2007年10月15日
デンマークvsスペイン UERO2008予選・グループF
試合前の順位は以下のとおり。 1位 スウェーデン (8試合で勝点19) 2位 スペイン (9試合で勝点19) 3位 北アイルランド (9試合で勝点16) 4位 デンマーク (8試合で勝点14) デンマークは、この試合で負けると危機的な状況になるが、勝てばスペインとの勝点差が1となる(しかも1試合少ないので優位となる)だけに気合十分なはず。 スペインはビジャとF.トーレスが負傷しており、ストライカーにはラウール・タムードが抜擢されました。中盤はセスクとシャビのダブル司令塔。ユーティリティのイニエスタは左ウイングで起用されました。 序盤、スペインは中盤でボールを繋いで様子を窺う感じ。デンマークは中盤からペナルティエリア内へ浮き球を放り込む味気ない攻撃。 先制はスペイン。14分、左サイドでDFをかわしたイニエスタがファーポスト前のタムードに柔らかい浮き球を送り、これをタムードがヘディングでゴール逆サイドに決めました。名手ソーレンセンは動きの逆を突かれた上に、自分の頭上を超えるシュートを撃たれたため、まったく反応でませんでした。 スペインは16分にもシャビからタムードへスルーパスを通すなど、チャンスを創り始めます。ホアキンも右サイドでドリブル突破すると見せかけて切り返して左足でシュートする良いプレーを見せました。 デンマークも先制点を奪われた直後に、ようやくデンマークらしい攻撃を見せてます。15分にロンメダールが右サイドを深くえぐってクロスを入れますがD.イェンセンのヘディングシュートはDF(の腕?)に当たりゴールはなりませんでした。 21分にはN.イェンセンからの浮き球パスをロンメダールがヘディングでシュートしますが、これはゴール左へ外れました。 試合は徐々に激しさを増し、デンマークの早いプレスの前に、スペインは中盤で何十本ものパスを繋ぎながらも前線に送ることが出来ず、スタンドからはブーイングが起き始めます。その矢先の40分、フィールドの右半分を使って最終ラインからトップのタムードへ流麗なパス回しを披露し、最後はタムードからパスを受けたセルヒオ・ラモスが、スライディングタックルに来たソーレンセンをかわす見事なチップキックでゴールを決めました。 前半終了間際にはロンメダールとセスクが惜しいシュートを放ちましたが、どちらもゴールにはなりませんでした。前半は0-2で終了。 デンマークは後半開始からアンドレアセンに替えてベントナーを投入し、2点を追って必死の反撃をします。 まずは8分、ロンメダールがDFラインの裏に抜け出すが、カシージャスの飛び出しによってクロスを上げられませんでした。 11分のグロンキアのシュートは吹かしてしまい、15分にはペナルティエリア左外からのFKに合わせたベントナーのヘディングシュートが、カシージャスの左足に当たってゴールにはなりませんでした。 ベントナーは29分にも2列目からミドルシュートを放つが右ポストに当たり、悔しがります。苛立つベントナーはプレーが止まっている時にマルチェナを押してイエローカードを受けました。 デンマークは、40分の決定的なシュートも、好調カシージャスに叩き出され、反撃の時間がなくなっていきます。 しかし42分、ベントナーが左からクロスを上げ、逆サイドに走りこんだロンメダールのボレーシュートがゴール前のペレスの足元に入り、後ろにいたトマソンがシュートを決めて、遂にデンマークが1点を返しました。 もう1点取って、せめて勝点1を獲得したいデンマークでしたが、逆に、44分にリエラにゴールを奪われ、勝負を決められてしまいました。リエラのシュートはゴール左上に決まりました。 デンマーク 1-3 スペイン 両チームが、それぞれの持ち味を出したので、まずまずの好ゲームとなりました。しかし、100%持ち味を出し切ったわけではなく、私が期待したほどではありませんでした。(私の期待が大き過ぎたようです...) デンマークは、もっともっと両サイドを深くえぐって欲しかったですが、アーリークロスが多かったです。特に左のグロンキアはサイドでは全く目立っていませんでした。後半から出たベントナーの高さを活かせなかった点は今後の課題でしょう。トマソンのワントップには限界を感じたので、ベントナーのような選手と組ませるのは良いと思うのですが、2人の連携は未だ熟成されていません。 