2008年02月29日

強気のヒックス、リヴァプールを何処へ導く?

NEWS:Hicks: I have veto over Gillett
これまでもクリンスマン監督招聘の可能性を探っていたことを明らかにするなど、現場にも介入しかねんばかりの勢いで自らの権威を示してきた、リヴァプールの共同オーナーの片割れ、トム・ヒックス。ここに来てさらに、もう1人の共同オーナーであるジョージ・ジレットに対して、自身が“拒否権”を持っていると主張している。

一時は沈静化しかけたドバイ・インターナショナル・キャピタル(以下、DIC)による買収騒動だが、ここに来て再びその噂が蒸し返してきた。DIC側は頑なに売却を固辞するヒックスとの交渉を諦め、ひとまずジレットに接近し、ジレットの保有分を買収しようとしているのではないかという報道が出ている。これについてヒックスは「私の承認がないとパートナーは売却に応じることは出来ない」と、事実上の拒否権の存在を明らかにし、DICへの売却はありえないとの見方を示している。

一方現場のベニテス監督は、リザーブリーグの試合に出場したアッガーを視察。順調な回復ぶりに満足したようだ。ボロ戦ではキャラガーが出場停止となり苦しくなった最終ラインだが、シュクルテルの復帰も確実と見られており、週末のボルトン戦に向けてはベストな状態で望める模様である。

クラブが相次いで転売されるような状況も避けなければならないが、それにしても強気な発言が続くヒックスにクラブを預けているというのは、必ずしも良い状況とは言えないだろう。マンチェスター・ユナイテッドが買収された際にファンからはブーイングが起こったが、実際のところユナイテッドの運営は「金は出すが口は出さない」といった理想的な状態となっており、あれ以来この手のごたごたは聞かれない。そう考えると、いかにも自分の存在感を示したがっているかのごとくメディアの前で強気な発言を繰り返すヒックスは、やはりオーナーとしては一流とは言えない。


Taylor: Wenger inflamed situation
エドゥアルドにタックルを見舞って一躍有名になってしまったマーティン・テイラーだが、あの件以来、初めてインタビューに応えたようである。

それによれば、タックルについては「アクシデントだった」として、また今回の件についてはヴェンゲル監督の試合後の発言がファンの間に少なからぬ影響を及ぼしたと、間接的な言い方ながら述べている。ただこの件に関してはヴェンゲル監督がその日のうちに発言を取り消すなど、当事者でもやはりあのタックルに悪意は無かったと認めている以上、テイラーの言い分もうなずけるといったところだろうか。但し怪我については、テイラーも「かなり酷いもの」と、程度の大きさを認めている。

またテイラーはその日のうちに、エドゥアルドが搬送された病院を訪れたことも明らかにした。もっとも土曜日のうちはエドゥアルドが手術直後という事もあって面会できない状態だったが、翌朝に出直し、そこでエドゥアルドを見舞ったとの事。テイラーは大怪我を負わせたことについて故意ではなかったと説明し、早い復帰を願うという旨のことを述べ、エドゥアルドもそれを了承したとのことだ。

とにかく処分も下り、本人たちもきちんとこの問題にかたをつけたということで、この件に関してはひとまず収束を見たと言える。レフェリング等については議論の余地もあるだろうが、何より各選手がこの件を機に、タックルにもう少し気を使うようにならないと、抜本的な解決にはならない。そうそうタックルが減るものとも思えないが、少なくとも無神経なタックルをしている一部の選手に対して充分に冷や水を浴びせる効果がこの一件にあったかどうかは、もう少し経ってみないと分からない。

posted by Alan Hetarade |20:21 | FAプレミアリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年02月28日

2位スパルタがスラヴィアに迫る 【ガンブリヌス・リーガ】

ちょっと遅くなってしまいましたが、先週末のガンブリヌス・リーガについて。今回は色々と動きがありました。個人的にはまったく嬉しくない“動き”でしたが・・・・


1.FC Brno 2-1 SK Slavia Praha
【B:60.Ales Besta, 66.Marek Strestik】
【SP:27.Daniel Pudil】
あ~あ、負けちゃった。遂に負けてしまいました。なんかリーグ戦で負けるのはずいぶん久々な気もしますが・・・・ 因みにこれはマンデーナイトのゲームです。

とりあえず27分に、CKのこぼれ球をゴール右隅にプディルが蹴りこんでスラヴィアが先制。よくコントロールされた良いシュートでした。しかし後半、ブルノの選手が放ったシュートがボックス内に固まっていた選手に当たり、それがベスタの前にこぼれ、ベスタがこれを逃さず蹴りこんで同点。さらにその直後にもカウンターから、今度はベスタのポストをストジェスティークが受ける形でゴールが生まれ、ブルノが逆転。

スラヴィアはストシハフカとゲブレセラシエの2トップでスタートしたのですが、ゲブレセラシエが僅か21分でトレスキと交代となっています。また怪我だろうなぁ・・・・ あとガウショがスロヴァキアのクラブに移籍だとかいうニュースもあるみたいです。

因みにこの試合、ブルノのカロウダを目当てに、11ものクラブの関係者が訪れていたのだとか。チェルシー、ヘルタ・ベルリン、メンヘングラドバッハ、レヴァークーゼン、シュトゥットガルト、ハンザ・ロシュトック、コペンハーゲン、リヨン、ディナモ・ザグレブ、ベシクタシュ・・・・と、名門チームも多く含まれています。まぁここまで来ると少なくともこの夏での引き抜きは確実と言っていい情勢でしょうが、果たしてどこへ行きますかね。

あとどうでもいいのですが、ブルノのOHPがリニューアルされて、すごく近代的になっていました。たぶんガンブリヌス・リーガのチームのサイトじゃ一番格好良い構成なんじゃないかなぁ(笑) まぁ見易さではスラヴィアのサイトが一番だと思いますが・・・・


