2009年10月18日

中盤のバランス崩れたチェルシー 【アストン・ヴィラvsチェルシー】

Aston Villa 2-1 Chelsea
【A:32.Richard Dunne, 52.James Collins】
【C:15.Didier Drogba】
ゲームとしては終始押し気味にチェルシーが試合を進めていたものの、セットプレイで崩れ、最後までアストン・ヴィラのゴールをこじ開けることが出来ず、今シーズン2敗目を喫しました。

今シーズンはアンチェロッティ監督が就任し、中盤をダイヤモンド型にした4-4-2を導入、ここまで快調に飛ばしてきていたチェルシー。しかしウィガン戦に続きまたしてもビッグ4以外のクラブに敗戦を喫したということで、リヴァプールの4敗目がクローズアップされている今週末ではありますが、優勝争いにより直結する動きという点では、私はこのチェルシーの2敗目こそ、より注目すべき週末のゲームだったのではないかと思います。

ウィガン戦は見ていないのですが、昨日のヴィラ戦を見る限り、現在のチェルシーが抱える問題、またダイヤモンド型4-4-2の弱点といった辺りも見えてきたのではないでしょうか。


セットプレイでの対応
まず見ての通りと言えばそれまでですが、CKから2失点したということで、セットプレイへの対応がこのゲームではお粗末でした。

1点目のダンのゴールに関しては、ニアサイドでクリアーするかと思われたランパードがヘディングをスカしたのも大きかったですが、それと同等、或いはそれ以上に致命的だったのが、ダンのマークについていたカルヴァーリョが、あまりにもアッサリ彼を放してしまった事。ダンがヘッドを叩きつけた瞬間、カルヴァーリョは既に頭を抱えていましたが、やはり彼としても自分が犯したミスが致命的なものだったという自覚があったのでしょう。

おそらくカルヴァーリョとしては、ニアでランパードがクリアーするものだとタカをくくって、ダンへのマーキングをおろそかにしたのでしょう。が、やはり攻める側にしろ守る側にしろ、ああいった場面では“ボールが抜けてくるという想定”をしておく事が大事。カルヴァーリョ自身のミスと言えばそれまでですが、そういった意識を練習中から徹底できていたかという点では、2失点目のシーンと含め、ややその辺りが希薄だったのではないかという気がしてなりません。

2点目のコリンズのゴールに関しては、誰も彼を見ていなかった時点で論外です。この辺り、チェルシーには体格のいい選手がたくさんいるのですが、特にテリー以外の選手がああいった場面でどう守るか(或いは攻めるか)といった辺りの確認、練習がしっかりなされていたのかどうか。その辺りに疑問を感じざるを得ません。


1人でバランスを取るエッシェン
後半はほぼ一方的に攻め続けたチェルシー。しかしアストン・ヴィラが粘り強い守備を見せたという要素はあったにせよ、ゴールをこじ開けたのは15分にドログバが放ったミドルシュートをフリーデルがキャッチミスして通してしまったシーンのみという、何とも寂しい結果となりました。

後半チェルシーの攻撃が停滞してしまった最たる要因は、中盤の構成にあるでしょう。

この試合、中盤はランパード、デコ、マルーダ、エッシェンという4人。バラック、ミケルはベンチにも入らず欠場となりました。この2人、特にバラックの欠場というのが、この試合では重くのしかかっていたように思えます。

デコとマルーダは守備をしない選手とまでは言いませんが、中盤でバランスを取れるタイプの選手ではなく、前向きになったときに長所を発揮する選手です。そしてランパードはより2トップに近い、高い位置でプレイしている。となると、中盤の底からゲームを作り、攻守のバランスを取るという役割は、この試合ではエッシェン以外に出来なかったことになります。

