2010年05月13日
Atlético Madrid 2-1 Fulham
【A:32,116.Diego Forlán】
【F:37.Simon Davies】
第1回大会のファイナルを飾るに相応しい、素晴らしいゲームだったのではないでしょうか。
冒頭で1つ書いておきたいのが、今シーズンのCLではプレミア勢がベスト8までに敗退、バルセロナも準決勝で敗れたことで、「ここ数シーズン続いていたイングランド、スペインの2強という構図が崩れた」と言われていますが、このELの決勝はまさしくイングランドvsスペインなんですよね。
その辺り、CLでは勝てなかった2国のチームがELでは快進撃を続けた、というのが興味深いですし、そんな言うほどプレミアを目の敵にして「1つの時代が終わった!」ってことも無いと思うんですけどねぇ(苦笑) あくまで、ビッグクラブがピークを過ぎつつあるだけであって・・・・
ゲームの流れとしては、やはりフラムが守備的に、アトレティコが攻撃的に入りつつ、フラムがザモーラに楔を当ててカウンターを狙う、という予想された通りのゲーム展開。やはりCLに比べるとお互い技術的に粗い部分が目立った印象はありましたが、どちらにせよ熱戦と呼ぶにふさわしい試合でした。
まず、負けたフラムの方について・・・・
“グレート・ジャーニー”はついに決勝戦にして夢破れてしまいましたが、それでもここまでチームを率いてきたロイ・ホジソン監督の手腕、及び選手たちの頑張りについては、優勝したアトレティコに勝るとも劣らないものであった事については、誰もが認めるところでしょう。
2年前には残留がプレミアで絶望視される状況の中で最終節を迎え、70分過ぎにマーフィーが劇的なFKをたたきこんで、奇跡の逆転残留。そこから昨シーズンは一気に躍進して7位に入り、さらに今シーズンはELで決勝に進出。しかも驚異的なのは、その間これといった補強もせず、ほぼ現有戦力を生かす形で、ホジソン監督がチームを立て直してきた事です。
今日の試合に関しては、満身創痍のザモーラがやはり90分プレイできなかった事が悔やまれるところでしょうか。やはり彼の馬力と正確な落としにアトレティコはだいぶ手を焼いていた印象だったので、どちらかというとキレで勝負するデンプシーの方が、ペレアも対応しやすかったのかな、と。
まー、最終ラインの選手(特にCB2人)は、アグエロとフォルランを向こうに回してよく頑張ったんですけどね・・・・ 最後ハンゲランはばったりとピッチに倒れこんでしまいましたが、あの決勝ゴールのシーンでも、フォルランのシュートがハンゲランの内股に当たってゴールに転がっているんですよね。ホント紙一重というか・・・・
さてアトレティコ・マドリーの優勝に関して。
個人的にはやはりプレミア好きということでフラムに勝ってほしかった気持ちが大きいのですが、一方でディエゴ・フォルランという選手が世界的な舞台でもっと勲章を手にするべき・・・・という思いもあったので、このフォルランが獅子奮迅の活躍を見せてアトレティコ優勝、という結果は、嬉しくもあります。
普段リーガを見ているわけではないのであまり語れませんが、今日のゲームを見れば、彼が当代きっての名ストライカーであることは明らか。アグエロ、フォルランの2トップは本当に脅威というか、レジェス、シマォンも素晴らしいタレントではあるものの、やはりこの2人がいてこそのアトレティコだよなーという印象を受けました。ここぞ!という場面で体力を超越したパワーを発揮できることを延長戦で示しましたが、あの辺りの精神力はぜひとも日本人のストライカーにも見習ってもらいたいところ。
あと印象的だったのは、ゴールを決めた時にはあれだけ喜びを爆発させ、その後も夢見心地でユニフォームの襟を咥えるような仕草をしていたフォルランが、いざ試合終了のホイッスルが鳴るとまずは誰よりも静かに勝利を噛みしめ、すぐさまフルアムの選手1人1人と握手をしていた事。イングランドでのプレイ経験もある彼ですが、あの紳士的な態度は、これもやはり1人のアスリートとして、美しいものでありました。
という感じで第1回大会が終了したELですが、全体としてはUEFAカップからのリニューアルという中で、ひとまず成功したと言えるのではないでしょうか。
日本でもこうしてTV中継される事によって注目度は飛躍的に上がったわけですし、やはりコンペティションとしては、CLとはまた違った面白みもある。何よりリーグ上位の2,3クラブだけではなく、リーグ戦では中位に位置するクラブでもトーナメントで夢を見ることができる。そんなコンペティションが存在するのも、また一興なのではないでしょうか。
まさしく今回、到底CLに出場するようなチームとは予算規模が違うフルアムが、ユヴェントスやHSVといったスター選手をそろえるビッグクラブをなぎ倒して決勝にまで進出したことは、他の中堅クラブにとって大いに励みになったと思います。中継で下田アナも言っていましたが、イングランド、そしてヨーロッパのフットボールファンにとって、非常に印象深い戦いを見せてくれたフルアムには、心から賛辞を贈りたいものです。
