2008年12月31日

年末のご挨拶

・・・・ということで、恒例のご挨拶でございます。

おかげさまで今年1年、当ブログはまたも突っ走ることができました。今年はコミケへの挑戦、また内容の充実を図るなどそれなりに成果があったとは思いますが、一方でコンスタントな更新という点では課題を残したので、それは来年以降の改善点として、努力していきたいと思います。


新年はニューイヤー駅伝から始動するつもりです。


またコメントレスに関してですが、現在親戚宅にてそのお宅の方の生活スペースにあるPCをお借りしているという状態ですので、記事を書くことはできてもあまり長い時間そこに留まることはできません。

よって、今日もコメントレスはできませんが、おそらく帰宅してひと段落つく4日まではできないと思います。年をまたいでしまい申し訳ありませんが、皆様のコメントには目を通していますし、時間がかかろうときちんとお返しさせていただきます。なにとぞご了承ください。


それだは皆様、よいお年をお迎えください。今年はEnyaが出るので久々に紅白見ようかと思っている中の人でした(笑)

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2008年12月31日

年の最後にチェコニュース

ということで、今はお祖母ちゃん宅に来ております。ネットが使えるようになったとのことなので、三が日の駅伝についてもバリバリ書けるのですよー。

さて、当ブログの年内最後の更新はチェコに関するニュースを幾つか取り上げてみることにします。ガンブリヌス・リーガの第15節を取り上げそびれてしまいましたので、改めて前半戦の順位のまとめと、あとは主にプレミアにいるチェコ人選手の動きとかについて、書くことにします。


まずは、ガンブリヌス・リーガの順意表から。

1.  SK Slavia Praha 37 
2.  FK Mladá Boleslav 31 
3.  FC Baník Ostrava 30 
4.  AC Sparta Praha 27 
5.  FC Slovan Liberec 26 
6.  SK Sigma Olomouc 26 
7.  FC Viktoria Plzeň 22 
8.  FK Teplice 22 
9.  FK Baumit Jablonec  22 
10.  1.FC Brno 20 
11.  1. FK Příbram 18 
12.  Dynamo České Budějovice 18 
13.  FC Bohemians Praha 16 
14.  SK Kladno 13 
15.  FK Viktoria Žižkov 11 
16.  FC Tescoma Zlín 9 


・・・・ということで、優勝争いには早くも決着がついた感が(笑) 単純なポイントでも6点差がついていますし、戦い方の安定感という点ではスラヴィアが群を抜いています。前半戦が終わった段階ではありますが、連覇は確実と言えるでしょう。

本来そのスラヴィアに対抗すべきスパルタは監督交代後も立て直すことができず、冬休み前最後の試合ではそれまでの鬱憤を晴らすかのように大勝したものの、いまだ4位。好調ムラダー・ボレスラフ、攻撃陣がまたしてもバニーク・オストラヴァに先を越され、スロヴァン・リベレツ、そしてシグマ・オロモウツともまだ僅差。このあたりの2位、3位争いがどうなるかは、まったくワカランといった感じです。

まぁ何だかんだ言いつつ経験値の高いスパルタが2位になる可能性が高いんじゃないかとは思いますがね。ただあの出入りの激しさだけは、何とかならんものかなぁ(苦笑)

中位以下に目を移すと、昨シーズンは降格寸前まで行ったヤブロネツが7位争いと健闘を見せる一方、ブルノは下位に低迷し、冬休みに入ったところで監督を交代。昇格組のプシーブラムは得点ランクでトップを争うフニャの活躍もあって意外な健闘、といったところでしょうか。


続いては移籍市場の話題。何といっても今オフの大きな話題は、ガンブリヌス・リーガを代表する2人のチェコ代表ストライカー、トマーシュ・ネツィトとヴァーツラフ・スヴィエルコシュの国外移籍についてでしょう。

若干19歳のネツィトは昨シーズン終盤、スラヴィアからヤブロネツにレンタルで出されて経験を積んだわけですが、今夏ヨーロッパのU-19選手権で活躍を見せると、勢いそのままにスラヴィアでもゴールを量産し、レギュラーの座を奪取。元々恵まれた体を持った選手でしたが今シーズンは運動量も増え様々なパターンで点が取れるようになり、まさに手がつけられない状態に。結局前半戦だけで11ゴールを挙げる活躍を見せました。代表でも先日のサンマリノ戦でデビュー、その試合でゴールを挙げるという快挙を達成しました。

で、そんなネツィトが行く先が、CSKAモスクワ。一昨年あたりはブラジル人トリオを擁してCLでもブイブイ言わせていましたが、近頃はそのサイクルも終わりを迎えたようで国内でもゼニートやルビン・カザンといった非モスクワ勢にも遅れを取っているようです。

そんなチーム状態で尚且つFWもあんまり頼りにならないという状況らしいですから、ネツィトは救世主のように思われているのかも。ロシアリーグやユーロでロシアが活躍したことに代表されるようになかなかレベルが高い(昨今の感じだとオランダより上かも)らしいですし、チェコ人の選手もいますからね。昨シーズンは怪我で不本意だったカロウダと共に大暴れして、CSKAにチェコ旋風を吹かせて欲しいものです。

もう1人、ユーロの開幕戦でゴールを挙げて名を売ったスヴィエルコシュは、ソショーへの移籍が決定。う~ん、正直彼くらいの選手なら、もっと上のチームに行けたはずだし、行くべきだったと思うんですがね・・・ そうでなければ、バニーク・オストラヴァに留まって夏の移籍を模索するのも、悪い選択肢ではなかったと思うんですけど。

如何せんソショーが今どんな感じなのかワカランのですが、下手にサポートに恵まれなくて結果も出せない、んでどんどん腐っていく、なんてことになると最悪なわけで、まぁ要するになんでも良いんでとにかくゴール決めてくれってことですね、ハイ(笑)


最後に、プレミアに所属するチェコ人選手の話題。といっても、チェフ、べドナーシュ、ロシツキーの3人ってことになるんですが。

一時期そのトンでもないビッグマウスぶりが話題になり、その後チームの不調もあいまってサッパリになってしまったウェストブロムのべドナーシュですが、ここのところマンチェスター・シティー戦、トッテナム戦で立て続けに決勝ゴールを挙げる活躍を見せ、再び脚光を浴びるようになってきました。

もう1人のエースだったイシュマエル・ミラーが怪我でシーズン絶望となったということで、チームの残留についてはもはやべドナーシュの双肩にかかっている、といっても過言ではない状態ですからね。がんばって欲しいものです。実際あまりサボらない選手ですしね、見ていて好感は持てるんですよ。

そしてもはや彼がピッチに立っている記憶がセピア色になってきた気がしないでもないロシツキーですが、ここに来てようやく3月復帰とい線が見えてきたようで。どちらにせよフル稼働できるのは来シーズンからということになるんでしょうが、とにかくまずは試合に出られる状態に戻ることを願うばかり。

