2008年03月31日

ヨーロッパ選手権2008、まとめ① 【競泳】

ちょっと前の話題になってしまいますが、3月の13日から24日にかけて、オランダのアイントホーフェンで水泳のヨーロッパ選手権が開催されました。そのうち競泳競技は18日から24日にかけて行われ、幾つもの好記録が生まれました。

ということで、競技日程別に、主だった出来事を軽くまとめてみようと思います。なお飛び込みとシンクロについては私の守備範囲外ですので、割愛させていただきます。で、予想以上に量が増えてしまったので、3日間に分けてまとめることにします。


1日目(3月18日)
◆ヤナ・クロチコワは予選落ち
久々に国際舞台に出てきたような気がするオリンピック金メダリストで元世界記録保持者の、ヤナ・クロチコワ。どのような泳ぎをするのか注目されましたが、4:50.36ということで自身のベストタイムより17秒ほど遅い記録に終わり、12位で予選落ちとなりました。やはりかつての姿を期待するのはなかなか難しそう。

因みに優勝はイタリアのアレッシア・フィリッピで、2002年にクロチコワが出した大会記録に1.5秒あまりに迫る4:36.68というまずまずのタイムでした。

◆女子400mフリーリレーでオランダが世界新
第1泳者のインへ・デッケルが53.77の好タイムで入ると、第2、第3泳者も立て続けに53秒台で泳いだ上、アンカーのマルリーン・フェルトハイスが52.62というとんでもないラップを叩き出し、見事に記録更新。2年前のヨーロッパ選手権でドイツが作った記録を1.6秒破る、3:33.62を記録しました。

因みに決勝に残ったほかのチームのラップを見ても、53秒台を記録しているのは2位に入ったイタリアの第2泳者、フェデリコ・ペレグリーニとフィンランドのハンナ・マリア・セッパラだけですし、54秒台で泳いだのは3位スウェーデンの第2泳者、ヨセフィン・リルハーゲだけ。しかもオランダの第2泳者Kromowidjojo(読み方が分かりません)と第3泳者ヘームスケルクのラップは、ペレグリーニやセッパラより上。つまり、このリレーで最も速かった4人は全員オランダの選手だったということです。

そんなにぶっちぎってどうするんだ、と。

◆男子はスウェーデンが優勝
男子のリレーはスウェーデンが優勝。こちらも第2泳者のステファン・ニストランドが47.52という好タイムで泳いでいます。

レース展開としては女子と異なったものになったようで、最終泳者に引き継がれた段階でロシアが他をちぎり、2位以下がオランダ、スウェーデン、イタリアの順に3チームがコンマ5秒以内にひしめく大接戦。オランダ、イタリアのアンカーはそれぞれホーヘンバンドとマニーニで、両国は逆転を期待したはず。ところがスウェーデンのアンカー、ヨナス・ペルソンがこの2人より速く泳いでしまいます。しかしロシアが逃げ切り優勝、スウェーデンは2位に・・・

かと思われたのですが、ロシアの第3泳者アンドレイ・カプラロフがジャンプスタートをしたということで失格になってしまい、スウェーデンが優勝。ホーヘンバンドは48秒台後半のラップに留まりマニーニにもかわされ、イタリアが2位、オランダが3位となりました。

なおたしか引継ぎの反応は-0.03秒まで許されていたものだと思いますが、カプラロフは-0.05秒ということで、これは失格。その次に危なかったのがニストランドで0.04秒。ここら辺のギリギリの戦いはスゴイですねぇ。私は選手時代もリレーで泳いだ事は殆ど無いので、イマイチ引継ぎの感覚は分からないのですが。

因みに日本がこの中で泳いだら、ということをちょっと想定してみたのですが、たぶん5位くらいじゃないかな~と思います。4位のクロアチアが3:18.38となっているので、オリンピックではここら辺のチームを意識することになるのかな、と。


2日目(3月19日)
◆ホーヘンバンドが予選落ち
200m自由形の予選に出場したオランダのピーター・ファン・デン・ホーヘンバンドですが、1:49.99の平凡な記録に終わり、なんと20位。準決勝に向けては棄権者が2人出たために18位の選手までが進出したものの、それにすら届かず。不調、というかスタミナ不足は深刻なようです。

◆カヴィッチ、ヨーロッパ記録で優勝も・・・・
男子50mバタフライで、セルビアのミロラド・カヴィッチが23.11という圧倒的な強さで優勝。前日の準決勝で自身が記録したヨーロッパ記録を更新し、優勝に花を添えました。

が、その表彰式で彼が着た赤いTシャツには、白い文字で文章が書かれていました。その内容はずばり「コソボはセルビア」。これで彼は後々、処分を受けることになります・・・・

◆男子100m平泳ぎで2人が1分カット
アメリカのブレンダン・ハンセン、日本の北島康介の一騎打ちと見られていた平泳ぎですが、それに待ったをかけるべくロシアのアレクサンダー・ダーレ・オーエンが59.76のヨーロッパ新記録で優勝。また2位に入ったフランスのユーグ・デュボスも59.78を記録。

2人とも従来のヨーロッパ記録を更新したわけですが、昨年の世界水泳から大きく記録を伸ばしています。というかこれまで基本的に1分を切るレベルで争っていたのはハンセンと北島だけでしたので、このダーレ・オーエンとデュボスの躍進には2人も肝を冷やしているはず。ハンセンと北島だけじゃないぞ、ということを見せつけました。というか、この分だと北島は日本記録を更新するくらいのつもりでいかないと、メダルを取れない恐れすらありますよ・・・・

◆マナドゥが200背泳ぎで優勝
競泳界一のお騒がせ選手として名高いフランスのロール・マナドゥですが、まずはこの種目で優勝。タイムは2:07.99と2分8秒をカット、中村礼子の日本記録よりはやーい。

