2010年03月24日
今のところ日本ではまったく報じられていない状態ですが、チェコのサッカー1部リーグ、ガンブリヌス・リーガに於いて八百長事件が発覚したので、ピックアップします。久々に書くチェコのニュースがこんな話題になってしまって、非常に残念なのですが・・・・
事件が発覚したのは、先週末から今週の始めにかけて。08-09シーズンの最終節、シグマ・オロモウツvsボヘミアンズ・プラハのゲームに於いて、当時EL出場権がかかる状態で最終節を迎えたシグマ・オロモウツは、ボヘミアンズに3-0で勝利。その結果、シグマ・オロモウツは4位となり、EL出場権を手に入れました。
ところがそのゲームの後、オロモウツ側からボヘミアンズ側へ、300,000チェコ・コルナ(日本円で約144万円)の不正な金銭の提供があった模様。この金銭の授受に関しては、ボヘミアンズの複数の選手、及びオーナーのカレル・カプルが、その事実を認めているとされています。
報道によると、ボヘミアンズに所属した経験を持つオロモウツのGK、ドロビシュが、ゲームに先だってボヘミアンズのMF、ドベシュに八百長を提案。しかしドベシュがこれを一旦断ったため、ドロビシュは再度DFのオベルマイェルを介して、その他数人の選手と共に八百長の話をオーナーのカプルに通し、交渉が成立。ゲーム後、300,000チェコ・コルナはオベルマイェルを介し、ドロビシュからカプルの手に渡ったとの事です。
現在のところ、誰がドロビシュを唆してこのような金銭の授受を行わせたのかは明らかになっていないものの、いち選手の一存でもってこのような金銭の授受が行われというのはどう考えても不自然であるため、オロモウツのクラブ上層部の関与が疑われています。
この件に関して、CMFS(チェコ・サッカー協会)は調査を開始。両クラブの幹部から聞き取りを行い、昨シーズンのリザルトの見直し、及び両クラブへの処分が検討されている模様です。また警察の介入も行われ、汚職事件を担当する部署が捜査を行うと見られています。
ご存知の通り、00年代序盤にはポボルスキー、ネドヴィェド、コレルらを擁してヨーロッパを席巻したチェコ代表も、近年の成績は下降線をたどる一方。ユーロ2008ではグループリーグで敗退すると、続くワールドカップ予選でもスロヴァキア、スロヴェニアの前に屈し、南アフリカ大会への出場を逃しました。
またクラブレベルでも、近年はヨーロッパの舞台でまったく活躍する事ができず、今シーズンからはCLへの出場枠が1つに減らされている状態。期待されたワールドユースカナダ大会の準優勝世代が思ったように伸びず、現在では海外のトップクラブで活躍する選手も、ロシツキー、ネツィトら限られた選手のみとなってきています。
チェコのサッカー協会も、つい最近まではかなり胡散臭い連中が巣くっており、明らかにおかしい選手選考や無能な監督の無意味な続投といった事が、まかり通っていました。昨年イヴァン・ハシェックがCMFS会長に就任し、徐々に立て直しを図っていこうというさなかでのこの疑惑の浮上は、チェコのサッカー界に多大な衝撃を与えているものと思われます。
ファンとしては月並みな事しか言えませんが、とにかくハシェック会長の下、しっかりと調査を行い、両クラブに然るべき処分を下す事。またこのような事がこれまでもまかり通ってきたのであれば、今後は決してこのような事が起こらないような体制づくり、再発防止策の検討を進めていってほしいものです。
この件についてはまた続報が入り次第、ピックアップしていく事にします。
posted by Alan Hetarade |14:05 |
ガンブリヌス・リーガ |
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2010年03月21日
Yokohama F Marinos 4-0 Kawasaki Frontale
【Y:8.Shunsuke Nakamura, 12,40.Koji Yamase, 60.Yuzo Kurihara】
う~ん。一言で言ってしまうと、川崎の研究不足。それで全てが終わってしまった感のあるゲームでした。
マリノスは2週続けての神奈川ダービー。スタジアムも、ホームの日産スタジアムという事で変わりなし。そして湘南も川崎も、フォーメーションは同じ4-3-3。選手の質は違えど、志向するフットボールの中身としては、似ている部分もあります。
先週のエントリーにも書きましたが、前節の湘南は前線と最終ラインの間の中盤がスカスカになってしまい、そこで数的有利を作ったマリノスに、好き勝手にやられてしまいました。4-3-3というフォーメーションの場合、MFが3人しかいないため、下手をするとミッドフィールドの攻防で人数が不足してしまう。さらにマリノスには中村俊輔というキープ力、展開力のある選手が加わったため、なおさらその点はケアーしなければならないわけです。
ところが、1週間前に湘南がある意味では良い“反面教師”になったはずだったのに、この日の川崎はその湘南の失敗を生かせず、逆に自分たちもほぼ湘南と同じような形で、マリノスに好き放題やられてしまいました。
まず最悪だったのは、川崎のMF3人が全員前がかりになってしまい、中盤のバランスが完全に崩れて、最終ライン前、1.5列目の辺りががら空きになってしまったこと。
序盤からアンカーの稲本が積極的に攻撃参加していて、それはそれで悪いことではないとは思いました。ただ、もしその稲本が攻め上がるのであれば、そのスペースをケアーしなければならない。ところが田坂も谷口もまるでその点を気にする素振りが無く、ここでポッカリとスペースが出来、そこをマリノスに好き放題に使われてしまいました。
これに関しては、明らかに川崎の戦略ミスでしょう。稲本個人にしたってやや攻撃参加が過ぎるところがあり、アンカーとしての本来の役割を果たせていない面がありました。これは中盤の厚みを持つマリノスにどう対抗するか、という点に於いて、全くの無策であった事を示しています。レナチーニョ、黒津はサイドに張り付いているわけですから、中盤のバランスを3人で如何に取るかということが重要だったはずなのに、まるでその点がケアーされていなかった。