AC Sparta Praha 6-1 FK Viktoria Zizkov
【SP:21.Miroslav Matusovic, 36.Kamil Vacek, 49,73.Miroslav Slepicka, 75.Daniel Kolar, 90.Jiri Kladrubsky】
【VZ:84.Radek Bukac】
あ~スラヴィアが羨むこの得点力・・・・ こちらの方が先に行われた試合ということになりますが、スパルタはジズコフをフルボッコにしてしまいました。取りも取ったり6得点。ヴァツェクとスレピチカは共に2試合連続ゴールです。

エースのドシェクが居なくなってどうなることかと心配されたスパルタですが、スレピチカが絶好調。年明けの2試合で3点をたたき出してシーズン通産でも8得点とし、ドシェク、トレスキと並んで8得点と、一気に得点ランクのトップタイに躍り出ました。ドシェクは怪我、トレスキはスラヴィアでまだ信頼感を得ていないことを考えると、案外この人がこれから得点ランクでぶっちぎるようなこともあったりして・・・・

これによってスパルタは首位のスラヴィアに2ポイント差と迫ってきました。序盤は不安定な戦いが続いていたスパルタですが、ここに来てスラヴィアが例の如く怪我人続出、対してスパルタはこんなスコアーですので、なんかいや~な感じです。


FC Slovan Liberec 4-0 FK Teplice
【SL:7.Filip Dort, 31,74.Petr Papousek, 45.Andrej Keric】
あ~、ここまで頑張って2位のスパルタと同ポイントで粘っていたテプリツェでしたが、遂にスロヴァン・リベレツの前に崩壊してしまいました。

まずは7分、流れるようなパス交換からドルトが抜け出して、スロヴァン・リベレツにしてはあっさりと先制。こうなるとチームも流れに乗れるもので、31分にはパポウシェクが30mくらいはあろうかという遠い位置からのFKを見事に左サイドネットに蹴りこんで2点目。45分にはドルトとのワンツーでケリッチが抜け出してゴールを決め、後半にはテプリツェの選手がタックルに行ってこぼれた球をパポウシェクがボックスの少し外側から蹴りこんで4点目。

フェニンが居なくなってどうなるかと思われたテプリツェですが、ちょっとこのままではマズイですかね。4点目を取られた際に各選手ががっくりとうなだれていましたが、この敗戦は尾を引きかねないような気が・・・・


FC Banik Ostrava 2-1 FK Tescoma Zlin
【BO:4.David Bystron, 57.Vaclav Sverkos】
【TZ:61.Vladimir Malar】
そうこうしている間に4位のバニーク・オストラヴァが、テプリツェに2ポイント差と迫ってまいりました。スヴェルコシュは2試合連続のゴール。ここに来て良い感じみたいです。

3位もUEFAカップの出場権を手に入れられるので重要な争いなのですが、このオストラヴァから2ポイント差のところに、ブルノとプルゼニがつけています。争いはテプリツェからここまでの4チームとなるでしょうが、果たしてどうなりますかね。


FC Bohemians 1905 2-2 FK Viktoria Plzen
【B:40.Jan Moravec, 90.Jan Rezek】
【VP:30.Ferenc Roth, 74.Adam Varadi】
残留に向けて厳しい戦いが続いているボヘミアンズですが、終了間際のゴールで貴重な1ポイントをゲットしたようです。


FK SIAD Most 1-1 SK Sigma Olomouc
【SM:32.Jiri Studik】
【SO:89.Martin Hudec】
こちらはあと一歩でシーズン3勝目が手に入りそうだった最下位のモストですが・・・・・


SK Kladno 0-1 FK Mlada Boleslav
【MB:8.Jan Rajnoch】


SK Dynamo Ceske Budejovice 0-0 FK Jablonec 97

posted by Alan Hetarade |22:17 | ガンブリヌス・リーガ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年02月27日

アリアディエールの処分は覆らず

NEWS:Boro Appeal Aliadiere Dismissal
先週末のリヴァプール戦でイエローカードを2枚貰って退場となったアリアディエールだが、ミドルスブラがFAに抗議を申し立てた。FAは昨日、この件についての審議を行った。

事が起きたのはゲームの85分。リヴァプールボールのスローインとなった際に、マスチェラーノとアリアディエールが口論となった。マスチェラーノがアリアディエールを少し小突くと、アリアディエールはマスチェラーノの首に手をやってしまった。ちょうど先日の東アジア選手権で見られたような光景だった。既に1枚カードを受けていたアリアディエールはこれで退場に。傍から見るとマスチェラーノの挑発に簡単に乗ってしまったアリアディエールのミスだが、ボロはこれで出場停止になるのはいただけないとして異議を申し立てたようだ。

とはいえこれは83分にダウニングが1点差と迫るゴールを叩き込んだ直後の出来事だっただけに、サウスゲート監督としても、抗議はするもののアリアディエールの方も未熟だった、という旨のコメントを出している。互いにミスから失点を重ねる試合展開にあってダウニングのゴールで反撃ムードが漂ったのに、その直後にアリアディエールがそれをぶち壊したことは事実。何にせよ、この件から学ぶことがアリアディエールには必要だろう。

そしてFAは、ミドルスブラの訴えを棄却した上、当初より出場停止の試合を1試合増やすことを決定を下した。これによってアリアディエールには4試合の出場停止処分が課される。裁定を受けたミドルスブラのチェアマン、スティーヴ・ギブソンは「アマチュアがプロの試合を担当してしまっている。我々にとってプロフェッショナルな人々が決定を下すことが必要であり、こんな馬鹿げた取るに足らない奴等のものではない」と痛烈にFAを非難している。

