2009年02月28日

3バックの虚を突いた鹿島 【ゼロックス・スーパーカップ】

Kashima Antlers 3-0 Gamba Osaka
【K:7.Shinzo Koroki, 15.Marquinhos, 40.Takuya Nozawa】
◆完全に裏目に出た3-5-2◆
大方の予想通り、3バックで臨んできたガンバ。この弱点を突こうとする鹿島の姿勢は、試合開始直後から明確だった。

ホイッスル直後、攻め立てたのはガンバだった。高いポジションを取る内田の裏を狙い、安田が積極的に仕掛ける。いつものようにキープ力のある中盤でポゼッションを増やし、展開するガンバ。対する鹿島はボールを奪うとことごとく興梠、マルキーニョスに放り込んでいく。

そして得たCKから7分、岩政が山口と競り合いながらボールを落とす。藤ヶ谷がここに突っ込んできたがボールに触れず、落ちた球に興梠がうまく体を倒しながら合わせ、鹿島が先制。さらにサイドのスペースを突いて試合のペースを握ると15分、興梠が左サイドでボールをキープ。パスを受けた新井場がクロスを上げると、マルキーニョスが半ば強引ながら押し込み、あっという間に2点をリードした。

この時間帯は、まさに3バックの弱点、サイドのスペースを見事なまでにガンバは突かれてしまった。寺田、安田の両ウィングは攻撃的なポジションを取ったために裏にスペースが出来てしまい、3バックもそれをカバーできなかった。興梠のスピード、マルキーニョスの強さを生かしつつ、鹿島は巧みにそこを攻め、瞬く間に試合を決めてしまった。


◆孤立するウィング◆
2点を取ったことで鹿島もやや気が緩んだのか、この後攻守の切り替えがやや遅くなり、ガンバが再びポゼッションで上回るようになる。2トップ+遠藤という前線の3人に加え、明神、橋本というCHのいずれかが攻撃参加したときに、チャンスが生まれる。22分には橋本が惜しいミドルシュートを放った。

しかし大半の時間、ガンバの攻撃は行き詰っていた。ウィングの寺田、安田がボールをキープしても、4バックの時にはそこにSBがサポートに行くのだが、この試合では3バック、誰もサポートに行かない。孤立した寺田、安田は独力で突破を試みなくてはならなくなり、数的有利を作った鹿島の守備網にことごとく引っかかった。

サイドでの攻撃がうまくいかず、時間が経つにつれガンバの攻撃は中、中へとシフトしていく。だが結局、今度は中央に選手が固まりすぎたために“詰まった”状態になってしまい、これまた人数をかけた鹿島の守備陣に引っかかる。遠藤や橋本がピッチを広く使う形でプレイメイクをする本来のガンバの姿が、見られない。山崎もスペースが無いために、本来の動き出しができなかった。

勿論その間も、やや散発的にはなりながらも鹿島はサイドのスペースを突いてくる。2トップを軸に、そこにSBを絡めてチャンスを作り出す。ガンバとは違い、ボールをキープした選手に対し必ずサポートに行く選手がいる。40分、ダニーロのスルーパスから上手く抜け出した興梠が山口をかわし中央へ折り返すと、野沢が冷静にそれを流し込んだ。


◆3バックを諦めた西野監督◆
後半に入るに辺り、西野監督がまず選手交代。中澤と高木を下げて、パク・ドンヒョクと播戸を投入。安田がLB、橋本がRBに下がり、ルーカスが左に出ての4-4-2となった。

これでガンバはようやく、攻守において形を作れるようになった。ルーカスがボールをキープし、安田がオーバーラップしていく形で、サイドに人数をかけて攻撃を組み立てられる。またサイドのスペースを埋めたことで、鹿島の速攻を防いだ。また中央にスペースができ、下がり目になった遠藤がボールを捌けるようになったため、落ち着いてポゼッションできるようになった。ただし遠藤は決して広い視野でボールを捌いていたとは言えず、まだまだ試合勘という点でベストではなかったのだが。

3点取ったこともあるが、アントラーズの後半の方針もハッキリしなかった。マルキーニョスは強いので一応ボールはキープできるものの、今度はガンバのバックラインも人数を揃えており、前半のように決定的なチャンスを作り出せるには至らない。サイドで数的有利を作り出せばチャンスにはなるものの、疲れもあるのか、後半はSBのサポートがやや遅いように感じられた。

結局、手元の集計ではあるが、後半の鹿島はシュートが0本だった(ブロックは除いているので、厳密に言うと0ではないのだが)。ポゼッションでそこまで極端に劣っていたわけではないし、ゴール前にボールを運ぶシーンが無かったわけではないが、如何に後半の鹿島が、決定機を作り出せなかったか。もっともこの試合の位置づけを考えれば、3点差がついた後半、パフォーマンスが落ちてしまうのは致し方ないことではあるが。


◆“縦への動き”しか無い播戸◆
時間が経つにつれ、ガンバの前線も硬直化が著しくなってくる。山崎、播戸は前線に張り付いたままで、中盤との有機的な連携がなかなか見られない。山崎は疲れもあっただろうが、播戸の動きに工夫らしい工夫が見られない点が、途中から気になった。

70分、西野監督は山崎を下げて佐々木を投入。これに伴って寺田が中央に入り、播戸が1トップで前線に張る4-2-3-1と、またまたフォーメーションを変えてきた。しかしこの辺りになってくると、遠藤、明神あたりの疲れが著しく、またプレイの判断も緩慢になってくる。左サイドでせっかく安田がフリーになっているのにボールが出なかったり、サイドにボールが出るにしてもそこまでの手数が多く時間がかかりすぎる、といったシーンが何度か見られた。

そんな中で気になったのが、播戸の動きだ。判定に対しては人一倍大きいアクションで不満を露わにしていた播戸だが、流れの中ではまったく機能できなかった。頻繁にラインの裏を狙おうとする動きを見せるものの、それがパスの出し手からすれば不可能としか言いようがないタイミングで、難しい位置でパスをもらおうとする姿は、先日までリヴァプールにいたロビー・キーンのそれを彷彿とさせた。要するに、動きのバリエーションが少ないのだ。

チェイシングもまったくしていなかったわけではないが、自分が追いかけるべき場面でそれを山崎や佐々木に任せたり、曽ヶ端が足元でボールをキープした際、すかさずチェイスに行くべきところを暫く放置してしまい、ガンバサポーターの大歓声と共に突然思い出したように駆け出すなど、集中を欠いているシーンが多々見られた。交代で入った選手としての役割を自覚し、それを実行していたとは言い難い。シーズンに入っていくに辺り、厳しくなるであろうストライカーのポジション争いで本当にアピールする気があるのか、その資質を問われるパフォーマンスとなってしまった。

こうして後半、ガンバがほぼ一方的に押しながらゴールを奪えないまま、試合終了のホイッスルが吹かれた


◆鹿島は及第点、ガンバはこれを刺激に・・・◆
Jリーグ開幕を見据えてという点で言えば、鹿島はまずまず思った通りの試合が出来たと言えるだろう。特にチームの顔である2トップ、興梠とマルキーニョスのコンディションが良いことは証明されたし、そこに絡んでいくSBの連携も良かった。中盤では青木、増田のフィルターがよく機能し、ガンバの攻撃陣を手こずらせていた。後半パフォーマンスが落ちてしまったのは、致し方ないだろう。ひとまずJ開幕に向けて、状態が整ってきていると言える。ただし、ストライカーはやっぱり人員過多だと思うのだが。