スペインは流れるようなパスワークと高い個人技を随所に見せてくれましたが、F.トーレスとラウールがいれば...そしてイニエスタを中盤の底に置けば、もっと魅力的な攻撃が出来たに違いありません。 ■デンマーク 9 8 11 7 10 2 5 6 4 3 1 1 トーマス・ソーレンセン 2 クリスティアン・ポウルセン 3 マルティン・ラウルセン 4 ウルリク・ラウルセン 5 ニクラス・イェンセン 6 トーマス・ヘルベグ 7 ダニエル・イェンセン ("79 OUT) 8 イェスペア・グロンキア ("65 OUT) 9 ヨン・ダール・トマソン 10 レオン・アンドレアセン ("46 OUT) 11 デニス・ロンメダール 控え選手 12 クリス・ソーレンセン 13 アナス・クリステンセン 14 トーマス・カーレンバーグ ("65 IN) 15 ラスムス・ブルツ 16 イェスペア・クリスティアンセン 17 ケネス・ペレス ("79 IN) 18 二クラス・ベントナー ("46 IN) 監督 モルテン・オルセン ■スペイン 19 16 17 8 18 14 6 15 4 2 1 1 イケル・カシージャス 2 ラウール・アルビオル 4 カルロス・マルチェナ 6 ダビド・アルベルダ ("64 OUT) 8 シャビ・エルナンデス 14 ホアン・カプデビラ 15 セルヒオ・ラモス 16 アンドレス・イニエスタ 17 ホアキン ("69 OUT) 18 セスク・ファブレガス ("78 OUT) 19 ラウール・タムード 控え選手 3 マリアーノ・ペルニア 10 ルイス・ガルシア ("78 IN) 11 ミゲル・アンヘル・アングロ 20 アルベルト・リエラ ("69 IN) 21 ダビド・シルバ 22 パブロ・イバニェス ("64 IN) 23 ペペ・レイナ 監督 ルイス・アラゴネス ■主審 リュボシュ・ミヘル >>このブログを応援してくださる方は、ココをクリックしてください |サッカーニュース(スポナビ)|サッカーニュース(AFP)|サッカーカレンダー|人気blogランキング|ブログ王ランキング|音楽ブログランキング|
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posted by サッカーニョ |02:42 |
ユーロ2008 |
コメント(8) |
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Re:デンマークvsスペイン UERO2008予選・グループF
コメント投稿者ID :
あのブーイングは、ホームで何十本もパスを繋がれたデンマークのものだったと解釈してました。どうなんでしょう。
トーレスとラウルは、もう何回もやってダメでしたし、アラゴネスの中で、柱はビジャだと思ってます。彼はすべての面でレベルが高いので。
トーレスはフィジカルやスペースがあるプレミアなら通用するんですが、スペイン特有の細かいパス回しに対応しきれてないんですよね。動き直しを何度も繰り返せる選手がスペインらしいフォワードなので。トーレスはシンプルなサッカーではより活きる。そこを使い分けられるかが問題だと思います。
イニエスタを中盤の底に置いたり、その他、シャビアロンソでもいいですが、そういう選手を置いても、結局強い相手には失点を食らう結果になるんですよね。実際これまでアルベルダを外すことによって厳しい試合が何度もありましたし。アルベルダをもっと評価してあげてください。後半トマソンがシュートを後ろからカットされたんですが、あれはアルベルダが1点防いだといっても過言ではないくらい、他の選手には出来ない好プレーでした。彼がいるから、カプテビラとSラモスがあんなに上がれるんです。
それに、イニエスタは、今スペインで最も素晴らしい攻撃的選手なんで、底で使って攻撃センスを殺してしまうのはもったいないです。起用すぎるのも問題ですね
posted by KASHIMA KASHIMA | 2007-10-15 11:24
Re:デンマークvsスペイン UERO2008予選・グループF
コメント投稿者ID :
KASHIMAさん、鋭いご指摘ありがとうございます。
ブーイングは何度もバックパスをしたスペインに対してデンマークサポーターがやったのではないでしょうか?
