2007年10月14日

CSKAモスクワvsフェネルバフチェ

UEFAチャンピオンズリーグ第2節・グループG

 ブラジル人が攻撃の核となっている両チームの対戦。前節フェネルバフチェはホームでインテルに勝利。一方のCSKAモスクワはアウェイでPSVに0-1で負けています。

 序盤はホームのCSKAモスクワがゾーンを高く保ち、攻勢をかけます。
 ラブとジョーの2トップは特に活発に動いていましたが、2人ともボールを受けるとゴールに向かってまっしぐらの猪突猛進タイプで、あまり周りが見えていません。少々遠目からでもシュートを撃っていきます。
 2列目中央のドゥドゥは周囲は見えているが、あまり活かせていません。トップ下というよりはセンターハーフと言った方がしっくりくる位の低いポジションで、あまり2トップとは絡みません(パスは出すがフォローはしないという意味です)。おそらく本来のトップ下はダニエウ・カルバーリョ(またはラモン)ですが、今回は出番はありませんでした。
 これでは両サイドのクラシッチとジルコフを起点にした方がチャンスは多く創れそう。クラシッチはキープ力がありますし、ドゥドゥよりは周囲を活かせそう。クロスの精度はジルコフの方が上です。

 問題は攻撃よりも守備です。CSKAモスクワの最終ラインは今どき珍しい3バックですが、ペナルティエリア内では彼らが余りにもオタオタしてしまいます。そして守備のミスから先制点を奪われてしまいました。
 9分、ペナルティーエリア内中央のこぼれ球を、焦ったDFがスライディングしながらサイドへクリアします。しかし、これがアレックスの頭上に飛び、アレックスはジャンプ一番、ヘディングシュートをします。GKは前に出てきていたために、どうすることも出来ず、あっさりゴール。

 しかしフェネルバフチェも負けじとDFのミスで同点ゴールを献上します。
 後半4分、エドゥがGKにバックパスをするが、このボールをクラシッチに奪われ、クラシッチとキーパーの1対1となります。GKに向かって行きながら放ったクラシッチのシュートはGKデミレルの右手に当たるが、粘るクラシッチがゴールラインを割る寸前でボールに追いつきゴールに押し込みました。

 さらに後半7分にはエドゥがペナルティエリア内でラブを倒してPKを与えます。このPKをラブが自ら決めて、CSKAモスクワが逆転に成功。2度の失策をしたエドゥは、このあと交替させられますが、前半のフェネルバフチェの守備はとても安定していました。最終ラインは広がり過ぎず狭まり過ぎず、ちょうど良いくらいの間隔で網を張って相手を囲い込んでいきます。中盤のプレスも激しくはないですが、まずまず効果的でした。

 その後はフェネルバフチェが直接FKやミドルシュートで同点ゴールを狙うが、GKマンドリキンの好セーブの前にゴールを決めることが出来ません。ジーコは後半27分と32分にセンターバック2人とボランチ1人を交替する思い切った采配を振るいますが、これも効果は現れず...
 このままCSKAモスクワの勝利かと思われた後半40分に、ディヴィッジのロングシュートが決まり、フェネルバフチェが遂に同点に追いつきました。ディヴィッジのロングシュートは速く無回転だったため、ペナルティエリア内で急速に落ち、マンドリキンの手の下をすり抜けました。

 このままドローで試合終了。フェネルバフチェは相手DFのミスとディビッジのロングシュートでなんとか勝点1をもぎ取ったという感じでしたが、前半の、アレックスからのパスをアウレリオがスルーして前のスペースに走り込みパスを受けてシュートしたシーンなんかは、かなりいい感じだったし攻守両面で持ち味を発揮できていました。
 ケジュマンだけは別に居なくてもいいような気がするのですが...他にマシなFWも居なさそうなので我慢するしかないか...
 CSKAモスクワも攻撃面ではなかなかの好チームです。トップ下と最終ラインさえ何とかすれば、決勝トーナメントに勝ち進む可能性も少しはありそうなのですが...最終ラインは無理か?


