2009年11月30日
Arsenal 0-3 Chelsea
【C:41,86.Didier Drogba, 45.OG(Thomas Vermaelen】
ちょっとまだ肩慣らし気味の更新になってしまいますが、とりあえず雑感をば。
ふーむ。やっぱり今シーズンのチェルシーの強さは、こういった上位チーム相手の直接対決できっちりポイントを取れている事に集約されているわけで、アンチェロッティ率いるスカッドはまだ1年目ながら、ある種の円熟味すら感じさせるといった印象。ま、その割にウィガンやヴィラあたりにコロッと手も足も出ずやられてしまう辺り、まだまだ完成はしていないのでしょうがね・・・・
怪物ドログバの力、またジョー・コールの復帰によりやり繰りにも余裕が出てきた(バラックを温存出来たのは大きい)感のあるチェルシーとしては、ここまでのシーズンは順風満帆といった展開か。もっともこのチームに関しては、以前から申し上げている通りドログバ、エッシェン、ミケルが抜けるネイションズ・カップで一番影響を受けるチームだと思うんで、その期間をどう乗り切るかという事に掛かっているでしょう。逆に言うと、もう年明けまでは確実にこのまま首位を突っ走るんじゃないんですかね。
うーん、しかしイヴァノヴィッチがここまでサマになるとは・・・・・昨シーズン半ばまでは考えられませんでしたね(苦笑)
さて、一方のアーセナル。序盤戦はヴェルマーレンの大活躍もあって大方の予想を覆す好成績を挙げていたわけですが、前節はサンダランドにやられて、今週は完膚無きまでにチェルシーに叩き潰されてしまったということで、にわかに暗雲が立ち込めてきたといったところか。
もうとにかく、放送中でも言われていましたが、ファン・ペルシー不在の影響を如実に感じざるを得ませんでしたね。アルシャフィン、エドゥアルドともにセカンドトップの選手で、前線で自らがためを作ったりくさびのパスを受けたりといった動きはあまり得意としない。その結果ポゼッションはするものの、フィニッシュに結び付けられない、と。
ここで某大きいサムさんだったら「よし、ヴェルマーレンを1トップに起用しよう」となるのでしょうが、まー当然ながらヴェンゲルさんがそういう事をするわけもなく(苦笑)
とにかくアデバヨールを放出した影響がこんなところで出てくる事になるとは・・・・というのが大方の見方でしょうが、考えてみればファン・ペルシーは元々かなり怪我の多い選手で(それにしても今回の怪我は不運ですが)、同時にベントナーがいないというのもまた不運でしたが、その時の対策を考えていなかったのであれば、これはチーム作りの段階におけるヴェンゲルの失策になるのかな、と。おそらく彼とすれば“ゼロトップ”に近い状況でも上手くやれると踏んだのでしょうが、ここ2試合でノーゴールという結果を見ればそれが一筋縄ではいかないことは明白なわけで、さすがに対策を考えるべき段階になってきたのではないでしょうか。
このままゼロトップを押し通すか、或いは冬に生粋のストライカーを補強するのか。ひとえにヴェンゲル次第となってくるわけですが、なんか彼だと現有戦力のままやりそうな気もするなぁ。なんかそれでそこそこうまくいきそうなのが、このチームの恐いところなんですが・・・・
一番現実的な線としては、ひとまず12月の半ばにベントナーが戻ってくるまでひたすら耐えて、そこからの巻き返しを図るという事になるのでしょうが、ファン・ペルシーは下手すりゃ残りのシーズンを丸々棒に振りかねないわけで、冬の補強も検討すべきなのかも。
ということで、個人的には今こそ買い叩かれるであろうパヴリュチェンコを取るべきだと思うんですが、如何でしょうかね?(笑)
posted by Alan Hetarade |18:23 |
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2009年11月15日
South Africa 0-0 Japan
えー、マッカーシーっていつの間に代表復帰してたんですか?ってのが真っ先に出てくる感想なわけですが(笑)
もう何年も前から代表の招集に関しては揉めに揉めまくってて、ついに先日のコンフェデにも出てこなかったのでこりゃーもうワールドカップにも出ないもんだとタカをくくっていたのですが、普通にピッチに立ってて驚きました。パレイラ監督がワールドカップまで持てば、これでおそらくそのまま出てくるという事になるのでしょうね。もっとも、パレイラがそこまで続投している保証は、ちーっともありませんが・・・・
なんかニワカっぽくはなってしまいますが、やっぱり南アフリカってマッカーシーとピーナールがいてナンボだと思うんですよね。ピーナールは今ちょっと戦列を離れているわけですが、彼の技術とマッカーシーの強さというのは、ちょっと南アフリカの選手の中では別格だと思うんで。それに何より世界で戦うという点では、この2人の経験は必要でしょう。ですから、マッカーシーが出てくれたというのは、まず南アフリカにとってはそれ自体が収穫だったのではないかと思います。
・・・・と、まずは南アフリカについて書いたところで、日本へ。
正直4-3-3を岡田監督が試してきたことには驚きましたが、そこでの課題とかはだいたい選手や監督の言う事まんまなので、自分の話に関連する部分だけ後で書きます。ただ、左サイドが大久保と駒野というのは、まぁこのメンバーだとそうせざるを得なかったのでしょうが、ちょっとどうなのかなぁ、と。
駒野はどちらかというと攻守のバランスを取りながらプレイする選手で、大して大久保は自分の力だけで突破するというよりはオーバーラップしてくるSBを上手く活かす選手ですから、以前からこのブログでは書いているとおり、もし大久保を使うのであればLBは長友じゃないとダメだと思うんですけどね・・・・
