2011年04月20日
久しぶりの更新。
これからちょくちょく書くつもりです。
昨夜のACL、グループFは名古屋がFCソウルを2-0で破り首位に立った。
後半36分に貴重な追加点をあげたは、ルーキーの永井謙佑。
韓国のチームと日本のチームが対戦では、リードした終盤、
逃げ切れず追いつかれる、という展開をついついイメージしてしまう。
押しこまれていた時間帯に、相手のパスミスをかっさらって、
1人でダメ押し点をあげた若いFWに、頼もしさを感じずにはいられなかった。
永井が持っている最も稀有な能力、それは、
50mを5.8秒で走るという単純なスピードではなく、
「トップスピードの状態でコントロールするボールタッチの技術」
である。
あれだけのスピードに乗りながら、
受けるボール(または、相手より先に追いついたボール)を、
相手の足が届かず、自身が速度を落とさずゴールへ向かえる位置に、
見事にボールを落とす。
こういうタイプのFWは、国内では歴代でもあまり思い当たらない。希少な存在だ。
近いタイプの現役選手は、佐藤寿人あたりだろうか。
世界的名選手であれば、フィリッポ・インザーギによく似ている。
キーパーとの1対1の場面をつくり、ちょこんとかわしてゴールに流し込む、
2人ともに、そんなゴールシーンが思い浮かぶ。
永井が、欧州クラブで活躍し、代表のスタメンに名を連ねる...
そうした未来の飛躍のためには、さらに何が必要だろうか?
まず、フィジカル面が重要であることは確かだ。
が、ここでは
「ボールを受ける前の動きの質」
であることを強調したい。
妙な表現だが、インザーギが相手DFの背後を奪うとき、
彼はパスを出てくるまで、オフサイドにならない位置で時間を潰すのが抜群に上手い。
パサーが誰であっても、絶妙なタイミングで飛び出せるのは、
ボールが来る前の時間に、相手を引き離し、自分のためのスペースを確保しているから。
この技術、国内では往年の中山雅史が出色であった。
高原や前田も(足元のボール制御技術は、中山より遥かに優れていたが、)
こうした動きの質については、中山のものを参考にし、吸収していった立場である。
永井は、高校卒業後に地元・福岡の大学に進学、
決してエリート街道とはいえない選手キャリアを辿ってきた。が、
その中で、懸命に自分のスピードの活かし方を考え、
鍛錬の中で、現在の貴重な能力を身につけていったのだろう。
これからも、名古屋でJリーグやACLを戦う中で、
オフ・ザ・ボールの動きも向上していってくれるだろう。
代表で見てみたい。
遠藤のスルーパスから、永井がGKを交わしてゴール!
永井の動き出しにマーカーがつられ、出来たスペースに香川が飛び出しゴール!
そんな日が近いうちにやって来ることを想像して。
posted by sakasama |23:19 |
ACL |
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2011年02月01日
アジア杯決勝
日本1(延長)0オーストラリア(1月29日 カタール)
日本は粘り強かった。
早いタイミング、そして、左右に揺さぶってのクロスの雨霰。
センターバックを中心に体を張ってよく跳ね返し、こぼれ球をよく拾った。
オーストラリアの攻撃に、もう一工夫、もう一変化、
足りなかったことは確かだが、
それでも称賛に値する体を張った守備で完封した。
攻撃陣は、さすがに連戦の疲れから切れ不足で、
前田やMVPの本田圭も、準決勝までより多くボールを失った。
初先発の藤本も、右サイドでなかなかよい距離感を掴めず交代した。
それ以降の時間もなかなか相手守備を崩せずに苦しんだが、
日本が、先に点を取れた最大の要因は、
しつこく繰り返した左サイドからの仕掛け、だった。
長友を1つ前に上げた戦術が成功したことは言うまでもない。
前田がしつこくニアに入ってDFをつったが、
得点シーンのあの瞬間、オーストラリアの3番の選手は、
ピッチにいないはずの前田の残像を見たように、
ニアへと引きづられ、ファーの李がフリーとなった。
2大会ぶり4度目の優勝を振り返って。
W杯で確認した「お互いがお互いのためにプレーすること」
これが、世界に対して日本の“売り”になること、をさらに一歩進んで証明した。
使われなくても囮になるために走り、
ボールを奪えなくても味方が守備しやすいようにコースを切る...
