2009年12月17日

最高だったスパーズ、最低だったシティー 【トッテナムvsマン・シティー】

Tottenham Hotspur 3-0 Manchester City
【T:37,90.Niko Kranj?ar, 54.Jermaine Defoe】

圧倒したスパーズ
ゲーム開始直後には気合いの入ったプレイを見せたシティーですが、10分ほどするとすぐにゲームはスパーズのペースになり、その後もシティーを圧倒し続けました。

37分、その前から再三良い突破を見せていたレノンが一瞬の加速でもってものの見事にシウヴィーニョを振り切り、クロスを上げます。中でクラウチが頭で合わせ、そのシュートはアイルランドが胸でブロックするものの、セカンドボールはクラニチャールの元へ。ギヴンはクラウチのシュートの段階で反応してしまっており、クラニチャールは空いたコースにボールを蹴り込んでスパーズが先制。

後半に入り54分、ゴメスが自陣深くからのFKを一気に相手のボックスまで蹴り込むと、オヌオハを全く寄せ付けないクラウチが頭で叩き落とします。トゥーレがこのボールをクリアーしようとするも空振り、その後ろから詰めていたデフォーがゴールに蹴り込み、ものの見事に3人だけで追加点を奪ってしまいます。

シティーはほぼ手も足も出ないという状態。アディショナルタイムに入り、スパーズは時間を稼いでいましたが、ショートコーナーからクラニチャールが不意にドリブルを見せ、アデバヨールをあっさりかわしてGKと1対1となると、トーキックでギヴンの股を抜くシュートを決め、駄目押しの3点目を奪いました。


スパーズの“軸”と流動性
この試合、攻撃面でスパーズがシティーを圧倒できた要因として、私は上記の2つのポイントに着目しました。

まずは、クラウチ、デフォーという2トップを起用する事によって、攻撃に軸が生まれたということ。クラウチの高さは相手にとって脅威ですが、近ごろの彼はそれのみならず、以前から高かった足もとの技術力にも磨きがかかり、また競り合いの中で相手と対したときにも自らの意図したところにボールを落とせるようになるなど、ポストプレイヤーとしての懐が非常に深くなりました。

ゴメス、クラウチ、デフォーの3人だけでゴールを奪った2点目のシーンがその象徴ですが、とにかくクラウチにボールを入れればそこからの展開がある程度期待できるので、ピッチに立つ選手全員が、1度クラウチに当てた後の展開というイメージを共有できます。それに伴って各選手の動きにも連動性が生まれます。この試合、単純にクラウチがフィジカル勝負に勝つというだけではなく、その後周りの選手たちがどのようにそれを生かしていくかということも重要になるわけですが、今日のスパーズはそちらもお見事でした。

レノンのサイド突破などはもちろんですが、スパーズの中盤で特によかったのが、いい意味での流動性があったということ。レノン、クラニチャールの両SHは単純にサイド突破をするだけではなく、中央にドリブルをつっかけるなり中盤の選手にボールを預けて別の方法でビルドアップを委ねたり、クラニチャールはサイドからワイドな展開をするなりして、バリエーション豊富なプレイをしていた。

さらにパラシオス、ハドルストーンの両CHもお互い頻繁に前線に顔を出し、シュートを打った。そしてクラウチ、デフォーも単純に前で待ち構えているだけではなく、サイドに流れてのチャンスメイクも見せた。これに両SBも絡んできた。

要するにスパーズは、クラウチの強さという軸を生かしつつ、各々が各々の特徴を生かすありとあらゆる攻撃オプションをすべて見せ、まさにあの手この手でシティーを攻め立てました。これだけ攻撃オプションが豊富だと、シティーの側としても容易に対応できるわけもなく、ただただ圧倒されてしまいました。


互いに安定しない戦いぶり
さてこのように、スパーズの側としてはまさにやる事為す事全てが上手くいくという喜色満面としか言いようがないゲームで、シティーの方はまさに手も足も出ないという、今シーズン最悪としか言いようがないゲームとなってしまいました。が、これは負けたシティーのみならず勝ったスパーズの方としても、まだまだトップ4を狙う上で、安定感という点で課題を残すことを象徴するゲームだったといえるでしょう。

まずスパーズの側は、これだけ良いフットボールができるのに、なぜ先週末はホームで降格ゾーンに沈むウルヴズに負けたのか、ということになってきます。もちろん全てのゲームで良い試合ができるわけがないのですが、スパーズの場合その前にヴィラと引き分け、エヴァートンにも試合終了間際の劇的な展開でもってドローに持ち込まれている。

一方シティーの方も、連続引き分けの後チェルシー相手に素晴らしいゲームをして勝利を収めるも、その後はボルトン戦でクラスニッチのオフサイドが取られなかったという不運はあったものの、締まらないゲームをしてしまいドロー。そしてこのスパーズ戦では、手も足も出ず完敗。