*出場停止の試合数についてご指摘をいただき訂正しました。すみませんでした。


Keegan takes Given blame
アストン・ヴィラ戦、マンチェスター・ユナイテッド戦と2戦続けて途中交代するという、GKとしては異常とも言える事となったニューキャッスルのシェイ・ギヴンだが、このほど怪我があったことが発覚し、少なくとも週末のゲームには参加しないことが明らかになった。場合によっては離脱期間が長くなるかもしれない。これについてキーガン監督は、責任は自分にあると語っている。

「この事に対する責任はすべて私にある。シェイは2週間だけでそけい部の故障を克服した。フィットネステストは全てパスしたけれども、プレイするのに少しリスクがあることは分かっていた。彼はプレーをしたいと思い、そのために最大限の努力をした。しかし(マンチェスター・ユナイテッド戦の)ハーフタイムに、彼は『少し痛い』と言った。愚かなことにならないように、『君がプレーできると言ったからさせたんだ』なんて言うことにならないように、私は彼を下げた」

またおそらく残留に向けての目標と思われるが、今シーズンは「40ポイントが必要」とし、残りの試合で少なくとも3勝3分はする必要があるとキーガン監督は述べた。

第2GKのスティーヴ・ハーパーもギヴンに匹敵する実力の持ち主であり、この点についてはギヴンが居なくなったからといって心配は無いだろう。ただ先日のマンチェスター・ユナイテッド戦ではアストン・ヴィラ戦で見せたような闘志も影を潜め、まだ泥沼状態から脱するには至らなかったニューキャッスル。キーガン監督もカサーパに替えてファイを起用するなど守備陣にてこ入れを行っているが上手くいっておらず、厳しい戦いはまだまだ続きそうである。


posted by Alan Hetarade |19:51 | FAプレミアリーグ | コメント(4) | トラックバック(0)
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2008年02月26日

エヴァートン、充実の勝利 【FAプレミアレビュー】

Manchester City 0-2 Everton
【E:30.Yakubu, 38.Joleon Lescott】

Starting Lineup
Manchester City
GK : J.Hart
DF : N.Onuoha, M.Richards, R.Dunne, M.Ball
MF : D.Vassell, S.Ireland, D.Hamann, G.Fernandes, M.Petrov
FW : Benjani

Everton
GK : T.Howard
DF : T.Hibbert, J.Yobo, P.Jagielka, J.Lescott
MF : L.Osman, P.Neville, L.Carsley, S.Pienaar
FW : T.Cahill, Yakubu

memo:ホームのシティーはユナイテッドに勝ってから10日ぶりのゲーム。エリクソン監督は継続に重きを置いたか、そのときと同じメンバーで臨み、エラーノをベンチに置いた。ミッドウィークにUEFAカップのブラン戦を戦ったエヴァートンは、3箇所を変更。その試合で2ゴールを挙げたジョンソンをベンチに置きカーズリー、胃痛でメンバー落ちしたアルテタの代わりにオズマン、そしてヌノ・ヴァレンテに代えてヒバートを入れた。


First Half
6m.:左サイドでボールを受けたピーナールが、ヤクブに絶妙なパスを出す。ボールを受けたヤクブは対応に出てきたハートをかわしたがそこで角度が無くなってしまい、ブロックに入ったダンにシュートを当てるしかなかった。

memo:ここから試合のペースはシティーが握ったが、しかしチャンスらしいチャンスは作れず。ベンジャニはヨボが徹底したマークで潰し、空中戦ではジャギエルカにボールを弾き返されるという攻撃が続く。何とか左サイドのペトロフからチャンスを作ろうとするも、ベンジャニになかなか良い形でボールが収まらない。すると25分を過ぎた辺りから、逆にエヴァートンが攻勢に出る。

28m.:ボックス左でケーヒルがボールをキープし、後ろへ少し流す。ボールを受けたピーナールには余裕があり、ゴール右隅をふわっと狙った素晴らしいシュートを放つ。ハートの手は届かなかったが、ボールは惜しくも右ポストに当たり、ゴールならず。

30m.:GOAL!!!ボックス左での、ヤクブとケーヒルのボールのやり取り。一旦ヤクブがボールを外側のケーヒルに渡し、その間にボックス内に進入。ケーヒルが粘ってリターンを折り返すと、フリーになっていたヤクブがこれを受けて余裕のゴール。シティー側はオフサイドをアピールするも、ヤクブは明らかにライン内に留まっていた。

31m.:何とか反撃したいシティー。ベンジャニがボールを後ろに戻し、ペトロフがロングシュートも、右に外れる。あまり可能性を感じない攻撃である。

36m.:右サイドからペトロフがFK。リチャーズが頭で落として後ろからヴァッセルがシュートも、ゴール左上に外れる。

38m.:GOAL!!!右からのCKが流れていったところ、逆サイドでカーズリーがボールをキープし、クロス。ボックス右でレスコットが下がりながら上手く頭で合わせると、ボールはファーサイドのネットに吸い込まれた。
シティーの大半の選手はボールが流れた時点でラインを上げたものの、ダンが残っていたためにレスコットはオフサイドにならず。そのダンは下がりながらボールを見たがレスコットとは競らなかった。カーズリーのクロス、レスコットのヘディングも見事だったが、シティー側からすればダンのミスによる失点。


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posted by Alan Hetarade |22:14 | FAプレミアリーグ | コメント(2) | トラックバック(0)
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2008年02月25日

マーティン・テイラーの“動機”について

まぁあまりこの件だけに固執しすぎるのもなんですが、テイラーがなんでいきなりあんな無茶なタックルに行ったのか、個人的にその要因みたいなものが思い浮かばないことも無いので。一応書いておく事にします。


バーミンガムがアーセナルを怨む理由は無い
特にこの両クラブでの遺恨とかはありませんし、チームの方針として相手を削れ、という指示があったとは思えません。元々バーミンガムはやや荒々しいチームですし、そういう気質はあるにせよ、明確にマクリーシュ監督がそういう事を示唆したことはないでしょう。