今回は長友がいなかったのでやむを得ないのかもしれませんが、それなら徳永を使ってRBに駒野とか、そういう使い方をしても良かったのかなー、と。まぁこれがこのゲームのメインテーマってわけでもないので、あんまり重要視されない点かもしれませんが、SBとSHの組み合わせにもうちょっと気を使ってほしいなーというのは、以前から代表に対して思っていることの1つであります。
さて、そんで当ブログでは昨日の記事からの流れで書いていきたいと思いますが。
4-3-3という布陣にしたときにゲームが作れなくなったという事は試合を見た方ならだれもが思った事でしょうが、組織としても立ちゆかなかったし、個々のプレイもそれほど良くありませんでした。このシステムに関して岡田監督がどの程度前から準備して選手にプランを示したのかは分かりませんでしたが、とにかく失敗だった事は間違いないでしょう。
じゃあ何でかという事になると、中盤の3人の構成がその理由かな、と。アンカーに稲本が起用され彼の守備力の評価が再確認されたのは、以前から潰し屋としての彼をプッシュしていた自分としては嬉しいことなのですが、そうすると長谷部、稲本と、守備的なCHが2枚並ぶことになる。といってもう1枚の遠藤のポジションが高かったわけでもありませんから、ここでまず中盤の作り方がぐちゃぐちゃになってしまった。じゃあ本田か大久保が下がってきてその組み立てに参加するかというと、どうもそんな感じでもありませんでしたからね。
現実的には本番では4-4-2、或いは4-2-3-1という布陣にするのでしょうが、やはり相手によって中盤のメンバーを変えるべき、ということがこの試合でハッキリしたでしょう。稲本が良かったことは間違いありませんが、こと南アフリカという相手に対してであれば、ここまで“守備的”な構成でなくても良かったのかな、と。まぁ呼んでるメンバーがメンバーなので仕方ないでしょうが、やっぱり互角以下の相手であれば、稲本と長谷部はどちらかが出ていれば良い。逆に強豪が相手であれば、この2人を同時起用すればそれなりに守れるのかな、という気がします。
その上で、SHがどうか、という事になるわけですが・・・・・
うーん、確かに中村俊輔が出てきてからはボールがよく回るようになりました。途中から入ってきて彼の運動量が周りに比べて多かったという事も手伝ったのでしょうが、やはりプレイメイクという点で、彼の能力が高いことを見せつけたゲームだったと言えるでしょう。もちろん長らく彼ありきのシステムでやってきたわけですから、そういった点でフィットしているという事もありますが。
ただ、あれをSHの選手がやる事によって失っている事も多いわけで、そういう点ではやっぱり少し考えるところはありますよね。この試合でも、中盤の底に下がってボールを受けたり、逆サイド近くにまでいって、とにかくボールを貰って展開しようという意図は見て取れましたし、精力的に動いていたと思います。一方でRHに入った選手があそこまでボールを貰いに行ってしまうと、到底サイドから自身が突破するなりクロスを入れてチャンスを作るシーンというのは極端に減ってしまうわけで、本来であればああいう仕事は、CHに任せるべきなんですよね。
つまり何が言いたいかというと、中村のポジションは便宜上はSHになっているけど、やってる事や実際に仕事をしている位置は、ぜんぜんSHのそれじゃない、って事です。
かといって、じゃあ中村をCHで使えば良いかというと、守備の事を考えるとそうもいかない。中村は守備に対して精力的ではありますが、それと守備の技術や安定感というのはまるで別物なわけで、やっぱりCHにするわけにはいかない。といってトップ下はどうかというと、これも今度はピッチ全体を見渡せないポジションになってしまいますし、それこそそのポジションの選手が中盤の底に下がってしまっては、このゲームのように実質的に4-2-3-1が4-3-3になってしまうというような現象が起きるでしょうから、それも無理。
となると、やっぱりSHしか彼がやるべきポジションは無いんですよね・・・・ つまり、「やってる事はSHのやる事じゃないけど、SH以外にできるポジションが無い」という、ある種のねじれ現象とも呼べるような事態になっているわけで。
だからこそ、昨日もコメント欄で多くの方が名前を出しておられましたが、石川に期待する声が大きいのでしょうね。
今回は森本がいませんでしたが、自分はやはり日本代表の基本的なフォーメーションは、森本をトップに、岡崎をトップ下に置いた4-2-3-1だと思っています。そして中村が仮にSHをやるのであれば、もうそこでの突破やクロスの供給はSBに一任して周りはそれをサポートしてあげる、というような事しか考えられないわけで、だったらもうそこのSBで交代枠を1つ使うくらいでも良いからとにかく釈迦力になってやってもらう、というのも1つの手かな、という気がしました。たぶん岡田監督は、そんなことはやらんでしょうけど(苦笑)
どちらにせよ前の記事からの流れでいくと、中村俊輔は“代表では”自らのこれまでの役割をあんまり変える気が無いように見えました。ま、この1試合だけではまだ分かりませんし、エスパニョールで今後彼がどうなっていくかという事も代表に影響を与えてくるでしょうが、だったらそれはそれで開き直ってプレイメイクに徹してもらいつつ、彼が出来ない事を周りがどう補完していくか、という事を考えるべき段階に来ているのかな・・・・なんて思った南アフリカ戦でした。以上。
posted by Alan Hetarade |17:21 |