さらに攻撃面でも、チョン・テセに単純に放り込むだけ、若しくはレナチーニョにボールを預けて1対1でどうにかしてくれ、という強引な攻撃ばかりが目立ちました。前者はフィジカルの強い中澤、栗原に潰され、後者は数的有利を作ったマリノスの前に為す総べなくボールを奪取されるばかり。そして一たびマリノスがボールを持つと、最終ライン前にある広大なスペースを使われ、攻め立てられる・・・・という、まさに1週間前の湘南戦とほぼ同じ光景が見られました。
湘南も田原という、ツボにはまればとんでもない爆発力を発揮する選手を擁していましたが、中澤の前に何もできず。サイドの馬場、新居も孤立しては潰される、という展開でした。そしてこの日の川崎のチョン・テセ、レナチーニョ、黒津という3人もまったく同じでした。
結局後半に入って、中盤の3人を3人ともよりディフェンスラインに近い位置で守らせることで何とか最低限のバランスは取り戻しましたが、守備の修正で手いっぱいだったのか攻撃に関しては何も改善点が見られず、マリノスに余裕の選手交代をされて逃げ切られてしまう始末。
ハッキリ言って、今回ばかりは川崎ベンチがあまりにも何も考えてこなかった事が、浮き彫りになったゲームだったのではないでしょうか。確かに川崎には、怪我人が多かった。しかし怪我人の有無と戦術面での指示、相手への対応策というのは別の要素です。むしろ怪我人が出ているからこそ、より戦術面でしっかり詰めてポイントを取れるようにしていかなければならないのに、その点が疎かになっていた。これは流石に、ベンチの失策と言えるでしょう。
再三繰り返していますが、何よりその前の週に湘南が一度失敗していた事の、まさに焼き直しのような事をした上で惨敗した事。これは流石にちょっとなぁ、と思わざるを得ませんでした。例えばレナチーニョ、黒津にもう少しチョン・テセに近い位置でプレイするよう指示を与えるだとか、田坂、谷口の2枚+SBが積極的にサイドで数的有利を作るようにするだとか、まず稲本には守備を重視させて、谷口にも稲本のサポートについて特に留意するよう伝えるだとか、そういったきめ細かな指示をしていれば、もっと試合の展開は変わっていたはずです。
マリノスからすれば順風満帆といった感じの2連勝ですが、今回の川崎はあまりにも無策で挑んできたので、もう少しきちんと対策をしたチームと当たった時にあのフットボールがどうなるのか、見てみたい気がしました。
posted by Alan Hetarade |09:44 |
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2010年03月18日
Sevilla 1-2 (AGG:2-3) CSKA Moskva
【S:41.Diego Perotti】
【M:38.Tomáš Necid, 55.Keisuke Honda】
いやー素晴らしい!チェコ代表と日本代表がゴールを決める、1度のゲームで2度おいしい試合でした(笑)
やってくれましたね、本田。流石にこのゴールには、興奮せざるを得なかった・・・・ 中村俊輔がオールド・トラッフォードであのFKを決めた時も度肝を抜かれましたが、今回の本田のゴールはそれ以来の衝撃というか、名実ともに日本人選手として新たな領域に踏み込んだと言えるでしょう。
のみならず、1点目のネツィトへのアシストにしてもそうですが、要所でのフィジカルの強さ、及び彼のボールキーピング、そしてテクニックが通用するところを見せてくれたのが、非常に頼もしかった。2戦を通じて行われたゾコラとのマッチアップは本当に見応えがありました。流石に圧倒するところまではいきませんでしたが、でも贔屓目を抜きにしても、十分互角に渡り合っていたと言えるでしょう。
まだゲーム数はこなしていませんが、ファーストレグと比べると、本田はネツィトとの距離感が非常に良くなっていた印象を受けました。おそらくお互いに、ゲームをこなす中で徐々に動きがつかめてきたという事もあるのでしょう。ネツィトは割と何でもできるタイプのストライカーですから、リヴァプールのジェラードとトーレスのような関係を、本田とネツィトも築けるはずです。
試合全体の印象としては、CSKAモスクワはファーストレグと同じく、シェンベラス、アルドニンのCH2人はあまり攻撃には絡んできませんでした。ただ、クラシッチとマルク・ゴンサレスはある程度個の力でもって突破なりカウンターを仕掛けるなりできる選手ですし、SBのサポートも見込める。本田もある程度ボールキープはできる。そう考えると、バランスを崩してこの2人を最初から上げてアウェイゴールを奪いに行くよりは、まずバランス重視で入って行った事も納得できるところです。
セヴィージャの方は、ロシア人の屈強な選手たちに頼みのルイス・ファビアーノが潰されてしまい、このスカッド最大の弱点とも言える、その他の選手たちの決定力が試されるゲームとなってしまいました。それだけに、前後半の最初に訪れた大きなチャンスを逃したのは痛かった。上述した通りCSKAはかなりコンサバな戦い方をしてきたので、その後はあまりチャンスが訪れず、またその状況を打破することもできませんでした。おそらくもっとCSKAが前がかりに来れば、ペロッティ辺りの創造性ももっと生きたのでしょうが。
トータルとしては、CSKAの方が上手く相手を研究した戦術を立ててきて、セヴィージャの方はそれに乗っかってしまったのかなーと。ただ、やはりへスース・ナヴァスだけは潰そうと頭では思っていても潰せない存在であったことはこのゲームでも明らかだったわけで、もっと彼に頼っちゃえばよかったのになぁ、という気がしないでもありません。その点で言うと、後半開始時という早い段階でストライカーのカヌーテを入れちゃった事も、ある意味では悪いメッセージになってしまったのかな、という気がします。
何にせよ、本田とCSKAモスクワの冒険はまだ続くということで。やはりベスト16とベスト8とではまた1つ壁が違うでしょうが、ぜひここを突破して、PSV時代のパク・チソンのように大暴れしてもらいたいものです。
posted by s_co_log |04:29 |
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2010年03月17日
Chelsea 0-1 (AGG:1-3) Internazionale
【I:78.Samuel Eto’o】
■尋常ならざるテンション
ジョゼ・モウリーニョと、カルロ・アンチェロッティ。片やかつては相手チームを率いて頂点を極め、片やかつては相手のライバルチームを率いて覇を争った男である。