対するガンバの方は、もう終わったことは諦めるしかないだろう。3バックは完全に失敗だったが、少なくとも3バックは駄目だという事が分かったという点を、ポジティヴに捉えるべきだろう。おそらく今後、如何に怪我人が出ようと2度とやらないはずだ。

まだ各選手のコンディションが上がりきっていない印象があるため、開幕からのスタートダッシュは難しいだろう。ただ、実力があることには違いない。間違いなく、優勝候補である。昨日も書いたとおり、Jリーグは突出した戦力を持つチームが無いため、今年もシーズン終盤までもつれることが予想される。補強や若手の台頭によって選手層が厚くなっていることは確かなのだから、焦らず徐々にコンディションを整えていき、シーズン終盤にはトップ争いが出来る位置につければいい。悪い面もたくさん出てしまったが、ゼロックスはその第1歩と位置付ければ、今日の敗戦もそう悲観すべきものではない。

posted by Alan Hetarade |17:20 | Jリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2009年02月27日

ヤロリーム、まさかのハットトリック 【ガンブリヌス・リーガ】

CLがあったのでちょっと紹介が遅れてしまいましたが、再開した先週のガンブリヌス・リーガのリザルトです。

・・・・と、その前に。ネドヴェドが引退を表明したのでそうで。個人的には、チェコや日本のような立場の国から出て行き西ヨーロッパのトップクラブでプレイした選手は、故郷に帰って錦を飾ってから引退してほしい・・・という思いもあるのですが、まぁネドヴェドくらいのクラスになるとユーヴェで引退するのも悪くないかな、と思います。

とりあえずこれで本当に引退するのであれば、言い方は何ですがどこぞの赤黒のCBよりは適切な時期に身を引くのかな、という気がします。ま、まだ撤回とかあるのかもしれんけど(苦笑)

先日のチェルシー戦でネドヴェドvsチェフという夢の対決を見られてチェコのファンとしては歓喜していたわけですが、ここで2人でキッチリ決着をつけてくれればなーと思います。できれば2人のユニフォーム交換が見たい・・・・んですけど、そういうの無いかな?(笑)


では、ガンブリヌス・リーガの結果は以下にて。

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posted by Alan Hetarade |22:42 | ガンブリヌス・リーガ | コメント(7) | トラックバック(0)
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2009年02月27日

球春到来

と言うと日本では野球のそれを指すのが普通ですが、いよいよサッカーもシーズンが始まります。ゼロックスが明日です。

私個人にとっても約1年ぶりのスタジアム観戦なので、楽しみであります。今日は雪が降ったりしててどうなるかと思ったのですが、明日は晴れるようで、良かった・・・・ こんな寒い中で雨が降ったらタマランですからね。それこそ、真冬のイングランドやスコットランドみたいな感じになってたんでしょうが、幸いお天道様の下で試合が出来るようです。


で、そんな試合で戦うのは鹿島vsG大阪。両者ともに現状、日本のクラブでは間違いなくトップを行く2チームの事、熱い戦いになる・・・・とは思うんですが、ガンバの方が怪我人続出でけっこうヘロヘロらしく、大丈夫かいな、という状態のようで。

もっともこの辺、明日まだモチベーション、パフォーマンスともに上がりきっていなくても、ある程度は仕方ないかなーという気もするんですがね。何たって昨シーズン、ACLとクラブワールドカップにあれだけの精力を注ぎ込んで、その上そのままのテンションで天皇杯を決勝まで戦った、しかも一部選手はその直後に代表に呼ばれたために、まともに休めたのが2,3週間という超ハードスケジュールですから。

ただ開幕で“多少”躓いたところで致命的なところまではいかないのがJリーグかな、とも思うわけで、ガンバは明日多少悪かろうが気にすることはないのかな、という気も。Jリーグというのはサポーターの方がどう思われているかは存じ上げませんが、傍から見る限りではヨーロッパのビッグクラブのように、資金力、戦力の面で突出したクラブというものは現在は無く、ゆえに毎シーズン優勝争いが最終盤までもつれにもつれているリーグですから。

そういう点ではシーズン全体を見据えて、4月の半ばくらいまでに徐々にコンディションを上げていけばいいかな、とも思うわけで。その辺りは現実的な西野監督のこと、うまくマネジメントするのでは、という気もします。


ちうことで、明日はその辺りを考慮に入れながら見てこようかな、と。ガンバが3バックにするという情報があるようですが、その辺も注目ですね。

というかここまでガンバの戦力不備、不調が伝えられると、逆に鹿島の方が「勝たなきゃ駄目だ」みたいなプレッシャーが出てくるかもしれませんし、ガンバのサポーターの方はむしろその辺をポジティヴに捉える、くらいの感覚で見てれば良い気がするんですがね。いや、もちろん負けていいゲームなんて無いですし、両チームのサポーターの方からすれば「おまえは第3者だからそんなことが言えるんだ!」って感じかもしれませんが、極端に言えばこのゼロックスも、Jリーグ開幕に向けての最後のプレシーズンマッチと見られるわけで。

その辺り、西野監督の発言だって「現状のG大阪のすべてを見せたい」というものですからね。いや、なかなかユーモアがあって良いなぁ、なんて思ってしまったわけですが(笑)

実際のところ両チームの選手、監督がどういう捉え方をしているのかが気になるところです。選手交代等々を含めてどういう展開になるのか、楽しみであります。


あ、あと最後に。とりあえず、無事に試合が終わって無事に帰れることを祈っております(笑)

posted by Alan Hetarade |21:49 | Jリーグ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2009年02月26日

ファビオ・アウレリオってあんなに守備出来たっけ?

という疑念は湧いたんだけれども、とにかくやったー!


Real Madrid 0-1 Liverpool
【L:82.Yossi Benayoun】
い~や~、レッズファンとしてここまで胸がすく思いをさせてもらった試合は久々でした。守備で完璧に相手を封じ込めて、1発で試合を決めてしまう。これこそまさに、リヴァプールの試合なのですよ。

・・・・といっても、序盤は押され気味でありました。レアル・マドリーの全線4人、マルセロ、イグアイン、ラウール、ロッベンがかなりすっとばしてきましたから。あの開始直後の5分、いきなりロッベンのパスを受けたラウールが至近距離からシュートを打った時は「あああ、こりゃ駄目だー」と思ったものです。幸い、レイナの正面で助かりましたが。

で、時間がたつに連れて落ち着きを取り戻すリヴァプール。21分には、レイナのゴールキックに対しペペがオフサイドを狙いに行ってしまったため、ラインの裏で待ち構えていたトーレスが完全に抜け出し、ボックス右からシュート。しかし逆サイドを狙ったものの、カシージャスが右手を出し間一髪。トーレスがもう1テンポ早くシュートを打っても良いかな、という気はしましたが、それにしてもカシージャスの反射神経はおみごとでした、流石。


この後試合はヒートアップするかと思われたのですが、両チームともに強固な守備網を築いているため、通好みというか中盤、最終ラインでのじりじりとしたボールの奪い合いが続くという展開に。しかもそれが試合終了間際までずーっと続いたもんですから、それはそれは凄い試合でした。