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2009年11月14日
■長引くベンチ生活、再燃する“不要論”
日本時間の本日深夜、日本代表は南アフリカ代表と対戦する。対戦相手の南アフリカの実力に関しては、率直に申し上げて「信用できない」としか言いようが無いが、コンフェデレーションズ・カップに出場できなかった今回、本大会の8カ月ほど前に会場は違えど現地でゲームを行う事が出来るのは、意義深い。
そしてこれからワールドカップ本番に向けて、日本代表の中で最も大きなポイントとなるのが、チームリーダーである中村俊輔の処遇だ。
以前から中村俊輔に対する批判の声は一部ではあったが、それが世間的に大きく議論されるようになったのは、彼が交代でピッチから下がった後に日本代表が3点を奪い勝利した、9月のガーナ戦であろう。長距離移動で疲れ果てたガーナが、ゲーム終盤に著しくペースダウンしたとはいえ、中村がいた時とその後で、日本が見違えるような攻撃を見せたこともまた、事実であった。
その後はしばらくこの不要論は沈静化していたが、近ごろ所属するエスパニョールで中村の出場機会が激減すると、またしても不要論が聞こえるようになってきた。そこで今年最後の代表戦となる11月戦線の前に、改めて代表における中村俊輔の立ち位置について、問うてみようと思う。
■中村俊輔の長所、短所
少なくとも代表チームにおいて、中村俊輔には以下のような長所、短所がある。
プレイメイクの能力という点では、遠藤と双璧を為す。右サイドからピッチを広く見渡し、ボールを展開させ、チームの方針を示す事が出来る。
現状ではやはり、FKのキッカーとしてはファーストチョイスになろう。近ごろゴールを決めていないという指摘ももっともではあるが、やはり相対的に判断すれば、キッカーは彼に任せるべきだ。
パスを出す判断、パススピード、瞬発的な走力に欠ける。そのため、彼のせいで日本の攻撃は非常に時間がかかってしまい、全体的なリズムの停滞、メリハリの無さを生んで、ゲームの展開を難しくし、相手にとっては相当に守りやすくしてしまう場合が多い。
シュート力が無いわけではないが、ゲーム中に自らシュートを放つことは殆ど無く、流れの中からゴールを決める事も皆無。必ずしもFWの得点力が信用できるわけではない日本代表において、中村の得点力の低さは致命傷となりえる。
これは短所①とも関係してくるが、中村はドリブル突破ができないばかりか、速攻に移ろうかという場面で相手にプレッシャーをかけられると、安易にバックパスを選択し、過度にポゼッションに拘る傾向がある。結果として支配率は上がるものの、チーム全体としてなかなかシュートに結び付けられない“流れ”を、率先して作ってしまう。
- 短所④:ピッチ上の選手があまりにも中村に頼ってしまう
これは長所①との関連がある。確かに中村には展開力があるため、プレイメイクをしてもらうことは魅力的だ。だが海外で長らく積み重ねてきた実績、及びMF“以前”の選手の中では最年長という事もあり、他の選手が「とにかく中村にボールを集める」状態になりがちだ。すると上述した通り中村の展開にはスピードが無いため、自然攻撃のリズムは失われ、ただポゼッションするだけという状態に陥ってしまう。
■“サイドハーフの哲学”への疑念
以上のような点を踏まえてクローズアップされるべきは、本田圭祐との比較、及び彼らのフットボールに対するアプローチ、“サイドハーフとしての哲学”ともいえる部分での、決定的な差異である。
こちらも今さらではあるが、オランダ戦後に中村と本田がメディアを通して行ったやり取りを取り上げる。
中村の発言
「(プレスを90分やり続けるしかない?)そうだと思うよ。だから後から入ってきた人がもっと重要になってくる。もっと走らなきゃ。もともと出てた選手よりもっと走って、気を利かせてというか。『オレはこういう選手だから守備しない』とか言ってたら、こうなっちゃうからね。組織あってのポジションだから。」
本田の発言
「オレの守備のことばかり言うのが日本らしい。それよりオレがオランダ戦でシュートを1本も打っていないことを指摘してほしい。オレは結果を出すポジションなんだから。
(中村に対して)言いたいことがあるなら、直接言ってくればいい。その方が代表は強くなる」
ここで我々が勘違いをしてはいけないのは、本田は中村の発言の内容そのものを批判しているわけではないという点である。メディアを通して自らを非難するという姿勢に対して不快感を示しているが、発言の内容について否定しているわけではない。事実この後の試合では、本田にも守備の意識の向上が見られた。
むしろ両者の決定的な違いは、SHというポジションでプレイする上での、哲学の違いである。確かに代表の中心で長らくプレイしてきた中村と、今年に入ってから本格的にプレイするようになった本田とでは、立場が異なる。だが中村の発言は守備面での課題が中心であるのに対し、本田はまずゴールを奪えなかった事ありきで話を進めている。
これは、どちらかの発言の内容が間違っているわけではない。どちらもプレイに対する反省はもっともだが、問題はSHの一番重要な仕事は何か、という点である。本田はその点が“シュート”或いは”ゴール”であるのに対し、中村は明らかにそれとは違う。確かにオランダという強豪が相手ではあったが、たとえ0点に抑えたとしても1点も取れなければ勝つことは出来ないわけだし、ボールをキープした時の姿勢として、まずゴールを狙うのと相手にボールを取られるリスクを考えるのとでは、決定的な違いがある。
ハッキリ言って、この中村の姿勢はまさしく「悪い意味での、典型的な日本人プレイヤーのもの」である。
■自ずから軌道修正を認める?