要するに両チームとも、ポテンシャルとしては非常に高いものを持っているものの、それをコンスタントに発揮することができない。ある意味では、非常に場当たり的なテンションでもってゲームに臨むものだから、文句のつけようがない素晴らしいゲームを見せることもあれば、とんでもない凡戦をしてしまうこともある。

スパーズの場合、ただ単に本当に場当たり的なテンションで戦っている感がありますし、シティーの方は強豪相手のゲームに高いテンションで突っ込んでとんでもない爆発力を見せることもあれば、あまりテンションが上がらない相手との試合ではある意味試合開始時から萎えているような状態で、よって凡戦をしてしまう。

やや両チームとも要因は異なるものの、単純に勝った方がよくて負けた方が悪かったというわけでもないのかな、ということを感じたゲームでした。

posted by Alan Hetarade |14:47 | FAプレミアリーグ | コメント(1) | トラックバック(0)
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2009年12月17日

アトランテvsバルセロナ 【テキストライヴ】

試験的にやってみます。


Atlante 1-3 Barcelona
【A:5.Guillermo Rojas】
【B:35.Sergio Busquets, 54.Lionel Messi, 67.Pedro Rodríguez】


5分
GOAL!ロハスがあっさりバルサのCBの裏を取り、先制。これで展開としては非常に面白くなりました。

6分
シャヴィのCKからブスケッツが決定的なヘディングも、アトランテのGKヴィラールがセーブ。1点は取られたものの、ここまではバルセロナが優勢です。

13分
バルサはポゼッションでは上回っているものの、まだミスパスが多かったり攻撃時に簡単なファウルでプレイを切ってしまうなど、まだゲームに入りきれていない印象。

14分
プジョールが早めにプロフェッショナル・ファウルでカウンターの芽を摘みました。速さ勝負ではここまで完全にやられているので、このように早めにカウンターを封じて置くことが重要かも。

22分
バルサはひとまず、自分たちのリズムには持ち込んだか。あとはどこでペースアップするかという事になりますが、案外イブラヒモヴィッチならフィジカル勝負でも勝てそうなので、先ほどペドロがクロスを放ったように、ちょっと泥臭い攻撃を織り交ぜた方が効果的か。

29分
アビダルの攻撃参加から、バルセロナがチャンス。ちょうどSBの攻撃参加がやや物足りないと書こうかなとしていたところでした。ここまでの展開を見る限り、3トップ以外の選手が如何に流動的にポジションを取り、アトランテの守備を掻きまわせるかがカギになりそう。中盤の3枚は、ちょっとアトランテのカウンターを警戒して及び腰になりすぎている感が・・・・

34分
やはりソラーリのキープ力は魅力的。FKをもらいました。アトランテは速攻が封じられた場合、今みたいにソラーリにボールを預けてキープしてもらうのが、最良の手か。

35分
GOAL!シャヴィのCKから、トゥーレ・ヤヤが頭で流し、ブスケッツがダイレクトで蹴り込んで同点。やっぱりフィジカル勝負では、バルセロナの方が有利のようです。これでバルサは肩の荷が下りたかな。

38分
同展になったこともあって、ややアトランテの守備陣が前に引き出されてきた感が。こうなると、バルセロナの思うつぼなんだけどなぁ・・・・・

前半終了
バルセロナとしては、とにかく同点に追いつけたことが大きい。内容としてはやや物足りないが、両チームの力関係、バルセロナのコンディションを考えると、致仕方ないか。とにかくアトランテはこのままだと流石にジリ貧なので、カウンターを狙いつつも、それとは別にもう少しポゼッションを高める必要がある。



51分
アトランテはポゼッションを高めるべく、高い位置からプレッシャーをかけてきています。が、これって諸刃の剣で、ボールを奪えればいいんだけど奪えなかった場合、完全にバルセロナにゲームを支配され、決定的な縦パスを通されてしまう危険性が高くなるんですよね。大丈夫かなぁ・・・・・

55分
GOAL!イブラヒモヴィッチの縦パスから、一気に抜け出したメッシが決めました。メッシは投入後2分くらいであっさりゴール。うーん、でもこれもやっぱり、アトランテがやや重心を前がかりにしたことにより生じたリスクの、1つの表れじゃないですかね・・・・

と思っていたら、ソラーリが下がってしまいました。もうこうなると、完全にゲームはバルセロナのものかな。

64分
バルセロナは既に、ややペースを落としてきた印象。まぁ、あまりにもアトランテが何も出来ていませんからね・・・・・ うーん。

67分
GOAL!ドリブルでボックス内に持ち込んだイニエスタのスルーパスから、ペドロが抜け出してフィニッシュ。解説陣はイニエスタのスルーパスをべた褒めしてますが、直前のイニエスタのアクションでもってナヴァーロが完全に振り切られて、シュートコースががら空きになってるからなぁ・・・・・

むしろ個人的には、イニエスタがシュートを打たずにペドロにパスを出した辺りがバルセロナらしいと思ったのですが、どうでしょう?(笑)

75分
バルサの怠慢な守備からマルケス・ルーゴが抜け出しGKと1対1になりますが、ヴァルデスのファインセーブに助けられました。こういうワンチャンスをモノに出来ないと、アトランテは苦しいなぁ・・・・