まぁ中村も先日短水路の世界記録を出しましたし、そもそもマナドゥがこの種目でオリンピックに出てくるのか分からないので大きな影響は無いとは思いますが、にしても多才な人ですよねぇ。環境を落ち着けて練習してくれれば、世界記録もバンバン出せると思うんですけど。


3日目(3月20日)
◆クロチコワ、200mでは決勝進出
400IMでは予選落ちしてしまったヤナ・クロチコワですが、200IMの方では準決勝を7位で終え、翌日の決勝に進出。タイムは2:14.51と自己記録よりは4秒弱遅いものとなっていますが、それでもまずは決勝に進めて一安心、といったところでしょうか。

◆フェルトハイスが他を圧倒
フリーリレーで世界記録を作ったオランダチームにおいて、ずば抜けた速さを披露したマルレーン・フェルトハイス。勢いそのままに、100m自由形でも唯一の53秒台となる53.77というタイムで優勝。因みに2位はフィンランドのセッパラ、3位にはオランダのデッケル、4位はスウェーデンのリルハーゲと、リレーで速さを見せた選手がそのまま個人種目でも上位に入りました。

◆ビーダーマンが好記録で優勝
男子200m自由形では、ドイツのパウル・ビーダーマンがナショナルレコードを出して優勝。1:46.59ということで、昨年の世界水泳では3位に相当するなかなかのタイム。2位に入ったフランスのアモリー・ルヴォーも1分46秒台となっています。

◆シェーが覇権を維持
今のところ世界的に見て、マイケル・フェルプスとライアン・ロクテというアメリカの2大巨頭の間に唯一割って入れそうなハンガリーのラースロー・シェー。200mIMで無難に優勝。記録は1分48秒台と彼にしては平凡なものでしたが、とにかくオリンピックのメダルに向けて、まずは順調な出足といったところでしょうか。

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posted by Alan Hetarade |19:30 | 競泳競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年03月31日

ポジェが選手をボロクソに批判

ネット無事に復旧しました。良かった×2。

昨日はチェルシーvsボロ、そしてマージーサイドダービーを観たのですが、ご覧になった方はお分かりでしょうが、どうもスコアーがしょぼかった上に内容もアレなので、マッチレビューはやめます。こんなことならスパーズvsニューキャッスルを観ておけばよかったなー、なんて(何といい加減な

代わりに何か話題は無いかなぁと思って考えてみたのですが、ベントリーがローヴァーズを離れるかもしれないという話については未だ弄りようがない段階ですし、オールド・トラッフォードに住んでいるターバン集団についても、それがいる、という以上のことは書けないですし、どうしたものかなぁ・・・・と。いや、あのターバンを巻いて髭を蓄えた野郎たちは、中継を見るたびに気になってはいるんですけどね(笑)


他にたいしたニュースも無いですし、どうしたものかなぁと思っていたところ、トッテナムのグスタヴォ・ポジェがニューキャッスル相手に4点を取られて敗れたチームについて辛らつなコメントを出していたので、それを取り上げてみることにします。

スパーズというと監督はファンデ・ラモスで、本人曰く選手とは英語でコミュニケーションを取っているとのことですが、記者の前で英語で喋って要らぬ誤解を招くのが嫌だという理由で、メディア向けにコメントを出すのはコーチのグスタヴォ・ポジェの仕事となっています。そんなポジェですが、この日のチームの出来にはほとほとがっかりしたようで。

「あまりにもミスが多すぎた。今は自分を抑えるのに精一杯で、まともに話すことも難しい。我々はファンに謝る必要があると思う。シーズンはまだ終わっていないけど、我々の選手がそれを理解してるかどうか分からないね。後でよく分析して、大きなリアクションを求めることになるだろう」

まぁどんな試合をやったのか分からないので何とも言えないのですが、ここ数戦は来シーズンに向けていい感じでテストが進んでいただけに、選手のモチベーションに不満が見られたという点が、ポジェとしては我慢ならなかったのでしょう。この日は遂にベルバトフ、キーン、ベントの3人を最初から同時起用してテストをさらに進めようとしたわけですが、いくら駒をそろえても肝心の選手が動いてくれなければテストにも何にもなりません。

ま、もう降格の可能性も無いわけだからこそ、選手に活を入れるという意味でもこういうコメントが出せるのでしょうけれどね。にしてもここまで直接的な表現を使うのも珍しいということで、よほど不満があったのでしょう・・・・

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posted by Alan Hetarade |12:19 | FAプレミアリーグ | コメント(6) | トラックバック(0)
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2008年03月30日

歓喜からの転落、絶望からの生還

えー、本来ならいつものようにマッチレビューをしたかったのですが、今朝PCを点けたところなぜか我が家のネット回線が落ちていまして、未だに復旧しておりません。

仕方がないので今は携帯電話から更新しているのですが、キーボードでは英単語で約300タッチ/分の記録を持つ私も、こと携帯電話でのタイピングとなると人並み以下でして・・・ がちゃさんのように驚異のタグ打ちとかできるはずもなく、残念ながらマッチレビューは断念せざるを得ませんorz


って事で、ボルトンvsアーセナルの簡単な感想のみ。


まぁとにもかくにも前半はマシュー・テイラーが大活躍で狂喜乱舞、一方でアーセナルにまだ優勝の可能性があると予想した身としてはアーセナルに勝ってほしいという思いもあり、といった心境。そんな最中ディアビが大失態をやらかして、こりゃもうダメかと思ったのですが・・・・

個人的にはチェルシー戦を見るかぎりアーセナルはもう底は打ったかな、と感じただけに、逆に60分くらいまでのプレーぶりが意外といえば意外でした。その後アデバヨールが入って流れが変わったわけです。