このように、中村と本田は同じポジションでありながら、プレイスタイルは勿論その哲学に大きな違いがあった。だがまさに今週、国王杯ヘタフェ戦後の中村の発言からは、その自らの哲学を改めていこうとしている姿勢が垣間見えた。
「ボールが来ないときにネガティブにならずに、来たときに必ず何かをやる。そういう自分の武器を持っている人ほど(試合に)出やすい。前に強い人、イバン・アロンソみたいにフィジカルに強い人とか、分かりやすい人がやっぱり(試合に)出るから、そういう何かを作る必要があるだろうし。今日、センタリングから(ゴールが)入ったけど、ああいうセンタリングを必ず上げて終わる、それだけでも武器になると思うし、また新しい自分の段階に来ているかなと。(中略)
個の力だよね、そこはちょうど自分にも必要なところだから。(中略)
このチームは無理にいくなよ、じゃなくて、いけいけっていう感じだから。そこがちょっと自分のリズムと違うけど、個人でチャレンジする方がいいんだったら、(サイドのMFは)そういうポジションだし、そういうプレーに変える。」
まさにSHとしての自らの方針を、大きく変えるような発言をしている。しかしこれはまさに、6月のカタール戦後の本田の発言を、そのままなぞるような内容となっている。
「おれは(オランダでプレーして)サッカーの価値観が変わった。とにかくサイドから仕掛けること。パスだけではサッカーにならない。(オランダでは)センタリングを上げるまではパスをしない。『目の前のやつに負けないぞ』というのがサッカーだと思う。ただ、突破だけでは物足りない。」
もちろん中村のヘタフェ戦後の発言は、エスパニョールというクラブにあっての発言であって、代表に関してはまた違った考えを持っているのかもしれない。だがやはり私にはどう見ても、中村がこれまでの自らの哲学に対する限界を感じ、本田が示すような、よりアグレッシヴかつシュートやゴールに直結するプレイをしていくという哲学に、追従したような印象を持つ。
そしてこれからワールドカップまでの8カ月ほどの間に、中村がその方針に沿って自らのプレイスタイルを変えていくのは、並大抵のことではないだろう。選手としてのタイプという事も勿論あるし、既にオランダに渡って2年間そのスタイルでプレイし、そして実戦の中で実践し、結果を残している本田とは、この哲学の“実現”という点では大きな隔たりがある。何より30代に入りすでに選手として完成した感がある中村が、その自らのあり方を変えていくのは非常に困難な道のりとなる。
改めてこの南アフリカ戦でのプレイ、そしてその後のコメントから、中村が今後自らのプレイをどうしていきたいかという意思を、ぜひ示してほしい。そして岡田監督には、その変化を鋭敏に察しとり、改めてスカッドの構成を再考してほしい。決してドラスティックな変化を求めているわけではない。これまで積み重ねてきた事を踏まえつつも、重心を後ろから前に移した時に、果たしてどういった選手起用をしていけばいいかということを、是非考えてもらいたい。
中村俊輔の南アフリカへの道は、非常に厳しい。
posted by Alan Hetarade |13:32 |
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2009年11月12日
■Ferguson denies he has new job
イングランド2部、チャンピオンシップのピーターバラを率いていたダレン・ファーガソンが、クラブから解任された。
07年1月に当時リーグ2(4部相当)ピーターバラの監督に就任したファーガソンは、初めてフルシーズン指揮を執った07-08シーズンにチームを2位に導き、リーグ1(3部相当)に昇格。さらにリーグ1初挑戦となった08-09シーズンにも快進撃を続け、またも2位に入り昇格。なんと2シーズン連続で昇格を達成するという、鮮烈な戦績を残した。
しかし流石に2部まで来ると上位チームの壁は厚かったのか、チャンピオンシップ初挑戦の今シーズンは苦戦。ここまで16試合を終えて2勝5分9敗、勝ち点11で、最下位に低迷していた。先週末はセント・ジェイムズ・パークに乗り込んだものの、到底2部のチームとは言えない選手層を誇るニューキャッスルに敵うはずもなく、3-1で敗戦。この結果を受けての解任となったようだ。
だがこの解任にも、不可解な点はある。豪華な戦力を揃えるニューキャッスルは現在首位を走るチームであり、最下位のピーターバラがアウェイに乗り込んで勝てる相手でないことは、元々分かりきっていたはずだ。また残留ゾーンとなる21位のプリマスは現在15ポイントで、ピーターバラはそこから4ポイントしか離されていない。まだ絶望的な勝ち点の差ではないはずだ。そのような状況で、過去2シーズン素晴らしい戦積を残した若手監督を切るという判断は、些か早計であるように思える。
じつはファーガソンには、ハル・シティーの監督就任の噂がある。成績が低迷するハルは、先日ポール・ダフェン会長が引責辞任しており、後ろ盾を失ったブラウン監督は近日中に解任されるという説が有力だ。そしてこのインターナショナル・マッチ・ウィークという“空白期間”になった途端に、後釜の候補と噂されているファーガソンが解任されるというのは、あまりにもタイミングが良すぎる。
さらにピーターバラのダイレクター、バリー・フライが「ファーガソンはもっと大きなクラブで仕事をすることになるだろう。そしてそれは、そう遠くないうちに、もしかしたらすぐにでも実現するかもしれない」と発言した事から、一気にハルの監督就任の噂が加速している。
これに対し当のファーガソンは、「(既に仕事を得ているという報道は)100%間違っている」と明言している。しかし大衆がこの発言を鵜呑みにするとは到底思えない。
もしファーガソンがハルの監督に就任するとなると、やはり注目されるのは、彼の父親であるサー・アレックスが率いるマンチェスター・ユナイテッドとの対決だ。親が監督、子が選手という立場での親子対決は過去にもいくつか例があり、直近ではグルキュフ親子の対戦が話題になった。だが、監督同士での親子対決となると、これはなかなか聞いたことが無い。
勿論サー・アレックスの子という親の七光的な知名度のみならず、ダレンの手腕も興味深い。2シーズン連続で昇格を達成させるというのは並大抵のことではなく、イングランド、スコットランドで最も注目を集める若手指揮官の1人であることは間違いない。そんな彼がプレミアのクラブを率いてどのような戦いを見せるのか、見てみたいと思うファンは多いだろう。