ただな~。こないだスタンド観戦してる彼をカメラが抜いて久々にそのお姿を拝見したのですが、やはりぽっちゃりしてる・・・・ まぁこの分だとエクササイズすらまともにできない状態なわけで、仕方ないっちゃ仕方ないんですが、でもやっぱりショックでしたね。

あぁもう、これ何度かいたか分かりませんが、本当に本当に、元気にピッチを駆け回る彼の姿を今一度みたいものです・・・・


ちなみにすったもんだの挙句サウサンプトンへローンに出されたトマーシュ・ぺクハルトですが、本人云々以前にサウサンプトンが現在チャンピオンシップで23位という悲惨な状態で、当然彼自身も・・・・みたいなことになっちゃってます。あーあ、ほんとスパーズのせいで、スパーズのせいで・・・・


posted by Alan Hetarade |16:43 | ガンブリヌス・リーガ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年12月30日

天皇杯とかジェラードとかフェリポンとか

・・・・さて、一昨日から有明某所にて屋内では日本最大級となる某イベントが行われていることは、一部の方はご存知のはずです。

そしてこの私はコイツもう駄目だというくらいその手のものに毒され、そのイベントに通いつめ、夏には自らスペースを取って出展までしたことは、当ブログをご贔屓にしてくださってから長い方ならば、ご存知のはずです。

はい、まぁここまで書いて自分がだいたい何を言いたいのかということはお分かりでしょうか(笑) そんなこんなで、ここ2,3日更新できませんでした。一応プレミアと天皇杯は少し見たのですが、ブログを書けるほど時間がありませんでして。コメントレスは今日そのイベントが全部終わってからやります。近ごろ亀レス続きで申し訳ございません。

因みにその某イベントですが、一昨日企業ブースにて某有名企業の列に並んだ所5時間も待たされるという鬼の所業を受け(こう書いてどの企業に並んだか分かる方はいるのだろうかw)、結局スポーツの島を歩くことは出来ませんでした。残念。

次回はまた自分も申し込む予定なので、その際はぜひお立ち寄りください・・・なんて、気の早い話ですが。


ということで、個別に記事にする手間も時間も正直今は無いので、よろずネタごっちゃ混ぜのエントリーを久々に書きます。


◆チェルシー、遂にリヴァプールに後れを取る◆
年内最後のプレミアリーグ。リヴァプールが5点を奪ってニューキャッスルを粉砕したのに対し、チェルシーは圧倒的に押しながらもFKが流れたボールをデンプシーに押し込まれフラムに先制され、そこから力業で逆転するも終了間際CKから再びデンプシーに頭で決められ、ドロー。ここ暫く1ポイント差で競っていた両者ですが、遂にその差が3ポイントに広がりました。

自分はニューキャッスルvsリヴァプールは後半のみ、フラムvsチェルシーはフルに見ましたが、ここに来てちょっと両チームの調子に差があるかな~という印象は拭えませんね。リヴァプールはキーンも結果を出し始めて攻撃陣が全体的にスムースになっている印象、この試合ではバベルも久々にゴールを決めて上機嫌でしたし、まさに順風満帆といったところでしょうか。ラファも心労が溜まらんで良かったですなぁ・・・・と思っていたら、まぁトンでもないことが。それについては後述します。

一方のチェルシーですが、セットプレイから2失点。1点目はそもそもハイボールに誰も触れなかったということが問題ですし、2点目はマークが見事なまでにニアに集中してファーのデンプシーは完全にお留守な状態。完全に、混乱していましたね。

この辺りカルヴァーリョが復帰したとはいえ彼の試合勘もまだまだ(それでも流石というカバーリング能力は見せていましたが)ですし、そもそもアレックス負傷によるエマージェンシーでの交代出場でしたからね。そんな中でテリーをサスペンションで欠いているということで、連携に問題があったということなのでしょう。

その上この試合では、マルーダとアレックスが負傷。どの程度かは分かりませんが、これからの時期質も勿論ですがまずは頭数が欲しい過密日程なわけで、この2人がいないというのは後々響いてくるかもしれません。怪我をしやすいジョー・コールや、病み上がりのカルヴァーリョあたりには、あまりムリをさせたくないわけですしね。

しかもそんな中、ドログバがまたあー言ったこー言ったみたいなことをフランス・フットボールに書き立てられたようで。「なんで点を取っているヤツ(アネルカ)と俺を同時に使うことを、監督はためらうのか?」ってことで、暗にフェリポンを批判しているようです。先日もランプスとテリーあたりが練習の内容について監督ともめたという話もありますし、フェリポンの求心力についてこれからメディアが色々騒ぎ立てることになりそう。

ユナイテッドの試合はこれからですが、オールド・トラッフォードで近ごろ不調のボロに不覚を取るとは思えませんし、トップ3で唯一下降気味なチェルシーはちょっとマズイですね。FAカップを挟んでの次のユナイテッドとの直接対決までに、内乱とか起こらなきゃいいけどなぁ。


◆ジェラードが逮捕される◆
これに関してはまだ「捕まった」というだけで具体的な情報がなくコメントし難いのですが、ナイトクラブで暴行容疑ということは、犬を逃がして捕まったモウリーニョのように笑い話で済まされる、とはいかないわけで。

FAカップを挟むとはいえリーグ戦が2週間ほど休みになるこの時期だったというのが不幸中の幸い(という言い方もどうかとは思いますが)ですが、有罪となればおそらくFAからも何らかの処分が下されることになるでしょう。問題はそれがいつ、どれくらいのものになるかということだよなぁ。

・・・しかし同じ捕まるにしてもこういうネタとして弄りようが無い捕まり方をするのはいただけないというか、前述のモウリーニョとか便座と蛇口を盗もうとして捕まったグレン・ジョンソンとか辺りなら呆れつつも笑ってられるんですけど、これじゃあ洒落にならなじゃないか。ジェラードにも、もうちょっとギャグのセンスを身につけて欲しいものですね・・・・なんてのは不謹慎な野次馬的発想ですね、すみません。


◆天皇杯、決勝は柏vsガンバ◆
ガンバの試合の後半から見ましたが、正直監督の采配というか、選手交代が勝負を分けたな~という印象。

ガンバは遠藤を下げたときは「え~っ?!」と思いましたが、試合後歩くことすらままならなかった遠藤を見る限りあれ以上ムリをさせるとエラいことになっていたでしょうし、入った倉田がかなり走り回ってボールもキープしてくれたので、グロッキー状態だったのがそれで息を吹き返しましたよね。もう目に見えて蘇ったからなぁ。