マドリーの方は新戦力のディアラが活躍、攻撃面に関しても魅力がある選手ですが、この試合では完全にアンカーの役割に徹していました。さり気にリヴァプールとは因縁のあるエインセもいつものように相手を苛立たせるような際どいチャージを披露。対するリヴァプールもマスチェラーノが憎いばかりの粘り強さを見せマドリーのアタッカー陣はストレスが溜まる一方。

そしてタイトルにしたくらいですが、ファビオ・アウレリオがなんかすごかった。リエラのサポートがあったとはいえ、ある程度の時間からは対ロッベンでほぼ完封と言っていい状態でした。何より相手がロッベンならずとも1対1の局面でまーボールを取れること取れること、そこからのセーフティ・クリアーの際にも落ち着いてボールをキープし、周囲とうまく連携しながら前線に蹴りだしていきます。この1試合だけを見て言うのもどうかとは思うけど、ちょっとこれは彼への評価を改めないとなぁ、と。何かもうあまりに彼のイメージと違いすぎて、見てて笑っちゃったくらい素晴らしいパフォーマンスでした。個人的にマン・オブ・ザ・マッチをあげるとすればこの人ですね。


そうこうしているうちに時間がどんどん経って行き、このままスコアレスドローになればラファの思うつぼだなぁ・・・・なんて雰囲気になってきた80分過ぎ、右サイドで高く上がったボールに詰めたカイトの肩をカンナヴァーロエインセが掴んで引きずり倒し、リヴァプールにFK。そんなに切羽詰まった場面でも無かったし、あぁカンナヴァーロエインセがちょっと癇癪を起しちゃったな・・・なんて思ってたのですが、結果からすればこれが痛恨のファウルに。

そのFKのキッカーはファビオ・アウレリオ。マドリーの壁は1枚(ディアラでしたっけ?)でしたが、その左を巻いて速いボールを蹴ると、中央で頭で合わせたのはべナユンきたああああああああああ!!!

「うおお、きたー!」

と思わず朝っぱらから叫んでしまいましたが、とにかくまさに"1発"を決めてくれたべナユン。マドリー側も細身のべナユンということでちょっとマークが甘くなったのかもしれませんが、にしてもいいところに入って行って決めてくれました。またアウレリオのキックも良かった・・・・いやー、見事なゴールでした。

流れの中からではないだけに、悔やむに悔やみきれない失点となってしまったレアル・マドリー。残る10分余りで総攻撃をしかけますが、リヴァプールの老獪な守備を崩すことはできず、ラファはのらりくらりと選手交代をしてジェラードが復帰したりと、もう完全に腹の中では笑いが止まらないといった感じ。結局そのままホイッスルとなりました。



う~ん。ま、ここから先はレッズファンとしての心境はさておいて。

内容としてはまったく互角と言えただけに、マドリーとしては昨日ユナイテッドと対したインテルのように、せめてスコアレスドローにはしておきたかったし、あのカンナヴァーロエインセのただ1回の軽率なファウルさえなければ、多分そうなっていたであろう試合でした。結局両チームの決定機って、オフサイド等を除けば、前半のラウールとトーレスのシュート1本ずつくらい、あぁそうだ、あと71分にロッベンの放ったブレ球ミドルがあったか・・・・ それくらいなんですよね。

前半あまり出来が良くなかったマルセロが下がり、後半からグティが出てきて、イグアインがサイドに出たのですが、結局試合開始直後を除いてラウールに全然ボールが行きませんでした。リヴァプールが中盤、最終ラインのサイドにて未然にピンチを防ぎ、ラウールにチャンスが行く前にその芽を摘んだということになるんですが、確かに試合終盤、もうちょっと前線を活性化させるオプションが無かったのかな、といった感じ。

結局ここでフンテラールの登録問題が響いてくるのですが、今日のディアラの出来だと文句は言えないところ。

ただディアラ、或いはガゴのどちらかを下げてファン・デル・ファールト、スナイデルの一方を投入するという策も、多少無理やりですがやろうと思えばできたわけで、それをしなかったということは、ファンデ・ラモスの頭の中にも「まずは失点を喫したくない」ということがあったはずなんですよねー。そう考えると、結果的にとはいえそれをぶち壊したカンナヴァーロエインセの軽率なファウルは、ああやっちゃったな、と。

こういう展開になったときのラファ・ベニテスがアンフィールドで負けるとは、残念ながら贔屓目を抜きにしても到底思えないので、レアル・マドリーはまたもベスト16で敗退することが濃厚となってしまいました。ただま、どうやら過去数シーズン「"レアル・マドリーに勝ったチーム"に勝ったチームが優勝する」というジンクスがあるらしい(スポニチ・ワールドサッカープラスの某コーナーより)んで、どうやらリヴァプールの優勝ってのも無いらしいんですが(苦笑)



ってかここまで書いといて何なんですが、カイト倒したのってカンナヴァーロでしたよね?間違ってたら早急にご指摘いただけると幸いです。

※ご指摘いただきましたが、エインセだったようです。記事を修正いたしました。すみませんでした。

posted by Alan Hetarade |18:28 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(15) | トラックバック(0)
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2009年02月25日

勝ちに行ったインテル、守りに入ったユナイテッド

Internazionale 0-0 Manchester United
◆浮足立つインテル◆
キックオフ直後から試合のペースを握ったのは、ユナイテッドだった。右サイドではロナウドが今シーズンでは一番かと思うような、軽快なドリブルを披露。サントンを完全に振り切り、チャンスを作った。また中央ではギッグス、ベルバトフが巧みに縦の関係を利用し、入れ替わりに波状攻撃を繰り返す。左サイドからはパク・チソンに加えエヴラが積極的にオーバーラップ、さらにCHのキャリック、フレッチャーも積極的に前線に顔を出し、インテルの守備陣は完全に混乱に陥った。

結果、インテルの守備陣はこれらをファウルで止めるしかなくなり、序盤はロナウドのFKショーと化した。ユナイテッドの守備陣が殆どファウルなくマイコン、イブラヒモヴィッチ、アドリアーノらからボールを奪うのとは対照的に、カンビアッソ、キヴ、サネッティといったインテルのフィルターは、ファウルでしかユナイテッドを止められなかった。

おまけに最悪だったのが、欠場のサムエルに代わって起用されたCBのリヴァス。26分にはギッグスとの1対1の場面で軽率な対応をして転んでしまい、ジュリオ・セーザルがスーパーセーブで防いだからよかったものの、ギッグスにゴール前3mにまで迫られてしまった。相棒が不安定であれば、キヴもそちらに気を取られてしまう。29分、右サイドからのクロスボールに対し中央で完全にフリーとなったロナウドが頭で合わせる。ジュリオ・セーザルはまったく反応できなかったが、シュートは辛くも右に外れ、事なきを得た。

インテルはまったく突破口が見いだせなかった。ユナイテッドはCBのファーディナンド、エヴァンズのみならず、キャリックやフレッチャーも労を惜しまずイブラヒモヴィッチ、アドリアーノに身体を当て、ファウルなくボールをカットしていく。一方左サイドのムンタリとサントンはいずれもブレーキに。右サイドではマイコンが懸命に突破口を見出そうとするも、そこに絡んでいく選手がサネッティしかおらず、必ず数的不利に陥り決定的なボールを供給できない。