posted by Alan Hetarade |15:04 |
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2010年02月19日
Panathinaikos 3-2 Roma
【P:67.Dimitris Salpingidis, 81.Lazaros Christodoulopoulos, 89.Djibril Cissé】
【R:29.Mirko Vučinić, 81(PEN).David Pizarro】
CLも見るには見ていたのですが、ちょいと昨日ショックな事がありまして、ブログの方はスルーしてしまいました(笑) とはいえ、ELの方は見たので、とりあえず感想をば。ハイライトはこちらでどうぞ。
決勝トーナメント1回戦屈指の好カード、パナシナイコスvsローマ。シーズンの開幕時にはテン・カーテがチームを率いていたもののその後あっさり辞めてしまい、現在はギリシア人のニオプリアス監督が率いるパナシナイコスと、公式戦ここ20試合無配と、ラニエリ体制下で破竹の快進撃を続けるローマの対戦です。
まずラインナップから。パナシナイコスはジウベルト・シウヴァが怪我で使えず、シセの1トップ、シマゥンをアンカーに置いた4-1-4-1。注目はやはり若いながらも実力十分のニニス、レトの2人に加え、カラグーニス、カツラニスというベテランで構成される中盤の4枚が、如何に1トップのシセと絡んでいくかということ。
対するローマは体調不良でトッティがメンバー外に。そのためジュリオ・バチスタとヴチニッチが2トップを組み、フォーメーションは4-4-2。注目は攻撃陣も勿論ですが、パナシナイコスの強力なアタッカー陣を、モッタ、ブルディッソ、フアンら安定感のある選手がそろう最終ラインが如何に封じ込めるかという事になりました。
■4-1-4-1のあやを突くローマ
まずは前半。攻撃的な両チームとあってか、序盤からややオープンな展開に。
14分にはローマがゴールを脅かします。右サイドからのクロスがワンバウンドしながらファーに流れたところを、リーセが胸でトラップして強烈なシュート。しかしこれは惜しくも左のポストを直撃して、ゴールならず。パナシナイコスも27分、ニニスが強烈なミドルシュートを放ちますが、これはローマのGKジュリオ・セルジオが横っ跳びして片手で弾き出します。
そんな中、29分に先制点がローマに。ボックス中央の3m手前でボールをキープしたジュリオ・バチスタが、左でフリーになっていたヴチニッチにパス。ヴチニッチはワントラップした後、狙い澄ましたループシュートを放つと、ボールはファーサイドの枠の隅を捉え、ネットに吸い込まれました。
このシーンに象徴されるように、この時間帯のパナシナイコスは、ジュリオ・バチスタがボールを持った時の対応に苦労していました。4-1-4-1の場合、中盤の底はアンカーの選手1人で見なければなりません。当然1.5列目くらいのポジショニングを取ってくるジュリオ・バチスタはアンカーのシマゥンが見る事になり、最終ラインの選手がそれをサポートする形がベストとなります。
しかしローマはここで中盤の選手が積極的にフリーランニングをする事により、パナシナイコスの最終ラインを押し下げたため、ジュリオ・バチスタがボールを持った時にパナシナイコスは数的有利を作れなくなってしまいました。結果、バチスタは比較的楽にボールをキープできた上、得点シーンでのヴチニッチのように、少しサイドに流れたポジションでフリーになる選手が出てきました。
結局このような形でややローマ優勢のうちに、前半が終了。しかしジュリオ・セルジオが右足のそけい部を痛めてしまい、GKがドニに交代するというアクシデントも起きました。
■完全に流れを変えたサルピンギディス
後半に入っても一進一退の攻防が続きますが、試合のすう勢を決定づけたと言って良いのが、64分にカツラニスに代わって入ったサルピンギディス。彼の縦へ縦へというシンプルなプレイの前に、疲労が色濃いローマのイレブンは四苦八苦する事になります。
早速67分、左CKからのこぼれ球をそのサルピンギディスがボレーでゴールに蹴り込み、パナシナイコスが同点に追い付きます。ここからゲームは、めまぐるしい展開に。
ローマは70分にヴチニッチを下げてメネズを、75分にはタッデイを下げてチェルシをそれぞれ投入。この交代策が実り、81分、ボックス内にドリブルで進入したチェルシをスピロプーロスがたまらず倒してしまい、ローマがPKをゲット。ピサーロが落ち着いてこれを決め、ローマが再度勝ち越します。
しかし84分、パナシナイコスは右サイドでCKをゲットしたところで、ニニスに代えてクリストドゥロプーロスを投入。するとそのCKからの混戦の中、ボールはポッカリと空いたスペースで待ち構えていたクリストドゥロプーロスの下に流れ、クリストドゥロプーロスは身体を上手く捻りながらこれをゴールにねじ込み、またもパナシナイコスが同点に追い付きます。