アーセナルについて、パスはよく回るものの、最後にどうフィニッシュに結び付けるかという選手間の意識付けのようなものが希薄だ、と某雑誌の特集記事に先日かいてありました。それ以来その点を気にして見るようにしていたのですが、確かにその通りだな、と。最終ラインを越えるビジョンが描けていない、という印象が、ここ数戦のアーセナルにはありました。

その点が良くなったのが、アデバヨールが入ってからでしたよね。2点目のPKをもらったシーンがその象徴で、アデバヨールが相手を引き付け、空いた後方のスペースをファン・ペルシーやフレブが狙った。そして後手を踏んだケーヒルは、フレブを倒すしかなかった。

3点目のシーンもそうでこちらはクリシーのスルーパスとフレブのランニングが、ボルトンのラインを崩した。そして空いたところからセスクがすかさず狙い、体勢を整える間もなかったサミュエルなんかはクリアーし切れませんでした。

ほかにもウォルコットの突破やフラミニのオーバーラップなど、ボールだけではなく人も動く、アーセナル本来のフットボールが戻ってきた。好調時にはそれこそサニャやロシツキーが、こういったパス回しの中でのアクセントを自然に加えていたのですが、近ごろは怪我人やコンディションが落ちてきたこともあってか、そういう動きがまったく無くなっていました。

昨日のゲームでそれを“思い出させた”のがアデバヨールだったわけですが、そう考えると前半彼にベンチからゲームを見させたのが、怪我の功名というか、チームに足りないものを彼に思い起こさせたのかも知れません。近ごろはレギュラークラスは出ずっぱりでしたから。案外、視点を変えてゲームを見たことが良かったのでしょう。

この後は苦しい日程ですが、一先ず調子に関しては戻ったといっていいでしょう。レッズが悪いままなら、3タテもありえるはず。

対してボルトンは、あれだけやってダメなら泣くしかないというか・・・ 残念ながらかなり厳しいといわざるを得ませんね。

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posted by Alan Hetarade |19:50 | FAプレミアリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年03月28日

MLS開幕直前、頑張れ木村

さてさて。今週末にMLSが開幕になるらしいです。

日本でMLSというと、ベッカム様の知名度がずば抜けていたり、ちょっと前は元日本代表のお師匠様が入るだの入らないだのと話題になったりしていました。昨年はベッカムが移籍したことでシーズン後半はちょっぴりJ SPORTSで中継をやっていたりしたみたいなのですが、今年は無いみたいなので残念。まぁ私が知っている選手も、ベッカム、ドノヴァン、シャヴィエル、アンヘルくらいなんですけど・・・・

で、そんなMLSのチームに所属する唯一の日本人選手、木村光佑選手も、開幕を迎えようとしています。

コロラド・ラピッズで昨シーズン4試合に出場したということで、一部では話題になったりしていましたが、ブログを読む限り今シーズンは最初からフル稼働してくれそうな予感。プレシーズンマッチなんかでも長い時間使われていたりするみたいですし、なかなかいい感じでオフシーズンを過ごしたのではないでしょうか・・・・と私が書く事ではありませんが。

まぁこの木村選手がスポナビでブログをやっているということで、けっこう親近感があるのですよ(笑) 勝手にこちらが感じているだけですけど。

開幕戦の相手はLAギャラクシーということで、日本でももしかしたらニュースでちょろっと映像くらいは流れるかもしれません。どうやらMLSのサイトではハイライトなんかも見られるみたいなんで、それに映らないかなぁ・・・・なんて。

何にせよ、ベッカム様だけじゃないぞ、ということで頑張ってほしいです。RBの選手なのでベッカムとのマッチアップは無いでしょうが、ドノヴァンやシャヴィエルあたりとはガツガツやってくれるかもしれないので、期待したいですね。

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posted by Alan Hetarade |20:32 | 欧州サッカー全般 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年03月27日

チェコ代表は微妙な結果に 【ガンブリヌス・リーガ】

本当は昨日中にガンブリヌス・リーガのレビューが出来ればよかったのですが、突如襲われた眠気&無気力症候群にさいなまれ寝落ちした結果、あのような事になったのでして・・・・

って事で、チェコ代表の試合とガンブリヌス・リーガについて、まとめて書くことにします。


Denmark 1-1 Chzech Republic
【D:25.Nicklas Bendtner】
【C:42.Jan Koller】

う~ん、スコアーを見て率直に感じたのが、1-1って一番どう評価すればいいか分からないスコアーだよなぁ、と(笑) 特にチェコはアウェーゲームでしたからね。そこで引き分けというのは悪くない結果ではあるのですが、かといって諸手を挙げて喜べるかというと、それも違うわけで。

とりあえずコレルは4日早いけどお誕生日おめでとう弾ですね。この勢いで週末のバイエルン戦でも決めて欲しいものです。個人的にニュルンベルクが降格というのはあまりにも痛すぎるので。チェコ、スロヴァキア、ロシア、デンマーク、ボスニア・ヘルツェゴビナ、そしてドイツ・・・ こんな無茶苦茶なチーム構成やらかしてくれるニュルンベルクはブンデスリーガの宝ですっ!