この結果何が起こったかというと、エッシェンは中盤の底にべったりで、そこでボールを持ってプレイメイクこそするものの、前線への飛び出しが全く出来なくなってしまいました。時には最終ラインまで下がってボールを受け、自分がゲームを組み立てるという意思は見せていましたが、皮肉にもそのせいで中盤の流動性が失われ、アストン・ヴィラの側からすれば守り易くなっていました。いくらチェルシーと言えど、選手間のポジショニングの流動性が失われては、厳しくなってしまいます。それはジョー・コールが出たところで、解消される問題ではありませんでした。

普段のゲームであれば、右サイドにバラックがいます。バラックはかなり荒っぽい守備をしますが、しかし中盤の潰し屋として機能する選手、少なくともデコやマルーダと比べれば、守備時における信頼性という点では全く異なります。そのためバラックが出場しているゲームでは、エッシェンは時折バラックに中盤の蓋を任せて、自ら前線へ飛び出していくことが出来ました。こうすれば相手も意識をより多くの選手に分散させなければなりませんし、何よりエッシェンの突進力というのは、それだけで十分に相手にとって脅威となります。

しかしバラックがおらず、またミケルもいなかったこの試合では、エッシェンはそういった動きをまったくする事が出来ませんでした。

またこのようにエッシェン1人に負担が集中した要因は、4-4-2というフォーメーションにもあります。4-3-3時代であれば、ランパードもこのバランスを取る動きに参加でき、より中盤のポジションは流動的でした。

ところが上述したとおり、今シーズンのランパードはダイヤモンド型の頂点にいるわけで、深くまで下がってゲームを作ったり、守備をしたりといった機会は圧倒的に減っています。これはランパードの守備の負担を軽減し、2トップにより近い位置でプレイさせる事が出来るというメリットがありますが、一方でバランスを取りゲームを作ることが出来る能力を潰すという負の側面もあります。普段であればバラックがその問題を解消していたのですが、バラックが出なかったこの試合では、その辺りの問題がモロに噴出していました。


もちろんバラック、ミケルの2人が揃って出場できなかったという点で、アンチェロッティ監督にしてもエクスキューズがある事でしょう。しかしもし今後、エッシェン、ミケル、バラックのいずれかの選手が長期離脱するような事があれば、この問題がチェルシーにとって致命的なものとなる可能性も否定できません。

そして来年の初頭には、アフリカ・ネイションズカップが開催されます。エッシェンとミケルはいなくなります。ドログバの離脱も勿論問題ですが、この時期に向けてアンチェロッティ監督がどのような対策を練っているのか。少なくともこの試合を見る限りでは、チェルシーの前途は決して明るいとは言えません。

posted by Alan Hetarade |20:15 | FAプレミアリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
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2009年10月14日

ジルベール、殊勲の2連覇 【パリ~トゥール】

ということで、世界選手権のロードもスルーしてしまったわけですが、パリ~トゥールを観戦したので書いてみようと思います。因みに世界戦については、近いうちにカデル・エヴァンスのシーズンをまとめるエントリーを書こうと思うので、またその時に・・・・

まず、このレースには新城、別府の日本人2人が出場。2人ともレース終盤に集団の前方でレースを展開していましたが、残念ながらゴール手前で発生したトラブルに巻き込まれ、2人とも脱落。でも今回のレースに関しては、ほんの数人を除く選手はこの件でジ・エンドとなったわけですから、そういう点では仕方なかったと思います。


さて、もう本当にざっくり行きたいと思います。クイックステップとサイレンスロットがメイン集団をコントロールし、逃げを吸収。そこからまずアタックしたのが、ボーネンとヴァン・アーベルマート。そこにボジッチとジルベールが追いつき、本命4人が飛び出します。

この中で真っ先に脱落したのはヴァン・アーベルマート。しかし結果論としては、集団をブレイクし、そこにジルベールを合流させたという点で、最高のアシストを果たしたという事になりました。

さて後ろの集団からはポッツァートがアタックしましたが、これは勢いがなく、前に追いつくには至らず。ポッツァートはアクシデントによって浮上できなかったと主張していて、彼もまた不運なレースとなってしまったようです。


さて、この3人で最後の2,600mほどの直線となる、アヴェニュー・デ・グラモンに突入!