前半のインテルは正に「手も足も出ない状態」だった。


◆堅守あってこその・・・・◆
後半開始にあたり、モウリーニョ監督はリヴァスを諦め、コルドバを投入。本来であれば試合途中でのCBの交代というのはリスキーなものだが、それを補って余りあるくらい、前半のリヴァスは酷い出来だった。

これでインテルは一安心したのか、途端に攻勢に出る。まず良かったのが、イブラヒモヴィッチが左サイドに流れてチャンスを演出する動きを、前半よりも徹底させたことだった。イブラヒモヴィッチはファーディナンドとの1対1では封じ込まれたが、レギュラーではないRBのオシェイに対しては、突っかければほぼ抜けるという状態だった。サントンは守備に専念し、左サイドはイブラヒモヴィッチとムンタリで崩すという形を見出し、おもに2人でチャンスを作った。ただしムンタリは後半に入ってもクロスの精度がめちゃくちゃで、相変わらずブレーキになっていたが。

一方右サイドでもマイコンの突破が奏功し始める。それにはマイコン個人のみならず、カンビアッソが積極的にパク・チソンからボールを奪い、それをすばやくマイコンに預けることで、ただボールを回すだけではなくスペースに向けて、マイコンが長い距離のドリブルを仕掛けられるようになったからだ。

後半はこのようにカンビアッソ、サネッティ、スタンコヴィッチが中盤できちんとボールを奪取できるようになり、必然的に2トップにボールが収まる機会も増えた。またユナイテッド得意のカウンターからピンチも招いたが、サントンは本来の輝きを取り戻しスピードを生かした冷静な対応そ見せ、またキヴもそのカバーリング能力をいかんなく発揮。コルドバも75分、ギッグスのゴール正面からの決定的なシュートに対し身体を投げ出してこれを制するなど、インテルの最終ラインは連携して粘り強さを見せた。

守備の憂いが解消されれば、中盤の選手も積極的に前に飛び出していける。後半のインテルが攻勢に出られた要因、また2トップにボールが収まる機会が増えた要因は、スタンコヴィッチ、カンビアッソといった辺りがより2トップに近い位置でプレイする機会が増え、前半とは異なり攻撃に厚みを持たせることができたからだ。特にカンビアッソの運動量は格段に増加し、攻守にわたり大車輪の活躍を見せた。


◆勝ちに行ったインテル、守りに入ったユナイテッド◆
ゲーム終盤、それぞれの“目標”を達成するための、選手交代。ここでモウリーニョ監督、ファーガソン監督が取った手は、対照的なものだった。

76分、まずインテルが選手交代。ムンタリとアドリアーノを下げ、バロテッリとフリオ・クルスを投入、4-3-3にシフトした。言うまでもなく、3ポイントを狙う姿勢を明確に示した。

対するファーガソン監督は、ぎりぎりまで動かない。ようやく83分、パク・チソンに代えてルーニーを投入。しかしこれは積極的な交代とは言えず、確かにカウンターにおいてルーニーにチャンスを作らせるという効果もあったにせよ、決して前線の枚数を増やしたわけではない。試合終了間際にはスコールズがアップのペースを速めたが、結局ピッチには投入されないまま、ロナウドのFKをジュリオ・セーザルが弾いたところでホイッスルが鳴った。

この試合がサン・シーロで行われたことを考えれば、ゲーム終盤で両監督が採った采配は、当然といえば当然のものである。モウリーニョ監督は勝利を得るための選手交代をし、ファーガソン監督はうまくいっている守備陣には手をつけず、運動量が限界に達していたパク・チソンを下げてルーニーを入れるという、極めてソリッドな策を打った。繰り返しになるがこれは両監督としては当然の手であり、そして重要なのは、それを踏まえた上でこのゲームがスコアレスドローに終わったという事である。


◆インテルはウィークポイントを徹底的に突くべし◆
オールド・トラッフォードでの試合は、間違いなくユナイテッドの方が有利だろう。ネヴィルをはじめとした怪我人がどれくらい戻ってくるかは未知数だが、少なくともこの試合より戦力が整うことは間違いない。ヴィディッチもサスペンションから復帰するし、次はルーニー、ベルバトフの2トップで、より積極的にインテルのゴールを脅かすことだろう。またこの試合で露見したハイクロスへの対応の甘さについては、オールド・トラッフォードでの決戦に向け、インテルは修正をしなければならない。

では、インテルが勝つにはどうすればいいか。それはこの試合の後半、イブラヒモヴィッチが対オシェイにおいて相手を圧倒しては繰り返し決定的なチャンスを演出したように、ユナイテッドの弱点、綻びを徹底的に突くことである。

正攻法では、ほぼノーチャンスと言っていい。アドリアーノとイブラヒモヴィッチの個人能力に任せただけの前半の攻撃では、ユナイテッドの守備を突破することはならなかった。守勢に入ってから前線に単純にボールを放り込むだけのカウンターでは、通用しない。たとえばロナウドがオーバーラップして出来たスペースに対し、サントンが多少リスクを冒してでも突っかけていき数的有利を作るだとか、そういった攻撃が求められる。

またオールド・トラッフォードの雰囲気に物おじしてずるずるとラインを下げるだけでなく、より高い位置でボールを奪い、素早く展開していくことが重要だ。この試合の後半、カンビアッソやサネッティが見せたように、献身的な守備からいい位置でボールをカットすれば、チャンスを作ることができる。不発だったムンタリと合わせ、3センターのフィルターがきっちり機能すれば、ノーチャンスという事はない。

何より、試合中すべてとは言わないが、時にはリスクを冒してでも人数をかけて、中盤の選手が積極的に2トップをサポートすることが必要だ。インテルは勝ちに行って引き分けてしまったとはいえ、とにかくユナイテッドのアウェイ・ゴールを0に抑えたのだ。これを生かさない手はない。最初からスコアレスのPK戦狙いにいくのではなく、守勢の中でも先にアウェイ・ゴールを奪い、逆にユナイテッドを追い詰めてやろうという野心を常に抱いてプレイできるかが、重要となる。


虎穴に入らずんば虎子を得ず――――まさしくこの心意気が、オールド・トラッフォードでのインテルには求められることになる。

posted by Alan Hetarade |17:53 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(18) | トラックバック(0)
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2009年02月24日

インテルvsユナイテッド、手負いの最終ラインが鍵?

さてさて。いよいよCLが再開間近。個人的に最注目しているのは、インテルとマンチェスター・ユナイテッドという、イングランドとイタリアの王者対決でありんす。先週末のプレミアは全部見たわけですが、今はボローニャvsインテルの試合をチェックしているところです。インテル、流石にモチベーションが上がりきってない感じであります@35分

で。単刀直入に言って、やっぱりこの試合の勝敗を決するのはタイトルにもあるとおり、両チームとも欠員が出ている最終ラインの出来如何だと思うのです。


まずマンチェスター・ユナイテッドですが、週末のブラックバーン戦でエヴァンズが負傷退場。リオとヴィディッチは元気なんで、本来ならば問題なし・・・・のはずなのですが、ヴィディッチはサスペンションでファーストレグは出場不可。さらにギャリー・ネヴィル、オシェイも怪我で離脱中で、誰がリオのパートナーやるの?っていう状態になっていました。

が。どうやら最新の情報によると、エヴァンズとオシェイの2人はミラノへのフライトに帯同しているとのこと。出場できるかどうかはわかりませんが、おそらくこの2人のうちどちらかが出てくることになるのでしょう。

