2008年01月02日

早稲田復権、総合では駒澤有利 【箱根駅伝・往路】

1区
佐藤直樹(城西)
池田宗司(駒沢) 尾崎貴宏(早稲田)
藤原昌隆(東海) 中原知大(日大) 関戸雅輝(順天堂)
予想どおり競った展開になった中、スパート合戦を制した佐藤はきっちり仕事をした。城西は昨年も高橋が1区で3位に入っており、難しい駅伝の入りにおいて素晴らしい流れを作っている。また池田や尾崎、或いは山梨の松村といった選手は、チームを勢いづけた。
一方、強豪チームで1区を任され区間賞の期待もかかった藤原、中原、関戸らは失速。少なからずそれ以降の展開に響いた。

2区
メクボ・ジョブ・モグス(山梨) 木原真佐人(中央学院)
宇賀地強(駒沢) 外丸和輝(東京農業)
北村聡(日体大) 高久佑一(国士館)
×伊藤一行(城西)
3年目にして初めて“余裕を持って”襷をもらったモグス。遂にその力を発揮したばかりか、チームリーダーとして次の選手に笑顔で繋ぎ、山梨の流れを作った。ダニエルと伊達は期待通りの走り。木原はモグスの力をうまく使い、自分の実力を100%発揮。駅伝では重要となる他の選手との駆け引きを巧みに使い、モグスのペースを有効利用した。
その他では、今年も安定した走りを披露した東洋の黒崎、他校のエースと堂々渡り合い実力を示した外丸が良かった。区間賞の期待もかかった北村は、不本意な走り。高久はチームを押し上げられず。そして伊藤は昨年に続きその実力からは程遠い走りをしてしまい、同じようなパターンで順位を大きく落とした。

3区
竹澤健介(早稲田)
 上野裕一郎(中央) 若松儀裕(東洋) 田中僚(山梨学院)
共に万全でない状態で臨みながら順位を上げた竹澤と上野は、さすがの走り。本来の形とは違えどチームにしっかり貢献した辺りに、意地が見えた。上野は序盤からこまめに水を取り、苦しいながらもブレーキを予防し、1年生時の失敗を繰り返さなかった。
また調子の良さをそのまま箱根でも発揮した若松、最後の走りで実力以上のモノを発揮しチームの流れを決定づけた田中の走りは、印象に残った。

4区
阿宗高広(国士館) 久野雅浩(学連選抜:拓殖)
池淵智紀(亜細亜)
田中圭佑(城西)
差が出にくいこの区間にあって、チームを押し上げた阿宗と久野は見事だった。阿宗は一気に前との差を詰め、川崎に前が見える良い位置で襷を繋いだ。久野は思うような走りができなかった昨年の借りを返すと共に、こちらも福山に目標が見えるところでリレーした。
ここまでピリッとしなかった亜細亜は池淵が区間3位と快走し、シード圏が見えるところまで浮上。対して期待された城西のルーキー田中はタイムが伸びなかった。

※当初の記述で久野選手について間違いがありました。第83回大会で久野選手が走ったのは5区ではなく2区でした。お詫びして訂正いたします。

5区
駒野亮太(早稲田) 福山真魚(学連選抜:上武) 川崎健太(国士館)
小澤信(亜細亜) 高瀬無量(山梨) 阿部豊幸(日大)
姜山佑樹(法政)
×小野裕幸(順天堂)
駒野は完璧な走り。コンディションが良かったとはいえ今井が出した驚異的な区間記録に迫るタイムは、最大級の賛辞に値する。オーバーペースかと思われたのだがしっかり後半にもスタミナを取っておけたのは、昨年までにも山を登っていた経験が生きたのだろう。また昨年は大失速して最下位となってしまった学連選抜は、福山が快走。今年はよい流れを作れた。川崎はエース格の選手として責任を果たす走り。阿宗の流れを受け継ぎ、チームにすばらしい結果をもたらした。
駒野と安西に抜かれはしたものの高瀬は区間5位の好走。1年生でのこの走りは、5区のスペシャリストになりえる素質を見せるものだった。経験者という点では、小澤や中央学院の伊藤も健闘。阿部は順位を上げ、復路へ希望を繋いだ。姜山は順位を上げたものの、彼の力からすればやや物足りないタイムか。
最後に小野について。今年の順大の浮沈はこの小野と7区にエントリーされている松岡の双肩にかかっていたと言っても過言ではなく、それだけに彼としてもあのような位置で襷を受けた段階で、自分がやらなければ、という大きなプレッシャーがあったはずだ。結果としてあのようなことになってしまったが、チームメイトの涙からも、彼が自分の役割を果たそうと必死になり、何かが行きすぎた結果ああなってしまったことが伺えた。


復路展望
駒澤にとって非常に有利な展開になった。同じく復路に戦力を持っている東海、日大は遥か後ろ。総合力では早稲田を凌駕しており、優勝の可能性は高い。6区の藤井、9区の堺は昨年も同区感で実績を残しており、エントリー変更で入ると思われる豊後と深津も実力者。あとはブレーキに注意するのみだ。
注目は上記の2校、日大と東海。共に補欠に力のある選手が揃っている。日大は阿久津、松藤、田中、東海は皆倉、荒川、前川、佐藤といずれも大半のメンバーを入れ替えてくるだろう。その配置が注目される。
シード争いでは中央学院は篠藤を補欠に置いており、逃げ切りが濃厚。亜細亜や中央も伝統的に復路で強く、東洋も底力がある選手を揃えている。往路の上位10チームがそのままシード入りする可能性が高いか。

posted by Alan Hetarade |16:37 | 陸上競技 | コメント(6) | トラックバック(1)
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