・・・・と息巻いてしまいましたが、この日のチェコのフォーメーションは4-4-2。おそらくフラットな形だと思うのですが。マテヨフスキーは後半から登場したので、そこで中盤の構成も変えたかもしれませんが、まぁなんかよく分かりません。ストジェスティークは73分から初出場を果たしています。

注目されたチェコの2トップですが、結局これかという感じでコレル&バロシュ。で、63分にバロシュがアウトでフェニンが投入され、という形。まぁこの分だと、本大会でもこういう交代策ということになりそうですね。FWは今回の3人に加えてあと1人か2人呼ばれるかなぁといったところでしょうが、それが誰になるのか、というのが今後の焦点になりそう。フェニンは今回3人の中に選ばれたということで、まぁ当確といって良いでしょうからね。


Under 21
France 4-1 Czech Republic
で、期待がかかったアンダーの親善試合ですが、フランスに粉砕されてしまいましたorz チェコ唯一の得点はトッテナムのトマーシュ・ペクハルトが決めたみたいです。

しかし、周りにいるシュヴェツ、スヒー、カロウダといった面々がヨーロッパの舞台でも活躍できるクラブに移っているのに対し、ペクハルトは未だにトッテナムでユースの選手扱い。まぁまだ18歳ではあるのですが、来シーズンあたりそろそろトップチームで活躍してほしいなぁと思いますね。

こう、ギャレス・ベイルが左サイドからドリブルで突破してディフェンスラインとGKの間にグラウンダーのクロスボールを入れて、そこにペクハルトが走りこんでどーん、怪我から復活したベイルと長い長い下積みを積んだペクハルト、同い年で互いの苦労を知る2人が駆け寄って抱擁!・・・・なんていうシーンをプレミアで見たいよなぁ・・・・見たら泣くだろうなぁ・・・・

・・・・と、あら知らず知らずの間に妄想が(笑)


まぁそんなところで、ガンブリヌス・リーガのレビューは以下で。


続きを読む...
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posted by Alan Hetarade |22:41 | ガンブリヌス・リーガ | コメント(7) | トラックバック(0)
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2008年03月27日

今さら高橋尚子の発言について

先週あたり駅を歩いていると、高橋尚子が1面トップになっているスポーツ紙がコンビニの前に置いてありました。まぁ個人的には高橋尚子が好きってわけでもないですし、どうせまたどうでもいい事をスポーツ紙が書きたてただけだろう、と思って、どんな報道だったのかチェックすることもなくスルーしたわけです。

で、じゃあ今になって何で書くかと言うと、昨日偶然にランニングマガジン・クリールの編集長、樋口幸也さんのブログでこれについて書いておられたのを見かけたのです。これを見てはじめて、彼女がどんな発言をしたのか知りました。


まぁこれを見て思ったのが、あぁもう高橋尚子はトップクラスのアスリートではないんだな、と。それに尽きます。


元々、彼女のレースに対する臨み方というか、そういうスタイルがあんまり好きではありませんでした。レースの直前に怪我をしてしまうことは彼女以外の選手でもやることですし、それは仕方の無いことです。ただ彼女の場合、それをネタに自分を引き立て、演出していた。それが個人的には好きませんでした。

前回東京で優勝した際にも、肉離れであることを事前に明かしていました。で、レースでは見事に優勝しました。ただその後の報道、そして彼女が翌朝もランニングに出る姿などは、違和感を感じ得なかった。なんか“怪我をネタにお涙頂戴”みたいな部分があった気がするんですよね。ここら辺は人それぞれ捉え方が異なるでしょうし、心理戦の部分もあるのでしょうが、その後マスコミがいかにも「高橋尚子は怪我に耐えてよく走った!」みたいに書き立てるのを見て、なんかおかしいなぁと。

そして先日の名古屋後の話。あの話は本当に情けなかったとしか言いようがありません。言い訳にしか聞こえなかった。完走したことは立派でしたが、一方であの手術云々という話は、負け惜しみ以外の何物でもありません。事前に話さないのであればそれこそ墓まで持っていくべき。少なくとも、本人が堂々と言うようなことではありません。


なんでここまで彼女をこき下ろすかというと、男子マラソンの第一人者、高岡寿成と、あまりにも対照的な競技意識としか言いようが無いからです。

アテネオリンピックの選考から落ちた際の高岡の話は皆さんもご存知かと思いますが、一応書いておきます。福岡で3位となり、マラソンでの代表入りが絶望的になった彼には、トラック競技でのオリンピック出場という選択肢も残されていました。しかしマラソンの補欠になった時点で、彼は“補欠として”最善を尽くすことを決めました。

当時既に33歳、4年後に再びチャンスがあるかどうか怪しいという中で、レースに出られない可能性の方が圧倒的に大きいという条件があったのにもかかわらず、高岡はオリンピックのマラソンに向けてのトレーニングを積みました。

もちろん、オリンピックで高岡が走ることはありませんでした。

ただ、だからこそ、翌年の世界陸上で高岡が粘りの走りを見せて4位に入ったときには、メダルにこそ届かなかったものの、1人のファンとして狂喜乱舞したものです。彼のレース一つ一つに対する思い入れの深さには本当に頭が下がる思いでしたし、だからこそ心から彼を応援できました。


先日の福岡で高岡は破れました。東日本実業団駅伝を見ても、調整が上手くいっていなかったことは明らか。そうでなくとも、年齢的な衰えもあってマラソンを走るのは難しかったかもしれません。ただ彼は、事前の会見から一貫してそういうことは表に出さず、負けても言い訳はしませんでした。その後、全日本実業団駅伝でも彼は出場することなく、チームのサポートに回っている姿が映されていました。で、今度はパリマラソンを目指すようです。相変わらず怪我が相次いでいますが、彼のようにひた向きに競技に臨む選手は、本当に尊敬できます。

高岡だけではなく、競泳の柴田亜衣や北島康介の発言を見ていても、彼らは怪我をしてもそれについては一切言わなかったり、それを言い訳にしたりはしていません。解説者が選手の怪我について言及し、フォローするような発言をしていても、彼らは決して弱音を吐きません。