そういったことを基本だとして、当たり前に、
育成年代から叩き込まれている選手たち。
これまで、欧州や南米からの取込ばかりを意識していた日本に、
そんな世界に稀有な強みがあることを教えてくれたのは、オシムさん。
そのコンセプトを最初に形にしたのは、岡田さん。
だったように思う。
そして、ザッケローニ監督は、自分のやり方を押し付ける人ではなく、
元来の長所を尊重し、素材を活かすことができる人物であることは、
現時点で少なくとも間違いなさそうだ。
posted by sakasama |23:35 |
日本代表 |
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2011年01月29日
アジア杯準決勝
日本2(3PK0)2韓国 (1月25日 カタール)
PK戦とはいえ、韓国から大きな勝利。
2大会ぶりの優勝に王手をかけるとともに、
次回のアジア杯は、予選なしで出場が決まり、
大事な時期に収穫の少ない遠征を行うことがなくなった。
この試合、最も重要な役割を果たしたのは、
守備ではGK川島、攻撃では本田圭だろう。
川島は、PK戦で1つもゴールを許さなかった。枠内のシュートも2つ止めた。
W杯のパラグアイ戦では、全て決められた。
早く飛びすぎて、逆をつかれていたが、
この試合では、キッカーをよく見て反応していたように感じた。
本田は、この試合でほとんどボールを奪われていないのではないか。
1点目に繋がる長友へのスルーパスは、素晴らしいタイミングだった。
この試合は、長友が左サイドを支配していたが、
裏のスペースにパスを出す本田を含めて、相手に脅威を与え続けた。
気になったのは、逃げ切れなかったこと。
この国の代表は、97年国立の日韓戦以来、
センターバックを増やして逃げ切ることにアレルギーがあると思う。
イタリア人指揮官は、そんなタブー意識など知る由もなく、
当然のようにその手段を執ったが、
選手にそれに必要な状況判断が植えついてなかったのかもしれない。
失点は本田拓が与えたFKから。
あの状況では、ロングボールの出所にプレッシャーをかけるのが目的で、
ボールを奪うのはそのあと、のはず。
自由に蹴らせないために行って、ファールしていたら本末転倒。
主審の傾向も、ピッチに入る前に掴んでいて欲しかった。
イタリア流の逃げ切りノウハウの習得も、
今後、若い代表にとって課題なのかもしれない。
posted by sakasama |22:03 |
日本代表 |
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2011年01月24日
アジア杯準々決勝
日本3-2カタール (1月21日 カタール・ドーハ)
「よく勝ったな」という感想が一番しっくり来る。
残り30分余りで、1点リードを許し、
さらに、日本は吉田が退場になって10人、数的不利の状況だった。
その状況から勝てた要因として、3つを挙げたい。
まずは、10番、香川。
今大会、やっと点が獲れたと思えば、3得点ともに絡んだ。
後半は、下がってボールをもらうことも減り、前に専念できたのもよかった。
次に、主将の長谷部。
人数が足りない中、運動量で圧倒し、ルーズボールを拾い続けた。
そして、決勝点へのラストパス。凄まじかった。
そして、ザッケローニの采配。
「怖かったのは1人多い相手がボールを回して戦ってくること。
相手のスタイルは変わらず、23番にボールを入れてきた。」
という試合後の分析は正しく、それを活用する戦い方をした。
前の3人は出所を守備しつつ、高い位置に残り、
出来上がるルーズボールの山を、長谷部を中心に上手く処理した。
交代についても、妥当に岩政を入れた後、
3点目を獲って試合を引っくり返すまで、動かなかったのも正解だった。
しかし、ここまで苦しい状況を作った原因は、
相手の強さとレフェリングのみでなく、日本のミスにもある。
吉田は、サイズと強さを持った、才能のあるCBだが、
この試合では、大きな状況判断のミスをいくつか犯してしまった。
その吉田が退場になった直後の2失点目のシーン。
ザッケローニは「4つのミスがあった」と評したが、
ニアをあんな風に抜かれてしまっては、これからの試合、厳しい。
セカンドボールの支配権を譲っても、壁は2枚必要だった。
posted by sakasama |22:45 |
日本代表 |
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2011年01月20日
アジア杯1次リーグB組
日本5-0サウジアラビア (1月17日 カタール・ドーハ)
各メディアでは、
岡崎と前田のコンビネーションを称える記事が目立った。
たしかに、裏を使いたい岡崎と、柱役をこなす前田、の
お互いに長所を引き出すコンビに、今後への可能性を感じた。
また、彼らをパスでコントロールした遠藤と、
そして、
彼らの動きを尊重して引き出した柏木、の働きを特に称賛したい。
柏木は、堂々のA代表初スタメンだった。
岡崎が飛び出したときのフォロー、
前田からの落とし先としての反応、
ボールを奪われたら守備へと移る速さ、、、など、
フォア・ザ・チームで献身的に役割を果たした。
次戦以降、スタメンに戻るだろう本田圭にも、
ヒントとなるプレーが多々あったと思う。
結果のスコアを考えると、
内田が序盤に警告を受け、次戦に出られないのは痛い。
後半から伊野波で試運転しておいた判断は正しいが、
あれだけ点差があり、サウジに戦う気持ちがなければ、
守備時におけるバランスを子細にテストできた、とは言い難い。
posted by sakasama |23:51 |
日本代表 |
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