あともしものために交代枠を1つ残しておいて、最後キッチリ時間稼ぎに使ったあたりのしたたかさも、見逃せませんね。ああいう劣勢だとポンと手を打ちたくなるものですが、結果的に最後に1つ残しておいたことが生きたあたりは、関心しました。まぁ、サブで代えるべき選手がいなかった、というだけかもしれませんけど(苦笑)

一方のマリノスは、ガンバをフルボッコにしてあとはゴールが足りないだけ・・・・という状況で、自ら先に2人を交代。点が入っていないとはいえ、上手くいっている時間帯に2人も一気に代えるのは時期尚早じゃないの?と思ったのですが、案の定この2人が特に機能したわけでもなく、しかも清水は退場する始末。正直、交代で入った選手にしては軽率なタックルでしたよね。

しかも最後に切ったカードが山瀬。「15分くらいならイケるんじゃないか」というコメントをアナウンサーが紹介していましたが、おいおいそんなのでまともにプレイできるのかよ、と突っ込んだのはおそらく自分だけではなかったはず(笑)

こちらもタックルを受けて元々痛めていた足をさらに痛めてしまい、交代枠がもう無くなっていたのでテープでスパイクをぐるぐる巻きにして出てきましたが、ありゃあもう見てるこっちが痛々しくてやめてほしいレベルでしたね。その後も頑張ってはいましたが、結局こちらも劇的に戦況を変えたとは言いがたいものでしたし。

とにかく、あれだけの劣勢を跳ね返したガンバは見事でした。なんとしてもACL出場権を獲得しようという執念が、最後に実ったといったところでしょうかね。あとは勝負がもつれた局面で、西野監督と木村監督の指揮官としての格の差が出てしまった、という事でしょう。


年内の更新予定ですが、年の最後にチェコのニュースを1回更新したいな~と思っています。そして恒例のご挨拶、ですかね。

posted by Alan Hetarade |04:32 | FAプレミアリーグ | コメント(11) | トラックバック(0)
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2008年12月27日

ヴィラが見せた4強入りへの執念

Aston Villa 2-2 Arsenal
【V:65(PEN).Gareth Barry, 90.Zat Knight】
【A:40.Denilson, 48.Abou Diaby】
◆スタートダッシュに賭けたヴィラ◆
まだシーズンは半ばであるが、このゲームが“6ポイントの価値を持つゲーム”であることは、戦前から明らかだった。既に首位リヴァプールから大きく離された上、大黒柱のセスクを怪我で長期欠くこととなったアーセナルの現実的な目標は、CL出場権の確保だ。

そこに立ちはだかるのは、好調アストン・ヴィラ。エミレーツ・スタジアムでは3ポイントを奪っており、この試合でもその再現を狙ってくることは明らかだった。ダブルを達成すれば単なるポイント差は勿論、ヴィラがビッグ4の一角を崩したという強いメッセージにもなる。ヴィラの側からすれば、是非とも3ポイントが欲しいところだ。

そのヴィラの思惑が如実に現れたのが、序盤の展開だ。ルーズボールには素早く反応、ボールを持ったアーセナルの選手を2,3人で囲んで奪取し、圧倒的なポゼッションでゲームを支配した。アーセナルの最終ラインはいきなりの猛攻に面食らった感は否めず、序盤はハイクロスへの対応もがたがた、ロングフィードへの最初の競争では勝ってもことごとくセカンドボールを拾われ、ピンチの連続となってしまった。


◆耐え抜いた先に・・・・◆
ところが幸運にも、この苦しい時間でアーセナルは失点しなかった。6分にはCKからシッドウェルがヘディングシュートを放ったが、バーに当たって垂直に軌道を変えたボールは、マーキングを見ていてCKが蹴られたことにすら気づいていなかったデニウソンの頭に当たり、これが運よく前方へ跳ね返った。その後もカーティス・デイヴィスがフリーで当てたヘッドはジャストミートせず。

徐々にアーセナルもヴィラのリズムに慣れてきたが、それでも決定機が続いたことに変わりはなかった。34分にはヤングのクロスボールにミルナーが走りこんで上手く右足であわせたが、シュートは右ポストを直撃、跳ね返ったボールもアルムニアの懐に収まった。直後の37分には混戦からデイヴィスが技ありのループシュートを放ったが、これもバーに嫌われた。

この段階でヴィラのほうは、いやな予感がしていたに違いない。往々にしてこのような決定機をモノに出来なかった後には、流れは相手に傾くものだ。しかもキックオフからハイテンションで突っ込んだヴィラもこの時間になるとややクールダウンしてきている上、アーセナルの側もさすがに対応してきている。序盤でゲームを決めに掛かったヴィラとすれば、明らかに目論見が外れた展開となってしまった。

案の定40分、レオ・コーカーの一瞬の判断ミスから高い位置でボールを奪ったデニウソンがフリーデルの股を抜くシュートを決め、アーセナルが先制。前半のシュートはこの1本のみであったが、運も味方したとはいえまさに劣勢のチームがゴールを決めるときのお手本のような形で、アーセナルはヴィラを出し抜いたのだ。


◆我慢比べに屈したギャラス◆
これでゲームの流れはがらっと変わった。プランが崩れた上に失点を喫したヴィラの選手は後半は立ち上がりから動きが鈍く、逆にアーセナルはその隙を一気に突いた。前半とは、両チームの立場が全く入れ替わってしまったのだ。アーセナルはこの機を逃さず、こちらもデイヴィスにプレッシャーをかけボールを奪取したディアビがエブエとの連携から抜け出し、あっさりと2点目を決めてしまった。

だがここでゲームを決めきれなかったのが、アーセナルの運の尽きだった。ヴィラの選手は完全に足が止まってきたが、それでもまだ精神的に試合を投げ出すところまでは行かなかった。3点目が入ればさすがにヴィラのほうも諦めただろうが、彼らはエヴァートン戦でのアディショナルタイムの攻防をはじめ、彼ら自身の今シーズンの戦いに自信を持っている。以前ならアーセナル相手に2点のビハインドとなれば諦めていただろうが、「何とかなるのでは」という思いがあったからこそ、劣勢だったとはいえ反撃の姿勢を失わなかったに違いない。

結果、ゲームは膠着した。序盤からハードワークをしたヴィラの選手がまず先に潰れたが、それに付き合わされた上後半は自らゲームを動かす立場におかれたアーセナルの選手も、時間が経つにつれ疲労の色を隠せなくなった。両チームとも1つのプレイの精度が落ちてしまった。

そんな中、突発的にスルーパスから抜け出したのが、アグボンラホールだった。対応に行ったのはギャラスだったが、ボックスに入ったところで突っかけたアグボンラホールに対し完全に後手に回り、タックルに行ってしまった。

あの時間帯は互いにゲームを上手く進められなくなり、我慢比べといった様相を呈していた。また突っかけてギャラスの前に身体を入れた瞬間、アグボンラホールがペナルティを意識していたことも間違いない。この場合どうしてもFWの選手というのは倒れてPKを貰いたがるものだが、その気持ちばかりが先走ってしまうとシミュレーションを取られる。ああいった場面では、まさに相手DFとどちらが目前の欲求を抑えられるかという、我慢勝負となる。