現在は立場を変えて対戦した両監督だが、唯一の共通項とも言えるポイントがある。どちらもCLのタイトルを取るために、チームに招聘された監督だという点だ。それは即ち、それだけ両クラブがこのタイトルを欲していることを意味する。既に近年、国内でのタイトルは欲しいままにした経験を持つ両クラブにとって、ヨーロッパの覇権こそが、まだ手の届かない唯一のタイトルであった。
そのような事情も相まって、勝負が掛かったこのセカンドレグは、並の試合ではありえない緊張感の中で行われた。ファーストレグのスコアーは、どちらに有利とも不利ともいえないスコアー。全てがスタンフォード・ブリッジでのゲームに掛かってくる。両チームの監督、選手、そしてファンがこの重みを理解し、噛み締め、戦いの舞台に立った時、見る者が目を離せない、まさに食い入るように見ざるを得ないような攻防が、90分間絶えることなく繰り広げられた。
■“ドログバ潰し”と意外性
フェイクかどうか定かではないものの、ファーストレグのビデオを「7回見直した」というモウリーニョ。しかし基本的な戦術はファーストレグとは変わらず、まずはチェルシーのキーマンであるドログバを徹底的に潰し、その上で他の攻撃を抑え込む、という対策を取った。
常人のそれではないフィジカルを持つドログバに対峙するのは、ルシオとサムエル。この2人も体格だけなら、ドログバに負けてはいない。だがドログバは、時にその身体能力でもって、相手の予測を上回る突破を見せる。これを封じる方法はただ一つ、ラインの上げ下げにはあまり拘らずとも徹底的にドログバに密着し、身体を当て、必要であればファウルになることをも厭わず、物理的に“止めて”しまうことだ。
並のDFであれば、それでもドログバはなりふり構わず吹っ飛ばしてゴールを決めてしまうところだろう。しかし上述した通り体格だけなら、ルシオやサムエルも引けを取らない。その2人が執念深く身体を当ててくるとなれば、どんなFWでも苦戦はまぬかれないだろう。CKの場面で、フリーになりけたドログバをサムエルが後ろから抱え込んで投げ倒すPKになりかねないシーンがあったが、あそこまでしてでも、ある意味ではPKになるリスクを冒してでも物理的にドログバを止めてやろう、という意図が伝わってきた。
その上で次は周りの選手という事になる。アネルカは、テクニックは優れているものの卓越した創造性があるわけではない。ゴール前でボールを持たれない限り、数的有利を作ってしっかり対応すればひとまず大丈夫だ。イヴァノヴィッチのクロスは、精度は悪くないが工夫は無いため、コースを切った上で上げさせ、中で屈強なCBが弾き返せば良い。ランパードとバラックの推進力は、MFらが人数をかけてスペースを潰し、縦への走りだしをさせないことで対応する。
だがこれらの対応策の中で唯一如何ともし難かったのが、マルーダの個人技による突破だ。数的有利を作っても、独特の距離感とリズムでもって撹乱してくるマルーダのドリブルに対しては、インテルの選手たちは長らく手を焼いていた。
■攻勢に転じる時
もちろんこのような対応をしたところで、チェルシーの攻撃の全てを防ぎきれたわけではない。たびたびゴール前に迫られ、あわやというシーンを作り出された。しかしそれでも方針を曲げず、集中を保って粘り強くこの対応を続けたことで、時間が経つにつれてチェルシーの選手は焦れ、徐々にミスが出るようになってきた。
後半開始から暫く経ったところで、インテルはポゼッションでリードし、試合を支配しはじめる。頑健なチェルシーのラインだが、今シーズンはLBに怪我人が続出してレギュラーを固定できなかった点、さらにはCBのアレックス、GKのターンブルと、レギュラーではない選手が起用された点など、ほころびが無かったわけではない。もちろんアレックスもジルコフもターンブルも、悪い選手ではない。ただ、普段から彼らでやっているわけではないのだ。
ここで生きたのが、スナイデルのイマジネーションだ。その視野の広さと絶妙なバランス感覚で持って、多少無理な体勢からでも決定的なパスを供給し続けたスナイデル。ある時はジルコフがラインを上げるのが遅れた瞬間を逃さず、ある時は自らのマークに熱心になるあまりスペースを作ってしまったチェルシーDFの背後を突いた。
そして78分、遂にその時は訪れた。スナイデルが見たのは、ぎりぎりのタイミングながらフリーランニングでイヴァノヴィッチの半歩前を行くエトーの姿。彼は体勢を崩しながら左脚を振り抜き、ここしかないというところにパスを通した。そしてそれを決めたのは、今年に入ってからここまでゴールが無かった、“眠れる獅子”エトーだった。
■モウリーニョが作った“戦う集団”
何よりこの試合で感心させられたのは、インテルが見せたチームとしての、そして選手個々が持っているメンタリティの強さだった。それはもちろん、異様な数に上ったシュートブロックに表わせるような各局面での執念もそうなのだが、1点リードを奪い勝負をほぼ確実にしてから見られた場面にこそ、象徴されている。
短い残り時間で2点が必要になったチェルシーは、アレックスを前線に上げ、マルーダをLBに置くという捨て身の布陣で攻撃に打って出た。そうなった時間帯、プレイが切れるたびにカンビアッソやサネッティといった守備の要人たちはベンチの前に行き、モウリーニョと激しく言葉を交わしながらマーキングについて確認していた。この光景は、ドログバが退場し、インテルがほぼ勝利を手中に収めたアディショナルタイムになろうかという時間になっても、見る事が出来た。
これがあの、インテルの姿だろうか。他を圧倒する強さを持ちながら、常にチーム内でのいざこざが絶えず、CLではあまりにも淡泊なゲームをやってあっさり敗退し、セリエA衰退の象徴的存在としての烙印を押され、それでも奮起することなく毎シーズンのように同じことを繰り返す。それが2シーズンほど前までのインテルの、当たり前のような姿だった。
だがこの日のスタンフォード・ブリッジには、そのようなインテルはいなかった。選手、スタッフ、ファンが一丸となり、勝利に向かってまい進し、試合終了のホイッスルまで一瞬たりとも緊張を緩めない。まさに勝利に異常なまでに拘り、執念を見せ、そして勝ち取って見せた。勝気の塊のようなチームとなったのが、インテルだった。
もちろん戦術的にも精神的にも、随所でモウリーニョが選手にチェルシー対策のアドバイスを送っていたであろう事は、試合を通じて伝わってきた。だがそれより何より、モウリーニョが選手たちに教えた事、植え付けた事。それはまさしく、勝利に向かうメンタリティである。それがいかんなく発揮されたからこその、この大一番の勝利であった。