これで試合終了か・・・・と誰もが思った89分、右サイドを突破したサルピンギディスがクロスを上げます。中央に走り込んだのは、ここまで殆どと言っていいほど消えていたジブリル・シセ。怒涛の勢いで突っ込んだシセは、この試合ほぼ完封されていたブルディッソをふっ飛ばしながら豪快なヘディングシュートを放つと、ボールは絵に描いたような軌道を描きながらゴールに吸い込まれました。歓喜のシセはすぐさまサルピンギディスの元に走り寄り、熱い抱擁。
結局このゴールが決勝点となり、パナシナイコスが劇的な大逆転勝利。スタジアムはまるで優勝したかのような大騒ぎとなりました。
■交代のタイミングとローマの疲労、そしてシセの一撃
さてこの試合の明暗を分ける要因となったのは、ローマのコンディションにあったのではないでしょうか。
前半のローマは上述した通り、前線でジュリオ・バチスタに上手くボールが収まり、そこに中盤の選手がフリーランニングを行う事によって、パナシナイコスを翻弄しました。しかし後半に入ると、パナシナイコスが守備を修正したという事はあるにせよ、前半のような運動量は鳴りをひそめ、チェルシら個人の突破に期待せざるを得ない状況となりました。
いくらギリシアとイタリアがイオニア海を挟んだだけの間と言っても、そこは海外遠征。ローマも楽な日程、及び選手層で戦っているわけではありませんから、20戦無敗という快進撃を続ける中で、やはり選手の疲労もたまっていたはずです。顕著だったのはやはりリーセの動きで、彼自身のプレイスタイルがダイナミズムを要するものであるために一層目立つという事はあるにせよ、後半に入ると殆ど目立たなくなってしまいました。
加えてローマの側で痛かったのは、交代枠の1つをGKの負傷交代によって使ってしまったこと。おそらく本来であればピサーロのPKで勝ち越した時点でバチスタを下げてメクセスを入れるなりして守備を固めに行きたかったのでしょうが、この時点で3枚のカードを切り終えてしまっていたがために、堅実に守りたい時間帯及びスコアーであったにも関わらず、攻撃的な布陣のまま戦う羽目になってしまいました。結果、そこをサルピンギディス率いるパナシナイコスのアタッカー陣に突かれ、逆転まで許してしまいました。
一方パナシナイコスの方はというと、そのローマの疲労がまさに出始めた64分という時間帯で、切り札サルピンギディスを投入。彼のプレイスタイルは、おそらく前半から出ていれば元気だった時間のローマのパフォーマンスでその効果が相殺されてしまっていたでしょうから、まさしく絶妙なタイミングでの投入となりました。
そして何より、試合を決定づけたジブリル・シセの一発。この試合のシセは流れの中ではほぼ消えていたと言ってよく、前半終了間際にレトの素晴らしいクロスをゴール前の至近距離で、しかもフリーの状態でヘッドに持ち込むこれ以上ないチャンスがあったものの、そこでシュートを外してしまうという“失態”もやらかしていました。つまり事実上、活躍したと言えるのはほぼ最後のあのシーンくらい。
マルセイユ、サンダランドでは散々で結局ギリシアへ行ってしまったシセでしたが、やはり恐さは衰えず。そしてそういう選手をピッチに残しておいた辺りが、ニオプリアス監督の何とも心憎い采配、といったところでしょうか。交代選手が活躍しつつも、最後に決めるのはやっぱりエースストライカー。
セカンドレグがどのような展開になるか、楽しみなスコアーとなりました。
posted by Alan Hetarade |12:57 |
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2009年09月18日
Panathinaikos FC 1-3 Galatasaray AŞ
何だかずいぶんと久々になってしまいました。と言いつつ、じつは明日からまた3日ほど家を空けるので、たぶんその間も更新できないのですが(苦笑)
基本けっこうやる気に左右されているところはあるので、ぶっちゃけここ2週間ほどは、フットボールはちょくちょく見ていてもあまり書く気が起きなかった、と言ったところです。まぁここ2,3日ほど、また書くかーという気になってきたので、たぶんシルバーウィークが終わってからは、普通に毎日更新すると思いますが・・・・・
いちおう、書きたいことはあったんですけどね。絶望先生で「俊輔は走れない」ってネタが出てきたこととか(何
さて、昨晩はパナシナイコスvsガラタサライを観戦。以前からUEFAカップは「CLより面白いんじゃないか?」と私の近辺では言われていたのですが、今シーズンからUEFAヨーロッパリーグとなったことで、スカパー!でも見られるようになりました。もっとも、UEFAが全試合のハイライトをサイトで配信してくれる(それもfotbalziveと違ってサクサク動く!)ので、それも有難いのですが。