まぁ何も、そこまで選手に求めるのも酷かもしれません。しかし、オリンピックの金メダリストが惨敗して、そこで負け惜しみを言ってしまうさまは、はっきり言って無様としか言いようがありません。



その上で、今回の発言ですよ。要するに彼女は、競技の第一線からは身を引いたということを、自ら示したというわけです。

というのも、元々怪我が多い選手で年に1回のマラソンすら走れるかどうか、という状況。そんな選手が年に3回もマラソンに出ようなんて、土台無茶な話です。全力でレースに臨むのであれば、そんな事が出来るはずが無い。即ち、もう私は全力でレースはしないよ、という事でしょうね。もはや1レースの重みが、高岡なんかとはわけが違うということです。

要するに高橋尚子は、扱いとしては市民ランナーと同等になった、と。そういうことです。まぁ彼女がどういうナンバーをつけてマラソンを走りたいのかは分かりませんが、もし本当にこのマラソン3つを走るのであれば、普通の招待選手としては出て欲しくないですね。一般参加、若しくは特別招待選手という枠でも作って出て欲しいです。



まぁ今後彼女がどうしようが彼女の勝手ではありますが、これ以上自らの功績に泥を塗るようなことはしてほしくないな、と。かつて世界のトップクラスだったランナーだけに、なおさらそう願ってやみません。

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posted by Alan Hetarade |20:08 | 陸上競技 | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年03月27日

イラクのワールドカップ出場に赤信号

お気づきの方も多いかもしれませんが、レスの方式を変えてみました。近ごろ長文のコメントを書き込んでくださる方が増えたので、必然的にこちらがお返しする文章も長くなり、これじゃあ読み難いなぁ・・・と思いましたので。

因みにコメントを書き込む際に文字列の入力が必要になったことは先日お知らせ致しましたが、文字列の入力を誤った場合、ページの「戻る」ボタンを押してしまうと404になってしまい、そこでリロードしてしまうと入力した文章を喪失してしまう恐れがあるので、ご注意ください。これは今現在、私(環境は OS : Windows Vista, Browser : IE 9.0)がテストした結果、ということになりますが。文字列の入力を誤った場合には、テキストをコピーした上でブラウザの「戻る」ボタンでコメント入力画面にバックするという方法が一番確実かと思われます。

万が一ページの「戻る」ボタンを押してしまい404になった場合でも、ブラウザの「戻る」ボタンでバックすれば文章を残したまま入力画面に戻れるので、そちらの作業を行ってください。間違ってもリロードしないようにご注意を。


さてさて、今回もワールドカップのアジア地区予選について取り上げてみます。ヨーロッパの方での親善試合については、たぶんまた別に記事にするでしょう。因みに括弧内の数字は、マッチデー2を終えての勝ち点です。


Group 1
China PR (2) 0-0 Australia (4)
まぁ互いにとって悪くない結果でしょう。オーストラリアはケーヒルが怪我をしたこともあって、前回よりメンバーは落とし気味ではありますが。

オージーのヨーロッパ組で出場した選手は、シュウォーツァー、ニール、ボーシャン、クリーナ、ヴァレリ(セリエBのグロッセト所属)、ウィルクシャー、カーニー(チャンピオンシップのシェフィールドU所属)、グレッラ、ブレシアーノという9人。

9人もいたということより、あのデーヴィッド・カーニーが現在シェフィールド・ユナイテッドにいるということが気になったという(笑) クラブワールドカップ第1回大会に出場したシドニーFCでかなり頑張っていた選手なので、皆さんも名前を出せば思い出されたかもしれません。因みにシェフィールドではここまでリーグ戦20試合に出場して2ゴールと、なかなか活躍しているようで。

東アジア選手権であれだけ批判を浴びた中国代表ですが、この試合ではイエローカードが僅か1枚。さすがに出場した選手を比較する気にまではならないのでどなたかやってくださると有り難いわけですけど、こうして見ると物事って捉えようによっては大きく変わるのでは、なんて思ったりします。

因みに中国代表も、ソン・チーハイとチョン・チーはきっちりスタメンで試合に出ています。ってことで、両チームでヨーロッパ組は11人。やっぱり日本人の選手も見習うべきだな(笑)


Qatar (3) 2-0 Iraq (1)
なんか予想以上に中国vsオーストラリアについて長く書いてしまったので、ここから手短に・・・・ タイトルにしたのは、この試合についてなんですけどね(苦笑)

マッチデー1では中国をホームに迎えて引き分けてしまい、早くも崖っぷちに立たされたアジアチャンピオンのイラク。で、最低でも1ポイント奪取がマストだったアウェーのカタール戦なわけですが、Fabio Montesin(なんて読むかワカラン)とアンドレス・キンタニアのゴールでカタールが勝利。

カタールはこの勝利で次の中国戦に賭けることができるわけですが、イラクは2戦を終えて1ポイント、しかもオージーとの2試合、中国とのアウェー戦を残しているわけで、ワールドカップ出場はかなり厳しくなってきたと言えるでしょう。前回もオリンピックで躍進した割にはワールドカップ予選ではあっさり負けてしまったわけですが、って事はトーナメントは得意だけどワールドカップ予選のような国としての選手層、底力が試される戦いではまだまだ、って事なんでしょうかね。



Group 2
Japan (3) 0-1 Bahrain (6)
試合があることなどまったく気にせず呑気に寝コケてしまい、起きてからあれそういえば、と思ってTVを点けたら、後半10分からでした。

まぁ1試合観たわけではないのであまりとやかくは言いませんが、一つ思ったのは、「どのようにすれば勝てるか」という点において、最善を尽くしていたのがバーレーンであって、その点日本はそういう意識が希薄だったんじゃないの、と。バーレーンのやったフットボールというのは要するにラインの裏に放り込みまくって1回くらいどうにかなるだろ、くらいの意識で、言ってしまえば格下のチームがやる戦い方なんですけど、それでも1点取れた。