この辺りから、特に3人の位置取り合戦が本格化。唯一スプリンターではなく、圧倒的に不利かと思われたジルベールが一番後ろに入り、ボジッチが、先頭、ボーネンが2番手に。ボーネンはライバルとなるボジッチの後ろを取り、さらにジルベールのアタックにも対応できる、絶妙なポジショニングを取りました。

そして残り300mになったところで、ジルベールがついにスプリントを開始!しかしボジッチがすかさず反応、ここでジルベールの後ろにつけばさらにその後方から足を溜めてスプリントを開始できるボーネンが圧倒的に有利!!


しかし勝負の世界とは分からないもの、なんとスプリンターではないジルベールのスプリントに対し、スプリンターのボジッチがつききれず踏むのを諦めるという、予想外としか言いようがない事態が発生。

ボーネンは慌ててボジッチをかわしジルベールに迫りますが、もう残り距離が無い!

なんとジルベールがスプリントを制し、大会2連覇を達成!すごーーい!!!



うおおおおお、と思わず声を挙げてしまいましたが、いやージルベールのスプリントはすごかった。レース後のコメントを見ると、前日の天気予報をもとにギヤを選択するなど、綿密な戦略を立ててレースに臨み、その上で絶妙のタイミングでアタックを決めた勝利であることが明らかになりました。

うーむ、昨シーズンからのジルベールは本当に凄い。もう完全に、トップレベルのワンデーレーサーとしての地位を確立しましたね。以前はアタックばかり仕掛けては・・・・という印象がある感じでしたが、この頃は勝負どころのタイミングを上手く掴めるようになったというか、適切なタイミングでアタックを決められるようになりましたね。

悔しいのは、2位に敗れたボーネン。結果的にボジッチの実力を買いかぶりすぎたという事になるわけですが、ああいうのは分からないからなぁ・・・・ どうしようもないですねー。しかし、表彰台での恒例の栗村さんによる声当てと、その直後に満面の笑みで登場したボジッチには、爆笑させられましたが(笑)



さて、残るレースはいよいよジロ・ディ・ロンバルディアのみです。うーん、今シーズンも終わるときが来ましたか・・・・ さみしいなぁ。

posted by Alan Hetarade |16:41 | サイクルロードレース | コメント(2) | トラックバック(0)
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2009年10月11日

チェコ代表、今度こそワールドカップ出場が絶望的に

Czech Republic (15) 2-0 Poland (11)
【C:51.Tomáš Necid, 72.Jaroslav Plasil】
ほらね、やれば勝てるんですよ。監督がちょっと常識を持った人なら、やれば勝てるんですよ。

問題は、この試合じゃなくて・・・・・



Slovakia (19) 0-2 Slovenia (17)
【SVN:56.Valter Birsa, 90.Nejc Pečnik】

あああーーーー。何やってんのースロヴァキアーーーorz



さて、チェコは現在グループ3位。で、残り1試合。4ポイント差のスロヴァキアには届かないわけで、既にグループ2位以下は確定しています。現在2位のスロヴェニアとは、2ポイント差。

ということは、最終節でスロヴェニアが負けてチェコが勝てば1ポイント差でチェコが2位になる事が出来ます。またスロヴェニアが引き分けて同ポイントで並ぶにせよ、チェコは現在、得失点差、総得点、直接対決成績のいずれにおいてもスロヴェニアを上回っているため、どちらにせよチェコの方が上に行く事になります。

しかしスロヴェニアの最終節の相手は、これまで9試合を戦い0勝9敗1得点44失点のサンマリノです。どう考えてもスロヴェニアから3ポイントはおろか、1ポイントも取れるとは思えません。さすがにもう無理です。白旗を上げざるを得ませんorz



あーあーあー。もう言っても仕方ないと分かっちゃいるんですけど、もう少し早く前任者に見切りをつけてりゃ・・・・・ あー、本当に勿体ない。


まぁ、旧態依然としたチェコの協会上層部はきつーい代償を支払った、って事ですかね・・・・ 確かに選手の粒も以前と比べやや小さくなっているとはいえ、良い選手はたくさんいたのですが・・・・