今後ダレン、およびハルの周囲が騒がしくなることは間違いない。状況は、いつ監督就任のアナウンスがなされたとしても不思議ではないところまで進んでいる。
posted by Alan Hetarade |13:48 |
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2009年11月11日
■Germany keeper Enke commits suicide
言葉にならない・・・・・・・・
電車への投身自殺とみられていますが、背景に2年前に無くなった娘さんの存在があるそうで、もしそれが元で自殺したのであれば、本当に悲しいことです。ううむ・・・・・
明日、改めて詳細が発表されるそうですが、よりによってインターナショナル・マッチウィークにこんなニュースが飛び込んでくるとは。
とにかく、いちフットボールファンとして、心から哀悼の意を表させていただきます。
posted by Alan Hetarade |09:26 |
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2009年11月11日
■Davenport denies assault charge
ウェストハムの元イングランドU-21代表DF、カラム・ダヴェンポートは10日、ベッドフォードの裁判所に出廷し、姉に対する暴行の疑いについて、自らの身の潔白を主張した。
事の起こりはシーズンが始まった直後の8月22日の早朝、ダヴェンポートとその母が自宅で暴漢に襲われたことから始まった。ダヴェンポートはナイフで両脚を切りつけられ、一時は脚の切断も検討されるほどの重傷を負った。すぐさま病院で集中治療と輸血を受け、現在ではプール等で軽いトレーニングを再開できるほどにまで回復したものの、1カ月以上もの長きにわたって入院する事を余儀なくされた。当然ながら、現在も復帰への目処は立っていない。
程なくしてダヴェンポートと彼の母への傷害の罪に問われたのは、ダヴェンポートの姉カラ・ダヴェンポートのボーイフレンドである、ウォレル・ホワイトハーストなる人物だった。ところがその事情聴取の過程で、カラとホワイトハーストは、この襲撃事件の前にカラムが姉に暴力を振るったと主張。そこからカラムへの捜査も行われ、事の真相は法廷で問われる運びとなった。
ホワイトハーストへの審理に先立って行われた姉への暴行容疑に関する裁判で、ダヴェンポートは上述したとおり無罪を主張。既に先週、自らが裁判にかけられる事が決定した段階でコメントを発表しており、一貫して無罪を訴えていく旨を語っていた。法廷ではその通りの証言をした、という事になる。
暴漢に襲われ選手生命が危ぶまれたというだけでも相当にショッキングなニュースではあったが、その後事態は以上のような展開を見せている。ダヴェンポート自身の件については裁判の行方を見守るしかないが、改めてフットボーラーの命である脚を傷つけ、さらに関係のない彼の母まで襲ったというホワイトハーストの凶行は、許され難きものだ。また姉のカラがホワイトハーストに犯行を示唆したかどうかなど、今後の裁判で明らかにしていくべき点は多い。
なお、そのホワイトハーストの裁判は、16日(来週の月曜日)から始まることが予定されている。ダヴェンポート自身の次回の審理は、年が明けて1月12日に行われる予定となっている。
posted by Alan Hetarade |06:24 |
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2009年11月10日
Liverpool 2-2 Birmingham City
【L:13.David NGog, 71(PEN).Steven Gerrard】
【B:26.Chucho Benítez, 45.Cameron Jerome】
■入れ替え激しいリヴァプールのメンバー
怪我人が何人か戻ってきたリヴァプール。リエラ、シュクルテル、グレン・ジョンソンがスタメンに復帰し、ジェラードとアクイラーニがベンチ入り。しかし遂にトーレスがベンチからも外れ、キャラガーも欠場。結局なかなかメンバーを固定できないという現状は変わらない中、1トップにエヌゴグを起用し、トップ下にカイトを置くという布陣を組みます。
対するバーミンガムはバリー・ファーガソンが欠場し、タイニオが先発。それにしても、リッジウェルのLBってあまりにも心もとない気が・・・・ 確かに守備の要として活躍している選手ではありますが、完全にCB専門ってタイプですからね。セバ・ラーションでも使った方が良いと思うのですが、どうやらマクリーシュ監督にそういう考えは無いようで・・・・
■幸先良いスタートも・・・・・
霧が立ち込める中、現地時間20時過ぎにキックオフ。毎度ながら、マージーサイドのミストというのはなかなか味があって良い雰囲気のような気がします。もっとも気温は5度なので、現地にいる方にとっちゃそんな呑気に言ってられるものでも無いんでしょうが・・・・
ゲームは序盤からリヴァプールがペースを握ると13分、ジョンソンが右サイドを深くえぐり、チャンスを作ります。そこからエヌゴグ、カイトが立て続けにシュートを放つも、いずれもハートが素晴らしい反応でセーブ。しかし逆サイドに流れたところをリエラが折り返すと、巡り巡って再びボールが戻ってきたエヌゴグが、左足で強烈なボレーシュートを突き刺します。レッズが先制。
バーミンガムの方では、せっかくチャンスを貰ったタイニオが15分に負傷し、早々にカーズリーと交代。戦略としてはボールのキープにはあまり拘らず、リヴァプールからボールを奪うとすかさずチュチョ・ベニテスとジェロームという2トップにボールを入れ、積極的に前を向いて速攻を仕掛けていくという戦術。
すると26分、右サイドでFKをゲット、マクファデンがボールを入れます。この際リッジウェルがファーサイドから中に走り込む動きを見せ、これにジョンソンがつられたことでリヴァプールの守備は混乱。ロジャー・ジョンソン、リッジウェルと頭で繋ぎ、最後はベニテスがそのまま頭で押し込んで同点に追い付きます。まさにパワープレイで自らの強みを生かして得点した格好。逆にリヴァプールの方は、マーキングの甘さが目につきました。