それまでは粘り強い対応と最近には見られなかったリーダーシップを発揮してアーセナルのラインを統率していたギャラスだったが、この瞬間だけは、“我慢”することが出来なかった。そしてヴィラはPKを貰い、これをバリーが冷静に決めた。


◆またしてもアディショナルタイム◆
この1点で、ヴィラの選手は息を吹き返した。アグボンラホールがさすがに疲れてしまったため序盤のような放り込みは出来なかったが、ボールをワイドに展開して、アシュリー・ヤングとミルナーの両ウィング、ルーク・ヤングとレオ・コーカーという両SBを起点に、クロスボールからチャンスを作った。ただレオ・コーカーに関してはパスを出す場面でことごとく難しいオプションを取っていたことは確かで、ビルドアップの局面においてブレーキになっていた感は否めなかった。

そして試合はアディショナルタイムに突入。ここまで来るとさすがにヴィラとしてもスリリングな心境だっただろうが、それでもエヴァートン戦で奇跡的な勝利を収めた彼らに、「また何かやってくれるのでは」という期待を抱いた者は、少なくなかったはずだ。ヴィラ・パークも、逃げ切りを図るアーセナルをなかなか崩せないというフラストレーションは溜まっていたにせよ、ゲームを諦めた雰囲気は一切無かった。

そして92分になろうかというところで、ペトロフのロングボールをサニャが何とか足に当てたが、そのボールがザット・ナイトの前に転がった。ナイトはぎこちなく左足でシュートを放ったが、これが狙い通りゴール左を捉え、遂にヴィラが同点に。またしてもアディショナルタイムのゴールにより、ヴィラは貴重な1ポイントを得ることとなった。


◆手負いの中で両者が得たもの◆
この試合は両チームとも、主力選手数名を欠いた状態で臨まざるを得なかった。アーセナルはアデバヨールがサスペンション、またセスクは長期の離脱で不在。さらに試合直前には先発を予定していたジュルーがウォームアップで負傷するという不運に見舞われた。対するヴィラもカリューが長期離脱している上、この試合ではラウルセン、さらにクエイジャルと、安定していたバックラインから2人を欠くこととなった。

このように手負いの中、互いに良い面と悪い面が見えたはずだ。アーセナルはディアビ、デニウソンの2人がセスクの穴を埋めるべく中盤から前線まで汗をかいて走り回ったことは収穫だったが、一方でやはりプレイメイカー不在の影響は隠す事ができなかった。ヴィラは最終ラインを仕切ったデイヴィスのコーチング能力は、今後の彼の成長という事を考えても収穫だったが、一方でRBのレオ・コーカーは守備はいいものの、やはり攻撃では機能できないことが明らかになってしまった。

この試合の選手交代、またベンチ入りのメンバーを見ても、やはりお互いに選手層が厚いとはいえない。これから厳しい日程をこなしシーズン終盤戦を戦っていくなかで、監督にはよりデリケートなマネジメントが求められる。これから先の戦いは選手の戦いでもあるが、それ以上にヴェンゲル監督とオニール監督の手腕が試される、胸突き八丁でもある。

posted by Alan Hetarade |13:13 | FAプレミアリーグ | コメント(14) | トラックバック(0)
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2008年12月25日

私が選ぶ08~09プレミアシップ・前半戦ベスト11

例によってご意見は色々あるでしょうが、とりあえず「こういう見方もあるんだ~」程度にかる~く見ていただけると幸いです(笑)


監督:レドナップ

    アグボンラホール
             カイト

ヤング             ロナウド
  ジオヴァンニ  X・アロンソ

クリシー            ボシングワ
     テリー  ファーディナンド

      シュウォーツァー


Manager
Harry Redknapp(ハリー・レドナップ/トッテナム/イングランド)
前任者の時代にはまったく勝てなかったチームを立て直した。特に就任初戦のボルトン戦で、僅かな時間でチームを鼓舞し勝利まで導いた手腕は、監督にとってまず何が一番大事かということを、改めて認識させられる結果となった。

この他では、ビッグ4と堂々渡りり合う事ができるチームを作ったヴィラのオニール、降格候補最有力と言われたハル・シティーをヨーロッパ圏内に留めているブラウン、また適切な補強と組織作りで昨シーズン守備が瓦解していたフラムを立ち直らせたホジソンといった監督の采配が光っている。


First Top
Gabriel Agbonlahor(ガブリエル・アグボンラホール/アストン・ヴィラ/イングランド代表)
以前は1トップでのプレイをあまり得意としていなかったが、今シーズンはチームのエース、カリューが離脱した後、見事にその代役を務め上げており、選手としての幅が広がったことを示している。抜群のスピードや正確性のあるシュート、ヘディングに加え、今シーズンはアシュリー・ヤングへのポストプレイも光り、まさにストライカーとしてマルチな活躍をみせている。

アネルカ、ファン・ペルシーは素晴らしいゴールを多く挙げているものの、試合全体を通してはあまり機能していない時間が多く、チームへの貢献度という点ではアグボンラホールに劣る。ルーニーは一時期連続ゴール記録を作っていたが、あまりにムラが大きく、じつはプレミアでのゴールは未だ4つに留まっている。


Second Top
Dirk Kuijt(ディルク・カイト/リヴァプール/オランダ代表)
右サイドでのハードワークは昨シーズンから変わらず。またチーム全体としてけが人が多い中で試合に出続け、右サイドのみならずアタッカーやトップ下のポジションもソツなくこなし、チームの前線を支えている。トーレス、ジェラードほどの爆発力は無いが、彼らの支柱となり時にはそれに取って代わるカイトなしには、首位を走るリヴァプールを語ることは出来ない。

このほか、往年のスピードは無いものの持ち前の嗅覚で着々とゴールを重ねているオーウェン、クラウチとのコンビネーションも深まってきたデフォー、プレミア復帰後すぐに結果を残しているシセといったあたりの活躍が目立った。ベルバトフはプレイメイカーとしての活躍は申し分ないが、もっとゴールを増やしたいところ。


Left Side Half
Ashley Young(アシュリー・ヤング/アストン・ヴィラ/イングランド代表)
以前から評価の高かったスピード感溢れるドリブルに加え、今シーズンはアグボンラホールからのポストを受けての前線への飛び出し、そこからの正確なシュートが光っている。オニール監督はロナウドやメッシの名前を挙げて彼を評価しているが、今後もこのまま得点力を磨いていけば、世界に名を轟かせる日もそう遠くはないだろう。エヴァートン戦での2ゴールは、圧巻だった。