ぶっちゃけ番組表を見た時は「なんでこのカードなの?」と思ったんですが、監督がテン・カーテvsライカールトという元バルサなお2人ということで、納得。どちらにせよチェコのファンとしては、ガラタサライでバロシュが出場しているということで、見どころがありました。
で、結果とか得点の入り方はこんな感じ(手抜き)
結論としては、バロシュ大活躍ってことですかね。1点目のシーンはマリノスのクリアーミス(って書くとなんか違う国の試合に見えそうですが、パナシナイコスのRBマリノス選手のことです)でのごっちゃんゴールとしても、その後もお得意の速さを見せて再三パナシナイコスのDFの裏を取っていました。
まぁしかし、シュートに関してはたくさん打った割にはけっこう不正確だったというか、正直そこまで驚異的な決定力があるとは感じませんでした。が、何にせよストライカーとして相手に脅威を与えるだけの動きはしていましたし、こうしてゴールも奪っていることを考えると、やっぱりシュペルリギ得点王の肩書は伊達では無いし、まだまだ代表でも当然レギュラーだよなぁ、と。
それにしてもガラタサライ、前線にバロシュ、エラーノ、ケイタ、キューウェルと揃えているということで、これはもうヨーロッパでも十分に通用する破壊力を持っているでしょう。半ば都落ちした感が否めない選手たちと言ってしまえばそれまでですが、4人とも何だかのびのびとやっている感じでしたし、エラーノをトップ下にしての3トップ制はライカールトがバルセロナを指揮して結果を残していた頃とけっこう近い形でしょうから、そういう点では今後もこのアタッカー陣は脅威になるかもしれません。
ただ反面、ゲームの大半の時間帯ではパナシナイコスに押されていたことは事実。最終的にパナシナイコス側のミスと決定力不足に救われていましたが、外国人中心のアタッカー陣と異なりトルコ人選手で構成されているDFラインは、あまりに不安定。レトやペトロプロスに簡単に裏を取られるなり個人技でかわされるなりしていましたし、サルピンギディスあたりにも結構やられていた感が。何というか、特に陣形を崩されているわけでもないのに、CB2人の間に入ったFWに簡単に裏を取られるってのは、かなり重傷だと思うんですが・・・・
う~ん、正直ライカールトってのはそこまで守備面での手腕を発揮するタイプの指揮官では無いと思いますし、いくら攻撃陣が点を取ったところで、この最終ラインが足を引っ張っているようでは、決勝Tに残ったとしてもベスト8くらいが限界だろうなぁ、と。決してポテンシャルが低いチームではない、というか上述したとおり攻撃陣の豪華さという点では間違いなくトップも狙える陣容なだけに、ここを何とかしてほしいなぁと思った次第です。
因みに、キューウェルとバロシュのコンビネーションがやたらと良いなぁと思いながら試合を見ていたのですが、考えてみればこの2人、以前レッズで同時期にプレイしていたんですよね。何だかもう、遠い過去の話のように思えてしまうのですが・・・・
posted by Alan Hetarade |18:03 |
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2009年08月09日
既に大きく報じられているが、エスパニョールのキャプテン、ダニ・ハルケが、遠征先のイタリアで急死した。26歳という若さ、フットボーラーとしてはまさにこれから円熟期を迎えていく中での、本当に残念な事態となってしまった。
今のところ報じられているところでは、食事の際にハルケが現れないことにチームメイトたちが気が付き、部屋を確認したところ、倒れているハルケが発見されたとの事だ。死因は心臓発作と伝えられている。
このニュースを聞いてアントニオ・プエルタの一件を思い出したファンは多いだろうが、私は今年2月に起こった、フレデリック・ノルフの件を思い出した。
サイクルロードレースのファン以外には認知されていない事件だろうが、今年の2月、ツアー・オブ・カタールというステージレースが、その名の通りカタールで行われていた。このレースは6日間で全6ステージを戦うものだったが、この時、まさにレース期間中の第5ステージが行われる朝に、ベルギーのトップスポート・フラーンデレンに所属するフレデリック・ノルフが亡くなっているのが発見された。
ノルフはまだ21歳という若い選手だった。この時の第一発見者はルームメイトとしてノルフと同じ部屋に泊っていた選手で、前日の晩は何事も無く床についたのに、朝になってみるとノルフは動かなくなっており、亡くなっていたという。衝撃的な事件だった。
今回のハルケの死は、滞在先のホテルで急に亡くなったという点で、このノルフのケースに近いと言えるだろう。ただどちらにせよ、ピッチの中で倒れたことが発端となり亡くなってしまったプエルタと同じく、事前に何の兆候も無くこのような結果になってしまったということは、スポーツを愛する人間として悲しいことだし、あってはならない事だ。