80分
交代したイニエスタが左脚をアイシングしています。後面ではなく前面を冷やしているので、狭義のハムストリングではなくて、内転筋辺りを痛めた可能性もあるかも。過密日程の中でのゲームだけに、ちょっと心配です。


試合終了:総括
終わってみれば、バルセロナが何の問題も無く勝利。正直、後半アトランテが前がかりになったのが全てですかね。あそこで我慢しきれず、そこそこバルサを封じていた前半のプランを崩してしまったことが、自らバルセロナを呼び込む形になってしまったかと。ああいった展開で我慢しきれるかどうかが、ジャイアント・キルを起こせるチームかどうかの分かれ目になってくるんですが、アトランテはそこで我慢できるチームでは無かったという事でしょう。要するに、その程度の力関係だったということで。

バルセロナにとっては、変に5点、6点取って勝つよりは、少なくとも前半は緊張感のある展開だったわけですから、これくらいの方が決勝に向けては良いリズムが作れるのかも。戦術的には、言う事は無いでしょう(笑) エストゥディアンテスとの決戦が楽しみです。

posted by Alan Hetarade |01:03 | その他国際大会【サッカー】 | コメント(3) | トラックバック(0)
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2009年12月14日

ジェラードの深刻な不調が気になる

Liverpool 1-2 Arsenal
【L:41.Dirk Kuyt】
【A:50.OG(Glenn Johnson), 58.Andrei Arshavin】
うーん。リヴァプールの問題は言うに及ばず、アーセナルの方も“ストライカー不在”を払拭できないままで、この2チームの対戦にしてはやや物足りない印象がありましたが、それでもまだレッズよりアーセナルの方がマシって事でしょうか。

とりあえずプレイ・バイ・プレイで追うことはしません。が、ちょっとだけ書くと、カイトのゴールはFKからの一連の流れの中から生まれたものでしたが、あれはファビオ・アウレリオのFKをキャッチングに行くのかパンチングに行くのか迷った挙句、一番やっちゃいけない目の前に何となく叩き落すという行動に出てしまったアルムニアのプレイが8割方引き金となったと言えるでしょうし(解説の三浦氏はこの点を全く指摘していませんでしたが、現地カメラはアルムニアをアップにしてましたよね)、ジョンソンのOGも難しいクロスボールだったとはいえ、突き詰めれば彼のミスですからね。

まともなゴールというとちょっと違うかもしれませんが、スパーッと決まったと言えるのはアルシャフィンの豪快なシュートくらいなわけで、そこら辺も試合全体のもやもや感に繋がっているのかもしれません。それにしても、アルシャフィンのシュートは見事でしたが。怪我は大丈夫かなぁ・・・・



さて、タイトルにあるお話。

スティーヴン・ジェラードに関してですが、少なくとも自分がまともにプレミアを見ているここ4,5シーズンくらいでは、間違いなく最悪の出来だと断言できるでしょう。それくらい、今シーズンの彼には精彩が無い。そして何より問題なのは、そのパフォーマンスが一向に上昇する気配すらないという事です。

確かにリヴァプールのチーム状態がこんな事になっていることも、彼自身のプレイに影を落としているでしょう。しかしそういった点を差し引いても、今シーズンの彼はおかしい。今のところキャラガーの衰え等が指摘されていてその陰に隠れている格好ですが、ジェラードに殆ど“らしい”プレイが見られない事が、気がかりでなりません。あの時に強引にすら思える豪快な展開力、縦への突進、そして世界随一の強烈なシュート・・・・・ いずれも鳴りを潜めています。

ジェラードがそけい部の故障から復帰したのが1ヶ月くらい前ですが、当初は怪我の影響もあってこんなものでも・・・・と思っていたものの、1カ月経ってもまったくプレイが上向いてこないのは、さすがに気になります。未だに怪我の影響を引きずり100%のプレイが出来ないのか、はたまた衰えなのか。流石に衰えていると判断するには時期尚早でしょうし、今後も経過を見なければなりませんが、チーム状況のために怪我が完治しないまま無理やりプレイしているのだとすると、ちょっと問題だよなぁ、と。


あとそれに輪をかけて印象を悪くしているのが、以前からのダイヴ癖。

ジェラードが非常にたちの悪いダイバーであることは、プレミアをご覧になる方ならよくご存知だと思いますが、ここのところそれがさらに悪化してきている。ペナルティボックス内で時折ダイビングをするという事は以前からありましたが、ここ数試合を見る限り、ちょっと相手が激しいタックルを仕掛けてくると、すぐにそれをかわすような形でダイブして、レフェリーにファウルを要求するんですよね。完全にレフェリーには見きられてるんですけど、それでもダイブし続ける。

もうあれは癖だから直らないとは思うんですが、もし怪我で万全のプレイが出来ない影響がダイビングの増加に繋がっているのだとすると、これはもう試合に出すべきではないな、と。あんだけコケているとその拍子にまたどこか変な怪我をしてしまう恐れもありますし、今後万全の状態に戻った時にも、過度にダイビングをし続ける癖が残ってしまうかもしれない。そういった懸念を、ラファは持ってないんですかね。