もっとも協会がどうこうなんてどの国でもある問題なわけで、そんなものは負け惜しみにすぎないのですがね。でもま、日本の協会はだいぶマシですよ、この国を見ている限りは(苦笑)


あー。ワールドカップの楽しみが1つ減りました・・・・・

posted by Alan Hetarade |08:40 | 2010W杯 | コメント(9) | トラックバック(0)
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2009年10月10日

ある面では評価でき、ある面ではし難いゲーム

Japan 2-0 Scotland
うむー。タイトルにも書いたとおり、自分の中では何とも微妙な試合だったと思います。

試合が終わった後に書くのもなんですが、この試合で自分が日本代表に求めた結果は「前田、森本、本田、石川のいずれかがゴールを決め、トータルで2点くらい取って勝つ」というものでした。結果からすれば日本代表はこれを達成したわけですが、試合全体を通して見れば、少々物足りない部分があったのも事実です。


フィットしきれない石川、前田と“消えた中盤”
現在Jリーグで得点王争いをしている2人。単純な得点力という事のみならず、2人とも選手として成熟期に達しつつあり、そういった点でも今後の日本代表を支えていく屋台骨になってほしい選手であります。

スタートは4-2-3-1の中で本田が右、石川がトップ下という布陣でしたが、開始10分だか15分くらいだかで本田と石川のポジションを入れ替えたことからも分かるように、これは完全に失敗でした。ただ、この時の対処が早かったことは、良かったと思います。

石川はテクニックを生かしてゴールに直結する動きを取り、ポジショニングを取るという点で前半は幾つか見せ場を作りましたし、おそらく当初のプランニングにあったのでしょうが、裏を取る動きを再三見せました。後半消えてしまったことはひとまず置いておくとして、自分の個性を発揮しようという意図は見てとれましたし、その実力を垣間見せたとは言えるプレイでした。

ただし、これはこの2人というよりチーム全体の問題という事もあるのでしょうが、とにかく前半は、攻撃が単調だった。裏への狙いというものは見てとれましたが、間延びした中盤の頭を越すロングフィードで裏を取ろうというのは、明らかに無理がありました。ああいうフィードの殆ど全てが、スコットランドの長身DFに跳ね返されていましたから。

稲本、橋本という守備的なCHを2人並べたという事もあったでしょうし、フィードの能力に優れた闘莉王がいなかったという事もあるのでしょう。とにかく前半に解説の諸氏が指摘していたとおり、サイドチェンジのパスが無かった事に代表されるように、どのように中盤でゲームを作っていきたいかというプランが全く見えなかった。ゲームを見ている時は遠藤がいない穴の大きさを感じましたが結局それならそれでこうしたい、という動きが前半には無かったのが、残念でありました。

岡田監督もその辺り、無策だったとは思いませんが、香港戦で出てきたような岡田体制下での日本代表で一環して行ってきたプランニングを体現する選手とは違う選手たちを使った時の動きというのが、まだまだ見出せていないな、と。前半、及び石川、前田のプレイを総括すると、そういった感じになるのではないでしょうか。出来れば、石川と徳永が同時にピッチに立つところを見てみたかったかな、という気はしますが・・・・


実力の片鱗見せた森本、結果を出した本田
今回の代表の目玉とも言っていい森本が登場したのが、55分。まぁそんなものかな、という時間帯でした。おそらく事前に、この時間から出す、という事を決めていたのでしょう。

さて森本のプレイぶりに関しては、いちいち私が書くまでもないでしょう。トータルの印象としては、手放しで褒められるほどではないけど、これから代表で重要な戦力として扱われるだけの動きはした、という事になるでしょうか。やはり森本の場合、パスを受ける動きにしろ、ドリブルにしろ、パスを出すにしろ、ためを作るにしろ、“シュートに直結する働きができる”という点で、他の多くの日本代表FWとは明らかに一線を画すものを持っています。それはこの試合でも、存分に見ることができたのではないでしょうか。