アーセナルのナスリはすぐさまプレミアに馴染み、得意のドリブルとプレイメイクの能力を生かして素晴らしい活躍を見せているが、怪我が多かった分、ヤングを選出した。マンチェスター・シティーで圧倒的な能力を見せたロビーニョも、然り。この他には、高い得点力を見せているボルトンのテイラー、縦へのダイナミックな動きでチームに新たなオプションをもたらしたリヴァプールのリエラらが活躍を見せた。


Right Side Half
Cristiano Ronaldo(クリスティアーノ・ロナウド/マンチェスター・ユナイテッド/ポルトガル代表)
オフの手術の影響で出遅れ、また昨シーズンほどの爆発力は見せていないとはいえ、やはりその力は圧倒的。精度が上がったFKはまともに当たればもはや手がつけられない域にまで達している。また恒例と言って良い序盤戦の立ち遅れが見られたユナイテッドが彼の復帰後持ち直したことも事実で、チームの中での存在感を改めて見せ付けた格好となった。

他には、マンチェスター・シティーに復帰しまた一歩進化した姿を見せるライト・フィリップス、独特のリズムでDFを翻弄するニューキャッスルのグティエレスらが活躍を見せた。シーズンスタート後に移籍したミルナーは慣れない環境に序盤苦しんだが徐々に調子を取り戻しており、後半戦に向けて活躍が期待される。


Centre Half
Geovanni(ジオヴァンニ/ハル・シティー/元ブラジル代表)
ハル・シティー躍進の、最大の功労者。左サイドから切れ込んでのミドルシュートは大きなインパクトを残した。エミレーツ・スタジアムでアーセナルを沈めた1発は、まさに歴史的なゴールと言って良い。他にも正確なFKでゴールを重ね、劣勢の試合などでも高いボールキープの能力を生かし、チームにリズムを作った。

Xabi Alonso(シャビ・アロンソ/リヴァプール/スペイン代表)
得意の長短織り交ぜた様々なパターンのパスが、冴えに冴えている。4-4-2でも4-2-3-1でも変わらずうまく中盤のバランスを保ち、リヴァプールの躍進を縁の下から支えた。シーズン前には移籍騒動があったが、独特の存在感を見せ付けており、改めてチームになくてはならない選手であることを印象付けた。

マンチェスター・シティーのアイルランドは序盤戦ではミッドフィールドから前線まで縦横無尽に走り回り、プレイメイクやサイドでのチャンスメイクに加えシャドーストライカーの働きまでこなし、まさに獅子奮迅の活躍を見せたが、最近はチームの後退と共にあまり目立たなくなっており、正念場を迎えている。エヴァートンのフェライニは攻守に渡って徐々にその才能の片鱗を見せてきており、今後の飛躍が期待される。


Left Side Back
Gaël Clichy(ガエル・クリシー/アーセナル/フランス代表)
逆サイドのサニャと共に、豊富な運動量で攻守に活躍。スピードのあるドリブル、そこからのクロスボールの供給は、アーセナルの攻撃にリズムをもたらしている。守備に関してはまだ多少不安はあるが昨シーズンと比べると改善されていることは確かで、このまま順調に経験を重ねていけばSBとしてますます成熟していくだろう。

チェルシーのアシュリー・コールも開幕以来安定したプレイを見せており、特に守備に関してはリーグ一の安定感を誇っていると言っていい。ランスからポーツマスへローンで加入しているベルハジは独特のリズムを持つドリブルで相手チームの脅威となっており、プレミア初挑戦ながら高いポテンシャルを示している。


Right Side Back
José Bosingwa(ジョゼ・ボシングワ/チェルシー/ポルトガル代表)
長年チェルシーのウィークポイントとされていたこのポジションにおいて、ボシングワは“答え”を出した。攻守のバランスが取れ、ドリブルから正確なクロスボール、また隙を見てシュートを狙う姿勢も見せ、相手にとっては厄介極まりないRBだ。移籍初年度ながら何の違和感もなく開幕からチームに馴染んだ適応性、またチェルシーというビッグクラブの看板にも物怖じしない強い心臓も、評価を高める要素となっている。

上述したとおりアーセナルのサニャも大車輪の活躍を見せており、現状両SBのクオリティに関しては、チェルシー、アーセナルの2チームが他を大きく引き離してている。マンチェスター・ユナイテッドでは若いラファエルがギャリー・ネヴィルを押しのけてポジションを確保、今後の飛躍に期待が掛かる。メルベリの穴を埋めヴィラの最終ラインを安定させたクエイジャルも、チームへの貢献度は高い。


Centre Back
John Terry(ジョン・テリー/チェルシー/イングランド代表)
数シーズン前と比べるとパフォーマンスは落ちているという声もあるが、それでもカルヴァーリョ負傷に伴いCBのパートナーが頻繁に変わる中、最終ラインを統率した力は見事。今シーズンはチェフと最終ラインとの連携がやや乱れる場面が目立つが、損な中でも18試合でリーグ最小、僅か7失点しか喫していないチェルシーは、やはりこの男あってこそのものだ。

Rio Ferdinand(リオ・ファーディナンド/マンチェスター・ユナイテッド/イングランド代表)
開幕当初はハイクロスへの対応が著しく不安定だったが、暫くすると落ち着きを取り戻し、期待どおりのパフォーマンスを披露。こちらもヴィディッチやエヴァンスがローテーションを行う中でも試合に出続けており、タフな面を存分に発揮している。

パートナーが変わっても試合に出続けると言う点では、リヴァプールのキャラガーもチームに大いに貢献している。このほか、失点数をリーグ3位タイに抑える粘り強い守備を見せているフラムのハンゲランとヒューズ、圧倒的なフィジカルの強さでピンチを防ぐヴィラのラウルセンら、中堅~ベテラン選手たちが活躍した。


Goalkeeper
Mark Schwarzer(マーク・シュウォーツァー/フラム/オーストラリア代表)
フリー・トランスファーながら、ホジソン監督が語るとおり、フラムにとっては最高の補強となった。今がキャリアのピークではないかと思えるほどの安定したセービングに加え、的確なコーチングでフラムの最終ラインに安定感をもたらしている。

このほかハル戦での神がかり的な活躍を初め幾度と無くチームの危機を救ったボルトンのヤースケライネン、ヴィラの失点数大幅減に一役買っているフリーデルなど、こちらもベテラン選手の活躍が目立った。一方チェルシーのチェフはハイクロスの処理を誤るなど、過去数シーズンには無かった不安定な面が顔を覗かせている。昨シーズン鮮烈なデビューを飾ったマンチェスター・シティーのハートも、キャリア最初の試練を迎えている。

posted by Alan Hetarade |21:27 | FAプレミアリーグ | コメント(12) | トラックバック(0)
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2008年12月24日