ま、何より残念なのは、ど根性を絵に描いたようなクラブであるはずのレッズの、それを象徴する存在であるべきキャプテンが、あのような形で激しいプレイを避けてダイビングばっかりしている事なんですけどね。彼の状態がどうあれ、こればっかりはファンとして失望せざるを得ません。


うーん、正直今のジェラードの状態なら、試合に出さずにじっくり怪我の治療をさせた方が良いと思います。もっともそれが出来るほど、チーム状態にもラファの精神的にも余裕が無いって事なんでしょうが・・・・

posted by Alan Hetarade |22:38 | FAプレミアリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年12月09日

あまりにも一方的 【ユヴェントスvsバイエルン】

Juventus 1-4 Bayern München
【J:19.David Trezeguet】
【B:30(PEN).Hans-Jörg Butt, 52.Ivica Olić, 83.Mario Gómez, 90.Anatoliy Tymoshchuk】
うーむ。ユーヴェは元々イタリア・ダービー後に下がっていたモチベーションやら守備時における統率が全くなっていなかった事やらがあって、前半からバイエルンに圧倒されてしまったわけですが、後半さらにフェラーラ監督の交代がまさに火に油を注いでしまい、このような惨状に。

ユヴェンティーノからすれば「どうしてこうなった・・・・」としか言いようが無いゲームになってしまいましたね。

モチベーションについてはもはや言うまでもありませんが、まずもって大崩れしてしまうチームの典型と言っていい「どこでどう守りたいのかまったく分からない」状態でしたし、それをフェラーラが小手先の選手交代だけで修正しようとしたもんだから、余計にバイエルンに付け入るすきを与えてしまった、という事でしょうか。戦術的にノープランならば、守備の枚数だけ厚くしたってどうにもならないという事の、典型と言っていい試合だったでしょう。


前半あまりに一方的にやられた事から、2トップの一角であるデル・ピエロを削ってポウルセンを入れて、前半のアンカー1人の体制から2センターにしたわけですが、まったく効果無し。そもそも攻撃→守備の切り替えが致命的に遅く、バイエルンに圧倒的なポゼッションを許すのみならずさっさと最終ライン手前までボールを運ばれてしまうという致命的だったポイントが改善されず、その点をフェラーラ監督がハーフタイムで指摘したのか甚だ疑問。

ポウルセンが自分の役割を果たそうとしている様子は見てとれましたが、彼がボールを追いかけても周りがまったく反応していないので、結局はたかれるとそこからは前半と全く同じ展開になってしまいました。

とりあえずチーム全体の問題ではありましたが、個人で見てもフェリペ・メロのプレイは「最悪」としか言いようがありませんでしたね。一番の問題はフェラーラ監督にあったと思いますが、ピッチ上で一番問題があったのは彼でしょう。ポウルセンに替えて下げるとしたら、デル・ピエロじゃなくて彼だったんじゃないかなぁ。

その後のヂエゴを下げてアマウーリを入れた采配はもはや論外としても、プラニッチに代えてロッベンを投入し、最後まで「攻撃」の姿勢を貫いたファン・ハール監督の姿勢と比べ、ハーフタイムの時点で既に逃げ切りを図るかのような守備的な采配を取った時点で、フェラーラ監督は大失策を犯したと言えるのではないでしょうか。

じりじりとした緊張感の中で1点を争うゲームになるのならばそういう交代もありでしょうが、どう考えても前半は、そういう展開ではありませんでしたからね。消極的だった上に、ゲームの流れを読まずに机上の空論でもって選手交代をしてしまったことが、フェラーラ監督の最大の失策でしょう。


解説の鈴木良平氏が「今シーズンのバイエルンでは一番の出来」「こんなに良いシュヴァインシュタイガーはここ2,3年見た事が無かった」と言ったように、バイエルン側の出来が非常に良かったという事もあるでしょう。でもなー、それ以上にユーヴェが自滅してるからなー。うーん。

何にせよフェラーラ監督としては、イタリア・ダービーの結果を全てチャラにするばかりか、それを差し引いてもあまりあるくらいの大ダメージを受けたゲームとなってしまいました。まぁ、こんだけ酷けりゃ解任云々という話にもなると思いますよ。そうやって毎年のようにコロコロと監督を代えてるのが、このチームの一番の問題のような気もしますけどね・・・・



あぁそうだ。あと書き忘れるところでしたが、ブットのPKは見事としか言いようがありませんでしたね。ブッフォンはPKストッパーとしてはそれほどでもないとはいえ、フェイントのモーション1つであそこまで完全にタイミングをずらすとは・・・・ 結局、1歩も動けませんでしたからね、ブッフォン。

