2007年09月15日

スコラーリの左ジャブ EURO2008予選・ポルトガルvsセルビア

 EURO2008予選グループA、ポルトガル対セルビアの一戦を観ました。

 ポルトガル3位、セルビア4位で迎えたこの試合は、両チームにとって負けられない試合。ちなみに首位はポーランド、2位がフィンランドです。


■試合終了後の騒動
 試合内容の前に、まず、試合終了後の騒動について触れておきます。
 この騒動の中でスコラーリ監督がドラグティノビッチを殴ったかどうかが問題となっているそうです。スポーツナビのニュースによると、『試合直後のインタビューではスコラーリは次のように話していた。「クアレスマに手を出そうとしたのは相手選手の方だった。私はクアレスマを守ろうとして割って入っただけで、相手を殴ったわけではない」』とのことですが、映像を見た限りでは、このコメントは事実と少し食い違っています。
 まず、試合終了のホイッスルが鳴る直前にクアレスマ(ポルトガル)とドゥリャイ(セルビア)が競り合っていました。そしてホイッスルが鳴った直後に、この2人が何か言い合っていました。そこにスコラーリが割って入り、何故かドゥリャイではなくドラグティノビッチと対面します。そしてスコラーリが何か言いながらドラグティノビッチの胸元に触れようとしたところ、ドラグティノビッチがその手を払い除けたのです。これにカッとなったスコラーリが思わず左ジャブを繰り出した、という流れでした。スコラーリ登場後、クアレスマはその場を離れていき、誰もクアレスマには手を出そうとはしていませんでした。
 ドラグティノビッチはスウェーバックしてスコラーリのパンチをかわしていたように見えたので、「相手を殴ったわけではない」というスコラーリのコメントは嘘ではないようなのですが、明らかに殴ろうとしていたので、きっと重い処分が下されることでしょう。


■試合内容
 さて試合内容ですが、序盤はポルトガルが彼等らしいサッカー、つまりショートパスを回す攻撃スタイルを披露していました。ゴールデン・エイジの遺産ですね。加えてC.ロナウドのサイドアタックが強いアクセントになっていて、とても魅力的でした。セルビア・ディフェンスはロナウドのドリブルをファイルでしか止めることが出来ず、再三FKを与えていました。ポルトガルの先制点は、そのFKから生まれました。
 セルビア選手のボールコントロールミスからシモンがボールを奪い、すぐに右サイドをオーバーラップしてきたボシングワ→ヌーノ・ゴメス→再びシモン→そしてロナウドとダイレクトに繋ぎ、最後はロナウドのドリブルで相手のファウルを誘い、FKを獲得しました。この流れはお見事でした。
 このFKを蹴ったのはシモン。ゴールに近い位置だったこともあり、まさか入ると思っていなかったので油断していました。(GKではなく私が)
 先制点の後も数分間はポルトガルの攻勢でしたが、徐々に緩慢な攻撃に変わっていき、前半終了頃にはセルビアに反撃されていました。

 後半からは少し攻撃を立て直してきましたが、この頃にはセルビアもロナウドのドリブルに対して、ある程度対応できるようになっていました。ファウルでしか止められないことに変わりはないのですが、危険地帯ではFKを与えないようになってました。マンUでチームメイトのヴィディッチだけは、ファウルを犯さずにロナウドを止めるディフェンスを見せていました。
 ポルトガル優勢で勝利が目前に迫った頃に、セルビアに同点ゴールが生まれました。スタンコビッチのFKからペナルティエリア内の混戦の中ヘディングシュートを放つが、これはパウロ・フェレイラの脚に当たる。しかし幸運にもこぼれ球がイヴァノビッチの前に転がり、ごっつぁんゴール。ヘディング・シュートの瞬間にイヴァノビッチがオフサイド・ポジションにいたと言うことで何度もスロー・リプレイされていました。まぁこの時にはプレーに関与していなかったという微妙な判定なので、ゴールで良いと思いますが...


■試合結果
 結果1-1の引き分けに終わり、両チームにとって喜べない結末でした。同日に行われたフィンランド対ポーランドもドローに終わり、順位に変動はありませんでした。


■感想
 ロナウドはこのゲームでも両サイドに顔を出しては切れ味抜群のドリブルで相手DFに脅威を与えていましたが、彼は相手サイドバックのポジションを見て、どちらのサイドを攻めるか決めているのでしょうか?
 他のゲームでもそうですが、ロナウドが両サイドに現れることにより相手両サイドバックのオーバーラップはほとんど封殺されているのではないでしょうか?
 「攻撃は最大の防御なり」。フィーゴが居た時には、その効果は絶大だったはずで、もう一度ワールドカップ2006の試合を見て確認したいと思いました。


この試合のダイジェスト動画(YouTube) >> http://www.youtube.com/watch?v=1D50Z-MZPFg



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posted by サッカーニョ |04:02 | ユーロ2008 | コメント(7) | トラックバック(0)
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Re:スコラーリの左ジャブ EURO2008予選・ポルトガルvsセルビア

コメント投稿者ID :