ただやはり、不安は隠せません。エヴァンズは有能な選手ですが、CLの大舞台ではいささか経験不足な感は否めず、ズラタン、アドリアーノというあのトンデモ2トップを相手にしたときにどういう力関係になるかは、未知数。そしてこれはオシェイが出てきた場合でもそうですが、怪我によるパフォーマンスダウンの不安はあり、また果たして90分持つのか、という問題もあるわけです。あ、勿論RBはネヴィルもブラウンも出られないんで、ラファエルです。

※ラファエルも故障者リスト入りしているようで・・・・

対するインテルも、ボローニャ戦のアップ中に負傷したサムエルが出場不可。さらに控えの中でもマテラッツィが出られないということで、キヴ、コルドバ、ブルディッソの3人の中からモウリーニョはセレクトすることになりそう。このうちキヴの起用は決まりであとはそのパートナーをコルドバにするかブルディッソにするかということになりますが、ボローニャ戦ではコルドバとリヴァスを使ってました。まだ今試合を見ているところなんで、彼のプレイについては評価できませんが。


インテルのズラタン&アドリアーノは言うに及ばず、ユナイテッドもルーニーが復帰してきたわけですから、お互い前線の駒は揃っているわけです。そのくせ最終ラインはお互いレギュラーじゃない選手を使わざるを得ない・・・・ しかも肝心かなめなCBが、です。

ということで、この両チームのベストなCFvs手負いのCB(ユナイテッドの場合RBもですが)っていう対決の構図において、どちらのCBがよりがんばれるか、どちらのCFがよりその穴を突けるかということが、試合の大きなポイントになるでしょう。

インテルは昨シーズン、リヴァプールにコテンパンにやられてその時はキヴも散々だったわけですが、何つってもあのころとは監督が違う(笑) いやー、ここでまたジョゼとサー・アレックスの2ショットが見られるんですか・・・・豪華だなぁ。

ちなみに個人的に勝敗云々を抜きにして一番楽しみにしているのが、マイコンvsエヴラのどつき合いであります(笑)

posted by Alan Hetarade |18:01 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(14) | トラックバック(0)
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2009年02月23日

中盤安定したシティー、レッズの足引っ張る

Liverpool 1-1 Manchester City
【L:78.Dirk Kuijt】
【M:49.Craig Bellamy】
あーもう、ユナイテッドより先にレッズが負けちゃ(厳密に言うと負けてはいないけど)駄目なんだってば・・・・

とりあえず、前半に点が取れなかったことに尽きるでしょう。ジェラード、シャビ・アロンソという2人のプレイメイカーを欠きながら、中央に絞り気味でプレイしたカイト、リエラとトーレスのコンビネーションが良く、シティーは押される一方。そこに両SBも絡んでもうやりたい放題、シティーはなんとかダンやギヴンの粘りでそれを水際で防ぎ止めていたという印象。

しかし1点が取れないリヴァプール。この辺が、ユナイテッドとの最大の差なんでしょうね。ユナイテッドは押してるときに、そのままにキチンと点を取れますから・・・・

で、後半になったら途端にシティーが覚醒。前半は消えていたロビーニョが左サイドでボールをキープし、上がっていたコンパニへ。コンパニはDFを背負いながら上手くベラミーへ落とすと、突貫小僧ベラミーは勢いそのままにシュート。これがブロックに入ったアルベロアにディフレクトしてうまいこと右サイドネットに吸い込まれて先制。

攻めなきゃいけないリヴァプールですが、ラファが何を血迷ったのか前半うまくいっていた布陣を崩し、カイトを右サイド、べナユンをトップ下にしたため前線でまったくボールが収まらなくなり、シティーのサバレタ、デ・ヨンク、コンパニという守備力の高い中盤の前に全く歯が立たず。完全にシティーのペースに。

ようやくリヴァプールが主導権を取り戻したのは、63分リエラに代えてエル・ザールが入ってから。右サイドでエル・ザールがちゃんとボールをキープして突っかけてくれたために再びサイドが活性化、べナユンも左サイドに出て輝きを取り戻し、中央にカイトが戻ったことでトーレスの孤立という問題も解消。いやホント、なんでわざわざべナユンを中に入れたんだよ・・・・

シティーの中盤にも疲れが出てきたため、再びリヴァプールが押せ押せに。遂に78分、左サイドをべナユンが突破しグラウンダーのクロスを折り返すと、ニアに走りこんだトーレスは捕らえ切れなかったものの、その後ろのカイトがうまーく合わせてゴール。

この後バベルも入れて逆転を狙いますが、シティーもへろへろになりながら何とか踏ん張る。といってシティーも3ポイントをあきらめておらず、アイルランド、ロビーニョ、ベラミーの3人でカウンターを仕掛けては、レッズ守備陣が冷やっとするシーンを作ったり。

・・・・という感じで試合終了。


まーレッズに関しては上述したとおり前半で点を奪えなかったという事と、ラファの変な采配に尽きるかと。変に考えすぎてそれが裏目に出るという、完全に彼の悪い時の癖みたいなものが出ちゃいました。エル・ザールが入ってから再び流れを取り戻したことを見ると、シティーに一方的に押されてたのはあの後半開始後の20分間だけなんですよね。それをしっかりモノにしたシティーが、この試合では良いものを得たということでしょう。

シティーに関してはボロ戦をまだ見ていないのと、敗れたポーツマス戦の映像が無いので何とも言えない部分は多いのですが、ひとまずこの試合に関しては、デ・ヨンクが入ったことにより最終ライン、中盤の底あたりの選手層がなかなか厚くなったな、ということを実感させられました。

ブリッジの獲得でLBの穴は埋まりましたし、SBだったサバレタを1列上げて、コンパニも中盤で起用できたことで、中盤がかなり締まった印象があります。デ・ヨンクは言わずもがな、攻守にバランスの取れるこの3人を3センターで使うと、これはなかなか相手からすれば崩し難い布陣となります。今日は相手がリヴァプールということで流石に苦戦する時間帯が長かったですが、そんじょそこらの相手には隙を与えないだろう、と。

コンパニを中盤で起用できるということの裏には、オヌオハがCBとして計算できるようになったということもあります。以前にも書きましたがコンパニはプレイメイクも出来るし、この試合の得点シーンなんかがそうだったように前線に出ての仕事もできる器用な選手ですから、体格が良いとはいえ最終ラインに置いておくのは勿体ないんですよね。ただこれまではリチャーズ、ダンの2人しか本職のCBがいないという扱いだったんで、そこに欠員が出るとコンパニをCBとして使わざるを得なかった。

オヌオハは昨シーズンRBとして活躍したものの、今シーズン序盤は出番がなくって「出ようかなー、どうしようかなー」みたいなことを言ってたりした・・・・と記憶しています。そういう点では彼のCBとしての資質を見抜いたヒューズ監督には感心しますし、CBとしては近頃ちょっと伸び悩んでいた感のあったリチャーズもRBで気分一新、久々に元気な彼を見た気がします。オヌオハのCB起用は、まさに一石三鳥のタイムリーヒットかと。

前線は身体能力の高いロビーニョ、ベラミー、この試合はサスペンションでしたがSWP、そしてそこにいい感じで絡めるアイルランドといるわけですから、押されていても今日の試合みたいに耐えに耐えて前3人に任せてカウンター、みたいなこともできるわけですからね。そうなると中盤、最終ラインの安定こそシティーにとっては鍵となるわけですが、この試合でのシティーは可能性を見せてくれましたし、良いメンツがそろっているでしょう。