ちょっと気になったのですが、ああやってフェイントを入れるタイミングだとかその入れ方だとかって、ブット自身がGKとして日々キッカーに対して持っている感覚とかが反映されているのかな?と。勿論ブット自身がクレバーで、かつよく研究していることは間違いないのでしょうが、もしGKとしての体験がPKに生かせるのだとすれば、これからちょっと器用なGKにはPKの練習をさせてみると、意外と良いキッカーになるのかも・・・・なんて思いました。

そこら辺、GK経験者でPKを蹴ってた、なんて方がいたら一度お話を伺ってみたいものです。

posted by Alan Hetarade |16:54 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(3) | トラックバック(0)
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2009年12月06日

シティーの気概とポテンシャル 【マン・シティーvsチェルシーほか】

Manchester City 2-1 Chelsea
【M:37.Emmanuel Adebayor, 56.Carlos Tévez】
【C:8.OG(Emmanuel Adebayor)】
いやー、なかなか力の入る良いゲームでした。

何と言うか、今シーズンのシティーはマンチェスター・ユナイテッド戦もそうでしたが、こういう熱い戦いができるチームになったな、と。勿論まだまだ選手を寄せ集めた段階で、直前までに7連続ドローに表わされるように不安定な部分もあるのですが、それでもマーク・ヒューズの下で、自分たちが何かを起こそうという野心を持ち、散発的にではあるにせよ、それをピッチで爆発させる試合がある。

順位の上ではまだまだですが、少なくとも彼らが今シーズン、ビッグ4のチームを相手に見せている戦いを見る限り、彼らが既に優勝争いをするチームと同じ土俵で戦えるだけの番付には来ているのかな、と。もちろんユナイテッドとチェルシーを横綱とすればまだ関脇くらいでしょうが、それでも虎視眈々と大関、横綱の座を狙い、結構な頻度でそれに勝つことも出来る、と。そういった位置には来ているでしょう。


アイルランドとベラミーを欠いたシティーですが、何と言ってもこの試合大きかったのが、7連続ドローの間には著しく調子を落としていたバリーが、見違えるようなプレイを見せた事が大きかったでしょう。というか、彼が本来の姿に戻ったと言うべきでしょうかね。やはり最終ラインと前線を繋ぎ、豊富な運動量とテクニックでもって、CHとしての守備もこなしながら、クロサー、シャドウストライカーとしての動きもする。バリー本来の持ち味が存分に発揮されたゲームだったと言えるでしょう。

あと、ロビーニョの守備。これが意外と効いていた(笑) もう後半は攻撃を2トップとライト・フィリップスに丸投げして殆ど守備をしていた印象ですが、やっぱり彼はサイドで使ったほうが、チームプレイはしますね。正直前半からブリッジの出来が散々だったので(ホント今シーズンの彼はどうしちゃったんでしょう?)、左サイドはほぼ彼1人でどうにかしなければいけない状況でしたし、そういった中で試合終了まで殆どバランスを崩さずにやっていたのは、かなり好印象でした。

アデバヨールとテヴェスの2トップも良く頑張った、というかこの2人の献身的なプレイで、だいぶ勝利を引き寄せましたね。まぁ、かなりシミュレーション気味なプレイもしていた事はたしかで、しかもそのほとんどをハワード・ウェブがファウルに取ってくれた幸運という要素も、多分にあったわけですが(苦笑)


あー、話がウェブの方に行ったんでちょっと触れておきますが、あのウェブの笛の吹き方に関しては、正直チェルシーの選手はちょっと気の毒だったと思います。イヴァノヴィッチのイエローなんか、ありゃ完全に冤罪ですよ、殆ど接触無かったのにアデバヨールが走るのをやめちゃって、それでオブストラクションですもん(苦笑)

同点ゴールの発端になったカルヴァーリョのキッキングも、微妙でしたしねー。確かに飛び込んできたテヴェスに対してカルヴァーリョが降り上げた脚を下していなかったようにも見えましたが、でもテヴェスもまるでボールを見ずにキッキングを狙って飛び込んでいった事も確かだったわけで、うーん・・・・・ 何にせよ、あれでカルヴァーリョにイエローってのはどうかと思いますよ。

ウェブは基本的には良いレフェリーなんですが、ああいう風にちょっとカッカすると神経質な笛を吹くのが、難点なんですよねー。一応あれでも“イングランド代表”としてワールドカップで笛を吹くレフェリーなんで、頑張ってほしいんですけど・・・・・


でも総じて言えるのは、ラストの20分くらい、シティーはよく守ったという事ですね。レスコットがフィジカル勝負でほぼドログバを封じ込めたのがまず大きかったですし、トゥーレのカバーリング能力というのは、やはり素晴らしい。中盤にもバリー、デ・ヨンクという守備力のある選手を揃えていますし、2トップとロビーニョの運動量についても上に触れたとおりで、チーム全体でまとまって守備をする姿勢が感じられました。