じゃあ日本はというと、ディフェンスラインの裏にわざわざ相手とのフィジカル勝負にするような浮き球のパスを無造作に出すだけで、相手のディフェンスラインを崩すという作業をあまりに疎かにしていた印象が。フォーメーションについての見解は他所に譲りますが、最後の20分くらいになるまで、本当に“考えて”ボールを放っているのかな、と疑問に思うシーンが多々ありました。

もっとも次のオマーン戦で1ポイント取れればそれで充分この予選は突破できるわけで、浮き足立つ必要なんて無いですけどね。


Thailand (0) 0-1 Oman (3)
ただオマーンで厄介なのが、何と言ってもGKのアル・ハブシでしょう。近ごろボルトンでも試合に出ているということで、あのチームの状態は悪いですが彼自身は試合勘を取り戻しているわけですし。それにまた、なかなか良いプレーを見せているんですよね。

なので、日本がシュートを打ちまくってもアル・ハブシが大当たりで好セーブを連発しまくって、今回のバーレーン戦のようにぽーんと一発やられて負ける、みたいな展開は充分にあり得るわけで。そこら辺、注意してほしいなぁと思います。

因みに寝ぼけ眼でTVを点けてバーレーンが相手だと認識したとき、「あぁ、アル・ハブシは出てるかなぁ」なんて思ってしまいました。いや、だからなんだと言われればそれまでなんですが。



Group 3
Turkmenistan (0) 0-2 Jordan (3)
南北朝鮮の突破が確実と見られるグループ3ですが、ヨルダンが勝利を飾りました。ただヨルダンはマッチデー1でホームに北朝鮮を迎えて敗れているので、どちらにせよ突破は無理っぽいわけですが。


Korea DPR (4) 0-0 Korea Republic (4)
北朝鮮がダダをこねて試合会場が香港に変更され、これは韓国有利かと思われたものの、スコアレスドロー。ってことで、北朝鮮の最終予選進出がかなり有力なものとなりました。

韓国はパク・チソン、イ・ヨンピョ、ソル・ギヒョンというプレミア3人集がこの日も試合に出たのですが、ノーゴール。まぁパク・チソンは今シーズンに関してはユナイテッドで完全に控え扱いですし、イ・ヨンピョはファンデ・ラモスの構想外っぽく、ソル・ギヒョンに至ってはおそらくLG電子絡みの最低試合出場数みたいなものをクリアーしたであろう後はフルハムで殆ど使われていないわけで。そういう点ではコンディションも整え難かったのでしょう。


Group 4
Singapore (3) 2-0 Lebanon (0)
初戦を落とした者同士の試合となったわけですが、シンガポールが勝利し3ポイントをゲット。シンガポールはマッチデー1でサウジアラビアに敗れていますがアウェーゲームだったので、まだ望みがあるかもしれません。


Uzbekistan (6) 3-0 Saudi Arabia (3)
大エースと言っていいであろうシャツキフのゴールもあって、ウズベキスタンがサウジアラビアを粉砕しました。最大のライバル相手に3ポイントをゲットしたということで、ウズベキスタンはかなり前進。

さすがにここまで一方的になるとは、予想外と言えば予想外でしたが、一方でアジアを出るとまったく通用しないサウジの姿ってのはこれまで何度も見せ付けられているので、案外こんなもんなんじゃないの、と。意外とシンガポール相手にも、危ないかもしれません。



Group 5
Syria (2) 1-1 United Arab Emirates (4)
ひとまずUAEが一歩前進、といったところでしょうか。シリアはせっかくマッチデー1でイラン相手にアウェーで引き分けていただけに、出来れば3ポイント欲しかったところでしょうが・・・ まぁ1ポイント取れたということで、最低限の結果なのかもしれませんが。と言うのも・・・・


Kwait (1) 2-2 Iran (2)
またイランが勝てなかったんだよなぁ(苦笑) まぁクウェートも超格下というわけではありませんが、なんか今予選のイランは著しく不安定ですねぇ。

何というか、開始4分で2点取っておきながら追いつかれるっていうのは、けっこう重症なんじゃないの、と。やっとヨーロッパに来たと思ったら中東にとんぼ返りしてしまったアリ・カリミあたりのプレーぶりは、どうなんでしょうねぇ。

まぁこの後残りの3チームが潰しあう可能性も大いにあるわけで、そういう点ではまだまだイランに可能性は残っていますが、最終予選のことも考えるとなーんか不穏だなぁと思わざるを得ません。

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posted by Alan Hetarade |03:30 | 2010W杯 | コメント(16) | トラックバック(0)
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2008年03月24日

ぶっ飛びカンチェラーラ 【第99回ミラノ~サンレモ】

さてさて。いよいよミラノ~サンレモが行われたわけですが、その前にちょっと・・・

スポナビさんが今メンテナンスを行っているようで、それに伴ってテンプレートが若干崩壊したり色んなところで不具合が出たりしているわけですが、とりあえず25日の朝くらいには終わるとの事です。で、今回のシステム変更により、コメントを書き込む際に文字数字列の入力が必要になるようです。詳しくはこちらを。

まぁ私のブログはおかげ様で基本的には無事平穏に運営できているわけですが、スポナビというとなにぶん多くの方の目に触れやすい環境ですので、これまでも揉め事が多々ありましたからね。コメントを書き込んでくださる方々は少々不自由になるかもしれませんが、事務局側の意図をご理解いただければ・・・・なんて、私が書くのもどうかしてるんですが(笑) とにかくそんな感じですので、一つお知らせしておきます。