後半十分くらい、デコが、右から来るグラウンダーのセンタリングをシュートしたあたりから見ました。

この時間帯はつまらない。両者とも昔日の面影はまったくないですね。
ロナウドにもいいプレーはなし。全面に広く散らばり過ぎ。パス交換でおもしろい崩しができそうな兆しがほとんどなかった感じです。
あまりにも重要すぎる試合だったということですか。

ポルトガルが同点にされたのは不運ですが、あんな内容では仕方ないかもしれません。
スタンコビッチにはユーゴスラビアの香りがないですね。いや、セルビアは、ウクライナだと言われても、そうかなと思うようなチームでした。
どちらも二位に入ることはできるかもしれませんが、現行のチームでは期待できない。

マルコ・パンテリッチ、オフサイドになったときにアップで映りました。
かつての、PKで得点するゴールキーパー、ドラガン・パンテリッチに似てるような気がしましたが、よくある名前だし、関係はないでしょうね。
そのくらいしか興味持てない試合でした。

posted by コリバノフ | 2007-09-15 08:43

Re:スコラーリの左ジャブ EURO2008予選・ポルトガルvsセルビア

コメント投稿者ID :

>ロナウドが両サイドに現れることにより相手両サイドバックのオーバーラップはほとんど封殺されているのではないでしょうか?
 「攻撃は最大の防御なり」。フィーゴが居た時には、その効果は絶大だったはずで、もう一度ワールドカップ2006の試合を見て確認したいと思いました<

では、こちらも確認しようではないか....
とビデオを探せば、06WCありません。
つまり、残しておきたいビデオはゼロだった。

EURO00 ポルトガルーイングランド
見ました。

ヌノゴメスをトップに置いて、フィーゴ、ピント、ルイコスタで攻める。
フィーゴとルイコスタに 如何にして良い形でボールを持たせるかが、ポルトガルの生命線。


posted by 杉本 | 2007-09-15 21:06

Re:スコラーリの左ジャブ EURO2008予選・ポルトガルvsセルビア

コメント投稿者ID :

コリバノフさん

>後半十分くらい、デコが...シュートしたあたりから...

ロナウドからボールを受けてミドル、ですね。

面白いと感じたのは正味、前半20分くらいまででした。
それ以降ポルトガルが積極的に攻めなくなったからなのですが、ボシングワがあまりオーバーラップしなくなったからかもしれません。
しかし、考えてみれば最初からペチもマニシェもほとんど攻撃参加してなかったです。

パンテリッチはわかりません。

posted by サッカーニョ | 2007-09-16 01:06

Re:スコラーリの左ジャブ EURO2008予選・ポルトガルvsセルビア

コメント投稿者ID :

杉本さん

私もビデオはとっていないので、いつか再放送されたら...という意味です。
それと「誰か持ってる人がいたら確認してくれないかなぁ」と言う期待を込めて...

EURO2000のときはロナウドは居ませんでしたが、フィーゴが同じようなことやってませんでしたか?
ポルトガルの守備陣で準決勝まで勝ち進むには、相手の攻撃を前で抑える必要があったのかなぁ、と思いましたので...

去年のワールドカップではサイドの重要性が顕著に表れていて、日本やクロアチアのような3-5-2のチームは4-4-2や4-2-3-1のチームと対戦したとき、両サイドの人数が2対1となり、両サイドの支配権を握られていたように思います。かといって中央から崩せるわけでもなく...

ワールドクラスの選手が居ないチームにとって、両サイドの攻守はかなり重要度が高いかと思います。
ポルトガルにはフィーゴとルイ・コスタが居たので、当てはまりませんが...

posted by サッカーニョ | 2007-09-16 01:20

Re:スコラーリの左ジャブ EURO2008予選・ポルトガルvsセルビア

コメント投稿者ID :

>EURO2000のときはロナウドは居ませんでしたが、フィーゴが同じようなことやってませんでしたか?
ポルトガルの守備陣で準決勝まで勝ち進むには、相手の攻撃を前で抑える必要があったのかなぁ、と思いましたので...<

フィーゴだけでなく、ピント、ルイコスタもポジションありません。3人で細かくパス回ししながら、あちこち行きます。
守備の的を絞らせない。

「相手の攻撃を、サイドバックの上がりを封じる」というのは
どうかな?
味方が良い形でボールを持ったら、
上がったら必ずボールが来る状況なら
マークを置き去りにしますから。
よくわかりません。

posted by 杉本 | 2007-09-16 20:52

Re:スコラーリの左ジャブ EURO2008予選・ポルトガルvsセルビア

コメント投稿者ID :

もうすぐ CL始まります。
私は見られませんので
サッカーニョさん よろしく。

アーセナルーセビージャ
バルサーリヨン

リヨンとセビージャに期待してます。

posted by 杉本 | 2007-09-18 20:50

Re:スコラーリの左ジャブ EURO2008予選・ポルトガルvsセルビア

コメント投稿者ID :

私はベンフィカに注目しているので、まずはミラン戦を観たいと思います。
リポートは...明日以降になります。

posted by サッカーニョ | 2007-09-19 02:23

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