笑いの神が舞い降りるCB

今さらですがCWCの決勝、録画ミスって見られなくなりましたorz まぁ、ルーニーのゴールシーンは一応見ているんですが、ねぇ・・・ ああもう、これだからバイトしたくないんですよ・・・・と、ニート根性丸出しな発言をしてみる(ぁ


さて、ここからが本題。

先日対ハル・シティー戦でリヴァプールのキャラガーはOGをやらかしてしまいました。そしてCWC準決勝では、ギャリー・ネヴィルがハンドをやらかしてPKとなり、遠藤のコロコロ(と言えるかどうかは微妙な球速でしたが)を見ることができました。

で、その際当ブログのコメント欄で見られたのが「笑いの神が降りてきた」というコメント。そんなこんなで、今日はプレミアリーグで笑いの神が降りてくるCBについて、ちょろっと書いてみます。


Jamie Carragher(ジェイミー・キャラガー/リヴァプール/元イングランド代表)
闘争心むき出しのファイターとして活躍するが、その気合が仇となったOGがかなり多い。比較的頻繁に笑いの神が舞い降りてしまうCB。

近年最も印象的なOGは05-06シーズンのFAカップ決勝で喫したOG。またトッテナム相手には過去3度もOGを献上するなど、相性の悪さ(良さ?)を見せている。

そのOGの殆どは、敵右サイドからのグラウンダーのクロスボールをクリアーしようとして、誤ってゴール方向に蹴り込んでしまう、というもの。OGの形としては最もポピュラーなものと言っていいが、キャラガーの場合微妙なボールにも執念を見せてスライディングで掻き出そうとするため、この形でのOGが非常に多くなっている。しかし先日のハル戦のように、時折単なる凡ミスとしか言いようが無いプレイもしてしまう。

上記のように偶然とも言い切れない要因でのOGが多いため、おそらく今後も頻繁に笑いの神が舞い降りてしまうだろうが、ファンとしてはそれも彼の根性から生じるものだとして、許容してあげるべきだろう。


Phil Jagielka(フィル・ジャギエルカ/エヴァートン/イングランド代表)
普段はクールに仕事をこなすCBだが、過去2度ほど、あまりにもインパクトの大きいミスをしたことで知られる。

1度目シェフィールド・ユナイテッド在籍時の、06-07シーズンの最終戦。残留をかけたウィガンとの直接対決で、前半アディショナルタイムに、何でもないクロスボールをなぜか手で弾いてしまい、PKを献上。結局このゴールが決勝点となり、ジャギエルカはシェフィールドで最も評価を得ていた選手だったにも関わらず、彼のミスが要因となりシェフィールドが降格するというあまりにも皮肉な結果となってしまった。

そして2度目は先日のアストン・ヴィラ戦、アシュリー・ヤングがブロックに入ったコースに見事にパスを出してしまい、ゴールを献上。ジャギエルカはヤングを全く見ていなかったため完全に偶然の賜物ではあったが、ヤングが走る方向にあまりにも見事にパスが出ており、軌道だけを見れば狙って蹴ったとしか思えないものだった。まさに笑いの神の産物である。

優秀な選手だけにこのような点でクローズアップされるのは酷ではあるが、今後も数年に1度ほどはこういったシーンが見られる?


Richard Dunne(リチャード・ダン/マンチェスター・シティー/アイルランド代表)
マンチェスター・シティーのチームリーダーとして知られるが、過去マンチェスター・ダービーで彼の空振りが原因で失点を喫したという実績を持つ。普段は身体を張った粘り強い守備を見せるが、時折ボーンヘッドを見せてしまうことがある。

また03-04シーズン以降のここ6シーズンで6回の退場を喫しており、今シーズンもスパーズ戦で既に退場済み。いずれも悪質なプレイと言うよりは集中力を切らしてしまったというタイプのものが多い印象を受ける。


Titus Bramble(タイタス・ブランブル/ウィガン/イングランド)
言わずと知れた、お笑いCB界の重鎮。というか、この人を超えるCBは暫く現れないであろうとすら思われる、まさに20年に1度の逸材。

主な得意技は空振り。何でもないバックパスやルーズボールを見事に空振りしては、それを相手FWにかっさらわれてゴールを献上する、というシーンが非常に多い。また相手へのパス、トラップミスといった類のプレイもお手の物で、もはやこれが無ければブランブルではないとすら言えるほどで、彼のトレードマークと化している。

しかし身体の強さは間違いなく一級品で、それゆえに行く先々のチームでそこそこ試合に出てくれるため、ファンは毎シーズン彼に舞い降りる笑いの神を拝むことが出来る。それによってチームが多大な損害をこうむっていることは間違いないが、フットボールがエンタテインメントであることを考えるとブランブルがこの点において大いに貢献していることは疑いようの無いところである。今後も彼の行くチームの指揮官には、ぜひ彼を積極的に起用してほしいところだ。



といったところでしょうか(笑) 如何せんプレミアしか分からんのでこんな感じなんですが、他にも世界中に笑いの神が舞い降りるCBはいるはず・・・・

彼らはいつ如何なる時も必死にやっているわけで、それを笑いものにするのは失礼だという見方もあるでしょう。ただ自分の場合、それはイレギュラーなミスであるわけで、だとしたらクソ真面目にそれにケチをつけるよりは、笑ってあげるほうが彼らのためでもあると思うんですよね。

・・・もっともブランブルくらいのレベルになると、もはやそのイレギュラーがレギュラーと化してるわけなんですが(笑)

posted by Alan Hetarade |19:43 | FAプレミアリーグ | コメント(20) | トラックバック(0)
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2008年12月23日

チェルシー、またまた引き分けでお付き合い

Everton 0-0 Chelsea
前日アーセナルとリヴァプールが引き分けたため、先週に続き「勝てば首位」というシチュエーションでゲームを迎えたチェルシーでしたが、テリーが35分で退場になるというスリリングな展開で勝ちこそしなかったとはいえ負けることもなく、結局終わってみればリヴァプールと1ポイント差というのは先週と変わらず。ユナイテッドはゲームがありませんでしたが、ビッグ4のうち試合があった3チームはまた全部ドローということになりました・・・・・

これまでは互いに互いを憎み合い壮絶なバトルを繰り広げてきたビッグ4ですが、今シーズンは一転して譲り合う心を身につけて仲良くやっているようです。ヨカッタネー

・・・・ってか、そうこうしているうちにこの2週間で連勝したアストン・ヴィラが、リヴァプールから5ポイント差まで来てるんですよね(汗) ヴィラはボクシング・デイのヴィラ・パークでアーセナルに引導を渡す可能性もあるわけで、今すぐ首位戦線に絡むということは無いでしょうが、レッズやブルーズも頭の片隅くらいには置いといたほうが良いのかも。

消化が2試合少ないユナイテッドも、もしその2試合(フラムとウィガンなのでたぶん勝てると思うけど)で勝ったとして計算すると、38ポイントでチェルシーと同点。スタートダッシュを決めたと思われたリヴァプールもチェルシーも、気づけばユナイテッドがすぐ背後にまで迫っているわけで。優勝争いは、この3チームでしょうかね。