最初の得点シーンは、結果こそオフサイドでしたが、完全に相手がミスってごっちゃんというよりはしっかり崩した形でのゴールでしたので、その点では評価して良いかと思います。駒野のクロスボールは見事なものでしたし、ベラの後ろでは森本がしっかり相手DFの前に身体を入れて、ボールが来れば触れるところに走り込んでいましたし。

そして2点目を取ったのが本田ということで、一応私が冒頭に挙げた4人のうち、1人が点を取ったわけです(笑)

私がこの4人の名前を敢えて念頭に置いていたのは、代表でのキャリアが浅く、新戦力として期待しているという事も勿論ありますが、それ以上に“彼らがなぜ代表に呼ばれたのか”という点を考えた時に、やはりゴールを奪うことを期待されて呼ばれているのだろう、と。そういった選手がキッチリ点を取る事は、例えば中澤なんかがボンバーヘッドで1点を取るのとはまた違った意味があるだろうわけで、そういう点で本田のゴールというのは価値あるものだったと思います。


プレイメイクをどうするか?
さて守備面では特に言う事は無いとして、大きくメンバーを入れ替えたこの試合で問われる事があるとすれば、やはりこのポイントだろうと思います。

普段の日本代表であれば遠藤や中村俊輔がプレイメイクを担当するわけですが、今日はその2人が2人とも出ていませんでした。そういった中で、日本代表がそれに代わる新たなプレイメイカーを見出すか、或いは“プレイメイカー不在”の中でもある程度レベルの高い攻撃を見せられるのか。それが1つのテーマだったと思います。

結果としては、私はこのポイントに関しては、完全に不合格だったと考えています。確かに選手個々人で見ると良いプレイを見せた選手はいましたが、組織として見た場合、到底及第点が付けられるような内容ではありませんでした。選手交代をして、松井なんかもなかなか良い動きをしていたことは事実でしたが、CHの2人が常にあまり有効な形で攻撃に絡めなかったことが、気にかかりました。もっとも、まだこういう試みをしたこと自体が少ないので、当然と言えば当然かもしれませんが。

こういった場合に考えられる選択肢は2つで、1つは今日の後半のような形を続ける中で、熟成をしていくのか。もう1つは、やはりCHにプレイメイカーを1人起用し、攻撃を組み立てる選手と今日前線に起用された選手たちを合わせていくのか。

おそらくトーゴ戦では遠藤は起用されるでしょうから、この後者の形でどこまで出来るか見てみたいなー、という気がします。出来れば最後の20分でも良いですから、中村俊輔抜きで(笑)

posted by Alan Hetarade |21:45 | 2010W杯 | コメント(10) | トラックバック(1)
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2009年10月09日

岡田監督の“戦略”は如何に?

日本vs香港の試合を見ました。

試合の内容そのものについては、特に言う事は無いでしょう。香港を相手に、自分たちのやる事をしっかりやり、勝った。シュートもたくさん打ちましたし、たくさんゴールを奪った。重箱の隅をつつけば色々と出てくるかもしれませんが、ひとまず満足出来る内容、結果だったのではないでしょうか。取りたてて評価するつもりもありませんが、かといって別段こき下ろすほどの試合でも無かったかと。

まぁ端的に言ってしまうと、あまり意味がn(ry


・・・・ってのは冗談にしても、じつはこの“1試合だけ”ではあまり意味が無くて、今回のインターナショナルマッチウィークに関しては、この香港戦、そしてスコットランド戦、ガーナ戦の3試合のトータルでもって評価するというのが1つの見方なのかな、という気がします。

香港戦をベストメンバーで戦った事、そして森本や石川といった戦力をどういったタイミングで使うかという事に関しては、試合前も試合後も、岡田監督のコメントを見ていると、一貫したものが見てとれます。

