2007年03月08日
チャンピオンズリーグもベスト8が出揃った。残ったチームはこれからも試合が続くが、ここで敗れてしまったチームは、今シーズンもうヨーロッパの舞台に立つ事はない。その中には、セルティックやリヨン、インテルといった、国内リーグでの優勝を間違いないものにして、ヨーロッパでの戦いに全力をかけていたチームがあった。またアーセナルは逆に、これを取らなければ無冠に終わるという状況で迎えた試合だったが、彼らもまた姿を消す事になってしまった。
私も全ての試合を見ているわけではないので、敗者全てにコメントを出す事はしないが、これら敗れ去った幾つかのチームについて、コメントしてみようと思う。
Celtic
昨年のレンジャーズに続きスコットランド勢として2年連続のベスト16進出を果たした事は、賞賛に値する。しかし国内で圧倒的な強さを見せ付けている彼らからすれば、ヨーロッパの舞台でもあと一歩先へ、進みたかっただろう。
ミランとの戦いは難しいものになったが、少なくとも今日の試合は、アウェーゲームとしてはこれまでで一番良い戦いをしていたのではないか。ベスト16チームの中で一番弱いと言われた最終ラインもマクマナスらがよく身体を張ってミランの攻撃を防いでいたし、ボルツの活躍は目を見張るものがあった。
ただ惜しむらくは、第1レグのホームゲームにおいて、あまりにも選手が萎縮しすぎた点だ。特に今日は左サイドでマクギーディが積極的に動き、何度か良いチャンスを作っていただけに、第1レグからあれが出来ていれば・・・というのが悔やまれる。また中村俊輔も、一度や二度惜しいシーンがあったものの、全体としてはミランに上手く消されてしまった。彼本来のプレーが出来たとは言い難い。
いずれにせよ、彼らは来年もヨーロッパの舞台に戻ってくる。メンバーがどの程度変わるのかは定かではないが、今年の経験を生かしたいところだ。
Olympique Lyon
優勝候補にも挙げられ期待されていたリヨンだが、今年は遂にここ数年維持していたベスト8の座も守れずに、姿を消してしまった。
確かにジュニーニョを中心とした攻撃力に魅力があるチームなのだが、ここぞという場面で決定的な働きをしてくれるストライカーの不在を、今年も嘆くことになってしまった。フレッジはシーズン序盤に覚醒したかと思われたものの、怪我から復帰して昨日のプレーをみた限りでは、その頃のような破壊力は無かった。メクセスを中心としたローマの最終ラインにFWは潰され、決定機でのシュートはことごとくドーニに弾き出された。
結局また今年も思うような結果を残せなかったリヨンだが、そう何度も失敗が許されるわけでもあるまい。“今年こそ”の精神でいつもCLに挑んでいるとは思われるが、いい加減そろそろ壁を打ち破らなければならない。今のようなチーム状態が、あと何年も続くわけではないだろうから・・・・
Arsenal
2月20日、CL第1レグで敗戦。
2月25日、リーグカップ決勝で敗戦。
2月28日、FAカップ敗退。
3月7日、チャンピオンズリーグ敗退。
本当にここ2週間ほどで、もともと絶望的だったリーグ戦以外の全てのタイトルの可能性を、失ってしまった。これがチームの“若さ”なのだろうか。
どのチームにも悪い時期というのはある。それがこんなタイミングで訪れた事は不運でもあるだろうが、しかし同時にそれも実力のうちである。結局はリーグカップやFAカップで引き分け再試合を重ね、ただでさえ年末年始の過密日程を乗り切ったばかりのチームの首を自ら締め、そのツケがこのタイミングで一気に出てしまい、各タイトルを逃したという形だ。
若い選手たちはよくやってはいたが、勝つべき試合で勝っておかないとどういうことになるか、身をもって学ぶ機会となったはずだ。今シーズン残り試合でのモチベーションを保つことも難しい状況となったが、来年もまたヨーロッパの舞台でチャレンジをしてほしい。
FC Barcelona
総じて不当な結果ではない、という事だけは断言できる。敗戦の原因もいくつか考えられる。あまり個人批判はしたくないが、その一つは明らかにGKのヴィクトール・ヴァルデスだ。第1レグでは同点ゴールのシーンやバックパスをキャッチしてしまったシーン、そして第2レグでもシソコのシュートがバーを直撃した場面などは、明らかに彼のミスである。
ベスト8に残ったチームを見ると、ローマのドーニやPSVのゴメス、そして何よりバルセロナが対戦したリヴァプールのレイナなどは、その実力で相手チームの得点機を防いでいった。ヴァルデスとて良いセーブはあったものの、まったく慌てる必要が無い場面での致命的な凡ミスが何度もあるというのは、やはり安定感が欠如していると言わざるを得ない。
来期へ向けてバルセロナがこの大会で突きつけられた課題は多い。グループステージではチェルシーに負け、ブレーメンにあと一歩まで追い詰められ、そしてリヴァプールの思い通りにやられてしまった現実は、重く受け止める必要がある。クライフの言葉が全て正しいとは思わないが、何らかの変化を求められることは間違いない。
posted by s_co_log |13:52 |
UEFAチャンピオンズリーグ |
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