では気を取り直して、ミラノ~サンレモ、いきますよー。詳しい結果、展開等はいつものとおりCTさんで。

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posted by Alan Hetarade |22:55 | サイクルロードレース | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年03月24日

“3強時代”という現実

Manchester United 3-0 Liverpool
【M:34.Wes Brown, 79.Cristiano Ronaldo, 81.Nani】

Chelsea 2-1 Arsenal
【C:73,81.Didier Drogba】
【A:59.Bacary Sagna】

“ビッグ4の対決”と騒がれた日曜日開催のプレミアシップだったが、終わってみればマンチェスター・ユナイテッドとチェルシー、それぞれホームチームが勝利を飾り、勝ち点を伸ばす事となった。さすがにこれだけのビッグゲームというと各所で話題となっているが、ここは敢えて1試合ごとについて細かく見るのではなく、この2試合を通じてプレミアリーグを俯瞰して見てみることにする。


もはや4強ではない
2試合を見終えて、私が真っ先に思ったことは、これである。世間的にはアーセナル、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッド、リヴァプールの4チームが、プレミアシップの「4強」と扱われている。確かにリヴァプールはCLでは圧倒的な強さでベスト8に進出した。少なくともCLに関しては、4強という言い方も出来よう。また過去数シーズンの結果を総合的に判断すれば、4強と言うのであればリヴァプールも当然それに入る。

だが現実は違う。

今シーズン、リヴァプールはまったく優勝争いに関与していない。そして昨日勝利を逃したことにより、マージーサイドダービーでエヴァートンに再逆転される恐れも出てきた。これで“4強”という言い方が適切であるはずがない。

昨日行われた2試合のゲーム内容の差も、それを示している。アーセナルに批判的な論調が多いが、私はそうは感じなかった。アーセナルはチェルシーと四つに組み合い、好ゲームを演じた。対するリヴァプールはどうだったろう。マスチェラーノの退場というエクスキューズはついたものの、11人で戦っていた当時から、ユナイテッドに圧倒されていた。どちらにせよ完敗と言って良い内容だった。

確かにマンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールの対決は、「伝統の一戦」である。非常に緊張感があり、見応えがある。だが両チームの力関係をみたとき、“4強の対決”と言うことは出来ない。盛り上がるだけならば、各所のダービーマッチも盛り上がる。少なくとも今シーズンに関しては、昨日行われた試合を“ビッグ4の対決”として捉えるのは、間違った認識だと言わざるを得ない。


エースを潰されたリヴァプール
サニャやブラウンという伏兵が見事に点を取った試合だったが、やはりチームには“大黒柱”がいる。その働きに着目すれば、なおさらリヴァプールは3チームに劣っていたという事が分かる。

リヴァプールは出来る限りのことをやって、敗れた。ここのところ成功している4-2-3-1という布陣。ベストな状態で臨んで、破れたのだ。この布陣にしてチームが良くなったのは、ひとえにトーレスとジェラードが近いポジションでプレーをしていた事にある。

これを潰すために、マンチェスター・ユナイテッドが取った策は2つ。まずは、そもそもこの2人にボールが渡らないようにするということ。マスチェラーノ、シャビ・アロンソというパスの出所や、サイドのバベル、カイトといったあたりにプレッシャーをかけ、なかなか前へボールを送らせなかった。結果、なかなかボールを受けられないジェラードのポジションはずるずると下がってしまい、本来はトップ下にいるべきはずが、3センターのような状態になってしまった。ジェラードとトーレスを引き離してしまえば、脅威は半減する。昨日のジェラードは、トーレスを追い越す動きがまったく出来なかった。

そしてトーレスに対しては、パスが彼に渡る瞬間に密着してしまい、一切前を向かせなかった。スピード勝負になってしまえば分が悪いとはいえ、ファーディナンドとヴィディッチの身体の強さを持ってすれば、トーレスとフィジカル勝負になれば、一方的にやられる事は無い。トーレスがイエローカードをもらったシーンは判定に目がいきがちだが、あのポジションでトーレスが相手と競り合わなければならないという時点で、そもそも彼に良い形でボールが通っていないことを示している。


セスクは及第点
リヴァプール以外のチームのエースは、それぞれ見事な働きを見せた。まずユナイテッドのルーニーとロナウドについては、誰もが認めるところだろう。ルーニーはシュートの精度こそ欠いたものの、チームにリズムをもたらした。1点目のシーンでもアシストは彼である。

チェルシーのドログバ、アネルカ、ジョー・コールといった辺りもそう。昨日のチェルシーに関してはまずい選手が殆どいなかったが、後半に入ってからのドログバの働きは凄まじかった。スパーズ戦でも復活の兆しが見られたドログバだが、昨日はまさに彼本来の動き。アネルカもポストとして、またミケル投入後は右サイドでの守備もソツなくこなし、チームに貢献した。

そしてアーセナル。何かと批判されやすい立場だろうが、少なくとも昨日の試合では、ここ最近では一番と言って良いパス回しを展開していた。特に思わず唸ってしまうようなセスクのスルーパスが見られたのは、ここ1ヶ月ほどのリーグ戦では初めてと言って良い。そういう点では、アーセナルの状態は上向きと言える。アストン・ヴィラ戦やボロ戦の寂しい内容からすれば、だいぶ選手のコンディションが上がってきた事は明らか。やや差はついてしまったが、まだまだ優勝争いに喰らい付いていくことは間違いない。


優勝争いはまだ3チーム
アーセナルとマンチェスター・ユナイテッドの差は6ポイント。しかしアーセナルはまだ優勝争いに留まっている。

何よりアーセナルは、まだユナイテッドとの直接対決を残している。そこで勝てば3ポイント詰まる。そしてそこから最終戦までの4試合が、レディング(H)、ダービー(A)、エヴァートン(H)、サンダーランド(A)である。レディング、ダービー、サンダーランドは力で大きく上回る上、エヴァートンともホームで戦える。これは大きい。

