用している。 甲府のサッカーは常軌を逸している。 この言葉の意味は、 サッカーのために本当にいいことをしているということだ」
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