昨日の試合で90分出たメンバーを、中1日のスコットランド戦でフルに使うのは厳しい、といった旨のことを、岡田監督は再三語っています。となるとこれに該当するのは、岡崎、長谷部、遠藤、中村俊輔、長友、闘莉王、中澤、西川。

これらの選手が出られないとなると、次の試合で使われるメンバーというのも自ずと見えてきます。内田、岩政、中村憲剛、森本といった辺りは、おそらく確実にスタートから出てくるはず。岩政と共にCBに入るのが今野になるのか岩下になるのか、またCHの橋本と稲本、RHの本田と石川といった辺りはどちらが起用されるか分かりませんが、とにかくそんな感じのメンバーになるでしょう。

先日のヨーロッパ遠征でも、「既存の主力メンバーに、新戦力をどう組み込んでいくか」ということが課題となっていたわけですが、森本、石川という実力派として評価を高めている2人を招集している今回の3連戦では、その要素がさらに強くなっています。この3試合を通して、岡田監督がどのようにこれらの選手たちを使っていくのか。またヨーロッパ遠征では本田がチームに馴染めていない印象を受けましたが、これらの選手たちがスカッドの中でどのように機能していくのか。

ここの試合の“戦術”も大事ですが、より問われるのは、新戦力を組み込んでいく過程の“戦略”。そういった視点で、この3連戦を見ていきたいな、と思っています。



・・・・・と、ここからは完全に余談なのですが。

香港戦の中継で、解説の山本昌邦氏はクロスボールを上げる位置について、サイドを深くえぐってからクロスを上げる事がゴールに直結するから大事、とひたすら説いておられました。まぁそれはおそらく間違ってはいないのでしょうが、だからといってアーリークロスを全否定するかのような解説をしていて、そこまで言うと流石にちょっと違うんじゃないの?と思ってしまいました。

サイドをえぐり、ディフェンスラインを崩した上でのクロスボールが有効であることは、間違いないでしょう。しかしだからといっていつもそればかり狙っているようでは、山本氏の言う“レベルの高い相手”になった場合、馬鹿の一つ覚えのような攻撃では相手に簡単に対策されてしまうのではないか、と。

そこはむしろ、隙あらばアーリークロスを狙うぞ、という姿勢を見せつつ、それでいて次も同じようなボールを蹴ると見かけ、フェイントを入れるなりして突っかけてサイドをえぐるだとか、そういったバリエーションが必要なのではないでしょうか。他にもサイドから中央に切りこんでミドルシュートを打つとか、そういった手を変え品を変えの攻撃が大事なのではないでしょうか。

ボクシングでも、決定的なパンチを顔面に見舞う前にボディーブローを放つ、というのは常套手段なわけですが、同じことはフットボールにも言えるのではないでしょうか。特に日本代表の場合、駒野はどちらかというとこのアーリークロスに特徴がある選手ですし、長友は個人的にはグレン・ジョンソンのように、突破も出来る、シュートも打てる、アーリーも放つ事が出来る、という万能型のSBとして能力を伸ばしてほしい、という希望を持っています。まぁジョンソンは、クロスボールの精度はまだまだですけど・・・・

山本氏の言っていることは間違っているとは言えないかもしれませんが、だからといって1つのオプションにばかり拘泥しすぎるのもどうなのかな、と。例えフェイクであったとしても、アーリークロスが全く無意味だとは思えませんし、そういった一元論的な考え方をしてしまうことが、日本のフットボール指導者の一番悪い特徴かな、という気がします。その辺りは、少年サッカーのコーチに関する話題でも出てきますがね。

posted by Alan Hetarade |07:00 | 2010W杯 | コメント(10) | トラックバック(0)
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2009年10月07日

F1日本GP、見てきました

もう3日も経っちゃってますが、F1の日本GPを観戦してきました。

自分は土曜日からの観戦。金曜は雨が降り、土曜もウェットコンディションになる事が懸念されていたものの、鈴鹿に着いてみれば抜けるような青空。とにかく、この2日間ですごく焼けました。未だにちょっと肌が痛いくらいです(笑)