チェルシーも悪くは無かったと思うんですが、もう少し中盤の選手がどうシュート、ゴールに絡んでいくかというイマジネーションが欲しかったかな、と。トップ下のデコは捌きに徹している印象で、それならばシュート力のあるランパード、バラック辺りがもうちょっと意表を突く動きをしてシュートを狙うなりすれば良かったと思うんですが、あまりそういう動きが無かったな、と。ひたすら力づくで行こうとしていた印象だったので、そういう点ではまだシティーとしても守りやすかったかな、という気がします。

まーでも、何と言ってもシェイ・ギヴンという名の神がいましたからね。それに尽きる。ランパードのPKを止めたのは、反応云々というより、完全に気迫の勝負でもってランパードが気後れしてしまったのかな、と。そんな感じのPKでした。



West Ham United 0-4 Manchester United
【M:45.Paul Scholes, 61.Darron Gibson, 71.Antonio Valencia, 72.Wayne Rooney】
えーと、ハンドスプリングに失敗して尻もちをついたクシュチャクを見て爆笑したのは、自分だけでしょうか(笑)

いやー何というか、昨年トーレスの真似をしようとして派手にずっこけたレイナにしてもそうですけど、だからGKが慣れない喜び方をしようとしてもダメなんだって、失敗するんだって(苦笑) 普通にガッツポーズしてりゃ良いのに、色気を出してああいう事をするから失敗するんですよ・・・・・

なんてのはともかく、まぁ試合そのものに関してあまり言う事は無いのですが、やはりダロン・ギブソンというのは面白い選手だなぁ、と。

カーリング・カップで2ゴールを奪ってのスタメン起用という事になったのですが、ものすごいミドルをぶち込みました。たしか昨シーズンの最終戦、ハル・シティー戦でもスゴイのを決めてたと思うんですけど、改めて存在感を示したと言えるのではないでしょうか。

勿論それ以外の部分でまだまだ本格化してもらわないといけない選手なのですが、チームは異なれどプレイスタイルから言えば、この選手こそジェラードの後継者と言えるのではないかな、と。それくらいのパワー、ダイナミズムというものを感じます。まぁユナイテッド視点で言えば、むしろスコールズの後継者、という事になるのでしょうがね(ミドルが打てないという点を除けば、フレッチャーが一番スコールズには近いんでしょうけど)。

まったくもう、どのチームにも良い若手がいて羨ましいもんですね。ラファも少しはこういう選手を・・・・いや、そんな余裕が無いだけか(苦笑)



Portsmouth 2-0 Burnley
【P:65.Hermann Hreiðarsson, 84.Aruna Dindane】
さて、観戦した上記2試合以外で興味深かったのは、最下位のポンペイが久々に勝ったこの試合。

アヴラム・グラントが監督に就任して、チェルシー戦ではスコアーはともかくそこそこ良いゲームをしていたわけですが、ホームにバーンリーを迎えたらあっさりと勝ってしまいました。このチーム最大の不安要素と言える“降格請負人”ヘルマン・フレイダルソンがゴールを奪っての勝利という事に、何か熱いものを感じる・・・・のは自分だけか(笑)

未だ最下位ではありますが、ひとまずここまでは、グラントが順調にチームを立て直しつつあると見て良いでしょう。何だかんだでディンダンは使いこなせればかなり面白い選手ですし、オハーラのような有望な若手選手もいるわけで、極端に戦力が劣っているわけではないですし。

逆にバーンリーは、そろそろ耐えどころが来たのかなー。イーグルス、ブレイクというチームを引っ張るべき2人が真っ先に途中交代で引っ込んでるという辺りに、ちょっと疲弊感を感じます。

posted by Alan Hetarade |14:50 | FAプレミアリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年12月05日

ワールドカップ抽選会テキストライブ

ということで、いよいよ間もなくワールドカップの抽選が行われます。日本はポット2ということで・・・・・あああ、何にせよ楽しみですね。わくわくします。

そもそもこんな深夜に起きている方がまず少ないでしょうし、こんなブログ界の際果てにあるブログをチェックしている方なんてまずいないでしょうが、何となくやりたい気分なので、抽選会の中継を見ながら、テキストライブでもしてみようと思います。結果が分かった後からでも、こんな心境で見てるヤツもいるんだー、みたいな感じで見ていただければ幸いです。



2時28分
因みにですが、中継はスカパーの中継を見ています。今、コメンテーターの方々の「こんなグループが見たい!」というコーナーです。

後藤氏は、「南アフリカ、日本、チリ、スイス」という組み合わせ。まー、こんなグループに入れたら良いよなぁ(笑)

オシム氏は「ブラジル、日本、コートジボワール、ポルトガル」だそうです。安易に勝ちやすいグループに入ってしまうと、相手をナメてしまうからいけないのだとか。なるほどー、オシム氏らしい論法です。


2時32分
なお管理人が希望する組み合わせは、「南アフリカ、日本、パラグアイ、スロヴァキア」です。後藤氏とちょっと似てますが、だいたいこうなりますよねー理想としては(笑)


2時37分
今、過去のワールドカップを振り返る映像が流れています。

こうして見ると、メッシのことをマラドーナ2世呼ぶのが如何に間違ってるか分かりますよね。5人抜きしたからって、マラドーナと比べちゃいけませんよ。だってメッシは神の手は使ってないし、ましてやコカ(以下自粛


2時44分
おー、ゼムノヴィッチとオシムがセルビア語で議論してますね。これは熱い。テーマは旧ユーゴ系のチームに大型FWの選手が多いことについて。


2時47分
やっぱりオシムは、話が面白いですね。含蓄があるし、ユーモアに富んでいる。日本代表監督としての評価については議論すべきことが多々あるでしょうが、少なくとも日本のフットボール界にその数々の提言でもって何らか有意義なことを残してくれたという事だけは、確かでしょう。彼から学ぶことは本当に多かった。

さー、いよいよ抽選開始が近付いてきました!


