2010年02月01日

貴乃花親方の理事当選を機に サッカー協会の人事も考えてみる

当ブログ蹴球愛文は、
その名が示す通りサッカーの話題を取り上げるブログ。

しかし、他競技のニュースであっても、
スポーツ界全体にインパクトを与える出来事に関しては、
話題にしていきたいと思う。


日本相撲協会の理事選で、貴乃花親方が初当選した件について。
ニュース貴乃花親方、理事当選=相撲協会


報道によると、これまでの理事選は、
五つの一門(相撲部屋の系統)が候補者を調整、
無投票で終わることが多く、今回は4期(8年)ぶりの投票。

貴乃花親方は所属する二所ノ関一門内の調整に応じず、
一門を破門されても押し通した結果、定数10に11人が立候補。

票読みでは不利だったが、僚友7票以外の票も集め10票で当選。
年功序列や利害が優先されがちな相撲協会の役員選びに
風穴を開ける形となった、とのこと。

それほど強く相撲に興味を持っていない私でも、
この手のニュースは気持ちがスカッとする。

あの業界は、暴行死、薬物、八百長など、
近年に多くの問題があがり、
その都度、協会の対応が非難の的になってきた。

こうした問題には、主因ではなくても、遠因として、
役員選びに見られる、既得権益に寄生した不公平な体質、
があるのではないか、とは多くの人が考えるところだろう。


省みて、日本サッカーの舵取りをする、
日本サッカー協会の人事はどうだろうか?

少なくとも相撲ほどに、腐敗は指摘されていない。

が、これは役員個々の資質に依存している部分が大きいと考える。
つまり、組織・システムとしては、紙一重のように思う。


以下は、日本サッカー協会 規約から、役員人事に関する一部分を抜粋。

第3条〔役 員〕
本協会には、次の役員を置く。
(1) 理事:日本国籍を有するFIFA理事を含む18名以上27名以内
(うち会長1名、副会長2名から5名、専務理事1名とする)

第5条〔役付理事の選任〕
① 理事および監事は、評議員会で選任する。
② 理事の互選により会長、副会長および専務理事を選任する。
③ 特定の理事とその親族その他特別の関係にある者の合計数は、
  理事現在数の3分の1を超えてはならない。


基本的に「理事」の選任方法は明記されておらず、
「互選」によって会長以下の役付理事は決まる。

はたからみれば“密室感”満載のルール。


学閥、出身企業の派閥、に関する批判もよく聞く。

名誉会長
 川淵三郎 (早稲田→古河) 
会長
 犬飼 基昭 (慶応→三菱) 
副会長
 小倉 純二 (早稲田→古河)      
 鬼武 健二 (早稲田→ヤンマー)    
 大仁 邦彌 (慶応→三菱)


それでも、
競技者としての実績がほとんど無い(または全く無い)、
犬飼氏や小倉氏が実権あるポストに就くなど、
他の競技ではめずらしい革新的な事例が、評価されているのも事実。

また、現在の役員理事たちの仕事に、
既得権益への固執が感じられることも少ないように思う。


ただ、これほどメジャーな競技、
決裁権を持つ人間の「決め方」をオープン化しなければ。

何代か先には私心に溢れる人事が行なわれ、
相撲協会の二の舞になる、そんな危険は潜んでいるように思う。

posted by sakasama |18:59 | スポーツビジネス | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年12月17日

プロ選手にとって年俸とは?

蹴球愛文は、強い興味を持った話題には、
サッカーを離れて他の競技界についても触れていきたい。
特にスポーツビジネスについては。

メジャーリーガーの松井秀喜選手が、
ロサンゼルス・エンゼルス・オブ・アナハイムと
年俸650万ドルの1年契約を結んだことについて。

これは、ニューヨーク・ヤンキースが払っていた額の約半分。
それも4年契約だった。

選手としての価値が下がったわけではない。
ヤンキースは昨年までと同等の額を提示することが予想されていた。

松井選手の決断は、エンゼルスの起用方針が、
指名打者に加え週1、2試合は左翼手のポジションで出場させる意向であること、
によってもたらされた。
(ヤンキースは、あくまで指名打者での起用を名言していた。)


レフトを守ること、が松井選手のキャリアにとって
それほど大きな意味を持つこと、は正直よく理解できない。

しかし、少なくともそのこだわりには、
彼が思い描くプレースタイルが、他の選手と年俸の額面を競うよりも
大事なことである、そんなメッセージを感じる。


その姿にはプロを感じる。


プロは金銭を受け取ってプレーすることは必須だが、
その額面が評価の全てではない、と思う。

そもそも、チームの経営状況によっても異なるし、
一定の目標額が満たされれば、他の条件を
チームやファンやスポンサーに認めてもらうことの方が、周りの全ての人にとって有意義だ。

それは、今回の松井選手のようにプレースタイルかもしれないし、
チーム強化のあり方や、ファンサービスのあり方かもしれない。

「よそのあの選手がいくらもらったから」といった理屈は、
ある程度は基準として用いる指標ではある。しかし、
その主張を当たり前のようにしている選手に、ちょっと首を傾げたくなることがある。

昨日、パ・リーグを代表する投手が、球団の提示した額を保留、
「沢村賞のすごさがわかっていない」
「よその球団のエースはそれなりの待遇をされている」
と会見で話したそうだ(全てのコメントを聞いたわけでないけど)。

それなら彼は、鉄道員や販売員として毎日働いて、
赤字事業を補填している親会社の社員さんたちのすごさをわかっているのだろうか?

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posted by sakasama |23:02 | スポーツビジネス | トラックバック(0)
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