2007年10月29日

ローマvsスポルティング

UEFAチャンピオンズリーグ第3節・グループF

 このグループの首位マンチェスターUは勝点6で抜け出しており、ローマとスポルティングは勝点3でそれに続いています。
 この2連戦で勝ち越した方がグループリーグ突破に向けて優位に立つだけに、両チームともに気合が入るところ。特にこの試合はホームのローマにとっては絶対に負けられない試合です。

 しかしローマは試合開始早々にいきなりエースのトッティが負傷してしまいます。
 前半5分、ローマのフリーキックの場面。ボールを少し動かした後、トッティがシュートにいった際にリエヂソンのタックルをモロに受けて右足首を痛めました。
 リエヂソンはボールから3mくらいの位置でシュートブロックと壁に当たった場合のルーズボールを狙っていましたが、ボールに近すぎたためボールから離れるようにと主審から促されました。しかしリエヂソンは離れず...
 壁に入っているわけではないのでプレーに影響がないと判断したのか、主審はそのまま笛を鳴らしました。しかし、リエヂソンはホイッスルと同時にボールに向かって突進し、猛烈なタックルをボールではなくトッティの右足に見舞いました。
 イエローカードが出てもおかしくない場面でしたが、リエヂソンには何の御咎めもありませんでした。

 試合は一時中断しますが、トッティはピッチサイドで治療を受けた後、すぐにピッチに戻りプレーを続けます。
 そのトッティのヒールパスからローマにチャンスが訪れます。パスを受けたピサロがシュートを放ち、これで獲得したフリーキックからローマが先制します。
 前半15分、左からのコーナーキック、やはり足の状態が思わしくないのかキッカーはトッティではなくピサロです。このコーナーキックからのボールに対してGKチアゴが飛び出すが間に合わず、フアンのヘディングシュートがゴールネットを揺らしました。

 スポルティングの正GKストイコビッチは、代表戦後にチーム合流が遅れたためにメンバーから外されました。また、CBのアンデルソン・ポウガも不在でしたが、こちらの理由は発表されていないとのことでした。この2人が居れば防げたかもしれない失点でした。

 ローマの先制ゴールにより、静かな立ち上がりから一転して試合が動き始めます。そしてスポルティングがすぐに同点に追いつきました。
 18分、右サイドでジャロ→モウチーニョ→アベウとボールを繋いで切り崩し、アベウからのクロスボールをゴール前でフリーとなったリエヂソンが難なくヘディングシュートを決めました。
 リエヂソンの周りをローマの選手が取り囲んでいたのですが、誰も体を寄せず、あわててカセッティが競りにいきますが間に合いませんでした。

 スポルティングの攻撃はほとんどが右サイドからでした。ジャロ、イズマイロフ、モウチーニョ、アベウが絡みます。ロマニョーリとブクチェヴィッチはまったく目立ちません。右サイド前線では良いリズムを生み出しますが、時折バックラインからの無謀なロングボールなど拙さが目立ちます。

 トッティは右足でシュートを放つなど元気そうにプレーしていたのですが、自ら交替を申し出て35分にピッチを退きました。
 代わってトップに入ったヴチニッチが後半開始早々にペナルティエリア内で頑張ってPKを獲得しますが、マンシーニの蹴ったシュートはコースを読んだチアゴに阻止されました。頭を抱えるマンシーニ。ローマにとって嫌なムードが漂い始めます。

 トッティが退いた後のローマは攻撃のリズムを失います。ボールを持ちすぎるマンシーニがボールを奪われるシーンが目立ちます。
 スポルティング攻勢の時間帯が続きますが、ローマはGKドニの活躍でこれを凌ぎます。前半は軽率なプレーを見せたドニでしたが、後半には安定感を取り戻しました。

 そして、後半25分にローマがカウンターアタックで勝ち越しゴールを奪います。
 左サイドでボールを受けたヴチニッチがドリブルでペナルティエリア内に突入。アベウの執拗なボディコンタクトを振り切り、さらにシュートコースに飛び込んできたトネウを2タッチで右にかわして、右足でゴール右上にシュートを決めました。
 ヴチニッチはゴールを決めた後、ピッチサイドで興奮したデロッシに気合いのこもったビンタを受け、さらにユニフォームを脱いだことによりイエローカードまで受けました。

 その後の20分間は焦りの見えるスポルティングの攻撃をフアン、メクセス、ドニらがことごとく跳ね返し、ローマがホームで2勝目を挙げました。
 ローマはこの勝利で勝点6とし、勝点9のマンUに続いて単独2位に踊り出ましたが、次節のスポルティングとの再戦では、トッティの出場が微妙となっています。
 トッティが欠場となれば、この試合で手ごたえを感じているスポルティングが優位に試合を運び、ローマは守備を固めてカウンターでスポルティングの脆い守備を突く展開が予想されます。


ローマ 2-1 スポルティング

スタディオ・オリンピコ


■ローマ

     10
30    14    77
    7   16
22          2
    4    5
     32

32 ドニ
 2 クリスティアン・パヌッチ
 4 ジュアン
 5 フィリップ・メクセス
 7 ダビド・ピサーロ
10 フランチェスコ・トッティ
14 ルドビク・ジュリ
16 ダニエレ・デロッシ
22 マックス・トネット
30 マンシーニ
77 マルコ・カセッティ
控え選手
 1 ジャンルカ・クルチ
 3 シシーニョ
 9 ミルコ・ブチニッチ
15 アントゥネス
21 マッテオ・フェラーリ
29 アーメド・アピマー・バルッソ
33 マッテオ・ブリーギ
監督
ルチアーノ・スパレッティ


■スポルティング

   31   20
     30
 10        7
     28
 8         78
   24   13
     16

16 チアゴ
 7 マラト・イズマイロフ
 8 ロニー
10 シモン・ブクチェヴィッチ
13 トネウ
20 ヤニック・ジャロ
24 ミゲウ・ベローゾ
28 ジョアン・モウチーニョ
30 レアンドロ・ロマニョーリ
31 リエヂソン
78 アベウ
控え選手
 1 ルイ・パトリシオ
 3 マリアン・ハド
 5 カルロス・パレデス
 6 アドリエン・シウバ
 9 ミラン・プロビッチ
26 グラヂストン
88 セウシーニョ
監督
パウロ・ベント

■主審
テリエ・ハウゲ



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posted by サッカーニョ |03:35 | チャンピオンズリーグ | コメント(0) | トラックバック(0)
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