かつて02年、自分が初めて鈴鹿にF1を見に行った時、あの西日の中を佐藤琢磨が駆るジョーダン・ホンダが颯爽と駆け抜けていった光景を、今でもよく覚えています。思えば鈴鹿はあの日も熱く、暑かった。そして今年はとにかく暑かった(苦笑)


さて座席ですが、今回はフンパツして、ストレートエンドから1コーナーが見渡せる、A2席で観戦してまいりました。

suzuka2
suzuka1
前から3列目で、視界はこんな感じ。やっぱりそれなりにお金を積むと、良い席で見られるなぁ、と(笑) 親に感謝です。放蕩息子ですみません・・・・・ さてレースの展開等については、今さら私が述懐するまでもないでしょうが、とりあえずこの席で見ていた限りでの所感について。 まず土曜日、デグナーやら最終コーナーやらでクラッシュが相次ぎました。これには路面の新しい舗装、また3年ぶりということで、難コース鈴鹿に初めて臨むドライバーが多かったという要素もあるでしょうが、個人的には“風”という要因が大きかったかな、と。 TV中継で触れられていたかどうかは知りませんが、土曜の鈴鹿は、ストレートでは右斜め後ろ、最終コーナーでは真後ろに当たる方向から、かなり強い風が吹いていました。コースレイアウトを見れば分かりますが、この方向から風が吹いた場合、最終コーナー、そしてデグナーカーブは、いずれもその影響を非常に受けやすい。 グロックが最終コーナーでクラッシュし、その後グリーンフラッグが振られて最初にアタックしたアロンソも同じところで挙動を乱していましたが、やはり風が影響しているのでは、とスタンドに座りながら思いました。 決勝日は風がやや舞っていたものの、そもそも風速自体が前日ほどではなく、ドライビングに影響を与えるほどのものとは思えませんでした。荒れた予選と比べ、決勝が比較的穏やかな展開になったのは、やはり風が影響していたのでは、と思います。 1コーナーへの侵入で興味深かったのは、ハイドフェルドの動き。他のドライバーは大体同じようなラインを取って1コーナーに突っ込んでいくのですが、彼だけ他のドライバーよりタイヤ半分~1個くらい、外側のラインを通っていました。 あと実際に現場で見てみると、ストレートから1コーナーに突っ込む前にブレーキングすると言うよりは、フルスロットルではないもののそれなりにスピードを保った状態で1コーナーに突っ込み、むしろよりRがきつい2コーナーに向けて、激しくブレーキングしているな、と。ストレートスピードも勿論ですが、あの速さで1コーナーに突っ込んでいく様子が、一番迫力がありました。 スタンドが一番盛り上がったのは、トゥルーリが2回目のピットストップでハミルトンの前に出た瞬間。今回は中嶋の走りがイマイチだったということもあり、“日本勢”という点では、トヨタのトゥルーリを応援する空気が色濃かった気がします。まぁ、ニックLOVEな自分としては、序盤のわくわくぶりからすると、若干残念な結果になってしまいましたが・・・・ その他の特記事項といえば、そうですね・・・・ 撤退が決まったBMWザウバーのグッズが、殆ど無かったということですね(泣) 富士で旅行用バッグやらレプリカTシャツやら買った自分としては、残念でしようがない・・・・ あと決勝レース前のお昼、メインスタンド裏のブースやら何やらがある一帯で、フィンランド人のグループが意気投合した日本人のライコネンファンの前で、ライコネンのチャントを歌っていたらしいです。自分はその後現場を通りかかったのですが、その頃にはライコネンの応援は終わり、「ハッキネン!ハッキネン!」と、既に引退しているミカ・ハッキネンのチャントを歌っていました(笑) とりあえず、そんなところでしょうか。やっぱり鈴鹿は良いなぁ。来年もおそらくまた、行くと思います。


posted by Alan Hetarade |22:59 | F1 | コメント(0) | トラックバック(0)
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