■ジェラード登場、ジェロームの一撃
前半のリヴァプールはリエラが復帰したことで、右サイドのベナユンと合わせ、両サイドから個の力で突破が図れるようになり、ここ数試合と比べ攻撃に幅が出来、ゲームを支配。1トップのエヌゴグも積極的に動き回ってボールを落とし、パスの支点となるカイトもこれまで以上に機能。さらに右サイドではジョンソンが再三ドリブル、ワンツー等で見事な突破を見せ、バーミンガムを押しこみます。
さらに特徴的だったのは、マスチェラーノの攻撃参加が増えていた事。31分には強烈なミドルシュートを放ち、ハートが指先でコースを変え何とかCKに逃れる、というシーンもありました。このようにここ数試合で失われていた流動性を取り戻した事により、前半のリヴァプールはトーレスがいないにもかかわらず、見違えるような攻撃を披露しました。
しかし一方で守備の危うさは相変わらず、43分にはカウンターから、マクファデン、ジェローム、ベニテスと簡単に縦パスを繋がれ、ジェロームは角度が無い位置であったものの、レイナと1対1に。シュートが枠を捕えなかったから良かったようなものの、冷や汗をかきます。
38分、ジェラードがウォーミングアップを開始し、アンフィールドは大声援に包まれます。すると45分、競り合いの中で脚を高く上げたリエラが左脚のハムストリングを痛め、無念の退場。ここでジェラードがピッチに入り、期せずして復帰を果たします。
ところがその興奮が一瞬で冷める出来事が、アディショナルタイムに。バーミンガムのDFがヘッドで大きくクリアーしたボールをジェロームがキープ。マスチェラーノを左腕で強引に制したジェロームが25mはあろうかという位置から右足を振りぬくと、レイナの頭を超えたボールは急激に落ちてネットに突き刺さり、スーパーゴール!解説の遠藤氏が指摘したとおり、マスチェラーノが競った段階でアッガーがボール奪取に行かずジェロームとの距離を保ったままずるずる下がってしまったことが不可解でしたが、それにしても見事なゴールでした。
■無双するジョンソン
後半開始に当たってのメンバーチェンジは無し。リヴァプールはトップ下にジェラードが入った事でカイトが左サイドを務めましたが、リエラのような突破は望むべくもなく、その分右サイドのジョンソンのボールタッチが一気に増えます。
この試合のジョンソンはまさに己の存在感を見せつけるかのような働きを見せました。テクニックのあるベナユンと共に右サイドに入ったこと、またSBとしての守備がおぼつかないリッジウェルと対したという事はあるにせよ、デーゲン、キャラガーとの実力差は明白。63分にはボックス近くにまでドリブルで切り込みクロスを上げ、ジェラードがヘディングシュートを放ちますが、これは右のポストに嫌われます。
前半にも増して防戦一方になったバーミンガムは、前半にもやや足を引きずるシーンが見られたマクファデンがやはりダメで、68分にヴィニャルと交代します。
■エヌゴグのダイビングがPKに
そして遂に、試合は問題の場面を迎えます。69分、リヴァプールは左サイドでパスを繋ぎ、エヌゴグがボックスに侵入、するするとバーミンガムのDFをかわしてゴールに迫ります。そしてゴールライン近くにまで迫ったところで、カーズリーがタックルに。ここでエヌゴグが倒れ込み、レフェリーのピーター・ウォルトンはすかさず笛を吹いてペナルティマークを指差します。
しかし逆サイドからの映像では、カーズリーの足はボールに触れるか触れないかというところではあったものの、明らかにエヌゴグにはかかっておらず、エヌゴグが自らダイブしていることが判明。ウォルトンは両者を背後から見るような形になっていたため、ちょうど足元が見え難かったという事情はあるにせよ、誤審であることは明白。当然バーミンガムの選手は激しく抗議し、言い争いをしたエヌゴグとカーズリーにはイエローカードが出ます。
PKを蹴るのは勿論ジェラード。きっちり決めて、同点に追い付きます。
■アクイラーニ、初登場
77分にはラーションのタックルを食らったベナユンが左脚ハムストリングを痛め、前半のリエラと全く同じようなシチュエーションでバベルと交代。これでこの試合、リヴァプールはリエラとベナユン、バーミンガムはタイニオとマクファデンといったように、低温の影響もあってかじつに4名の負傷者を出す事となりました。
83分にはルーカスに代わってアクイラーニが入り、ついにリヴァプールでのデビューを果たします。しかしポジションはそのままルーカスがいたCHに入るに留まり、積極的な攻撃参加は見られず。
最後はリヴァプールは不得手なパワープレイに出ますが、そこはバーミンガムに一日の長があり、最後まで逆転ゴールを奪うことはできず。試合はこのままドローとなりました。
■所詮はダイブのおかげ
この試合の前半のリヴァプールに関しては上述したとおりですが、さて後半はどうだったかというと、正直なところ前半ほどの内容を見せていたとは言い難かったですね。
復帰したジェラードがまだ試運転といった感じだったのは仕方ないにせよ、今シーズンに関しては、カイトをサイドに置くことの限界というのを感じざるを得ません。というのも、カイトは単独で突破を図れる選手ではなく、シャビ・アロンソがいた頃は彼からのロングパスがあったのでポジショニングの妙で良い働きが出来ましたが、今シーズンはそうはいかない。素早く良いポジションを取ってもパスが出てこないので、その間に相手に間合いを詰められてしまい、遅れてパスをもらってもバックパスを返さざるを得ない、というシーンを多く見かけます。
前半はリエラが入り、細かいパスを繋ぎそこに個の突破を織り交ぜるという良い攻撃が出来たのですが、後半はそれができなくなったため、特に左サイドからの躍動感ある崩しが無くなってしまいました(インスーアがそういうプレイができる選手かということは、言うに及ばず)。これは後半ジョンソンのボールタッチが異様に増えた一因でもあるわけで、リエラの怪我がどの程度のものか分かりませんが、さてラファがこの点を次のゲームでどうしてくるか、という事が注目されます。
ただアクイラーニの使い方にしてもまだまだ定まっていないような印象でしたし、守備面での脆さは相変わらず。エヌゴグのダイブでスタジアム・オブ・ライトでのビーチボール分の1ポイントを取り返したものの、トータルとしてはやはりその程度の内容だったと言わざるを得ません。
■レフェリー5人制への議論、再燃か?
