2008年02月29日
強気のヒックス、リヴァプールを何処へ導く?
NEWS:Hicks: I have veto over Gillett これまでもクリンスマン監督招聘の可能性を探っていたことを明らかにするなど、現場にも介入しかねんばかりの勢いで自らの権威を示してきた、リヴァプールの共同オーナーの片割れ、トム・ヒックス。ここに来てさらに、もう1人の共同オーナーであるジョージ・ジレットに対して、自身が“拒否権”を持っていると主張している。 一時は沈静化しかけたドバイ・インターナショナル・キャピタル(以下、DIC)による買収騒動だが、ここに来て再びその噂が蒸し返してきた。DIC側は頑なに売却を固辞するヒックスとの交渉を諦め、ひとまずジレットに接近し、ジレットの保有分を買収しようとしているのではないかという報道が出ている。これについてヒックスは「私の承認がないとパートナーは売却に応じることは出来ない」と、事実上の拒否権の存在を明らかにし、DICへの売却はありえないとの見方を示している。 一方現場のベニテス監督は、リザーブリーグの試合に出場したアッガーを視察。順調な回復ぶりに満足したようだ。ボロ戦ではキャラガーが出場停止となり苦しくなった最終ラインだが、シュクルテルの復帰も確実と見られており、週末のボルトン戦に向けてはベストな状態で望める模様である。 クラブが相次いで転売されるような状況も避けなければならないが、それにしても強気な発言が続くヒックスにクラブを預けているというのは、必ずしも良い状況とは言えないだろう。マンチェスター・ユナイテッドが買収された際にファンからはブーイングが起こったが、実際のところユナイテッドの運営は「金は出すが口は出さない」といった理想的な状態となっており、あれ以来この手のごたごたは聞かれない。そう考えると、いかにも自分の存在感を示したがっているかのごとくメディアの前で強気な発言を繰り返すヒックスは、やはりオーナーとしては一流とは言えない。 Taylor: Wenger inflamed situation エドゥアルドにタックルを見舞って一躍有名になってしまったマーティン・テイラーだが、あの件以来、初めてインタビューに応えたようである。 それによれば、タックルについては「アクシデントだった」として、また今回の件についてはヴェンゲル監督の試合後の発言がファンの間に少なからぬ影響を及ぼしたと、間接的な言い方ながら述べている。ただこの件に関してはヴェンゲル監督がその日のうちに発言を取り消すなど、当事者でもやはりあのタックルに悪意は無かったと認めている以上、テイラーの言い分もうなずけるといったところだろうか。但し怪我については、テイラーも「かなり酷いもの」と、程度の大きさを認めている。 またテイラーはその日のうちに、エドゥアルドが搬送された病院を訪れたことも明らかにした。もっとも土曜日のうちはエドゥアルドが手術直後という事もあって面会できない状態だったが、翌朝に出直し、そこでエドゥアルドを見舞ったとの事。テイラーは大怪我を負わせたことについて故意ではなかったと説明し、早い復帰を願うという旨のことを述べ、エドゥアルドもそれを了承したとのことだ。 とにかく処分も下り、本人たちもきちんとこの問題にかたをつけたということで、この件に関してはひとまず収束を見たと言える。レフェリング等については議論の余地もあるだろうが、何より各選手がこの件を機に、タックルにもう少し気を使うようにならないと、抜本的な解決にはならない。そうそうタックルが減るものとも思えないが、少なくとも無神経なタックルをしている一部の選手に対して充分に冷や水を浴びせる効果がこの一件にあったかどうかは、もう少し経ってみないと分からない。
posted by Alan Hetarade |20:21 |
FAプレミアリーグ |
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