チェルシーに関してはテリー退場による影響は痛かったですが、そこそこ調子を取り戻しているエヴァートンを相手に3ポイントを奪えるだけのパフォーマンスを見せていたかというとそうも思えなかったので、まぁ妥当な結果じゃないですかね。前日のアーセナル同様、10人になってからの守り方は見事だったとは思いますが。

チェフが手を痛めたのは心配ですが、ボールに触れていたということで骨折ってことはないでしょうから、たぶん打撲か何かじゃないですかね。次の試合に影響は無いでしょう、たぶん(笑)

逆に10人のチェルシーから点を奪えなかったエヴァートンとしては、残念な結果になってしまいました。彼らなりに精一杯攻めていたとは思いますが、やっぱりストライカーが1人も居ないってのは厳しいよなぁ。ケイヒルはよくやっているとは思いますが、やっぱりヤクブみたいに身体の強いCFが居てこそ彼の良さはでると思うわけで。フェライニはやっぱり中盤の選手ですからね~。とりあえず早く誰か戻ってきてくれ、ってところでしょう。


それにしてもレフェリーのフィル・ダウド、テリーのタックルにレッドカードを出したあの判定自体は間違ってはいないものの、カードをどのポケットに入れたか失念するとか、壁の位置に文句をつけたバラックに対しおもむろに歩数を数えて「ホラ合ってんじゃないか、バカかお前は」みたいな感じでイエローを出すとか、フェリポンが一回りして爆笑していましたが、ほんとギャグでやってるとしか思えん・・・・

ってか彼、判定の精度云々以前に、態度や仕草の1つ1つが選手からすると頭に来るんじゃないですかね。ただでさえ選手は1つのジャッジに神経質になっているのに、そこであの彼のアクションを見せられるとムカッと来るんじゃないかなぁ。この人とロブ・スタイルズは早くどうにかしたほうがいいですね、ホント。

posted by Alan Hetarade |11:17 | FAプレミアリーグ | コメント(2) | トラックバック(1)
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2008年12月22日

10人だからこそ守りきれたアーセナル

Arsenal 1-1 Liverpool
【A:24.Robin van Persie】
【L:42.Robbie Keane】

◆一貫していたリヴァプールの“裏狙い”◆
アーセナル攻略のカギは、CBにある―――試合開始から、リヴァプールはこの一点に集中し、常にアーセナル守備陣の隙をうかがっていた。

この日はトゥーレが欠場した事もあり、アーセナルのCBは、キャプテンの座から降格後モチベーションを失っているとされるギャラス、そしてまだ若くビッグマッチでの経験不足の感は否めないジュルーというコンビだった。近ごろの試合ではギャラスがディフェンスラインを統率する意思を欠き、それが故に失点を喫しているとされたアーセナル。リヴァプールは、それを突く作戦に出た。

最終ラインでキャラガー、アッガー、シャビ・アロンソらがボールを持つと、そこから単純に前線に放り込む場面が非常に多かった。CFのキーンは、身体を張るタイプでは無い。狙いは、アーセナル最終ラインの裏にあった。時折カイトへの大きなサイドチェンジ等を織り交ぜたものの、普段はあまり見せない単純な放り込みという作戦は、その意外性と共に予想以上にアーセナルを苦しめた。

そしてその結果、キーンの同点弾が生まれた。

ファン・ペルシーのゴールも形としてはキーンのそれに近かったが、前者はアデバヨールとファン・ペルシーのポジショニングを受け、キャラガーとアッガーが僅かに連携を欠き、その瞬間を見逃さなかったナスリが放ったロングボールから生まれたゴールだった。ファン・ペルシーのポジショニングからシュートへの一連の動作、ナスリの視野は確かに褒められてしかるべきものだが、突発的に生まれたゴールであったことは、その前後の展開を見れば明らかだ。

一方リヴァプールのゴールは、彼らが再三繰り返していた動きが結実した瞬間だった。まさに“狙い通り”の得点だったと言えよう。


◆もう1つの、“縦への揺さぶり”の意味◆
リヴァプールのこの放り込み作戦の裏には、上記のようなアーセナルのCB不安を突く以外に、もう1つの意図もあったものと思われる。それは単純に、サイドでサニャ、クリシーと勝負することを避けるというものだったのではないか。

サニャとクリシーは、クロスボールの放り方はやや異なると言えど、互いにスピードがあり、運動量が豊富という点では共通している。単純なスピード勝負であれば、大抵の選手に負けることは無い。またオーバーラップをした後のカバーリングも早く、簡単にサイドのスペースを留守にすることも無い。

リヴァプールの場合、これは非常に厄介である。まず生粋のウィンガーが少なく、単純な1対1の勝負では、サニャ、クリシーに負ける公算が大きい。リエラとサニャでは互角といったところだろうし、元々サイドの選手ではないカイトでは、運動量では互角であっても1対1の勝負でクリシーを崩すことは、容易ならざる事だ。

要するに、リヴァプールお得意のダイナミックなサイドチェンジでもって相手を霍乱することは出来ても、そこから先のサイドでの勝負では、サニャ、クリシーを相手にすると厳しくなってしまうだからこそリヴァプールはアーセナルの最終ラインに対し、アクセントをつけるという意味でのサイドチェンジはいつもどおり使いつつも、それと並行し裏への放り込みというオプションも行使したのだった。

リヴァプールはさらに後半、前半は控え目にプレイしていたインスーアを積極的にオーバーラップさせ、この攻撃に新たな色を加えてきた。ただでさえ縦への揺さぶりで疲弊していたアーセナルの最終ラインは、一転して個人技とクロスボールでの攻撃を見せたインスーアを前に、完全に混乱していた。あのまま試合が続けば、リヴァプールが逆転するのも時間の問題だったであろう。

インスーアに関しては、私はこの試合でリヴァプールの選手に点数をつけるのであれば、彼に一番高い点をつけてやりたいと思っている。それくらい、後半に入ってからの彼の動きは際立っていた。


◆開き直れた、10人のアーセナル◆
ところが、62分にアデバヨールが退場するという事件が起きる。これにより、戦況は一変した。

10人になったアーセナルは試合展開等も鑑みて、ファン・ペルシー以外は自陣に引きこもり、まずは失点を喫しないことに集中する布陣を取った。これはディフェンスライン裏のスペースを狙っていたリヴァプールにとっては、その攻撃オプションが成り立たなくなってしまい、根本から攻撃を修正する必要に迫られることを示した。ピッチを縦に大きく使っていた攻撃が、出来なくなったのだ。