やはり今シーズンのインテルは、一味ちがう。
posted by Alan Hetarade |07:35 |
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2010年03月16日
Liverpool 4-1 Portsmouth
【L:26,77.Fernando Torres, 28.Ryan Babel, 32.Alberto Aquilani】
【P:88.Nadir Belhadj】
正直今シーズンのポーツマスに関しては、如何にピッチ上での選手のパフォーマンスがぐだぐだだろうが監督がそれを打破する采配を示せなかろうが、ある程度は仕方のない事だと思っています。それくらい、クラブの経営に関するごたごたが酷すぎましたから・・・・ むしろ奇跡的にベスト4に進出したFAカップでの“冒険”が、褒め称えられるべきですからね。
なので、先週ウィガン、リールに立て続けに敗れたリヴァプールとしては、勘を取り戻す絶好の相手だったわけで、実際試合の展開としてもその通りに。先制点はアッシュダウンの凡ミスからのごっちゃんゴールでしたが、その後の前半残り20分くらいでの圧倒的なスピード感あるパス回しは、久々に良い時のリヴァプールのそれでありました。
とりあえずトーレス、ジェラードのパフォーマンスも先週と比べるとかなり良くなってきました。特にトーレスは動きの硬さが取れて、スムーズにゴール前に入っていけるようになったなー、と。2点取ったことで自信も取り戻したでしょうし、引き続きアンフィールドでのゲームとなりリールとのELセカンドレグでは、ファーストレグとは違ったパフォーマンスを見せることが出来るでしょう。
もうここまで来るとリヴァプールはシーズン最後まで、ゲームごとにパフォーマンスが大きく違う半ば場当たり的な戦いを続けるでしょうから、あとはもう如何にだましだましポイントをゲットして4位を確保できるか、という事になってくるわけで・・・・
そういう点ではこの試合で早々にリードを奪い、ジョンソン、ジェラード、トーレスという怪我明けの3人を休ませられたこと。そして今シーズンここまで出ずっぱりだったカイトとルーカスに休養を与えられたと言う事は、大きな価値があったと思います。とりわけ先週末は、ヴィラとシティーがアウェイで下位相手に足踏みして、追撃候補だったバーミンガムとエヴァートンが直接対決で足を引っ張り合ったわけですし。
ただ最後にベルハジに献上した1点は、ちと余計だったかなー、と。厳密に言えばあれはケリーの経験不足が招いた失点という言い方も出来るわけですが、それより何よりチーム全体での気の緩みみたいなのがあったからこそあんな変なスペースが出来ていたわけで、この辺でシャットアウト出来ない辺りが、4位争いに留まるチームと優勝争いをするチームの違いなのかなーという気がします。
あと、ジェラードがブラウンの後頭部に肘打ちを喰らわせたシーンについて。
あの場面は、カウンターからフリーランニングをしていたジェラードに対してブラウンがオブストラクション気味な動きをした事が発端なので、全面的にジェラードが悪いとも言いきれないですし、だからこそファウルを与えるにとどめたステュアート・アットウェルのジャッジも、あながち間違っていたとは言えないとは思います。ただ、ボールに関係ない場面で後頭部へ肘を見舞うという行為は、一般的にはどう考えても退場モノですから、TVを通して見ている身としてはちょっと白けたことも事実なわけで。あれに関しては、ジェラードにガッカリさせられました。
ジェラードは再三繰り返しているダイビングにしろ、正直かなりレフェリーに大目に見てもらっている部分は多いわけで、本来であれば本人がそれを自覚しなければいけないんですけどね。今回の件もおそらくゲームを見ていない人は殆ど知る機会は無いのではないかと思うのですが、もう少し自制心だとか、キャプテンとしての自覚を持ってプレイしてほしいなーと思います。
posted by Alan Hetarade |17:41 |
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2010年03月15日
Urawa Red Diamonds 1-0 FC Tokyo
【U:19(PEN).Robson Ponte】
ブログの更新(特にサッカー関連)については今後どうしていこうかなぁと少し考えているところでありまして、どうも今見ている試合について全部長々と記事を書く余裕もありそうにない。しかし、せっかく見た試合について、な~んにも書かずにスルーってのもなぁ・・・・という気がして、あれこれ考えたりしていました。
ということで、今後しばらく、詳しい考察というよりは簡単な感想を書くような観戦記事では、タイトルを「備忘録」にして、少し短めの記事を書く・・・・というスタイルでやってみようと思います。とりあえず暫くやってみて、自分の中で考えをどれだけ消化できているか、或いは人さまに見せるに相応しい記事になっているかどうか・・・・という事を諸々考慮しつつ、また微調整を加えていくと思います。
さて。まずピックアップするのは、浦和レッズのFC東京のゲーム。
開幕戦は内容はまずかったものの3ポイントを得た東京、対して内容的にも結果的にも惨敗してしまった浦和のゲームという事になりました。が、今回は浦和が3ポイントをゲットしました。
ひとまず勝った浦和に関してですが、内容に不満があるのは誰の目にも明らか。特に後半ですが、確かにFC東京には若く運動量のある選手が多いということはあるにせよ、攻撃に移った場面でほとんど数的有利を生かせず、手詰まり感のある展開で何人かの選手が孤立しながらFC東京の選手とマッチアップし、ボールを取られる・・・・というシーンがあまりにも多すぎた。
また戦術的にも、絶対的なエースのエジミウソンはともかく、新戦力の柏木が目の前にいる田中のせいで特にプレイゾーンを塞がれてしまい、どうにも機能していない印象を受けました。広島での柏木は、佐藤の1トップの下に入る3-4-2-1の2列目にいたわけで、そこから1列“下げる”以上は彼がプレイし易いゾーンをそれ相応に確保するとか、或いは田中、ポンテ、柏木の3人が流動的にポジションを入れ替えながらかきまわす、といった事が必要なはず。