そう考えると金満オーナーだとかいろいろ批判されていますが、この冬のシティーは本当に良い補強をしていると思いますし、ある程度はヒューズ監督のリクエストも全てとは言わずとも受け入れられているのかな、という印象があります。例えばGKの補強1つにしたって、噂されていたブッフォンではなく、プレミアでの経験豊富はギヴンを取ったわけですしね。

降格ゾーンからもだいぶ離れてきましたし、ちょっと出遅れたとはいえ残りのシーズン、シティーには期待していいのではないでしょうか。ヨーロッパ行きの可能性がある7位までは3ポイント差、射程圏内です。


Newcastle United 0-0 Everton
シティーと同じく冬に良い補強をしたなーと思うのが、ニューキャッスル。レーヴェンクランズは、まぁこの試合ではシュートを外してしまいましたがセカンドトップとしてはかなり器用な面を見せていますし、長らくまともなキッカーがいなかったプレイスキックも、ライアン・テイラーという選手が良いボールを供給してくれるようになりました。

ま、その新戦力の1人ノーランがやらかしやがって1ポイント狙いの試合になってしまったわけですが、一時期ちょっと調子を落としていたバソングはこの試合ではまた良いプレイをしてピンチを幾度となく救いましたし、全体として及第点を与えられる出来だったと思います・・・・アメオビを除いて、ね(笑)

エヴァートンは、仕方ないですかねー。ジョーはよく身体を張っていましたし、若いロッドウェル、ゴスリングもがんばりましたし、改心したアニチビも負傷退場するまではよく走っていましたが、プレイメイクができる選手、リズムを変えられる選手がことごとく居なかったですからね。前者ではピーナール、後者ではオズマン、ヒバート、ケイヒルなんかが。

で、そういった選手の中で唯一ピッチに立っていたアルテタが、試合開始直後に負傷。まだ詳報が伝わってこないのですが、あの感じだと靭帯をやっちゃったと見てほぼ間違いないでしょうし、おそらく少なくとも今シーズンはもう無理でしょう。

以前から「スペイン代表アルテタ待望論」を唱えている自分としては、かなり残念であります。元来怪我の少ない選手だっただけに不運としか言いようがありませんが、またカムバックしてあの柔らかいプレイを見せてくれることを期待したいです。

posted by Alan Hetarade |17:33 | FAプレミアリーグ | コメント(19) | トラックバック(0)
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2009年02月22日

オリンピックの勢い保つ北川、松田 【JAPAN OPEN 2日目】

立石の日本記録も凄かったのですが、彼については昨日書いたのでとりあえず今日は割愛。でもやっぱ、200mのラストは強いですねー。だからこそ、100mでも記録を出せたってのが凄いんですが。

あと世界記録の酒井についても昨日書いちゃったので、同じく割愛。しかしつくづく、日本人であれだけパワーのある泳ぎをしてくれると、頼もしく見えますね。4月も記録に期待したいところです。

という事で、今日も気になった種目だけピックアップ。


男子100m自由形
1.伊藤真 47.54(NR)
佐藤久佳が予選落ちという残念な結果になってしまいましたが、見事に伊藤が魅せてくれました。ウェイト・トレーニングで培った筋力を基にしたスピードには定評があるわけですが、近頃は100mのレースもしっかりこなせるようになってきたのが嬉しいところ。まぁそれでも毎度、最後まで持つのか?とハラハラさせられるわけですが(苦笑)

ただこうして日本記録を大きく更新、前半を22.5秒で突っ込めたレース運びは、見事なものでした。レース後の平井コーチの苦笑いしているかのような表情はちょっと気になりましたが、着実に日本最強のスプリンターとしての地位を築こうとしているのかな、と。

この辺の種目で日本人が欧米と比べて劣るのはある意味仕方のない事だとは思うのですが、それでも何とか記録を縮めて、一歩でも世界で争えるところに近づいてほしいものです。


女子200m個人メドレー
1.北川麻美 2:07.84(NR)
昨日の100m平泳ぎに続いての記録更新。流石に直後の200m平泳ぎでは勝負に絡めませんでしたが、本当にいい感じに伸びているなーということを感じさせてくれました。

以前は国際舞台で弱いイメージがありましたが、北京オリンピックで立て続けに日本記録を樹立し、200IM、100Brの2種目で決勝進出を果たし、そういった苦手意識も完全に振り切った模様。年齢としてもこれからベテランの域に入っていくところですが、まさに今が伸び盛りといった印象です。

もともと平泳ぎの選手ですし、自由形も非常に強いのですが、このレースでもそうだったようにバタフライでも貯金を作れるようになったのが大きいですね。背泳ぎはさすがに福田の方が速いラップでしたが、入りのバタフライが27秒台だった分、2泳法を終えたところでも差はほとんどありませんでした。後半“だけ”だと世界でも厳しいでしょうが、この辺りが彼女の進歩の証なのかな、という気がします。


男子400m自由形
1.張琳 3:34.66
2.ピーター・ヴァンダーカーイ 3:34.81
4.松田丈志 3:39.91(NR)
いやー、張琳とヴァンダーカーイが2人で世界水泳やってくれました(何

最初は世界記録からやや遅れたペースでこりゃあ駄目かと思いましたが、ラスト50mで張琳お得意のスパートが炸裂、ヴァンダーカーイも残り25mで対抗して壮絶な叩き合いとなり、最後は世界記録からわずか0.08秒差での決着。張琳は順位を見て喜んだ直後、タイムを見て思わず悔しがっていましたが、あれは世界記録はモチロン「200万円逃したー!」っていうのも少なからずあったはず(笑)

途中で気がついたんですが、ヴァンダーカーイって4ビートなんですね。彼はステイヤーですから、そう考えると確かにキックは少なめなのかも。だとすると競り合い勝負になると分が悪いわけですが、でもそんな彼が最後必死になって張琳を抑えようと奮闘してくれたので、レースが面白くなりました。

流石にこの2人からは置いて行かれましたが、松田も3分40秒を切って日本記録を更新。キッチリ結果を出してくれました。

もともとアテネオリンピックの同種目で松田が決勝に進出したのがアジア人としては快挙で、その松田を目標にトレーニングを積んだパク・テファンが世界水泳で金メダルを獲得し、そのパクを見て「よし俺もやってやるぞ」と意気込んだ張琳とパクが北京でワンツーですからね。松田が作った流れに、アジア全体でうまく乗っかった結果、日中韓の男子ステイヤー陣は北京で素晴らしい成績を残せたわけです。

そういう点では、今度の世界水泳で松田がこの2人とともに決勝で泳いてくれれば、なかなか感慨深いものになるかと。なので、個人的にはこの種目での出場に期待したいですね。彼がどの種目で世界水泳に出るのか(もちろんメインは200Flyでしょうが)、まだ分かりませんが。

何にせよ松田も、北京後の長期休暇後に順調に練習を積めていることを見せてくれたと思います。200Flyでは金田和也に負けましたが、通常オリンピック後にはややモチベーションが下がり練習ベースを落としてしまう選手が多い中、この時期にこれだけのタイムを出せるという事は、その点に関しては心配いらないのだと思いますし。