2時52分
バルケ氏が出てきました。さー、いよいよです!しかし、南アフリカのズマ大統領がWWEスマックダウンのロングGMにくりそつな気がするのは、私だけでしょうか?(笑)


3時00分
抽選のアシスタントの紹介。マラソン界の“皇帝”ゲブレセラシエ、ラグビーの地元スター選手スミット、あとクリケットの選手、それにマシュー・ブース、あと南アフリカの女子代表選手、そしてベッカムが出てきました。


3時03分
さぁ、いよいよ始まりました!



A:南アフリカ、メキシコ、ウルグアイ、フランス

B:アルゼンチン、ナイジェリア、韓国、ギリシア

C:イングランド、アメリカ、アルジェリア、スロヴェニア

D:ドイツ、オーストラリア、セルビア、ガーナ

E:オランダ、デンマーク、日本、カメルーン

F:イタリア、ニュージーランド、パラグアイ、スロヴァキア

G:ブラジル、北朝鮮、コートジボワール、ポルトガル

H:スペイン、スイス、ホンジュラス、チリ


3時8分
残念!(笑) ポット2で南アフリカと同組に入ったのはメキシコ。


3時11分
日本はオランダと同組!!!9月のリベンジのチャンスが与えられました!!!!


3時13分
ポット2の抽選が終わりました。ここまででは、グループC、Dがキツそうな感じ。


3時15分
コートジボワールはグループG!北朝鮮はかなり厳しくなりました。


3時18分
日本の初戦の相手はカメルーンに決定!正直、チリかパラグアイのどちらかに来てほしかった!(笑)


3時20分
ポット3の抽選が終わりました。うーん、カメルーンかぁ・・・・・カメルーン。ま、ガーナじゃなくて良かったけど・・・・


3時21分
ポット4からグループAに入ったのはフランス。ここまでで一番、会場がどよめきました。


3時23分
グループE、最後の1枠はデンマークに決定!最悪ではないけど、最高ではない組み合わせです。


3時26分
全ての組み合わせが決定!死のグループと言えるのは、グループDとG。残念ながら北朝鮮はフルボッコにされそう。日本は気の抜けない3チームが相手になりました。


3時28分
倉敷アナが解説していましたが、日本の試合会場は標高が1400m→0m→1500mってなるんだとか。正直組み合わせ云々より、こちらの方がよっぽどキツイ気がしてならない・・・・・


3時31分
オシムは「日本にとって良い点」として、オランダとデンマークのスタイルが似ていることを指摘。


3時35分
肯定的に捉えれば「やりがいのあるグループ」と言えるのではないでしょうか。力関係的にはドイツ大会の時と同じくらい、ただシードチームを比べるとオランダとブラジルではブラジルの方が上。そう考えると、まさに4年間で日本代表がどれだけ進歩したかということが試される大会になりそうです。


3時42分
後藤氏は、日程の厳しいグループGとHに、ブラジルとスペインという優勝候補2国が入ったことを指摘。確かにそういう点では、この2チームにとっては場合によってはかなり厳しい戦いになりそうです。


3時51分
という事で、ひとまず終わります。ありがとうございました。また改めて、お昼あたりにごちゃごちゃ書こうと思います。

posted by Alan Hetarade |02:24 | 2010W杯 | コメント(14) | トラックバック(0)
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2009年12月02日

事業仕分けの見直しを強く望む

既に一般の報道でも大きく報じられている通り、昨日オリンピックのメダリストらが一堂に会し、記者会見が開かれた。先に行われた事業仕分けでスポーツ関連の予算が「削減が妥当」と判断された事に対する、抗議を表明した。

JOCが主導したにせよ、このようにアスリートたちが自ら前面に出てその言葉で事業仕分けの見直しを訴えた事には、まずそれ自体に価値があったと言えよう。残念ながら連日報道された事業仕分けの中で、このスポーツ関連予算はあまり話題に上っておらず、不肖ながら私も昨日の記者会見で、初めてこのような事があったというのを知った。おそらくそのような人が、殆どのはずだ。

さて、このようなブログを運営している者として当然ではあるが、私は今回の件に関して、全面的にアスリート、JOC側の主張を支持する。予算の削減など、もってのほかだ。そしてそこには、もちろんアスリートたちが主張するような面もふくまれているが、これまでも全くと言っていいほどスポーツに興味を示してこなかった政治が、今回このような立場でアスリートたちを切り捨てるような暴挙に出た事に対する、強い憤りもある。