対するユナイテッドとチェルシーは残り3試合というところで直接対決を残している上、ユナイテッドはブラックバーンとのアウェー戦やここ最近苦手としているウェストハムとの対戦を残している。そして少なくとも今シーズンのチェルシーには、ヴィラ戦やスパーズ戦で見せた不安定な部分がある。何よりチェルシーとアーセナルの差だけを見れば、未だ1ポイント差。これは今後どうにでもなる差だ。


ユナイテッド、チェルシー、アーセナルの3チームが競り合う形で、プレミアシップは最終コーナーに入ろうとしている。昨日の試合でアーセナルは息を吹き返したように、私は思えた。まだユナイテッドを射程圏内に捕らえてのレースだ。そしてそこから遠く離れた位置で、リヴァプールは未だ背中にエヴァートンの脅威を受けている。これが、3強時代という現実だ。

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posted by Alan Hetarade |15:55 | FAプレミアリーグ | コメント(23) | トラックバック(1)
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2008年03月23日

大混戦から見えてくるもの 【マレーシアGP決勝】

異次元の速さを見せたフェラーリだが・・・
マッサは消えてしまったが、レースを通じてフェラーリは他を寄せ付けない、圧倒的なレースペースを披露した。オーストラリアでは信頼性の問題もあって力を発揮できなかったが、これが真の実力だ、と言わんばかりの走り。ライコネンはまさに完勝だった。

しかしその一方、マッサが「やってしまった」事になる。予想通り予選でのタイム差ほど、決勝でのマッサとライコネンのストラテジーに違いは無かった。だがレースではライコネンのペースがマッサよりも良く、1回目のピットストップでも逆転。マッサの方も負けん気があったのだろう、2回目のピットストップは自分の方が1周遅いから、ついていけば逆転できる、という意識になったはずだ。

マッサ自身はそう思っていても、実際に第2スティントに入ってからは、両者のタイム差は開く一方だった。おそらくマッサがスピンを喫した際には5秒ほどの差になっていたものと思われるが、これではさすがに射程外。なんとしても差を詰めなければ、という焦りがあのような結果となってしまったのだろう。オーストラリアではマッサのマシンには信頼性の問題、そしてライコネンがコンセントレートを欠くということになったが、マレーシアでもヒューマンエラーが発生。速さはある一方、どこか波に乗り切れていないという印象は拭えない。


気味が悪いくらいの混戦
特に第2スティントの終盤にかけてであったが、ライブタイミングを見ていても、揃いすぎて逆に気分が悪くなるくらい各車のラップタイムが揃っていた瞬間があった。マッサが離脱したことでライコネンとクビカが既にペースを緩めていた事もあったが、14位を走行していたフィジケラまで、即ちレースを走っていた殆どの車が、1分37秒台で走っていたのだ。

スタート直後は積載燃料の差、スタート時のポジション関係による差というものも存在するため、各車のペースにはバラつきがある。予選のタイムも、1発を当てるのが上手いドライバーとそうでないドライバーがいるため、純粋なマシンのパフォーマンスを見るのに適切な対象とは言えない。各車がある程度同じ時期に2回目のピットインを行う直前、タンクが軽い状態で全力走行を行っている第2スティントの終盤こそが、まさに各々のパフォーマンスを比較するのにはうってつけのタイミングとなる。

そういう点では、今日のレースでのあの異様なタイミングモニターの光景は、まさに今シーズンのF1が大混戦になったことを象徴している。フェラーリはまったく速く、マクラーレンとBMWもやや抜けている。しかしそのほかのクルマは、潜在的なパフォーマンスには殆ど差が無い。前との差も小さい。つまり小さな要因でいかようにでも順位が変わることを、示しているのだ。


重要なのは予選と第1スティント
ではそのような混戦の中でポイントを得るには、何が必要なのだろうか。

一つは、スターティンググリッド。オーストラリアではあれだけ圧倒的な速さを見せたマクラーレンだったが、グリッド降格のペナルティを受けた今回のレースでは、3位と5位。ハミルトンはピットでのミスがあったとはいえ、お世辞にも良い結果だとは言い難い。コヴァライネンは第1スティントを終えた段階で既にクビカとは挽回不可能な差がついてしまったし、ハミルトンも第2スティントで前を抑えられた結果、トゥルーリに届かなかった。いずれもウェーバーがマクラーレンをブロックする形となったが、速さを持っているマクラーレンも、混戦の泥沼にはまれば容易に抜け出しがたいことを示していると言えよう。

そしてやはり、コヴァライネンもそうだったが、第1スティントをいかに良い順位で切り抜けるか。これにかかっている。ハイドフェルドはスタートでトゥルーリに押し出される格好となってしまったが、そのせいで重いクルサードに先行を許してしまった。その結果上位からは遅れてしまい、第2スティントではウェーバーに詰まり、ファステストラップを記録できるほどの速さを持ちながら、6位に甘んじてしまった。

何も今年に限った事ではないが、予選で上位につける事、そしてスタートをしっかりと決め、1周目が終わった段階で出来るだけ上位につけるということは、レースにおいて非常に重要である。しかし多くのクルマのパフォーマンスが揃ってしまった今年は、なおさらそれが大事になってきている。TC、エンジンブレーキコントロールが無い中でマッサのようにミスを犯さない事も勿論大事だが、それ以上にドライバーとしての技量の差が出やすい予選やスタートが、よりクローズアップされる事になるだろう。

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posted by Alan Hetarade |20:29 | F1 | コメント(2) | トラックバック(7)
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