フットボール界ではここ数年、心臓の疾患が元で起こる事件、事故が相次いでいる。前述したプエルタの一件はもちろん、テュラム、サビダンといった選手が移籍時のメディカルチェックで疾患が見つかり引退。試合中に意識を失ったデ・ラ・レッドも、選手としてのキャリアは諦める、と伝えられている。
私は医学的な知識を持ちえないので詳しいことは語れないが、やはり世の中には一定数、生まれながらに身体のどこかに何らかの疾患を抱えている人が存在する。人間の身体は機械ではないのだから、どんなに注意しても、突発的に発作が起こってしまう事もあるだろう。
そしてプロスポーツの世界というのは、当然ながらどの競技にしろ、本当に過酷なものである。人間の身体を使える限り使い果たし、戦わなければならない。元々そういう疾患があったとすれば、リスクが上がってしまう。本人に何の落ち度も無いので残念ではあるが、やはりスポーツの現場でそのような事が元で事故が起こってはならないし、最終的にはそれは本人たちのためにもならない。そのような事態は、何としても避けなければならない。
だからこそいま一度、スポーツ界全体で、選手の健康管理について見直すべきではなかろうか。医療技術の進歩により、テュラムやサビダンのように事前に疾患が見つかり、しかるべき処置を施せるケースも出てきた。それならば、いま一度全ての選手に対してそういった検査を行う必要がある。またそれを定期的にチェックする枠組み作りも、必要になってくるだろう。
今回のハルケの死に関してはまだ分からない点が多く、今の時点で色々と憶測するのは早計だろう。だが、移籍時に行われるような綿密なメディカルチェックが行われていれば、早くからハルケが抱える問題が明らかになり、今回のような事態は防げていたかもしれない。もちろんクラブでも健康診断のようなものは行っていたのだろうが、それがどの程度のものだったかという事も含め、今後検証されなければならないだろう。
前述したとおり、プロのアスリートはまさしく人間の限界ぎりぎりで戦っているのだから、出来る限り高い水準でのチェックを行う必要がある。もちろんこれは、フットボール界に限った話ではない。必ずしもこのような問題は、これまで重視されてきたとは言えない。各競技団体は、どのようにして選手の健康を維持していくか、いま一度考え直す必要がある。
プエルタの一件の際にも言われたことだが、このハルケのケースも、今後に向けて見直すべきところを見直し、生かしていかなければならない。
最後に、ダニエル・ハルケ選手に謹んで哀悼の意を表し、結びとさせていただきます。
posted by Alan Hetarade |13:07 |
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2009年06月09日
◆Kaka completes Real move◆
マンチェスター・シティーへの移籍話が持ち上がった折にこういう記事を書いたりしていたわけですが、一番最後に書いた一節が半年後に実現してしまう事となりました。
流石にビックリしましたが、そのインパクトから一息つくと、まぁそんなものかな、といった感じですかね。1月に交渉のカードにした時点でミラン側からすればカカは絶対的な存在ではなくなっていたという事なのでしょうし、カカの側としてもチームにこれ以上長居するつもりもなくなったという事なのでしょう。
そしてミランから移籍する上では、クラブのプライオリティーという点だともうレアル・マドリーくらいしか、自身のキャリアでレベルを保ったと言えるクラブは無いわけで。これはロナウドについても言われていることではありますが、あれくらいのクラスのクラブに所属する選手が移籍しようと思った場合、ステップダウンと呼ばれないような移籍にするためには、そもそもの選択肢が2,3しか無いんですよね。で、その中に入っていて一番選手から魅力があるのが、レアル・マドリーということで。
ま、ミラン時代からアウェイのユニフォームは白だったわけで、そう考えると白組さんのユニフォームもそこそこ似合いそうで良かったなぁ、なんてのが両チームのファンでもない自分の感想なわけですが(笑)
ミランはこの移籍で得た莫大な移籍金を市場につぎ込めばいい選手が取れそうですが、ここ数年の彼らを見るに、はたしてまともな補強が出来るのかなぁということは大いに疑問。とりあえずユニフォームが売れる選手じゃなくて、ちゃんとピッチで走れる選手を取れるかどうかですね。d
どちらにせよアンチェロッティもロンドンに来ることが決まったわけですし、アンチェロッティ体制下でカカを軸に展開された熟成路線のミランともおさらば、という事になりそう。逆に言うと今がスカッドを刷新するチャンスですから、とにかく移籍市場でちゃんとした選手を取ってレオナルドがそれを扱うことができれば、新生ミランとしてここ数年漂っていた異様なまでの閉塞感を打破することができるでしょう。そういう点では、カカをこれだけ高額で売れたということは、良かったのかも。