修士課程も無事に修了するということで、本当に充実した時間を過ごせているのでしょう。そういえば入江もKONAMIオープンの時に「来週テストで・・・・」みたいなことを言いながらの今大会での日本記録、競技と勉強の両立がうまくいっているようですね。凄いよなぁ・・・・自分も見習わんと(苦笑)

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posted by Alan Hetarade |19:06 | 競泳競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2009年02月22日

アストン・ヴィラ、上位争いの厳しさ糧に・・・・

Aston Villa 0-1 Chelsea
【C:19.Nicolas Anelka】
うーん、チェルシーは確かに良い試合をしましたが、何だか監督交代でモチベーションが上がるなら、誰でもいいから半年に1回指揮官を代えれば良いんじゃないかなんて気がしてしまいました(苦笑)

実際問題としてそういうわけにもいかないのでしょうが、ヒディンクだって今シーズン終わりまででしょ?次に誰を連れてくるのか分かりませんが、確かにヒディンクが選手を鼓舞していい采配をしたとはいえ、こうも監督交代で露骨にモチベーションを上げられるとちょーっと引っ掛かりますね。フェリポンも開幕後しばらくはリヴァプールと首位争いをしていたわけですから。

結局今のレドナップなんかも完全にそういう状態になっちゃってますが、監督交代直後の一時期でモチベーションが上がることはあれ、それを継続させることは非常に難しいわけで、それが出来てこそしクラブレベルでの真の名将と言えるのでしょう。そういう点ではモウリーニョは凄いと思うし、ヒディンクも恐らくそこら辺を上手くマネジメントできる人なんでしょうが、ただ繰り返しになりますが、彼も半年なわけでしょ?次に来る人のところで、またゼロからやり直しなんですよね・・・・

そう考えると、監督としてのキャリアは浅いとはいえゾラに対してチェルシーのファンの期待が高いというのも、何となく分かる気がします。また選手のプライドを尊重するという点では、案外ジーコなんかもトップレベルでは成功できる監督なのかな、と。勿論それだけじゃなくてそこに自身の戦術理論なんかを組み込んで引っ張っていける指揮官こそが真の名将で、そうなるとやっぱり現役の監督ではモウリーニョ、ヒディンクの2人に匹敵する人ってそうそういないんじゃないかという気がします。強いて挙げるとすれば・・・・カペッロ?(笑) ペップはまだ1年目なので、ちょっと比較の対象外ですが。

来シーズンどうするんですかね。ライカールトでも連れてくるのかなぁ・・・・


と話が脱線してしまいましたが、試合について。

前半はアストン・ヴィラのマーキングが混乱していたかな、という印象。ラウルセンが欠けた最終ラインもそうですが、2センターで挑んだ分、4-1-4-1で中盤を厚くし、しかもフレキシブルに各選手がポジションを入れ替えてきたチェルシーに対し、ミッドフィールドでうまくマーキング出来ず、そのままずるずるっと最終ラインにまで戸惑いが引きずられてしまっていました。

結果的には、ヘスキーとアグボンラホールの2トップで4-4-2というのは、失敗だったでしょう。シッドウェルを起用しての3センター、4-3-3にしていればもう少し守備は安定していただろうし、もしかしたらチェルシーを完封出来たのかな、という気も。また攻撃面に関しても、2トップが前線で孤立してしまい、中盤でもサイドでミルナー、アシュリー・ヤングが落ち着いてボールをキープするというシーンが皆無でした。中盤の薄さが、攻撃面でも裏目に出ていました。

ただ、相手がチェルシーとはいえ3ポイントを狙いに行ったオニール監督の積極的な采配を責めるわけにはいかないでしょう。結果的に失敗だったとはいえ、やはり4-3-3と4-4-2では後者の方が攻撃的な布陣ということは選手も感じるでしょうからね。ちょっと戦術的に攻撃の意図が見えなかったとはいえ、チェルシー相手に本気で3ポイントを狙いに行った姿勢は評価すべきでしょう。


むしろ問題だったのは、両SBの出来かと。シーズンを通してはよくやっているクエイジャルとルーク・ヤングですが、少なくともこの試合に関しては、本来CBだけどRBをやっているクエイジャル、本来RBだけどLBをやっているルーク・ヤングのデメリットの方が出てしまったかな、と。アップダウンはよくしていたとは思いますが、この試合はボールタッチとクロスボールの供給がちょっと酷すぎたというか、その点でボシングワとの差を感じずにはいられませんでした。どちらもボールが足もとに付かないシーンが多すぎましたし、クロスボールもふわっと上げる球しか無いんですよね。

そういう点では、最後デイヴィスを下げてカリューを前線に入れ、ミルナーをSBにするという采配は積極的でしたが、ドリブルで突っかけてスペースを作りリズムを変えたり、グランダーのアーリーを狙えるなど、豊富なクロスボールを持っているミルナーがその後ほとんど攻撃参加出来なかったのは、残念でした。カウンターという点でも、中にアグボンラホールがいた方が良かっただろうし。あのメンバーならいっそ思い切って3バックにして、アグボンラホールをトップ下にした3-5-2で良かったかな、という気がします。まぁこれも結果論だけど。


トータルで言えば、中継でも最後に触れられていましたが、ヒディンクとオニールの監督としての経験の差が出たのかな、という印象。55分にカルーに代わって入ったデコは、ボールキープという点で大いに勝利に貢献していましたからね。年齢としてはそんなに差がない指揮官2人ですが、やはりトップを争うステージでくぐり抜けてきた修羅場の数としては、今年がほぼ初めてというオニールに対して、ヒディンクの経歴は言わずもがなですから・・・・

とはいえ、トータルで言えばそんなにヴィラも、3ポイントはまだしも1ポイントは遠くなかったという気がします。ちょっと緊張していたのか選手はややミスが多かったですが、今シーズンこういう位置でこういう試合が出来ていることは、若いチームにとって必ず後々、生きてくることでしょう。むしろその点を、ヴィラはポジティヴに捉えるべきでしょうね。



Manchester United 2-1 Blackburn Rovers
【M:23.Wayne Rooney, 59.Cristiano Ronaldo】
【B:32.Roque Santa Cruz】
途中まではレッズファンとして「おお、ローヴァーズが2ポイント稼いでくれるか?」なんて思いながら、ここで2ポイント詰めればオールド・トラッフォードでの決戦で・・・・・な~んて皮算用してましたが、まー甘い考えでしたね(苦笑)

ユナイテッドも決して良くはなかったと思うのですが、何つってもあのロナウドのFKですよ、もはやありゃチートのレベルだよ・・・・

ただ彼が蹴る直前に、ローヴァーズの壁に入ったディウフがかなり中の選手に向けてどなり散らしていましたし、一方そのディウフの横にいた選手(誰かは忘れてしまいましたが)は、声を出すことに気を取られるディウフを力づくで引きずりながら壁の位置を修正していて、おいおいこんなので大丈夫かよ・・・・と思っていたら、見事にやられてしまいました。壁云々が関係ないキックだったとはいえ、もうちょっとチーム一丸となって防いでやる、という雰囲気は欲しかったよなぁ・・・・

とはいえローヴァーズも、かなり頑張っていたと思います。クロスの精度はなんだか一か八かみたいな感じで良い時と悪い時との差がむちゃくちゃでしたが、得点シーンに代表されるようにオーイェルが積極的にインターセプトを狙って、実際何度かおしいシーンを作りましたからね。ああいうアグレッシヴなディフェンスができればローヴァーズらしくなってくると思います。