ところが田中は前線にべったりで、柏木が彼の特徴を出せる余地を狭めてしまっている。柏木も柏木で、不慣れなサイドのワイドな位置に押し込められているような感じを最後まで打破できず、まったく機能しませんでした。
その上問題なのが、田中はそうやって前線を動き回る割にまるでゴールに直結するような決定的な飛び出しだの突破だのが出来る気配が無く、とりあえずエジミウソンさえ潰しておけばなんとかなるよねー、っていう状態になっていた事。結局田中が動き回ってるのって1.5列目が主で、そこでの崩しとプレイメイクは出来るけど、別段ゴール前に飛び出すのが上手い選手っていう印象も無いんですよね、個人的には。要するに上手いんだけど、恐くないんですよ。
ある意味その中で意外性を突いたのが宇賀神の突破という事になるのでしょうが、当然その動きを彼ができる回数にも限界がある。あとポンテも何だかんだでもう33歳、以前のように多少他がアレでも彼が無理やり何とかしてくれるって感じでも無いわけで、この辺り少し見直す必要があるのではないでしょうか。
個人的にはもし田中と柏木を併用するのであれば、いっそ広島の布陣に近い4-3-2-1のクリスマスツリー型を採用して、ポンテには少し低い位置でプレイメイクをしてもらう、という手も無きにしも非ずだと思うんですが、どうでしょうかね?なんて(笑)
FC東京に関しては、あんまり開幕戦と変わっていない印象でした。とにかく松下に大きな期待をかけていることは分かるのですが、現状彼が長友と左サイドをどうしたいっていうのがまったく見えてこないので、わざわざ羽生を中で使ってまで彼の左に拘る理由があるのかなー?というのは率直に言って疑問に思わざるを得ません。
それから最後に、レフェリーについて。今シーズンから手を使ったファイルを厳しく取る、という方針になったそうで、それが悪い事だとは思わないのですが、このゲームの扇谷主審のようにあまりにも過敏になるレフェリーが出てくるのは、一つ避けられないところですね。森重がPKを献上したシーンは、ファウルだけどカードを出すほどではなかったと思うし、その後平山がファウルかどうかすら疑わしい場面でカードを喰らったことを考えると、流石に神経質になりすぎではないか、と。
ルールを厳格に取るのは正しいことですが、それによってフットボールの醍醐味だとか、ゲームの流れが損なわれることは無いよう、願いたいものです。
posted by Alan Hetarade |18:43 |
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2010年03月14日
Hull City 1-2 Arsenal
【H:28(PEN).Jimmy Bullard】
【A:14.Andrey Arshavin, 90.Nicklas Bendtner】
■ワンチャンスと、愚かな退場
残留争いの渦中にいるハル・シティーと、優勝を争うアーセナル。いかにハルのホームゲームとはいえ、どちらの実力が上かということは、明らかである。ゲームを圧倒的に支配するとみられていたのはアーセナルの方だったし、実際そうなった。
14分、ベントナーからのパスを受けたアルシャフィンが相手DF2人の狭い間をすり抜け、軽やかにフィニッシュ。あっさり先制に成功。その後もゲームの大半の時間を支配するものの、一瞬のプレイでハルに同点ゴールを許してしまう。
28分、左サイドからのワンバウンドしたクロスボールを、マーニーが意外性のあるダイレクトのヒールパスでアーセナルのラインの裏へ送る。これに反応したのが、フェネホール・オフ・ヘッセリンク。彼はオフサイド気味のポジションを取っていたものの、誰1人として彼のポジショニングを意識しておらず、さらにマーニーのパスで完全に意表を突かれたアーセナルのDFたちはまったくそれをアピールせず、挙句キャンベルが後ろからのタックルでフェネホール・オフ・ヘッセリンクを倒してしまい、PKを献上。ブラードがこれを力強く決め、同点に追いつく。
この同点ゴールで気を良くしたハルは俄然闘争本能に火が付き、ゲームはヒートアップ。しかし前半終了間際、その直前にベントナーと小競り合いを演じてイエローカードをもらっていたボアテンクが、跳ねたボールをキープしようとしたサニャに対し足の裏を見せてカンフーキックを見舞うような形で、まったくもって軽率としか言いようが無いタックルをし、当然ながら退場に。ベテランらしからぬ愚かなプレイを見せたボアテンクのせいで、ハルは後半の45分を10人で戦う事になる。
■鬼神ブラード、決められないアーセナル
だが意外にも、後半開始直後に主導権を握ったのは、ハルの方だった。
ボアテンクの退場を受け、2トップの一角を担っていたアルティドアが左サイドに下がる。しかし1トップとなったフェネホール・オフ・ヘッセリンクをアーセナルが抑えきれず、何度かボールをキープされてあわやというシーンを作られる。さらに50分にはデニウソンが軽率なプレイでアルティドアにボールを奪われ、カウンターから決定的なチャンスを作られ書けるか、ここはオフサイドポジションにいたフェネホール・オフ・ヘッセリンクにパスを出してしまうというアルティドアのまずい判断に助けられ、事無きを得る。
その直後の51分、ゲームの1つのポイントとなるプレイが起きる。勢いに乗って前線に駆けだしたのは、ハルのCBザヤット。ルーズボールをめぐってキャンベルと競り合うが、激しいスライディングタックルに行ったキャンベルに対しザヤットはボールを蹴りに行ってしまい、思いっきりキャンベルの足を蹴ってつんのめる格好になる。この際に足首を痛めたザヤットは、クーパーと交代。この治療に要した時間が、後の試合展開に影響を及ぼす。
ヴェンゲル監督は66分、エブエを下げてウォルコットを投入。彼の突破力に勝負を託す。しかしウォルコットは得意のドリブルでハルのDFを圧倒はするものの、ラストパスの判断が非常に甘く、なかなか決定的なチャンスを演出できない。さらにアルシャフィン、ベントナーらのフィニッシュもことごとく精度を欠き、スペースを消すハルの粘り強いディフェンスの前に、動きの少ないアーセナルは各局面で数的有利を作れず、なかなかゴールに迫れない時間が続く。
特に素晴らしかったのは、ハルの同点ゴールを決めたブラード。中盤の底での献身的な守備から、カウンターでのボールの展開、さらに1トップのアルティドアと共に前線からのプレッシャーをかけ、身体を張ってのボールキーピングで時間を稼ぐなど、まさに獅子奮迅の働きを見せる。