まぁ、それでもまだまだ信用できないのがミランですがね(苦笑)
あ、白組さんのほうはもうどうにでもなってくださいって感じです(笑)
posted by Alan Hetarade |10:28 |
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2008年09月29日
Milan 1-0 Internazionale
【M:36.Ronaldinho】
週末のゲームでは最も注目を集めた試合ということで、今さら自分が書くことも無いような気がしますが、一応見たので感想をば。
全体的な印象としては、良い時のミランの狡猾さが戻ってきたな~という印象。強豪相手に粘り強い守備で完全に相手の長所を消し、攻撃をにっちもさっちもいかなくさせた上で、一発どかーんとゴールを奪って勝つ。ディフェンスラインとセンターハーフが機能すれば、やっぱりミランは強いですね。
もちろんマルディーニに年齢的な部分での問題からくる危なっかしいシーンだとかはありましたが、やっぱりガットゥーゾ、アンブロジーニ、せードルフあたりがきっちり機能すると大きいな~、と。せードルフはピルロの代役ということでしたが、無難にこなしていたように思えました。
そしてゴールを奪ったのがロナウジーニョでした。とりあえず試合を通しての印象としては、
「とにかく動かないヤツが1人いたなぁ」
としか言いようが無いんですがね(苦笑) インテルにボールを奪われればチェイスにもいくわけでもなく(やっていた時も何度かはありましたが)すぐに諦めるし、パスを出してからの動き出しで中央のスペースを突くとかいう動きがあるわけでもないし、自ら動いてパスを要求するわけでもないし。とにかく殆どのシーンで足を止めているか、或いは小走り程度のランニングしかしていませんでした。
ところが唯一、突然やる気を出して縦方向に全力疾走したのがあの得点シーンだったわけで、もしかしてあの瞬間だけゴールの可能性を感じて「よしやるぞ!」みたいな感じで走ったのであれば、その洞察力というか判断力はさすがロナウジーニョ、と思ったものです(笑)
まぁそれは冗談としても、動きが少ないながらもやっぱり足元の技術は凄いですし、それ故に相手を抜ききらないでも決定的なパスを出せることを示したシーンが幾つもありましたからね。やっぱり凄い選手だなぁとは思いました。ホント、あれでもうちょっと走ってくれればなぁ・・・と思わざるを得ない。
これからの起用法ということになると、やっぱりロナウジーニョを使うのであればクリスマスツリーじゃないといけないのでしょうかね。だって、守備しないんだもん(笑)
あんなのが4-4-2のサイドにいたら、CH、SBの選手が1人で2人分の守備範囲をカバーしないといけないわけで、それはミランの選手の構成を考えてもどだい無理な話です。ボッリエッロ不在でシェフチェンコをまだ慎重に使っている現状ではそれでも良いのでしょうが、これでパトとシェフチェンコ、或いはボッリエッロが2トップを組むようになると、どうなんだろうなぁ、と。4-4-2の場合トップで使うという手も、もちろんありますがね。
・・・となんだかミランのことだけ書いて終わってしまいましたが、最後にあの主審はもうちょっとどうにかならんものですかね。心理面で完全にナーヴァスな方に入っちゃってて、残念でした。イングランドもレフェリーの質は高いとは言えませんが、やっぱりイタリアも問題あるよなぁ。
posted by Alan Hetarade |18:39 |
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2008年09月17日
CLが開幕した日になんでそのことを書かないかと言いますと、見た試合がマルセイユvsリヴァプールで、この試合についてはすでに他のブロガーさんが多数取り上げていらっしゃるので、今さら書くこともない(後半低調だったのであまり書くことも無いし)かな、と思ったからです。
ただ一つ言うのであれば、ジェラードの同点ゴールのシーンでは思わず笑ってしまいましたよ。何なんですかあのシュートは(笑) あれはGKには気の毒なシーンでした。
さて連休を利用して、上記の季刊誌を読んでみたわけです。タイトルがなかなか面白そうだったので、思わず買ってしまいました。のでまぁ、感想といいますか、取り上げられていたテーマについて、自分なりの見解のようなものを書いてみます。
posted by Alan Hetarade |17:35 |
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2008年08月01日
今スカパーのHPをチェックしたらたまたま更新さればばっかりだったのですがががががっ!!!