むしろ川の果てさんも指摘していらっしゃったとおり、バーミンガムが昨シーズン昇格を決めた際に主力となったのは、ラーションとベントナーというアーセナルからレンタルで来ていた選手でしたし、ラーションにいたっては完全移籍しました。そして今シーズンも前半の半年間、ジュルーがアーセナルからローンでやってきてプレーしていました。ここまでたくさんの選手のやり取りがあるのですから、バーミンガムがチームとしてアーセナルを怨んでいたという可能性はまず消えるでしょう。むしろ“かなり良好な関係”と言えます。


テイラーは元々粗い選手ではない
今シーズンの序盤、テイラーはチャンピオンシップのノーウィッチにレンタルで出されていたようですが、そこで8試合に先発出場して、カードは0枚。しばしば相手を削りに行く必要があるCBの選手としては、8試合でカードなしというのは珍しいのではないでしょうか。

バーミンガムでのリーグ戦出場はアーセナル戦で3試合目だったわけですが、その前の2試合でもカードは無し。ということで、アーセナル戦を迎えた段階での今シーズンのテイラーは、10試合でカード0枚という状態でした。前述のとおりポジションの事を考えても、これはかなりファウルが少ない選手だと言えるはずです。


ポジション争い
昨シーズンはリーグ戦で29試合に出場したということで定位置を確保していたと言えるテイラーですが、今シーズンは前述のとおりノーウィッチにレンタルで出されるなど、ブルース監督の時期にはある種“戦力外”の状態でした。バーミンガムのCBは、アストン・ヴィラから移籍してきたリッジウェルが定着し、その相棒はジュルーが務めていました。

ところが当然ながら、ジュルーはローンの期間が切れてアーセナルに戻っています。ということで、この冬を境にレギュラーの枠が1つ空いた。暫くはシュミッツが試合に出ていたようですが、アーセナル戦直前の2試合、ダービー戦とウェストハム戦は、テイラーが先発でした。監督もマクリーシュになり、今こそレギュラー定着のチャンス、とテイラーが奮い立っていたであろうことは容易に想像できます。


強豪相手の試合
そしてそんな状況下で迎えたのが、首位のアーセナルとの試合でした。攻撃陣が優秀なアーセナルを押さえ込んだとなれば、CBとしてのテイラーの働きも評価されてしかるべきもの。ましてや3試合連続の先発出場ということで、レギュラー定着に向けてはそろそろ監督が方針を決めるころあい、と言って良いでしょう。それはテイラー自身も充分に分かっていたはずです。

テイラーがそういう精神状態で試合に臨んだとすれば、序盤から激しいタックルにいっても何ら不思議ではありません。要するにテイラーは、彼のここ数年のキャリアで一番重要な試合を迎えていたわけです。この尋常ならざる状態が、悪い方に作用してしまったことは間違いないでしょう。そしてその結果、あのような不幸な出来事になってしまった、と。



なんか上手くまとめられた気がしませんが、これが今回の件に対する私なりの見解です。テイラーは糾弾されてしかるべきだとは思いますが、このような事情をしっかり理解しておくことも、再発防止に向けても必要な事かと思います。

posted by Alan Hetarade |22:28 | FAプレミアリーグ | コメント(10) | トラックバック(0)
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2008年02月24日

楽しみな佐藤久佳と立石諒 【ジャパンオープン】

女子100m自由形(岩崎優 54.64)
50mと200mでは惜しいレースだった岩崎だが、この100mでは積極的なレース運びで優勝。3種目とも良い結果を出すことが出来たということで、バランスよく順調に練習が積めているのだろう。上田は前半であまりにも遅れすぎたが、日本選手権ではもう少し差の無い位置でターンしたいところ。

男子100m自由形(佐藤久佳 43.19 NR)
佐藤は3種目で日本記録を更新。まだスプリントで上がりきっていない状態でこの出来というのは、日本選手権に向けて期待を膨らませるものだった。さらに僅差で2位に入った細川も日本記録を上回り、3位の伊藤も従来の記録に0.02秒と迫った。今は佐藤が先行しているが他の選手も着実に進歩しており、日本選手権ではこれまでで史上最高レベルの争いが見られることは間違いない。

女子50m平泳ぎ(三輪芳美 31.31)
実績では他の選手を圧倒していた三輪が、順当勝ち。日本選手権ではおそらく北川に次ぐ2位の座を、今大会には出場していない田村らと争うことになるだろうが、果たしてどうなるだろうか。また2位の杉山を初め中高生が多く決勝に残ったが、この年齢で一定のレベルに達していてもそこから伸びなくなってしまうことがあるのが恐いところ。願わくばこれらの選手は、これから記録を伸ばしてほしい。

男子50m平泳ぎ(本多勇樹 27.65)
女子と打って変わって大学生が2人、その他の6人は社会人選手というベテラン勢の争いになったレースだが、本多が力強さを見せた。日大豊山で指導をしながらの選手生活ということだが、その経験が生きたというのもなかなか面白い。このような選手が活躍すると、競泳選手の在り方もより幅広いものになって、良いのではないか。
また2位の崎本、3位の川久保も、日本選手権で100mのレースを盛り上げてくれるだろう。

女子100m背泳ぎ(中村礼子 58.08 NR)
優勝した中村はさすがの泳ぎ。バサロが改善されてスピードに乗りやすくなったように思えたが、実際のところはどうなのだろう。自己記録を更新した3位の寺川のコメントにもあるように、他が進歩してもそれ以上の速度で進化しているのが今の中村である。昨日も書いたが、ナタリー・コグリン、カースティ・コヴェントリーとの争いが楽しみである。