■アディショナルタイムの奇跡と“前兆”
遂にアーセナルが決め手を欠いたまま、試合はアディショナルタイムに突入。しかしザヤットの治療に要した時間を考慮し、6分という非常に長い追加時間が取られる。そしてこの6分で、遂にアーセナルがハルの息の根を止める事に成功する。
アディショナルタイム3分、ロングレンジで一瞬ハルのプレッシャーが弱くなった隙を見逃さず、デニウソンが強烈なシュートを放つ。20mほどの距離はあったものの無回転で蹴られたボールはブレながら落ち、GKのマイヒルはたまらず弾き返す。そのこぼれ球を狙っていち早く反応していたのが、ベントナー。泥臭く合わせたハーフボレーは、ワンバウンドしてマイヒルの腕をかすめ、ゴールネットに転がりこんだ。
だがこのシーンも、私から言わせれば、前兆が無かったわけではない。1つはこのゴールが生まれる1分前に、左サイドを駆け上がったクリシーが放った、強烈なシュート。これはマイヒルにセーブされたものの、それまで枠を捕えられないシュートに終始しかなり閉塞感のあったアーセナルが息を吹き返すキッカケとなり得る、力強いシュートだった。
もう1つは、2つのセットプレイにおけるハルの選手の動き。80分台だったと思われるが、CKの際にアーセナルが早いリスタートを選択した際、明らかにハルの選手の集中が切れていたというシーンがあった。またアディショナルタイムに入る直前にゲットしたCKでは、ボールキーピングに行かず、中央にボールを放り込んでゴールを狙った。確かに勝ち越しゴールを狙いたいという姿勢は分からないでもないが、アーセナル相手にこの時間帯にカウンターを受けるリスクを負うことを考慮すると、果たして適切な判断と言えただろうか。ブラウン監督、及びハルの選手たちに若干の心の隙、或いは欲が見えていたように思えてならない。
■“内容より結果”体現するアーセナル
このゲームのアーセナルは、本当に苦しんだ。近ごろややコンディション面で不安定な戦いを見せる場合があるアーセナルだが、この試合では先制点こそ奪ったもののアルシャフィンの身体のキレが悪く、フィニッシュの場面で彼特有の絶妙なバランス感覚を発揮できないケースが多かった。また中盤の各選手の動きだし、ボールの持ち手に対するサポートの動きも少なく、ボールの動きと共に人の動きも要求されるアーセナルのフットボールを体現するには、至らなかった。
戦力も、いまひとつ噛み合っていない。この試合ではセスク、ロシツキーが欠場。さらに本来ジョーカーとして終盤に決定的な働きが求められるウォルコットは、精度を欠いた(と言うより意識の低い)プレイで、何度もファンのため息を誘った。またベントナーもゴール前での決定的な強さをフィジカル、テクニックの両面で見せる事ができず、何となく埋没していまう時間帯が殆どだった。
ハルの健闘があったとはいえ、アーセナルのゲーム内容は、このように決して褒められるものではなかった。しかし一方で、苦しい状況ながらアディショナルタイムで結果を出した事が、3月中旬というこの時期になっても優勝戦線に留まるチームの強さを示している。
ストーク戦では、ゲーム終盤にラムジーのショッキングな負傷があった。だが2シーズン前、エドゥアルドが怪我をしたバーミンガム戦とは異なり、このゲームでは90分になってから2点を奪い、きっちり3ポイントをゲット。そしてこのゲームでも、苦しい内容ながら3ポイントを得た。これで4試合連続で、アディショナルタイムにゴールを奪った事になる。
シーズン終盤のこの時期になると、順位争いの上ではより“内容より結果”が求められるようになる。いかに次に繋がる良い内容のゲームをしても、残り試合数はもう少ない。つまりそれはあまり意味を為さず、より直近のゲームでポイントを拾っていく事が重要となる。ここからシーズン終盤にかけて出来るのは、コンディショニングと、メンタルの維持くらいだ。戦術的な熟成をしている時間は、無い。
今回の6分というアディショナルタイムは、ザヤットの怪我、治療という不慮の事故があったためのものだ。しかしそのようなチャンスをモノに出来るチームこそ、チャンピオンの座に近付ける。怪我人が相次ぎ、各選手のコンディションが明らかに落ち込んでいたアーセナルだが、3ポイントをゲットする事ができた。やはりそれを呼び込んだのは、選手1人1人の最後までゲームを諦めない強い気持ちであったり、ゴールを狙う姿勢であっただろう。俗に“勝者のメンタリティ”と言われるものは、まさにこれではないか。
確かに不満は多い内容だったが、結果は残した。今のアーセナルは、2,3シーズン前までとは明らかに違う、精神的に成長した、優勝争いをするにふさわしいチームであるように思える。
posted by Alan Hetarade |15:17 |
FAプレミアリーグ |
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2010年03月13日
Yokohama F Marinos 3-0 Shonan Bellmare
【Y:21.Yuzo Kurihara, 61.Kazuma Watanabe, 90.Kenta Kano】
スタジアムに着いたらすごい人だったもんで思わず前回の日記のような事を書いてしまったのですが、最終的な入場者数は32,000人余りということで、そんなに凄まじく多いというわけではありませんでした(苦笑) とんだ見込み違いで・・・・
見たところ、自由席はほぼ埋まっていたものの、やはり指定席がそんなに入っていないかな、といった感じでした。まぁ、マリノスのホームゲームはチケット代もやや高め(自由席で2,200円)ですし、そもそもあのスタジアムはすごく見難いですからね。そんな中で3万人超えというのは、よく入った方でしょう。
キックオフ前のイベントでは、時速200kmのFKが放てるという、FKマシン「カストロール1号」が登場。レーシングスーツにヘルメット姿、という仰々しい人が3,4人くらい出てきて操作していましたが、いざボールを放つとこれがまーすごいスピードで吹っ飛んで行って、ピッチの対角線上に100mは飛距離が出てるんじゃないかというくらい飛びました。もっとも、こんなもの作っても実用性は全く無いんでしょうけど(笑)
※実際のところ、「ワールドカップを盛り上げるために日本独自の挑戦として」作られたらしいです。つまり完全にネタモノってことですw