>イニエスタ...底で使って攻撃センスを殺してしまうのはもったいない...
確かにその通りです。
>アルベルダをもっと評価してあげてください。
守備では評価してますが、私は攻撃指向が強いもので...
そこでイニエスタのピヴォーテ起用を希望したわけです。
イニエスタがもったいないならシャビ・アロンソではどうでしょうか?
トーレスに関する分析は非常に参考になりました。
posted by サッカーニョ | 2007-10-15 12:44
Re:デンマークvsスペイン UERO2008予選・グループF
コメント投稿者ID :
たぶん、あの展開はスペイン人にとっては最高の展開ですから、ブーイングはないと思うんですよ。逆に喜んでたと思うので。なんでホームでそんなボール回されてんだ!ってことで、デンマークサポがキレたのは間違いないかなと。
シャビアロンソは、せっかく使ったのに一発レッドで、アイスランド戦に期待を裏切りましたからね…。その後アルベルダが出て来て、カウンターをことごとく止めたのは、さすがでしたし。
結局この試合でも、中盤で守備してるのアルベルダぐらいしかいないんで、彼がいなくなったら、ちょっとヤバいですね~。
プジョルがいれば、もう少し、シャビやセスクに守備させると思うんですけど。
トーレスのキックを見てみるとわかるんですが、ヒットしないことが多いんですよ。動き直したり、いろいろやると、足元まで意識がいかなくなっちゃうのかって思うほど(笑)
ただ、奴は一発スルーで抜けたり、ヘッドだったり、シンプルなことをやらせると、これがまた凄い威力を発揮するんですよね。小細工はビジャがやって、トーレスは前線で待ってるってコンビネーションが確立したら面白いんですけどね。
ということで、結構役割的なところでもビジャとラウルはかぶっちゃうんですよね。。背番号もかぶってますけど。。
posted by KASHIMA | 2007-10-15 14:22
スペイン 2点目 シャビの眼
コメント投稿者ID :
http://www.youtube.com/watch?v=wGfgcfMU7Ko
こちらの映像を参照して下さい。
このゴールシーンの前
カプデビラのパスカットから 繋いだパスは20本。
ハーフライン手前 シャビから 下がってきたホアキンへ。
→ホアキンは セルヒオの上がるスペース作り。
セスク、イニエスタ 絡んで 短いパス回し。
→シャビが上がってゆく時間を作る。
緩いリズム。
ここから 映像始まり。
タッチ沿いのセルヒオに パス。
セルヒオは シャビへ ダイレクトで出す。
→スピードを上げる。緩急をつける。
→左SBを吊り出した。ラインにギャップが出来た。裏のスペースへ走る。
シャビは 「左足で とめて 右足で」無造作にタムードへ。
→なぜか? DFの意識を中央へ向けるため。
→「タムードへ出しますよ」 と相手にわかるように。
わざと「顔」と「身体」をタムードに向けてパスをした。セルヒオの方を見ずに。
→DFラインにギャップがあり裏へセルヒオが走りこむのを「読めて」いる。
→ひとつのトラップには パスには 意味がある。
タムードは 左へ開き気味で 右足で ダイレクトに セルヒオへ。
→なぜか? DFは タムードへ寄せるから。
中央へ寄せられ外のセルヒオをケア出来ない。
逆をとられた。
タムードからのパスをトラップして GKと1対1。
距離が近いので チップキックで ゴール。
右SB ←CB スペース
タムード ↓ ↓
CB 右SB
シャビ セルヒオ
posted by 杉本 | 2007-10-16 23:53
Re:デンマークvsスペイン UERO2008予選・グループF
コメント投稿者ID :
>繋いだパスは20本
そんなもんでしたか?もっと多いかと思ってました
。30本くらい。
私もビデオを巻き戻して数えようかと思ったのですが、やめました。
YouTube動画では前へ繋ぐ良いところしか映っていませんが、その前はスペインが思うように前線に運ばせてもらっていなかったと思います。その結果、パスの数が増えた。
スペインはあれだけのパスを回そうとして回してた訳ではないですよね。2~3本のパスでシュートまで持っていくのが理想的だと思います。
KASHIMAさんのトーレス分析は実にわかりやすいです。私が感じていたことをズバリ言葉で表現してくれています。ただ、「シンプルなプレー」=「イングランド向き・スペイン不向き」というのは、それほど単純でもないかと思いますが...