男子100m背泳ぎ(宮下純一 52.36)
宮下が優勝を飾ったものの、タイムは51秒台に届かず。結局、B決勝で森田が出したタイムの方が上、ということになってしまった。森田の予選落ちはミスによるものだが、体調が悪くてもタイムを出せるあたりはさすがといったところだろうか。宮下、また僅差で2位に入った山口らも、日本選手権での奮起に期待したいところである。
また予選、B決勝と、山崎が立て続けに中学記録を樹立。入江も高校に入ってからぐんとタイムを伸ばしただけに、今後の成長が期待される。

女子200m個人メドレー(北川麻美 2:09.61)
またしても惜しくも日本記録更新ならずということになった北川だが、しかし3種目で日本記録に迫るタイムを出したという点では、佐藤久佳に近い成績を残したと言える。名実ともに日本の女子選手でもエース級の選手になったと言える。日本選手権では200IMの優勝は堅そうだが、100Brでどうなるだろうか。
また2位の加藤も、北川との一騎打ちに持ち込んだという点では日本選手権で期待がかかる。今大会はイマイチだった藤野は、巻き返せるだろうか。

男子200m個人メドレー(佐野秀匡 1:55.77 NR)
昨日に引き続き、佐野が好調ぶりを見せ付けた。高桑も自由形ではさすがの追い込みを見せたが、佐野の前半の貯金が効いた。平泳ぎを強化してきたとの事だが、ラップタイムからも着実にその成果が見て取れる。日本選手権では長水路ゆえに高桑の一層激しい追い込みが予想されるが、逃げ切れるだろうか。おそらく今日と同じようなレース展開にKONAMIオープンを制した藤井も絡んでくると思われるが、現状では佐野が一歩リード、といったところだろう。

女子100mバタフライ(加藤ゆか 57.12 NR)
昨日に続き加藤が素晴らしい泳ぎ。現時点で100Flyに於いては一歩ぬきんでていることを見せ付けた。2位の土肥も昨日に引き続きいい泳ぎ。中西は元々100mは得意ではないが、3位とはいえタイムは自己ベスト。本人も手ごたえを掴んだようで、良いレースとなったはずだ。
また昨日200mで決勝に残った選手の多くは、B決勝進出以下という結果になった。できればこの世代からもスプリント力がある選手が出てきてくれると良いのだが・・・・

男子100mバタフライ(高安亮 50.55 NR)
個人的には北京オリンピックに是非とも出て欲しいと思っている選手の1人が、この高安。4年前には非常に悔しい形で代表入りを逃し、そこからベテラン選手ながら記録を更新して頑張ってきただけに、是非とも報われて欲しいところだ。KONAMIオープンではこの高安を山本が抑えて優勝しているが、日本選手権でもおそらくこの2人の一騎打ちとなるはず。
高校記録を更新した大林は、その2人に喰らいついていきたいところ。今日は課題のスタミナが最後まで持ち、良いレースを見せた。長水路となるとまたスタミナの持続性も違ってくるだろうが、今日のレースはその点では評価できるものだった。

女子400m自由形(柴田亜衣 4:05.70)
入りの200mのラップが昨日の400mのレースより遅かったことに本人は納得していないようだが、昨日は後半落ち、今日は前半が遅かったということで、やはりまだ泳ぎこみの影響を感じさせるレースだった。自分の感覚とタイムとが一致してないということは、やはり潜在的には身体が疲れているということなのだろう。
また積極的なレースで2位になり800mに続いて表彰台に乗った宮部、3位で中学記録を更新した小川も、今後に期待をもたせる泳ぎだった。

男子400m自由形(松田丈志 3:41.86 NR)
これまではラストでの驚異的なスパートが持ち味だった松田だが、今日は序盤から積極的なレースを見せた。敗れたとはいえ昨日の200Flyも展開としては同じような形。元々スタミナは申し分ない選手だけに、この2レースの内容は良い傾向だと言える。
200mに続き好成績を残した日原、ようやく復活しつつある内田は良いレースだった。葛原は前半飛ばしすぎたきらいがあるが、チャレンジ段階にあるレースとしては悪くない作戦か。やや心配なのは8位に沈んだ物延。トレーニングの疲れによるものだと良いが・・・・

女子200m平泳ぎ(種田恵 2:22.84)
この種目では頭一つ抜けている感のある種田の順当勝ち。今日は日本記録に迫ることは出来なかったが、北京オリンピックでは決勝進出も期待されるだけに、日本選手権ではぜひ記録も良いものを出してもらいたいものだ。

男子200m平泳ぎ
優勝した北島は言うに及ばずだが、2位に入った立石が本当に素晴らしいレースを見せた。最後は遅れてしまったが北島も評価するとおり、前半から積極的に北島に勝負を挑んだ姿勢は評価できる。元々国体で高校記録を出したときにもラスト50mの驚異的なスパートを見せたように、後半の泳ぎには定評のある選手。しかしそれだけに固執していては、記録の向上は望めない。前半からしっかり勝負できる力をつけてこそだが、今回の大会ではそれを見せることが出来た。
また3位に入った1980年生まれのベテラン、米原の頑張りも素晴らしいものがあった。日本選手権でも良い記録を出して欲しいところである。

posted by Alan Hetarade |21:42 | 競泳競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年02月24日

バーミンガム、有望なドロー 【FAプレミアレビュー】

Birmingham City 2-2 Arsenal
【B:28,90(PEN).James McFadden】
【A:50,55.Theo Walcott】

Starting Lineup
Birmingham City
GK : Mai.Taylor
DF : S.Kelly, Mar.Taylor, L.Ridgewell, D.Murphy
MF : S.Larsson, D.Johnson, F.Muamba, O.Kapo
FW : J.McFadden, M.Forssell

Arsenal
GK : M.Almunia
DF : B.Sagna, W.Gallas, P.Senderos, G.Clichy
MF : T.Walcott, M.Flamini, F.Fabregas, A.Hleb
FW : E.Adebayor, Eduardo