■中村は右サイド
さて、両チームのスタメンについて。
湘南は、開幕戦と全く同じメンバー。フォーメーションは4-3-3で、GKは野澤。4バックは右から阪田、村松、ジャーン、島村。中盤は坂本、永田、寺川の3人で、前線は右に馬場、左に新居、そしてセンターに田原という3トップ。
対する横浜は、3人を入れ替え。GKは飯蔵、バックラインは中澤、田中に加え、CBには栗原が復帰、RBには波戸が起用されました。小椋は中盤にポジションを上げて兵藤と2センターを組み、左に山瀬、そして中村俊輔は右サイドでの起用。2トップは渡邉と長谷川アーリアとなりました。
■高いライン下がらせた、中村の展開
TV放送でどの程度伝わっていたか定かではありませんが、今日の横浜は強い南風が吹きつけ、日産スタジアムの中もものすごい風でごみが舞っている状態でした。そしてその風は、前半で言うと湘南の陣からマリノスの方へ流れていました。
風上に立った湘南は、序盤ラインを高めに設定し、横浜のラインの裏へロングボールを放っていきます。開始10分くらいまでの横浜はこの風によるボールの伸びをいまひとつつかみ切れず、やや混乱するシーンが幾つか見られました。
しかしこれを打破したのが、中村俊輔の展開と突破。中村は技術力で湘南の選手を圧倒し、ドリブルすればかわせる、パスの展開は良いところに出せる、さらにタックルをすればボールを奪取できるといった感じで、ほぼやりたい放題にやっていた感がありました。6分には山瀬のクロスから珍しくゴール前に走りこんでシュートを打つなど、積極的な攻めの姿勢を見せます。
その結果、湘南のラインは徐々に自分たちの裏のスペースが気になったか、横浜がボールをキープするとずるずると下がってしまうようになります。一方で前線の3トップは生粋のストライカータイプの選手ばかりが揃っているので、そんなに極端に下がってくるわけでもない。その結果、中盤が完全に間延びしてしまい、かなり好き勝手にマリノスにゴール前までボールを運ばれてしまうようになります。
■うまくいかない湘南の軌道修正
21分、右サイドで波戸が粘り、マリノスがこの試合初めてのCKをゲット。このボールを中村が蹴ると、ファーサイドで栗原がドンピシャで合わせ、マリノスが先制。攻めながらこれ以上点が取れないとすこーし嫌な感じがしてくる時間帯だっただけに、攻勢の中で良い時間帯に点を取ることができました。
26分、島村が突然強烈なロングシュート。枠をとらえた良いシュートでしたが、ここは飯倉がセーブ。31分には中澤のFKを渡邉がフリックオンし、裏へ抜け出した長谷川が決定的なシュートを放つも、果敢に飛び出してきた野澤が素晴らしいセーブを見せます。
湘南はロングボールが封じられ、今度は細かく繋いでマリノスを潰そうとしますが、如何せん守備に意識を取られ過ぎたがために3トップの選手にボールが入ったところで中盤の選手が殆どサポートできず、数的有利をまったく作れないままボールを奪われる、という展開が続きます。
前半のラスト15分ほどはマリノスもややペースダウンし、湘南も何度かチャンスを作ります。38分、島村のクロスに田原が頭で合わせるも、枠をとらえられず。これが初めてボックスの中で放ったシュートとなりました。41分には馬場が極めて消極的なプレイでカウンターからのチャンスを潰してしまいます。アディショナルタイムには、マリノスのミスを突いて高い位置でボール奪取に成功。馬場がクロスを上げ、ファーサイドでフリーになっていた新居がGKと1対1となる決定的なチャンスを得ますが、ここは飯倉が素晴らしいセーブで事なきを得ます。
■ラッシュをかけるも・・・・
後半開始の辺りから、やや風が舞い始めます。それを見ていた・・・・というわけではないでしょうが、後半開始後すぐに永田がロングシュートを放つなど、湘南が攻勢に出ます。
しかし49分に、カウンターから上がってきた栗原が枠をとらえた素晴らしいロングシュートでゴールを脅かすと、この湘南のラッシュはあっさり終了。また中盤でスペースが空き、そこをマリノスが支配する・・・・という前半の30分までと同じような展開になります。
61分、山瀬がドリブルで突っかけて阪田を振り切り、左足でシュート、一旦は野澤がこれをセーブしますが、そのこぼれ球を渡邉が押し込み、ゴール。その後も横浜がゲームを支配し続けます。
湘南は馬場を下げて中村祐、馬場を下げて阿部を投入しますが、まったく効果なし。対する横浜は80分前後に長谷川、栗原、そして中村俊輔を下げて阪田、金井、狩野を投入するという、余裕の交代を見せます。
もはや湘南の気力も尽きた90分、右サイドを駆け上がった狩野が「シュート!」というスタンドからの大きな声援と共に右足を振りぬくと、ボールは一直線にゴールネットに突き刺さり、スーパーゴールでダメ押し。結局マリノスが3-0で勝利しました。
■中村の“生き方””活かし方”
中村俊輔が入ったマリノスがどうなるのか、という事がこのゲーム最大の見どころでしたが、まずは良いスタートが切れたと言えるのではないでしょうか。
まだチームに合流して10日余り、本人のコメントにもある通り綿密な戦術を練っているというよりはまだ何となくプレイしているという感じでしたが、それにしても相手が湘南だったという事はあるにせよ、技術面では相手選手を常に圧倒。代表戦を見る限りコンディションは悪くなさそうでしたが、Jリーグでも良いスタートをきることができました。
中村はポジション上は右サイドに入っていましたが、やはり代表と同じくほぼプレイメイクに徹している印象で、ある程度自由にポジショニングを取っていました。しかし今日のマリノスが良かったのは、決してその中村に依存して過度にボールを集めることなく、彼を経由せず山瀬のドリブル突破や中澤の展開によってゴール前まで攻め上がる形も作っていた事。
少し前の日本代表で起こっていた現象ですが、いちいち中村を経由させてボールを展開するために、そこでリズムの停滞、マンネリ感が起こり、相手からすると単調な守りやすい攻撃になってしまう。中村に依存するとそのような現象が起きがちです。確かに中村の展開力は魅力ですが、それだけに依存してはいけない事も重要。そういった点では、マリノスには突破力のある山瀬にボールを預ける方法、或いは長谷川や渡邉といった強い選手にボールを当てる方法・・・・などなど、その他にも攻めのオプションがあるだけに、今後如何にそういった攻撃手段を組み合わせていけるかという事が重要になっていきそうです。