しかし、トーレスのルックスは北欧っぽいですよね。ルーツは北欧なのでしょうか?
posted by サッカーニョ | 2007-10-17 12:59
Re:デンマークvsスペイン UERO2008予選・グループF
コメント投稿者ID :
>役割的なところでもビジャとラウルはかぶっちゃう
今日、レアル・マドリーがビジャ獲得のために6000万ユーロ(約98億4000万円)を準備しているというニュースが流れました。
銀河系脱却後もフロント陣はまだ血迷っているということでしょうか?
それともラウルがまたスランプに陥る時のための保険?
posted by サッカーニョ | 2007-10-19 12:41
スペインの布陣
コメント投稿者ID :
1.セスク、シャビ、イニエスタ 3人の技巧派MFを使う。
→自分達の良さを出すスペインらしいサッカー。
2.バランスを考慮して 「ドリブル突破型」ホアキン
「守備に強いアンカー」アルベルダ
3.すると 当然「1トップ」
→1トップは オールラウンド型FW。ビジャ、トーレス、タムード
→タムードしかいない。
←ラウルは 1トップこなせない。もう一人 パートナーとなるFWが必要。ひとりでは 何もできない。
よって スペインの布陣
タムード
イニエスタ ホアキン
セスク シャビ
アルベルダ
カプデビラ アルビオル マルチェナ セルヒオ
ラモス
posted by 杉本 | 2007-10-19 20:32
4つの「1対1」
コメント投稿者ID :
デンマークも同じく 4-1-4-1
つまり 「1対1」が 4つできる。
ヘルベグ イエンセン
イニエスタ ホアキン
ロンメダール グロンキア
カプデビラ セルヒオラモス
試合は スペインが 中盤バックラインでボールまわし。ここぞという時の崩しは見事。
デンマークは 前からプレス、サイドから放り込むだけで 崩せず。中央から 気の効いた攻めは なし。
そして サイドの攻防 4つの「1対1」で
全てスペインが勝つ。
イニエスタ対ヘルベグ
イニエスタは サイドに張っているだけの「ドリブル突破型」ではない。
内へ入っての繋ぎの時に誰が付くのか曖昧。
肝心の1対1は 右足でチャンスメイクするイニエスタに対応できず。
縦に抜くと見せて 内へ切り返す。
特に ホアキン対イエンセン
ホアキンのドリブルに対応できず ファウルで止め 縦に抜かれ 縦を切れば切り替えされシュート インターセプトしようと 出ればハンド。
ついには 上がったセルヒオラモスと入れ違い 致命的な2点目。
即ち 2点目は 必然である。
「きょうは ホアキン冴えてるぞ。」
「イエンセンは 混乱してるぞ。」
スペインは 意図的に このサイドを攻略した。
posted by 杉本 | 2007-10-19 21:21
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