First Half
3m.:Martin Taylor  後ろからボールを受けて左サイドから中央へ切り込もうとしたエドゥアルドに対し、マーティン・テイラーが左側からタックル。真後ろから行ったわけではなかったが、レフェリーは即座にレッドカードを提示し、エドゥアルドに駆け寄ったトレーナーも血相を変えて担架を要求。結局エドゥアルドをピッチの外に移すために7分ほどかかった。エドゥアルドは左足の痛みから通常の呼吸が困難になったためか、酸素の吸入を受けながら運び出されていった。

10m.: Eduardo → N.Bendtner

15m.: M.Forssell → S.Parnaby

memo:当初はマクファデンとフォルッセルの2トップで試合を進めようとしたマクリーシュ監督だったが、いきなりの退場でゲームプランの変更を迫られた。ひとまずケリーをCBに、投入したパーナビーをRBに入れて守備を固めつつ、マクファデンを前線に残しひたすら彼に放り込む作戦を取る。これ以外にオプションは無かったと言える。

18m.:いきなり衝撃的なオープニングになってしまったが、徐々に選手もゲームへの集中を取り戻す。クリシーのパスを受けたセスクがミドルシュートも、これは枠の上。

26m.:右サイドからフレブが中央に切り込み、右へ流す。ベントナーが狙うも、ここはGKのテイラーがセーブ。

28m.:GOAL!!!ゴール正面からバーミンガムにFKのチャンス。アルムニアは相手から見て右側に壁を作り、自分は敢えてその反対側に立って、壁を越すシュートを誘う。その策どおりキッカーのマクファデンは左足で壁を越すボールを狙いアルムニアも飛びついたが、マクファデンのシュートが良く、アルムニアは右手でボールに触ったものの止めきれず、そのままゴール。なんと1人少ないバーミンガムが先制した。

39m.:セスクのロングパスに対し、アデバヨールが完全にディフェンスラインの裏を取ることに成功。前に出てきたテイラーの頭を越すシュートを狙ったが、少しキックが強すぎたため、ボールはポストの上を越えた。

44+5m.:エドゥアルドの一件があったために、ロスタイムは9分。その5分目に、ゴール正面やや遠い位置でアーセナルにFKのチャンス。キッカーのセスクはふわっとボールを浮かし、走りこんだセンデロスがヘディングシュートも、ボールは上に外れ枠を捕らえられず。

45+6m.:ロングボールに対してマクファデンが単独突破に成功し、完全にディフェンスラインの裏へ抜け出す。アルムニアと1対1となる決定的なシーンかと思われたが、後ろからすごい勢いで戻ってきたセンデロスがなんとか身体を当て、シュートは枠に飛ばなかった。

memo:10人になったためやはり圧倒的にボールを支配できるようになったアーセナルだが、攻撃のテンポが遅く、なかなかバーミンガムの守備陣を崩せない。躍動感のあるパス回しは見られず最終的には放り込むようなプレーが多く、またウォルコットのクロスの精度も高くないため、チャンスに結びつかない。


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posted by Alan Hetarade |15:06 | FAプレミアリーグ | コメント(8) | トラックバック(0)
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2008年02月23日

高レベルな争いの女子背泳ぎ 【ジャパンオープン】

本来なら観に行こうと思っていたのですが、金銭的な問題もありやめました。まぁそれでもやっぱりTVで観ていると、行きたかったな~と思いましたけど・・・・ 知り合いの選手も出ていますし。まぁJAPANには絶対行きます。

因みにKONAMIオープンに関しては、J Sports ESPNでの放送が見られなかったので、先ほどジャパンオープンの裏でJ Sports2 での放送を録画しました。なのでまだ観ていないので、あしからず。

では、以下で決勝のみではありますが、各競技についての感想をば。


女子200m自由形(上田春佳 1:56.64)
近ごろ記録の更新が著しい男子の自由形に比べるとどうしても見劣りしてしまう印象がある女子だが、上田が日本記録に迫るタイムを出し、岩崎、真鍋と好タイムを出したのは良い傾向。日本選手権で、長水路でも良い記録をだしてほしいところ。

男子200m自由形(日原将吾 1:44.72 NR)
デッドヒートで日原、細川ともに日本記録を大きく上回ったのは好材料。日本選手権では今回出場していない奥村、或いは4位で高校記録を更新した長水路が得意な葛原といった選手が優勝候補に加わるが、どちらにせよ過去最高レベルの争いになることは間違いない。期待を持たせるレースだった。

女子100m個人メドレー(北川麻美 1:01.20)
短水路ならではの種目だが、このスピード感ある種目で優勝した北川。こういうレースをすることで平泳ぎのスプリント力を上げる効果もあるだろう。また2位に入った大ベテラン、松田の活躍は、賞賛に値する。

男子100m自由形(佐藤久佳 52.91 NR)
本人の言葉のとおりフリーになった際にピッチが上がりきっていないような印象を受けたが、そんな状況下でも日本記録を出すのは練習が上手く行っている証だろう。

女子50m背泳ぎ(寺川綾 27.40)
中高生が多い中でトップ2は寺川と伊藤という選手。女子の背泳ぎは非常にレベルが高いが、同じ選手がここ数年争い続けているという側面もある。そういう点では、このレースで決勝に残った3位以下の選手たちにも、今後奮起してもらいたいところ。

男子50m(森田智巳 23.88 NR)
抜群のスタート反応とバサロでの飛び出し、という森田本来の力強いレースが見られた。2位の古賀も惜しいところまで来ているが、今大会に不出場の入江がいることを考えると、北京の代表入りにはもう少し何かがほしいところ。明日の100mでそれを見せられるだろうか。

女子50mバタフライ(加藤ゆか 25.95 NR)
先ごろ北京オリンピックのプレ大会でも良い成績を残した加藤が好調を持続した形。目に見えて筋力アップが図られており、スプリント力を鍛えるという方針が順調に実りつつあることを感じさせた。明日の100mにも期待。また2位には行った土肥も良いレースだった。