■技術的にも戦術的にも叩きのめされた湘南
対する湘南にとっては、全くと言っていいほど何もできなかった、悪夢のような90分となってしまいました。
手元の集計では、マリノスのシュートは26本(うち枠内シュートは10本)。対する湘南のシュートは、ゲームを通じて5本(枠内3本)。島村のロングシュートや新居が1対1となったシーンなど、まったくノーチャンスというわけではなかったものの、それ以上に内容的に叩きのめされてしまいました。
まず誤算だったのは、試合開始すぐに中村の展開力を恐れてかずるずるとラインを下げてしまい、中盤が完全に間延びしてしまったこと。引くなら引くで、前線の選手も引いてくればスペースを潰した守備ができるのですが、湘南の3トップはどちらかというと前線に張り付いているタイプの選手。その結果、前線とバックラインとの距離が非常に長くなり、中盤の選手たちはその間の広大なスペースでどっちつかずのプレイに終始し、ここで完全にマリノスに主導権を握られてしまいました。
今日のゲームを見る限り、1対1の場面で湘南の選手はマリノスの選手たちに圧倒されていました。このように技術力に差がある場合、如何に組織的に守っていくかということがまず重要になってくるわけですが、この試合を見る限り反町監督にどの程度のゲームプランがあったのか、疑問に思わざるをえません。
馬場、新居という新戦力を生かした3トップにしたい気持ちは分からなくもないですが、その3トップの生かし方もよく分からない。中盤でつなごうとしているようにも見えましたが、4-3-3というフォーメーションでの最大のリスクとも言える中盤の厚みの無さが、各選手の脚をさらに引っ張り、ただでさえ個々の技術的に厳しいのに各局面で数的有利も作れず、ただただボールを奪われるのみ・・・・という展開が続きました。
まだ開幕2戦ですが、昨シーズン15位の山形にホームで引き分け、そしてほぼやりたい放題に横浜にやられての惨敗ということで、戦術の見直しは避けられないところでしょう。ただ、今日のベンチ入り含めてのスカッドを見ると、そもそもストライカータイプの選手が非常に多い頭でっかちな状態で、中盤及びバックラインの選手層の薄さが、すでに致命的ともいえるような気が・・・・
湘南にとっては、非常に厳しいシーズンとなりそうです。
posted by Alan Hetarade |17:51 |
Jリーグ |
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2010年03月13日
いま日産スタジアムに来てるんですが、すごい数の人です‥‥
いちおう開門時間ぴったりには着いたのですが、その時点でどう考えても2万人超は並んでるんじゃないかという長蛇の列。スタジアムの敷地に入ってから最後尾につくまで、10分ほどかかりました。
今もどかどか人が来ていて、これはまともな席を確保するのはおろか、座れるかどうかも微妙かもしれない‥‥ とにかく、こりゃすごいとしか言いようがない状態になってます。最終的な入場者数は5万人越えても驚かないぞ、これは。
明らかに横浜の某選手の影響でしょうが、まさかここまでとは、個人的に思ってもみませんでした。これだけの効果があるのであれば、マーケティングの面でも獲得はうなずけるものです。そう思ってしまう(笑)
さて、私はいつになったら入場できるんでしょうかね‥‥
posted by Alan Hetarade |12:07 |
Jリーグ |
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2010年03月09日
ちょっと春休みの割にあれやこれや外に出る機会が多いので、更新やらコメントのお返しやらが滞っております。申し訳ございません・・・・・
さて、サイクルロードレースはいよいよシーズンの始まりを告げる“太陽のレース”パリ~ニースがスタート!今年も熱いシーズンが始まりました。まずプロローグは、あらゆるT.T.スペシャリストたちを制し、ラボバンクのブームが優勝しました。
そして昨日行われた第1ステージ。
残り30km弱のところからみ始めたので落車のシーンは見ていなかったのですが、このままゴール前でのスプリントかなぁ・・・・と思われたレース終盤、するするっと集団の前に人員を送り込んだケースデパーニュが、最初はヴァルヴェルデの位置を確認するような動きを見せた後、一斉に集団を引き始めます。
リーダーのブームも素早い判断でこの集団に付き、さらに有力どころでは、マルティン(HTCコロンビア)、クロイツィゲル(リクイガス)、コロブネフ(カチューシャ)、イワノフ(カチューシャ)、ミラー(ガーミン)、フォイクト(サクソバンク)など、そうそうたる面々が先頭に残ります。
そしてラスト3kmを切ったくらいのところで、圧倒的な総合優勝候補、コンタドール(アスタナ)が落車!しかしすぐにチームメイトから自転車を譲り受け、さらにラボバンクのチームカーのフェアプレイ・アシストを受けて、集団に復帰。このとき、twitter の #jspocycle で「ついにコンタドールにも友達が・・・・」という書き込みがあって、思わず吹きました(笑)
さて先頭は、昨年アムステルやツールで大活躍したイワノフがアタックを仕掛けるも、これは決まらず。さらにゴール直前でマルティンがするするっとアタックを決めるも、ラスト200mで惜しくも吸収されます。
最後はランプレのボレとスカイのヘンダーソンが競り合い、ハンドルを投げたヘンダーソンがステージ優勝!
ケースデパーニュ主導の集団の中に取りついたスプリンターは少なかったのですが、ヘンダーソンはスカイのアシストがまったくいない中で、見事に逃げ切りました。横風で後ろをちぎったときには全選手が共闘していただけに、脚がどれくらい残っているか未知数な中でのスプリントとなりましたが、それでも勝利をもぎ取るあたりは流石の実力。
16位以降の選手は17秒遅れてゴール。今年はプロトンでも友達が多そうなコンタドール(笑)も、しっかりこの集団でゴール。ダメージを最小限に食い止めました。
・・・・という感じで、今日の第2ステージ以降も追っかけて行こうとおもいます!
posted by Alan Hetarade |18:19 |
サイクルロードレース |
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