そもそも、日本の政治家たちは、あまりにもスポーツに無関心である。無関心と言うと言いすぎかもしれないが、少なくとも諸外国に比べ、政治としてスポーツに関する取り組みを行ってこなかったことだけは確かだ。

ヨーロッパや南米、またはアジアなど、多くの国では“スポーツ大臣”という役職が存在する。もちろん内閣の中での役割、パワーバランス等については議論の余地があるだろうが、少なくとも日本に“スポーツ大臣”はいない。一応JOCを統括するのは文部科学省であり、文部科学大臣だが、彼らが何か日本のスポーツの問題に対し、政府として介入してきたかというと、そういった過去は無いと言っていいだろう。

昨日アスリートたちが訴えたように、そもそも日本はスポーツ関連の予算が非常に少ない。それを支えてきたのは、企業の支援だ。「実業団スポーツ」という日本独特の文化に支えられているスポーツは非常に多い。

だが昨今の不況で、スポーツから撤退する企業が相次いでいる。実業団スポーツの花形として栄えてきた駅伝などの陸上部は、名門の日産自動車や沖電機が廃部となるなど、如実に影響が表れている。それは社会人野球でも同じだ。F1からも、ホンダ、トヨタ、ブリヂストンが相次いで撤退を決めている。

さらにこの影響をモロに受けているのが、ウィンタースポーツだ。元々日本国内での関心度がそれほど高くないウィンタースポーツの世界は、数少ない企業の支援によって何とか成り立ってきた。だがその数少ない企業の中でも撤退する会社が相次ぎ、もはや日本国内で選手が活動を行うことすら難しくなってきている。スキージャンプの日本代表選手ですら、所属先が廃部となって退社した後、再就職するまでに半年もの期間がかかっている。

つまり今こそ、政治の力でアスリートたちを支援する時なのだ。これまで政府がないがしろにしてきたと言っていい、メダリストを官邸に招いて人気取りの駒として使うことしかしてこなかった政治家たちが、アスリートのために動くべきタイミングである。



ところが、だ。政治家たちが下した判断はその逆で、この不況時にさらにアスリートたちの首を絞めるような判断をした。

もちろん世論の動向を見れば、生活に直結しないアスリート支援より子供手当を、といった声もあるだろう。だが、何もかも生活生活と言っていては、スポーツ界にもロストディケイドが訪れてしまう恐れがある。不況の中だからこそ、スポーツで明るい話題を・・・・と思うのは、何も私だけではないはずだ。

またトップアスリートの活躍は、それ自体でスポーツ関連産業の業界の刺激にも繋がる。例えば北島康介らがアテネオリンピックで活躍した直後は、水泳ブームが訪れた。子供をスイミングクラブに通わせる親が増えたという。もちろん幼少期にスポーツを通じて子どもが学ぶ事は多く、心身の成長に繋がるし、全国のスイミングスクールは多少なりとも、その恩恵に肖ったはずだ。経済効果はあったと言えよう。


今回の事業仕分けが何より腹立たしい、と言うよりハッキリ申し上げて間違っているというのは、この判断が全くスポーツに関して無理解としか言いようが無い仕分け人、及び政治家たちによって下されたことだ。

「有名なスポーツならともかく、リュージュ、ボブスレーなどマイナーな競技にも補助が必要か」

まさに、スポーツに関して全く無知な輩にしか言えない発言だ。むしろ野球やサッカーなど、プロスポーツとして既に大きなマーケットを獲得しているスポーツほど、支援を必要としない。先ほど挙げた陸上や水泳なども、まだ状況はマシな方だ。不景気のあおりを真っ先に受け、協議継続が困難になるのは、マイナースポーツの選手たちだ。むしろマイナーなスポーツを行う選手ほど、補助が必要なのだ。


スポーツは常に我々の心に、興奮と、そして元気を与えてくれる。選手たちが国境の垣根を越えて奮闘する姿を見て、何か感ずるところがあるという人が、殆どのはずだ。

そのスポーツが何になるかというのは、分からない。トリノオリンピックでは、それまではそれほど関心が高く無かったカーリングが話題になったし、先の北京オリンピックでの大田の活躍も印象的だった。どの競技でも、世界を目指して戦っている選手たちはいる。少なくともJOCの下にある競技に対する補助は、行うべきだ。

もちろんそういった中で、以前協会が不祥事を起こしたテコンドーのような事件が起きないように、しっかりと予算のみならず、管理を行っていく必要がある。だが本来そういった役目を果たすべきなのにそれを怠り、挙句仕分けだ何だと声高に叫んで有識者でも何でもない烏合の衆をかき集めて予算を削るのは、まさしく政治の横暴だ。


このような場ではあるが、断固スポーツ関連予算の削減に反対することを、私は強く訴えたい。

posted by Alan Hetarade |07:44 | 競泳競技 | コメント(8) | トラックバック(1)
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