あと最後、マッカーシーを入れてからのパワープレイはなかなか迫力がありましたし、ユナイテッドも手こずっている印象がありました。まったく、何でビッグ・サムのチームとなるとああパワープレイが上手くなるんだろう(苦笑) あれ見て次の試合からがちがちのパワープレイにはしてほしくないんですけどね、前半のように正攻法で・・・・

惜しむらくは、あのペデルセンがラファエルに倒されたけど、PKがもらえなかったシーン。確かにラファエルの手はかかっていましたが、ペデルセンがあまりにも簡単に倒れてしまったという点で、ハワード・ウェブは笛を吹きませんでした。もうちょっとペデルセンが粘っていればラファエルも強引に行かざるを得なかったかもしれない(そうなれば正真正銘のPKとなったはず)し、勿体なかったよなぁ。

ま、何にせよ、クシュチャクの出来がアレだったとはいえ、きっちり3ポイントを取ってしまうユナイテッドは見事なもんです。オールド・トラッフォード決戦までに2ポイント落とすことは、無いのかなぁ・・・・

posted by Alan Hetarade |15:07 | FAプレミアリーグ | コメント(11) | トラックバック(1)
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2009年02月21日

結果を残した若手選手たち 【JAPAN OPEN 1日目】

15時からということでTVの前でスタンバってたのですが、放送開始10分前に寝コケてしまい、気がついたら16時くらい。完全にやらかしたーと思いつつTVを点けたら、ちょうど1,500mがスタートしたところでした・・・・

そんなわけで、軽い感想程度にとどめますが。というか、この時期のレースって評価するのが難しいんですよね。まだ冬の泳ぎこみからの流れを受けて・・・・という時期だから、疲労がレース結果に影響しやすい選手は必然的にタイムが悪くならざるを得ない。なので、良かった選手は少なくともいい感じで練習出来ているであろうことは察せられるのですが、悪かったからといって一概に、じゃあ4月の日本選手権でも駄目かというと、そういうわけでもないんですよね。

今日まさにその典型だったと思われるのが、日本人じゃないですが、100m平泳ぎ短水路世界記録保持者ながら7位と惨敗したファン・デル・バーグなわけで。序盤25mは突っ込めながら後半まったく失速してしまったあれなんか、まさに疲労がある状態でレースに臨み、それが裏目に出ちゃった選手の典型なわけで。ま、中西悠子なんかは、本人のコメントを見る限りちょっと事情が違うみたいですけど。

要するに日本人選手にとってまず最初の“本番”となるのは4月なわけで、この試合の結果をどう評価するかというのは非常に難しいわけです。が、とりあえず上述したように“よかった選手”についてはある程度の評価が下せると思うわけで、今日は3種目ほどピックアップしてみようかと思います。


女子200m背泳ぎ
1.伊藤華英 2:03.01(NR)
2.酒井志穂 2:03.03(HR)
3.福田智代 2:03.29
中村礼子の引退後、レベルの高い女子背泳ぎ陣を誰が引っ張っていくかという事は4月に向けて最大とも言える注目点でしょうが、伊藤が強いのは元々分かっていたとはいえ、酒井、福田がここまで四つに組んで勝負できるようになったのは、競争の活性化という点では非常に意味のあることだったと思います。

まず酒井は昨年から短い距離のレースでは結果を残してきて、どちらかというと力強いバサロが持ち味のスプリンターというイメージがあったのですが、しっかり200mでも勝負出来るところを見せてくれました(もちろんバサロがよりタイムに響く短水路という事で、差っ引いて考える必要はあるだろうけど)。100mで福田、150mで伊藤にかわされた時は「ここまでかな?」と思いましたが、ラスト25mでのスパートは凄かった。あれは度肝を抜かれました。

やはり短水路ということで、この結果を受けて即4月の選手権でも代表を狙えるかというとまだそれについては保留せざるを得ないでしょうが、どちらにせよスピードを維持しつつスタミナの強化も進んでいるようで、順調な練習が積めているのでしょう。これは楽しみ。

3位に入った福田も、ここ2,3年くらいは「トップ争いの次の集団」にいたわけですが、大学に入って一層力を伸ばしているようで。伊藤や酒井のようにパワーで押していくタイプではありませんが、今日見せたような前半から積極的に入りつつスタミナを生かしていくレースができれば、代表も狙えるでしょう。


男子200m背泳ぎ
1.入江陵介 1:49.92(NR)
この人には今年以降は、世界の頂点を見据えた戦いをしてほしいのですが、KONAMIオープンに続きこの短水路でも好記録を出せたということで、今のところ上手く行っている模様。宮下純一、森田智己が引退したことで、本人は謙遜していますがもはや国内には敵なし(であってもらわないと困るんですが)なわけで、ぜひ頂点に向けて4月の日本選手権でも良い記録を出してほしいところです。

入江というと今シーズン気になるのが、かなり身体ががっちりしてきたな~という事。同い年なので彼のレースは中学校のころから見ているのですが、当時は本当に身体が細くて、言い方は悪いですが「こんなのが全中1位って、ある意味すごいな」なんて思っていたものです。

ただレース後のインタビューで、苦手の短水路だからといって逃げるわけにもいかないと語ったように、ウェイト・トレーニングにしろ短水路への挑戦にしろ、自分のウィーク・ポイントを課題として練習に取り組み、それらを徐々に克服しつつあるあたりが、この選手の凄いところかと。綺麗なフォームばかりが取り上げられがちで、勿論あれはあれで素晴らしいのですが、こういったアスリートとしての姿勢こそ、今彼がこの位置まで来られた最大の理由だと思います。


男子100m平泳ぎ
1.立石諒 57.55(NR)
そういう点では、この立石も「線が細い」という点で、入江と共通の課題を抱えていた選手。今シーズンはウェイト・トレーニングに取り組んでいるとの事ですが、本来得意とする200mではなくこの100mで北島の記録をまず越せたということは、間違いなくこの筋力効果の成果と見て良いでしょう。

まぁ同じく彼も同い年で、しかも同じ県内でレースをしていた(と言っても高校2年辺りからは海外遠征とかで、地元の試合にはあんまり出てませんでしたが)ので、そういう点では注目しているのですが、昨年オリンピックの代表権を逃したところからよくぞここまで来たな~、と。もともと北京での代表入りも期待されていたわけですが、国体で高校記録を出して以来少々伸び悩み、昨年の4月では自己記録を更新したもののそれ以上に末永が力を見せて代表入りならず・・・・

てな感じで、本人も相当悔しかったと思うのですが、逆にオリンピックに出られなかったことで自分の課題と向き合えたのであれば、結果的には良かったのかな、と。何にせよ北島の“日本記録”までついに越えたわけですし、本来得意なのは200mの方ですから、期待したいですね。

もともと200mの後半には定評があって、高校記録を出した時もラスト50mをトンでもないラップで回っての記録達成でした。そこに筋力強化で培ったスピードが加わって、非常にバランスの良い選手になってきたなーと。見た感じリカバリーが非常に鋭く、あそこでの抵抗の少なさ、及び静止時間の少なさが彼の特徴なのかな、という気がしますが、200mのレースもそういったところに注目しつつ応援したいと思います。一応、同じ大学ですし(笑)

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posted by Alan Hetarade |18:20 | 競泳競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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