男子50mバタフライ(大林一樹 23.38 HR)
このメンバーであれば大林は勝っておきたかったところだったが、順当に勝利。彼のスプリントでの実力は疑いようがないが、やはり日本選手権にむけては100mのレースでのスタミナが気になるところ。今日より、むしろ明日どのような泳ぎをするか注目される。

女子800m自由形(柴田亜衣 8:24.49)
優勝こそした柴田だが、日本記録から大きく離れた記録に終わり、特に中盤から終盤にかけては2位に入った宮部に差を詰められあわやという場面も作るなど、レース内容はかなり悪かった。怪我による練習不足、それを取り替えそうとしてのオーバートレーニングが心配される。KONAMIオープンで先着した矢野の方が、現状では有望か。

男子1500m自由形(小島涼太郎 15:08.70)
土岐とのデッドヒートとなったが、小島の方が常に先手を打って仕掛けていた印象があった。ラスト50mで土岐も6ビートにシフトしたが、序盤から6ビートだった小島のキックも最後まで衰えなかった。また3位の東は2人とそれほど差の無い位置でゴールし、中学記録を更新。松田がいない日本選手権の1500mは突出した優勝候補が居ないだけに、この選手も注目される。

女子50m自由形(水落夏海 25.40)
1位から3位まで殆ど差の無いレースだった。おそらく日本選手権でもこの3人が優勝を争うだろうが、どのような形になるのか見もの。

男子50m自由形(佐藤久佳 21.94 NR)
やはりまだピッチは上がりきっていなかったように見えた佐藤だが、そんな状況下で21秒台をたたき出したことは素晴らしい。得意のドルフィンキックを含め、キックに一層磨きがかかり、泳ぎもスムースになった印象。

女子400m個人メドレー(加藤和 4:32.53 HR)
優勝した加藤は、4泳法それぞれコンスタントに速かった。藤野はさすがに自由形は速かったが、平泳ぎであまりにも差をつけられてしまった。

男子400m個人メドレー(佐野秀匡 4:06.31)
一昨年以来やや元気が無かった佐野だが、タイム、内容ともに良い出来だった。再び日本のトップを狙う準備は整っている印象を受けた。

女子200m背泳ぎ(中村礼子 2:03.24 WR)
ナタリー・コグリンが100mの、カースティ・コヴェントリーが200mの世界記録をそれぞれ先週出した状況下で迎えたレースだったが、この世界記録で中村もオリンピックの金メダリスト候補に名乗りを挙げたと言える。日本選手権はもちろん、早くもこの3人が争う北京オリンピックを想像すると、楽しみになってくる内容だった。伊藤も直前に50mのレースを泳いだことを考えると、まずまずのタイムか。

男子200m背泳ぎ(森田智巳 1:53.01 NR)
先ごろ長水路で入江が衝撃的な日本記録を出した種目。ということで、代表入りを見据えるという点では、今日レースに出場した選手に残っている枠は実質1つしか無いと考えて良い。そんな中で磐石の強さを見せ付けた森田はさすが。一方で優勝できなかった中野にとっては、かなり厳しい結果になったと言える。

女子200mバタフライ(中西悠子 2:03.12 WR)
泳ぎをフラットにしてきたという中西だが、言われてみると確かにそのように見える。後半のスタミナは折り紙つきだが、前半のスピードが非常に速かったことが印象的だった。フォームを変えたことでスタミナの節約のみならず、推進力を得ることも出来たのだろう。
再三ターンの際にタッチが流れるシーンが見られたが、それでもダメージを最小限に食い止めるあたりはさすがベテランといったところか。大舞台でも実績のある選手だけに、まずは日本選手権でどのようなタイムを出すか非常に楽しみだ。
また5位の飯窪を除くと残りの決勝進出者6人は全員が中学生か高校生。今大会は出場していない秋山と合わせて、今後のバタフライ陣の成長も期待される。

男子200mバタフライ(柴田隆一 1:52.30)
誰もが驚いたであろうレース展開。まだ調整中ということで本来のレース運びではなかった柴田だが、しかし後半にスタミナを貯えられた点は興味深い。日本選手権ではどのようなレース運びになるのか分からないが、どちらにせよスタミナ強化という課題克服へ向けては上々の結果か。またスプリンターの高安も3位に入り、こちらも100mのレースのためのスタミナ強化という点では実りあるレースだったのではないか。

女子100m平泳ぎ(北川麻美 1:06.18 NR)
スプリント力のある三輪を寄せ付けなかった北川の強さが光った。IMでも良い記録が出た辺り、着実にスピードがついているのだろう。この種目ではやや振るわなかった種田は200mで巻き返せるか。

男子100m平泳ぎ(北島康介 57.62 NR)
インフルエンザで調整不足が心配された北島だったが、キレのある泳ぎで不安をかき消した。惜しくも世界記録には届かなかったが、しかしこの時期にこれだけ泳げれば、調整は順調と見て問題ないだろう。
またいつも北島の影に隠れてしまうが、2位に入った立石はまたも高校記録を更新。あと一歩で58秒台だったことを考えると惜しいとも言えるが、北京オリンピックではこの選手がどこまで行けるかも大きな注目点となるだけに、このタイムと順位は上々の結果。明日の200mでも高校記録を出せるだろうか。

posted by Alan Hetarade |18:53 | 競泳競技 | コメント(0) | トラックバック(0)
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2008年02月22日

スラヴィア・プラハ、あと一歩・・・・

Tottenham Hotspur 1-1 Slavia Praha
【TH:7.Jamie O’Hara】
【SP:50.Matej Krajcik】
2戦合計3-2でトッテナムが勝ち抜け