最後に何と言ってもエヌゴグのダイビングについて触れなければなりませんが、これについてはベニテス監督が「(この件について)エヌゴグに聞いたが、PKでは無かったかもしれないと言っていた」と既に認めており、ピーター・ウォルトンの誤審であったことは確定しております。さすがにウォルトンの立場を考えると、サンダランドvsリヴァプール戦でビーチボールを排除せずに降格処分になったマイク・ジョーンズのような憂き目にあう事は無いでしょうが、おそらく1,2試合の出場停止処分が科される事になるでしょう。
ただ、これについてはレフェリー5人制の導入に向けての、1つのモデルケースとなるかもしれません。というのも、今回に関してはウォルトンの怠慢のために生まれた誤審というよりは、レフェリーの限界から来る類の誤審だと思われるからです。
それでもちゃんと見ろ、という意見もあるかもしれませんが、あの時のエヌゴグはかなりの速度で突破を図りましたから、あれ以上近くでウォルトンが見ていることはほぼ不可能でしたし、彼の位置からはエヌゴグとカーズリーの足元は非常に見え難かったことは間違いありません。またアシスタント・レフェリーもちょうど逆サイドにいましたし、おそらく間に入った選手やゴールポスト等で、こちらもよく見えなかったでしょう。
ただゴール裏にもう1人レフェリーがいれば、事情は違ったはず。遠藤氏もすかさずヨーロッパ・リーグとの比較をしていましたが、もし5人制であったならば、今回の誤審は起きなかった可能性が高いでしょう。今後プレミアリーグでレフェリー5人制を導入するかどうかという議論をしていく中で、今回の件が与える影響は、少なくないかもしれません。
posted by Alan Hetarade |08:51 |
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2009年11月03日
F.C. Tokyo 2-0 Kawasaki Frontale
【T:22.Takuji Yonemoto, 59.Sota Hirayama】
いやま、一番目を引いたポイントは、カボレのユニフォームを着て表彰式に出てきた羽生なんですが(笑)
それはともかく、FC東京が完全に川崎フロンターレを凌駕したゲームでありました。いちおう先週の清水vs東京のゲームをTV観戦していたのですが、石川がいなくなってどうなるかなーと思ったものの、平山と赤嶺がゲームを通して徐々にコンビネーションを良くしていって、想像以上にチームとしてのバランスも取れていたので、これは良いかな、と。
石川が離脱していきなりナビスコの決勝というのではなく、この清水戦で予行演習というわけではありませんが、しっかりゲームを組み立てられたことで、ナビスコの決勝でも臆せず戦えたのかな、という気はします。
ひとまずゲーム全体を通して言えば、タイトルにも書いたとおり、スカッド全体としてのクオリティで東京が川崎を上回っていたかなー、という印象。
FC東京の選手の「中村を潰せば・・・・」という趣旨のコメントがピックアップされていましたが、確かにその通りと言いますか、今日の中村はポジションが低かった。それでも流石は中村で何度か良いパスを出してはいましたが、より高い位置で、シュート、ゴールに直結するようなパスを出せていたかというと、これは否。そういった点では、潰すとまでは言わずとも、FC東京は中村を抑え込むことにはある程度成功したと言えるでしょう。
そして結局今の川崎フロンターレというのは、中村というコンダクターを欠いてしまうと、各々のパートが好き勝手に音を出してしまい、到底美麗なハーモニーは奏でられない、という状態になってしまいます。確かにジュニーニョやレナチーニョの突破力、チョン・テセの強さというのは驚異的でしたが、まるでチームとして、コンビネーションでどうしたいという事が見えてこなかった。特に最悪だったのはSBの使い方で、前後半を通じて森も村上もほぼ死んだ状態でしたし、交代で入ってきた田坂に至っては、実況で1,2回くらいしか名前が呼ばれなかったんじゃないかというくらいの体たらく。
1対1であれば、ブルーノには強さとリーチがありますし、今野や徳永にはしつこさがある。椋原にはスピードがある。それを前では鈴木や平山、羽生、後ろでは米本と梶山がサポートするといった形で、数的有利も作れる。完全に川崎の攻撃は封じられてしまいました。
対してFC東京の攻めはどうだったかというと、まず梶山がほぼやりたい放題と言っていいくらいにボールを持てていたのが大きかった。それからサイド攻撃という点でも、鈴木や羽生はいつも通りやや流動的にポジションを取って、生かすときには椋原や徳永を使っていました。
そしてやはり、今シーズン終盤にかけて大きく進歩してきた鈴木、平山、米本の3人が、如何なくその実力を発揮していたな、という印象を受けました。序盤戦は運動量こそあったものの空回りしていた鈴木は、ハードワークを生かしつつサイドに中にと自在にポジショニングして相手を混乱させる術を掴んだようで、この試合でも川崎のDF陣を掻きまわしていました。平山は攻守の切り替えとハードワークができるようになり、キープ力にも磨きがかかっています。
米本は、出てきた当初は守備の人といった印象でしたが、やはり巷で言われている通り、攻撃面でも脅威になれたというのが大きい。今日あのような形でゴールを奪った事は、一つ今シーズン彼がやってきたことの象徴のようなシーンだったのではないでしょうか。同じく大活躍した権田と共に、まだまだ荒削りな部分もあるけれど、頑張っていってほしい選手です。
あとは・・・・再び川崎に話が戻りますが、怪我人がいたとはいえ、やはり最終ラインとベンチ入りメンバーという点で、FC東京に劣っていたかなぁという気がします。より攻撃的な選手をベンチに置く川崎、より守備的な選手をベンチに置く東京が、各々その選手たちを投入したことになりますが、川崎の方はやはり戦術的にどうこうというより、半ば個人の力に頼って博打を打つような交代をせざるを得なかった感は否めないかと。登里は頑張ってましたが、田坂は本当に何もしなかったからなぁ・・・・ あと、今日の川島はどうしちゃったんだろうってくらいダメでしたね。
結局ハマれば強いけどそれを封じられた時の危うさが出てしまった川崎、シーズンを通して着実にスカッドの底上げを図ってきたFC東京の差が、この決勝の舞台で出たのかな、という印象です。なんか普通の結論ですが(笑) 以上。
posted by Alan Hetarade |16:20 |
Jリーグ |
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2009年11月01日
はい、こんにちは。お久しぶりでございます。
今年はこのセリフを書くのが何回目なのかよく分かりませんが、ちょっとドタバタしておりました。何をやっていたかというと、サークルの活動の方でちょっくら絵を描いていたということです。べつに上手くないんですけどね(苦笑)