>UEFAチャンピオンズリーグ、セリエA、プレミアリーグ、スコットランド・プレミアリーグ、リーガ・エスパニョーラ、ブンデスリーガは08/09シーズンも引き続き放送致します。
なお、08/09シーズンのフランスリーグの放送予定はありません。
いやっっっほううううううううううううううううううううううううううう!!!!どんな形態になるのかまだぜ~んぜん分からないのですが、とりあえずばんざーい!ばんざーい!今シーズンは最初っから見られるよーう!!!
*コメント欄でご指摘頂いたとおり、昨シーズンと同じくフジテレビ739での放送になるようです。
そしてイングランドvsチェコも放送されることが決定しました。これはデカい!!
ってか2012年までイングランド代表戦全線放送って、フジテレビも気合入れてるなぁ(笑) この勢いでFAカップの放送も復活させてくれると良いんですけど・・・・さすがにそれは高望みしすぎかなぁ。
いやぁ~、何にせよひとまず良かった良かった。プレミアも J Sports で安泰ですし、今年は昨年と違って安心して開幕を迎えられそうです。
posted by Alan Hetarade |19:52 |
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2008年07月14日
ということで、ちょっと息抜きに更新します。近ごろYahoo!UKの記事はチェックしていないので現地の情報は仕入れていないのですが、一応お手ごろな噂とかそういうのについて書こうと思います。
まぁ一応試験勉強しているので更新してないってことにしてはいますが、じつは毎日ツールを見ていたり昨日のFマリノスvsアルビレックスを見ていたりと、ブログを更新していない点以外はいたって普通の日常を送っているという噂ががが
◆桑原監督が解任される◆
昨日の新潟戦に関しては特に後半フルボッコとも言えるような攻め方をしたわけですし、枠に当たったシュートが3本。川崎戦だって終了ギリギリまで同点だったということで、ちょっと厳しいんじゃないかな、という気もします。順位が順位なので解任も止む無し、という意見もあるでしょうが、それならもっと早くに切るべきだったんじゃないの、と。
とはいえ新潟戦を見ても、特に前半サイドに不自然にスペースが空いてそこを突かれたり、攻撃が単調で悪い時のアーセナルみたいになっていたので、何か変えるべきなんでしょうね。特に問題があると思われるのが後者で、2タッチくらいでテンポよくパスは繋がるものの、逆にずーっとその流れのままパスが繋がって行くので、相手としても守り易いんじゃないんですかね。
これはJリーグのチーム全般に言えることなのかもしれない(あまり試合を見ていないので大きいことは言えませんが・・・)のですけれど、足元の技術はあってパスも上手いんだけれども、攻撃に緩急をつける選手がいないと、ひたすら繋ぐだけになってしまう、みたいな現象がしょっちゅう起きてるんじゃないんですかね。オシムが「考えて走れ」というのは、テンポを変えられるようなパスを引き出す動き、例えばサイドでダイナモ的に動くウィンガーやSBとか、裏を取る動きを見せるFWとか・・・・ そういうのを求めているのでは、と。パスの出し手として優秀な選手は多いのですが、チーム全体が似たようなタイプの選手で固めても上手く行かん、というのは明らかでしょう。
なんてことを、昨日のマリノスの試合を見ていて思いました。何を今さら、っていう話ですけど(笑)
◆フレブがセスクとヴェンゲル監督をボロクソに批判◆
ヴェンゲルの批判はともかく、セスクの批判は正直的外れですよね。「彼はシュートを打ちたがる」って、そりゃアンタがあまりにもパスを出しすぎるんだよ、と突っ込んだ人は多いはず。
まぁ要するに理由なんてどうてもよくって、単純にセスクの事を個人的に嫌いだから批判したいだけなんでしょう。ってことは即ち、ヴェンゲルのチーム管理が上手く行ってない、ということがはっきりしたわけで(笑) それにしても昨シーズン当初、「僕らはプライベートでも仲が良いんだ」って某選手が言っていたのは何だったのやら・・・・
しかしアーセナルは、このままだと真面目にヤバイでしょう。ただでさえ選手層がギリギリだった上、中盤のカルテットが1枚でも欠けるとパフォーマンスが著しく低下したことは誰の目にも明らかでしたし。そのカルテットのうち2枚が欠ける上、この状況じゃ、まだ噂にはなっていませんがセスクやロシツキーも安泰とは言えないでしょう。その上強化は遅々として進んでいないし、入ってくる方の噂は殆ど聞こえてこない。