口惜しいーっヽ(`Д´)ノ


正直これが5点くらい取られてボコボコにされていたのであればまだ諦めがつきますが、あと1点取れていれば延長戦に持ち込めたと思うと・・・・ スラヴィアは怪我が懸念されたストシハフカを1トップとして先発で起用しましたが、報われず。最初のゴールはオハーラのシュートがラトカにディフレクトしたものらしいのですが、どんな形だったんだろ。

まぁとにかく、サマリーを見る限りお互いにそこそこチャンスはあったみたいですが、何にせよファーストレグで勝っていたトッテナムが2回戦進出という結果になりました。スラヴィア・プラハが敗退したということで、早くもチェコ勢はCL、UEFAカップの両方からいなくなってしまいました。

う~ん、ここに勝てば次はPSVだっただけに、突破できる可能性はけっこうあったはずなのですが・・・・ 確かにホワイトハートレーンで引き分けというのはよくやったと思います。ただ欲を言えば、勝てた可能性があったみたいですし、やってほしかった。まぁその些細な部分が実力の差という事なんでしょうけどね。

とにかく国内カップ戦も既に敗退してしまっているので、スラヴィアにとって残るはリーグ戦のみとなりました。ここはしっかり集中して是非とも優勝してもらい、来年もヨーロッパの舞台で再チャレンジしてもらいたいものです。



続きにはガンブリヌス・リーガの結果と、チェコの選手絡みのニュースを。

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posted by Alan Hetarade |20:50 | ガンブリヌス・リーガ | コメント(5) | トラックバック(0)
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2008年02月21日

“1点”取れたユナイテッド、取れなかったアーセナル

結局今のところ観た4試合が全てプレミア勢の試合です。そういうのはべつに意識していないつもりなんですが、やっぱり何だかんだで気になるみたいです(笑)


Arsenal 0-0 Milan

すごい試合でしたね。両チームよくやったと思います。しかしミランは、セリエAでどんな試合をしているのか知らんのですが、本当にCLだと強い・・・・ う~ん、やっぱりミランとリヴァプールに関しては「CLに全精力を注ぎ込むためにリーグ戦ではエネルギーを使わないようにしている」という説がかなり有力なんじゃないかと(笑)

ただお互いにチャンスがあったとはいえ特に後半はアーセナルが押していたわけで、1点取っておきたかったんですけどね。最後のあのクロスバー直撃のシーンは、ヴェンゲル監督のウォルコット投入という策、そしてアデバヨールの強さみたいなものががっちり噛み合っていたのですが・・・・

まぁ敢えて苦言を呈するとすれば、ウォルコット投入はもっと早くて良かったでしょう。そういう点も含めてですが、やっぱりまだアーセナルはCLで戦う際には“上手い戦い”が出来ていないのかな、という気がします。結果的に今回も、あれだけ攻めながら1点も取れなかったわけですし。そういう粘り強さが、ユナイテッドと比べるとまだまだと言えるでしょう。

セスクとカカはやはり互いに厳しいマークにあっていましたが、そういう状況下でも出来るだけの仕事をしっかりこなせるのは流石だなぁと思いました。パトも怪我明けであることを考えると驚異的なまでに頑張りましたね。ただ最後は足が吊って交代になったわけですが、ああやって復帰直後にいきなりムリをさせちゃうと、またすぐ怪我とかしかねないような気もするのですが・・・・ それほどジラルディーノは信頼が無いって事なんですかね・・・・

しかしこういう試合をするときのミランの守備陣は本当に素晴らしいの一語に尽きますね。最終ラインの選手は勿論ですが、ガットゥーゾ、アンブロジーニ、ピルロの3センターの貢献度というのは計り知れないものがあるでしょう。そして今日はカラッチが完璧と言って良い出来でした。やっぱりジーダより良いと思うんですけど、どうなりますかね・・・・



Olympique lyonnais 1-1 Manchester United
【OL:54.Karim Benzema】
【MU:87.Carlos Tevez】

う~ん、あのベンゼマ交代はどうだったんだろうなぁ・・・・と思わざるを得ないですね、結果論ですが。ユナイテッドに対して1点のリードで守りきれると思ったんですかね、ぺラン監督は。或いは追いつかれたら引き分けでも良い、というくらいの心境だったのか・・・・

ジュニーニョは累積警告の関係もあって引っ込めても仕方なかったですが、そうなるとただでさえ有力な得点源が一つ減っていたわけで、なおさらベンゼマを残しておくべきだったと思うんですがね。それでまたフレッジを入れたというのがいかにも中途半端というか、どうせならクリスを入れて守りに徹すればまだマシだったはずです。

とはいえとにもかくにもユナイテッドは1点をもぎ取ったわけで、これは大きい。最後はテヴェスが点を取りましたが、やはり彼が途中から入ることによって流れが変わりましたからね。それを可能にしたのも、ルーニーの存在なのかな、と。

近ごろファーガソン監督はよく4-3-2-1の布陣を組みますが、ストライカーが1人ベンチにいれば、状況が行き詰ったときに4-4-2にシフトできますからね。それはやはりルーニーとテヴェスがいてこそ可能。シティー戦ではそのルーニーがいなかったために最後までこの形で行くしかなかったのですが、今回はルーニーが先発でテヴェスをベンチに置く事が出来たために、後半になってそのオプションを行使できました。その結果、同点にすることができた。相変わらず決定機ではいまひとつなルーニーですが、チームへの貢献度はかなり高いですね。

ただやっぱり不安なのが、リオ・ファーディナンド。今回も1つあわやオウンゴールというクリアーミスがありましたが、どうも近ごろプレーが不安定なのが気がかりです。今シーズンは完全にヴィディッチの方が安定していますからね。イラつくシーンとかはそんなに見かけないのですが、ちょっと自信を失っているのかな、という気はします。

posted by Alan Hetarade |16:08 | UEFAチャンピオンズリーグ | コメント(5) | トラックバック(0)
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