何とかひと段落ついたのでまたブログを更新できそうなのですが、如何せん完全に浦島太郎状態なので、ちゃんとした記事が書けるようになるには少し時間がかかりそうです。でもまぁ、リハビリも兼ねて、とりあえず見た試合の感想でも書いて行こうと思います。
Fulham 3-1 Liverpool
【F:24.Bobbie Zamora, 73.Eric Nevland, 87.Clint Dempsey】
【L:42.Fernando Torres】
リヴァプールはジェラード、リエラ、グレン・ジョンソン、シュクルテル、アッガー、ファビオ・アウレリオ、エヌゴグといった辺りがベンチにすらおらず、ヴォロニンが今季初先発、デーゲンもプレミア初先発ということで、キルギアコスの復帰ということもあり、大胆なメンバーだなぁといった感じ。もっともこのメンバーを見た時点で、既に聡明なファンの方なら嫌な予感がしたでしょうが・・・・・
いざ蓋を開けてみると、序盤はデーゲンとカイトのコンビネーションが意外と良かったりして、フラムが引きこもってしまったこともあり、ほぼ一方的にリヴァプールが押す展開。ただ流石は上り調子のフラム、あまり決定機は作らせないまま何となく時間が過ぎていきます。
すると24分、一瞬のカウンターからゴールが。右サイドからディオマンシー・カマラが逆サイドのダフへパス。ダフがスルーパスを放つと、これに対してザモーラが見事に抜け出し、フィニッシュ。リヴァプールはこの時、カマラからダフへのパスコースとなった“中盤と最終ラインの間”を完全に御留守にしてしまいましたし、キルギアコスとインスーアの連携がお粗末で、ザモーラをノーマークにしてしまうという失態。
うーん、キルギアコスが背後に回ったザモーラを全く見ていなかったとしても、その事実だけでは一概にキルギアコスに責任があるとは言えないのですが、今回に関しては直前のシーンでインスーアはカマラを見ていなければならなかったわけで。そう考えると、やっぱりキルギアコスが気を利かせるべきだったのかな、という気がします。
しかしこの男さえいれば何とか得点は取れてしまうというのが、何とも恐ろしいところ。42分、ボックス付近の混戦の中から、トーレスが強烈なハーフボレーをたたき込み、同点。本当にシュートに移るまでのモーションと、その後のシュートの速さが半端ない・・・・・ なんかもう、ジェラードがいないと11人の中でトーレス1人だけ別のフットボールをやっているような感じです。
後半。フラムはまずまずレッズを抑え込んでいたようにも見えたのですが、ホジソン監督としては守備的過ぎたことが気に入らなかったようで、カマラとダフを下げて、スーパーサブの2人、ネヴランとゲラを早々に投入。勝負に出ます。
64分、トーレスが下がり、バベルがイン。トーレスのコンディションの問題を考えるといた仕方ない交代なのかもしれませんが、とにかくフラムにただ1人脅威を与えていたと言っていいトーレスが消えたことで、リヴァプールはビルドアップの方針が不明瞭に。一気に試合はフラムのペースとなります。
74分、タッチラインを割りそうだったボールをカイトがスライディングして残します。ところがこのボールをコンチェスキーに拾われてしまい、一気にボックスを深くえぐったコンチェスキーはクロスを上げます。逆サイドに流れていってワンバウンドしたところをゲラが頭で折り返し、それをネヴランが流し込んでゴール!昨シーズンのユナイテッド戦もそうでしたが、こういう瞬時の判断が求められる場面でのゲラのリアクションは、見事な物です。
うーん、正直カイトの不注意という側面がありましたが、そこからコンチェスキーにボールが渡った後のリヴァプールの切り替えが、非常に遅い。結局フラムにかき回されてしまったわけで、これが不調のチームのなれの果てと言いますか、とにかく全てがうまくいきません。
ここでまだ1点差だというのに、ラファはベナユンを下げてエクレストンを投入するという交代。するとその直後、右サイドでデーゲンが電プシーに無謀なタックルを食らわし、1発レッド。うーん、リー・メイソンはカードの数は少ないレフェリーですが、レッドを出さないわけじゃないからなぁ・・・・
さらに直後、ロングフィードから完全にラインの裏を取りかけたザモーラを、キャラガーが背後から抱え込んで倒します。ここで野村アナの「あぁーっ!カードが出そうです。はいレッドー」という実況に爆笑したのは、きっと私だけではなかったはず(笑)
こうなるともう勝負は決まったようなもんで、最後はものの見事にパスを繋がれて崩され、デンプシーが3点目を決めましたとさ、ちゃんちゃん。
・・・・・と長くなってしまいましたが、こんな試合でした。
うーん、なんかチームが不調という事もあるのでしょうが、ラファがまた以前の、2シーズン前以前のラファに戻りつつあるというか。トーレスを60分で下げたのは仕方ないとして、意味不明なのはその次、ベナユンを下げてエクレストンを入れた采配。まだ1点のビハインドで同点、逆転への望みはあったわけで、そういう状況であるにも関わらずミッドウィークのCLを意識したかのような、この交代。
2シーズン前までラファに顕著だった「次の試合の事を考えすぎて、目先の試合を落とす」という、典型的な交代だったと思います。そもそもあまりにも主力を温存させすぎた遠征メンバーの構成からして、そうだったんですけれど。
あとやっぱり、トーレスへの依存が著しいったらありゃしませんね。トーレスが出ている時は、彼に一旦ボールを入れさえすればはたくなりキープするなりして攻撃を作ってくれますし、何より“最終的にはトーレスに”という意識を全選手が共有していますから、それなりに押す事が出来る。ところがそのトーレスがいなくなってしまうと、途端にピッチ上の選手たちが路頭に迷った猫のようになるというか、どっちに行っていいか分からない、どうやって攻撃して、どうやってゴールを奪えば良いのか分からない状況になっている。
結局シャビ・アロンソがいない今、その方針をピッチの上で示してやれるほどの“ブレイン”となり得る選手がいないということですね。その辺り、単純にシャビ・アロンソによる捌きのパスが無くなったという事以上に、意識の面での問題が大きいのかなー、と。バベルをどうしたいのか、まったく分かりませんでしたからね。何よりラファ自身が迷走してしまって、そこで方針を示せなくなっているというのが、致命的なんでしょうけど。
そんなこんなで、ユナイテッド戦は所詮火事場の馬鹿力だったようです。コテージでそれが露見してしまったわけで、さーてミッドウィークには何が起こっちゃうのかなぁ、という変なワクワク感が出てきたフラム戦でした。
posted by Alan Hetarade |14:02 |
FAプレミアリーグ |
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