CSKAモスクワ 2-2 フェネルバフチェ


■CSKAモスクワ

    10     9
 18    20     17
    25     2    
  6     4     24
       1

 1 ベニアミン・マンドリキン
 2 デイビダス・シェンベラス
 4 セルゲイ・イグナシェヴィッチ
 6 アレクセイ・ベレズツキー
 9 バグネル・ラブ
10 ジョー
17 ミロシュ・クラシッチ
18 ユーリ・ジルコフ
20 ドゥドゥ ("90 OUT)
24 ワシリー・ベレズツキー
25 エルビル・ラヒミッチ
控え選手
33 エフゲニー・ポマザン
 5 ラモン
 7 ダニエウ・カルバーリョ
19 ダウィド・ヤンチク
21 エドゥアルド
22 エフゲニー・アルドニン ("90 IN)
88 ジャネル・エルキン
監督
バレリー・ガザエフ


■フェネルバフチェ

    99    9
  6         20
    24   15
  3         19
    36    2
       1

 1 ボルカン・デミレル
 2 ルガーノ ("77 OUT)
 3 ロベルト・カルロス
 6 ギョクチェク・ベデルソン
 9 マテヤ・ケジュマン
15 メフメト・アウレリオ
19 オンデル・トゥラジュ
20 アレックス
24 デニズ・バリュシュ ("72 OUT)
36 エドゥ ("72 OUT)
99 ディビッジ
控え選手
88 ボルカン・ババジャン
 5 ヤシン・チャクマク ("72 IN)
 7 ケマル・アスラン
 8 カズム・カズム(=コリン・カズム・リチャーズ) ("72 IN)
18 アリ・ビルギン
21 セルチュク・シャーヒン
77 ギョクハン・ギョニュル ("77 IN)
監督
ジーコ

主審
クヌート・キルヒャー



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posted by サッカーニョ |02:32 | チャンピオンズリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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Re:CSKAモスクワvsフェネルバフチェ

アレックスは落ち着き払ってて、でも効果発揮とまではいかなかった印象ですね。
ディビジはちょっと期待はずれ。最後の同点は殊勲でしたが、相手にとっては事故みたいな感じか。

フェネルバフチェ全体が少々期待はずれに思いました。
どちらかというと、行き当たりばったりの低空イマジネーション・スタイルなんでしょうか。
これひとつだけ見ると、ジーコ監督も長くないのかな、と。。。

一方、チェスカはそれなりの好チームでしたね。
両翼、とくにクラシッチはよかった。彼は中央でも技術を発揮できそうです。西側クラブに行かず、こういうところでのびのび成長してもらいたいです。
ドゥドゥは日本にいた人?ちょっとこの試合は駄目でしたね。
確かに前四人に可能性を見いだせるだけに、オーガナイザーの不在が残念。

本来4バックを、ホームで勝つべく3に変更?
イグナシェビッチはともかく、ベレズツキー兄弟がちょっと穴。
彼らがロシア代表の中心では、イングランドに3点とられるのも道理かなという印象でした。

どちらも予選落ちでしょうか。

posted by コリバノフ | 2007-10-15 20:17

Re:CSKAモスクワvsフェネルバフチェ

コリバノフさん

>行き当たりばったりの...
確かにそんな感じ。攻撃は実に即興的です。今後も選手のコンディションに大きく左右されそう。
ジーコの仕事は選手のモチベーションを上げることくらいでしょうか。

CSKAモスクワのダニエウ・カウバーリョという選手、怪我で出られなかったみたいですね。もうすぐ復帰みたいなので、この選手がいるCSKAモスクワを一度観てみたいと思っています。

ベレズツキー兄弟がロシア代表って...本当だ。
今UEFAのサイトで確認しました。
しかしイングランド戦以外はイスラエル戦の1失点だけで、あとは全て無失点なんですね。これは意外。
総得点ではイスラエルにも劣ってます。攻撃はもっと大したことないってことでしょうか。
これでは予選突破は無理でしょう。突破してもあまり観たいとも思いませんけど。

posted by サッカーニョ | 2007-10-16 01:44

Re:CSKAモスクワvsフェネルバフチェ

チャンピオンズリーグでなく、欧州選手権ですけど、今から始まるロシア対イングランド、やはりチェスカの三人がDFを担うようです。
負けるとロシアはお終いですが、勝って、イスラエルをも破れば、一気に予選突破の目があるんですね。
お、ジルコフも出ますね。

posted by コリバノフ | 2007-10-18 00:01

Re:CSKAモスクワvsフェネルバフチェ

いやはや、ベレズツキーはやはり今ひとつ、ふたつ、三つくらい足りない。。
片方は交替。でもルーニーの見事なシュートはオフサイドだったように見えました。それに、残ったベレズツキーがゴールにつながるシュートを試みて貢献しました。

イングランドは勝機もあったのに。
でも結局無様でした。
始めから守備一辺倒。ラッキーな先制でいっそう消極的になりました。組み立てられない。しないというよりは、できない。

ロシアはスラブらしく技巧的。
誰もが何かが欠けてますが、積極性で補ってました。アルシャビン、ジリァノフなどはおもしろい選手。前の方は小柄ですね。
テルアビブで勝てるのでしょうか?

posted by コリバノフ | 2007-10-18 02:28

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