アーセナルの選手が高い能力を持っていることは間違いなく、そんな彼らが引いて守備に専念してしまうのだから、これを崩すのはなかなか容易ならざる事である。この場合一番有効なのはパワープレイでもって強引にゴールを奪いに行くことだが、リヴァプールの得意とする形ではない。とことん自分たちのスタイルに拘ってゴールを取りに行ってしまうという点でアーセナルが批判されることは多いが、リヴァプールもそれに近いものがある。結局この試合でも、終了が近くなってもロングボールが使われることは、殆どなかった。

バベル、エル・ザールを投入して個人技での突破を目論んだ“TVの前の指揮官”ベニテスの判断は、彼としては当然だっただろう。だがエヌゴグをもっと早い時間に投入し、シンプルにボールを放りこませ、そのセカンドボールをジェラード、カイトといったシュート力がある選手たちに狙わせる。そちらの方が、引いたアーセナルを崩すにはより有効な手段ではなかっただろうか。


◆まるで、どこかの国の・・・・?◆
またリヴァプールの選手は、ミドルシュートを打つ力があるのに、それに対し消極的になりすぎていた。試合終盤、アッガーがポスト左隅をかすめる惜しいシュートを放ったが、もっとあのような形でのシュートがあっても良かった。ジェラード、シャビ・アロンソ、リエラ、バベルらには、多少強引にでもそれをするだけの権利がある。膠着したゲームを崩すのは、しばしば個人の力である。

「積極的にミドルシュートを打て」というのは、まるでどこやらの国の代表チームに対して、常に言われていることのように思える。だが今シーズン、相手を崩しきれないリヴァプールを見ていると、この種の“デジャヴ”を感じずにはいられない。逆説的に捉えれば、我々が代表チームに対して常々叫んでいることも、どのようなフットボールチームでも持ちえる、普遍的な課題の1つであるということではないか。

イングランドのトップチーム同士が争う試合でこのような感想を持つというのも、我ながらなかなか興味深い事である。

posted by Alan Hetarade |21:44 | FAプレミアリーグ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年12月21日

残念なお知らせ

今日バイトです

しかも終わるのは22時、CWCの3位決定戦はおろか、決勝にも全然間に合いません。「しまったー!」と気付いたときには後の祭り、既にシフトを出していたのでどうすることもできず‥‥orz


ということで、更新は深夜から明日にかけて、ということになってしまいます。あーあ、これだから労働は嫌なんですわ(苦笑)

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posted by Alan Hetarade |10:06 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年12月18日

最後までチャレンジ精神見せたガンバ

Gamba Osaka 3-5 Manchester United
いやー、すごい試合になりましたね。まず全体として、本当にガンバは素晴らしい試合をやってくれたということで、一フットボールファンとして拍手を送りたいです。正直、ここまで盛り上がれるとは思っていませんでした。

まずユナイテッドのスタメンを見て、思ったより手を抜いてきたな~、と。自分の予想スタメンとは近からず遠からずといった感じでしたが、少なくとも6人はレギュラーを休ませていたわけで。まぁこの試合への彼らの意気込みはこんなものかな、といった感じでした。

ガンバは全体としてはゲームプラン通りに戦えたと思いますが、やっぱり失点の形がどれも勿体無かったですね。CKからのヴィディッチ、ロナウドのゴールに関しては、単純なフィジカルの強さは勿論、1つ1つのコンタクトの厳しさという点で、やはりユナイテッドの選手たちの方が優れていたなという印象でした。

後半のほうの点に関しても、3点目はやっぱりルーニーの方が身体の使い方が上手かったということでしょうし、そこから先は、前半控え目な動きに終始しつつ「俺まだイケるんだぜ^^」みたいな感じで思い出したようにドリブルを仕掛けてきたエヴラに蹂躙されての結果ということで。5点目のシーンではルーニーと並んでいた遠藤が完全に足を止めちゃってて、運動量の差も出てしまいましたね。


が、しかし。今日のガンバに関しては、それでも「よくやった」と言えるでしょう。

前半から遠藤は攻守に渡って獅子奮迅の働きを見せていましたし、再三裏を狙う動きを見せた播戸や山崎、サイドから積極的に仕掛けた安田、運動量豊富に走り中盤と前線とのつなぎ役を務めた橋本、明神と、本当に1人1人の選手がアグレッシヴにプレイしていました。後半さすがにバテてしまったところもありましたが、それでも常に臆することなくゴールを狙っていたからこそ、ユナイテッドが選手を入れ替えてふっと気が緩んだ74分に、まず一矢を報いることが出来たわけで。

そして遠藤のころころPKですよ(笑) あのネヴィルのハンドの瞬間「やったあああああ!!!きたああああああ!!!!」と思わず絶叫してしまいましたが、おそらく試合を見ていた日本の全フットボールファンが待ち望んでいたであろう瞬間は、この試合で一番興奮しました。で、我らががちゃぴんは見事にやってくれました!

いずれにせよこれも、5点取られたところでガンバが意気消沈せず、最後までベストを尽くしたからこそ奪えたゴールだったわけで。最後の橋本のゴールにしても、山崎のゴール同様足元の技術に長けた日本のチームらしいパス回しでの崩し、そして見事なシュートでのゴールと言う事で、存分に持ち味は出してくれたと思います。安田も自分の持てる限りの力でもってネヴィルに勝負を挑んでいましたし、日本のチームがああいう形で、ユナイテッドのようなチームに真っ向からぶち当たってくれる姿は、本当に痛快でした。

あれだけスタジアムのファンが沸いていたことが、この試合でガンバが見せた敢闘精神がいかに素晴らしかったか、そしていかに面白い試合を見せてくれたかという事の、何よりの証明でしょう。確かにユナイテッドはベストではなかったですし、選手交代を見てもある程度落としていたことは確かです。でも、それでもクラブワールドカップという“公式戦”の場で、最後あれだけユナイテッドの選手たちがガンバを相手に浮き足立ち、苛立ったわけですからね。本当に価値のあるゲームをしてくれたと思います。


とにかく繰り返しになりますが、本当にガンバは素晴らしかった。やはり事実として力負けはしてしまいましたが、勝敗以上に価値のあるものを見せてくれました。安田のような若手選手にとっても本当に良い経験になったと思いますし、遠藤もその力が通用することを充分に見せてもらったと思うので、これから先の彼らのキャリアにつなげていって欲しい所ですね。

とりあえず、次はパチューカ相手の3位決定戦ですか。パチューカもタイプとしてはJリーグのチームに近いと思うので、ここはキッチリ勝っていい感じでこの大会を締めくくって欲しいものです。まぁ彼らにはその後、天皇杯も残っているわけなんですが(笑)



追伸:それにしてもファン・デル・サールって、俊輔にFK決められたのといい、ホント日本人相手には損な役回りになるというか・・・・そういう運命なんですかね(笑)

posted by Alan Hetarade |21:41 | その他国際大会【サッカー】 | コメント(18) | トラックバック(0)
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