プレミアはスパーズが良い感じで補強を進めていますし、アストン・ヴィラやエヴァートン、ポーツマスといった辺りもチームの下地が出来て強くなっている。マンチェスター・シティー、ニューキャッスルも面子だけならトップ4を狙えるようなスカッドですから、こりゃあ真面目にUEFAカップ出場権前後の争いを覚悟しなければいけないかもしれませんね。
◆ロナウドとアデバヨールは早くハッキリしてくれ◆
もうこの2人に関してはあまりにもぐだぐだになりすぎでしょう。本人がどうしたいのかサッパリ分かりませんし、チームとしても扱いに困っているのでしょう。
まぁ違いがあるとすれば、アーセナルがアデバヨールを出せば明らかにジリ貧になるのに対し、ユナイテッドのロナウドに関しては売れば莫大な移籍金を手に出来るという点で、けっこうな旨みがあるという事ですかね。以前も書きましたが、ユナイテッドがロナウドを出すという判断をしても、私は悪くないと思います。代わりにベントリーかヴァレンシアあたりを取っても、充分お釣が来るわけですし・・・・
◆記者「貴方はスペシャルですか?」 フェリポン「そうです」◆
正直その後のフォローは要らなかったぞ、スコラーリ(笑)
◆チェルシーはランパードを出すべき◆
これは個人的な意見、という事になりますが。
スコラーリ監督は慰留させる方針のようですが、デコを取った今、中盤は明らかに余剰人員が出ています。将来性のあるミケル、人望の厚いマケレレ、鉄人エッシェンは出すわけに行かないってことで、バラックが放出されるのでは、と言われていますが、正直同意できないなぁ。
最近のランパードは連続出場が絶えて以来怪我がちですし、バラックも充分な働きが出来るようになった。加えて来年契約が切れてしまうとフリートランスファーという事になってしまいますから、これはクラブとしてはよろしくない。言い方は悪いですが、移籍金をふんだくれる時にふんだくっておけば良いと思いますよ。既にランパードはプレイスキックのキッカーを務めることも無くなったわけですし。PKキッカーは他にもいますよね。
確かに彼はチームの象徴ではありますが、来シーズン以降どっちにしろ出るような様子であれば、今のうちに見切ったほうがチームとして旨みがあると思います。
◆ケイロスがポルトガル代表監督に◆
これは大変なことになりましたね。巷で言われているとおり、ロナウドが出て行くことよりこっちの方がよっぽど痛いでしょう。ファーガソン監督後継の最有力候補がケイロスだったわけで、ファーガソンも「ケイロスがいれば大丈夫」みたいなことを公の場で言うくらいだったのですから。その彼がいなくなったというのは、来シーズンのみならず、今後のプランという点でも厳しくなったような気が。
となるとやっぱり、マーク・ヒューズが現実的なところですかね。シティーで5年や6年も監督をやるとは思えませんし(笑)
posted by Alan Hetarade |14:00 |
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2008年06月07日
いよいよ、ですねぇ。
ご存知かとは思いますが、当ブログは今大会チェコ至上主義、チェコに非ずんばヨーロッパの国に非ずくらいの猛烈な勢いでチェコをプッシュしていくつもりです(笑)
で、マッチレビューの方なのですが、本当は見た分は全試合プレイバイプレイでやりたいのですが、ちょっと夏に向けて本(というか小冊子)を作る動きもしなければならないということで、個人的に気になった試合のみ、ということにさせていただきます。まぁ簡単な感想くらいは、見た分全部書きますけどね。
ってかどうでも良い、いやどうでも良くはないか・・・・って感じなんですけど、当ブログを見ているかたでいわゆるヲタク的な趣味を持っていて、コミックマーケットに来る人とか、どれくらいいるんでしょうね?いちおう「スポーツ」というジャンルはあるのですが、まぁ異端中の異端ですから・・・・
posted by Alan Hetarade |14:40 |
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